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2022年01月25日
1 貴重な文化財を守れ 自衛消防団が防火訓練 (熊野本宮大社)

 文化財愛護思想の高揚を目的に制定された「文化財防火デー」(1月26日)を前に、田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で24日、同大社自衛消防団による防火訓練があった。神職や大社役員、消防関係者ら25人ほどが参加。訓練を通して防火意識の高揚を図った。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年からこの日を中心として全国的に防火運動が展開されており、今年で68回を数える。

 今年の訓練は、新型コロナウイルス感染予防の観点から、昨年に引き続き規模を縮小し、同大社神職らからなる自衛消防団が中心となり実施。宝物殿奥の山林から出火し、境内を巡回中の神職が火事を発見したとの想定で行われた。参加者らは消火活動や119番通報など、それぞれ担当する活動に取り組み、最後に延焼防止のため社殿に向けて放水銃で一斉に放水した。

 消防訓練に先立ち田辺消防署本宮分署による立ち入り検査や、神職らを対象にした消火器訓練も行われた。

 訓練後、集合した参加者らを前に、田野直・田辺消防署本宮分署長が「昨年は初期消火に少し遅れが見られたことを指摘させていただいたが、今回はすぐに駆け付けていただきその他の活動も良好だった」と講評。

 夜間や職員がそろっていない場合なども想定することが大事とし「被害を最小限にとどめられるよう、誰でも通報することができる、誰でも初期消火することができるといった、ワンランク上の体制を」と呼び掛けた。

 九鬼宮司は「参拝者の方や地元の人が火災を発見する場合もある。いろんな状況でも対応できるよう、職員ともども意識を高めていきたい」と誓いを新たにした。

(2022年1月25日付紙面より)

延焼を防ぐため社殿に向け放水=24日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
神職らが消火訓練を実施した
2022年01月25日
2 ギュンゲン大使ら樫野崎へ
 武官や総領事らと共に視察  (駐日トルコ大使館 )

 駐日トルコ共和国大使館のコルクット・ギュンゲン特命全権大使(53)ら一行が21日午後、串本町の樫野崎を訪ねた。

 同館の歴代大使が着任序盤に取り組んでいる公務の一環。樫野崎は日本とトルコ共和国の友好発祥地という特別な場所で、ギュンゲン大使も昨年3月の着任以降早期訪問を目指してきたが新型コロナウイルスの情勢ですぐに時期が見いだせず、今回のタイミングでの遂行となった。

 一行の内訳はギュンゲン大使、ハビブ・イゼット・ゾールオール武官、在名古屋トルコ共和国総領事館のウムット・リュトフィ・オズテュルク総領事と参事官2人らで、在大阪トルコ共和国名誉総領事館の梶山龍誠総領事らも同行。20日は和歌山市にある県立博物館でトルコ共和国の贈呈品も含まれる特別展「和歌山と皇室」を鑑賞し、来年のトルコ共和国建国100年、再来年の日本―トルコ国交樹立100年に向けた協力を仁坂吉伸知事に求めたという。

 翌21日午後に樫野崎へ赴き、真っ先にトルコ軍艦遭難慰霊碑に眠る将士を訪ねて礼拝しゾールオール武官と共に献花。同碑の霊廟(れいびょう)へ入り、イスラム教に基づきこの場所で眠る将士をしのんだ。

 以降はムスタファ・ケマル・アタテュルク像や樫野埼灯台、トルコ記念館などを順次視察し、同館の記名簿に来館の足跡を書き記した。ギュンゲン大使は人文社会学〈歴史専攻〉の修士で、同館そばにある日本赤十字社の平時国際活動発祥の地記念碑にも強い関心を示し、エルトゥールル号遭難事件の3年前に旧オスマン帝国を訪問した小松宮彰仁親王も設立に関わった同社にとってこの事件は初の国際救助だったと語って当時の人道援護に感謝と敬意を掲げた。

 「エルトゥールル号の遭難は悲しい出来事だが、われわれにとっては誇れる事実でもある」と受け止めるギュンゲン大使は、その現地で改めて串本や日本への感謝を言葉にし「来年、再来年の節目に皆さんとも手を携えて何かができれば」と自身が築くこととなる両国友好への意欲を語った。

  □     □

コロナ禍の影響で町長表敬かなわず



 樫野崎訪問と併せて田嶋勝正町長との面会も希望していたが、急拡大する同ウイルスの情勢により田嶋町長は直前で遠慮の要請をした。

 ギュンゲン大使はいつもお世話になっている大切な方のコロナ禍を見据えた判断の心中を察して受け止め、田嶋町長は「町まで来ていただいたのに応対できず、本当に申し訳なく思う。感染の拡大が落ち着いたら必ずや、こちらから大使館へ赴いて大使に公式のごあいさつをさせていただきたい」とコメントした。

(2022年1月25日付紙面より)

トルコ軍艦遭難慰霊碑前で礼を尽くすコルクット・ギュンゲン大使(前列左から3人目)ら=21日、串本町樫野
2022年01月25日
3 3回目集団接種始まる
 まなびの郷を会場に  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、紀宝町は22日、町生涯学習センター「まなびの郷」で3回目の新型コロナワクチンの集団接種を開始した。

 新たな変異株「オミクロン株」の発生状況を踏まえ、国の方針に沿って前倒しで実施。この日は、医療、高齢者施設、通所サービス事業所の各従事者と通所サービス事業所の利用者合わせて約180人が接種した。

 集団接種は2月5日(土)以降、昨年6月末までに2回接種した65歳以上の高齢者を対象に行う。ワクチンはファイザー社製がなくなり次第、モデルナ社製に切り替える。

 今月13日には、昨年7月末までに2回接種を終えた約4000人に接種券を送付。集団接種、個別接種ともに、6月末までの接種者は24日から受け付けを始めた。7月末までの人は31日(月)から開始する。

 集団接種はインターネットとワクチン接種専用ダイヤル(電話0735・33・0363)で受け付ける。専用ダイヤルは午前9時からで、平日は午後7時まで、土日・祝日は午後4時まで。個別接種は各医療機関で受け付けている。

 昨年末現在、町内で2回目接種が完了した人は8327人で対象者の接種率は85%。町では「ワクチン接種は自分のためだけでなく、家族や友人など自分の大切な人を守ることにつながります。ワクチン接種が可能な方は、接種していただきますようお願いします」と呼び掛けている。

(2022年1月25日付紙面より)

町生涯学習センターまなびの郷で始まった集団接種=22日、紀宝町鵜殿
2022年01月25日
4 自然災害や地震に備え
 佐野区で防災用品配布  (新宮市 )

 新宮市の佐野区(前田道春区長)は22日、同区加入の1150世帯を対象に、防災用袋やグッズを配布した。佐野会館に集まった代議員たちが世帯数の物資を仕分けし、各地区の班長へと届けた。

 同区では、紀伊半島大水害から10年が経過したことを振り返り、昨今、頻発している自然災害や地震に備え防災意識を高めてもらおうと「本年度の区計画事業中止による予算」「市防災補助金」などを活用し配布を決定。新型コロナウイルス感染症第6波とされるオミクロン株などの拡大に対して区民への注意喚起の思いも込められている。昨年5月にはマスクと消毒液を配布した。

 この日は代議員15人ほどが集合。前田区長をはじめ役員らが協力して作業に取り組み、災害時避難用に使用する区の名前が記されたリュック式「非常持出袋」(1世帯1袋)と「非常用給水バッグ」(3㍑入り1世帯2袋)を班ごとに用意された段ボールへ詰めていった。

 前田区長は「代議員や多くの人の協力のおかげで今回の配布を迎えることができて安心し、感謝しています。コロナの状況はもちろんだが近年、頻繁に発生している地震などの災害に備えて改めて意識を高めてもらいたい。今後も住民のみんなが『佐野区に住んでいてよかった』と思ってもらえるよう、取り組んでいければ」と話していた。

(2022年1月25日付紙面より)

配布物資を箱に詰める代議員ら=22日、新宮市の佐野会館
佐野区加入の1150世帯に防災用品が配られた
2022年01月25日
5 駐日トルコ大使に作品贈る  潮岬の作家・杉本紘子さん  (串本町 )
2022年01月25日
6 献血への協力に感謝  勝浦LCが奉仕活動  
2022年01月25日
7 「公正・公平な町政の推進を」  堀順一郎氏が事務所開き  (那智勝浦町長選 )
2022年01月25日
8 榎本一輝君が3連覇  中央児童館「こままわし大会」  (新宮市 )
2022年01月25日
9 トラブルを未然に防ぐ  太田小でスマホ安全教室  (那智勝浦町 )
2022年01月25日
10 時代超え、闇を光へ紡ぐ㊤  「大逆事件」から111年  (新宮市 )
2022年01月25日
11 ミカンをイメージした看板  パーク七里御浜などに設置  (御浜町 )
2022年01月25日
12 木製ベンチ2台を寄贈  環境ファースト連合会、山地地区企業会  (御浜町 )
2022年01月25日
13 町の振興発展、福祉向上へ  5選の西田健氏に当選証書  (紀宝町 )
2022年01月25日
14 お悔やみ情報
  
2022年01月23日
15 原木市場で「初市」
 スギやヒノキ次々と落札  (新宮市 )

 新宮原木市場(谷口泰仁社長)は22日、新宮市あけぼのの同市場貯木場で「新春初市」を開いた。新宮周辺地域を中心に買い方が集まり、開始の合図とともにスギやヒノキが次々と競り落とされた。

 同市で木材の市売(いちうり)販売が始まったのは1956(昭和31)年。当地の有力原木生産業者が共同事業体として「新宮電柱木材協同組合木材市売部」を創設した。その後、利用度の増大に伴い公共性が重視され、新宮木材協同組合が中核となり66(昭和41)年、現在の原木市場が設立した。

 77(昭和52)年には全国植樹祭の一環行事として「第1回熊野木まつり」展示即売会を開催。以降、毎年4月の恒例記念行事となっており、熊野材のPRや需要開拓などに取り組むきっかけとしている。

 今年の初市は、新宮紀宝道路事業に伴う道路拡幅工事のため昨年に引き続き上貯木場で開催。熊野川町や那智勝浦町、古座川町などから樹齢60年以上のスギやヒノキ約1200立方㍍(約7800本)が出荷された。

 開催に当たり、谷口社長は「新型コロナウイルスの感染者数が毎日のように更新されており、あらゆる業種が大変厳しい状況に直面していると思う。皆さんも健康に留意し、この局面を乗り切ってほしい」とあいさつ。

 「今年、新宮原木市場はお客さまに喜んでいただけるように基本に立ち返り、昨年以上に材の安定した出荷に努めてまいりたい。役職員一同、市場の運営にまい進していく所存」と誓いを新たにした。

(2022年1月23日付紙面より)

木材が次々と競り落とされた=22日、新宮市あけぼのの新宮原木市場貯木場
2022年01月23日
16 孤立させない環境を 下里中で薬物乱用防止講座 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)で18日、薬物乱用防止講座があった。3年生32人が同町にある、なごみ薬局の薬剤師で産業カウンセラーの小林仁さんから薬物の危険性などを教わった。

 小林さんは日本と国外の大麻所持などについて、合法な国でも日本国籍者には罰則になると述べ「国外でも大麻をみだりに輸出や栽培、譲渡、所持の行為を行った者は大麻取締法による処罰の対象となる」と説明。「覚醒剤」「コカイン」「大麻」「危険ドラッグ」の特徴や実害などもスライドを使用して紹介した。

 違法薬物では中学生の逮捕事例を取り上げ「薬物は皆さんのすぐそばまで来ています。インターネットではあたかも大麻は害が少ないなど、日本の法律が遅れているかのように書かれているサイトがある。実際は依存症に苦しんでいる人がたくさんいます」と語った。

 薬物の使用や再犯防止の方法として▽薬物を使わなくてもいられる社会▽再犯しない立ち直れる社会▽依存しなくても生きていける自信―を挙げ「誰にでも失敗はあります。いつでも何度でもやり直すことができる。周囲が差別や偏見を決して持たず、それを認めチャンスをあげることが大事」と伝えた。

 山本華子さん(14)は「小学校の時に受けた授業では分からなかったけど、薬物に手を出すと抜け出すことが難しいという恐怖を改めて感じました。若い女性が想像以上に使用していたことにも驚いた。少しでも薬に手を出さないきっかけにするためにも自分自身はもちろん、他の人たちを孤立させないような環境を意識していければ」と話していた。

(2022年1月23日付紙面より)

講座に耳を傾ける生徒たち=18日、那智勝浦町立下里中学校
小林仁さん
2022年01月23日
17 感謝胸にそれぞれの道へ 近大新宮高校で卒業式 (新宮市)

 新宮・東牟婁地域のトップを切って22日、新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)で令和3年度(第57回)卒業証書授与式が挙行された。卒業生108人が感謝を胸に学びやを巣立ち、それぞれの道へ一歩を踏み出した。

 本年度は新型コロナウイルス感染対策のため保護者・在校生の出席は取りやめ、オンラインで式の様子を中継した。

 池上校長が4クラスの代表者に卒業証書、各賞受賞者に表彰状を授与。式辞では「人に愛される人、人に信頼される人、人に尊敬される人になろう」の校訓の下で喜びを分かち合い、人間関係を築いてきた生徒たちの学校生活に触れ、「愛し愛される、信じ信じられる、敬い敬われる。この表裏一体の関係を大切にすることで、自らの充実した素晴らしい人生につながり、社会に貢献できる人に成長することができる」とはなむけの言葉を贈った。

 在校生を代表して濱田青葉君(2年)が送辞。卒業生を代表して岡地優希君が、個性豊かな同級生に囲まれた3年間の思い出を振り返り「この学校に入学して、みんなに出会えたことをうれしく思う」と語り、教職員、保護者、在校生へ感謝の気持ちを伝えた。

(2022年1月23日付紙面より)

拍手を受け学びやを後にする卒業生たち=22日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2022年01月23日
18 新好が優勝 第174回職場対抗ボウリング大会 
2022年01月23日
19 小川羊子さんが優勝
 なちかつGGCクラブ大会  
2022年01月23日
20 近大新宮が全国大会へ
 近畿高校空手道大会で好成績  
2022年01月23日
21 そのままの自分を受け入れて  高田小中で人権学習会  (新宮市 )
2022年01月23日
22 過去10年で最少の63件  21年和歌山県企業倒産状況  
2022年01月23日
23 黒いコウノトリ発見?  さらに珍しい鳥が飛来  (那智勝浦町 )
2022年01月23日
24 クチナシの実が色づく  新宮市・浮島の森  
2022年01月23日
25 交流図り学び深める  パステルアート教室に10人  (新宮市 )
2022年01月23日
26 収集ボラで社会貢献を  ペットボトルキャップ、古切手など  (紀宝町社協 )
2022年01月23日
27 時短要請に協力する飲食店に  1店舗1日2万円を支給  (紀宝町 )
2022年01月21日
28 幸福を招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 節分(2月3日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。上野宮司をはじめとした同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが今月10日ごろから制作に取り掛かっていた。大(約90㌢)200本、小(約50㌢)800本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別)。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 吉兆は2月3日(木)の節分祭でも授与するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に電話(0735・22・2533)で問い合わせを。

 同大社では「疫病退散、家内安全、商売繁盛、福徳招来の御祈願を込めて奉製いたしております。皆さまにとって実り多き年となりますようお祈り申し上げます」と話している。

 今年の節分祭は、新型コロナウイルス感染予防の観点から「お焚(た)き上げ」を午前10時から開始。時間を短縮し午後8時までとする。午後7時からは「追儺(ついな)式」が営まれるが、鬼の登場はなし。福豆やお菓子まきも実施しない。

 厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。同大社では各所に消毒液を設置するなどして感染防止に努めるとともに、参拝者に対してマスク着用などの感染対策を呼び掛けている。

(2022年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、熊野速玉大社
鮮やかな彩りの「吉兆」
2022年01月21日
29 対象住民に理解求める
 用地幅杭打設など説明  (一般国道42号新宮道路 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と和歌山県、新宮市は19日夜、新宮市王子町の市立総合体育館で「一般国道42号新宮道路」用地幅杭打設などに関する説明会を実施。地域住民に対し、事業を進めるに当たっての協力を求めた。

 2024年秋の開通を目指して工事が進む新宮紀宝道路と、開通している那智勝浦新宮道路を接続し、紀伊半島沿岸部における大阪府から三重県を結ぶネットワークの一部を構成する新宮道路。19年度に紀宝熊野道路とともに事業化。これをもって紀伊半島一周高速道路が全線事業化となった。

 同市あけぼのの「新宮北インターチェンジ(IC)」=仮=を起点とし、「新宮中央IC(仮)」を経て同市三輪崎の「新宮IC(仮)」を終点とする延長4・8㌔の道路で「南海トラフ巨大地震による津波や、大雨による浸水を回避することにより、災害時における安全性・信頼性を確保」「朝夕や休日に渋滞が発生する国道42号からの交通転換を図り交通渋滞を緩和」「広域的な周遊観光ルートの確保による観光客のさらなる増加」が主な整備効果として見込まれている。車線数は2車線となる見込み。

 この日の説明会は設計を基に事業を行う現地において用地幅杭の打設作業を進めるに当たり、当該土地所有者の理解と協力を求めることを目的に実施。当局はこれまでの経緯や作業の概要、用地補償の流れなどについて説明した。

 補償の種類や内容なども解説しつつ「十分にご理解いただけるよう説明を尽くし、誠意を持って話をうかがい進めていきたい」と理解を求めた。

 説明後には質疑応答の時間も設けられた。住民からは「4・8㌔間に三つのICが必要なのか」などの質問が上がり、当局は「三重県方面へのアクセス機能を確保するため」などと説明した。

 今後は物件調査や個別説明などを実施していく予定となっている。

(2022年1月21日付紙面より)

地域住民らが出席した説明会の様子=19日夜、新宮市立総合体育館
紀南河川国道事務所ホームページより
2022年01月21日
30 伊藤さんが総務大臣表彰受賞
 行政相談委員としての功績認められ  (那智勝浦町 )

 総務省和歌山行政監視行政相談センターは19日、那智勝浦町役場町長室で令和3年度行政相談委員総務大臣表彰の表彰式を開いた。長年の功績が認められた同町那智山在住の伊藤松枝さんが表彰を受け、堀順一郎町長らが祝福した。本年度の表彰者は全国で97人、和歌山県では伊藤さんのみの受賞となった。

 伊藤さんは元町立図書館長で行政相談委員を務めていた故・小岩研作さんに勧められ、2011年4月に総務大臣の委嘱を受けた。月に1度、町役場で開設される行政相談所で多数の相談事案に対応するほか、広報活動に汗を流し行政相談制度の周知や啓発にも積極的に取り組んでいる。現在、10年9カ月目を迎えた。

 15年度には県内の行政相談委員で構成される和歌山行政相談委員協議会の理事に就任。県内のリーダー委員として協議会の発展に努めている。

 担当した主な事案には、「公園に設置のビン玉のオブジェに囲いがなく、子どもが割ってしまったこともあり危険。対策をしてほしい」との相談があったという。

 伊藤さんは公園管理者と連絡を取り、オブジェ周囲にアクリル製の柵および注意書きをした説明板の設置などの安全対策にも尽力した。

 最も印象深い事案として、数十年にわたって悩みを抱えた相談者の対応を挙げた。行政相談事案ではなかったが、親身になって話を聞き、解決に至った際には「とても感謝してくださった。残念ながらその後、亡くなられたが、ご存命の間に解決できて良かったです」と当時を振り返る。

 賞状伝達後は同じく行政相談委員の濱﨑美佐登さんから伊藤さんに花束が贈られたほか、金子恭之総務大臣から各受賞者に贈られたビデオメッセージが流された。

 同センターの新井芳隆所長は「関わりのない案件や日々の生活相談などにも親身になっていただき、ありがたい」。

 堀町長は「日々、最前線で町民の皆さまの安心安全のためにご活躍いただき、ありがとうございます。吸い上げた声は町政に反映させていきたい」と感謝した。

 伊藤さんは「過分な賞を頂けましたのも、小岩さんや濱﨑さん、町、センターの皆さまのサポートのおかげ。相談委員になり、多くを学ぶことができた。今後も勉強を重ね、一人でも多くの方の困り事や心配事に寄り添うことができれば」と語った。

 行政相談は毎月第1水曜日午後1時30分から午後3時30分まで、同町役場で実施。今年10月の行政相談週間では、宇久井地区と色川地域で出張相談所を開設するとした。

(2022年1月21日付紙面より)

行政相談委員総務大臣表彰を受賞した伊藤松枝さん=19日、那智勝浦町役場(一時的にマスクを外して撮影)
コロナ禍以前に相談事案に対応する伊藤さん(右)の様子(総務省和歌山行政監視行政相談センター提供)
2022年01月21日
31 防衛大臣など貢献に感謝
 自衛隊串本地区協力会に  (航空自衛隊串本分屯基地 )

 串本町須江にある航空自衛隊串本分屯基地(中津洋紀司令)で19日に感謝状伝達式があり、自衛隊串本地区協力会(堀周雄会長)が防衛大臣、同協力会の小森正剛顧問が同隊中部航空警戒管制団司令の感謝を受けた。

 いずれも防衛基盤の育成や隊員の士気高揚に対する長年かつ多大な協力に対する感謝。平年は贈呈式を開いてじかに感謝を示すが新型コロナウイルスの情勢により本年度は同式を中止とし、昨年12月1日付で感謝を示して対象者に最寄りの拠点から記念品を添えて適時伝達している。

 同協力会は同基地とのつながりを礎にして1980年に発足。以来42年にわたって会員らは自衛隊活動への理解を深め、同基地の安定的運営に資するさまざまな協力支援を重ねている。同大臣、同司令ともその貢献を大と認め感謝を示している。

 感謝状は中津司令から堀会長と小森顧問へ伝達。併せて岸信夫防衛大臣からのメッセージを代読し、中津司令は「安全保障に災害対応など多様化する自衛隊任務の遂行は、国民や地域の皆さまのご理解とご協力なくしてはできない。これからも分屯基地一丸で頑張るので、引き続きご支援ご協力をお願いしたい」と述べてそれぞれの貢献に感謝した。

 感謝状と記念品を受けて堀会長は「この協力会を立ち上げて支援を重ねてこられた先輩方のおかげで防衛大臣から感謝を頂くことができ、ただただ光栄です。できることは限られているが、これからもできる限りの協力をしていきたい」、小森顧問は「自衛隊員の皆さまは国のため、国民の安全安心のために努力をされている。少しでも応援させていただけたらという思いですし、これからもそうしていきたい」とそれぞれコメントした。

(2022年1月21日付紙面より)

感謝状を手にする堀周雄会長(中)、小森正剛顧問(左)と中津洋紀司令=19日、航空自衛隊串本分屯基地
2022年01月21日
32 44人が合格  近大新宮中前期入試  
2022年01月21日
33 近大新宮高2年・長井貴成君が優秀賞  情報モラル・セキュリティコンク標語部門  
2022年01月21日
34 伝統行事通して交流  下里保でこま回し大会  (那智勝浦町 )
2022年01月21日
35 思い込めキッズマスク寄贈  串本、古座川に各500セット  (株式会社はま建装 )
2022年01月21日
36 手作りのたこ揚げて大喜び  高池小1年、蔵土の広場で  (古座川町 )
2022年01月21日
37 認定の概念や概要学ぶ  町職員対象のジオ研修  (串本町 )
2022年01月21日
38 防火戸通り抜け避難  井田小で火災避難訓練  (紀宝町 )
2022年01月21日
39 深海世界へ理解深める  6年生が端末通じ受講  (鵜殿小 )
2022年01月21日
40 米、ミカンの豊作に期待  農作物の作柄占う試粥会  (御浜町 )
2022年01月21日
41 樹木28種を紹介  「宇久井半島の幼木」展  (那智勝浦町 )