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2022年01月22日
1 産婦人科医師問題に光
 3月中の分娩再開は困難  (新宮市議会 )

 新宮市議会(榎本鉄也議長、15人、欠員1)は21日、臨時会を開き、住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金に係る給付事業や、医療センター産婦人科医師退職に伴う市外医療機関への妊婦健診の受診、出産の交通費・宿泊費の支援を行う衛生費などを盛り込んだ市一般会計補正予算を可決。また、田岡実千年市長より、医療センター産婦人科医師派遣の可能性が高くなったとの報告があった。

 竹内弥生議員の医師確保の現状を問う質疑に対して田岡市長が明らかにした。「県にご尽力いただき、また議会、当局が一丸となって活動していく中で複数の医療機関から医師を派遣していただける可能性が高くなった」と報告。「現在、一日でも早く分娩(ぶんべん)が再開できるように調整をしている段階」としつつも3月中の再開は難しいと見解を示した。

 当局によると、現在常勤医師1人の派遣が確定しており、常勤医師3人が最低条件となる中2人体制が確保されている。もう1人の常勤医師については4月以降にめどが立つ可能性が高いという。

 市一般会計補正予算(第12号)は歳入歳出予算の総額にそれぞれ7億618万5000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ192億961万1000円とするもの。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の2021年度住民税均等割が非課税の世帯と、昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」の収入になった家計急変世帯が対象。1世帯につき10万円を給付する。当局は2月に市役所別館に事務局を設置する計画としており、支給は3月を予定している。

 妊婦に対する支援では、健診などにかかる交通費については串本町から尾鷲市までは1回につき2500円、遠方の場合(県内~松阪市)は1回につき5000円、その他県外は1回につき7000円。宿泊費用は付き添い1人まで1泊5000円(5泊まで)で上限5万円とする。

 臨時特別給付金について福田讓議員は「対象が分かりにくい給付金。広報などで分かりやすく説明を」と要望し、マイナンバーカード普及促進に向けた取り組みも推進した。

(2022年1月22日付紙面より)

開会に当たりあいさつする田岡実千年市長=21日、新宮市役所
2022年01月22日
2 母校で絵本の読み聞かせ 下里中生徒が各小訪問 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)の1年生30人は19日、母校の町立太田小学校と下里小学校に出向き、児童に絵本や紙芝居の読み聞かせをした。

 2016年度から同中で始まった取り組みで、絵本読み聞かせのスキルを身に付けるとともに、自分の考えや意思を相手に伝える表現力やコミュニケーション能力、人前でも動じない度胸を育成することが目的。

 生徒たちは昨年12月から準備や練習を開始し、学校司書や地域の読み聞かせボランティアグループ「りぼん」「ブックスマイル」が技術指導に協力した。

 太田小には8人が、下里小には22人が訪問した。下里小では生徒は二手に分かれ、1年生12人、2年生8人の各教室で準備。

 生徒は「給食番長」「どこいったん」「いろいろバス」や児童に問い掛けながら読む「やさいのおなか」などの絵本や、紙芝居「でてきたなぁ~んだ」「パンダさんパンダさんなにしているの?」の読み聞かせに取り組み、児童は笑顔で絵本や紙芝居を楽しんでいた。

 児童は自分が面白いと思った絵本について感想を発表し、最後は全員で「ありがとうございました」と感謝を述べた。

 2年生教室では、生徒を代表して渡瀬輝君が「皆さんに楽しんでもらおうと1カ月間、一生懸命に練習してきました。楽しんでもらえたのならうれしいです。今日はありがとうございました」と話した。

 ブックスマイルのメンバーは「予行練習の際にしたアドバイスをしっかりと実践してくれていた。すごく良かったです」と話していた。

 下里小の泉一代校長は「担任も読み聞かせを行っているが、中学生が行うことで空間や時間の流れも変わり、新鮮だったと思う。中学生の皆さんの成長も見られて良かった。継続していただけたらありがたいです」。

 布引校長は「小さな児童と触れ合うことは生徒にとっても学びや成長につながり、良かったです」と語った。

(2022年1月22日付紙面より)

1年生に読み聞かせする生徒=19日、那智勝浦町立下里小学校
2年生に紙芝居を披露
2022年01月22日
3 妊娠期から子育て期をサポート
 子育て世代包括支援センター  (紀宝町 )

 妊娠期から子育て期を安心して過ごせるよう、町の保健師が家族をサポートする紀宝町の「子育て世代包括支援センター」。「切れ目のない、きめ細やかな支援」を提供する「ワンストップ窓口」として、役場みらい健康課内に開設し、子育てを応援している。

 妊娠後、母子健康手帳を交付した保健師が担当保健師として妊娠期から出産、子育て期をサポートする。出産までは妊婦健診助成、マタニティ歯科健診や沐浴(もくよく)練習と妊婦疑似体験ができる「パパママ教室」、妊婦全戸訪問などの支援を行う。

 出産後は、産後ケア、母乳ケア助成券の発行、乳幼児訪問などのほか、妊娠8カ月から生後1歳までの子育てほっとサロン、7・8カ月離乳食教室、子育てワークショップ、各種健診、すくすく育児相談と安心して子育てができる環境を整えている。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館しているが、町立図書館・子育て支援センター複合施設「紀宝はぐくみの森」で「子育てほっとサロン」を開いており、毎回、妊婦や赤ちゃん、子育て中の母親らが参加している。

 助産師の本舘千子(もとだて・かづこ)さんは「町全体で子育てができる環境が整っている。子育てサロンやファミリーサポートセンターなど縦のつながり、妊婦さんやお母さんの横のつながりもあり、縦横でうまくつながっている」と話す。

 支援センター(電話0735・33・0355)では「子育てに関する情報が知りたい」「子どもの発達について相談したい」「妊娠・出産、産後の相談をしたい」「里帰り出産を考えている」などの相談も受け付けている。祝日を除く平日の午前8時30分から午後5時15分まで。

(2022年1月22日付紙面より)

育児の悩みなどを共有する子育てほっとサロン
2022年01月22日
4 会員ら協力してごみ拾い
 たばこ組合紀南支部  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は20日、新宮市役所周辺で今年初となる清掃活動を実施した。会員16人が参加し、3密防止などの新型コロナウイルス感染対策に取り組みながらごみ拾いに汗を流した。

 同組合女性部(大谷敏子部長)を中心に、たばこのポイ捨て禁止や未成年者の喫煙防止などの呼び掛けを目的に活動しており、清掃は1997年度から開始。今年で25年目を迎え、年間25回ほどのペースで行われている。

 そろいのチョッキを身に着けた会員はのぼりを掲げながら、市役所を中心に近隣で紙くずや吸い殻などのごみを拾った。

 大谷部長は「清掃活動自体は今年初だが、2月が休みのため、本年度最後の清掃となりました。市役所周辺はとてもきれいでごみも少なかったです」。

 喫煙者の減少に触れ、「たばこをやめられる方も増えている中、町のたばこ屋の皆さんは頑張っています。毎年、さまざまなものに使われるたばこ税も町や市に入っている。そのことを知っていただけたら幸いです」と話していた。

(2022年1月22日付紙面より)

和歌山県たばこ商業組合紀南支部の皆さん=20日、新宮市役所別館前
清掃活動に汗を流した
2022年01月22日
5 今年も大前の儀のみに  水門神社例祭「水門祭」  (串本町 )
2022年01月22日
6 鯨の墓と戒名について  公民館の生涯学習講座  (太地町 )
2022年01月22日
7 目で見る明治の大水害 歴探スクールで中瀬古友夫さん (新宮市)
2022年01月22日
8 風に舞いながら  園地内でコカモメヅルの種子  (宇久井ビジターC )
2022年01月22日
9 熊野産ヒノキの学習机  高田小学校へ試験導入  (新宮市 )
2022年01月22日
10 3回目接種の予約開始  集団接種は2月6日から  (御浜町 )
2022年01月22日
11 避難後に初期消火訓練  火災想定して運動場に逃げる  (成川小 )
2022年01月22日
12 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第45回】シニアの食育はネットスキルから  

 新年が始まりましたね。わが家も一気に通常モードに突入し、正月ぼけで何かとミスの多い日々です。前回の記事で、シニアの食育と題し、トレンド食に振り回されず、お肉や炭水化物をきちんと食べてくださいというお話をしました。今回は、「食べることを楽しむ」ために、ぜひ身に付けてほしいスキルをお伝えしようと思います。

 身に付けてほしいスキル、それはネットスキルなんです。前回ご紹介したシニアに多い低栄養は、トレンド食に敏感な人だけでなく、1人暮らしの人、食に無頓着な人にも多いといわれています。1人暮らしや、ご夫婦だけの暮らしになると、料理がおっくうになったり、もうこれでいいやと簡単な食事で済ませてしまう方も多いと思います。でも、バランス良く栄養を取るには、それだと足りないものが出てきてしまうことが多いんです。

 ただ、年齢を重ねると、お買い物も一苦労ですよね。特に田舎は車がないとなかなか買い物にも行けないと思います。買い物に行けないから、適当な食事で済ませてしまうということもあるのではないでしょうか? でも今は、ネットスーパーやお取り寄せなど、家に居ながらにして食料を簡単に調達することができます。重いものも気軽に買うことができますし、全国各地の生産者の方から、直接新鮮な食材を買うこともできるんです。インターネットでお買い物をすることに、抵抗がある方も多いと思いますが、元気で動けるうちにそのスキルを身に付けておけば、生活がグンと豊かになると思います。

 また、インターネットでは会員制交流サイト(SNS)というコミュニティーがあります。SNSなんてよく分からないという声が聞こえてきそうですが、このSNSこそがシニアのQOL(生活の質)を上げてくれるのではないかと考えています。

 シニアの孤食は年々増えているといわれています。孤独な食事は、気分も沈ませますよね。でも、SNSさえあればいつでも多くの人とつながり、コミュニケーションを取ることができます。作った料理の写真を撮って、SNSにアップするだけで、いろんな方にコメントをもらえたり、いいねと反応をもらえたりするんです。そして、写真を撮るから彩りに気を付けようとか、もう1品作ろう!という気持ちは確実に、食生活を豊かにしてくれるはずです。

 この記事を読んでくださっている方は、まだまだ若いと思いますが、ぜひ今のうちに、ネットを活用できるようになっていただきたいと思います。

 健康への第一歩は「食を楽しむこと」! これからの人生を健康に楽しむために、始めてほしいんです。難しいように思えますが、一度設定してしまえば、ネットの操作は本当に簡単です。これからは実際会う友人だけでなく、遠くにいる方とも気軽にコミュニケーションが取れる時代です。同じトレンドを取り入れるなら、トレンド食ではなく、インターネットを! 2022年に始める新しい試みとして、トライしてみてはいかがでしょうか?

(2022年1月22日付紙面より)

2022年01月22日
13 お悔やみ情報
  
2022年01月19日
14 西田健さん、無投票で5選
 紀宝町長選  

 任期満了に伴う紀宝町長選挙が18日告示され、現職の西田健さん(73)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、西田さんが無投票で5回目の当選を果たした。


2022年01月19日
15 自分の身を守る行動を
 丹鶴幼で防災出前事業  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長)で17日、「ぼうさい出前事業~たんかくようちえん~」があった。市防災対策課の櫻井勇太さんと日浦規行さんが来園し「見て、考え、触って、身体(からだ)を動かす体験型」の防災授業を展開。44人の園児らが防災に対する心構えを身に付けた。

 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災発生(1995年)から17日で27年。1月17日はボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図ることを目的として「防災とボランティアの日」に制定されている。

 出前授業は子どもたちに有事の際に自らの命を守る行動を身に付けてもらうことを目的に実施。

 櫻井さんは、園児らに、無彩色の人気のキャラクターを青(津波)、黄(土砂崩れ)、赤(火事)に色分けしてもらい「地震が起きたら津波や土砂崩れが起こり火事になります。色で覚えておいて」と呼び掛けた。

 「危険な場所を探そう」で園児らは地震発生時の教室内の危険な箇所を探索。ピアノや空調設備の下などに「危険マーク」を貼り「電灯が落ちてきたら危ないよ」「扇風機も落ちてくるかも」などと意見を出し合った。

 櫻井さんは「地震はいつ来るか分かりません。安全な所を自分で探して頭を守る『ダンゴムシのポーズ』を」。

 園児らは地震発生時に取る体勢を基にした「ぼうさいじゃんけん」や、「新聞紙座布団」「新聞紙ブランケット」「防災新聞紙スリッパの折り紙」など身近にある新聞紙の使い方も学習。「スリッパを作るのが難しかったけど楽しかった」などと感想を発表し、ゲームなどを交えた体験型の授業を通して身を守る行動を学んだ。

(2022年1月19日付紙面より)

「ぼうさいじゃんけん」で有事に取る体勢をおさらい=17日、新宮市立丹鶴幼稚園
新聞紙ブランケットで「暖かいね」
防災新聞紙スリッパの履き心地を確認
2022年01月19日
16 クラシックの世界を堪能
 新春コンサートで西謙二さんら  (新宮市 )

 「オペラとピアノの会」は16日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で「新春コンサート オペラ・ピアノ・歌で誘(いざな)うクラシックの世界」を開催した。西謙二さんらによるピアノ演奏や歌声が会場内に響き渡り、約400人の来場者らがクラシックの世界を満喫した。

 西さん(ピアノ・テノール)、金野友美さん(ソプラノ)、石山優香さん(ピアノ)が出演。バリトンの二宮周平さん、メゾソプラノの滝口小夜子さんをゲストに迎えて開催した。

 コンサートは西さんによるシューマン作曲「『子供の情景より』見知らぬ国へ」のピアノ演奏で幕開け。「楽しいコンサートにしていければ。短い時間ですがごゆっくりお楽しみください」とあいさつした。

 新型コロナウイルスの影響で一部プログラムが変更となったが、主演者らはプッチーニの「トスカ」「トゥーランドット」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」などで声楽とピアノを披露。

 「世界の名曲」と題し「ふるさとの」(平井康三郎作曲、石川啄木作詞)「サマータイム」(ガーシュイン)なども会場に響かせ、迫力ある演奏や歌声に来場者らは惜しみない拍手を送った。

 西さんは県立新宮高校、東京大学工学部卒。米国マサチューセッツ工科大学客員研究員や学術誌のエディター、日本政府関係の委員などを務めた経歴を持つ。ピアノを杉浦範さんらに、声楽を田邊清美さん、二宮さんに師事。テノールとして首都圏でのコンサートを中心に出演している。

(2022年1月19日付紙面より)

迫力ある歌声を響かせる西謙二さん(右)ら=16日、新宮市の「丹鶴ホール」
大勢の来場者がクラシックの世界を堪能
2022年01月19日
17 オリジナルの羽子板作る
 木材会館で第2回木育教室  (新宮市 )

 新宮市あけぼのの新宮木材会館で15日、新宮木材協同組合事務局主催の第2回木育教室が開かれた。親子3組10人がスギとヒノキの見分け方を学び、地元産のスギ材を使ったオリジナルの羽子板を作った。

 大人にも子どもにも、森林の役割や木の良さ、新宮市と林業の関わりなどを知ってもらおうとスタートした取り組み。森林についての座学と木工工作があり、同組合加入の製材所などが材料を提供している。

 この日は事務局員の山本盛都さんが、日本の人工林の多くを占めるスギとヒノキについて解説。タネ、花、苗、葉、樹皮、年輪の写真を見比べながら、その特徴や違いを示した。「木の節ってなんだろう?」「日本のような四季がない国の木材には年輪がある?」などのクイズもあった。

 木工工作では、地元産スギ材の羽子板にカーボン紙でトラや門松、ウメなどを描き、油性ペンや筆ペン、はんこなどで色を塗っていった。完成後は子どもたちが早速「カーン、コーン」と子気味の良い音を響かせて遊んでいた。

 今後も毎月1回、5組限定で開催していく予定。大人の参加も歓迎しており、イベントに関する情報は毎月1日にインスタグラムのアカウント(kinanmokuzai_shinryokukai)で発信している。

(2022年1月19日付紙面より)

スギとヒノキを見比べる参加者=15日、新宮市の新宮木材会館
オリジナル羽子板を持つ子どもたち
2022年01月19日
18 災害時に移動式ハウス提供
 木下建設と利用協定を締結  (串本町 )

 和歌山県有田市に本社を置く木下建設株式会社(木下英文代表取締役社長)が17日、串本町と災害時における避難場所の施設利用に関する協定を締結した。

 同社はかねて、国土交通省が推奨する「地域の守り手」として災害時の復旧活動に参加。その中で地域に安心を届ける方法はないかを考え、2020年度に環境省事業の採択を受けて平時は現場の仮設事務所や休憩所、災害時は拠点基地や避難場所として利用できる太陽光発電付き移動式ハウス「ソーラーシステムハウス」を株式会社ダイワテック、デザイン事務所「BLOOM*ROOM」と共に2種類製作し、計10棟を導入した。

 うち2棟は本社に配置し、残り8棟をすさみ串本道路関係工事請負のため同町内の現場などで運用中。その縁で災害時の利用を図るために同協定を町に申し出て締結するに至った。

 締結式は高富にある同社串本事業所であり、木下社長と田嶋勝正町長が協定書に署名した。災害時に同ハウスを配置場所もしくは町が希望する場所へ移動配置して貸与する内容で、町か同社のいずれかが解除を求めるまで有効となっている。

 署名を経て田嶋町長は「災害はいつ起こるか分からないことを頭に入れて取り組む中、この素晴らしいハウスを活用させていただけることをうれしく思う」と述べて今後の有効活用を視野に入れ、木下社長は「地元の皆さま方と共にこれからも防災対策に取り組んでまいりたいと考えている。本日の締結式はその一歩。社会に生きる者の務めとしての認識を思い、改めて身が引き締まる思い」と胸中を明かして同協定に基づく第一歩を踏み出した。

 同社は有田市とも同様の協定を締結済み。災害時はその状況に応じて両市町内に同ハウスを割り当てるという。

  □     □

1棟は「現場の駅」としてアピール開始



 同町内8棟のうち、1棟は同事務所横に配置し情報発信基地「現場の駅」として同式後から運用を始めた。日曜を除く午前8時30分~午後5時に開いていて、現場の魅力や工事の進捗状況、町の情報(同社と串本警察署が合同で取り組む野生動物接触注意の啓発など)や観光案内などの情報発信と併せて同ハウスも皆さんに知ってほしいとアピールしている。

 同ハウスは角形鋼管・軽量形鋼構造で、4坪サイズ、開放型とプライバシー確保型の2種類がある。太陽光パネルと大容量の蓄電池、エコ給湯器を備え、省エネ型の構造設計や設備採用により満充電・無給電状態で約3日間利用〈通常時〉できる能力を有する。

 採択条件外の独自の仕組みとして、デジタル看板と災害時の情報入手や安否確認に欠かせない携帯端末の充電を想定とした「虹色コンセント」(同社命名、2口コンセント×7個)も備えることで、災害時の安心提供の度合いを強めている。

 この日は同社の招待で高富区の中野實区長ら近隣住民が「現場の駅」として開放している同ハウスを内覧し、特色の説明を受けて概要を確かめた。同ハウス周囲のウッドデッキやウッドフェンスは社員の手作り。同社は同事務所がある限り「現場の駅」の配置も続けると意気込んでいて、地域の皆さんに適時利用してもらえればとしている。

(2022年1月19日付紙面より)

協定を締結した田嶋勝正町長と木下建設株式会社の皆さん=17日、串本町高富の同社串本事務所
内覧者にソーラーシステムハウスの特色を紹介する木下英文代表取締役社長(右)
2022年01月19日
19 学び合う児童の姿を見学  井田小で公開授業研究会  (紀宝町 )
2022年01月19日
20 家族でのんびり自然を満喫  飛雪の滝キャンプ場で体験会  (紀宝町 )
2022年01月19日
21 西村伊作らの草稿を展示 3月21日まで、佐藤春夫記念館 (新宮市)
2022年01月19日
22 練習の成果を披露  神倉小で「手話歌」  (新宮市 )
2022年01月19日
23 「日々の生活が先生だった」  寺岡さん著書「ど根性貧乏!」  (那智勝浦町 )
2022年01月19日
24 県大会結果など町長に報告  ビブリオバトル町代表2人  (串本町 )
2022年01月19日
25 テリハノイバラの実  那智勝浦町の弁天島近く  
2022年01月19日
26 現職・西田候補のみが届け出  無投票の公算大きく  (紀宝町長選 )
2022年01月19日
27 お悔やみ情報
  
2022年01月14日
28 広げよう、赤い羽根
 市内小学生の絵はがきを審査  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで12日、令和3年度赤い羽根絵はがきコンクール審査会があった。市共同募金委員会が主催。同委員会長の田岡実千年市長と社会福祉法人和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事、大谷和也副主査、市社会福祉協議会の大谷康央事務局長が審査員を務め、市内5小学校の児童から寄せられた作品を審査。県共同募金会会長賞などに6作品を選んだ。

 赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動。当初は戦後復興の一助として、被災した福祉施設を中心に支援が行われ、その後、法律(現在の「社会福祉法」)に基づき、地域福祉の推進のために活用されてきた。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。

 10月からの運動期間に合わせ、市では市内の子どもたちに街頭募金への協力を呼び掛け運動を展開。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響でおととしの募金活動は中止となり、昨年は田岡市長や市社会福祉協議会職員らが市内で募金への協力を呼び掛けた。

 そんな昨今のコロナ情勢を鑑み「活動が制限される中でも子どもたちに広く運動および活動の趣旨を伝えることができれば」と同コンクールを初企画。昨年秋に市社協職員らが市内小学校でオンラインを交えながら「赤い羽根共同募金」の授業を実施しつつ、「私たちの町でみつけた! 人のつながり」をテーマに定めたコンクールへの参加を呼び掛けていた。

 第1回のコンクールには、短い募集期間(昨年10月1~31日)にもかかわらず196枚の作品が寄せられた。審査会では最終審査に残った109枚から田岡市長らが▽県共同募金会会長賞(1点)▽市共同募金委員会会長賞(同)▽市社会福祉協議会賞(同)▽審査員特別賞(3点)―を選定。「こういうふうに使われているというメッセージ性が高い」「絵から作品テーマである、人のつながりが感じられる」「共同募金の意味を理解してくれている」などと講評した。

 審査を終え、田岡市長は「レベルの高さに驚いた。この取り組みが共同募金の理解につながっていくことを願います。たくさんの応募に感謝」と話していた。

 応募作品は2月以降に市福祉センターで展示予定。入賞作品は市社協広報紙「Assist(アシスト)」3月号にて掲載されるほか、3月には表彰式も予定している。

(2022年1月14日付紙面より)

作品を審査する和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事(左写真手前)、田岡実千年市長(右写真)=12日、新宮市福祉センター
2022年01月14日
29 「来年こそ」の思い諦めず
 塩竈神社で「脊美祭り」神事斎行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で9日、伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。祭り関係者約10人が参列し、商売繁盛や船の安全などを祈願した。

 脊美まつり保存会(会長=並川廣・浦神西区長)が祭りや歴史を継承し、古来捕鯨の歴史を持つ同区でセミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いる祭り。過去には成人の儀式として行われていたとされている。長年、捕鯨文化を継承していることから2016年に日本遺産「鯨とともに生きる」に認定された。

 例年は井谷宮司が「鬼」と書かれた的を矢で射抜くと同時に、3人の脊美子が取り付けられた脊美を一斉につかみ取り西区区民会館まで全力で駆け抜ける儀式や東区の勇義社(畑下圭喜社長)による勇壮な獅子舞奉納、脊美音頭などを披露しているが、新型コロナウイルス感染症の影響から昨年に続いて規模を縮小し、神事のみの斎行となった。

 厳かな雰囲気の中、井谷宮司が神事を執り行い祝詞を奏上。参列者が玉串をささげていき、コロナ収束を願った。

 並川区長は「無事に神事を終え安心した反面、2年連続の規模縮小はつらい。私たちはじめ、世話人の方々の高齢化も進んでくるため、伝統を引き継ぎながらも祭事の改善を考えなければならないのではと思っています。来年こそは通常の祭りができるよう、諦めずに信じていければ」と話していた。

(2022年1月14日付紙面より)

多くの思いを祈願し神事を執り行う井谷正守宮司=9日、那智勝浦町浦神の塩竈神社
祭り関係者が玉串をささげた
2022年01月14日
30 警察との連携意識し救助
 関係機関等と合同で訓練  (串本警察署 )

 串本町上野山にある上野山防災広場で12日、串本警察署(泉政勝署長)とその関係機関等合同の災害警備訓練があった。大規模災害発生時の警察との連携を意識して関係機関等も救助訓練に臨む内容で、南海トラフを震源域とする大地震発生から6時間後という想定で態勢構築から救助まで一連の流れを実践した。

 この訓練は、同署が阪神・淡路大震災の期日を踏まえて計画。同署現地本部を軸にして連携し人命救助の態勢を構築して実動する内容で関係機関等に合流を呼び掛けた。

 当日は▽県警本部(警備部警備課・警備部機動隊・生活安全部地域指導課警察航空隊・串本警察署)▽航空自衛隊串本分屯基地▽串本町消防本部古座消防署▽串本海上保安署▽串本町役場▽株式会社POS▽県災害救助犬協会―の7機関42人が参加し、救助関係諸機関未踏の被災地に態勢を構築するところから訓練を始めた。

 県警ヘリ「きのくに」と串本警察署配備のオフロードバイクで被害状況を確認し、得た情報を防災相互通信用無線機や衛星電話を用いて関係機関などと共有し応援を要請。株式会社POSと県災害救助犬協会が調査に協力して倒壊家屋と損壊車両に閉じ込められた要救助者を発見し、同家屋は消防が救出して海保が搬送、同車両は警察が救出し自衛隊が搬送する形で救助を実践した。

 警察と消防が有するそれぞれの救出に秀でた資機材とその操作技術を被災地で最大限行使するために他の機関が調査や捜索、要救助者の搬送やがれき撤去などの支援をし、被災地における災害対処能力を効率的に引き出すのが今回の連携の全体像。

 同基地の中津洋紀司令と共に訓練の始終を見届けた泉署長は同訓練の主眼を参加人員に改めて伝え「どの機関も真摯に取り組み、成果があったと思う」と講評。「訓練に終わりなし。要救助者を救える仕事に就いている自覚を持ち、自身や同僚、第三者を危険にさらさないため今後も向上を目指して(訓練を)継続してほしい」と呼び掛けて締めくくった。

(2022年1月14日付紙面より)

損壊車両から要救助者(ダミー人形)を救出する串本警察署の署員=12日、串本町上野山
串本警察署現地本部の指示に基づき消防と海保が連携して倒壊家屋の要救助者を救出
2022年01月14日
31 コロナ収束と豊作願い
 熊野那智大社にまりひめ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(桒野稔近(くわの・としちか)組合長)とJAみくまの農業協同組合が13日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に和歌山県のオリジナル品種のイチゴ「まりひめ」約9㌔を奉納した。

 那智勝浦町産のイチゴの振興と豊作を願い、この時季に毎年奉納している。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に引き続き生産農家や町立市野々小学校児童、同生産組合のマスコットキャラクター「まりりん」、同町イメージキャラクターの「なっちー」らの参列をやめ、平安衣装によるイチゴの振る舞いも中止とした。

 神事には桒野組合長と坂地安明副組合長、JAみくまの農業協同組合職員ら合わせて4人が参列。巫女(みこ)が「那智の瀧舞」を奉納し、代表して桒野組合長が玉串をささげた。

 最盛期には、栽培面積4・5㌶で45人のイチゴ農家が生産に従事していた同組合。しかし生産者の高齢化などが原因で栽培が減少傾向となっていた。

 現在は若者を中心に再建され、9軒の農家が約65㌃の農地でイチゴを栽培している。まりひめは紀州の伝統工芸品「紀州手まり」にちなみ、命名された東牟婁地方を代表する特産品。同町太田地区が主要産地で、果実は大きめで甘味が強く酸味もほどよいのが特徴だ。

 神事後、男成宮司は「新型コロナの影響で厳しい状況にあるが、町を代表する果物を心待ちにしている人も多い。豊作と組合の発展、農家の皆さまのご健勝をお祈りしております」と感謝。

 桒野組合長は「前年に比べて採れ出しも早く味も良かった。年末には観光客も多く売れ行きが良かった」としつつも「今年に入ってまた感染が拡大しつつある。観光客の減少はイチゴや農業にも関係してくる。早期のコロナ収束を願っています」と話した。

 「まりひめ」は現在、出荷のピークを迎えている。

(2022年1月14日付紙面より)

まりひめ約9㌔を奉納した=13日、那智勝浦町の熊野那智大社(一時的にマスクを外して撮影)
2022年01月14日
32 競技普及のきっかけに
 バレーボール体験会  (新宮バレーボールスポーツ少年団 )
2022年01月14日
33 心身鍛え技術向上目指す
 OBらも参加し伝統の寒稽古  (新宮剣友会 )
2022年01月14日
34 女子サッカーの普及願い
 新宮高とトルベリーノが合同合宿  
2022年01月14日
35 「里親を知って」  巡回パネル展始まる  (那智勝浦町 )
2022年01月14日
36 ごみ減量や適正処理に向け  基本計画素案に対する意見募集中  (新宮市 )
2022年01月14日
37 毎日来るセキレイが心癒やす  井関の笠木千枝子さん  (那智勝浦町 )
2022年01月14日
38 お正月遊びを楽しもう!  くろしお児童館で伝統的な遊び  (新宮市 )
2022年01月14日
39 片山さん、小栗須さん六段に  紀南剣道連盟が初稽古会  
2022年01月14日
40 なぎ看護学校に7年連続合格  9年連続就職率100%達成  (紀南高校 )
2022年01月14日
41 3市町の各チームに寄贈  美し国三重市町対抗駅伝  (JA伊勢 )
2022年01月14日
42 一般高齢者、2月から開始  新型コロナワクチン追加接種  (紀宝町 )
2022年01月14日
43 二刀流でまちづくりを推進  宇宙コース新設受けて町長  (串本町 )
2022年01月14日
44 展示や体験で意識を促す  24日まで防災企画を実施  (南紀熊野GPC )
2022年01月14日
45 峯の薬師如来堂で厨子開扉  守護職・水本一男さん奉仕  (古座川町 )
2022年01月12日
46 防災力の向上目指し
 2年ぶりに消防出初め式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の体育文化会館で9日、令和4年消防出初め式があった。各分団の幹部や来賓ら約40人が出席。防災活動に尽力した団員らを表彰したほか、防災力向上への誓いを新たにした。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年の出初め式が中止となったため2年ぶりの開催となった。感染防止対策の観点から規模を縮小し無観客で挙行。多くの町民が見学に訪れるパレードや一斉放水も中止とした。

 式典では殉職消防団員に対する黙とうに続き、国歌と町歌を静聴。

 昨年春の叙勲で瑞宝単光章を受章した元消防団長・貝岐昌志さんと、秋の叙勲で同じく瑞宝単光章を受章した元副団長・竹原昌男さんをたたえ、令和3年度県消防協会総裁表彰、東牟婁地域消防協会優良消防職団員表彰、町長表彰、消防長表彰、消防団長表彰が行われた。

 堀順一郎町長は受章者や団員らの尽力や新型コロナウイルス感染対策への協力に敬意と感謝を示し「自然災害などの被害を最小限にとどめるためには施設面の整備を進めるのも当然だが、町民の安心安全のためには一人一人の防災意識の向上も必要」と式辞。

 津波浸水域にある消防本部の高台移転や災害発生時に対策本部となる防災センターを併設するなどの対策を進めているとし「一人の命も失わないという精神の下、有事の際には迅速な行動ができるよう研さんを。また、それぞれの地域において町民の防災意識の啓発・向上にご協力を」と呼び掛けた。

 湯川辰也消防長は「新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き厳しい状況が続いているが、災害はいつ何時発生するか分からない。町民の生命、身体および財産を守る崇高な使命を達成するため、引き続き基本的な感染対策を行いながら消防団活動に尽力を」とあいさつ。来賓の荒尾典男町議会議長、玉置昌彦・東牟婁振興局地域振興部長、谷洋一県議会議員がそれぞれ祝辞を述べた。

 下地将仁団長は「自分たちの地域は自分たちで守るという基本理念の下、町民が安心して暮らせるように消防人としての自覚と誇りを持ち、災害対応力の向上に努め、日夜訓練を重ねていく」と訓示した。

(2022年1月12日付紙面より)

各受章者を表彰した=9日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年01月12日
47 コロナ終息や商売繁盛など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。神職らが参列し、新型コロナウイルスの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の観点から昨年に引き続き、規模を縮小し神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、地域住民らが祭司を務めた上野潤権宮司に続いて玉串をささげた。

 神事を終え、上野権宮司は「新型コロナの影響で今年も福笹など縁起物の設置はできなかったが神事斎行に当たり多くの問い合わせがあった。こういった状況でも忘れていない人が多いとうれしく感じた」とあいさつ。

 「『虎口を脱する』ということわざもあるが、今年は光に満ちあふれて一日でも早く日常が戻り、来年こそは祭りが盛大に執り行われるようになれば」と話した。

(2022年1月12日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、上野潤権宮司らが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
2022年01月12日
48 6事業者連携し体験提供
 キャンプ主題にして実証  (古座川町 )

 古座川町で8、9日に6事業者連携によるキャンプイベントがあり、モニター客16人を受け入れてその在り方に対する意見を求めるなどした。

 このイベントは、同町観光協会を事務局とする複数の事業者で本年度に展開している「産学官民連携による観光型過疎地域課題解決実証事業」の一環。今回連携した事業者は▽古座川ジビエ山の光工房▽HYGGE▽田上おとり店▽北海道大学和歌山研究林▽Yocco▽古座川町観光協会―で、事業者からの誘い掛けに応えた芸能人を含む16人がモニター客として協力した。

 事業者はそれぞれの得意を発揮して連携し、テントの設営やまき割り、地元の食材を取り入れたキャンプ飯作り、各種体験(鹿革クラフト・木工クラフト・毛鉤(けばり)作り)やテントサウナなどの各体験を提供。モニター客は事業者の趣向を凝らした進め方にも触れながら2日間の行程を過ごし、その内容に対して意見を還元するなどした。

 同事業は観光庁「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受けて展開していて、昨年10月にスタディケーション、11月にワーケーション、そして同イベントを実施し、これら領域に対応する資源提供を域内連携で形作ることを実践した。今月は日本航空株式会社(JAL)の協力を得てワーケーションも19日(水)から実施予定。以降はこれら実証の成果を今後の課題解決に生かすため事業者間で共有しつつ、観光庁に報告する流れとなっている。

(2022年1月12日付紙面より)

キャンプイベントの一端、鹿肉ソーセージ作りの実演の様子=8日、古座川町相瀬
2022年01月12日
49 110番の適正利用を
 署員らが広報啓発  (新宮警察署 )

 警察庁が定める「110番の日」である10日、新宮警察署(山田守孝署長)は新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店などで、110番の適正利用を呼び掛ける啓発活動を実施した。

 新宮署によると、2021年中の110番受理件数は6万2843件。うち、いたずらや間違い、無応答などの非有効は1万131件で昨年と比較し1285件の減少となった。主な通知内容は交通事故関係が29%と最も多くを占めている。

 同店正面入り口では和歌山県警のマスコット「きしゅう君」や署員、交番連絡協議会員ら11人が買い物客に対し、啓発物資を配布。「110番の適正利用をお願いします」と声掛けした。

 同署ではいたずら電話や間違い電話の110番によって、事件・事故などによる緊急の110番がつながりにくくなるため、犯人摘発や被害者救護の妨げになる可能性があると危惧しているとした。

 南良太地域課長は「緊急でない場合や問い合わせ、相談などは警察相談窓口(073・432・0110または#9110)に通報してください。適切な110番のご利用をどうぞ、お願いいたします」と話した。

 なお、同署では110番通報のポイントとして▽何があった(不審な人影など)▽どこで(場所、目印など)▽いつ▽犯人は(どの方向へ、服装は、人相は)▽今、どうなっている▽通報者の名前、住所、電話番号を慌てず伝える―の六つを挙げている。

 この日はイオン新宮店、JR新宮駅から出発するくろしお22号車内(JR紀伊勝浦駅までの区間)でも啓発を行った。

(2022年1月12日付紙面より)

110番の適正利用などを呼び掛けた=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2022年01月12日
50 次回はキラフェス復活したい  イルミネーション撤収作業  (光の祭典in紀宝 )
2022年01月12日
51 具体的な目標を立てよう  小中学校で3学期始業式  (熊野市・南郡 )
2022年01月12日
52 全校生徒が共に完成祝う  大規模改修工事竣工式  (矢渕中 )
2022年01月12日
53 「停滞する町の復活を」  和泉行洋氏が事務所開き  (那智勝浦町長選 )
2022年01月12日
54 コロナ対策徹底・継続を  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2022年01月12日
55 平癒願い枝打ち鳴らす  大泰寺、初薬師で本尊開帳も  (那智勝浦町 )
2022年01月12日
56 芳香漂わせつつ花盛り  樫野埼灯台のスイセン  (串本町 )
2022年01月12日
57 使命再確認し士気高める  事始め行事「消防出初め式」  (串本町・古座川町 )
2022年01月12日
58 お悔やみ情報