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2022年01月27日
1 来年度の「銀河」再運行決定 10月から約5カ月間を予定 (JR西日本)

 JR西日本の金岡裕之和歌山支社長は25日、新宮市役所別館で会見を開き、10月から長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行を再開すると発表した。2023年3月までの約5カ月間にわたり京都から新宮間を運行する予定。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。当地域では昨年7月16日に紀南コースの運行を開始。12月22日までの約5カ月間にわたり、延べ約3000人が乗車した。

 新宮市・すさみ町・那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町・和歌山県で構成される同列車受入協議会(会長=田岡実千年新宮市長)は昨年11月、JR西日本に対し要望活動を実施。同列車の運行再開を求めていた。

 来年度の紀南コースでは、車窓から当地方の魅力的な海の景色をより楽しめるよう、沿線の景観改善に取り組むほか、窓から直接、海の景色を楽しめる席数を大幅に増やす。

 これまでは京都到着後に首都圏に向かう新幹線に間に合わない時刻帯であったため、昼行列車(新宮発京都着)の京都到着時刻を早め、首都圏方面へのアクセス利便性向上を図る予定。また、沿線の新しい魅力を楽しんでもらうために昼行列車の運行曜日ごとに異なった途中停車駅を設定するなどしておもてなしをリニューアルするなどの改善を行うという。

 金岡支社長は「人気も高く、利用者から地域の豊かな自然、文化が非常に楽しめたという声が多かった。また、おもてなしや見送りなどの人との触れ合いも価値があったとの意見も多かった」と運行再開を決定した経緯を説明。

 田岡市長は「昨年11月に7自治体と県の連名で要望書を提出してからわずか2カ月という短期間でうれしいご報告を頂けた」とJR西日本に感謝。

 「コロナ禍で経済活動が厳しい中において観光関連をはじめ地域全体にいい影響を与えていただいた。秋からの運行に備え、事業者と連携しておもてなし観光メニューの拡充に向けて準備していきたい」と述べた。

 運転日や運転時刻などの詳細については現在未定。

(2022年1月27日付紙面より)

今年秋からの「銀河」運行再開が決定=25日、新宮市役所別館
WEST EXPRESS 銀河(JR西日本提供)
2022年01月27日
2 点検のため祭船を引き出し
 水門神社祭典保存会ら奉仕  (串本町 )

 串本町大島で23日早朝、水門(みなと)神社例祭「水門祭」で用いる祭船が点検のため大島港の一角にある船蔵から引き出された。

 水門神社祭典保存会(木下正己会長)を軸にした奉仕。今年の例祭は新型コロナウイルスの情勢を受け大前の儀のみ執り行うことがすでに決まっていて、祭船は用いないが保守は必要との考えで船蔵から出すことにしたという。

 同様の決定をした昨年は引き出さなかったため、今回は2年ぶりの奉仕。この日は時折小雨が降る中、同保存会と若手で結成する大同会、合わせて27人が櫂伝馬(かいでんま)2隻と当船を順次運び出し、船蔵の隣にあるスロープに据えた。

 長らくの保管で乾いた船体を膨潤させるため、据えた後はただちに海水を掛けて乾燥による収縮で生じた隙間からの水漏れの度合いを確かめた。同保存会の年長が経年劣化を目視や触感で探り、必要な修理の方向性をその場で話し合うなどした。木下会長によると、膨潤させた後の水漏れや修理が必要な部分の対処が済み次第、船蔵へ納めて来年まで保管するという。

 当船は主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)が御旅所(古くは通夜島、今は苗我島にある)へ渡御するときに用いられる木造の祭船で、潮岬会合の紋を舳先に頂くカツオ船の設計を宿している。

 櫂伝馬は当船の出航時にその両翼を警護する形で大同会が運用する木造の祭船で、餅まきや大島―串本間で競漕(きょうそう)も繰り広げて場を盛り上げる。河内神社例祭「河内祭」で用いられる小伝馬よりも一回り大きく、通船として盛んに用いられていた時代の設計を宿している。

 いずれも今では希少となった木造船として現存しているが相応に経年劣化が進んでいるため、同保存会は平年、本祭日の3週間前を目安にして船蔵から引き出し点検や所要の修理をした上で進水させる手順を取っている。

(2022年1月27日付紙面より)

2年ぶりに当船を船蔵から引き出し=23日、串本町大島
経年劣化の度合いを目視や触感で確かめる水門神社祭典保存会の年長ら
2022年01月27日
3 いつまでも元気で暮らそう
 高血圧ゼロのまちプロジェクト  (北山村 )

 北山村では今年から「全国唯一の飛び地『北山村』高血圧ゼロのまちプロジェクト」を展開している。村民全員の高血圧ゼロを目指し、血圧測定推進や健康教室などの事業を展開していく予定だ。

 健康状態の重要な指標である「高血圧」に注目し、村民全員が自己の健康を把握し、健康づくりへの意識向上を目指す取り組み。事業開始に先立ち昨年、同村はNPO法人ヘルスプロモーション研究センターと連携協力を締結。血圧測定器70台の貸し出しを受けている。なお、県内での取り組みは高野町に続いて2例目となる。

 事業の対象者は小学5年生以上の村民もしくは村内で働いている人。約350人の対象者を6グループに分け、ひと月単位で家庭で朝夕の1日2回、血圧測定を推奨。結果は個々で記録し、役場に提出してもらうという。

 家庭における測定の習慣付けと、村内における高血圧の現状を把握する目的がある。また、子どもらに対しては自身と家族の健康を考えてもらうため、授業を通して血圧測定を推進。春休みを利用して血圧測定への挑戦を促す構えだ。

 山間部に位置する同村では、保存のために塩を用いた調理方法が伝統として残る。そんな食文化を背景に、プロジェクトを通じて血圧に関心を持ってもらう狙いもある。今後は目標達成のために動脈硬化健診や特定健康診査の推進や健康づくり教室への積極的参加も村民に呼び掛けていく予定。

 助走期間である現在は役場職員や診療所、社協職員など関係者の血圧測定から開始し、プロジェクトの周知を図るとともに改善点などを洗い出していくとのこと。山口賢二村長は「血圧イコール食生活。家庭ぐるみで健康を考えるいい機会。幼い頃からの対策が重要」と話している。

(2022年1月27日付紙面より)

血圧測定習慣の重要性を周知していく=17日、北山村役場
2022年01月27日
4 防火意識高め文化財守る
 那智大社と青岸渡寺で訓練など  (那智勝浦町 )

 「第68回文化財防火デー」の26日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で消防訓練が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から町消防団の出動はなく、規模を縮小。職員や那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)が参加し、防火の重要性を再認識するとともに国の宝を守る意識を高めた。毎年、同日に訓練を行う那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)では、感染症対策などのため訓練は実施せず、訓示のみを行った。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年から、この日を中心に消防と地域が連携し、全国的に防火活動が展開されている。

 熊野那智大社では宝物殿裏の山林からの出火を想定。自衛消防隊が火災の報知後、宝物を運び出し、消火ホースで放水した。消防職員から消火器の取り扱いについて指導があり、職員が使用した。

 関谷善文消防署長が「自衛消防隊の迅速な活動が心強かった。社殿は木造なので、火災時は燃え広がりやすいため予防が大事。防火意識を高めていただけたら」と講評。

 男成宮司は「消防などが駆け付けるまでに時間を要するため、初期消火が重要。世界遺産や重要文化財であるご社殿の消失や人命が失われてはいけない。強い覚悟を共有してほしい」と話した。

 那智山青岸渡寺では髙木住職が職員に対し、「普段から火を出さない心掛けをしてください。火災発生時は、これまで積み重ねてきた消火訓練活動を着実に実行してほしい」とあいさつ。

 同消防本部の太田真次警備主幹兼班長が「災害や火災はいつ発生するか分からない。日頃から消火器の数や設置場所の把握、消防設備の再確認をしてください」と話した。

 訓練後は消防設備の点検なども行われた。

(2022年1月27日付紙面より)

職員らが消防訓練に取り組んだ=26日、那智勝浦町の熊野那智大社
町消防本部から訓示があった=同日、那智山青岸渡寺
2022年01月27日
5 教育旅行やWSで配布中  まるわかりブック第2版  (串本町 )
2022年01月27日
6 PCR検査等無料化延長  和歌山県  
2022年01月27日
7 自分らしいビジネスを  創業者に向け中村佳織さんが講話  (新宮市 )
2022年01月27日
8 虎の耳? しっぽ?  「虎」の名前が付いた植物・那智勝浦町編  (こども新聞 )
2022年01月27日
9 﨑山君が歴史能力検定に合格  刀や戦国好き高じて勉強  (新宮市 )
2022年01月27日
10 廃棄の本など無料提供  図書館で新春古本市  (那智勝浦町 )
2022年01月27日
11 「いかのおすし」を約束  防犯教室で児童ら学ぶ  (紀宝町 )
2022年01月27日
12 3年間の成果、力作並ぶ  ピネ内で「卒業制作展」開催中  (紀南高校 )
2022年01月27日
13 「コロナ対策が最重要課題」  5期目の西田健町長に聞く  (紀宝町 )
2022年01月27日
14 お悔やみ情報
  
2022年01月20日
15 ワクチン接種、いつ?
 前倒しに向けて準備進む  (新宮市、那智勝浦町など )

 新たな変異株「オミクロン株」による新型コロナウイルス感染症の拡大が急激に広がる中、各自治体では新型コロナワクチン3回目の早期接種に向け急ピッチで準備が進められている。

 国は13日、64歳以下の一般の人について、2回目を打った後の間隔を従来の8カ月から7カ月へと前倒しする方針を発表。さらに17日、岸田文雄首相は3月以降の接種前倒しを加速させる意向を示した。

 多くの自治体で一般向け3回目接種に向けた計画発表が待たれる中、新宮市や那智勝浦町などに今後の接種スケジュールと現状を聞いた。

  □     □

■新宮市



 新宮市では、今月から医療従事者や高齢者施設等入所者、施設従事者などに対する接種を開始した。2月からはワクチンを2回接種してから一定期間が経過(年齢によって異なる)した18歳以上の対象者に向け接種を進めていくという。1回目は6日(日)に集団接種を予定しており、2月は会場での接種を毎週実施していく。

 国の方針(前倒しなど)を随時踏まえながら、対象者には順次接種券を送付しており、接種会場や日時などの詳細を記した案内も同封。

 2回目の接種が個別接種であった人は追加接種も個別接種となる見通し。ワクチンはファイザー社製かモデルナ社製のいずれかを使用する予定。なお、2回接種を完了している市民は2万1000人強で、うち18歳以上が追加接種対象となる。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、医療従事者への接種券を昨年11月25日に郵送し、12月前半から接種を実施している。

 65歳以上の一般高齢者には昨年12月20日から接種券を郵送。今月24日(月)から体育文化会館で集団接種を開始する。

 今後のワクチン接種について町は、個別接種は行わず集団接種のみで進めていくとしている。3回目接種の終了は6~7月を見込んでいる。

 また、今月末からインターネットでのウェブ予約サービスにも対応するという。

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■太地町、北山村では



 太地町では、18日から町多目的センターで接種が始まった。接種後8カ月の期間を満たした町民に接種券の送付を行っているが、6カ月に前倒しになったことから、順次対象者に接種券を送付し接種を進めていくという。なお、現時点では接種完了時期は未定。

 北山村では、来月中旬に集団接種を行う予定としている。

(2022年1月20日付紙面より)

写真はイメージ
2022年01月20日
16 紀伊半島大水害から10年
 土砂災害研究講演会  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所と和歌山県、那智勝浦町は18日、同町の体育文化会館で土砂災害研究講演会「紀伊半島大水害から10年~あの日の災害を忘れない~」を開催した。一般、関係者など120人が来場。同水害を契機に進められている土砂災害に関する話題や研究の動向について、講演や報告が行われた。

 2011年に発生し、紀伊半島に甚大な被害をもたらした同水害。講演会は昨年9月に10年を迎えたことを機に、災害を風化させず、関係機関などの活動を地域に周知することを目的に実施された。

 会場には同水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居や手作りの資料、和歌山県土砂災害啓発センターの活動や水害の実情を伝えるパネルなどが展示された。

 堀順一郎町長は「水害の記憶を後世に伝えていくことが重要。被害を最小限に食い止めるためには防災意識の向上が必要。改めて防災を考える機会としていただけたら」とあいさつした。

 町立色川中学校の生徒10人が「今、私たちにできること」と題し、取り組んできた防災学習の発表を行った。水害で口色川が被災しているため、地域の防災意識の低下を危惧し、色川小・中学校の児童・生徒が防災学習に継続して取り組んでいるという。

 児童らは地域の防災意識確認のために全戸のアンケートを取り、早期避難しない理由などを把握。防災パンフレットを作成して住民に配布した。啓発センターや町、町消防などから「色川地域は土砂災害が発生しやすい」「紀伊半島大水害の詳細」「非常食の作り方やパーティション、テントの設置」などを学んだと説明した。

 同校では敬老の日に高齢者宅を訪問する取り組みをしており、今年からは防災意識の向上のために、訪問時に防災対策の提案や早期避難の呼び掛けも行っているとした。生徒は「色川には若者が少ない。いざというときに高齢者を支える必要がある。中学生でもできることが多くあることを学んだ」。

 今後については「大好きな色川の自然と大切な人たちの命を守りたい。災害はどこで、いつ起きるか分からない。繰り返し学ぶことが大切。これからも避難の大切さを訴えていきたい」と締めくくった。

 そのほか、京都大学防災研究所流域災害研究センターの竹林洋史准教授が「土砂災害防止のための最新技術」を、国土技術政策総合研究所土砂災害研究部砂防研究室の主任研究官の木下篤彦さんが「大規模土砂災害対策技術センターでの10年間の研究成果」、県土砂災害啓発センターの坂口隆紀所長が「和歌山県土砂災害啓発センターの取り組み」、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の田村友秀副所長が「紀伊山系砂防事務所のこれまでの取り組み」を講演・報告した。

 紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長は「講演会を通して、災害や防災に関心を持っていただき、東日本大震災や紀伊半島大水害を思い出してほしい。災害はいつ発生するか分からないため、しっかりと準備をいただけたら」と語った。

(2022年1月20日付紙面より)

色川中学校の生徒が取り組んできた防災学習について発表した=18日、那智勝浦町の体育文化会館
紀伊半島大水害に関連するパネルが展示された
来場者ら
2022年01月20日
17 出火時の初動態勢を実践
 錦江山無量寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町串本にある錦江山無量寺(東谷洞雲住職)で17日、防火訓練があり同寺と町教育委員会が両輪で出火時の初動態勢を実践するなどした。

 この訓練は文化財防火デー(1月26日)の趣旨に基づき実施。同寺は国の重要文化財指定を受ける襖絵(ふすまえ)(紙本墨画竜虎図)など貴重な寺宝を複数所蔵するため毎年、町教委と連携して町消防本部に指導を求めつつ出火時の初動確認に取り組んでいる。

 町教委によると、今年は本尊を安置する本堂からの出火を想定して訓練を開始。東谷住職らは消防への通報と消火器による初期消火、串本応挙芦雪館の職員らは来館者や拝観者の避難誘導、駆け付けた前芝雅嗣総代長ら総代は手分けして寺宝を門外へ運び出し自衛消防活動(消火栓からの放水準備)を試みつつ消防を待ち、消防は到着後速やかに同寺周辺に水利を得て放水するまでの手順を実践した。

 その後は消防から訓練講評を受け、訓練用水消火器を用いた使用訓練にも取り組んで火が小さいうちに対処するすべも磨いたという。

 東谷住職によると、昨年に消防から指摘された通報装置の不備解消が完了し今回は正常な作動が確認できたそう。他方、「あらかじめ手順を考えておくことが大事だと思った」と今回の訓練を振り返り、体制確立を今後の課題として見据えた。

 旧串本町域の同寺とともに、旧古座町域の薬王山成就寺と佛光山善照寺も隔年交互でこの訓練に取り組んでいて、今年は善照寺が2月2日(水)午前10時から実施予定となっている。

(2022年1月20日付紙面より)

消火栓からの放水準備の手順をこなす総代ら=17日、串本町串本(町教育委員会教育課提供)
訓練用水消火器を使って使用訓練に臨む東谷洞雲住職(右)ら(同提供)
2022年01月20日
18 西田健さん、無投票で5選
 「五つの項目を実行する」  (紀宝町長選 )

 任期満了(2月4日)に伴う紀宝町長選が18日に告示され、現職の西田健さん(73)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、西田さんが無投票で5選を果たした。同町長選の無投票は2014年以来8年ぶり。今月24日(月)に当選証書が付与される。

 西田さんは午前9時に同町鵜殿の選挙事務所前で第一声を放ち、選挙カーで町内を遊説。届け出が締め切られた午後5時すぎ、事務所前に戻ると、集まった支持者らから拍手で迎えられた。

 簡素化した祝賀式で後援会長の神園敏昭さんが「謙虚な気持ちで誇りと愛着の持てる魅力ある町づくりにまい進を」と西田さんを激励した。

 妻の雅代さんと共に、孫の栞菜さん(小6)、心音さん(小4)から花束を受け取った西田さんは「5期目の挑戦をさせていただき、無投票となったことは皆さま方のご支援のおかげ」と感謝した。

 5期目に向けて「約束した五つの項目を実行することが責務。『人の命が一番、子どもは町の宝、高齢者は町の誇り』と誇りと愛着の持てる魅力ある町づくりの取り組みを進めていく」と決意を述べた。

 西田さんは1948年、旧鵜殿村生まれ。72年に鵜殿村に奉職。産業建設課長、総務課長などを歴任し、2000年に鵜殿村長に初当選。06年に旧鵜殿村と旧紀宝町が合併して誕生した紀宝町の町長選で当選し、現在4期目。20年から県町村会会長、21年から全国町村会副会長を務めている。

(2022年1月20日付紙面より)

孫の栞菜さん(左端)から花束を受け取る西田健さん=18日、紀宝町鵜殿
2022年01月20日
19 「M―1」優勝で三重№1に  県大会3冠達成で有終の美  (有馬クラブ )
2022年01月20日
20 地震や風水害時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年01月20日
21 基本的な感染防止の徹底を  町民に向けメッセージ  (那智勝浦町 )
2022年01月20日
22 不要不急の外出控えて  症状があればクリニック受診を  (和歌山県 )
2022年01月20日
23 力強い絵画で「火の用心!」  園児と婦人防火クラブがポスター制作  (新宮市三輪崎 )
2022年01月20日
24 地域の子ども守りたい  はま建装がマスクを寄贈  (北山村 )
2022年01月20日
25 皆さまに感謝伝えたい  わかば保育園が50周年  (那智勝浦町 )
2022年01月20日
26 クッキー作りに挑戦  下田児童館で子ども料理教室  (新宮市 )
2022年01月20日
27 住民税非課税給付を承認  町議会が第1回臨時会で  (古座川町 )
2022年01月20日
28 収穫追い込みを迎える  重畳山のポンカン生産  (串本町 )
2022年01月20日
29 当選者延べ491人決める  お年玉プレゼント抽選実施  (串本リリースタンプ会 )
2022年01月20日
30 お悔やみ情報
  
2022年01月18日
31 御燈祭りに向け安全確認
 神倉神社の石段検分  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で17日、石段検分が行われた。2月6日(日)の「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、関係者が石段の安全を点検。ひび割れなどが約47カ所見つかり、祭り当日までに修繕する。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されている。白装束に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」と称する参拝者が神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭りとして例年、全国から大勢の人が訪れている。

 今年は新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、約2000人の上がり子が山門内に集結することによって長時間の3密が避けられない状況にあることを考慮。クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなると予想されることから、昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭、餅まきも中止する。

 点検には同大社、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)、神倉青年団(中山忠吏団長)などから6人が参加。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる自然石を積み上げた538段の石段を一段ずつチェックし、石が動くなどの問題箇所にチョークで印を付けていった。

 猪飼会長は「奉賛会として準備などは例年通り進めている。昨年に続いての規模縮小は非常に残念ですが、現在の状況を考えると仕方ありません。『来年こそ』の思いを持って、再び勇壮な祭りができることを信じています」と話していた。

(2022年1月18日付紙面より)

石段の点検を行う祭り関係者たち=17日、新宮市の神倉神社
2022年01月18日
32 本州最南端で芝焼き作業
 役職員らが消防と両輪で  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が14日、串本町潮岬にある望楼の芝の芝焼き作業に取り組んだ。敷地外への延焼防止のため同町消防本部(寺島正彦消防長)も協力。両輪で芝地のほぼ全面を焼き尽くした。

 この芝焼きは、枯れ芝に火を放って害虫を駆除し、地中にある芝の芽吹きを促す管理手法として1983年から実施。97年に本州最南端の知名度向上による観光の発展を期してイベント化、後に日没後に実施するようになり現在は1月最終土曜日を期日とするイベント「本州最南端の火祭り」として回を重ねるところとなっている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続いて今年もイベントの中止を発表済み。他方で芝焼きは例年の管理として行う必要があるため、今年もイベントに向け事前にしている部分焼き(芝地の外周など一部を焼き延焼防止を図る作業)を全面焼きに振り替えてこの日行うに至った。

 当日は同協会の役職員や会員ら15人(ゲスト2人を除く)と同本部20人が作業に参加。同本部の事前散水と風向きを踏まえた判断に基づいて枯れ芝に火を放ち、広がる炎の動向を見ながらその範囲を広げて既設キャンプ場や木立、旭の森や最外縁(クロスカントリーコースより外側)を除く芝地を焼いた。

 今年の枯れ芝は例年より短かったが風が強く、作業は2時間弱で完了したという。島野会長(54)は「2年続けての中止で残念な思いはあるけれど、来年の今頃は小型ロケットの打ち上げ開始が見込まれコロナが落ち着けば近いタイミングで本州最南端の火祭りもできると思う。他のイベントも中止が続いている状況なので、来年こそはコロナに十分注意しながらでも何とかやって観光を盛り上げていきたい」と思うところを語り、役職員や会員による芝焼き作業を支えていた。

(2022年1月18日付紙面より)

枯れ芝に火を放って焼く南紀串本観光協会の関係者ら=14日、串本町潮岬
2022年01月18日
33 町内の安全無事を祈願
 海翁禅寺で秋葉山大権現祈祷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の臨済宗海翁禅寺(武内宗隆住職)で15日、一年の間、町内で火災や盗難がないよう祈願する「火盗守護秋葉山大権現御祈祷(きとう)」が営まれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から寺族のみで実施したが、今年は例年通り、町消防団(下地将仁団長)の幹部や団員8人が参列した。

 前夜には規模を縮小してどんど焼きを行ったが、昨年に引き続き、3密を避けるために15日の餅まきは中止とした。

 祈祷前には境内の鐘が鳴らされ、幹部らが供え物を持ち、一行は山頂の祠(ほこら)へ向かった。武内住職と武内洪淵(こうえん)副住職が読経を行い、火伏せの神として知られる「火盗守護秋葉山大権現」に今年の平穏無事を祈願した。

 また、この日は洪淵副住職の息子の弥那人(みなと)君(勝浦小1)も法衣を身に着け、初参列した。

 下地団長は「秋葉山大権現は勝浦の町を守る火の神様。町内で火事がないように安全祈願するとともにコロナ終息も願いました」。

 洪淵副住職は「普段は病気平癒なども願うが、今日は火盗守護の秋葉山大権現の祈祷。火事や盗難が少しでも減少することを祈願しました」と話した。

 武内住職は「昨年はお寺のみで営んだが、今年は消防団の皆さまも来ていただけた。コロナ終息も含め、町内の皆さまが無事で安全に過ごせるように祈願しました」と語った。

 なお、同寺の「火盗守護秋葉山大権現」は町消防団が願主となって建立され、1969(昭和44)年に同寺総檀家が再建したという。

(2022年1月18日付紙面より)

秋葉山大権現祈祷が営まれた=15日、那智勝浦町の海翁禅寺上の山頂
2022年01月18日
34 西田氏、5選の公算大  18日に告示、無投票か  (紀宝町長選 )
2022年01月18日
35 消火器の取り扱い学ぶ  相野谷小学校で防災訓練  
2022年01月18日
36 「健次は生涯熊野を愛した」  作家・中上紀さんが講演  (熊野市 )
2022年01月18日
37 食事や栄養など学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年01月18日
38 新年の集いで誓い新た  新宮支部が安全祈願祭など  (県自動車整備振興会 )
2022年01月18日
39 正月遊びを楽しむ  中央児童館でかるた大会  (新宮市 )
2022年01月18日
40 新宮城跡を広くPR  総勢30人で保全清掃活動  (新宮YEG )
2022年01月18日
41 脱穀で得たもみを白米に  高池小5年生が精米体験  (古座川町 )
2022年01月18日
42 串本90㌢、浦神50㌢の津波  和歌山・三重に一時注意報  
2022年01月18日
43 お悔やみ情報