特選児童にカレンダー贈る (那智勝浦RC )
那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC)はこのほど、第17回ふるさと自慢写真コンクールの入賞作品を集めたカレンダーを製作した。同クラブの後誠介会長と松下裕次郎幹事が1日に那智勝浦町立勝浦小学校、6日に市野々小学校を訪れ、特選作品に選ばれた児童3人に完成したカレンダーを手渡した。
同コンクールは南紀くろしお商工会(森川起安会長)が主催。那智勝浦町と太地町の小・中学生を対象に写真を募集し、ふるさとの良さを再認識してもらう機会としている。カレンダーは2014年から、同クラブが製作している。
後会長は「今年のコンクールには児童52人、生徒22人から計118点の応募があった。昨年と比べると応募数は2・7倍。過去に参加していた児童・生徒の兄弟の応募もあり、世代を超えて輪が広がっている」と話し、「子どもらしい視点の面白い作品が多かった」と頑張りをたたえた。
「海を行くゴジラ」(2月)を撮影した下原咲和さん(勝浦小5)は「おじいちゃんや妹と散歩に行った時、狼煙山(のろしやま)から見える島がゴジラみたいに見えた」。「貴久の滝」(3月)の角拓利君(勝浦小6)は「夏休みに色川で撮った。コケや背景がうまく撮れたと思う」と笑顔で話した。
「六地蔵と那智の滝」(1月)の小賀実樹君(市野々小5)は「夏休みの最後の日の朝に撮りに行った。カレンダーは家族に見せたい」と語った。
カレンダーは入賞者の他、那智勝浦町と太地町の各校や宇久井ビジターセンター、地域の銀行などにも配布。南紀くろしお商工会、那智勝浦RC事務所でも先着順で希望者に無料配布している。
(2021年12月8日付紙面より)
CD発売記念で初ソロライブ (太地町 )
8月に開催された「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」において、審査員会特別賞を受賞した太地町在住の野澤大輔さんが4日、那智勝浦町市屋の太地町地域福祉センター梛(なぎ)で受賞とCD発売を記念して初のソロライブ「野澤大輔ライブ THANKS TO YOU」を開催した。野澤さんは歌やステージパフォーマンスで会場を盛り上げ、来場者は拍手や声援を送った。
野澤さんは新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆうの利用者で、フォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんにギターを師事し、2013年に誕生したバンド「ハリケーン」でギターとボーカルを担当している。同音楽祭では全国から680点の作品が集まる中、初応募で同賞を受賞した。
今回のライブは梛を運営する有限会社山永サービスや特定非営利活動法人七彩会、有志らが主催したという。当初は8月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
この日は藍田さんに加え、京都発のエモーショナル・インストバンド「colspan(コルスパン)」が演奏に参加した。プロの迫力ある演奏の下、野澤さんは受賞曲の「僕の一日」を含む数曲を披露。踊ったり、手を振ったりする来場者の姿も見られた。
また、ステージ上では受賞の際に太地町から贈呈された名前入りのギターストラップの紹介や、藍田さんと軽快なトークを繰り広げ、笑いを誘う場面もあった。
野澤さんの母・宮子さんの友人で、幼い頃から野澤さんを知る博多保子さんは「ここまでが大変だったと思う。プロの演奏でライブができたことは大輔君の自信につながったと思う」。
宮子さんは「小さい頃からの息子への思いが浮かび上がってきた。人は幾つになっても成長するのだと心から思った。今日は本当に良かったです」と思いを語った。
野澤さんは「最初はすごく緊張した。途中で感動して涙が出そうになりました。めっちゃ楽しかったです。また、新曲を作ってライブもやりたいです」と笑顔で話していた。
(2021年12月8日付紙面より)
木葉神社例祭「祢んねこ祭り」 (串本町 )
串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で5日、例祭「祢(ね)んねこ祭り」が営まれた。新型コロナウイルスの情勢を考慮し、昨年に続いて今年も本殿大前の儀のみ執行。責任役員会ら地元の代表参列で礼を尽くし、信仰を今後へとつないだ。
神功皇后の養育の故事にあやかる同神社は田原区の氏神社であり子安の宮としても根強い信仰を集める。その例祭は▽朝日遙拝行列▽本殿大前の儀▽子守神事―の諸行事から成り、信仰にちなんだ他に類のない奉仕も数多く含む内容で県の無形民俗文化財指定を受けている。
さらに田原獅子保存会による奉納や公民館田原支館による農産物品評会・作品展の奉賛も伴い、とりわけ本祭日は区内外から見物が集まるところとなっている。この状況が密を招くと考え代表参列による本殿大前の儀のみ営んで礼を尽くすこととした。
当日は宮本敏治区長を筆頭に区や同神社の責任役員と総代、同保存会の会長や獅子係、計10人が代表参列し、来賓の招待はせず。今年の本殿大前の儀は無社殿神社独特の古式作法・湯立ての儀も見合わせて執り行い、井谷宮司に続き一同で玉串をささげて主祭神・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)への礼を尽くした。
井谷宮司は新型コロナウイルスが収まりいつも通りに営める今後を一心に祈念。宮本区長は「2年続けて本来の形でできなかったのは残念」と胸中を語り、奉仕継承も見据えて「来年はぜひ本来の形で行いたい」と意気込みを掲げた。
(2021年12月8日付紙面より)
海邊組が三輪崎区避難路整備 (新宮市 )
新宮市三輪崎の㈱海邊組(海邊俊行代表取締役)は6日、三輪崎八幡神社裏の避難所に向かう避難路の整備を実施。同社員約10人が舗装工事に力を尽くした。
海抜30㍍を超える三輪崎八幡神社裏は、津波災害における一時避難所として指定されている。有事の際には住民らが円滑に避難できるようにと、毎年区役員や住民有志らによる整備活動が行われている。
「ワークショップトータル新宮店」横から入る避難路は、避難所に向かう経路の一つ。古くから地域住民の身近な逃げ道として利用されているが私有地のため、全長約100㍍のうち約半分が未舗装となっている。
このたびの整備は同社が行う地域貢献の一環として実施。道の所有者の許可を得ながら、有事の際にスムーズに避難できるように地表をならして簡易舗装を行った。
同社の海邊真哉常務取締役は「避難路の整備の必要性については近隣住民の方々からも声があった。整備を通して地域に貢献できて良かった」。
三輪崎区防災委員長の湊川大介さんは「万が一のために平時に備えることが大事。この避難路は道も広く、整備によって高齢者や子どもも安全に利用できる。ありがたい」と奉仕に感謝。
「災害は人ごとではない。自助共助の精神が大切。防災ボランティアや、区の取り組みに対し、若い人も協力していただければ」と話していた。
同区では今後、避難経路の一つである林道に手すりを付けるなどの整備を行うほか、避難路入り口への看板設置、有事の際、早急に避難所へ向かうために障害となる線路の横断などの課題解決に向けて取り組みを展開していくという。
(2021年12月8日付紙面より)
紀宝GGペア大会
県新人卓球大会で活躍 (新宮高校 )
高田テニスコートで支部長杯 (県ソフトテニス連盟新宮・東牟婁支部 )
「県立高等学校の在り方」公表 (和歌山県教委 )
和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編に向けた「県立高等学校の再編整備の基本的な考え方」と「各地域における今後の県立高等学校の在り方」を発表した。
紀南エリアでは、串本古座高校は地域の特性を踏まえ、存続充実を目指し、県立新宮高校と新翔高校は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手するという。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手していた。
これまで、県内各地で説明会や懇談会を開催。「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聴取してきた。
このたびの公表では、再編整備についての共通認識を▽県民が期待する高校教育の姿▽再編整備の理念▽県立高校の魅力化に向けて重視するポイント▽再編整備のステップ―の項目別にまとめ、「県民の願いを叶(かな)えていく上で、学校規模は1学年あたり6学級を目標、4~8学級を適正範囲とする」などと記している。また「再編整備は全県的な視点で計画されるが、時期や進め方は地域により異なる。また、今後人口動態や学級定員など状況の変化があれば、柔軟に対応していく」としている。
「考え方」「在り方」はいずれも県教委ホームページから閲覧可能。
(2021年12月2日付紙面より)
水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が11月30日、ダイビングポイント・備前の海底に水中クリスマスツリーを設置し聖夜の雰囲気を添える取り組みを始めた。
平成23年紀伊半島大水害に伴う自粛機運の打破を見据えて始めた話題づくりの一環で、実施11回目。より多くのダイバーに串本を知ってもらい、さらにはそのような挑戦を重ねる地域をアピールして町全体の盛り上げにつなげる思いで今年も取り組むこととした。
このイベントを担当する道井洋之さん(バブルリングダイバーズ串本)によると、準備したクリスマスツリーは人工物で高さは約3㍍。前日に組み立てと飾り付けをし、当日はサンタクロースの衣装を着た2人を含むダイバー8人が手分けして水深18㍍の海底に固定しアピール用の撮影をして作業を締めくくったという。
電飾は付いていないが、ダイビング時に持参する懐中電灯をその代わりにしてツリーに差し込んで記念撮影をする形でダイビング客に雰囲気を楽しんでもらうそう。人工物のため、クリスマス終了後の27日(月)以降速やかに回収するとしている。道井さんはこの話題づくりが自粛機運の打破から始まった経緯を振り返り、この取り組みがコロナ禍を乗り越え目指す盛り上がりにつながる話題となることを今後に願った。
(2021年12月2日付紙面より)
拝殿に来年の大絵馬掲揚 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が掲げられた。
大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける様子が描かれ、「地球のために全ての祈りを」の文字が添えられている。
例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬だが、参拝者が拝観しやすいように外に掲げられた。
同大社によると、新年の参拝時は今年と同様に、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症対策を講じるという。
上野宮司は掲げた絵馬について「力強い神様の虎を描き、『地球のために全ての祈りを』と書き添えた。われわれは地球のために一人一人ができることをしていかなくてはならない。自然環境を大切にする年にするためにも、速玉大社としても訴えていきたい」。
参拝者や崇敬者に対しては「年内に神社を訪れる参拝者さまのためにも一足早い迎春準備をさせていただいた。皆さまにとってより良い一年であることを祈願しております」と語った。
(2021年12月2日付紙面より)
下里小で遠隔教育プログラム (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で11 月30日、大手しょうゆメーカー・キッコーマン株式会社と映像でつながる「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」があった。5、6年生22人がしょうゆの歴史や魅力、料理をおいしく食べる秘訣を学んだ。
静岡大学発のベンチャー企業・一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表=塩田真吾・静岡大学教育学部准教授)による事業。情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな企業と遠隔授業を行うことで、中山間地域や離島に暮らす子どもたちに多様な価値観や職業観に触れる機会を提供し、教育格差の縮小を目指す。
授業では、キッコーマン東京本社のしょうゆ博士・渡辺圭さんが講話。大豆、小麦、塩を使った製造工程やしょうゆが使われている意外な食品を紹介し「しょうゆには甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つが全部入っている。おいしそうな色や味、香りを付けるだけでなく、臭み消しや殺菌効果もあり、世界中の料理で使われている」と魅力を語った。
「今までで1番『おいしく食べた』のはどんなとき?」の問いを考えるワークショップでは、児童一人一人が「野球の大会で優勝した後の焼肉」「おなかがすいたときの卵かけご飯」「山の上で海とサクラを見ながら食べる」と発表。しょうゆの搾りかすに触れる時間もあり「くせになる香り」などの声が上がった。
関谷実波さん(6年)は「しょうゆを作るにはたくさんの工程があって、温度管理なども大変だと思った。食事をおいしく食べる秘訣は、友達や家族と楽しい話をしながら食べることだと思う」と話していた。
(2021年12月2日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
軟式野球部「第4回大会」 (那智勝浦町体育協会 )
JAみくまの杯学童女子軟式野球大会
県軟連東牟婁支部学童部新人大会