歳末助け合い托鉢 (新宮仏教会 )
新宮仏教会(会長・白井清牧清蔵寺住職)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶11人が網代がさ姿で市内を回った。
成道会は釈迦(しゃか)が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(ごうたんえ=花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。托鉢は1922(大正11)年ごろから行われている。集まった寄金は市社会福祉協議会に寄付された。
法要を営んだ後、僧侶たちは同寺を出発。国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回り、ずだ袋を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」と呼び掛ける声に、市民らは「ご苦労さまです」と応えながら浄財を入れていった。
白井住職は「大勢の人たちの温かい気持ちに感謝しています。苦労されている方々の手に届くよう願い、コロナ禍でも感染対策を施しながら役に立てれば」と話していた。
新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12寺院。
(2021年12月9日付紙面より)
民生委員児童委員らが要望書提出 (新宮市 )
新宮市民生委員児童委員協議会、子育てサポートキッズクラブ、新宮市・那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町母子保健推進員会の代表ら6人は8日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に市立医療センター産婦人科常勤医師の確保などを訴える要望書を提出した。
市立医療センター産婦人科では、常勤医師2人のうち1人が退職することが決定したことに伴い「後任の医師が確定していない状況下では、安全で安心な医療の提供が担保できない」といった理由から、来年3月以降の分娩(ぶんべん)予約休止を発表している。
市民生委員児童委員協議会、子育てサポートキッズクラブの要望書は「子どもを産み、育てられないまちに将来はない」とし▽産婦人科常勤医師を確保し、来年3月1日以降の分娩予約を再開する▽分娩休止に伴う相談窓口を設置し、とりうる他の手段を市民・圏域住民に伝える▽市の医師確保の取り組みについて、今後の方法と予定を公表する▽市外で出産する妊産婦の通院交通費や出産前の待機宿泊費を助成する支援策など、分娩ができない状況における妊産婦の支援策を整える―の項目を盛り込んだ。
また、新宮・東牟婁の母子保健推進員会長連名の要望書では「市立医療センターにおいて、妊婦や家族が安全・安心に出産を迎えられるよう、産科医師の確保及び分娩体制の再構築を図る」よう求めた。
市民生委員児童委員協議会の勢古啓子・主任児童委員委員長は「受け入れられない状況。住民として訴えていかなければ。ますます少子化が進んでいる状況の中、切に要望したい」。
子育てサポートキッズクラブの川嶋ひとみ代表は「協力できることはさせていただきたい」と訴えた。
要望書を受け取った田岡市長は「市の最優先課題として取り組んでいる。県でも技監を先頭に尽力いただいている。あらゆる手を使って、医師確保に全力で努めたい」と述べた。
(2021年12月9日付紙面より)
串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で4日、町内の小学生を対象にしたロケット体験会があり23人が製作を交えて打ち上げの原理に親しむなどした。
この体験会は、県宇宙教育研究会が主催。昨年9月の発足以降社会教育の領域で回を重ねていて、今回は1~3年生向けに空気ロケット、4~6年生向けにモデルロケットの各製作・打ち上げ体験を準備し学校経由で参加を呼び掛けた。
今回も県立桐蔭高校・中学校科学部の部員有志が参加者をサポート。空気ロケットの体験は午前に実施し、バンドー神戸青少年科学館サイエンスアドバイザー・齋藤賢之輔さん指導の下で18人が空気の力を原動力とするミニロケット作りに取り組んだ。
同会の定番となりつつあるモデルロケットの体験は午後に実施し、藤木郁久事務局長(同部顧問)指導の下で5人がキット「アルファⅢ」を組み上げ、望楼の芝へ移動して打ち上げに臨んだ。このロケットは火薬エンジンを原動力とし、3秒で約100㍍まで飛びパラシュートを開いて落下する仕組み。点火の指導ができる藤木事務局長と一緒に一人ずつ発射して一連の過程を見届けた。今回は定員に対して少人数の参加だったため、打ち上げ後の余った時間でドローンの操縦体験も提供した。
同研究会は7月に町子ども会連絡協議会主催のモデルロケット体験に協力。他方で学校教育領域(本年度は試験的に串本中1年生と串本西中が参加)における体験提供に踏み出した状況もあり、本年度の体験会は今回が最終となる予定。藤木事務局長は今後もタイミングを見て計画するとし、対象となる子どもやその家族にぜひ参加してほしいとコメントした。
(2021年12月9日付紙面より)
合同で移住ウェブセミナー (紀宝町 )
紀宝町は4日、大紀町と合同で移住ウェブセミナーを開催。オンラインでの配信を通して町の魅力を全国に発信した。
新型コロナウイルスの影響で移住相談会が困難な状況となっていることから、昨年に引き続き、合同で開催。愛知、東京、兵庫などから移住に興味がある人が参加した。
紀宝町は高岡地区の「お試し住宅」から発信し、森まりかさんが進行。大阪府出身の自然ガイド・佐竹剛さんと沖縄県出身で子育て真っ最中の大山ゆかさんが町での暮らし、働き方、子育て事情などを紹介した。
佐竹さんは「地域おこし協力隊の募集があり、滝がメインの飛雪の滝キャンプ場で、ゼロから自分で考えて運営できる内容だったので、またとない機会だと思った。ちょうどアウトドアガイドを起業したところで、それを進めていくにもメリットがあると感じた。自然に関わる仕事をしたかったので今の仕事に満足しています」と移住のきっかけや現状を語った。
大山さんは、お試し住宅を通じて紀宝町が気に入ったと伝え、「自然が豊かで過ごしやすい。図書館などの公共施設が充実し、新宮市もあるので買い物にも便利だし、外食も病院も一通りそろっているので不便さはほとんど感じない」と話した。
子育て環境について「保育所も待機することなく入れて良かった。子どもの医療費が高校生まで無料など、子育て支援が手厚くうれしい」と紹介した。
(2021年12月9日付紙面より)
県中学校剣道選手権大会
那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会
「県立高等学校の在り方」公表 (和歌山県教委 )
和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編に向けた「県立高等学校の再編整備の基本的な考え方」と「各地域における今後の県立高等学校の在り方」を発表した。
紀南エリアでは、串本古座高校は地域の特性を踏まえ、存続充実を目指し、県立新宮高校と新翔高校は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手するという。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手していた。
これまで、県内各地で説明会や懇談会を開催。「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聴取してきた。
このたびの公表では、再編整備についての共通認識を▽県民が期待する高校教育の姿▽再編整備の理念▽県立高校の魅力化に向けて重視するポイント▽再編整備のステップ―の項目別にまとめ、「県民の願いを叶(かな)えていく上で、学校規模は1学年あたり6学級を目標、4~8学級を適正範囲とする」などと記している。また「再編整備は全県的な視点で計画されるが、時期や進め方は地域により異なる。また、今後人口動態や学級定員など状況の変化があれば、柔軟に対応していく」としている。
「考え方」「在り方」はいずれも県教委ホームページから閲覧可能。
(2021年12月2日付紙面より)
水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が11月30日、ダイビングポイント・備前の海底に水中クリスマスツリーを設置し聖夜の雰囲気を添える取り組みを始めた。
平成23年紀伊半島大水害に伴う自粛機運の打破を見据えて始めた話題づくりの一環で、実施11回目。より多くのダイバーに串本を知ってもらい、さらにはそのような挑戦を重ねる地域をアピールして町全体の盛り上げにつなげる思いで今年も取り組むこととした。
このイベントを担当する道井洋之さん(バブルリングダイバーズ串本)によると、準備したクリスマスツリーは人工物で高さは約3㍍。前日に組み立てと飾り付けをし、当日はサンタクロースの衣装を着た2人を含むダイバー8人が手分けして水深18㍍の海底に固定しアピール用の撮影をして作業を締めくくったという。
電飾は付いていないが、ダイビング時に持参する懐中電灯をその代わりにしてツリーに差し込んで記念撮影をする形でダイビング客に雰囲気を楽しんでもらうそう。人工物のため、クリスマス終了後の27日(月)以降速やかに回収するとしている。道井さんはこの話題づくりが自粛機運の打破から始まった経緯を振り返り、この取り組みがコロナ禍を乗り越え目指す盛り上がりにつながる話題となることを今後に願った。
(2021年12月2日付紙面より)
拝殿に来年の大絵馬掲揚 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が掲げられた。
大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける様子が描かれ、「地球のために全ての祈りを」の文字が添えられている。
例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬だが、参拝者が拝観しやすいように外に掲げられた。
同大社によると、新年の参拝時は今年と同様に、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症対策を講じるという。
上野宮司は掲げた絵馬について「力強い神様の虎を描き、『地球のために全ての祈りを』と書き添えた。われわれは地球のために一人一人ができることをしていかなくてはならない。自然環境を大切にする年にするためにも、速玉大社としても訴えていきたい」。
参拝者や崇敬者に対しては「年内に神社を訪れる参拝者さまのためにも一足早い迎春準備をさせていただいた。皆さまにとってより良い一年であることを祈願しております」と語った。
(2021年12月2日付紙面より)
下里小で遠隔教育プログラム (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で11 月30日、大手しょうゆメーカー・キッコーマン株式会社と映像でつながる「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」があった。5、6年生22人がしょうゆの歴史や魅力、料理をおいしく食べる秘訣を学んだ。
静岡大学発のベンチャー企業・一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表=塩田真吾・静岡大学教育学部准教授)による事業。情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな企業と遠隔授業を行うことで、中山間地域や離島に暮らす子どもたちに多様な価値観や職業観に触れる機会を提供し、教育格差の縮小を目指す。
授業では、キッコーマン東京本社のしょうゆ博士・渡辺圭さんが講話。大豆、小麦、塩を使った製造工程やしょうゆが使われている意外な食品を紹介し「しょうゆには甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つが全部入っている。おいしそうな色や味、香りを付けるだけでなく、臭み消しや殺菌効果もあり、世界中の料理で使われている」と魅力を語った。
「今までで1番『おいしく食べた』のはどんなとき?」の問いを考えるワークショップでは、児童一人一人が「野球の大会で優勝した後の焼肉」「おなかがすいたときの卵かけご飯」「山の上で海とサクラを見ながら食べる」と発表。しょうゆの搾りかすに触れる時間もあり「くせになる香り」などの声が上がった。
関谷実波さん(6年)は「しょうゆを作るにはたくさんの工程があって、温度管理なども大変だと思った。食事をおいしく食べる秘訣は、友達や家族と楽しい話をしながら食べることだと思う」と話していた。
(2021年12月2日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
軟式野球部「第4回大会」 (那智勝浦町体育協会 )
JAみくまの杯学童女子軟式野球大会
県軟連東牟婁支部学童部新人大会