紀州勝浦漁協がイセエビ奉納 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で24日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡代表理事組合長)によるイセエビの奉納があった。和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長や同連合会勝浦市場部の𠮷村泰治参与らが参列。地元産イセエビ「南紀黒潮イセエビ」30匹10㌔を神前にささげ、新型コロナウイルス感染症の終息や海上安全、大漁、地域の発展などを祈願した。
額田事務局長によると、今年の漁獲量は不漁だった昨年と同程度で、例年の半分ほどだという。1㌔当たりの価格が当初は下がっていたが、現在は上がりつつあるとした。
額田事務局長は「来年こそはたくさんの海産物が取れ、多くの方々においしく食べていただける良い年になれば」。
男成宮司は「昨今の漁業を取り巻く環境が厳しい中、最近は不漁続きと聞いていた。水揚げも少しずつ戻りつつあるとのことで安心した。神様もお喜びのこととおもいます。漁業者の皆さまの操業の安全、豊漁をお祈りしています」と感謝を述べた。
(2021年12月26日付紙面より)
民児協がクリスマス会 (太地町 )
太地町民生児童委員協議会(東勝人会長)は25日、同町多目的センターで初の「クリスマスおたのしみ会」を開いた。町、町社会福祉協議会(岡本研会長)も協力。感染症対策をする中、児童70人が集まり、さまざまな催しを楽しんだ。
元々、夏休み中の子どもたちが交流する児童健全育成事業の一環として夏祭りを行っていたが、新型コロナウイルスの影響で2年間、中止となっていた。感染状況を考慮し今回、規模縮小する形で開催に至ったという。
この日は3密回避のため、低学年と高学年に分かれて屋内と屋外でゲームを実施。屋外ではサッカーとバスケットボール、鬼ごっこを合わせた「スポーツ鬼ごっこ」を、屋内では射的や輪投げ、スカットボールなどを楽しんだ。
児童は「射的が楽しい」「もっと遊びたい」「スポーツ鬼ごっこが面白い」など笑顔で話していた。景品として菓子なども配られ、委員や職員とも交流を深めていた。
東会長は「2年続けて開催できなかったので、思い出づくりをしてあげたかった。けがには注意して、しっかりと体を動かして楽しく過ごしてほしい」と話した。
(2021年12月26日付紙面より)
1040人の署名を追加提出 (新宮市 )
那智勝浦町在住の小阪三喜子さんと塩﨑いつ子さんは24日、新宮市役所を訪れ、市立医療センター開設者である田岡実千年市長に同医療センター産婦人科の分娩(ぶんべん)継続を要望する1040人分の署名を提出した。今月10日に提出した署名(2415人分)の第2弾として提出。署名人数は計3455人分となった。
常勤医師1人の退職決定に伴い、来年3月1日以降の分娩予約休止を発表している同医療センター。新宮・東牟婁エリアの中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた。
署名は小阪さんと津本芳光さんが呼び掛け人となり実施。「医療センターでの分娩ができなくなると、この地域では安心して出産できないという不安が生まれ、地域の衰退に拍車を掛けることにもなってしまう。安心して子どもを産み、育てることができる環境を守るために、産婦人科の分娩継続を」と求めるもので、1回目の提出後にも署名活動は続けられ、継続中にも署名への協力を申し入れる町民が多くいたという。
署名を受け取った田岡市長は「1040人もの署名を追加でお届けいただいた。改めて産婦人科医師の重要性を感じている。引き続き医師確保に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べた。
(2021年12月26日付紙面より)
㈱海邊組の貢献たたえる (新宮市 )
新宮市三輪崎区は24日、三輪崎会館において、6日と22日に三輪崎八幡神社裏の避難所に向かう避難路を整備した同市三輪崎の㈱海邊組(海邊俊行代表取締役)に感謝状を贈呈した。
津波災害における一時避難所として指定されている三輪崎八幡神社裏。同社は地域貢献の一環として6日に未舗装部分の避難路を整備し、車両が通行できるようにした。
続いて、22日は前述箇所に並行した避難路の約50㍍間を整備。階段が破損している部分もあり、安心して避難できるように階段の設置などを人力で行ったという。
屋敷満雄区長から感謝状を受け取った海邊真哉常務取締役は「地域のために貢献できて良かった。われわれは地元業者。恩返しできるように、今後もご協力できる際は協力したいです」と話した。
屋敷区長は「区だけでは限界がある。建設業の方々のお力が必要であり、本当にありがたい。今回の貢献活動は三輪崎区にとって良い起爆剤になると思う」。
今後については行政OBなどのアイデアを参考にしながら、防災の取り組みや地域を盛り上げるために活動していくとし、「ゆくゆくは整備箇所に土を入れて防災倉庫の設置も行う。高速道路の取り付け道路にもアクセスできるようになれば」と語った。
(2021年12月26日付紙面より)
「県立高等学校の在り方」公表 (和歌山県教委 )
和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編に向けた「県立高等学校の再編整備の基本的な考え方」と「各地域における今後の県立高等学校の在り方」を発表した。
紀南エリアでは、串本古座高校は地域の特性を踏まえ、存続充実を目指し、県立新宮高校と新翔高校は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手するという。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手していた。
これまで、県内各地で説明会や懇談会を開催。「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聴取してきた。
このたびの公表では、再編整備についての共通認識を▽県民が期待する高校教育の姿▽再編整備の理念▽県立高校の魅力化に向けて重視するポイント▽再編整備のステップ―の項目別にまとめ、「県民の願いを叶(かな)えていく上で、学校規模は1学年あたり6学級を目標、4~8学級を適正範囲とする」などと記している。また「再編整備は全県的な視点で計画されるが、時期や進め方は地域により異なる。また、今後人口動態や学級定員など状況の変化があれば、柔軟に対応していく」としている。
「考え方」「在り方」はいずれも県教委ホームページから閲覧可能。
(2021年12月2日付紙面より)
水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が11月30日、ダイビングポイント・備前の海底に水中クリスマスツリーを設置し聖夜の雰囲気を添える取り組みを始めた。
平成23年紀伊半島大水害に伴う自粛機運の打破を見据えて始めた話題づくりの一環で、実施11回目。より多くのダイバーに串本を知ってもらい、さらにはそのような挑戦を重ねる地域をアピールして町全体の盛り上げにつなげる思いで今年も取り組むこととした。
このイベントを担当する道井洋之さん(バブルリングダイバーズ串本)によると、準備したクリスマスツリーは人工物で高さは約3㍍。前日に組み立てと飾り付けをし、当日はサンタクロースの衣装を着た2人を含むダイバー8人が手分けして水深18㍍の海底に固定しアピール用の撮影をして作業を締めくくったという。
電飾は付いていないが、ダイビング時に持参する懐中電灯をその代わりにしてツリーに差し込んで記念撮影をする形でダイビング客に雰囲気を楽しんでもらうそう。人工物のため、クリスマス終了後の27日(月)以降速やかに回収するとしている。道井さんはこの話題づくりが自粛機運の打破から始まった経緯を振り返り、この取り組みがコロナ禍を乗り越え目指す盛り上がりにつながる話題となることを今後に願った。
(2021年12月2日付紙面より)
拝殿に来年の大絵馬掲揚 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が掲げられた。
大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける様子が描かれ、「地球のために全ての祈りを」の文字が添えられている。
例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬だが、参拝者が拝観しやすいように外に掲げられた。
同大社によると、新年の参拝時は今年と同様に、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症対策を講じるという。
上野宮司は掲げた絵馬について「力強い神様の虎を描き、『地球のために全ての祈りを』と書き添えた。われわれは地球のために一人一人ができることをしていかなくてはならない。自然環境を大切にする年にするためにも、速玉大社としても訴えていきたい」。
参拝者や崇敬者に対しては「年内に神社を訪れる参拝者さまのためにも一足早い迎春準備をさせていただいた。皆さまにとってより良い一年であることを祈願しております」と語った。
(2021年12月2日付紙面より)
下里小で遠隔教育プログラム (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で11 月30日、大手しょうゆメーカー・キッコーマン株式会社と映像でつながる「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」があった。5、6年生22人がしょうゆの歴史や魅力、料理をおいしく食べる秘訣を学んだ。
静岡大学発のベンチャー企業・一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表=塩田真吾・静岡大学教育学部准教授)による事業。情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな企業と遠隔授業を行うことで、中山間地域や離島に暮らす子どもたちに多様な価値観や職業観に触れる機会を提供し、教育格差の縮小を目指す。
授業では、キッコーマン東京本社のしょうゆ博士・渡辺圭さんが講話。大豆、小麦、塩を使った製造工程やしょうゆが使われている意外な食品を紹介し「しょうゆには甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つが全部入っている。おいしそうな色や味、香りを付けるだけでなく、臭み消しや殺菌効果もあり、世界中の料理で使われている」と魅力を語った。
「今までで1番『おいしく食べた』のはどんなとき?」の問いを考えるワークショップでは、児童一人一人が「野球の大会で優勝した後の焼肉」「おなかがすいたときの卵かけご飯」「山の上で海とサクラを見ながら食べる」と発表。しょうゆの搾りかすに触れる時間もあり「くせになる香り」などの声が上がった。
関谷実波さん(6年)は「しょうゆを作るにはたくさんの工程があって、温度管理なども大変だと思った。食事をおいしく食べる秘訣は、友達や家族と楽しい話をしながら食べることだと思う」と話していた。
(2021年12月2日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
軟式野球部「第4回大会」 (那智勝浦町体育協会 )
JAみくまの杯学童女子軟式野球大会
県軟連東牟婁支部学童部新人大会