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2021年12月17日
1 全自動飛行で砂防施設点検
 ドローン技術活用の実証実験  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々にある国土交通省近畿地方整備局大規模土砂災害対策技術センター(県立土砂災害啓発センター内)は15日、ドローン(UAV)全自動飛行による内の川の砂防施設点検および、2011年の紀伊半島大水害で土石流が起きた渓流崩壊地調査の実証実験を行った。砂防事業では日本初の取り組みとなる。

 今回の実証実験は、ドローン導入による砂防施設点検の効率化・省力化はもちろんのこと、渓流の危険箇所監視を完全自動化するモデルケースとして、得られた知見を全国に生かす目的がある。

 那智川流域で建設が進む砂防施設(えん堤)では、施設の摩耗やひび割れの定期点検に加え、出水後には人力でえん堤内の堆積土砂や上流部の調査を行っている。しかし、土砂流出などの異常が発生した後に渓流に近づくには危険が伴い、災害現場の迅速な状況把握が困難を極めるため、ドローン技術活用が模索されてきた。

 今回の実験で使用した機体は㈱センシンロボティクス製の90㌢四方、高さ35㌢、重さ8・5㌔の産業用ドローン。飛行時間は25分で、速度は毎秒18㍍。

 実験では、ドローンが目視外の無人地帯を補助者なしで自律的に飛行する「レベル3飛行」に挑戦。屋外に設置したドローン基地からボタン操作一つでドローンが飛び立ち、あらかじめ設定したルートに従って地上149㍍を飛行した。実験は計3回行われ、基地から約800㍍離れた渓流上部や砂防施設の動画および写真を記録した。

 得られた映像や写真を解析することで、渓流部の3Dモデルを制作でき、堆積土砂の体積や流木の高さまで正確に把握できる。その他、サーモカメラを搭載して撮影すれば、えん堤からの異常漏水なども検出できる。また、現在は得られた情報を基に人の目で点検をして異常を検出しなければならないが、将来的には異常の検出を自動で行うソフト開発も視野に入れているという。

 この日は全ての実験が成功。同センターの小杉恵調査課長は「法整備や電源確保、機体制御電波の状況など、まだまだクリアしなければならない課題がある。ドローン技術は日々進んでおり、さまざまな情報をキャッチしながら、一歩一歩実用化に近づいていければ」と話していた。

(2021年12月17日付紙面より)

基地を飛び立つドローン=15日、那智勝浦町市野々
ドローンから撮影した映像をモニターで監視
2021年12月17日
2 分娩休止にしない体制を
 民生委員児童委員が要望書提出  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会(村上和弥会長)の代表ら5人は15日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に市立医療センター産婦人科や小児科の医療体制充実などを訴える要望書を提出した。

 同センター産婦人科では、常勤医師2人のうち1人の退職が決定したことに伴い「後任の医師が確定していない状況下では、安心・安全な医療の提供ができない」との理由から、来年3月以降の分娩(ぶんべん)予約休止を発表している。

 同協議会の要望書では、日頃より児童問題にも取り組んでいる傍ら、今回の発表は到底見過ごすことができない大きな問題とし「早急に産科医の確保を行い、分娩休止にならない体制を実行する」よう求めた。

 村上会長は「市民をはじめ、多くの方から何とかしてほしいとの声が上がっている。少子化がいわれている中で、ぜひ実現していただきたい」。

 要望書を受け取った田岡市長は「市民の安心、安全の根底は医療。医療センターで安心して分娩ができるよう、全力で取り組んでいきたい」と述べていた。

(2021年12月17日付紙面より)

田岡実千年市長(左から3人目)に要望書を提出した=15日、新宮市役所
2021年12月17日
3 上浦海岸に軽石が漂着
 串本町など情報提供を求む  

 串本町で小笠原諸島域の海底火山由来とみられる軽石の漂流・漂着が確認された。町産業課は県と情報共有を図りながら漁協などを通して目撃情報の提供を呼び掛け、状況の注視を始めている。

 南紀熊野ジオパークセンターの福村成哉研究員は先週末に漂流を察知し、最寄りの上浦海岸に軽石が漂着しているのを見つけてサンプルを採取。別途沖縄県で採取されたサンプルを取り寄せて比較し、似ていると判断して直ちに分析に出したという。打ち上がっている量は他の地域の状況と比べてごく少ない印象で、海流・黒潮の流れから外れた一部が同海岸へ漂着したと推察している。

 町産業課農林水産グループによると現時点で直接的な対応の考えはないが、情報提供を呼び掛け状況の把握を進めている。東牟婁振興局農林水産振興課も状況の推移を注視していて、16日正午時点で被害など影響の報告は入っていないという。

(2021年12月17日付紙面より)

上浦海岸に漂着した軽石。1㌢弱が大半だが、数㌢大も含まれている=14日、串本町串本
2021年12月17日
4 自然を大切に明るい年に
 JR新宮駅へ絵馬授与  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は15日、JR新宮駅(坂本純一駅長)に来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の絵馬を授与した。

 絵馬はヒノキ製で、大きさは縦70㌢、横110㌢。上野宮司がアクリル絵の具などを使い、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣をくわえて鋭い眼光で前方を見据える雄虎を描いた。

 この日、手渡した上野潤権宮司は「祈りは人間だけのものではなく、自然も地球の一部。改めて自然を大切にし、明るい年になってほしいという思いが込められています。駅で働く皆さんの安全とご健勝はもちろん、お客さまを明るくおもてなししていただきたい」。

 絵馬を受け取った坂本駅長は「ありがたい絵馬を頂き本当に光栄です。世界中の方々が新型コロナウイルスで大変な思いをしている中、みんなで乗り越えていこうという思いを感じている。新宮地域を訪れるお客さまに絵馬を見ていただき、力強く前進するという気持ちになってもらえれば」と話していた。

(2021年12月17日付紙面より)

上野潤権宮司(左)から絵馬を受け取る坂本純一駅長=15日、新宮市の熊野速玉大社
2021年12月17日
5 高血圧ゼロのまちづくり  北山村役場で締結式  
2021年12月17日
6 医師招聘や観光について問う  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2021年12月17日
7 給付金、24日に振り込み予定  全議案可決し閉会  (新宮市議会 )
2021年12月17日
8 祭りにみる日本の原風景   
2021年12月17日
9 親子で絵本や演奏楽しむ  よちよちぶっく・クリスマス会  (那智勝浦町 )
2021年12月17日
10 生産者63人で120点出品  七川分館農林産物品評会  (古座川町公民館 )
2021年12月17日
11 歳末の幸運富くじ抽選実施  当選券は20日から引き替え  (串本町商工会 )
2021年12月17日
12 手を上げて横断歩道を渡ろう  鵜殿保をモデル所に指定  (紀宝町 )
2021年12月17日
13 安全運転へ意識新たに  御浜町役場へ伝達  
2021年12月17日
14 年末年始を前にプール清掃  26日にはにっこりクリーンフェス  (ウミガメ公園 )
2021年12月17日
15 全ての差別をなくそう  三重県主催の「ミニ人権大学講座」  (熊野市 )
2021年12月17日
16 有馬・木本が優勝  熊野・南郡中学新人大会  (軟式野球 )
2021年12月17日
17 ワクチン個別接種継続中  紀宝町議会一般質問②  
2021年12月17日
18 10万円一括給付を決定  24日を目標に対象世帯へ  (紀宝町 )
2021年12月17日
19 頑張る姿、見ていてね!  こども園・保育所・保育園で発表会  
2021年12月17日
20 堀順一郎町長が出馬表明  一般質問に答えて  (那智勝浦町長選 )