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2021年12月19日
1 「今」一瞬を大切に 九鬼宮司が新年に向け一文字揮毫 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)で18日、九鬼家隆宮司による恒例の一文字揮毫(きごう)があった。白装束に荒縄のたすき姿で力強く「今」と書いた九鬼宮司は「『今』を大切に1年を過ごすことができれば」と祈念した。

 新年への願いを込め九鬼宮司が書き始めて14年目。来年は1889(明治22)年に熊野地方を襲った水害(十津川大水害)で旧社地にあった多くの社殿が流出したため、水害を逃れた四社を現在の場所に遷座してから130年を迎える。

 正遷座130年を前に、今年は流出した中四社、下四社をまつる石祠(せきし)を前に揮毫。九鬼宮司は「光り輝く青空のような1年に」との思いがこもった青みがかった縦横約3㍍の布を前に精神統一。長さ1・3㍍の大筆で一気に書き上げた。

 「令和四年壬寅(みずのえとら)」「正遷座百参拾年」と記し朱印を押して書を仕上げると、見守った関係者や参拝者らから大きな拍手が起こった。

 「今」という文字について「どこかで書き納めたいとの思いはずっとあった。この瞬間の皆さんの笑顔や姿も焼き付けておきたい」と九鬼宮司。

 「2年にわたる新型コロナウイルス感染症や変異株に対する苦しみの中で新たな年を迎える。365日、いろいろな思いで過ごす中で、『今』という一瞬を大事に過ごしていくことが大事」と述べ「『今』があるから未来に歩んでいける。多くの人と共に『今』を大切に過ごすことができれば」と新年の抱負を語った。書は年内中に社務所前に掲げる。

 令和4年初詣では、3密回避のため、同大社鳥居周辺に縁起物テントや古札スペース、案内スペースなどを確保。境内は一方通行とし、手水(ちょうず)、御朱印所、授与所テント、おみくじテントなどを配する。大斎原でも縁起物授与テントが配置される。

(2021年12月19日付紙面より)

「今」の文字を一気に書き上げた九鬼家隆宮司=18日、田辺市の熊野本宮大社旧社地・大斎原
2021年12月19日
2 平和の大切さ学ぶ
 新翔高で中谷剛さん講話  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で17日、新宮ユネスコ協会の中谷剛さんによる講話「ユネスコについて~平和・世界遺産・アウシュビッツ・熊野古道~」があった。1年生111人が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念や活動、平和の大切さについて学び、作文に取り組んだ。

 「産業社会と人間」の一環で、毎年実施している。同協会は2012年に和歌山県内で7番目に設立。文化講演会や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の保全活動、平和の鐘、平和の集いといった平和への取り組みを行い、地域に根差した活動を続けている。

 中谷さんはユネスコについて、世界で約5000万人の死者を出したといわれる第2次世界大戦後、「教育・科学・文化の普及によって、平和を維持する」という目的の下で設立されたと説明。

 「人類共通の宝」である世界遺産について、戦争や差別によって生まれた「負の遺産」であるアウシュビッツ強制収容所(ポーランド)を取り上げて写真で紹介。「身近にある世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』を実際に歩いて、その素晴らしさや平和の大切さを考える機会としてほしい」と呼び掛けた。

 音無摩迦(まか)君は「無理矢理連れてこられた大勢の人々が殺されてしまったアウシュビッツの話が印象に残った。作文では負の遺産をテーマにしたい」と話していた。

(2021年12月19日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒たち=17日、新宮市の県立新翔高校
2021年12月19日
3 下里小児童が道普請
 守る会と清水峠を歩き学ぶ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の4年生19人は16日、「なちかつ古道を守る会」(地庵晋司会長)の協力の下、世界遺産熊野古道「清水峠」を歩き、道普請(みちぶしん)を行った。児童は歴史を学び自然に触れるとともに、清水峠入り口付近のぬかるんだ道に石を置くなどして整備に汗を流した。

 同校によると、今回の古道歩きと道普請は社会科の「のこしたいもの、つたえたいもの」の一環で地域の歴史や文化、生活を学ぶことが目的だという。今回で2回目。

 児童は同会の太田耕二さんから会の活動や世界遺産、熊野古道などを事前に学んでおり、この日は身近にある世界遺産を自分の足で歩いて体感するために実施された。

 JR紀伊浦神駅に集合した児童は同会が準備していた石をリュックに詰め、出発。太田さんやメンバーの案内の下、元気いっぱいに古道を歩いた。道中、太田さんが「浦神港は昔、台風の際などに古座の方から船を避難させる避難港だった」「浦神を通る国道の辺りは昔、海だった」「浦神は真珠の養殖が盛んだった」と地域の歴史なども解説した。

 清水峠の入り口付近に到着後は持参した石を丁寧に敷き、道普請に取り組んだ。その後、同町と串本町の町境をしるす道標や古道沿いの巨岩を見学。ゴールの串本町側の清水峠入り口まで歩いた。

 児童は「勉強になった」「道普請は楽しい」「景色がきれい」と笑顔で道普請や熊野古道を楽しんでいた。

 地庵会長は「道を直す意識付けや道中、センリョウとマンリョウの区別など植物についても学んでもらえた。初めて歩いた熊野古道を、今度は子どもたち自身が保護者の皆さまに道案内して一緒に歩いていただけたら幸いです」と語った。

(2021年12月19日付紙面より)

道普請を行う児童=16日、那智勝浦町の清水峠入口付近
巨岩の上で記念撮影(下里小学校提供)
2021年12月19日
4 優勝はアベンジャーズ(混成)、クローバーA(女子)
 那智勝浦町総体ソフトバレー  
2021年12月19日
5 新谷君らが近畿大会へ
 近畿・全国スポ少剣道交流大会  (三輪崎剣道クラブ )
2021年12月19日
6 新宮RFCが準優勝
 全国小学生タグラグビー和歌山県大会  
2021年12月19日
7 「養殖研究の最前線」  近畿大学水産研究所公開講座  
2021年12月19日
8 10万円は一部年内に給付  12月定例会閉会後に決定  (那智勝浦町議会 )
2021年12月19日
9 美化意識を高め景観保つ  県職員が道路清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年12月19日
10 感染予防の大切さ感じて  はま建装が子ども用マスク寄贈  (新宮市 )
2021年12月19日
11 寄せ植えで交流深める  市婦連と赤十字奉仕団  (新宮市 )
2021年12月19日
12 団体は紀宝柔道会が優勝  スポ少地域交歓競技大会  (柔道競技 )
2021年12月19日
13 高齢者見守り隊などに感謝状  「安全安心確立へ努力」  (紀宝警察署 )
2021年12月19日
14 イエス様の誕生祝う  天満保がクリスマス発表会  (那智勝浦町 )
2021年12月19日
15 お悔やみ情報
  
2021年12月15日
16 色とりどりの大絵馬完成
 元気いっぱい寅描く  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で11日、初の大絵馬作りが行われた。太地町在住で日本画家の土長けいさんと共に町内の3歳から12歳までの32人が参加。子どもたちは来年の干支(えと)である「寅(とら)」を色とりどりの絵の具を使って自由に描いた。大きな虎と小さな虎が寄り添い、勝浦の祭りで見られるササが彩りを添えた大絵馬は30日(木)に境内に掲げられる予定。

 大絵馬作りは神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。髙橋宮司によると「勝浦でも大絵馬を作りたい」という声もあり、今回に至ったという。これまでには太地町の飛鳥神社で2度、大絵馬が制作されている。

 髙橋宮司は「町が元気になるように、皆さんの元気で自由に描いてください」とあいさつした。

 大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。今回は感染症対策と参加人数が多かったことから、「大虎」「小虎」「ササA」「ササB」の四つの班に分かれて、アクリル絵の具や筆を用いて作業に取り組んだ。順番を待つ班は小さな絵馬に好きな絵や目標を描いていた。

 また、神社総代会のメンバーらが大絵馬を設置するための絵馬立てにニスを塗るなど協力した。子どもたちは「楽しい。もっと塗りたい」「模様をもっと付けたい」と笑顔で楽しんでいた。

 土長さんは「元気な絵馬ができた。班が変わるごとに完成に近づくのは不思議で面白かったのでは。わくわくしながら楽しむ感覚を記憶していただくことが大事」。

 髙橋宮司は保護者に対して「町の元気がないと神社も元気が出ない。子どもたちが地元を出ても、今回の絵馬を思い出して帰ってきてもらえたらありがたい。ふるさとを愛する気持ちを伝えていただけたら」。子どもたちの絵馬については「皆さんが真剣な表情で集中して描いてくれた。心に残ってくれたのでは。元気いっぱいの絵馬になった。面白かったなと思っていただければうれしいです」と語った。

 大絵馬作りは毎年実施する予定で、新しい大絵馬ができた際は社務所に設置していくとしている。

(2021年12月15日付紙面より)

色とりどりの大絵馬が完成=11日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
元気いっぱい大絵馬作り
年男年女の皆さん
2021年12月15日
17 宇宙飛行士の試験に挑戦
 旧古座分庁舎で体験企画  (串本町 )

 串本町が11、12日の2日間、旧役場古座分庁舎で体験企画「どんな力をつければ宇宙飛行士になれるか?~宇宙飛行士候補者選抜試験に挑戦!!」を実施した。

 この企画は、町が前年度に町民向けワークショップを監修するなどロケット振興事業に協力した株式会社USPジャパン=東京都=の提案に基づいて展開する機運醸成策の一つ。同試験の体験を通して宇宙への関心を高めてもらうことを狙いとし、今月と来年1、2月に計3回開く予定という。

 初日は町内の小学生~高校生や小中学生の家族、2日目はガイドや教育関係者を対象とし、講師は宇宙関係の次世代教育団体「日本宇宙少年団」の宇宙兄さんズ(小定弘和・副事務局長と小島俊介・宇宙ホンモノ体験総括の2人)が担当している。

 両日とも90分の枠組みで「図形を言葉で伝える」など同試験3題を体験する内容。2日目は内容の意図や体験を動機付ける要領など指導する側のノウハウ解説も含んでいる。

 講師2人は宇宙という素材が子どもたちの成長にとても役立つことや、その実行手段として同団が展開している宇宙教育の理念や正しい情報に基づく進め方などを町域へ伝えて託す思いで取り組んでいるそう。残り2回も同一の内容を体験提供するとして、思いの裾野を広げるため対象となる子どもやその家族、ガイドや教職員の意欲的な参加を期待した。

  □     □

■今後の実施は後日告知

 この企画は参加無料、事前申し込み制。1、2月の詳細は同日現在未定で、事務担当の町企画課ロケット推進室は決まり次第、学校や観光協会経由の告知などで伝えるとしている。問い合わせは同室(電話0735・67・7004)まで。

(2021年12月15日付紙面より)

子どもやその家族向けの体験企画の様子=11日、旧串本町役場古座分庁舎
ガイドや教職員向けの体験企画の様子=12日、同
2021年12月15日
18 1万人の思い届ける
 市民有志が署名提出  (新宮市 )

 新宮市民有志(清原和代代表世話人)ら6人は14日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に市立医療センター常勤産婦人科医師の確保を求める9856人分の署名を届けた。

 常勤医師1人の退職決定に伴い、来年3月19日以降の分娩(ぶんべん)予約休止を発表している同医療センター。新宮・東牟婁エリアの中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた。

 このたびの署名は、約2週間の期間内において市内を中心とした市立医療センター圏域内の住民らから集められたもの。清原代表世話人は1万近く集まった署名を田岡市長に手渡すとともに、医師の確保を強く求めた。

 清原代表世話人は、他府県において出産の際にトラブルがあり、30分離れた総合病院に移送されたが脳性まひとなり、30代で亡くなった事案や、個人病院で普通分娩を予定していたが予定日が遅れ、血圧が異常に上昇したため緊急帝王切開手術になり、ドクターヘリで受け入れ可能な病院で出産した事案など、署名活動の賛同者から寄せられたエピソードを紹介。

 「今まさに子どもを作ろうとした矢先に今回の休止を聞き、新宮を離れる選択を語り合う夫婦の嘆き、よそで暮らす娘さんの里帰り出産を望む親御さんの不安など、心から安心して出産できない憂いの数々を耳にした」と述べ、引き続いての医師確保や、法律や条令など改正実現に向けた取り組みを要望した。

 署名の重みを両手で受け取った田岡市長は「医療センターで分娩できないということはあってはならない。(署名は)心強い。必ず医師を確保するという強い思いで引き続き努力したい」。

 「市民の安心安全の根幹は医療。長期的にも医師不足解消は課題。最優先事項として取り組み、医療センターの充実に努めたい」と述べた。

 清原代表世話人は紙面を通して「市長に皆さまの思いを届けることができました。署名へのご協力、ありがとうございました」と感謝を伝えている。

(2021年12月15日付紙面より)

清原和代代表世話人(左)が田岡実千年市長に9856人分の署名を手渡した=14日、新宮市役所
2021年12月15日
19 冬の天体観測楽しむ
 自然探訪スクールに19人  

 那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで11日夜、熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会主催の自然探訪スクール「上弦の月と冬の星座」が開かれた。近隣市町から親子連れなど19人が参加し、天体観測を楽しんだ。

 美しいふるさとの自然に触れ親しみながらその恵みに感謝し、大自然の営みを学び、それを愛護する精神を培う目的で毎年開催している。今回は元中学校教諭の小林眞人さんが講師を務めた。

 小林さんは屋外に設置した望遠鏡で、金星や土星、木星などの惑星を見せ、土星の衛星タイタンや月の表面なども観察。冬の代表的な星座や、地球の自転によって星が移動しているように見える仕組みを解説した。

 小山田眞志君(神倉小5)は「土星の輪っかや、木星の衛星が三つ並んでいるのが見えた。いつか宇宙に行ってみたい」と話していた。

  □     □

■ふたご座流星群

 三大流星群の一つであるふたご座流星群が、14日ごろに極大を迎える。今年は月夜のため、観察は月が沈んだ15日(水)午前3時から明け方までがおすすめ。

 ふたご座流星群は、小惑星フェートンが軌道上にまき散らしたちりの道(ダスト・トレイル)に地球が突入することで、宇宙空間の流星物質が大気と衝突し、多くの流れ星が出現する現象だ。

(2021年12月15日付紙面より)

望遠鏡で天体観測=11日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
2021年12月15日
20 南紀ボーイズが準優勝
 日本少年野球和歌山岩出大会  
2021年12月15日
21 4選手が近畿大会へ
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2021年12月15日
22 三輪崎が激戦制す
 熊野三山小学生バレーフェスタ  
2021年12月15日
23 8チームがトーナメント対戦  ケンドリック旗少年野球大会  (串本RC )
2021年12月15日
24 詐欺被害未然防止に貢献  三輪崎郵便局に感謝状  (新宮警察署 )
2021年12月15日
25 少しでも地域貢献を  JAみくまのが車いすなど寄贈  (北山村 )
2021年12月15日
26 藤野醤油醸造元が知事表彰  生活・食品衛生模範施設などに表彰状伝達  (東牟婁振興局 )
2021年12月15日
27 プロサッカー界の知識吸収  津越智雄さんが講話  (近大新宮 )
2021年12月15日
28 来年1月2日に成人式  第4回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2021年12月15日
29 自転車の安全運転を  S・Bデーに合わせて啓発  (紀宝警察署 )
2021年12月15日
30 地震発生時に役立つ物発見  学校防災研修会で町歩き  (成川小 )
2021年12月15日
31 命に夢膨らみ「体ってすごい」  保護者向けに性教育  (紀宝町 )
2021年12月15日
32 元気いっぱいに歌や劇  紀宝町立保育所で発表会  
2021年12月15日
33 お悔やみ情報