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2021年11月25日
1 災害に備え、体制構築
 三佐木蜂伏地区でボラセン設置訓練  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は21日、三佐木蜂伏地区災害ボランティアセンター(以下ボラセン)設置訓練を実施した。三輪崎・佐野・木ノ川・蜂伏地区の民生委員、福祉委員、各区役員、光洋中学校・新翔高校の生徒、教師ら78人と社協職員11人が参加。有事に備え、ボラセン立ち上げおよび運営に係る流れを確認した。

 ボラセンとは、地域などでボランティアに関する事務を行い、ボランティアの活性化を図る組織。

 2007年より毎年ボラセン設置訓練を実施している市社協では、紀伊半島大水害(11年)当時、ボラセン立ち上げや被災世帯への支援活動に生かすことができた教訓を基に、住民主体の「災害時にも強い地域づくり」構築のために当該訓練を実施。今回は新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から住民らの参加を取りやめ、三輪崎・佐野・木ノ川会館の3会場をリモートでつないで訓練に取り組んだ。

 訓練開始に先立ち、佐野会館では前田道春区長が「最近、新型コロナに気持ちが向いているが大規模災害は必ず来る。その際は後方支援に回っていただけるよう訓練を」。

 市社協の大谷康央事務局長は「リモートで会場を三つに分散しての訓練は初の試み。訓練をすることによって地域につながりができ、有事の際に力を発揮できると思っている」とそれぞれあいさつ。

 紀伊半島大水害DVDを視聴したほか、和歌山県社会福祉協議会の南出考さんが「講話・災害ボランティアセンターについて」と題し講話した。

 訓練では、3日前の午後3時に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8・0、震度7強の地震が起こり、地震による家屋の倒壊(三輪崎・佐野・木ノ川・蜂伏)や津波による浸水被害(三輪崎・佐野)、土砂災害(木ノ川・蜂伏)が発生。道路も寸断されているといった状況を想定し、ボラセン設置に取り掛かった。

 各会館入り口で受け付けを済ませた参加者らはそれぞれ班に分かれ、活動の留意事項の説明を受けた後、ボランティア依頼内容に沿って必要な資機材や車両を調達。

 コロナ禍の状況の中、実際に被災者役の自宅への訪問は取りやめとし、活動報告書を基にグループワークを展開した。活動状況と活動継続の有無をスタッフに報告するなどして一連の流れを確認。有事に備え体制の構築を図った。

(2021年11月25日付紙面より)

ボランティア依頼内容に沿って必要な資機材を調達する参加者ら=21日、新宮市佐野
依頼内容を受け、班のリーダーを決定した
2021年11月25日
2 感染症対策の装備充実
 高規格救急車を配備  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部は22日、同本部庁舎で高規格救急車の配備式を開いた。今回の救急車は新型コロナウイルスをはじめとする感染症予防対策強化が図られた構造となっており、高規格救急車は3台目。堀順一郎町長から湯川辰也消防長にキーのレプリカが渡された。

 配備された救急車はトヨタ製の四輪駆動車。全長5・66㍍、幅1・89㍍、高さ2・5㍍。総排気量2693㏄。定員は7人。

 他の車両と比較し、同車両は▽ストレッチャー架台が洗浄可能▽傷病者室にオゾン発生装置およびオゾンガス濃度計が設置▽運転室と傷病者室の間に間仕切り設置―などを備えている。

 さらに救急救命士による心肺機能停止傷病者への器具を用いた気道確保などの特定行為だけでなく、適切な救命処置をしながら医療機関へ搬送するために傷病者室は広さを確保しているという。

 新型コロナウイルス関連緊急事業で車両と積載する資機材が整備され、総事業費は3322万円。

 堀町長は「さまざまな救命に役立つ車両や資機材の導入により、コロナを心配する患者さまなどにも安心して乗車いただける。各業者さまにも感謝しております。消防職員の皆さまも安心して業務に取り組めるのではないかと思います」。

 湯川消防長は「コロナ禍の中、感染対策を強化した高規格救急車の配備、誠にありがたい。改めて、感染症対策の徹底を図るとともに日々、訓練を重ねて町民の安心安全を守るために職員一同、一丸となって取り組んでいきます」と感謝と抱負を述べた。

(2021年11月25日付紙面より)

感染症対策を強化した高規格救急車が配備された=22日、那智勝浦町消防本部
職員から車両の説明を受ける堀順一郎町長
2021年11月25日
3 図書館で過ごす一日
 「本気フェス」にぎわう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立図書館は23日、同館駐車場で「本気(マジ)フェス~本とラクガキと~」を開催した。古本市やさまざまなワークショップが催される中、多くの家族連れや図書館ファン、読書愛好家でにぎわった。

 同図書館が主催する地域交流イベントの一環で昨年に引き続き2回目。本と図書館を通して交流を図ってもらうことが目的で、催しを通して図書館に足を運んでもらうきっかけづくりも兼ねている。

 好天に恵まれたこの日、駐車場には一般人が当日だけの古本店主となる「一箱古本市」が並んだほか、「しおりづくり」「読書手帳づくり」「新聞エコバッグ」の各種ワークショップも開催。駐車場地面を開放して実施された「ラクガキであそぼ」では、子どもらが色とりどりのチョークを用いて地面にお絵かき。会場は真剣な表情で古本を選ぶ大人や、工作などに熱中する子どもらの姿であふれた。

 図書館関係者は「新型コロナウイルス感染症の影響で交流イベントがなかなか開催できない状況が続いた。現在、感染状況が少し落ち着いている中、感染対策を講じながら開催することができた。図書館、ボランティアの皆さん、古本店主さん、ご来場された方々。みんなが楽しいと感じていただけるとうれしいです」と話していた。

(2021年11月25日付紙面より)

多くの家族連れや読書愛好家らでにぎわった=23日、那智勝浦町立図書館
さまざまなワークショップが開かれた
2021年11月25日
4 恵みに感謝し終息願う
 熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら26人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の太田博久さんらが玉串をささげた。

 太田さんは「新型コロナウイルス終息と紀伊半島大水害からの早期復興を願っています」と語っていた。

(2021年11月25日付紙面より)

恵みに感謝し、終息や早期復興を願った=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
巫女が浦安の舞を奉納
2021年11月25日
5 リアルが優勝果たす
 那智勝浦町総体軟式野球  
2021年11月25日
6 優勝は速水さん、山崎さん
 グラウンドゴルフかつうら大会  (県年金受給者協会 )
2021年11月25日
7 28チームが熱戦展開
 新宮市スポーツ祭典バドミントン競技  
2021年11月25日
8 串本JFCが全国大会へ
 新宮、王子、アルマは敗れる  (全日U―12サッカー和歌山県大会 )
2021年11月25日
9 1位に野中誠一さん  写連紀南支部11月例会  
2021年11月25日
10 地域の仕事や仕組み学ぶ  三輪崎小3年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2021年11月25日
11 総合的な治水対策推進目指し  熊野川改修促進期成同盟会が要望活動  
2021年11月25日
12 私たちにできることは?  王子ヶ浜小で認知症学習  (新宮市 )
2021年11月25日
13 税を知り、身近に感じる  近大新宮で税の作文表彰  
2021年11月25日
14 コロナ収束や地域の安寧願う  廣津野神社例大祭  (新宮市 )
2021年11月25日
15 熊野姫まつりに向け研さん  藤紀流藤紀和会  (那智勝浦町 )
2021年11月25日
16 メッセージ託して協力求む  強調月間で巡回活動隊員ら  (子供・若者育成支援 )
2021年11月25日
17 5作目のリリースなど報告  嶋幸二さん田嶋勝正町長に  (串本町 )
2021年11月25日
18 平和求める決意ささげる  古座地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )
2021年11月25日
19 小中学生8人推奨本アピール  ビブリオバトル古座川町大会  
2021年11月25日
20 俳句の楽しさ伝える  夏井いつきさん「句会ライブ」  (熊野市 )
2021年11月25日
21 災害対応ゲームで学ぶ  防災研修や授業参観  (矢渕中 )
2021年11月25日
22 6競技で熱戦繰り広げる  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2021年11月25日
23 お悔やみ情報
  
2021年11月20日
24 新宮港にバイオトイレ設置
 新宮地方建設業協同組合が寄贈  

 新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長)は18日、新宮市佐野の新宮港佐野旅客上屋にバイオトイレを寄贈した。寄贈式には同組合員や新宮市、東牟婁振興局新宮建設部職員らが出席。海邊理事長が鈴木伸幸建設部長に目録を手渡した。

 クルーズ船などが停泊する同所にはトイレがなく、これまではクルーズ船が来航するたびに市が簡易トイレを設置していた。

 そういった状況を鑑み、また地元の魅力発信や地域貢献、建設業のアピールなどの観点からこのたびの寄贈を決めた同組合は、環境にも配慮した、自己処理型のバイオトイレを選択した。

 バイオトイレは水を使用せず、好気性バクテリアで便やトイレットペーパーを微生物処理するトイレ。微生物処理に快適な温度、酸素、水分のバランスを自動制御で管理する。菌床にはそば殻が使用されている。

 トイレは小便器と洋式トイレ、手洗い場がセットになった1基で、手洗い場も雨水を利用した雨水手洗装置が採用されており、清掃時以外に水を使わない仕様となっている。

 寄贈を受け、鈴木建設部長は「今年の春に海邊理事長に(寄贈の話を)相談させていただいたところ、早急に対応いただき今日の寄贈式に至った」と感謝。「新宮建設部においては東牟婁地方の社会資本の整備を担当している。まだまだ至らないところはたくさんあると思うが、早急に整備が進むよう努めたい」とあいさつした。

 同港を管理する市からは、新谷嘉敏企画政策部長があいさつ。「立派なトイレを寄贈いただいた。新型コロナウイルス感染症も落ち着きを見せ、今後もクルーズ船の入港が予定されている。来港いただいた際にご利用いただけるよう管理に努めていきたい」と述べた。

 海邊理事長は「寄贈場所については市、振興局と相談しながら検討してきた。公園や施設関係にはほぼトイレがあるが、クルーズ船が着く新宮港にはトイレがなく盲点だった。せっかく寄贈するのだから、と環境にも配慮したバイオトイレに決定した」と寄贈に至った経緯などを説明した。

 市によると、同トイレは今後手すりを付けるなどしてバリアフリー化していく予定。なお、トイレの利用はクルーズ船離着岸時のみとなる。

(2021年11月20日付紙面より)

新宮地方建設業協同組合が新宮港にバイオトイレを寄贈した=18日、新宮市佐野
海邊俊行理事長(右)が鈴木伸幸建設部長に目録を手渡した
2021年11月20日
25 定植体験家族で楽しむ
 農福考える「くまの里山」  (那智勝浦町 )

 和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」を活用し、休耕地の再生に取り組む那智勝浦町高津気の「くまの里山」(西美恵子代表)は13日、高津気地区の畑でタマネギの定植体験を開いた。約8000本の苗が用意され、集まった栽培オーナーやその家族など約30人が楽しみながら苗植えの作業に取り組んだ。

 「くまの里山」は2007年に組織された「高津気竹灯りの会」が母体。農業を身近なものとし、里山に残る食文化や先人の教えを次世代につなぐとともに、耕作放棄地の再生と里山の保存のために活動している。

 農作物の栽培のほか、地区内のしし垣の整備や保全、地元食材を用いた漬物講習会、ジャガイモや落花生の栽培も行っている。

 この日は家族連れなどの参加者が会員らと交流を図りながら、苗を植えて水やりを行った。懸命に苗植えを行っていた子どもたちは「いっぱい植えた」「ここも植える」と元気いっぱい作業に汗を流した。

 くまの里山によると、今年の苗は良いとし、作り始めて8年目にして手応えを感じているという。収穫は来年5月上旬を予定。それまでの世話は会員らが行う。

 西代表は「おいしいという声を頂けるのでやりがいがある。落花生やジャガイモにも力を入れていく。今後は会員制交流サイト(SNS)のノウハウを学び、情報なども発信してきたい。そうすることで、耕作放棄地をなくすことにつなげていきたい」と語った。

  □     □

■農業と福祉の連携も



 くまの里山はこれまで、農作業などに率先して取り組んできたが、高齢化などの影響から、参加が難しくなった会員もいるという。

 しかし、その会員らも、体験参加者への振る舞いを作ったり、受付係をするなど、これまでとは違った形で活動に協力し、生きがいを創出している姿が見られた。

 西代表は「高齢化や足腰が悪くなり農作業に参加したくても参加できない方もいらっしゃるが、違った形で協力してくれているのでありがたい。互いにさまざまな形で支え合って里山を守ることは、あるべき『農業と福祉の連携』の姿のような気がします」と語った。

(2021年11月20日付紙面より)

タマネギの定植体験を楽しんだ=13日、那智勝浦町高津気
多くの人が参加した
2021年11月20日
26 津本自主防、「みえの防災大賞」に
 高い防災意識など評価受ける  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(谷口昌宏会長)が本年度の「みえの防災大賞」に選ばれた。

 災害に強い三重づくりを目的に2006年度から実施し、本年度は県内13団体から応募があった。津本自主防は、これまで「みえの防災奨励賞」「みえの防災特別賞」を受賞。今回は「常に高い防災意識を持ち合わせ、町の自主防災組織のリーダー的存在として、今後も地域において防災活動の進展が大いに期待される」と評価を受けた。

 紀伊半島大水害後の12年に発足。防災訓練や炊き出し訓練、子どもから高齢者までの幅広い世代を対象にした防災講話などを継続して開催し、地域の防災力向上に努めてきた。子どもから高齢者までが楽しく防災を学ぶ「防災チャレンジ大運動会」も開いてきた。

 16年には「地区タイムライン」を作成し、町と連携を図ってきた。昨年は、7月に新型コロナウイルスに対応した避難所開設・運営訓練を実施、9月には町に記録的短時間大雨情報が発表されたことを受け、小中学生に聞き取りをし、危険箇所にポールコーンを設置した。

 谷口会長は「皆さんのおかげで受賞することができました。防災は訓練の積み重ね。これからも住民の皆さんと共に訓練を続けていきたい」と話していた。12月5日(日)に桑名市で開催される「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」で表彰式が開かれる。

(2021年11月20日付紙面より)

津本地区自主防災会によるこれまでの訓練
2021年11月20日
27 目撃例少ないナベコウ飛来
 ナベヅルとつかの間の休息  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町中里の水田に16日、国内でも目撃例の少ないナベコウが飛来した。ナベコウは2羽のナベヅルと共に餌をついばむなどして、つかの間の休息を取った後、再び大空へと飛び立っていった。

 ナベコウはコウノトリ科コウノトリ属に分類され、シベリアや中国北部、朝鮮半島で繁殖し、インドや中国南部で越冬する。日本国内では冬季まれにだが、九州や沖縄などの西日本で迷行するという。

 ナベヅルは中国東北部とロシアの境を流れるアムール川流域などで繁殖し、秋・冬は西南日本や韓国南部、中国揚子江流域などで過ごす。世界での生息数は1万4000~1万6000羽と推定されており、鹿児島県の出水地域でその8~9割が越冬しているとされている。

 和歌山県立自然博物館によると、県内へのツル類の飛来は少数だが、毎年確認されているとし、夏場に過ごす生息地よりも南(赤道側)の温暖な地域に移動し、寒い冬を乗り切るため、餌が取れる環境を求めてやって来るという。

 しかし、ナベコウについては、和歌山県鳥類目録(2009年版)で記録がないとし、国内での目撃例もかなり少ないため、同町で確認できたことはかなり珍しい事例ではと見解を示している。

 同館の鳥類・哺乳類担当学芸員の佐々木歩さんは「ナベコウが渡来する理由は説明できないが、越冬地へ向かう途中でたまたまこの場所で休んでいるのか、ナベヅルがいることに安心してこの場所を採食場所として利用しているのかなどと考えている」「ナベヅルもナベコウも採食場所として水田や畑、河川、河口などの開けた場所の水場を好む。残念ながら近頃は干潟の埋め立て、護岸整備や宅地化が進んでいるため、これらの場所を好む鳥類も徐々に見られなくなっていくかもしれません」と語った。

(2021年11月20日付紙面より)

珍しいナベコウが大空を舞う=16日、那智勝浦町中里
ナベヅルとナベコウが飛来した
2021年11月20日
28 個人・団体で成果を競う
 新宮市民スポ祭弓道競技の部  
2021年11月20日
29 低学年、高学年ともに優勝
 建武館創立120周年近畿剣道大会  (三輪崎剣道クラブ )
2021年11月20日
30 約340人乗せ、飛鳥Ⅱが入港  新宮市  
2021年11月20日
31 「おじいちゃんとぼく」  人権の詩2021で優秀賞  (那智勝浦町 )
2021年11月20日
32 車いすの困難さ学ぶ  神倉小で福祉体験講座  (新宮市 )
2021年11月20日
33 踊って音楽を楽しもう  新宮高吹奏楽部が演奏会  (三輪崎小 )
2021年11月20日
34 連携し詐欺被害防ぐ  那智勝浦町のコンビニ店に感謝状  (新宮警察署 )
2021年11月20日
35 揺れを知り避難路確認も  西向小が「起震車体験」  (串本町 )
2021年11月20日
36 北大研究林内で作品制作  招聘作家の大矢りかさん  (森のちからⅫ )
2021年11月20日
37 対象者2547人に郵送で配布  経済活性化商品券第2弾  (古座川町 )
2021年11月20日
38 新たなコラボ企画スタート  紀南高×熊野エリア道の駅協  
2021年11月20日
39 待望の浄水場が完成  桐原地区で除幕式と見学会  (紀宝町 )
2021年11月20日
40 「さがせ!ミック」の原画展  町立図書館で開催中  (紀宝町 )
2021年11月20日
41 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第43回】食育のバロメーター  

 「食育って、やっているつもりだけど、これでいいのか、本当に身に付いているのか不安です」。最近こんなご相談を受けました。食育は子どもの自己肯定感を上げ、将来の健やかな食意識をつけてもらうためだと私は思っているので、日々の学習を確認するテストのように、進捗(しんちょく)を確認する必要はないと思っています。

 でも、その不安な気持ちもよく分かります。そこで、私はこうお答えしました。「お子さんが、食事を楽しみにしていたら成功の印ですよ」。子どもが食事を楽しみにする、というのは食育においてとても大切なことです。では食事を楽しみにする子どもには、どんな特徴があるのでしょうか? 最新の論文によると、その特徴は三つあります。

 まず一つ目は「食欲がある」これは当然といえば当然ですね。食べたいから、食事が楽しみということです。でもこの食欲は、体調と大きく関係しています。睡眠不足や、日光に当たらず体内時計が狂うと、食欲はなくなってしまいます。おなかがすくということは、規則正しい生活・きちんとした食事のリズム・そして間食を取りすぎないなど、健やかな生活ができている証しでもあるのです。

 二つ目は「好き嫌いが少ない」ということです。偏食は厳しく叱責(しっせき)する必要はありませんが、諦めることもよくありません。あまり好まない食材も、食卓に出して、「おいしいよ」と声を掛けてあげてください。そしておいしそうに食べてみせてあげてください。そうした経験が警戒心を解き、食べてみようかなという気持ちにつながります。食べられるものが増えると、食事は楽しくなるはずです。

 三つ目は「よくかんでいる」ということです。それでいて、ダラダラ食べる子は少なかったという結果が出ています。よくかむことで、よく味わい、おいしさを発見することができます。以前もこの連載で書きましたが、かむことにはメリットしかありません。さらに、よくかむことは食事の楽しさと関係することが今回の研究で分かったということですね。

 食事が楽しいという子どもは、どの研究を見ても、自己肯定感が高く、何事にも前向きで、家族関係も良好だということが分かります。そして、楽しい食事は食経験として子どもたちの未来を、確実に明るくしてくれるはずです。

 食育がうまくいっているかどうかは、食の知識を増やすということではありません。子どもたちが、毎日のご飯を楽しみに生活し、食卓で自分の居場所を再確認することができるかどうか、ということなのです。もしもあなたが、「食育できているかな?」と不安になったら、お子さんに「ご飯の時間は好き?」と聞いてみてください。

 最初にまず、家庭での食育が目指すところは、「ご飯を食べる時間が好き!」と言ってもらうこと、これに尽きると思っています。逆に、食事が好きと言ってもらえたら、食育の8割は成功しているのです。

(2021年11月20日付紙面より)

2021年11月20日
42 お悔やみ情報
  
2021年11月13日
43 納税道義の高揚に寄与
 関康之さんに大阪国税局長納税表彰  (新宮税務署 )

 株式会社関三吉商店(新宮市橋本)代表取締役の関康之さん(64)がこのほど、大阪国税局長納税表彰を受賞した。11日に同社で贈呈式があり、山端克明(やまばな・よしあき)新宮税務署長が、長年にわたる申告納税制度の普及発展に対する感謝を伝え、表彰状を手渡した。

 毎年11月11~17日は「税を考える週間」。国税庁では期間中にさまざまな広報広聴施策を実施するとともに、税務行政に対する意見や要望を聞く機会としている。今年は「くらしを支える税」をテーマに、日常生活と税の関わりを理解してもらい、納税意識の向上を図る取り組みを展開している。

 納税表彰(および租税教育推進校等表彰)は、税への理解を深めてもらおうと、同週間に合わせて国税庁が毎年行っているもの。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き「納税表彰並びに感謝状贈呈式」は行わず、各地方の国税局長や各管轄の税務署長が個別に表彰状を贈呈する形を取った。

 この日の贈呈式には山端税務署長ほか、公益社団法人新宮納税協会の横手章郎会長らが出席。関さんは新宮納税協会副会長として多年にわたり、申告納税制度の普及・発展に尽力してきた。なお、父の功さん(92)も1985年に同表彰を受けており、2代にわたって納税道義の高揚に寄与してきた。

 表彰状を手渡した山端税務署長は「これまでさまざまな角度から経営者を見てきたが、顕著な成績を上げている企業の中でも長く続いている企業は共通してCSR(企業が組織活動を行うにあたって担う社会的責任)の精神が根付いている。これからも企業の発展と皆さんの健康を祈念したい」と感謝。

 関さんは「国家財政の根幹を担う税務行政の円滑な運営に協力できることは、社会の一員として当然の責務と心得、それを単に果たしたことに過ぎないところをこのような栄誉に浴したことは微力なりとも社会の役に立てたと思い、この上ない喜び」とあいさつ。

 「今後も正しい申告と期限内納税の励行に努め、他の模範となるよう引き続き力を尽くしたい」と誓いを新たにした。

(2021年11月13日付紙面より)

関康之さんが大阪国税局長納税表彰を受けた=11日、新宮市橋本(一時的にマスクを外して撮影)
2021年11月13日
44 「幸先詣」や「分参」呼び掛け 初詣時季に向け意見交換 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会長)は11日、同大社瑞鳳殿で「令和3年第2回熊野本宮よみがえり委員会」を開催。コロナ禍における初詣体制について意見交換し、啓発ポスターを活用した「幸先詣(さいさきもうで)」や「分参(ぶんさん)初詣」の呼び掛けなどに合意した。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため昨年7月に設立。収束が見通せない新型コロナウイルス感染流行下での初詣客の受け入れ対策などを検討してきた。なお、新型コロナが国内で広がりを見せる前の2020年、同大社には三が日で約47万3000人の初詣客が訪れた。

 令和4年初詣では、混雑を避けるために同大社鳥居周辺に縁起物テントや古札スペース、案内スペースなどを確保。境内は一方通行とし、手水(ちょうず)計14カ所、御朱印所、授与所テント、おみくじテントなどを配する。旧社地「大斎原(おおゆのはら)」でも縁起物授与テントが配置される。

 また、密を避け新年を気持ちよく迎えることができるよう「幸先詣」を推進。12月1日(水)から縁起物などを授与していく。さらに、昨年に引き続き1月15日(土)までの「お正月期間」を広く周知し「初詣は分参で」と呼び掛けていく。

 九鬼家隆宮司は「多くの人がよみがえり再生の地でスタートを切るために初詣にいらっしゃる。地域一帯となって楽しんで帰っていただけるよううに対策に取り組みたい」と思いを語った。

 同大社では今年、参拝客を分散させるために132年ぶりに「大斎原」での「初祈祷(きとう)」を実施。約8万人が初詣に訪れた。

(2021年11月13日付紙面より)

初詣時季に向け、意見を出し合った=11日、熊野本宮大社瑞鳳殿
2021年11月13日
45 心をささげるような思いで
 大島小ら慰霊碑で清掃奉仕  (串本町 )

 日本とトルコの絆をつむぐ―。串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑一帯で11日、同町立大島小学校(貴志純子校長、児童31人)らが清掃奉仕に取り組んだ。奉仕後は追悼式も営み、参加した全員で亡くなった将士の安らかな眠りを祈るなどした。

 旧樫野小から受け継ぐ同校の歴代児童教職員伝統の取り組み。前年度は新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮して学年ごとに時間差をつけて活動したため、本年度は2年ぶりに全校一丸で実施する形となった。

 当日はエルトゥールル号を語り継ぐ会を支える樫野区民らや保護者約10人もその思いに共感して合流。1~3年生は湿らせた布で碑を磨き、4~6年生は前もって刈った芝や敷地に入り込んだ落ち葉のかき集めと敷地前の溝掃除に取り組み軽トラックの荷台いっぱいのごみを回収した。

 追悼式では黙とうをささげた後、代表して貴志校長、樫野区の髙山カヤ子区長、児童会の濵口大雅会長(6年)が同碑に上がって献花。半世紀以上にわたって同碑に伝わる追悼歌を全員で歌いささげた。最後に貴志校長が同碑に宿る歴史を簡潔に振り返り、これからも思いやりの心を行動に移すことを一同に求めて締めくくった。

 濵口会長は「亡くなった人へ心をささげるような掃除ができたらという思いで取り組んだ」と今回の奉仕を振り返り、「今日はきれいになったねというトルコの(皆さんの)心が伝わったような気がした。次の学年もそれぐらい頑張って欲しいし、自分も関われたことをこれからの自慢にし、聞かれたらしっかりと歴史を語り継いでいきたい」と思うところを語った。

(2021年11月13日付紙面より)

トルコ軍艦遭難慰霊碑一帯で清掃奉仕する大島小児童ら=11日、串本町樫野
追悼歌を歌いささげて亡くなった将士の安らかな眠りを願う一同
2021年11月13日
46 働き者の森にありがとう
 太地こども園でキノピー教室  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)で10日、3~5歳児49人を対象とした「キノピー教室」が開かれた。和歌山の森を守る妖精「キノピー」と太地町のマスコットキャラクター「ゴン太」が来園し、森林の大切さを伝えた。

 県内の全市町村と県で組織する「紀の国ふるさとづくり協議会」の取り組みで、森林の恵みやそれを支えてきた山村に対する理解と関心を深めることが目的。

 キノピーは和歌山の森の巨木に住む妖精で、きれいな水や空気、太陽の光、森の生き物が大好き。「子どもを育てるように山村や森林も守り育てていきたい」という願いから、小さな子どもの姿をしている。

 キノピーが登場すると、園児たちは「かわいい」と大はしゃぎ。紙芝居「みんなで森へ行こう」では、木々が深呼吸して空気をきれいにしていることや、森の落ち葉のスポンジが川の水をきれいにし、土砂災害から町を守り、木材や食べ物といった恵みをもたらしていることを勉強した。

 最後に働き者の森に全員で「ありがとう」を言い、笑顔で記念撮影をしていた。

(2021年11月13日付紙面より)

キノピー、ゴン太と記念撮影=10日、太地町立太地こども園
2021年11月13日
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50 児童たちの思い託す  神倉小が赤い羽根共同募金に協力  (新宮市 )
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52 宇久井半島の秋に親しむ  県立自然博物館「木の実や種をさがしてみよう」  (那智勝浦町 )
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53 教育旅行誘致目指し  子どもら参加のモニターツアー  (那智勝浦観光機構 )
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56 客に響く観光開発考える  串本で商品造成セミナー  (和歌山県 )
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58 花街道を冬の花で満たす  熊野、御浜でボランティアが苗の植栽作業  (国道42号 )
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59 華やかなつまみ細工の羽子板  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
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2021年11月13日
61 お悔やみ情報