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2021年10月07日
1 「10年後」のふるさと考えよう
 夢と希望詰まった冊子完成  (勝浦LC )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)「心に太陽を委員会」が制作したカラー冊子「10年後 ふるさとの希望と夢」がこのほど完成した。A4判142㌻で、発行冊数は3000部。総事業費は約400万円。完成した冊子は那智勝浦町、太地町を中心とした近隣市町村の小・中学校、行政・教育関係機関、LC関係者、投稿者(掲載者)らに配布される。

 「心に太陽を委員会」は、2012年、前年の紀伊半島大水害時に災害復旧に従事・協力した関係者を対象に、町民らのメッセージを掲載した「私たちを助けて下さった皆様へ~ありがとう~『心に太陽』を輝かして頂いたお礼の感謝集」を発行した。

 大水害から10年。同委員会は2回目のテーマを「夢・未来 提案プロジェクト」とし、ふるさとの未来を考えるきっかけにと那智勝浦、太地の両町民や近隣市町村住民らから、それぞれが思い描く夢と希望を反映した提案やイラストなどを募集。約100人から寄せられた「ふるさとの希望と夢」を1冊の本にまとめ上げた。

 新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない中「地域のために何かできることはないか」と模索し企画した。紀伊半島一周高速道路の全線事業化に伴い増加が見込まれる人流や資本の流入に備える狙いもある。

 なお、同プロジェクトチームは冊子内で、妙法山麗を▽自然いっぱいの林間都市へ▽住みやすいシルバータウンに▽日本のシリコンバレーに―などと提案している。

 5日、那智勝浦町築地の清水設計事務所内ミーティングルーム・勝浦ライオンズクラブ例会場では会員らが集まり、冊子の配布手段などについて話し合った。

 冊子完成に当たり、鵜殿忠德・前会長は「すでに配布が済んでいる学校の子どもたちは喜んでくれていた。寄せられた投稿を見て、自分自身新たに気付かされたことも多い。ふるさとの未来について、一人でも関心を持ってもらえたら成功だと思う」と話している。

 冊子は希望者には無料で配布する。また、名前や住所が未記入だった投稿者に対し、冊子と記念品を贈呈するため「心当たりのある人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同LC事務局(電話0735・52・0974)まで。

(2021年10月7日付紙面より)

完成した冊子を手に=5日、那智勝浦町築地(一時的にマスクを外して撮影)
ふるさとへの夢と希望が詰まった冊子
2021年10月07日
2 ヒップホップに挑戦!
 下里小・太田小の児童が  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で4日、ダンスチーム「カルティベイト」によるヒップホップダンスのワークショップがあった。同小と町立太田小学校の4~6年生計55人が参加し、プロのダンサーから楽曲「Uptown Funk」の振り付けを教わった。

 文化庁が実施する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。14日(木)に文化庁選定文化芸術団体のNPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトが巡回公演「これがヒップホップダンス!」を開催する予定で、そこで一緒に踊る児童の事前練習として実施した。

 この日はEGAさんら4人のダンサーが来校し、ヒップホップのステップや動き、かっこよく見せるためのポイントを伝授。児童は「カウントを取ってくれているときはできたけれど、音楽に合わせるのがまだちょっと難しい」と素早い動きに苦戦しながらも、笑顔で練習に取り組んだ。

 EGAさんが「楽しかったですか?」と問いかけると一斉に児童の手が上がっていた。

(2021年10月7日付紙面より)

振り付けを教わる児童=4日、那智勝浦町立下里小学校
2021年10月07日
3 120年の歴史振り返る
 OBらが動画制作に協力  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)の3年プログラミング選択生34人が現在、同校の歴史を振り返る動画制作に取り組んでいる。11月6日(土)の記念式典での上映を目指して作業を進めており、9月30日には同校OBら5人が作業に協力した。

 生徒たちはグループごとに、同校の前身となる旧制新宮中学校が設立された1901(明治34)~2021(令和3)年を10年刻みで担当。創立100周年の時に編さんされた「新高百年百話」などを参考にしている。

 30日には、小野俊二さん、矢熊敏男さん、隅地洋さん、辻本雄一さん、中瀬古友夫さんの5人が来校。中瀬古さんが新宮中学校創立10周年記念絵はがきや旧制新宮高等女学校の古写真について解説し、動画制作用に写真を提供した。

 旧制新宮中学校第39回卒業生で、創立100周年記念事業実行委員長を務めた小野さん(95)は、学生時代の学校の様子を尋ねに来た生徒たちに「当時の義務教育は6年。中学校は男子校で、兄が通っていた時の制服は学生服だったが、自分の時は戦時中で国民服になっていた。集合写真ではみんな足にゲートルを巻いている」とアルバムをめくりながら語った。

 1941(昭和16)年~50(昭和25)年を担当するグループの生徒たちは、「本だけでは分からなかったところがイメージできるようになった」「木造校舎で桜並木があるなど、今と全然雰囲気が違った」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

学生時代の思い出を語る小野俊二さん=9月30日、新宮市の県立新宮高校
制作中の動画にアドバイス
2021年10月07日
4 絵本の世界に夢中
 相野谷小で「読み聞かせ」再開  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長)で6日、ボランティアによる読み聞かせが再開し、1、2年生計16人が絵本の世界を堪能した。

 町内の各小学校にはボランティアの「読み聞かせグループ」があり、町学校支援本部「元気キッズ」の支援を受けて活動を続けている。

 相野谷小学校では10年以上前から活動しており、現在は山本出味さん、平典子さん、藤根和子さん、道中真智子さんが当番制で毎週水曜日の午前8時25分から10分程度、読み聞かせを通して本の楽しさを伝えている。

 この日は、2学期最初の活動で、道中さんが「つみつみでんしゃ」を紹介した。絵本を開くと、黄色や赤色などに染まった秋の山を走る電車が登場。お客を乗せて秋の風景を楽しむ物語で、道中さんは優しい口調で読み進めた。

 同小のグループは、山本さんを中心に2011年からベルマークを集めて学校図書室に本を寄贈しており、これまで11万809円分が集まり、79冊を贈った。山本さんは「子どもたちもベルマークを集めてくれる。保護者さんの協力を得て、2年に1回、仕分け作業を行っている。今後も活動を継続したい」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

絵本を楽しむ1、2年生=6日、紀宝町立相野谷小学校
読み聞かせをする道中真智子さん
2021年10月07日
5 本年度選抜の17点を飾る  観光フォト入賞作品展示  (串本町 )
2021年10月07日
6 第3回定例会一般質問①  古座川町議会  
2021年10月07日
7 家族観戦の中で全力発揮  橋杭小と田原小が運動会  (串本町 )
2021年10月07日
8 生のオーケストラを堪能  開館記念し大阪交響楽団公演  (新宮市 )
2021年10月07日
9 選挙に向けて準備始まる  ポスター掲示板順次設置  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月07日
10 21年上期の景況調査結果  新宮商工会議所  
2021年10月07日
11 川の生き物と親しむ  大塔川で「熊野川の生き物探し」  (環境省 )
2021年10月07日
12 稲わらに込めた思い    ( )
2021年10月07日
13 シートベルト着用の徹底を  美浜自動車をモデル事業所に  
2021年10月07日
14 中止を惜しみながら  国体のぼり旗と応援旗の展示会  (熊野市 )
2021年10月07日
15 町内の5カ所を巡り  「キーワードラリー」開催中  (紀宝町 )
2021年10月07日
16 爽やかな歌声響き渡る  ル・ヴェルヴェッツがコンサート  (丹鶴ホール )
2021年10月02日
17 11人と1団体を功労表彰
 市制施行記念日に伴い  (新宮市 )

 新宮市制施行記念日(10月1日)に伴う令和3年度市政功労者表彰式が1日、市役所別館であった。田岡実千年市長が地方自治や社会福祉、消防水防などで市に貢献した個人11人と1団体に表彰状と記念品を贈った。

 この日をもって、旧新宮市が市制を施行して88年、旧熊野川町が町制を施行して65年、2005(平成17)年に旧新宮市と旧熊野川町が合併し、新しい新宮市が誕生してから16年を迎える。

 この表彰は1977(昭和52)年度から始まり、本年度を含め個人1000人と101団体を表彰。2011(平成23)年のみ、紀伊半島大水害の被害を考慮し中止となっている。

 式典では田岡市長が一人一人に表彰状を贈呈し「各分野で献身的な活動をいただき、地域社会の発展や住民福祉の向上、市の発展に多大なご貢献をいただき敬意を表します」とあいさつ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止に対する協力に感謝し「これまで先人たちが営々として築いてくださった故郷を守り、愛する新宮市のさらなる飛躍を切に念願したい」と述べた。

 榎本鉄也・市議会議長は「今日の市政は、皆さま方の地道な活動の支えがあって築かれたものであり、今後ますます不可欠なものとなっていく。今後も豊富な経験を存分に生かし、変わらぬお力添えを」。

 濱口太史・県議会議員は「皆さま方がそれぞれの分野で支えていただいていることが、新宮市の安心安全と一体感を生んでいるのでは。今を生きる私たちも皆さまと力を合わせ、新宮市がいつまでも持続できるよう尽くしたい」と祝辞を述べた。

  □     □

 表彰を受けたのは次の皆さん。

【地方自治功労】

▽葛薮髙盛=高田区総区長として高田区の自治の進展のために尽力

▽仲 一郎=選挙管理委員会委員として選挙管理執行およびその進展に尽力

【社会福祉功労】

▽中谷健兒=民生委員・児童委員として社会福祉のために尽力

▽垣本日登美=同

【産業経済功労】

▽関 康之=商工会議所役員・会頭として産業振興のために尽力

【消防水防功労】

▽岡﨑武人=消防団員として消防防災活動に積極的に従事

▽寺田正德=同

▽特別養護老人ホーム熊野川園=災害時の避難場所として施設を提供するなど地域防災に尽力

【保健衛生功労】

▽中平佑子=健康づくり地域推進員として健康増進活動に尽力

▽大江加予子=ボランティア活動を通じてさまざまな健康増進活動に尽力

【教育文化功労】

▽平山 孝=補導協力委員として地域の青少年の健全育成や非行防止に尽力

【特別功労】

▽(故)山上皓一郎=文化観光施設の保全・復元に尽力

(2021年10月2日付紙面より)

市政功労者として表彰を受けた皆さん(前列)=1日、新宮市役所別館(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月02日
18 当日の雰囲気届けたい
 役場で聖火トーチ展示  (串本町 )

 串本町が1日、役場1階玄関付近で東京2020オリンピック聖火リレートーチなどの展示を始めた。

 経由地の一つとなった同町では4月9日に同リレーが通過。当時同町の国際交流員だったトルコ人のドゥルナ・オズカヤさんや串本沖におけるクロマグロ完全養殖確立の主導者・熊井英水さんらランナー11人が橋杭岩一帯で聖火をつないだ。他方、新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮した実施で、観覧は極力オンライン視聴でするよう呼び掛けられた状況もあった。

 後に同リレーで用いられたトーチの自治体提供枠(有償)の受け付けがあり、同町教育委員会が経由地でありながら当日じかに見届けられなかった町民にトーチだけでも見せ雰囲気を伝えたい、という思いで申し込んだ。併せて当日の様子を伝える写真パネル18枚とランナー用のユニホーム1着も準備し、一式がそろったことで展示へと踏み切った。

 トーチは貴重品のためクリアケースに収める形で展示。写真パネルは町と東京2020組織委員会の撮影分から抜粋して製作し、ユニホームは新規購入してそろえた。他にパートナー企業(NTT)の応援グッズ(エコバッグや扇子、いずれも耐水仕様)も若干数譲り受けて並べていて、先着順で自由に持ち帰ってほしいとしている。

 展示期間は定めておらず、当面常設としている。問い合わせは同町教育委員会教育課(電話0735・67・7260)まで。

(2021年10月2日付紙面より)

1階玄関付近で始まった聖火リレートーチなどの展示=1日、串本町役場
2021年10月02日
19 紀南、木本で通常授業再開
 緊急事態宣言の解除に伴い  (三重県立学校 )

 三重県に発出されていた新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されたことから、県立木本高校、紀南高校で1日から通常授業が再開された。

 御浜町の紀南高校(森典英校長)では、2学期になって初めての通常授業で、マスク姿の生徒たちが登校した。

 8月30日に予定していた始業式を9月13日に2、3年生、14日に1年生が分散登校で実施。9月中は在宅学習に取り組み、オンラインで健康チェックと出欠確認し、全教科の課題学習に励んだ。

 通常授業初日に、校門前で登校を見守った森校長は「生徒たちの元気な姿を見ることができてうれしい。10月末には体育祭、11月には文化行事を予定しており、今日からが本格的なスタート。個別登校で就職に向けた勉強に取り組んだ3年生も多く、すでに内定を頂いた生徒もいます」と話していた。

 熊野市の木本高校(松本徳一校長)では、8月30日にオンラインで始業式を行い、31日の分散登校後、9月1~24日にオンライン授業を実施。27~30日は登校する人数を半分に制限する分散登校に切り替え、クラスを2班に分けて一日おきに教室とオンラインでの授業を行ってきた。

 10月1日からは全校生徒が登校し、校内での部活動も感染症対策を講じた上で再開した。

(2021年10月2日付紙面より)

通常授業が再開され、登校する生徒たち=1日、御浜町の県立紀南高校
2021年10月02日
20 「早期避難・分散避難を」
 市野々小で防災学習発表  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)で9月30日、5、6年生による防災の学習発表があった。5年生7人は他学年の児童に向け、2011年9月の紀伊半島大水害発生当時の地域の様子や復興への道のりについて報告。6年生5人がそれを踏まえ、早期避難と分散避難の提案をした。

 紀伊半島大水害で甚大な被害を受け、児童1人が亡くなった同校では、毎年さまざまな防災教育を実施。本年度は県土砂災害啓発センターの坂口隆紀所長、同町井関在住の防災士・久保榮子さん、町役場総務課防災対策室が学習に協力した。

 例年であれば保護者や地域住民を招いた特別授業「市小(いちしょう)防災の日」で学習の成果を共有するが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっているため、集会で他学年の児童向けに発表した。

 早期避難について、6年生は「なぜ早めの避難が必要かというと、紀伊半島大水害の時、逃げ遅れて流された人がいるから」と述べ、具体的には警戒レベル3(高齢者など避難)で避難しておくよう呼び掛けた。

 分散避難については、新型コロナ感染を防ぐため、避難所や自宅、親戚の家、ホテル、車など安全な場所にバラバラに避難することを提案。ホテルや民宿を避難施設として利用する場合、1回1人2000円の自己負担で避難できる町の制度があることを紹介した。

(2021年10月2日付紙面より)

「警戒レベル3で避難を」=9月30日、那智勝浦町立市野々小学校
2021年10月02日
21 全力で新記録に挑戦
 第35回新人陸上競技大会  
2021年10月02日
22 9月定例会が閉会  新宮市議会  
2021年10月02日
23 条例策定に向け意見交換  政治倫理条例策定特別委で案まとめる  (新宮市議会 )
2021年10月02日
24 足湯と絶景を楽しんで  那智勝浦町「熊野カフェ」  
2021年10月02日
25 大作「五大陸」を初披露  きよもんで「魂の女神画展」  (那智勝浦町 )
2021年10月02日
26 日頃の活動に感謝  新宮署少年補導員連絡会を表彰  (新宮警察署 )
2021年10月02日
27 地元色強く28点出品  H&R串本で会員展  (串本写真倶楽部 )
2021年10月02日
28 晴天の下元気いっぱい  高池保育所で運動会  (古座川町 )
2021年10月02日
29 児童図書選びの視点解説  かんりん文庫読書講演会  (串本町 )
2021年10月02日
30 第3回定例会一般質問⑥  串本町議会  
2021年10月02日
31 夕暮れ時、早めに点灯を  管内小学校に反射材  (紀宝署と交安協 )
2021年10月02日
32 医師確保と産婦人科再開を  紀南病院組合議会定例会  
2021年10月02日
33 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊤  
2021年10月02日
34 お悔やみ情報
  
2021年10月01日
35 町営バス勝浦・宇久井両線が延伸
 実施前日に記念式典開く  (那智勝浦町 )

 1日より町営バスの勝浦線、宇久井線の路線が延伸されることから那智勝浦町は9月30日、役場駐車場で路線延伸記念式典を開いた。堀順一郎町長や関係地域の区長、委託先の熊野御坊南海バス㈱の佐伯一也取締役社長らが出席。町民待望の路線延長により、買い物や病院への通院などの利便性が向上することを祝った。

 これまで、町営バスの両線とも民間業者と競合することから、重複する国道42号は走行できなかった。町民の要望を受け、町は同社らと協議を重ね、協力を得て今回の延伸に至ったという。

 勝浦線はこれまで通行できなかった那智の郷まで乗り入れることになった。運賃はこれまでと同じ150円均一。宇久井線は地区のみの路線だったが、今回からは町立病院を経由し、勝浦地区までの延伸となった。JR宇久井駅から病院、役場までの運賃は350円。

 式典で堀町長は地元区長や同社に感謝を述べ、「42号を通行できることから、買い物や通院、選挙の不在者投票などでも利便性が向上すると思う。今後も町営バスや公共交通を利用して活発に活動していただきたい」とあいさつ。

 寺岡功好那智地区代表区長は「区民はこれまで病院へ行くには徒歩や自転車、タクシーを利用していた。免許返納も進む中、那智の郷地区にバスが入ることで皆さんが喜んでいます」。

 中路進宇久井地区代表区長が「町営バスは地域の大事な交通手段で、生活を支える大きな力。延伸で乗り換えることなく、中心地へ行ける。町営と民間の競合から延伸実現は難しいが、町の努力と熊野御坊南海バス様の協力に感謝しています」と語った。

 レプリカキーの贈呈を終え、佐伯社長は「町営と民間のすみ分けから皆さまにはご迷惑をお掛けした。明日からは町営バスはもちろん、公共交通もご利用いただけたら」と述べ、免許返納者対象に同社バスの運賃を半額にする取り組みを1日から開始することも紹介した。

(2021年10月1日付紙面より)

町営バスの勝浦・宇久井両線の延伸を記念し式典が開かれた=9月30日、那智勝浦町役場駐車場
式典の様子
2021年10月01日
36 グランプリ「ようこそ串本へ」
 観光フォトコンの結果発表  (串本町 )

 串本町が9月29日、本年度観光フォトコンテストの審査結果を発表した。グランプリは町内在住の石川昭春さんが撮影した作品「ようこそ串本へ」。入賞数は17点で、5日(火)から19日(火)まで文化センターで展示するという。

 このコンテストは、観光PR目的で発行する資料に用いる写真を得る目的で毎年実施している。11回目となる今回は2016年度以降に町内で撮影したアマチュアの未発表作品を対象にし、その他応募資格に基づき町内外の56人から268点を受け付けた。審査会は9月6日に役場で実施し、田嶋勝正町長と担当する町産業課の島野淳課長、南紀串本観光協会の島野利之会長とフォトグラファーの照井壮平さんが町独自の審査基準に沿って入賞作品候補17点を選出。その撮影者から作品の画像データ提出を受けて入賞を確定した。

 本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点で表彰式をしないとし、撮影者には賞状を郵送し、賞金を指定の口座へ振り込む形で贈呈。17点は来年版観光カレンダーの挿絵として採用が決まっていて、現物が仕上がり次第追って贈呈するとしている。

 グランプリ作品「ようこそ串本へ」は橋杭岩へ三十余年来通う中で何十回と撮影を試みてきたハトレースのスタートシーンを捉えた内容。昨年に自身最高の撮影に成功し、応募したという。同コンテストでのグランプリ獲得は初で、石川さんは「やっと大御所の仲間入りができた。長らく通っている場所の作品でグランプリを獲得できてうれしい限りです」と入賞を喜んでいる。

 同センターでの展示公開は開館中に随時鑑賞できる。期間終了後、若干の選抜をして道の駅くしもと橋杭岩の休憩・展望棟2階にある常設展示場へ飾る予定。発表と同時に同町公式ホームページのお知らせ欄にあるリンク先で全作品を閲覧できる状況となっている。

  □     □

 同町発表の審査結果は次の通り。記述は「作品名」撮影者(在住市町村)の順、敬称略。

■グランプリ(1点)

▽「ようこそ串本へ」石川昭春

■準グランプリ(2点)

▽「銀河を駈ける」土山倫子(新宮市)

▽「波の足跡」濵口惠美(串本町)

■審査員賞(2点)

▽「月夜のキャンプ」鈴木文代(串本町)

▽「呼吸を合わして」中西克仁(海南市)

■熊野古道特別賞(2点)

▽「熊野古道・大辺路」西村康生(新宮市)

▽「祈りの道」小田 実(和歌山市)

■入選

▽「田原の海霧」吉田正洋(串本町)

▽「桜と『パンダくろしお号』」矢本長一(古座川町)

▽「月光の舞台」齋藤有弘(大阪府茨木市)

▽「満開」鈴木里司(串本町)

▽「黎明」小阪享志(新宮市)

▽「冬の漁場」山本正治(田辺市)

▽「夜明けと共に」菅 玲子(愛媛県今治市)

▽「春を駆ける」木下 滋(白浜町)

▽「ありがとう銀河」野中誠一(三重県紀宝町)

▽「開業を祝うかのダブルレインボー」井上澄男(三重県紀北町)

(2021年10月1日付紙面より)

グランプリ「ようこそ串本へ」撮影者・石川昭春さん(串本町提供)
2021年10月01日
37 有馬小学校をモデル校に
 ハンドサインで横断歩道の事故防止を  (熊野警察署 )

 秋の全国交通安全運動(9月21~30日)期間中の22日、熊野市立有馬小学校(山﨑弘行校長)で「横断歩道〝ハンドサイン〟キャンペーン推進モデル校」指定式が行われた。

 信号機のない横断歩道における走行車両の一時停止率は、歩行者が手を上げるなど横断の意思表示することで大幅に向上することが知られている。このため、三重県警では7月1日からキャンペーンを展開して一時停止の励行と、事故防止に努めている。熊野警察署(濵井良太署長)と熊野地区交通安全協会(岩本崇会長)では、この運動のより一層の効果的な推進を図るために同小学校をモデル校に指定。山﨑校長が立ち会い、校長室で同署地域交通課の佐野太介課長から児童会に指定書が手渡された。

 式に出席した児童会の皆さんは川端菜夏子、仲森翔平、稲森志真、栗栖桜雅、脇本結衣(いずれも6年生)の5人。指定書を受け取った川端児童会長はこのキャンペーンについて、「あまり聞いたことはなかった。これからはきちんと実行したい」と前向きの姿勢を示し、佐野課長は「ハンドサイン実践を大人にも広めてもらいたい。手を上げると車は止まる。安全を確認しながら横断歩道を渡り、歩行者優先の徹底をお願いしたい」と述べ、児童たちの活動による普及効果にも期待した。

 式には岩本会長や児童の登下校見守りを実施している市青少年育成市民会議の鈴木義行さんと小山智子さんも出席した。

 9月21日現在の同署管内の総事故件数は206件で、うち人身事故は6件。死亡事故は発生していない。

(2021年10月1日付紙面より)

指定式出席の皆さん。前列右から5人が児童会役員=9月22日、熊野市立有馬小学校
2021年10月01日
38 認知症でも豊かに生きる
 市役所別館で映画上映  (新宮市 )

 新宮市役所別館で9月29日、映画「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」の上映会が開かれた。午前の部には市内から約40人が参加し、認知症の高齢者が暮らす神奈川県のグループホーム「あおいけあ」の日常を描いたドキュメンタリー映画を鑑賞した。

 9月の世界アルツハイマー月間に合わせた取り組みで、認知症についての正しい知識を伝えることが目的。

 映画は介護に全くなじみのない映画監督が、「すごい施設がある」との紹介で「あおいけあ」に1年間密着取材をするストーリー。介護する側、される側の区別なく、それぞれが料理や草むしり、編み物など自分にできることを生かして豊かに暮らす様子を描いている。

 参加した80代女性は「1人暮らしなので、ボケ防止で週5回卓球をしているのですが、認知症になっても映画のように元気でいられたらいいなと思った。認知症の人でも料理ができるなど、しっかりしているのが意外だった」と語った。

 中上清之・健康長寿課長は「新宮市では全国を上回る速度で少子高齢化が進んでおり、高齢者の4人に1人が認知症とその予備軍といわれている。認知症の方やその家族が安心して暮らしていくためには、地域の人たちが認知症について正しく理解することが不可欠」と話す。新宮市役所の1階ギャラリーでは、8日(金)までパネル展示も行っている。

(2021年10月1日付紙面より)

ドキュメンタリー映画を視聴=9月29日、新宮市役所別館
2021年10月01日
39 南紀、準決勝進出ならず 報知旗争奪関西さわやか大会 
2021年10月01日
40 「ねこバス」に乗って出発  にこにこひろばでバスごっこ  (串本町 )
2021年10月01日
41 第3回定例会一般質問⑤  串本町議会  
2021年10月01日
42 声掛けで安全運転求める  河内橋北詰で早朝街頭啓発  (古座川町 )
2021年10月01日
43 交差点見通し改良目指し  県道あけぼの線で工事進む  (新宮市 )
2021年10月01日
44 新議長に榎本鉄也氏  大西氏が議長辞任、全議案を可決  (新宮市議会 )
2021年10月01日
45 リンボクの花が見頃  新宮市・浮島の森で  
2021年10月01日
46 車いすの困難さなど実感  熊野川中で福祉体験講座  (新宮市 )
2021年10月01日
47 ドライバーに安全運転呼び掛け  甫子浦交差点で夜間啓発  (那智勝浦町 )
2021年10月01日
48 早めのライトオンを  熊野警察署が反射材無料コーナーも  (熊野市 )
2021年10月01日
49 各高校の特色を知る  矢渕中で進路説明会  (紀宝町 )
2021年10月01日
50 緊急事態宣言解除に伴い見直し  県民の皆様へのお願い  (和歌山県 )
2021年10月01日
51 お悔やみ情報