ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:28件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年09月12日
1 「私の新宮遺産」 各部門の最優秀賞決まる (新宮市観光フォトコン)

 新宮市観光フォトコンテストの表彰式が10日、市役所であり、最優秀賞を獲得した小阪享志さん(67)とフォスティロプロス ソフィア裕希さん(6)らに賞状と記念品が贈呈された。入選した作品35点は観光カレンダーやパンフレットなどとして活用する他、10月29日(金)まで、市役所1階ギャラリー横に展示される。

 市観光カレンダー製作実行委員会(山本大輔委員長)が主催で毎年開催しており今年で10回目。今回はテーマを「私の新宮遺産」として作品を募集。一般の部には66人から242作品が、学生の部には14人から22作品の応募があった。

 一般の部では昨年に引き続き小阪さんが再び最優秀賞に輝いた。作品名は「悠久の石畳」。緑色の鮮やかなこけが生えた高野坂の石畳を被写体とした。小阪さんは「(高野坂は)最近造られたものではなく、先人たちの苦労と思いが込められている。それを写真で伝えられたら」と「私の新宮遺産」に選んだ理由を語り「昨年、最優秀賞に選んでもらってビギナーズラックで終わらせないように頑張った。審査員の方々に感謝です」と笑顔。

 王子ヶ浜沿いを疾走する特急列車「パンダくろしお」を捉えたのは学生の部最優秀賞のフォスティロプロス ソフィア裕希さん。保育園の卒園旅行で南紀白浜アドベンチャーワールドに行く予定だったが新型コロナウイルスの影響で中止に。「パンダが好き。アドベンチャーワールドに行きたい」という思いを写真に写した。

 山本委員長は「新宮市の観光もコロナ禍で大きな影響を受けている。皆さんの作品が、新宮市の魅力発信と観光PRの一助となることを期待しています」。

 審査員を務めた田岡実千年市長は作品一点一点を講評し「過去最高の作品数となった。素晴らしい数々の作品が集まった。すてきな観光カレンダーができると確信しています」と話した。

(2021年9月12日付紙面より)

一般の部・最優秀賞「悠久の石畳」(小阪享志さん)
学生の部・最優秀賞「パンダ列車」(フォスティロプロス ソフィア裕希さん)
2021年09月12日
2 脳科学研究の世界に触れる
 南澤玄樹さんがオンライン講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で10日、国立研究開発法人理化学研究所・脳神経科学研究センター研究員の南澤玄樹さん(薬学博士)がオンラインで講話した。理系選択の2年生21人が脳科学研究の世界に触れ、脳と「絆」の関係について学んだ。

 生徒の進路選択の一助とするとともに、最先端の研究や科学的思考に触れることで将来の研究者育成につなげることなどを目的に実施した。

 南澤さんは、心理学と脳科学の違いを「心や行動に、『脳』という体の一部がどのような機能を果たしているのかを研究するのが脳科学」と説明。「人間の脳は約1000億個の神経細胞(ニューロン)によって成り立ち、嗅覚野、聴覚野、体性感覚野など部位ごとに機能分化しているが、サルやネズミ、ハエなどの脳とも大まかな位置関係や機能の共通性を持っている」と言い、「さまざまな動物の脳を研究した結晶として人間の脳が解明されていく」と話した。

 現在は、一緒に時間を過ごした仲間との絆(パートナー嗜好(しこう)性)を育む習性を持つハタネズミを用いた研究に取り組んでいることを紹介。「嗅周皮質と呼ばれる脳の一部の活動を抑制することで仲間と過ごす時間が有意に減ったことが確認でき、仲間との絆を育むために嗅周皮質が大きな役割を果たしていることが分かった」と述べた。

 「着想のもとになったのは、新型コロナ感染拡大後、ソーシャルディスタンスで人と人の距離が離れてしまったこと。今後さらに感染が広がってロックダウンのような状態になれば、人々の絆が失われてしまうかもしれない。研究所の仲間とオンラインで会話しているとき、それが絆の維持にどのような役割を果たしているのか、絆が失われないためには何が必要なのかと考えた」と語り、「研究を通じ、脳の損傷で人の顔が認識できなくなる『相貌失認』という症状についての認知が広がり、遠い未来に治療法開発につながる可能性もある」と話した。

 参加した生徒からは「難しいところもあったが、ハタネズミの研究の話が面白かった」「研究者の仕事に興味を持てた」との声があった。

(2021年9月12日付紙面より)

ネズミの脳について解説=10日、新宮市の県立新宮高校
講話に耳を傾ける生徒
2021年09月12日
3 コウノトリ3羽が飛来
 紀伊大島で注目浴びる  (串本町 )

 串本町大島で10日夕方、コウノトリが飛来し住民の注目を浴びるなど話題になった。

 コウノトリは体長1㍍を超える大型の渡り鳥で、羽を広げると2㍍前後に達する。羽はほぼ白いが翼の風切り羽などが対照的に黒く、その特徴と大きさで他の鳥類と一線を画する。

 世界的に絶滅危惧種となっていて、国内では1971年に野生のコウノトリが絶滅。後にロシアから贈られた個体を繁殖させ、その子孫を放って国内で繁殖する野生個体の復帰が図られている。

 目撃情報を頂き確かめたところ、3匹が県道樫野大島線から大島港へ降りる交差点一帯を断続的に飛び回り日没ごろに交差点そばの電柱に降り立って夜越しの準備を始めた。コウノトリは寝床を見つけると朝までその場にとどまり続けるそう。住民らの注目が他の注目を呼び、飛来中は入れ替わるようにその姿が見届けられていた。

 3匹とも放鳥のあかしである四つの足環がついていて、兵庫県立コウノトリの郷公園の公表資料によると3匹は今年5月6日に福井県小浜市の巣塔で野外繁殖により生まれた個体で、7月14日に巣立ったそう。いずれもオスで、2カ月弱で本州縦断飛行を成した状況となっている。

(2021年9月12日付紙面より)

県道樫野串本線沿いの電柱で休息するコウノトリ=10日、串本町大島
J0376(足環は青B、黒K、黒K、黄Y)
J0377(足環は青B、黒K、黒K、赤R)
J0375(足環は青B、黒K、黒K、黒K)
2021年09月12日
4 南紀ボーイズが準々決勝へ
 報知旗争奪関西さわやか大会  
2021年09月12日
5 人とまちの元気を応援  明治安田生命が寄付金贈呈  (新宮市 )
2021年09月12日
6 チャボホトトギスの花  かけぬけ道にひっそり  (那智勝浦町 )
2021年09月12日
7 健康観察オンラインでも  宇久井小学校でスタート  (那智勝浦町 )
2021年09月12日
8 「テロは起こさせない!」  官民一体で合同警戒活動  (JR新宮駅 )
2021年09月12日
9 新たに17の事業を展開  コロナ交付金を活用し  (古座川町 )
2021年09月12日
10 自動運転技術など学ぶ  出雲小でプログラミングの授業  (串本町 )
2021年09月12日
11 昔ながらの稲刈り体験  高池小5、6年生22人  (古座川町 )
2021年09月12日
12 丸山千枚田で収穫作業  「稲刈りの集い」は中止に  (熊野市 )
2021年09月12日
13 今年は214人が参加  サマースクールの実績  (紀宝町教委 )
2021年09月12日
14 知事選、12日に投開票  新人3人が舌戦展開  (三重県 )
2021年09月12日
15 出馬意思の計6陣営出席  立候補予定者説明会  (新宮市長選・市議補選 )
2021年09月11日
16 中村覚之助氏が名誉町民に
 サッカー普及の功績たたえ  (那智勝浦町議会 )

 那智勝浦町議会(荒尾典男議長、12人)の9月定例会が10日再開し、国内におけるサッカー普及に大きく寄与した同町出身の中村覚之助氏を名誉町民に推挙する議案が全会一致で同意された。この日は日本サッカー協会が設立100周年を迎える記念すべき日だった。

 中村氏は1878年に旧那智村浜ノ宮で生まれ、1900年に東京高等師範学校(現筑波大学)に入学。教授の坪井玄道氏が海外視察から持ち帰った「アッソシェーション・フットボール」を翻訳し、日本初のサッカー指導書を編さんした。さらには日本初となるサッカーチームを創設し、国際試合も実施した。1906年に28歳の若さで逝去した。

 それらの功績をたたえようと、同町出身でロサンゼルス、ベルリンの両オリンピックの棒高跳びにおいて銀メダルを獲得した西田修平氏に次いで二人目の名誉町民に推挙された。

 同町によると、東京五輪や協会設立100周年などもあったことから、今回のタイミングになったという。

 堀順一郎町長は中村氏の功績をたたえ「本日は協会設立100周年を迎える記念の日。サッカーの発展に貢献したことから協会からも町へ感謝状を頂くことになった」と報告。

 今後については「中村さまを顕彰し、このことを日本全国、世界に発信していく。サッカーの町、ヤタガラスの町としても多くの方に来ていただける取り組みも併せて進めていきたい」と話した。

 この日、議場に駆け付けた中村氏の兄・亀一氏の孫に当たる統太郎さんは「覚之助の生前の功績が認められ名誉町民に選ばれた。この上ない喜びであり、親族としても光栄に思う」と喜びを語った。

(2021年9月11日付紙面より)

名誉町民に決定した中村覚之助氏(中村統太郎さん提供)
可決された9月定例会4日目の様子=10日、那智勝浦町役場議場
2021年09月11日
17 道普請で草刈りや石段保全 熊野・那智ガイドの会 (那智勝浦町)

 熊野・那智ガイドの会(汐﨑眞次会長)のメンバー11人は9日、世界遺産「紀伊産地の霊場と参詣道」の一部であるかけぬけ道で道普請(みちぶしん)に汗を流した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定されていた中高生の修学旅行は延期となっているが、古道を歩く人々の安全を確保するとともに、地元の人々にも歩いてほしいとの思いから実施した。

 この日は熊野那智大社・那智山青岸渡寺~妙法山阿弥陀寺を結ぶルートで道普請。2011年の紀伊半島大水害で発生した土石流によって道が流失した部分の迂回(うかい)路とかけぬけ道の合流地点付近で、道を覆い隠すように茂るマツカゼソウを刈り、枯れ葉で埋まった石段を掘り起こした。

 作業後は、道中の落石の除去や危険箇所の確認などをしながら、霧にかすむ古道をたどって阿弥陀寺まで歩いた。

 汐﨑会長は「コロナが収束したら、観光客の数も増えてくるはず。ガイドの仕事に興味がある方は、ぜひ一緒に活動しましょう」と呼び掛けている。

(2021年9月11日付紙面より)

石段を掘り起こすメンバー=9日、那智勝浦町
草刈りで道を保全
2021年09月11日
18 地元食材の万能だれ商品化
 CGS部調理班、販売急ぐ  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長)のCGS部調理班(森陽翔班長、班員8人)が9日、3年越しで地元食材を使った万能だれ「あがらのたれ」を商品化した。来週中に協力事業所で販売を始める予定で、入部以来関わってきた森班長(3年)は「肉にも野菜にも合い、野菜嫌いの自分でもこれをかけると野菜が食べられる。班一丸で作った自慢のたれなので、ぜひ手にとってほしい」とアピールしている。

 このたれは、みくまの農業協同組合の働き掛けにより古座川町~旧古座町域で生産が活発化している食材・ニンニクの消費を促すレシピ作りに協力する中で開発。イベントで試験披露したり家族など班員つながりで試食をしてもらったりなどして得た意見も取り入れながら、レシピを練り上げてきた。

 2年余り関わってきた3年生の引退間際で「最後までやり切るべき」と班員は一致団結し、商品化のノウハウを持つ古座川ゆず平井の里に協力を依頼。先月25日に班員4人も手伝って調理~瓶詰めをし、今月9日にカイロス缶バッジのデザイン担当・雑賀和さん(1年)のイラストを取り入れたラベルなどを貼って商品化した。

 用いた地元食材は同班自家製の黒ニンニク、古座川町産のユズ果汁やニホンミツバチの蜂蜜、県産のミカンジュース、那智勝浦町・藤野醤油醸造元のしょうゆ「菊」。さらにリンゴやみりん、日本酒などを加えたレシピに調味料など所要の添加をして万能だれを仕上げ、200㍉㍑瓶に詰めた。

 長引くコロナ禍により自宅で過ごす時間が増える中、「あがらのたれ」が一家だんらんのきっかけになればという願いもあって果汁を効かせ子どもも親しみやすい甘口の味わいとしている。その分消費期限は4カ月〈12月23日(木)まで〉と短いため、急ぎ販売促進媒体を作って販売までこぎつけるという。

 価格は1瓶400円(税込み)で、生産数は260本。コロナ禍で文化祭など直販の機会が作りにくい状況があり、販売できる事業所があれば9月中にご連絡いただければと協力を求めている。連絡や問い合わせは同校(電話0735・62・0004)まで。

(2021年9月11日付紙面より)

ラベルを貼り商品を仕上げる森陽翔班長(右端)ら=9日、県立串本古座高校

2021年09月11日
19 避難場所を知ろう 王子ヶ浜小4年生が防災学習 (新宮市)

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)は9日、防災学習を実施した。4年生62人が教職員の誘導を受け、阿須賀神社までの避難場所などを歩きながら確認した。

 防災学習は総合学習の一環で、各学年が毎年、防災について学びを深めている。4年生は実際に歩いて町を探索し、防災マップを作成している。

 2011年に起きた東日本大震災や紀伊半島大水害、今後の発生が危惧されている南海トラフ地震などの災害に備えて、子どもたちが自分の命を守り考えて避難できるようになってほしいとの思いから実施している。14日(火)には、4グループに分かれて校区内の地域を調べた後、マップを作る予定となっている。

 児童は教職員から説明や移動中の注意事項を受けると、指示に従って学校を出発。市の避難所に指定された場所などでは教職員が用意した「防災」の旗を基に、どのような行動を取るべきかを考えながら阿須賀神社までの経路をたどった。

 上野萩晴(しゅうせい)君は「どうやって危険な場所から逃げるかを考えながら歩きました。災害はいつ起きるか分からないので、いろんな避難場所を知って早く逃げられるように勉強したい」と話していた。

(2021年9月11日付紙面より)

歩いて避難場所を確認する児童=9日、新宮市
2021年09月11日
20 夏・冬休みは午後6時まで延長  うどの幼の預かり保育時間  (紀宝町 )
2021年09月11日
21 明治32年、三重県初の水力発電所  【紀宝町】今なお残る鮒田発電所跡  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑬ )
2021年09月11日
22 「10年前の紀伊半島大水害の被災体験を振り返って」  大石元則さんの体験談  (新宮市 )
2021年09月11日
23 13日から使用再開  新宮市関連施設  
2021年09月11日
24 クマノギク咲く  熊野古道高野坂  
2021年09月11日
25 「救急の日」に災害学習  土砂や大雨の怖さ学ぶ  (丹鶴幼稚園 )
2021年09月11日
26 早くもヒガンバナ咲く  古座川町相瀬  
2021年09月11日
27 2種類製作、活用始める  ロゴ<カラー>ピンバッジ  (串本町 )
2021年09月11日
28 お悔やみ情報