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2021年07月30日
1 野澤さん、ファイナリストに
 大賞目指し投票呼び掛け  (わたぼうし音楽祭 )

 佐野駅から電車に乗って太地で降りる

 雨の日はバス 晴れの日は歩いてハイツに帰る

 道の駅を通る トンネルをくぐる

 ガソリンスタンドを曲がる

 ガソリンスタンドのおっちゃん

 いつも手をあげてくれる

 毎日僕はこんなにしています

 仕事に行っています

  □     □

 新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町在住の野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」がこのほど、「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)の「作詩・作曲の部」で入選を果たした。音楽祭の様子は8月1日(日)に動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信され、視聴者らの投票により各賞が決定される。

 障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生した。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で全国各地で開催されており、今年で46回目を数える。

 45周年を迎えた昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で音楽祭はインターネットで開催。いまだ終息のめどが立たない情勢を鑑み、今年も昨年に引き続きネット上での開催となった。

 熊野地方で活躍するフォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんにギターを師事し、2013年に誕生したバンド「ハリケーン」でギターとボーカルを担当する野澤さんの元に、同音楽祭の入選通知が届いたのは5月下旬。「作詩の部」361点、「作詩・作曲の部」319点の応募数の中、初めての応募で見事、8組のファイナリストの1人に選ばれた。

 歌詞では「今日はパンどんなけ焼くんかな?」「(バスに)いつものおばちゃん乗ってないな どうしたんかな? 病気かな? さびしくなった」「佐野で降りる 『おはよう』って声掛けてくれる うれしいな 今日も一日頑張ろう」「おやすみグナイ!! いい夢見てね」など、野澤さんの日常と、日々の中で感じたことなどを方言を盛り込みつつ紹介。伸びやかな声で歌い上げている。

 一報を聞き「うれしかった」と笑顔を見せる野澤さん。「つい」応募してみたら入選した、とはにかみながらも「一生懸命作りました。投票お願いします」。

 「第46回わたぼうし音楽祭」は8月1日午後2時からユーチューブ「わたぼうしチャンネル」で配信される。野澤さんは3時ごろ出演予定とのこと。野々管理者は「多くの人に応援していただければ」と視聴を呼び掛けている。

(2021年7月30日付紙面より)

音楽祭の視聴と投票を呼び掛ける野澤大輔さん=新宮市佐野
わたぼうしチャンネルのQRコード
2021年07月30日
2 職員2人が感染
 外来診療を休止、院長がコメント  (那智勝浦町立温泉病院 )

 那智勝浦町天満の町立温泉病院(山本康久院長)は29日、同病院に勤務する委託業者職員2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。現在、同病院では外来診療と救急患者の受け入れを休止している。

 同病院によると、陽性が確認されたのは20代と30代の女性職員。20代女性は26日から咽頭痛があり、28日に同病院の発熱外来を受診。PCR検査の結果、陽性と判定された。

 30代女性は無症状だったが、上記職員との接触歴があったため28日に同病院を受診し、PCR検査を受け陽性が分かった。20代女性は患者と直接接する業務には当たっていないが、30代女性は26日午後に整形外科外来の診察室で従事したという。

 同病院では、当該職員と濃厚接触したと思われる職員については当面の間自宅待機を命じている。また、28日午後から救急を含む外来診療、新規入院の受け付けを中止し、当該職員の執務場所などの消毒作業を実施。院内に従事する全職員のPCR検査を実施し、全員の陰性を確認した上で療養環境が整い次第、外来診察・入院受け付けを再開していくとのこと。

 同病院は、26、27日に外来受診などで病院を訪問した人で、発熱や風邪の症状がある人は同病院へ連絡するよう呼び掛けている。

  □     □

■山本院長コメント

 当院に勤務する職員2名が新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。このことを受け、7月28日午後より救急を含む外来診療・新規入院の受け付けをすべて中止しています。

 当該職員は現在入院中で、当該職員と濃厚接触したと思われる職員は当面の間自宅待機を命じました。また当該職員が業務を行った場所などの消毒作業を実施したほか、院内に従事するすべての職員のPCR検査を実施しています。

 全員の陰性を確認し、療養できる環境が整いましたら、外来診療・入院受け付けを再開します。この間、患者さまをはじめ多くの方々にご迷惑をおかけしますが、院内感染を防止するための措置ですので、何とぞご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

 また、7月26、27日に当院へ来られた方で、発熱や風邪の症状などがある方は、当院へご連絡ください。

 入院・外来に来られる皆さまに、これまで通り安心して診療を受けていただけるよう、院内感染防止を一層徹底してまいります。

(2021年7月30日付紙面より)

2021年07月30日
3 “ウィズコロナ”の取り組みへ
 第3次地域福祉(活動)計画に向け  (紀宝町 )

 紀宝町と町社会福祉協議会は、今後5年間の福祉向上につながる「第3次地域福祉(活動)計画」策定に向けて、26日、町福祉センターで第1回合同委員会を開いた。今後のスケジュールを確認し、研修会やグループワークで委員同士が福祉への理解を深めた。

 地域福祉(活動)計画は「みんながふだんのくらしをしあわせに感じるまちへ」を基本理念とし、2010年度に初めて策定。5年ごとに見直しを進め、第2次計画は16~20年度に実施した。

 新型コロナウイルス感染症により、今後、新しい生活様式へ移行するとともに、地域福祉活動も「ウィズコロナ」に対応した新たな取り組みが求められている。

 第3次計画はこれらを踏まえ、来年度からの5年間に地域福祉の課題解決に取り組み、誰もが安心して暮らし続けることができる地域づくりを進めるもの。12月までに素案をまとめ、来年1月の第3回合同会議で最終確認する。

 委員は住民代表や町内外の各組織の代表ら27人で構成し、策定委員会と作業部会でそれぞれ(活動)計画を進める。策定委員会は皇學館大学現代社会学部の大井智香子准教授を委員長、町民生委員児童委員協議会の濵口啓会長を副委員長、作業部会は町ボランティア・市民活動センターの久原章作さんを委員長、町民生委員児童委員協議会の樫山恵美さんを副委員長に選出した。

 第1回合同委員会で町福祉課の池田英治課長が「地域福祉にご理解とご協力を」とあいさつ。町社協の木下起査央会長は、12月までの完成を目指して協力を呼び掛けた。

 グループワークでは「コロナ禍で施設に入所する家族に会えない」「新型コロナウイルスに対応した防災訓練や避難所運営も大切」「デジタル化が進むが、福祉は人と人との対話が大事」「いま一度、原点に戻って家族や福祉について見直す時期ではないか」などの意見があった。

(2021年7月30日付紙面より)

「第3次地域福祉(活動)計画」策定に向けて協議を開始=26日、紀宝町福祉センター
2021年07月30日
4 駐車場とスロープを新設
 警備員配置し工事が開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は27日、役場庁舎玄関前に9台分の駐車場設置のための整備工事を開始した。それに伴い庁舎玄関入り口の一部を閉鎖し、庁舎前の町道は午前9時から午後5時までの間、通行止めとなる。

 同工事は庁舎にある花壇と玄関の旧スロープを撤去し、駐車場となだらかなスロープを新設するもので、工期は9月22日(水)まで。予算は948万9000円で今年の3月議会で可決された。

 同町によると、これまでの旧スロープは古く、急な傾斜だったことから現在の基準に合わせたものを設置するという。また、駐車場は紀陽銀行の現金自動預払機(ATM)側に屋根が完備された障害者用駐車場を1台分、通常タイプの駐車場を8台分設置するとした。

 工事期間中は警備員を配置し、周辺の安全確認を行う。車椅子での来庁者に対しては警備員が町に連絡を入れ、仮スロープを用いて町職員がサポートなどに当たるという。

 同町では「工事期間中は町民の皆さまにご迷惑をお掛けいたしますがご了承ください」と話している。

(2021年7月30日付紙面より)

工事開始に伴い通行止めとなった=那智勝浦町の役場庁舎前
2021年07月30日
5 「盤珪語録を読む」不生禅とはなにか  横田南嶺老師が本出版  
2021年07月30日
6 コロナ禍の防災や経済対策  新宮市議会総務建設委員会  
2021年07月30日
7 自転車で出会う熊野の魅力  PR動画第2弾公開中  
2021年07月30日
8 1位に松本武則さん  写連新宮支部7月例会  
2021年07月30日
9 お化け屋敷でヒヤッ  木の川認定こども園で夏祭り  (新宮市 )
2021年07月30日
10 色とりどりの花やビーズ  浮島児でハーバリウム教室  (新宮市 )
2021年07月30日
11 交通ルールを守ろう  小学1年生にファイル寄贈  (紀宝地区安協 )
2021年07月30日
12 知られざる街道を紹介  内山裕紀子さん「松坂道」を語る  (熊野市 )
2021年07月30日
13 防災・危機管理体制の充実図る  トップフォーラムin三重  
2021年07月30日
14 夏の囲碁大会で18人が熱戦  南紀串本七夕会  
2021年07月30日
15 野生動物への注意を促す  警察と建設会社が連名で  (串本町 )
2021年07月30日
16 2年生3人が考えなど発表  高校生フォーラムに参加  (串本古座高校 )
2021年07月30日
17 お悔やみ情報
  
2021年07月20日
18 新人・筋師光博さんがトップ
 10人の新議員誕生  (太地町議選 )

 任期満了(8月17日)に伴う太地町議会議員一般選挙が18日に投開票され、新議員10人が誕生した。定数10に対していずれも無所属の現職9、新人2の計11人が立候補を届け出て、5日間の激しい選挙戦を繰り広げた。新人の筋師光博さん(63)が296票を獲得し、トップ当選を果たした。現職1人が涙をのんだ。投票率は79・11%で前回の2017年より1・86㌽減に。前々回の13年と比較すると4・18㌽減となり、投票率減が更新された結果となった。

 町議選は13日に告示され、町の課題解決のために各候補者が防災対策や子どもの教育、少子高齢化施策、福祉、観光振興、行財政改革などを争点に選挙戦を展開してきた。

 選挙カーを走らせて投票を呼び掛ける候補や、徒歩で町中を回る候補者などの姿が見られた。前回の選挙戦と比較し、多くの候補者が自身の考えや意見を主張しているという町民の声も多数聞かれた。

 トップ当選となった筋師さんは「応援してくれた家族や支援者の皆さまのおかげ。これからが始まりなので将来に向かって前進していきたい。元気のある町『太地町』をさらに活気づけていきたい。この町には多くの引き出しがある。町民の声を重視してみんなで考え、行政に反映していきたい」と抱負を述べた。

 自身が約40年間所属する町消防団において過去に団長を務め、町議会議員としても活躍した故・山下雅久さんについて、「多くの実績を持つ山下さんは憧れの先輩。当選について『よく頑張った』とお褒めいただけていると思う。本当に山下さんには感謝しています」と語った。

 今後は子育て世帯の支援策や女性が活躍できる環境づくりの整備にも力を入れていくという。

(2021年7月20日付紙面より)

トップ当選を果たした筋師光博さん(中央)=18日、太地町太地

2021年07月20日
19 住民同士の交流深める 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)

 新宮市公民館王子分館(野尻和則分館長)は18日、市立王子ヶ浜小学校の体育館で「人権学習会及びグラウンドゴルフ大会」を開催した。地域住民ら約50人が参加。人権について学びを深めるとともにグラウンドゴルフで交流を深めた。

 「今日は楽しく笑顔でプレーしましょう!」をテーマに開かれたイベント。天候不順のためグラウンドゴルフは人権学習同様、屋内での実施に。会場入り口においてマスク着用の協力や検温、手指消毒など、新型コロナウイルス対策が講じられた。

 開催に当たり、野尻分館長は「今日は一日ゆっくり楽しんで」。同校の谷口幸生校長は「楽しいひとときをご一緒させてください」などとそれぞれあいさつ。市社会福祉協議会の樋川守さんが「困ったことがあったら何でもすぐに相談して」などと呼び掛けた。

 人権学習では啓発DVD「私たち一人ひとりができること~当事者意識をもって考えるコロナ差別~」を視聴。参加者らはDVDを通してコロナ差別の特徴や差別や偏見がなぜ生まれるのか、どのように向き合っていくべきかを学んだ。

 視聴後には元県職員の村上圭さんによる講話があった。村上さんは欧米で起こった新型コロナまん延に伴うアジア人差別をはじめ、人種差別や差別制度などについて言及した。

 グラウンドゴルフ大会では、参加者が6人ずつ8班に分かれて団体戦や個人戦を展開。マスク越しに笑顔をのぞかせ和気あいあいとプレー。住民同士のつながりを深める機会とした。

(2021年7月20日付紙面より)

グラウンドゴルフを通して交流を深めた=18日、新宮市立王子ヶ浜小学校
DVD視聴や講話を通じて人権問題を学ぶ
2021年07月20日
20 「いってらっしゃい」でお見送り
 「WEST EXPRESS 銀河」出発式  (JR西日本 )

 当地方の各駅で18日、観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」のお見送りおよび出発式があった。同列車は同日正午にJR新宮駅を出発。乗客を乗せ京都駅に向けて出発した。

 「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードにした鉄道の旅の実現を目指して16日から運行を開始した同列車。12月22日(水)までの約半年間、新宮から京都間を運行する。第1便は抽選で乗車の権利を獲得した50人の乗客を乗せ熊野地方入りを果たした。

 新宮駅での出発式では、白手袋を装着した田岡実千年市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長、坂本純一・新宮駅長が出発時刻に合わせて「いってらっしゃい」。旗やカメラを手にした関係者や家族連れ、鉄道ファンらに見送られながら新宮駅を後にした。

 田岡市長は「多くの観光客に熊野・新宮を楽しんでいただけたと思っている。リピーターとして再度、来訪いただけることを願っています」。

 山口村長は「筏(いかだ)下り体験を希望する観光客は多いが交通の便が悪い。村まで観光客を運べるように足を確保していきたい。また、銀河の運行を機会に、当村の魅力をPRしていければ」とそれぞれ思いを語った。

 那智勝浦町では、法被を身にまとった堀順一郎町長をはじめとした関係者らが、旗や幕を手に乗客を見送った。JR紀伊勝浦駅ロビーには地元物産が販売され、写真撮影や土産物を買い求める乗客の姿があった。

 堀町長は「熊野地域には世界遺産がある。銀河によって、広域での観光やお出迎えができるきっかけとなった。宿泊施設の多い那智勝浦町においてはこの輪が広がり、町に来るお客さまの増加につながれば。今日は心を込めてお見送りしたい」と話していた。

 同列車の次回の運行日は19日。午後9時15分に京都を出発し、翌20日に当地方入りする。

(2021年7月20日付紙面より)

(左から)坂本純一・新宮駅長、田岡実千年・新宮市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長=18日、JR新宮駅
堀順一郎町長や関係者らが「銀河」を見送った=同日、JR紀伊勝浦駅
2021年07月20日
21 高校生7チームが競い合う 潮岬で和歌山地方大会実施 (缶サット甲子園)

 串本町潮岬地内で17、18日の2日間、缶サット甲子園の和歌山地方大会があった。地元の串本古座高校を含む県内外7チームが参加。それぞれにミッションを掲げ自作したモデルロケットで模擬人工衛星(通称・缶サット)を打ち上げ、達成度合いを競い合い審査に臨んだ。

 缶サット甲子園は高校生チームを対象に年1回実施。全国6カ所で開かれる地方大会はその出場権が得られる予選会に当たり、和歌山地方大会は実行委員会形式で2010年からコスモパーク加太=和歌山市=を会場にして回を重ねてきた。

 缶サットの放出―降下―着地の過程を通して技術力や創造力を競い合い、科学や工学への興味や関心を高め挑戦する姿勢を培うことが目的。同町内での実施は今回が初で、事前の環境調査で実施可能との判断を得て実現するに至った。

 会場は県立潮岬青少年の家〈プレゼン・審査など〉と望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンター〈打ち上げ競技〉の2カ所。当日は同家で開会し、藤木郁久実行委員長は3年周期で同町を会場にしたい考えや打ち上げ競技会場の環境を伝え、チームそれぞれに楽しむことを期待して挑戦を歓迎した。

 初日は同家で事前プレゼン審査と機体審査があり、7チームはそれぞれに缶サットで挑戦するミッションの概要と自作した実物を審査員3人にアピール。2日目は望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンターで打ち上げ競技に臨み、開催地の田嶋勝正町長、県宇宙教育研究会の木皮享顧問、和歌山大学クロスカル教育機構教養・協働教育ユニットの中島敦司代表から激励を受け、同実行委員会や同大会OBの試射に続いて各チームが順次自作した缶サットの試射に臨んだ。

 以降は同家に戻り、事後プレゼンで自チームの結果に対する自己評価や改良プランなどを発表するなどして審査結果の発表と表彰を待った。

 今回は桐蔭高校が優勝、向陽高校が準優勝、海南高校が3位と県内勢が入賞を占めた。桐蔭高校チームのミッションは食糧生産可能な環境を探るため打ち上げから着地までの過程における気象データを取得するという内容。リーダーの𠮷松和輝君(2年)は「ここ1週間はこれまでにないぐらい働いた。優勝できてうれしいし、働いたことが報われたという思い。(缶サットは)一応動いたけれどまだまだだなといったところで、次は動かなかった二酸化炭素センサーを動くようにし、さらに土の調査も取り入れて挑みたい」とコメントした。

 同甲子園本選の概要は18日現在未定で、コロナ禍の情勢を見て体系が決まる見込みという。通常は全国6地方大会の上位10チームが出場する仕組みになっていて、同実行委員会は出場枠数が決まり次第、上位から順に出場権を付すとしている。

  □     □

串本古座はミス含みつつも達成



 同町内での実施をきっかけにして挑戦へと動き出した串本古座高校は、辻大貴(はるき)君、長野悠斗(ゆうと)君、清野健太郎君の1年生3人で有志結成。先月初旬に参加を決め、学校の試験期間を経て中旬から活動を始めたという。

 いずれもクラブ活動との両立で終盤では次の試験期間にも直面する中で費やす時間をひねりだし、辻君はプログラム、長野君は制作、清野君はプレゼンとそれぞれに得意を生かす分業で限りある時間の効率化を図り実績がある桐蔭高校科学部などの助言も得ながら初の挑戦へとこぎ着けた。

 掲げたミッションは①ロケットの打ち上げ②パラシュートの展開③加速度センサーの値を理解する―の3項目。具体的なミッションを掲げる他チームとは対照的に、その前段階として今後の参考となるデータを得るという異色のミッションを掲げてプレゼンや打ち上げ競技に臨んだ。

 打ち上げ競技はモデルロケットの強度不足で発射中に中折れし落下。同実行委員会より予備ロケットによる再競技が認められ、2射目は放出―降下―着地の過程を無事達成した。この達成を得ることに集中しすぎて、2射目は搭載した加速度センサーの配線ミスでデータ収集ができず。複数のミスも結果とし、打ち上げから得たデータやミスの課題と対策を事後プレゼンで発表し、挑戦を締めくくった。

 今回は1カ月の短期集中だが、次は約1年間の準備期間を得ている3人。「今回のロケットは桐蔭の皆さんのおかげで飛んだようなもので、周りの人との関係や仲間との協力が大事だなと思った。来年も挑戦できるなら、今回取れたデータを基にして自分たちにできそうなこと、例えば機体の傾きを制御するなどさらに難しめのミッションに挑戦できれば」とコメント。他チームの挑戦に間近に触れ、ローバー系のミッションにも強い興味を示しつつ挑戦の継続に意気込んだ。

(2021年7月20日付紙面より)

望楼の芝で打上競技に臨む高校生チーム=18日、串本町潮岬
缶サット甲子園和歌山地方大会に初挑戦した串本古座高校チーム(左から清野健太郎君、辻大貴君、長野悠斗君)=18日、串本町潮岬
2021年07月20日
22 東牟婁地方中学校総体③  
2021年07月20日
23 串本古座が初戦で敗れる  高校野球和歌山大会  
2021年07月20日
24 スペシャリストが業務説明  公務員合同説明会  (新宮市 )
2021年07月20日
25 声掛け合い古道踏破  岐阜の多治見中修学旅行で  (那智勝浦町 )
2021年07月20日
26 事故防止への意識を持つ  太地小で交通安全教室  
2021年07月20日
27 「アユ、つかまえるぞ!」  新木保で夏の恒例行事  (新宮市 )
2021年07月20日
28 木本は2回戦で惜敗  全国高校野球三重大会  
2021年07月20日
29 有馬クラブが逆転で優勝  第23回ろうきん杯学童軟式野球大会  
2021年07月20日
30 列車内での避難行動学ぶ  地震、津波に備えて  (紀南高校 )
2021年07月20日
31 白いモクモクの正体は?  わくわく科学教室で実験  (紀宝町 )
2021年07月20日
32 公式エンブレム利用可に  周辺地域協経由で受け付け中  (SP紀伊 )
2021年07月01日
33 さだまさしさんの短冊届く
 「願いよとどけ」開催中  (勝浦八幡神社七夕委員会 )

 勝浦八幡神社七夕委員会は6月30日から、那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で初のイベント「七夕 願いよとどけ」を開催している。七夕当日の7日(水)までの間、境内に設置された短冊台に、参拝者が願いを書いた短冊をつるす催しで無料。最終日は髙橋宮司が七夕祭の神事を営むという。同所には同会の上松資弘さんと親交のある歌手で小説家のさだまさしさんが寄せた短冊5枚も飾られている。

 同委員会の上松さんが新型コロナウイルス感染症が流行する中、「人が集まるイベントはできないが、人の願いを集める場をつくりたい」との思いから髙橋宮司に相談を持ち掛け実施が決まった。

 上松さんはさまざまな協力の下、雨天に強い木製の短冊を550枚作成。短冊裏には髙橋宮司が、「七夕祈願」と筆を入れ神社の印を押して丁寧に仕上げた。今後の継続のためにも、短冊台は鉄製の土台で2基造られた。現在は耐水性の紙で作った飾りを笹に取り付け境内に設置している。

 初日は朝から神社を訪れた参拝者らが短冊台近くに設置された机で短冊に願いや夢、悩みなどを記入し、つるしていた。

 上松さんは「病気で苦しんだり悩みを抱えている人、目標や夢を持った人など、町内外、老若男女問わず短冊を書いてほしい。この催しが皆さまの心の安らぎやよりどころになってもらえたら」と話している。

  □     □

■さだまさしさんの短冊



 上松さんによると、2011年9月に発生した紀伊半島大水害で同町が大きな被害を受けた際に、テレビ番組で同町のことを心配していたさださんの姿を見た南紀くろしお商工会青年部と、当時青年部長だった上松さんがさださんに手紙を送ったという。翌年11月にチャリティーコンサートが実現し、その後も同町でコンサートが開催されている。

 いつも同町のことを気に掛けているというさださんに上松さんが短冊を依頼し、快諾を得た。届いた直筆短冊は机の前に飾られており、催しを終えた数日後にほかの短冊とともに髙橋宮司がおたきあげを行う予定。

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■実施時間と注意



 期間中は3密を避け、マスク着用などのコロナ対策を呼び掛けている。午前8時30分~午後5時。7日は午後6時まで。その後、髙橋宮司が神事を執り行う。なお、笹の持ち込みなどは受け付けていないという。問い合わせは勝浦八幡神社(電話0735・52・1646)まで。

(2021年7月1日付紙面より)

境内に設置された短冊台=6月30日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
さだまさしさんの短冊も届いた

2021年07月01日
34 町独自ロゴ商材先行制作
 7月から取り扱いを開始  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が1日から、町独自ロゴ「スペースタウン串本ロゴ」を活用した商材などの取り扱いを始める。第1弾は販売対象の大漁旗Tシャツとロゴ〈単色〉ステッカー、無料で利用できるロゴ〈単色〉スタンプの3種類。今後も順次活用に挑戦して、商材の種類を充実していくという。

 第1弾の商材は、町独自ロゴの活用を町とともに考える立場から範例的に進めてきた先行制作の産物。大漁旗Tシャツは背面にデザインをプリントした内容で、色は白と青の2種類がある。サイズはS、M、L、XL、3Lの5種類をそろえ、1着3300円で販売する。受注生産を基本とし、串本事業所(JR串本駅そば)と古座事業所(JR古座駅そば)に置く在庫の範囲内で販売もするが、範囲を超えて購入を希望した場合は追加発注で対応となるため商材引き渡しまで若干の時間(1週間程度)をいただくとしている。

 ロゴ〈単色〉ステッカーは長径85㍉の大きさでコーティング仕様。初回作成数は1000枚で、250枚を会員、250枚を関係先、残り500枚を1枚250円で販売する。ロゴ〈単色〉スタンプはステッカーと同じ大きさで、両事業所に設置し記念押印用として無料で使ってもらうという。

 宇井晋介事務局長によると、開発中で詳細は示せないが第2弾の商材も近日中に発表予定。商材が地域の盛り上がりの拍車になることを今後に期待している。

 これら商材などの問い合わせは同協会串本事業所(電話0735・62・3171)まで。

(2021年7月1日付紙面より)

7月から取り扱いを始める大漁旗Tシャツ=6月29日、串本町串本
町独自ロゴ〈単色〉ステッカー
2021年07月01日
35 自主事業実施に向け意見交換
 丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE」  (新宮市 )

 新宮市役所別館で6月29日夜、丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)の会議があった。6人の委員が出席し、10月3日(日)に開館を迎える市文化複合施設「丹鶴ホール」オープニングイヤーに係る自主事業について意見を出し合ったほか、委員会の名称「ICOLE」の発案者である奥野珠々(すず)さん(19)を招き、感謝の思いを込めて花束を贈った。

 市は昨年、施設開館を記念したオープニングイヤーとして自主事業を実施していくに当たり、市民や市内在勤の人を対象に委員を募集。演劇やダンス、吹奏楽など、さまざまな文化活動を行う9人が集結し、昨年10月23日の第1回委員会を皮切りにこれまで6回の話し合いを重ねてきた。

 これまで自主事業実行委員会(仮称)として活動を行ってきたが、今年の4月から市文化複合施設の愛称募集で次点の優秀賞に輝いた「ICOLE」を委員会の名称として採用する運びとなった。

 発案者の奥野さんは当時新宮高校の3年生。施設の愛称募集に当たっては「緩い感じで友達と考えた。新宮弁で、かつおしゃれな感じにしました。愛称募集では残念ながら優秀賞だったけど、こうやって委員会の名前として使っていただけてうれしい」と笑顔で話した。

 この日は、12月19日(日)に開催予定の自主事業「こんにちは。丹鶴ホール! みんなでいこれ~」の募集要項やチラシの内容などについての意見交換もあった。

 市内の活動団体(サークル・スポーツ・企業・商店街・学生など)にイベントを通じて施設に親しんでもらうことを目的に実施。貸し館事業のPRを含め、施設を楽しく使っていくために共に考えるきっかけづくりにと計画を進めている。

 「新宮と言えば…?」を取り入れ、活動の発表や紹介、メンバー募集など、さまざまなPRを行ってもらうという。今後は本番の成功に向けてさらに話し合いを進め、9月に出演者を募集していく予定という。

 委員らはイベント企画に当たり「自主的に事業を活用していく一助となれば」と話している。

(2021年7月1日付紙面より)

「ICOLE」発案者の奥野珠々さんに花束を贈呈=6月29日夜、新宮市役所別館
2021年07月01日
36 親子で一緒に体を動かす
 こどもの運動あそび教室  (紀宝町 )

 音楽に合わせて親子で一緒に体を動かす「こどもの運動あそび教室」が6月30日、紀宝町立図書館・子育て支援センター複合施設「紀宝はぐくみの森」活性化センターで初めて開かれた。

 子育てする親が、乳幼児期の運動の必要性や心身の発達を正しく理解し、生活習慣を振り返るきっかけにしてもらおうと、町みらい健康課が主催。参加者同士の交流を通して子育てへの不安や悩みを解消し、孤立化を防ぐ狙いもある。

 町在住で子育て中の保護者を対象に、今回は5カ月~2歳3カ月の子どもと母親計16組が参加した。講師で運動指導士の仲浩美さんは「正しい姿勢は座骨を意識することが大切」と説明した。

 参加者はマットに座り、こどもを抱っこした状態で運動を開始。肩や首、肩甲骨を動かすストレッチをした。小鳥の鳴き声や赤ちゃんの笑い声などリラックスできる音楽が流れる中、親子で手拍子をしたり、肩を回すなどして一緒に運動を楽しんだ。

 音楽に合わせてスキンシップを兼ねた運動にも取り組み、仲さんは「2歳くらいまで1日の8割以上がママと一緒。赤ちゃんはママとのスキンシップで心が満たされる」と伝え、年齢に応じた抱っこを紹介した。

 次回の教室は11月29日(月)に開催する。

(2021年7月1日付紙面より)

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