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2021年05月28日
1 コロナ見据えた運営目指し
 職員らが避難所設営訓練  (新宮市 )

 新宮市防災対策課と避難所担当職員ら約20人は27日、同市野田の市福祉センターで新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた避難所運営訓練を実施した。避難スペースのレイアウト作成や、さまざまなケースに応じた受付対応を確認した。

 台風や集中豪雨の影響を受けやすい時季を迎えるに当たり、コロナ対策を踏まえた訓練を実施することで課題を把握し、今後の避難所開設時に活用することが目的。昨年度末に和歌山県から4500枚の支給を受けた段ボールパーティションの組み立てや活用方法などを確認する狙いもある。

 訓練は市内9カ所で実施。17日の保健センターを皮切りに、蜂伏会館、橋本隣保館、三輪崎会館、王子ヶ浜小学校、新高田会館で行っており、今後は下田隣保館、佐野会館での開催を予定している。

 この日は田岡実千年市長が視察。訓練に先立ち「近畿地方は例年より20日以上早い梅雨入りとなった。最近の梅雨は線状降水帯の発生もあり、雨の降り方の予想がつかない状況」と危機感を示し、「コロナ対策を一層強化し、避難所での感染リスクを減らすため、県から支給された段ボールパーティションを市独自の活用法で使用する。訓練ではより良い避難所運営を実施するために、改善事項を見いだせるよう期待したい」と職員らに呼び掛けた。

 職員らは協力しながら段ボールパーティションや銀マットを配置し避難スペースを設営。避難者の受け入れに対する応対や動線などの確認も行った。

 訓練に立ち会った竹田和之・防災対策課長は「段ボールパーティションも手際よく設置できたと思う。梅雨入りも早く、どういった雨が降るのか予想できない中において、コロナ対策を強化するとともにいち早く避難所を設置し、市民が安心して避難できるように体制を強化したい」と話していた。

(2021年5月28日付紙面より)

さまざまなケースに対応すべく訓練を実施=27日、新宮市福祉センター
段ボールパーティションを設置する職員ら
2021年05月28日
2 土砂災害への対応強化図る
 職員が初訓練に取り組む  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は26日、同町のブルービーチ那智で初となる土砂埋没救助訓練を実施した。土砂災害への対応強化を図るため、職員8人がさまざまな想定で訓練に取り組んだ。

 本来であれば新宮警察署と合同で実施予定だったが、12日が雨天のため、延期となり今回は町消防本部のみで行った。

 埋没した要救助者を救助するためにコンパネ4枚とくいを打ち込み、ロープで固定することで周囲の土砂が水平方向にかかる圧力(土圧)を受け流す「土留め訓練」、土砂の中にいる要救助者を救出するために人力で50㌢~1㍍ほど掘る「内掘り訓練」、斜面などに要救助者が埋没している際に人で一方方向へ土砂を排出する「一方掘り訓練」を実施。職員は声を掛け合い、連携しながら訓練に汗を流した。

 関谷善文消防署長は「これから雨の多い時季になる。10年前の紀伊半島大水害のような災害は現在発生していないが、今後、発生した際は警察や自衛隊の方々と共に協力しながらマンパワーで取り組んでいかなくてはならない。実際の現場では重機が使用できない場合も多い。経験を重ね、人命を助けていきたい」と語った。

 同様の訓練は班ごとに行われるため、残り2回実施する予定だという。

(2021年5月28日付紙面より)

さまざまな土砂災害を想定し訓練に取り組んだ=26日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2021年05月28日
3 会員に空間除菌剤配布
 対策意識喚起のため町老連  (古座川町 )

 古座川町老人クラブ連合会(奥根公平会長)が26日、会員を対象に空間除菌剤の配布を始めた。単位老人クラブ会長経由で順次配るとしていて、奥根会長は「新型コロナウイルス感染症にかからないよう、絶えず努力していただきたい。みんなで気を付けよう」と会員に呼び掛けている。

 「友愛」を念頭に置いてさまざまな事業を展開する同町老連。前年度は冒頭よりコロナ禍の情勢を考慮して行事を休止し、その予算を感染予防事業に振り替えて空間除菌剤を会員1人につき1個配って日頃の対策意識の強化を図った。

 本年度もコロナ禍は終息を見せず、前年度から持ち越した資金余力もあることから、理事会で話し合い2回目の配布を決めたという。

 今回も首からつり下げるタイプの商品を購入。前回は効果が持続する期間が1カ月だったが、今回は倍の2カ月持つ商品を選んでいる。この日は奥根会長が代表を務める単位老人クラブ「池野山ほがらかクラブ」で配布があり、奥根会長みずから商品の内容と使い方を説明し、会員に1個ずつ配って使用を促した。

 この空間除菌剤は、発散する二酸化塩素の力で細菌やカビ、ウイルスを除菌する仕組み。同町老連は前年度、医療従事者がマスクと併せて使用する実績がある点で信頼し、マスク着用や手指消毒などもろもろの感染症予防対策の意識を喚起するきっかけとして配布を始めた。

 2回目の配布開始に当たり奥根会長は「新型コロナウイルス感染症は大変な病気。高齢者は(若い世代に比べ)どうしても体力が劣ることを忘れず、常に(もろもろの)予防対策をしてほしい」と込める思いを語った。

(2021年5月28日付紙面より)

配布する空間除菌剤の説明をする古座川町老人クラブ連合会の奥根公平会長=26日、古座川町の池野山集会所
2021年05月28日
4 総会で田尾友児会長ら再任 コロナ禍をチャンスと捉え (紀宝町商工会)

 紀宝町商工会は26日夜、同町の神内会館で本年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で田尾友児会長らを再任。本年度の県商工会連合会長表彰を受けた商工会功労者の森溝和也さん(有限会社森溝組)、優良事業主の奥田敏行さん(焼肉奥田家)、優良従業員の須川幸一さん(杉浦産業有限会社)を紹介した。

 検温、手指消毒、マスク着用といった新型コロナウイルス対策を講じ、会員31人が出席。昨年度の事業、収支決算を報告し、本年度の事業計画案、予算案を審議して採択した。

 昨年度は、新型コロナウイルスに関する「経営相談窓口」を設置し、コロナ禍の影響を受ける小規模事業者に対して国、県などの支援施策や各種情報を提供。コロナ禍で停滞する地域内の消費喚起を目的に、町と連携したプレミアム商品券事業、商工会独自の共通商品券事業を実施した。

 本年度は、コロナ禍をチャンスと捉え、組織強化・機能強化を図り、事業承継、経営計画策定支援をはじめとする重点項目を掲げ、伴走型により支援を行うことなどを基本方針に掲げた。

 再任された田尾会長は「会員さんのためにみんなで一丸となって頑張っていきたい」と述べ、さらなる協力を求めた。

(2021年5月28日付紙面より)

田尾友児会長(前列左)ら役員の皆さん=26日、紀宝町の神内会館
紀宝町商工会の本年度総会
2021年05月28日
5 小6・中3対象に実施  全国学力・学習状況調査  (新宮・東牟婁 )
2021年05月28日
6 「学び多いツアーだった」  日帰りモニターツアーアンケート結果  (新宮市 )
2021年05月28日
7 ホタルブクロ咲く  王子町の遊歩道沿いで  (新宮市 )
2021年05月28日
8 皆既月食は観察ならず  近大新宮で観察会  
2021年05月28日
9 ふるさとの文化人を知ろう  神倉小5年生が市内で  (新宮市 )
2021年05月28日
10 県ゆかりの作家作品を展示  町立体育館で県美協展串本展  (串本町 )
2021年05月28日
11 今年もコロナ禍で中止に  夏の風物詩イベント3種  (串本町 )
2021年05月28日
12 和気あいあいと楽しむ  親善グラウンドゴルフ大会  (相野谷地区 )
2021年05月28日
13 新型コロナ感染予防に  ワクチンの集団接種がスタート  (熊野市 )
2021年05月28日
14 花束に感謝込める  マリア保が「花の日礼拝」で施設訪問  (新宮市 )
2021年05月28日
15 お悔やみ情報
  
2021年05月26日
16 目指せ!インターハイ出場
 新宮市の各高校で壮行会  

 2年ぶりの和歌山県高校総合体育大会(全国高校総合体育大会〈インターハイ〉県予選)に向け、県立新宮高校で21日、新翔高校で24日、壮行会が開かれた。6月13日(日)までに各地で30競技33種目が行われ、県内各校から6687人が出場。優秀な成績を収めた選手は、7月24日(土)~8月24日(火)に開かれるインターハイへの出場権を手にする。なお、近畿大学附属新宮高校は17日に放送で壮行会を実施した。

  □     □

■新宮高校



 県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)では▽ハンドボール▽バレーボール▽バスケットボール▽バドミントン▽ソフトテニス▽卓球▽弓道▽ラグビー▽サッカー▽陸上競技▽剣道▽空手道▽レスリング―の各クラブの選手が拍手で迎えられて体育館に入場。

 生徒や教職員たちを前に各クラブの主将が「少しでも多く試合ができるよう頑張ります」「実力を発揮できるよう取り組む」などと力強く意気込みを語った。

 東校長は「これまで皆さんは仲間と共に苦しい練習に耐えてきました。家族をはじめ、支えてくれた人たちに感謝を忘れず頑張ってほしい」と呼び掛けた。生徒会長の岩本和花(のどか)さん(3年)は「これまでの努力や仲間を信じて思う存分、力を発揮してください」とエールを送った。最後は応援歌を静聴し、健闘を誓った。

  □     □

■新翔高校



 県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒312人)からは▽陸上競技▽水泳▽卓球▽ソフトテニス▽バスケットボール▽バレーボール▽バドミントン▽サッカー▽弓道▽ハンドボール▽ラグビー―の11競技に計136人が出場する。

 藤田校長は「新型コロナに十分注意しながら、悔いが残らないようしっかり頑張ってきて」。前期生徒会の大野百虹(もこ)会長は「努力は決して裏切らない。努力をしてきた自分と仲間を信じることが勝利への道」と激励した。

 出場選手を代表してバレー部主将の加藤ももさんが「どのクラブも総体に向けて厳しい練習を乗り越え、頑張ってきた。3年生にとっては最後の総体。自分たちの力を信じ、全力で戦ってきます。皆さん、応援よろしくお願いします」と呼び掛けた。最後に吹奏楽部が「学園天国」と「J―BEST'20」を演奏し、選手らの背中を押した。

(2021年5月26日付紙面より)

東啓史校長(左端)から激励を受ける選手たち=21日、新宮市の県立新宮高校
拍手で迎えられる出場選手たち=24日、新宮市の県立新翔高校
2021年05月26日
17 近くの高台に初めて逃げる
 津波に備え新たな避難場所  (相野谷小 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長、児童54人)は24日、地震と津波を想定した避難訓練を実施。全校児童が学校近くの高台(海抜19㍍)にある2次避難場所まで逃げた。

 災害発生時、児童の命を守るとともに二次災害の防止を図り、安全避難の態勢を整えることが狙い。昨年度まで学校から1㌔離れた高台を2次避難場所としていたが、町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授から「川沿いの高台に向かうより、近くの高台に避難した方が安全」との意見を受け、本年度から変更した。

 訓練は授業中に巨大地震が発生したと想定。地震を知らせる放送が流れると、児童は机の下に身を隠し、揺れが収まった後、防災頭巾をかぶって運動場に避難した。

 津波発生の危険があることから、教室にいた児童は室内シューズのまま新たに指定した高台まで避難。初めて取り組んだ1年生も諦めずに坂道を上った。

 訓練終了後、岩本校長は「津波が発生したときは屋上に避難するが、状況によって高台に逃げることもある。自然災害はいつ、どこで起こるか分からないため、自分の命は自分で守ることが大事。そのために訓練、防災学習をして安全に素早く避難できるようにしましょう」と話した。

 同校は熊野川河口から10㌔離れているが、海抜10㍍のため巨大地震による大津波が発生した際は、海抜18㍍の学校屋上と学校近くの高台を2次避難場所に設定しているという。

(2021年5月26日付紙面より)

学校近くの高台まで逃げる児童たち=24日、紀宝町大里
2021年05月26日
18 交通事故の撲滅を目指す
 新宮市交通指導員協が総会  

 新宮市交通指導員協議会(清岡幸子会長)は24日夜、市役所別館で総会を開いた。本年度事業計画や予算を承認。交通安全・交通事故防止活動の推進や地域における交通安全教育の推進、新規会員加入の促進に力を入れていくことなどを確認した。

 開会に当たり、大前嘉助副会長が「全力で交通安全指導に取り組むことを誓う」と宣誓。田岡実千年市長が大峯虎夫さん(永年勤続)と故・大谷展郷さん(退任表彰)に感謝状を贈呈。欠席した被表彰者に代わり、清岡会長が受け取った。

 清岡会長は、県内では交通事故発生件数、負傷者数ともに減少しているものの、新宮市では昨年、おととしに比べて発生件数が5件、負傷者数が8人増加したと報告。

 「高齢ドライバーが関連する事故割合は相変わらず高く、その対策は重要な課題。一件でも交通事故が減少することを願い各種施策をより一層推進していきたい」とあいさつした。

 来賓の田岡市長は会員ら指導員たちの活動に敬意と感謝を示し「指導員のボランティア精神と活動なくして交通安全対策はありえない。市でも警察や関係機関、団体と連携協力し、より一層の交通安全対策を推進したい」。

 新宮警察署の山田守孝署長は「交通事故は普段の生活を一変させる。運転技能ではなく安全意識が重要。通学時の交通安全指導など、指導員の方々の地道な活動がドライバーの安全意識の高揚、交通事故抑止、注意喚起につながっている」と感謝した。

 今後、「丹鶴ホール」や新宮紀宝道路河口大橋、串本町の民間ロケット発射場の完成などに伴い、交通量が増え、交通事故の発生も懸念されると述べ「近年の交通事故減少傾向を維持するために施策に取り組んでいきたい」と協力を求めた。

(2021年5月26日付紙面より)

大前嘉助副会長が宣誓を読み上げた=24日夜、新宮市役所別館
清岡幸子会長
2021年05月26日
19 負担軽減や定住のきっかけに
 赤ちゃん誕生祝い金  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年4月から「赤ちゃん誕生祝い金」制度を開始している。出産を祝福するとともに祝い金を支給し子育て世帯を支援するもの。21日現在ですでに5件の申請があったという。

 「赤ちゃん誕生祝い金」は同町議会3月定例会で上程され可決された。予算額は440万円。第1子・2子が5万円、第3子10万円、第4子以降は20万円が支給される。

 条件は▽同町の住民基本台帳に記録されている人▽令和3年4月1日以降に出生した子どもの父または母▽出産後も引き続き1年以上那智勝浦町に居住する意思のある人―など。

 少子化の課題を抱える同町。出生数が86人だった2016年度と比較し、昨年度は48人と半数に減少している。同制度は「少子化の歯止め」対策の一つとして、今後も周知を進め、継続していく方針だ。

 近隣では串本町や古座川町がすでに同様の制度に取り組んでいる。担当職員は「祝い金によって子育て世帯への負担軽減はもちろん、町への定住のきっかけになってくれれば幸いです」と話している。

 堀順一郎町長は「出産を祝うこの制度。もう一人、子どもを産み育てたいという思いにつながれば。健やかに育てられる環境づくりに努めていきたい」と語った。

 なお、申請時には祝い金が振り込まれる口座通帳や印鑑、住民票が必要。福祉課子ども・子育て支援室で申請書に記入しその場で申し込むことができる。

 問い合わせは同支援室(電話0735・52・2946)まで。

(2021年5月26日付紙面より)

赤ちゃん誕生祝い金制度がスタートしている=那智勝浦町役場福祉課
2021年05月26日
20 生徒の学びの保障へ  矢渕中が公開授業研究会  (紀宝町 )
2021年05月26日
21 高齢者へワクチン集団接種  7月末完了を目指して開始  (御浜町 )
2021年05月26日
22 生徒と家族それぞれ挑戦  西向中で本年度体育大会  (串本町 )
2021年05月26日
23 「みんなが主役」掲げがんばる  潮岬小・潮岬こ合同運動会  (串本町 )
2021年05月26日
24 地元盛り込んだ新イラスト  温泉むすめ樹紀ちゃん  (那智勝浦町 )
2021年05月26日
25 集団接種状況など説明  教育民生委員会で担当課が報告  (新宮市議会 )
2021年05月26日
26 青空の下グラウンド駆ける 那智勝浦町で運動会・体育祭 
2021年05月26日
27 ブラシノキが真っ赤に  那智勝浦町  
2021年05月26日
28 産卵シーズン前に清掃活動  紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )
2021年05月26日
29 お悔やみ情報
  
2021年05月20日
30 全国で最も速いペース
 ウェブ会議でワクチンなど焦点  (全県市町村長会議 )

 和歌山県は18日、令和3年度全県市町村長会議を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大予防のため昨年に引き続きウェブ開催となった会議では、本年度新政策や各部局からの伝達があったほか、新型コロナ感染症などについて意見交換を行った。

 開会に当たり、仁坂吉伸知事があいさつを述べ、県内感染動向の推移や第4波の感染状況、京阪神の変異株感染割合などを説明。「和歌山県の人口当たりの死者数が少ないのは全員入院できている状況にあるから」などと述べた。

 県民に対しては▽不要不急の外出自粛要請(~今月31日)▽飲食店の時短要請(同)▽飲食時の基本的な感染症対策の徹底▽軽微な症状でもただちにクリニック受診▽病院・福祉サービスは施設内感染に注意―を呼び掛けていると述べ、新規のコロナ支援としてデジタル化補助金創設や離職者の再就職支援などを挙げ、現在第4波の影響調査を実施中であり調査結果を踏まえ施策を検討していくとした。

 県によるとコロナワクチンは、6月7日の週、14日の週の配分で、新宮市では15箱(配分率81・1%)、那智勝浦町10箱(同90・1%)、太地町3箱(同118%)、古座川町3箱(同112・3%)、串本町12箱(94・9%)、北山村1箱(同251・3%)となる。また、高齢者などへの1回目の接種率は9・47%(次点高知県、8・43%)で、全国で最も速いペースとなっているという。

 各市町村長が現状や対応策などについて報告する中、新宮市の田岡実千年市長は「現在、県内で感染者が発生した場合、患者の住所地については保健所単位の公表となっている。市民はどの市町村で発生したのか分からず、市としても県からの報告以上のことはお答えできないため、市民の間でいろいろな臆測を呼んでしまい、逆に不安があおられるような状況になってしまっている」と説明。

 隣接する三重県では市町村単位での公表となっているとし、同じ生活圏にある三重県と同様の公表方法を望む声が多いと報告しつつ検討を求めた。

 また、現在和歌山市内の飲食店を対象に実施している「営業時間短縮要請協力金」について、要請範囲を県内全域に拡大し、要請に応じた飲食店に対する協力金についても支給の対象に加えるよう要望した。

 対し、仁坂知事は「(公表の仕方について)知りたいという動機はいろいろあるが、感染を防ぐために必要なことをすることが重要。差別や批判などにつながる恐れもある」。

 協力金に対して「大変な目に遭っている業種はたくさんある。カバーできるように考えていきたい」と理解を求めた。

 那智勝浦町の堀順一郎町長は「現在、体育文化会館でワクチンの集団接種を実施しているが、同所は国民文化祭の会場にもなっている」と述べ、早めのワクチン供給などを要望。

 太地町の漁野洋伸副町長は、コロナが落ち着いた後の県内の教育旅行の推進を呼び掛け、北山村の山口賢二村長は「東牟婁は県庁に遠い。テレビ会議の普及を」と求めた。

 串本町の田嶋勝正町長は新宮警察署と串本警察署の統合などに対して「十分な議論を」と強く要望した。

(2021年5月20日付紙面より)

オンラインを通して市の現状を報告する田岡実千年市長=18日、新宮市役所
昨年に引き続きウェブ開催となった会議の様子
2021年05月20日
31 無事成長願い管内清流へ
 アマゴとモクズガニ放流  (古座川漁協 )

 古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が18日、アマゴとモクズガニの放流に取り組んだ。

 管内流域で認めている漁に伴い減衰する資源の回復や増強を図るのが目的で、本年度はアマゴ2万匹(佐本川と三尾川(みとがわ)で各5000匹、小川で1万匹)、モクズガニ1万匹を放つ方向で準備を進めてきた。

 仕入れ先は日高川漁協で、アマゴは体長数㌢、モクズガニは甲長4㍉前後の大きさ。放流場所は古座川支流域の中で清浄度に秀でるところとし、アマゴについては集まった役員が各自持参したクーラーボックスなどで輸送トラックから小分けして引き受け、軽トラックなど小さい車両で条件にかなう場所まで運んで分散放流した。モクズガニは役員2人が預かり、適所へ放ったという。

 いずれも種苗で、漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかる見込み。その頃の資源確保に結び付くよう無事成長を願い、アユよりもさらに管内の奥へ入る必要がある放流に励んでいた。

 同漁協管内におけるアマゴ漁の漁期は3月1日~9月30日、モクズガニ漁は9月1日~12月31日で、いずれも行うときには同漁協への遊漁料の納入が必要となる。詳細は同漁協公式ホームページを参照。問い合わせは同漁協(電話0735・72・3800、平日午前10時~午後4時)まで。

(2021年5月20日付紙面より)

管内の清流にアマゴを放流する古座川漁協の役員=18日、古座川町三尾川
放流したモクズガニ。漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかるという
2021年05月20日
32 町の魅力や暮らしを紹介
 「移住応援ガイドブック」を作成  (紀宝町 )

 紀宝町は、県外から町内への移住を促進しようと、町の暮らしや魅力、支援制度などを紹介した「移住応援ガイドブック」=写真=を作成した。これまでのデザインや内容を一新し、移住者のインタビューを基に自然豊かな生活環境をPRしている。

 ガイドブックは、A4サイズ20㌻のフルカラーで構成。移住者家族やウミガメ、七里御浜海岸、稲刈りなどの写真が表紙を飾る。1、2㌻には町の概要や地図、名所、人口、世帯数、月別平均気温、降水量などのほか、ミカンやマイヤーレモン、なれずし、飛雪米などの特産品、主なイベントを掲載した。

 6㌻にわたるインタビューコーナーもあり「移住前に思い描いていた、予想通りの田舎生活を送ることができています」「落ち着いた生活を送ることができます」など3組の移住者が町の魅力を語っている。

 移住を後押しする空き家バンク事業、空き家リノベーション(改修)支援事業、お試し住宅制度、定住促進のための町有地分譲、就労体験事業、結婚新生活支援補助金などの支援制度も紹介した。

 5000部を作成し、県外からの来訪者が多い町内の道の駅や観光施設などで配布している。

 町によると、町外から空き家バンクなど支援制度を活用した移住者は2015年度が32人、16年度14人、17年度29人、18年度7人、19年度26人、20年度18人に上る。町の地域おこし協力隊を退任した人のうち3人が定住しているという。

 ガイドブックや移住に関する問い合わせは、役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

(2021年5月20日付紙面より)


2021年05月20日
33 「大きくなあれ!」
 新木保で芋と野菜の苗植え  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」(斎藤広志園長、園児75人)で18日、サツマイモと夏野菜4種類の苗植えがあった。3~5歳児53人が園の畑に苗を植え、「大きくなあれ、大きくなあれ!」とおまじないをかけた。

 恒例の取り組みで、例年は千穂第二地区民生委員児童委員協議会のサポートを得て実施しているが、本年度は新型コロナウイルスの影響で園児のみで行った。

 保育士は園児に向け「サツマイモは秋に収穫できて、体を温めてくれる。夏野菜にも大切な栄養が入っている。葉っぱが太陽の光を浴びられるように、優しく土をかけて」と呼び掛けた。

 園児たちは畝にサツマイモの苗100本と自分たちでタネをまいたトウモロコシの他、トマトやナス、キュウリの苗を植えた。くるくる巻いたキュウリのつるを眺めたり、ダンゴムシなど土の中の生き物に触れ合ったりして楽しい時間を過ごした。

 収穫した野菜は給食の食材になり、秋にはサツマイモパーティーも開く予定にしている。

(2021年5月20日付紙面より)

畝にサツマイモの苗を植える=18日、新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」
自分で種をまいたトウモロコシの苗
2021年05月20日
34 雨にひるまず試合やり抜く  川口で公民館長杯ゲートボール大会  (古座川町 )
2021年05月20日
35 練習や予行など準備重ねる 春の運動会や体育祭に向け (串本町・古座川町)
2021年05月20日
36 思いやりの心持つ社会に  本年度初の手話入門講座  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
37 オンライン通して総会  県商工会議所青年部連合会  
2021年05月20日
38 海ごみゼロウイークにエントリー  かつうら渚の会  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
39 ヤマボウシ見頃  相賀の高田川沿い  
2021年05月20日
40 本の魅力を知って  南大居保で絵本読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
41 キーワードは「Relay」  生徒ホール改装プロジェクト  (新宮高校 )
2021年05月20日
42 熊野市・南牟婁郡は合区で1減に  次期県議選から定数減少  (三重県 )
2021年05月20日
43 今年もサツマイモ栽培に挑戦  2年生が寺尾さんのアドバイス受け  (相野谷中 )
2021年05月20日
44 お悔やみ情報