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2021年04月21日
1 コロナワクチン接種開始
 初日は135人が来場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は19日、同町の体育文化会館で75歳以上の町民を対象に新型コロナウイルスワクチンの集団接種を実施した。近隣町村で最も早く、初日は135人が接種した。4月分の接種は22日(木)まで行われる。

 町はこれまで会場設営や会場運営の訓練を実施している。この日は医師、看護師、保健師、消防職員、職員など計64人が従事した。

 ワクチンはファイザー製で15日に1箱(195バイアル、975回接種分)が届き、26日の週に1箱配分されるとしている。

 先月22日に75歳以上の町民3639人に接種券を送付。今月1日に締め切り、集団接種希望者は1800人だった。

 4月の接種人数は19日135人、20日が90人、21日は130人、22日は130人の計485人のため、予定接種人数を上回ったことから高齢順で接種することとなった。

 2度の接種が必要なため、次回は5月10日(月)から13日(木)まで実施。ワクチンの配分次第では、同月17日(月)の週以降は週3回、集団接種を予定している。

 町によると、ワクチンの無駄を省くため、接種券持参者を対象に集団接種の当日キャンセル待ちの接種も行うという。受け付けは終了時間の1時間前まで。医療機関による個別接種は現在、準備を進めているという。

 接種者は検温後、本人確認と受け付けを済ませ、問診。続いて、診察と接種を行い、「接種済証」が配布後、15~30分待機して帰宅となる。所要時間は1時間ほど。

 現場を視察した堀順一郎町長は「ワクチンの数が少ないため、お待ちいただく方々には心苦しい限りです。入手次第、接種できる態勢を早急に整えたい」。

 接種については「副反応の不安もあるかと思いますが、コロナ終息にはワクチンが有効。安心のためにもできる限り皆さまに接種していただきたい」と語った。

 最初に接種した同町下里在住の男性(97)は「痛みはなかった。コロナは不安なので一安心できた」と話していた。

 ワクチン接種などに関する問い合わせは同町役場新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口(電話0735・29・6137)まで。

(2021年4月21日付紙面より)

新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった=19日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年04月21日
2 共に切磋琢磨して活躍を
 役場本庁で当選証書付与  (串本町選挙管理委員会 )

 串本町選挙管理委員会(橋本新蔵委員長)が19日、前日執行の町長選挙と町議会議員一般選挙の当選証書を付与した。当選者の任期は5月1日(土)から2025年4月30日(水)までの4年間。

 両選挙は13日に告示、18日に執行した。いずれも定数超の立候補があり、選挙戦を経て町長選は現職の田嶋勝正さん(62)が連続4期目の再選を果たし、町議選は最多得票の現職・清水健太郎さん(43)を筆頭に現職11人、新人2人が当選した。

 一夜明けて当選証書の付与は役場本庁の一室で午後1時30分に実施。橋本委員長はまず、両選挙における投票用紙の二重交付と投票者数の計算の誤りにより確定が遅れた件について今後の対策の考えを示しつつ謝罪した。その上で「(次の4年間には)少子高齢化、さらに人口減少と私たちの未来に関わる大きな問題が待ち構えている。多くの方の付託を受けて町長や町議になられた皆さんには、まずは健康に留意していただき、町民の皆さんがこの町に生まれて良かった、住んで良かったと思えるようなまちづくりのため、共に切磋琢磨(せっさたくま)して活躍することを期待する」と述べ、町長、次いで町議の当選者一人一人に同証書を付与した。

 町議については任期開始と同時にゴールデンウイークの連休に差し掛かるため、明けて早い段階で同町議会の臨時会を開いて正副議長の選出、議席の指定、各委員指名など所要の体制固めをし、次いで6月に迎える任期最初の定例会に臨む予定。

(2021年4月21日付紙面より)

橋本新蔵委員長(左)から付与を受ける町長選当選者の田嶋勝正さん=19日、串本町役場本庁
2021年04月21日
3 消防団長に橋本智英さん
 熊野市役所で交代式  

 熊野市消防団長交代式が市役所で行われ、退団した曲田正・前消防団長(72)に代わって、橋本智英・前副団長(66)が団長に就任。河上敢二市長がそれぞれに辞令を交付した。

 橋本新団長は1978年4月、市消防団育生分団に入団し、2013年4月から副団長として団長を支えてきた。「地域のつながりを密にし、団としても地域を巡回して問題箇所がないか確認したい」と述べた。

 曲田さんは1974年3月に有馬分団に入団。2015年4月から団長として活動し、退任まで47年もの長期間、市民の生命財産を守るために努めてきた。「市、消防本部、団など多くの協力で続けてこられた」と感謝した。2人は消防庁長官からの永年勤続功労賞授与や市政功労者表彰など多くの表彰歴がある。河上市長は曲田さんの労をねぎらい、橋本団長には「人望と信頼がある」と述べて防災の要、市民の代表として期待を示した。

(2021年4月21日付紙面より)

新旧両団長に辞令。前列左から曲田正さんと橋本智英団長=熊野市役所
2021年04月21日
4 関係機関で連携図る
 管内不当要求対策協議会  (新宮警察署 )

 新宮警察署(山田守孝署長)と県警察本部刑事部組織犯罪対策課は19日、同署で「新宮警察署管内不当要求対策協議会」を開いた。環境省や国土交通省近畿地方整備局、東牟婁振興局、新宮税務署、新宮市、那智勝浦町、太地町、北山村の各職員ら57人が出席。管内における行政機関への不当な要求や介入に対処するための意見交換を行った。

 同協議会は、管内の行政機関の幹部職員が、公正な職務の遂行を妨げるなどの不当要求行為に対する対応方策を身に付け、組織として不当要求に適切かつ的確に対処するために設置。関係機関の連携を図り、情報交換や対処方針などについて協議するため、昨年8月に引き続き2回目の実施に至った。

 現在の全国の指定暴力団組織数は24組織で、令和2年末現在で約2万6000人の暴力団勢力を把握している。

 県内では昨年12月末現在で、指定暴力団傘下組織数7組織、約90人の暴力団勢力を把握している。おととしには自治体行政へ不当に介入し、特定の地域において公共工事を手掛ける事業者に対し、不当要求などを繰り返していたフィクサー(黒幕)的な人物を詐欺事件などで検挙している。

 開催に当たり、組織犯罪対策課の阪口豊課長は「行政対象暴力は公平・公正であるべき行政をゆがめるものであり、これに屈すれば行政に対する県民の信頼を損ない、企業や住民にまで被害が拡大するおそれがある」とあいさつ。

 公共事業への反社会的勢力の介入阻止は関係機関の協力なくてはなし得ないものであると述べ「引き続き反社会的勢力の排除の推進を図っていただくとともに、警察とのより一層の連携を」と呼び掛けた。

 山田署長は「近年の組織犯罪情勢は、警察による取り締まりを免れつつ、経済的利益を得るためにより巧妙にその活動を変化させており、依然として社会に対する大きな脅威となっている。特に暴力団は、暴力団関係企業や共生者を隠れみのに活動実態を秘匿化・不透明化するとともに、社会経済の発展・変化に対応して資金獲得活動を多様化させており、強固な人的・経済的基盤を維持している」と懸念。

 依然として反社会勢力の、企業や行政に対する企業対象暴力事犯は高水準で推移していると述べ、「行政機関相互、そして警察とが結束し一致団結して暴力団など反社会的勢力の排除につなげていきたい」と協力を求めた。

(2021年4月21日付紙面より)

関係機関から57人が出席した不当要求対策協議会の様子=19日、新宮警察署
阪口豊課長
山田守孝署長
2021年04月21日
5 近大新宮が接戦制す
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年04月21日
6 急傾斜地の一角で花盛り  出雲のコスモスが話題に  (串本町 )
2021年04月21日
7 姿勢示して交安意識促す  串本署課員と地交推委員  (串本町 )
2021年04月21日
8 白バイや消防車を見学  イオン新宮店22周年記念イベント  
2021年04月21日
9 「あなたも魔法使いに」  簡単マジック教室開校  (新宮市 )
2021年04月21日
10 「集団接種、市民に説明を」  教育民生委員会で担当課が報告  (新宮市議会 )
2021年04月21日
11 抱卵中のトビの姿  正明保のモミの木で  (新宮市 )
2021年04月21日
12 心豊かな女性として  萩原きもの総合学院で卒入式  (新宮市 )
2021年04月21日
13 大きなタケノコ収穫  宇久井小がビジターセンターで  (那智勝浦町 )
2021年04月21日
14 終息や大漁など祈願  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2021年04月21日
15 アロマで癒やしの時間を  紀宝町の福田由美子さん  (くまの里山体験のら )
2021年04月21日
16 65歳以上に接種券を郵送  85歳以上の希望者から予約受け付け  (紀宝町 )
2021年04月18日
17 町長選、田嶋勝正さんが4選
 町議選は13人の新議員決まる  (串本町 )

串本町長選挙 4月18日21時52分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
5,934田嶋 勝正62
3,430小野  恵69


当日有権者数 13,617人

投票者数 9,634人

投票率 70.75%

  □     □

串本町議会議員一般選挙 4月18日23時30分確定【定数13】



当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,158清水健太郎43
835吉村聡一郎50
818北地  稔64
711角   寛65
672水口  崇62
626芝山 定史64
579鈴木 幸夫69
555長脊  守70
552五十川清紀72
507島野  靖52
476仲江 孝丸63
458橋爪 和雄65
383沼谷 美次77
365末永  潔69
349松下 修巳66
293尾﨑  公70
202西尾 寿夫80


当日有権者数 13,617人

投票者数 9,634人

投票率 70.75%


2021年04月18日
18 甘~い「まりひめ」堪能
 太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の全校児童20人は16日、イチゴ狩りで同町中里の太田農園を訪れ、甘く実った「まりひめ」をおなかいっぱいになるまで堪能した。

 同農園の太田美保さんが地元の子どもたちを招いて実施している恒例行事。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていたため、児童にとっては2年ぶりのイチゴ狩りとなった。

 太田さんは「甘いイチゴを見分けるポイントは、へたの近くが白く割れていること」と説明。児童はミニバケツを片手にハウスへ駆け出し、真っ赤に実ったイチゴを収穫してかぶりついた。最後は家族への土産分を収穫。花の構造やミツバチを使った受粉について学ぶ姿も見られた。

 この日は児童会(仲地主琉会長)による1年生歓迎会もあり、じゃんけん鬼ごっこやじゃんけんピラミッド、だるまさんが転んだをして一緒に遊んだ。1年生4人は名前と好きなものを発表し、「よろしくお願いします」とはにかんだ。

 仲地眞洋君(1年)は「イチゴがたくさん食べられて楽しかった。何個食べたかは覚えていない。小学校の上級生はみんな優しい」と話していた。

(2021年4月18日付紙面より)

真っ赤なイチゴを収穫=16日、那智勝浦町中里
じゃんけんピラミッドで遊ぶ=同日、那智勝浦町立太田小学校
2021年04月18日
19 鳴子響かせよさこい練習
 くろしお児童館で開講  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で15日、よさこいソーラン教室が始まった。小学生9人が参加し、鳴子を響かせて練習に汗を流した。

 同館で10年以上続く教室。子どもたちに楽しく汗を流してもらおうと企画され、当時よさこいチーム「ハレヤMISAKI」に参加していた前田優香さんを招いて始まった。

 毎年4月に開講し、黄色いTシャツをトレードマークに新宮秋まつりや佐野柱松、南紀海彩まつりなどに出演。昨年度は新型コロナウイルス感染症のため活動を休止していたが、感染対策を取りつつ9月に開講し、月2回練習に励んできた。

 初回のこの日は新メンバー4人を迎え、GreeeeNが歌うみんなでよさこいプロジェクト総踊りテーマソング「この地へ~」の練習に取り組んだ。鳴子の握り方やステップ「ランニングマン」を覚えた後は、早速振り付けの練習に入っていた。

 前田さんは「テンポも速くなく、誰でも踊れる曲を選んだ。新型コロナの再拡大で先は見えないが、子どもたちも一生懸命練習しているので、どこかで発表する場があればと思う」と話していた。

 同館では現在もよさこいソーラン教室の参加者を募集している。問い合わせは同館(電話0735・31・9640)まで。

(2021年4月18日付紙面より)

「この地へ~」の振り付けを覚える=15日、新宮市のくろしお児童館
2021年04月18日
20 3市町の消防団を代表して
 県消防操法大会に向け訓練  (紀宝町消防団 )

 7月11日(日)に開催される三重県消防操法大会に出場する紀宝町消防団(逢野統一団長)の団員5人が9日から訓練を開始した。

 消防団員の技術向上と士気高揚を図るため、各消防団がいかに早く正確にポンプの放水を行うかを競う大会。2年に1度、鈴鹿市の県消防学校で開催され、優勝団は全国大会に出場する。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年の開催に至った。

 熊野市、御浜町、紀宝町の消防団で組織する県消防協会紀南支会の代表として持ち回りで出場しており、紀宝町は7年ぶりとなる。

 メンバーは石垣佳祐さん、木山裕就さん、山本康人さん、瀧之上修平さん、上地悠太さんで小型ポンプ操法に出場する。

 訓練は毎週2~3回、紀宝町井田の熊野市消防本部紀宝分署で行う。同分署の小田敏雄・分署長らが指導し、団員は訓練礼式の習得に励んでいる。5、6月は大会に向けてポンプと資機材を使った訓練に取り組む。

 逢野団長は「3市町の代表としてベストを尽くすために、けがや事故がないよう頑張ってもらいたい」と話していた。

(2021年4月18日付紙面より)

礼式訓練に取り組む消防団員=14日、紀宝町井田の熊野市消防本部紀宝分署
2021年04月18日
21 「くまの学通信」を発行  熊野学研究委員会  
2021年04月18日
22 不正大麻・けし撲滅運動  厚労省と県などが連携し  (6月末まで )
2021年04月18日
23 一人で抱え込まず相談を  児童家庭支援センターきしゅう  (御浜町 )
2021年04月18日
24 緩やかに斎行、春の例大祭 熊野本宮大社 
2021年04月18日
25 次の4年の担い手誰に?  18日、いよいよ投開票へ  (串本町長選・町議選 )
2021年04月18日
26 お悔やみ情報
  
2021年04月08日
27 町民への周知深めるために
 町歌と春夫の歌詞が体文へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は6日、ヒノキ製の町歌ボードと新宮市輩出の文豪・佐藤春夫の「秋刀魚(さんま)の歌」直筆原稿を体育文化会館に移設した。町歌ボードはアリーナの壁面に、原稿はアリーナ前のロビー壁に設置された。

  □     □

■町歌ボード



 町歌は那智勝浦町制30周年を記念し、1985年4月に制定されたもので、ボードは40周年を迎えた95年に姉妹都市である長野県上松町から寄贈され、町長室に飾られていた。

 今月より午後5時のチャイムが町歌に変更となったことから、町民に広く知ってもらいたいという堀順一郎町長の思いもあり、多くの人々が利用する同館への移設に至った。

  □     □

■佐藤春夫直筆の歌詞



 新宮市出身の春夫は同町にもゆかりのある人物で、同町八尺鏡野(やたがの)には父の豊太郎の生家である下里懸泉堂(けんせんどう)もある。

 直筆の歌詞原稿は、59年に紀勢本線が全通した際に記念してJR紀伊勝浦駅前に建立された歌碑の元となったもの。

 原稿は91年2月に町指定文化財に登録され、長きにわたって町長応接室に設置されていた。町歌ボードと同様、多くの人に知ってもらおうと同館に移設した。

 堀町長は「これまで町歌は町民の皆さまに歌っていただける機会がなかった。町のことがしっかりと盛り込まれた分かりやすい歌詞となっている。これを機会に親しんでいただき、歌っていただけたら」。

 原稿については「春夫の直筆が見られることも少ないと思う。町民だけでなく、多くの方々に見てもらいたい」と語った。

(2021年4月8日付紙面より)

広く周知するために町歌ボードを移設=6日、那智勝浦町の体育文化会館アリーナ
佐藤春夫の直筆の歌詞を見ることができる
2021年04月08日
28 65歳以上へ接種券送付
 新型コロナワクチン  (新宮市 )

 新宮市は5日、65歳以上の市民に対して、新型コロナウイルスワクチン接種券を送付した=写真。封筒にはワクチン接種までの流れや予約方法・接種会場などの説明や、ファイザー社製ワクチンの説明などが同封されている。

 接種は「集団接種」「個別接種」のいずれかを選択可能。集団接種に関しては25日(日)、市役所別館での接種を皮切りに、佐野体育館(5月9日)、熊野川総合開発センター(23日)、市役所別館(6月6日)を予定している(いずれも1回目の接種日)。

 25日の集団接種については、12日(月)から予約受付を開始する。25日の市役所別館と、5月5日の佐野体育館での集団接種については、定員を超えた場合は重症化リスクの高い「高年齢順」で受付を確定する。

 接種会場への移動について、市はタクシーの初乗り料金(580円分)を補助。タクシー利用券も同封されている。また、集団接種会場への無料シャトルバスの支援も予定しているという。

 個別接種については5月上旬からかかりつけ医(直接予約)などで接種開始予定としている。

 市新型コロナワクチン接種推進室では「当初は、ワクチンの数に限りがありますので接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みで、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら、接種の時期までお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月8日付紙面より)


2021年04月08日
29 顔の見えるつながりを
 オンラインで姉妹都市交流  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市は7日、市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)とオンラインをつなぎ「オンライン生徒交流会」を実施した。市内の中学校に通う4人が参加。「バーチャルホスト生徒」としてサ市の生徒9人に市の魅力などを発信。交流を深める機会とした。

 両市は1974年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。

 本来なら春の生徒訪問団が来新する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため昨年に引き続き相互訪問が困難な状況に。隔年で実施していた国際理解教育海外研修も、本年度は市内中学生の派遣の中止が決定している。

 そういった状況の中、両市は姉妹都市間の往来と本来の交流活動の再開を願いつつ、友好関係継続のための交流方法を模索。本年度の交流事業として、市内中学校に在籍する生徒にサ市の生徒や市民との交流を持つためにオンライン交流会を実施するに至った。

 交流会は10日(土)にも開催予定で、この日は小西汰知君(緑丘中2)、宮本彩音さん(近大中2)、吉良和子さん(同)、吉良佳子さん(同)が参加。

 市教育委員会の雜賀まどかさんが生徒らに対し「サ市の生徒たちは新宮市に来たかったのに来られなかった人たち。今日はバーチャルホストとして新宮の魅力を伝え、顔の見えるつながりを」と呼び掛け。市姉妹都市親善協会の須崎恵美会長や外国語指導助手(ALT)らが交流会の様子を見守った。

 生徒らは英語で自己紹介を行った後、ミニゲームや、折り紙を使って日本文化を紹介するなどして交流。最後にカードとプレゼントを交換し、コロナ終息後の再会を誓い合った。

 吉良佳子さんは「コロナの影響でオンラインという形になったが、英語力を生かして交流できて良かった。これからも勉強してもっと交流を図れるようになれたら」と話していた。

(2021年4月8日付紙面より)

情報交換などを通して交流を図った=7日、新宮市役所
2021年04月08日
30 「熊野大花火大会」今年も中止
 新型コロナウイルスの影響で  (熊野市 )

 熊野市の七里御浜海岸で8月17日に開催を予定していた「熊野大花火大会」の中止が決まった。全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、昨年に続き2年連続の中止となった。

 6日に実施した熊野大花火大会実行委員会で協議し、新型コロナの影響がいまだ継続している中で観覧者や大会関係者、ボランティアなどの感染防止対策を講じての安全安心な大会運営が難しいと判断した。例年、地元や各企業からの協賛によって運営しており今年は協賛募集も中止とした。

 大会本部長の河上敢二市長と大会実行委員長の中平孝之市観光協会長は連名で「毎年、熊野大花火大会を楽しみにしていただいている皆さまのためにも、開催に向けて協議を重ねてまいりましたが開催中止に至りました。新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、来年は多くの方に楽しんでいただけるような熊野大花火大会が開催できるよう、実行委員一同力を合わせていく所存です」などとコメントを公表した。

 熊野大花火は初盆供養として江戸時代から始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る。全国屈指の花火大会として知られ、海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」、フィナーレの鬼ヶ城大仕掛けなど色とりどりに夜空を覆う花火が観衆を魅了している。例年、17万~18万人が訪れているが、昨年は戦後初の中止となった。

(2021年4月8日付紙面より)

以前の熊野大花火大会の様子
2021年04月08日
31 交流の場、対策取って再開  「すみれサロン」1年ぶりに活動  (紀宝町 )
2021年04月08日
32 新1年生が元気に初登校 紀宝町内全小学校で入学式 
2021年04月08日
33 記憶紡いだ冊子に感謝状  「懐かしいまち 那智勝浦町 天満」  
2021年04月08日
34 165人が新たな歩み  近大新宮高校・中学校で入学式  
2021年04月08日
35 自らの可能性を追求して  新宮高校に194人入学  
2021年04月08日
36 串本町の令和3年施政方針③   
2021年04月08日
37 火災救急など実績を記録  令和2年の年報まとめる  (串本町消防本部 )
2021年04月08日
38 物資配って心掛け促す  春の全国交安運動街頭啓発  (串本町や古座川町 )
2021年04月08日
39 お悔やみ情報
  
2021年04月07日
40 春の全国交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など展開  

 正しい交通ルールの順守とマナーの実践を呼び掛ける「春の全国交通安全運動」が始まった。15日(木)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保」「自転車の安全利用の推進」「歩行者などの保護をはじめとする安全運転意識の向上」「飲酒運転の根絶」を重点に全国で活動が行われる。

 新宮市では初日の6日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)、市交通指導員協議会、市交通安全母の会、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長・酒井清崇東牟婁振興局長)、新宮警察署(山田守孝署長)など関係者約50人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を開いた。

 田岡市長は「昨年新宮市においては事故発生件数、負傷者数ともに前年に比べて増加しており、私たちを取り巻く交通情勢は予断を許さない厳しいものとなっている」とあいさつ。

 交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心して暮らせるまちのために、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの順守を訴えていくと述べた。

 酒井振興局長は「みんなが安心して住める元気なまちづくりに努めていきたい。引き続きご尽力を」と関係者らに協力を呼び掛け、山田署長は「昨年、県内で飲酒運転が原因の死亡事故の発生はなかったが、県内で約400人、管内で19人が検挙されている。減少してはいるが根絶には至らない」と説明。飲酒運転にまつわる事故を防ぐために取り締まりを行っていくと述べ、意識付けに対する協力を求めた。

 特別ゲストの兄弟お笑いコンビ「すみたに」による交通安全講話の後、関係者らは買い物客らに啓発物資を配布。交通安全意識の向上を図った。

(2021年4月7日付紙面より)

決起集会に当たり「すみたに」が交通安全講話を披露=6日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
買い物客らに啓発物資を配布した
2021年04月07日
41 小中学校で新学期始まる
 一斉に1学期始業式  (熊野市・南牟婁郡 )

 紀宝町、御浜町、熊野市の各小中学校で6日、1学期がスタートした。11日間の春休みを終えた児童、生徒が元気よく登校し、学校生活をスタートさせた。

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)では、体育館に2~6年生が顔をそろえ、着任式で新しい教職員が自己紹介。各学年の担任を発表した。

 始業式で大藤校長は1年間の目標として「読書の推進」を掲げ、▽早寝・早起き・朝ご飯▽あいさつ▽勉強、運動を頑張る▽友達に優しく―の四つを呼び掛けた。

 また、新型コロナウイルス対策としてマスク着用、手洗い、うがいを求めた。

(2021年4月7日付紙面より)

始業式で話を聞く児童たち=6日、紀宝町立成川小学校
2021年04月07日
42 例年より早く鳴き声響く
 橋杭園地などでハルゼミ  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭園地で今年も、ハルゼミの鳴き声が聞こえるようになった。

 ハルゼミは松林に着く小型のセミで、体長は約3㌢。夏に成虫となるセミの仲間ではツクツクボウシと似た大きさで、さまざまな形容がされているが「ジーィ、ジーィ」と単調な鳴き方を繰り返す。

 同園地では例年4月半ばごろから初夏の訪れを告げるように鳴き始める傾向にあるが、春の訪れが早い今年は一足早く3月末ごろからその状況となり今月5日は複数匹が駆け引きするかのように時間差で鳴き声を響かせていた。

 宿る木に近づいただけで鳴きやむぐらい警戒心が強いがすぐに飛び去ることはなく、幹よりも高い枝にじっととどまって身を潜めていることが多い。町内では望楼の芝の松林にも着いていて時期近しく鳴き始める傾向にある。目に見えて松林はないが、5日は重畳山山上の園地一帯でも鳴き声が響いていた。

(2021年4月7日付紙面より)

高い枝で身を潜めるハルゼミ=5日、串本町くじ野川
2021年04月07日
43 コロナ禍での寄付に感謝
 漁協といさなが奨学金事業に  (太地町 )

 太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)と太地いさな組合(田中清仁組合長)は5日、太地町育英会奨学金事業に計150万円を寄付した。太地漁協が100万円、いさな組合が50万円で、目録を受け取った三軒一高町長は「奨学資金が厳しい中で、今回もご寄付を頂きありがたい。漁業者の皆さんからの寄付は県内であまりなく、自慢できる誇らしい組織。町、漁協、いさなが一体となっていることがうれしい」と感謝した。

 同町育英会奨学金は町の子どもたちが高校、大学、専門学校へ進学する際の奨学資金を無利子で貸し付ける事業。町の歴史において、これまでも多くの団体や小学校、駅建設などに寄付し、町を支えてきた水産共同組合が作ったものだという。

 奨学金は数年ほど前から申し込みが多く、同町は資金について検討していたところ、両組合から寄付の申し出があった。今回で4回目となり計650万円に上った。本年度は6人に貸与する予定だという。

 太地町役場での贈呈式には両組合長と漁協の貝良文専務理事、三軒町長、漁野洋伸副町長、宇佐川彰男教育長が出席。田中組合長は「コロナ禍でも寄付できたことをうれしく思う。来年も継続できるよう頑張りたい」、脊古組合長は「今年はコロナの影響で無理かなと思ったが、例年通り子どもたちに援助できたことをありがたく思う。これからも続けたい」とそれぞれ述べた。

 宇佐川教育長は「コロナ禍で経済的に困っている子どもたちへ優先的に援助できることはありがたい。有効的に使わせていただきます」と伝えた。

(2021年4月7日付紙面より)

太地町漁業協同組合と太地いさな組合が育英会奨学金事業に寄付=5日、太地町役場
2021年04月07日
44 幼稚園はとっても楽しいよ  うどの幼稚園で入園進級式  (紀宝町 )
2021年04月07日
45 子どもが事故に遭わないよう  春の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2021年04月07日
46 串本町の令和3年施政方針②   
2021年04月07日
47 告示は13日、投票は18日  ポスター掲示場設置進む  (串本町長選・町議選 )
2021年04月07日
48 入社式は開催・中止が半々  新型コロナアンケート  
2021年04月07日
49 地域で育てるデマンドタクシー  導入から半年が経過  (新宮市熊野川町 )
2021年04月07日
50 電子書籍で情報発信  ことりっぷ新宮 熊野古道  
2021年04月07日
51 海吏君、入園おめでとう  三津ノ保育所で入園式  (新宮市熊野川町 )
2021年04月04日
52 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
53 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
54 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
55 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
56 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
57 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
58 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
59 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
60 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
61 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
62 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
63 お悔やみ情報
  
2021年04月01日
64 63年の歴史に幕下ろす
 市立王子幼稚園が閉園  (新宮市 )

 昨年4月から休園していた新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)が、3月31日をもって63年の歴史に幕を下ろし、閉園することとなった。再開を望む声もあったが、令和3年度の入園希望者が再開人数に満たなかったことから、正式に閉園が決定された。

 1958(昭和33)年1月に市内で4番目の幼稚園として王子小学校(当時)の敷地内に開園した同園。蓬莱幼稚園の園児51人が転入する形でスタートし、これまで4474人の卒園児を送り出してきた。

 ピーク時の79(昭和54)年には就学前の1年間は幼稚園で学ぶという市独自の幼児教育スタイルの下、138人もの園児が在籍した。しかし近年の少子化や共働き世代の増加によるニーズの変化で園児数が徐々に減少。2019(令和元)年度には11人となり、休園となった。

 「同じ敷地の中で、児童と園児が互いに行き来して交流する。これが学校にとって一番の価値だった」と語るのは、隣接する市立王子ヶ浜小学校校長と兼任で園長を務めた山本園長。小学校との密接な関わりの中で教育活動をしてきた同園は、園児の入学体験や合同運動会、5、6年生の総合学習、6年生を送る会など、さまざまな場面で園児・児童の交流の場を設けていた。

 山本園長はスモモ狩りや遠足、神倉山登山などの園外保育で園児たちと過ごした日々を懐かしみ「閉園は残念の一言。園の活動と関わる中で、遊びを通して成長を図る幼児教育の大切さに気付かされ、素晴らしい経験となった」と閉園を惜しむ。本年度は山本園長にとっても37年間の教師生活を終える節目の年。園舎跡地の利用方法は未定だが、「児童が地域住民や高齢者などさまざまな人と交流する場になったらいいと思う」と語った。

 市教委は閉園に当たり、卒園生らのメッセージや思い出の写真などを集めた「王子幼稚園閉園記念誌」を発行。市役所教育政策課で希望者に配布している。

(2021年4月1日付紙面より)

園児の成長を見守ってきた園舎=3月29日、新宮市立王子幼稚園
王子幼稚園閉園記念誌
2021年04月01日
65 「福祉」って何だろう?
 ボランティアスクール開校  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会は3月30、31の両日、町福祉センターでボランティアスクールを開講した。小中学生12人が県立木本高校青少年赤十字(JRC)部(市川芹部長)の部員27人の協力の下で車椅子体験を行い、福祉やボランティアについて学びを深めた。

 体験を通じて楽しく学習し、ボランティア活動に興味を持ってもらうことが目的。例年、夏に開催しているが本年度はイベントや宿題が少なく、ゆとりをもって参加できる春休みに実施した。

 JRC部は「気付き、考え、実行する」のモットーの下、救急包帯法講習の受講や募金の呼び掛け、福祉施設のイベントへの参加などを通じて福祉や平和への貢献を目指すクラブ。部員数人が初級手話教室に参加したことがきっかけで町社協とつながりができ、スクールへの協力が実現した。

 30日は町社協の名取雅博さんが福祉の意味を説明。「ふくし」の頭文字を取って「『ふだんの、くらしを、しあわせに』すること」と言い「災害や戦争、新型コロナウイルスなどで普段の暮らしができなくなっても、一つのアイデアや行動をプラスすることでつらい状況の人を幸せにできる」と語った。

 認知症について中野大さんが「覚えられない、考えるスピードが遅くなるといった中核症状は変えられないが、道に迷ったり、気分が落ち込んだりする症状は周りの人の助けで改善できる」。JRC部員と寸劇を交えながら認知症患者の頭の中で起こっていることや適切な接し方を伝えた。

 車椅子体験では参加者が2人一組になり、段差や三角コーンなどの障害物を乗り越えて同センター裏の津波避難場所へ向かった。特に砂利道では車椅子の扱いに苦戦する様子が見られた。

 参加した浦地祐奈さん(矢渕中2)は「車椅子を押す時は、乗っている人の感じ方が分からず不安だった。乗る側になった時は少し怖かったけれど、頑張って押してくれることがうれしく、ありがたいと感じた」と話していた。

(2021年4月1日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した小中学生と木本高校JRC部=3月30日、紀宝町福祉センター
2人一組で車椅子体験に取り組む
2021年04月01日
66 コミュバス新車両を披露
 4月1日運行開始を前に  (串本町 )

 串本町が3月31日、役場古座分庁舎でコミュニティバス佐部・上田原線に導入する新車両・ノンステップバスのお披露目に臨んだ。このバスは町民寄付を活用して取得し、絵本作家のやのともこさんと田原小の児童が合作したロケットの絵をラッピング。同潮岬線へ導入する同じ車種とともに、1日付で導入するとしている。

 このバスは立席を含め乗客定員28人の小型路線バス。ノンステップ部分の床面は地上高31㌢で乗降時にさらに5㌢下がる設計となっている。佐部・上田原線のボディーカラーはピンクで、ラッピングは前述した通り。潮岬線のボディーカラーはグリーンイエローでラッピングは路線にちなんだ写真としている。

 町民の要望に応えるための試行として本年度、潮岬線を対象にし自治総合センター「(宝くじ)コミュニティ助成事業」を活用してまず取得。時期近しく佐部・上田原線沿線在住の井沼和代さん(89)から1000万円の寄付があり、込められた思いに応えるため同線も当初未定としていたところを前倒しで取得することにし、結果2台同発で導入するに至った。

 お披露目にはやのさんと井沼さん、試乗第1号として招待した私立上野山こども園の4歳児28人らが立ち会い。田嶋勝正町長は「(二つの路線とも)町民の皆さん、特にお年寄りの方に喜んでいただける路線バスになると思う。串本町で愛され皆さんにご利用していただけるバスにしていきたい」と意気込んで導入を喜んだ。

 車両1台に要した導入費用はラッピングなどを含めて約2000万円で、現行のマイクロバスの約2倍規模。運行委託を受ける串本タクシー株式会社によると路線バス前提の設計でマイクロバス以上の長寿命が見込めるそうで、役場企画課は更新整備の長周期化と利用の推進により費用差を極力埋めたいとしている。

 和深線は一部通行困難な区間があり、現行の車格による更新整備を想定。出雲・大島線は7月実施の運行見直し時に車格を13人乗りに変更し須江漁港まで路線延長した大島線に変更する予定で、その時に出雲区間は潮岬線に統合する方向で検討を進めているという。

(2021年4月1日付紙面より)

新車両・ノンステップバス導入への意気込みを語る田嶋勝正町長=3月31日、串本町役場古座分庁舎
2021年04月01日
67 遊びと食楽しむ
 宇久井ビジター「竹の子ウオッチング」  (那智勝浦町 )

 「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が3月28日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。雨模様の天候だったが作業中に降り出すこともなく、旬のタケノコ掘りを楽しんだ。4月18日(日)までと5月30日(日)から6月13日(日)までの毎週日曜午前10時から、小雨決行で実施する。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」主催の人気企画で初日は紀宝町、新宮市、那智勝浦町から大人13人と児童5人が参加。スタッフの泉収平さんから「滑りやすいので足元に気を付けて」など注意を受けてビジターセンター近くの竹やぶに移動。地上に数㌢顔を出したタケノコを探しては、掘り返し作業に励んだ。

 友人に誘われて参加したという紀宝町の青柳良隆さんと結愛(ゆめ)さん(鵜殿小1)親子は、タケノコを掘るのも初めてという。硬い地面に苦労していたが、結愛さんは「大変だけど面白いし、大丈夫」と話しながらくわを振るった。この時期にはモウソウダケが収穫でき、5月末からの後半にはマダケに移る。この日に収穫したタケノコは、参加者に分配された。

 企画には、休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットされている。温泉で太平洋の景色を眺めながら汗を流した後は、前日にスタッフの届けたタケノコが煮物、揚げ物、酢の物、汁物などさまざまに調理され、空腹を満たした。

(2021年4月1日付紙面より)

児童もタケノコ掘りに挑戦=3月28日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2021年04月01日
68 礼儀や気遣いの心養う
 新宮バレーボールスポーツ少年団  (進め!!青春 )
2021年04月01日
69 御浜中が男女で優勝  南勢地区中学卓球大会  
2021年04月01日
70 ワクチン接種で市町に協力も  定例会で諸報告や一般質問  (紀南病院組合 )
2021年04月01日
71 「守る会」新会長に中村誠二郎さん  環境ファースト連合会が総会  
2021年04月01日
72 防災や口腔ケア学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年04月01日
73 「コロナに負けず楽しく」  ふれあいお楽しみ会にぎわう  (新宮市熊野川町 )
2021年04月01日
74 宇宙教育見据えた新構想  会合で新年度の方向性確認  (串本古座高校地域協議会 )
2021年04月01日
75 令和3年第1回定例会一般質問(終)  串本町議会