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2021年04月23日
1 託す、復興への願い
 地域住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は22日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田に、こいのぼり30匹を設置。未曽有の大水害から10年の節目に思いをはせた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、地元住民らが設置を始めて9回目。昨年は新型コロナ感染症の影響でこいのぼりの設置と災害復興イベント「鯉のぼり祭り」は中止となっていた。

 11年まで町内イベントで使用していたこいのぼりは、熊野川行政局で保管していたものの水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼び掛け、県内各地から集まったものだ。

 この日は会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりが空を泳ぐかのように風になびいた。

 新型コロナの影響で、今年の「鯉のぼり祭り」もやむなく中止に。こいのぼりは連休明けの5月10日(月)ごろまで設置する予定だという。

 青空にたなびくこいのぼりを見上げ、下阪会長は「復興イベントを催すたびに水害のことを思い出す。コロナ禍なのでこいのぼりを遠くから見て笑顔になってほしい」。

 今年の9月4日に向け、「節目として全体で何ができるか考えていきたい」と地域住民参加型催しの計画を協議していると話した。

(2021年4月23日付紙面より)

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり=22日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2021年04月23日
2 一足早く初登庁の節目つける
 現職・田嶋勝正町長公務再開  (串本町 )

 任期満了に伴う串本町長選挙で当選した現職・田嶋勝正町長(62)が22日、任期開始より一足早く初登庁の節目をつけて公務を再開した。

 この選挙は18日に執行され、田嶋町長は無所属ながら自民党、公明党の推薦を受けて立候補。当日有権者数1万3617人に対し5934票を獲得し、連続4期となる再選を果たした。

 現職当選時の慣習となっている一足早い初登庁の節目。職員を代表して総務課の中井桐子主事(23)が花束を贈り、集まった職員や支持者らから拍手を受けて入庁した。

 引き続きコロナ禍を考慮して課長級以上の職員を対象にした訓示に臨み、選挙活動中に掲げた▽防災▽子育て支援▽経済振興▽福祉―などの柱を今まで以上に強くするという思いを伝え、63年ぶりとなる役場本庁移転がもたらすモチベーション向上をさらなる住民サービスに充てること、千載一遇のチャンスであるロケット事業による地域振興を職員一丸で必ず成功させることを目指すところの一端として見据えた。

 加えて選挙活動で感じた事柄として広報強化の必要性も掲げ重点化するほか、新型コロナウイルスワクチンの滞りない接種と接種までの間の予防を呼び掛けることを喫緊に始めるとし、「次の4年間はこれまでの経験を生かし、(臆すること無く)最大限頑張りたい」と意気込みを示した。

 町長の次期任期は5月1日(土)から4年間。

(2021年4月23日付紙面より)

花束を受けて初登庁の節目をつけた田嶋勝正町長(右)=22日、串本町役場本庁
次の4年間の方向性や込める思いを課長級以上の職員に訓示
2021年04月23日
3 「不要不急の外出自粛」全域に拡大
 和歌山県  

 和歌山県内で新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、病床数が逼迫(ひっぱく)している現状を鑑み、県は21日、紀北地方に呼び掛けていた「不要不急の外出の自粛」を県内全域に拡大し、25日(日)までとしていた期間も延長すると決定した。期間は5月9日(日)まで。

 「カラオケ・ダンスなどの大規模な催しへの参加を控える」「在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用」などに加え、「感染防止策が徹底されないイベントの開催の延期・自粛」「大規模集客施設・小売店での催物・バーゲンなどは延期・自粛」も新たに追加された。

 また、県立学校の部活動は、県外の学校との練習試合や合同練習などを禁止する。大会などについては全国大会や近畿大会につながる場合、原則実施し、その他は原則延期または中止とする。大会などを実施する場合は「新型コロナウイルス感染症に係る県内大会への出場停止や大会中止の目安について」によることとする。

【今後の県立学校における部活動について】

■原則、対人練習および対面練習において、近距離で飛沫(ひまつ)の飛ぶことのないよう、一定の距離を取った上で練習する

▽相撲▽柔道▽剣道▽レスリング▽フェンシング▽なぎなた▽空手道▽少林寺拳法▽ボクシング▽水泳(水球)▽テニス▽ソフトテニス▽卓球▽バドミントン▽バレーボール▽バスケットボール▽ ハンドボール▽サッカー▽ラグビー▽ホッケー▽ 野球▽ソフトボール

■感染防止対策を十分講じた上で練習する

▽陸上競技▽体操▽水泳(競泳・飛込)▽弓道▽ウエイトリフティング▽登山▽ボート▽ヨット▽自転車▽カヌー▽アーチェリー

■向かい合っての演奏・発声などを避けるなどの対応を取った上で練習すること。※下記以外の文化部は感染防止対策を取った上で練習する

▽吹奏楽▽軽音楽▽合唱▽演劇▽放送など

(2021年4月23日付紙面より)

2021年04月23日
4 災害時の合理的配慮目指す
 災害バンダナを作成  (新宮市 )

 新宮市はこのほど、聴覚に障害のある人のための防災グッズ「災害バンダナ」を作成した=写真。市役所1階の福祉課と健康長寿課、4階の防災対策課で耳が聞こえない人(手帳の有無は問わない)、手話ができる人を対象に配布している。

 障害者差別解消法では、要配慮者への合理的配慮の提供が国や地方公共団体の義務として定められており、それは災害時にも不足なく提供されなければならない。

 災害バンダナには「耳が聞こえません お手伝いをお願いします」「手話ができます」といったメッセージが入っており、聴覚障害者がバンダナを身に着けることにより、避難時や避難所での生活において支援を受けやすくなることを目的に200枚作成した。作成に当たっては、市聴覚障害者協会、社会福祉法人美熊野福祉会の協力を得たという。

 使用方法は、バンダナに記載されているメッセージが見えるように羽織るほか、火災時に鼻や口を覆うマスク・ハンカチ代わりとしてや、けがをした際に三角巾としても使用できる。

 市防災対策課では「災害時など、バンダナを着けた方を見掛けたら、積極的に声掛けや支援への協力をお願いします」と呼び掛けている。

(2021年4月23日付紙面より)


2021年04月23日
5 星山卓也さんが優勝
 令和3年度スクラッチ杯  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2021年04月23日
6 SNSのトラブル理解  ネットマナー講演会  (近大新宮 )
2021年04月23日
7 事業者支援など議論  臨時会でコロナ対策審議  (新宮市議会 )
2021年04月23日
8 交流図り集中力養う  カルチャーサロン「ちぎり絵教室」  (新宮市 )
2021年04月23日
9 「変な模様の石展」  ギャラリートークも  (宇久井ビジターセンター )
2021年04月23日
10 みんなで楽しく踊ろう! Team雅龍、練習に熱 (新宮市)
2021年04月23日
11 一緒に楽しく過ごそう  下里小で1年生を迎える会  (那智勝浦町 )
2021年04月23日
12 コイとロケットたなびく  恒例ののぼり掲揚始まる  (県立潮岬青少年の家 )
2021年04月23日
13 稚アユ900㌔を管内へ放流  メーカー支援で成果期待  (七川漁業協同組合 )
2021年04月23日
14 紀宝熊野道路に接続する計画  熊野道路の施工説明会  (熊野市 )
2021年04月23日
15 「ロバの音楽座」を迎え  わいてくるくるおんがっかい  (まなびの郷 )
2021年04月23日
16 「趣味の作品展」など計画  紀宝町老連が本年度総会  
2021年04月23日
17 お悔やみ情報
  
2021年04月21日
18 コロナワクチン接種開始
 初日は135人が来場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は19日、同町の体育文化会館で75歳以上の町民を対象に新型コロナウイルスワクチンの集団接種を実施した。近隣町村で最も早く、初日は135人が接種した。4月分の接種は22日(木)まで行われる。

 町はこれまで会場設営や会場運営の訓練を実施している。この日は医師、看護師、保健師、消防職員、職員など計64人が従事した。

 ワクチンはファイザー製で15日に1箱(195バイアル、975回接種分)が届き、26日の週に1箱配分されるとしている。

 先月22日に75歳以上の町民3639人に接種券を送付。今月1日に締め切り、集団接種希望者は1800人だった。

 4月の接種人数は19日135人、20日が90人、21日は130人、22日は130人の計485人のため、予定接種人数を上回ったことから高齢順で接種することとなった。

 2度の接種が必要なため、次回は5月10日(月)から13日(木)まで実施。ワクチンの配分次第では、同月17日(月)の週以降は週3回、集団接種を予定している。

 町によると、ワクチンの無駄を省くため、接種券持参者を対象に集団接種の当日キャンセル待ちの接種も行うという。受け付けは終了時間の1時間前まで。医療機関による個別接種は現在、準備を進めているという。

 接種者は検温後、本人確認と受け付けを済ませ、問診。続いて、診察と接種を行い、「接種済証」が配布後、15~30分待機して帰宅となる。所要時間は1時間ほど。

 現場を視察した堀順一郎町長は「ワクチンの数が少ないため、お待ちいただく方々には心苦しい限りです。入手次第、接種できる態勢を早急に整えたい」。

 接種については「副反応の不安もあるかと思いますが、コロナ終息にはワクチンが有効。安心のためにもできる限り皆さまに接種していただきたい」と語った。

 最初に接種した同町下里在住の男性(97)は「痛みはなかった。コロナは不安なので一安心できた」と話していた。

 ワクチン接種などに関する問い合わせは同町役場新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口(電話0735・29・6137)まで。

(2021年4月21日付紙面より)

新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった=19日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年04月21日
19 共に切磋琢磨して活躍を
 役場本庁で当選証書付与  (串本町選挙管理委員会 )

 串本町選挙管理委員会(橋本新蔵委員長)が19日、前日執行の町長選挙と町議会議員一般選挙の当選証書を付与した。当選者の任期は5月1日(土)から2025年4月30日(水)までの4年間。

 両選挙は13日に告示、18日に執行した。いずれも定数超の立候補があり、選挙戦を経て町長選は現職の田嶋勝正さん(62)が連続4期目の再選を果たし、町議選は最多得票の現職・清水健太郎さん(43)を筆頭に現職11人、新人2人が当選した。

 一夜明けて当選証書の付与は役場本庁の一室で午後1時30分に実施。橋本委員長はまず、両選挙における投票用紙の二重交付と投票者数の計算の誤りにより確定が遅れた件について今後の対策の考えを示しつつ謝罪した。その上で「(次の4年間には)少子高齢化、さらに人口減少と私たちの未来に関わる大きな問題が待ち構えている。多くの方の付託を受けて町長や町議になられた皆さんには、まずは健康に留意していただき、町民の皆さんがこの町に生まれて良かった、住んで良かったと思えるようなまちづくりのため、共に切磋琢磨(せっさたくま)して活躍することを期待する」と述べ、町長、次いで町議の当選者一人一人に同証書を付与した。

 町議については任期開始と同時にゴールデンウイークの連休に差し掛かるため、明けて早い段階で同町議会の臨時会を開いて正副議長の選出、議席の指定、各委員指名など所要の体制固めをし、次いで6月に迎える任期最初の定例会に臨む予定。

(2021年4月21日付紙面より)

橋本新蔵委員長(左)から付与を受ける町長選当選者の田嶋勝正さん=19日、串本町役場本庁
2021年04月21日
20 消防団長に橋本智英さん
 熊野市役所で交代式  

 熊野市消防団長交代式が市役所で行われ、退団した曲田正・前消防団長(72)に代わって、橋本智英・前副団長(66)が団長に就任。河上敢二市長がそれぞれに辞令を交付した。

 橋本新団長は1978年4月、市消防団育生分団に入団し、2013年4月から副団長として団長を支えてきた。「地域のつながりを密にし、団としても地域を巡回して問題箇所がないか確認したい」と述べた。

 曲田さんは1974年3月に有馬分団に入団。2015年4月から団長として活動し、退任まで47年もの長期間、市民の生命財産を守るために努めてきた。「市、消防本部、団など多くの協力で続けてこられた」と感謝した。2人は消防庁長官からの永年勤続功労賞授与や市政功労者表彰など多くの表彰歴がある。河上市長は曲田さんの労をねぎらい、橋本団長には「人望と信頼がある」と述べて防災の要、市民の代表として期待を示した。

(2021年4月21日付紙面より)

新旧両団長に辞令。前列左から曲田正さんと橋本智英団長=熊野市役所
2021年04月21日
21 関係機関で連携図る
 管内不当要求対策協議会  (新宮警察署 )

 新宮警察署(山田守孝署長)と県警察本部刑事部組織犯罪対策課は19日、同署で「新宮警察署管内不当要求対策協議会」を開いた。環境省や国土交通省近畿地方整備局、東牟婁振興局、新宮税務署、新宮市、那智勝浦町、太地町、北山村の各職員ら57人が出席。管内における行政機関への不当な要求や介入に対処するための意見交換を行った。

 同協議会は、管内の行政機関の幹部職員が、公正な職務の遂行を妨げるなどの不当要求行為に対する対応方策を身に付け、組織として不当要求に適切かつ的確に対処するために設置。関係機関の連携を図り、情報交換や対処方針などについて協議するため、昨年8月に引き続き2回目の実施に至った。

 現在の全国の指定暴力団組織数は24組織で、令和2年末現在で約2万6000人の暴力団勢力を把握している。

 県内では昨年12月末現在で、指定暴力団傘下組織数7組織、約90人の暴力団勢力を把握している。おととしには自治体行政へ不当に介入し、特定の地域において公共工事を手掛ける事業者に対し、不当要求などを繰り返していたフィクサー(黒幕)的な人物を詐欺事件などで検挙している。

 開催に当たり、組織犯罪対策課の阪口豊課長は「行政対象暴力は公平・公正であるべき行政をゆがめるものであり、これに屈すれば行政に対する県民の信頼を損ない、企業や住民にまで被害が拡大するおそれがある」とあいさつ。

 公共事業への反社会的勢力の介入阻止は関係機関の協力なくてはなし得ないものであると述べ「引き続き反社会的勢力の排除の推進を図っていただくとともに、警察とのより一層の連携を」と呼び掛けた。

 山田署長は「近年の組織犯罪情勢は、警察による取り締まりを免れつつ、経済的利益を得るためにより巧妙にその活動を変化させており、依然として社会に対する大きな脅威となっている。特に暴力団は、暴力団関係企業や共生者を隠れみのに活動実態を秘匿化・不透明化するとともに、社会経済の発展・変化に対応して資金獲得活動を多様化させており、強固な人的・経済的基盤を維持している」と懸念。

 依然として反社会勢力の、企業や行政に対する企業対象暴力事犯は高水準で推移していると述べ、「行政機関相互、そして警察とが結束し一致団結して暴力団など反社会的勢力の排除につなげていきたい」と協力を求めた。

(2021年4月21日付紙面より)

関係機関から57人が出席した不当要求対策協議会の様子=19日、新宮警察署
阪口豊課長
山田守孝署長
2021年04月21日
22 近大新宮が接戦制す
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年04月21日
23 急傾斜地の一角で花盛り  出雲のコスモスが話題に  (串本町 )
2021年04月21日
24 姿勢示して交安意識促す  串本署課員と地交推委員  (串本町 )
2021年04月21日
25 白バイや消防車を見学  イオン新宮店22周年記念イベント  
2021年04月21日
26 「あなたも魔法使いに」  簡単マジック教室開校  (新宮市 )
2021年04月21日
27 「集団接種、市民に説明を」  教育民生委員会で担当課が報告  (新宮市議会 )
2021年04月21日
28 抱卵中のトビの姿  正明保のモミの木で  (新宮市 )
2021年04月21日
29 心豊かな女性として  萩原きもの総合学院で卒入式  (新宮市 )
2021年04月21日
30 大きなタケノコ収穫  宇久井小がビジターセンターで  (那智勝浦町 )
2021年04月21日
31 終息や大漁など祈願  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2021年04月21日
32 アロマで癒やしの時間を  紀宝町の福田由美子さん  (くまの里山体験のら )
2021年04月21日
33 65歳以上に接種券を郵送  85歳以上の希望者から予約受け付け  (紀宝町 )
2021年04月04日
34 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
35 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
36 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
37 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
38 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
39 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
40 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
41 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
42 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
43 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
44 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
45 お悔やみ情報