防災マップ制作から6年 (新宮市中央児童館 )
「きっかけは東日本大震災でした」―。新宮市野田の中央児童館に展示されている防災マップを見つめながら、同館の職員はそうつぶやく。防災マップは2015年、当時の小学3年生以上の児童らが児童館行事の一つ「町たんけん」で町中を歩き、調査して制作したものだ。
同館が取り組んでいた「町たんけん」。子どもたちに自分の住む町を実際に歩いてもらい「自分たちが暮らしているまちには何があるのか」を知ってもらうことを目的に実施していた。
「これは何?」。町たんけんに参加した児童が指さしたのは海抜を示す表示だった。児童の疑問から、職員らがふるさとの地形や高低差が気になりだした矢先、東日本大震災が発生した。
職員は「自然災害が恐ろしいものであると理解しつつもどこか非現実なものだと思っていた。でも報道で衝撃的な光景を目の当たりにし、私たち職員はもちろん、子どもたちも災害が身近なものであると感じたようです」。
以降、「町たんけん」という遊びの要素を取り入れながら、災害発生時の避難場所の把握や自分の身を守る意識を養って子ども目線で調べることを目的に防災マップの制作に着手した。
子どもたちは館内で地図帳を広げると地理や高い建物、海抜、危険と思われる場所をチェック。数グループに分かれてカメラを手にしながら職員たちと一緒に計3回、市内を調べたという。集めたデータは地図に海や川、主要道路などを色付けして分かりやすくし、シールや写真で表示した。
巡回バスを利用して遠方にも足を向けた。映像や新聞で震災の様子を見聞きし、災害時に海抜の低い所にいた場合にどうすればいいかなども話し合った。職員の「自分の身は自分で守ることが大事」の言い聞かせに、参加した子どもたちは熱心に耳を傾けていたという。
当時、小学5年生だった参加者の一人・下古谷律武君(近大新宮高2年)は「あの体験を機に視点や意識が変わったと思う。海抜や危険な所を意識して歩くようになった」と振り返る。
「みんなで協力してマップを作った。完成した時はうれしかったし楽しく新鮮な気持ちだった。自分の足で歩いて防災意識を高めるのはとてもいいこと。小さい子たちにも経験してほしい」。
東日本大震災、そして紀伊半島大水害から10年。防災マップの制作から6年が経過した今、児童らが自らの命を守るため、そして防災意識向上のために、地図の更新やさらなる情報が期待される。
しかし、時はコロナ禍。職員は防災マップの更新について具体的な計画は未定であるとしながらも「個人的には機会を見つけていつか再び実施することができれば」と話している。
(2021年4月22日付紙面より)
地域活性化起業人が初業務 (那智勝浦町 )
那智勝浦町地域子育て支援センター「にこにこキッズ」(戸塚ゆう子センター長)が同町福祉健康センターで実施している「すくすくワークショップ」に20日、先日赴任した地域活性化起業人の島田匡平さんが訪れ、親子で楽しめる体操を指導した。ワークショップに参加した7組17人の親子は笑顔で体操を楽しんだ。
このワークショップは毎月、未就園児とその保護者を対象に実施しており、毎回、同町の民生委員が協力している。
工作後に体操などを行う内容で、これまでにクリスマスリースや雪だるまなどを作成。この日はこいのぼりを作った。
総務省が推進する地域活性化起業人は三大都市圏にある民間企業などの社員が知見を生かして一定期間、地方自治体で地域独自の魅力や価値の向上につながることを目的に活動するもの。
株式会社ルネサンス=東京都=の社員である島田さんは同町福祉課に所属し、世代間の交流による子どもから大人までの体力増進や高齢者の健康づくりなどを行うという。
今回が初の業務となった島田さんは、これまでのキャリアで培った知識や技術を生かし、自身が考案した体操を紹介。足裏などを刺激する「ふれあい」や、子どもを太ももに乗せて両者がバランスを取る「お膝の上でバランス」などの方法を参加者に教え、親子間で触れ合いの時間を過ごした。
戸塚センター長は「専門家の方に教えていただけるのはありがたい。せっかくの機会なのでいろいろ教えていただき、皆さまには親子で健康に過ごしていただけたら」。
島田さんは「お母さまもお子さまも楽しんでいただけて良かった。機会があれば今後もいろんな種目をやっていきたい。今後も皆さまとコミュニケーションを取り、お子さまの体の悩みなども聞いて成長のお手伝いをさせていただきたい」と語った。
来月のワークショップは5月18日(火)、19日(水)の午前10時から「おさんぽカタツムリ」を実施する。
(2021年4月22日付紙面より)
古座街道青空マルシェ (古座川町 )
古座川町高池地内で17日、イベント「古座街道青空マルシェ」があった。当日は雨天に見舞われ、最寄りの屋内へ会場を移して実施。17店舗が並び、密を避けるなど各自対策をして訪れる人々の注目と利用を集めた。
やまさき屋旅館のおかみ、山﨑美知子さんが過去の物産市世話役経験を生かし、心機一転で取り組み始めた交流企画。地元や近隣で扱う品物にこだわりを持つ人に出店を呼び掛け、実現を目指してきた。
初の実施となるこの日はイベント名に掲げた青空に恵まれなかったが、山﨑さんは経験を生かして館内と道向かいにある芳流館互盟社を屋内会場に設定して雨天ながらも実施へとこぎ着けた。
車両販売など一部屋外となったが、移せる出店は全て屋内へ許容した。手狭になることへの対応として手指消毒などの状況を整え、来場者もマスク着用に加え密の回避に協力をしながら場を楽しんだ。
弦楽器を弾きこなすシンガー・ソングライター藍田真一さんのミニライブが呼び水となり、来場の波は序盤に集中。山﨑さんは「若い子がのぼりを立てたり雨の中で交通整理をしてくれたりと快く手伝ってくれ、出店を希望した皆さんも雨やコロナと言いつつほぼ集まってくれた。このつながりがとてもありがたく、盛況になってよかったと思う」と状況を喜び、「この日を選んだのは私。雨になってしまったところは申し訳なかったと思う。次は晴れの日にしたい」と今後の継続実施に意欲を示していた。
(2021年4月22日付紙面より)
妙法山阿弥陀寺で御影供 (那智勝浦町 )
那智勝浦町南平野にある妙法山阿弥陀(あみだ)寺(谷宏之住職)で20、21の両日、弘法大師御尊像を前に、大師の命日をしのぶ法要「御影供(みえく)」が静かに営まれた。
御影供は例年、多くの参拝者でにぎわう法要。今年は昨年と同様、前夜のお逮夜(たいや)とともに、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から参拝者へは事前に書面などで自粛を呼び掛けた。
そのため、20日は総代のみが参列。僧侶4人が読経し、谷住職が護摩木をたきあげた。
同寺によると、御尊像は檜(ひのき)材寄木造(よせぎづくり)。このほどの修理で1451(宝徳3)年に完成したことが分かり、京都高辻に住む大仏師・大進法橋が彫ったものだという。
創建当初からの姿を残す弘法大師堂は、国の重要文化財指定に向けて現在、第一期の補修工事が完了。今後も工事を進めていくとしている。
弘法大師は真言宗の開祖・空海(774~835年)の別称で、同寺は空海が開山した寺院の一つに数えられている。
女人禁制のない仏域として、女性の信心を広く集めたことから「女人高野」とも呼ばれ、「御影供」と生誕日の法要「青葉祭」が年中行事とされている。
谷住職は「世の中の平和と幸せをご祈とうしました。今年も寂しい形となったが、来年は多くの皆さまにお集まりいただけるようになれば」と語った。
(2021年4月22日付紙面より)
県レスリング新人大会で活躍 (新宮高校 )
第41回マクドナルド・トーナメント
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、地元の稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親が肩車をして練り歩き、温泉につかり身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。
熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。
昨年は新型コロナの全国的な拡大状況を考慮し、神事を一部中止。規模を縮小して実施。今年は人数制限などの対策を講じつつ、緩やかに従来の規模に戻して斎行するとしている。
湯登神事に参加した子どもは2~4歳の5人。斎行に当たり九鬼宮司は「一瞬でも祭りで笑顔に前を向いていただければ。新型コロナの一日も早い終息を願って執り行いたい」とあいさつ。小雨が降る中、親子は大社本殿前で拝礼を受けた後、九鬼宮司らを先頭に参道を下り国道168号を歩いた。
湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。
4歳の紅埜(くれの)君と参加した同町の宮本翔伍さん(33)は「昨年は中止となって残念だった。子どもの健やかな成長と、コロナの一日も早い終息を願って参加します」と話していた。
祭りは15日(木)の渡御祭、斎庭(さいてい)神事まで続く。なお、祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信される。
(2021年4月14日付紙面より)
紀陽興産が新宮市に
新宮市は12日、企業版ふるさと納税の寄付に対し、和歌山市に本社を置く紀陽興産㈱(爲岡(ためおか)英喜代表取締役社長)へ感謝状を贈った。田岡実千年市長は爲岡社長の代理として市役所を訪れた問芝(といしば)陽一・新宮支社長に感謝状を手渡し「市の観光行政に寄与いただけてありがたい」と感謝を述べた。
「日頃からお世話になっている当地に少しでも貢献できれば」との思いから企業版ふるさと納税を通した寄付を実施。県内で11の自治体に対し同様の寄付を行った。寄付金額は各自治体100万円。
企業版ふるさと納税は、企業が自治体が行う地方創生の取り組みに対して寄付をすると税負担が軽減される制度。企業が寄付しやすいように損金算入による軽減効果に税額控除による軽減効果が上乗せされ、寄付額の下限は10万円と設定されている。経済的な見返りは禁止されており、寄付額は事業費の範囲内であることが必要。
このたびの寄付金は、令和2年度の地方創生拠点整備交付金活用事業「新宮市小口自然の家・新宮市小口生産施設改修計画」(令和2年5月13日~令和3年1月13日、工事費約1300万円)に充当されている。
同計画は、今後の新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、大部屋を2部屋に分割するとともに、敷地内にある市小口生産施設を2部屋の宿泊施設として改修することで宿泊室を3部屋増やすもの。改修工事によりこれまで11だった部屋数が15部屋となった。
現在は新型コロナの影響で利用者が激減しているものの、熊野古道中辺路、大雲取越、小雲取越の中間地点に立地する同施設の利用者数は、外国人観光客を中心に年々増加しており、部屋数が不足している状況にあった。なお、令和元年度には4700人が同施設に宿泊し、うち3500人が外国人観光客だった。
感謝状を受け、問芝支社長は「いつまでもこのような状況は続かない。コロナの収束を見据えた準備のために使っていただけるのはありがたいこと。(寄付は)頑張って今後も続けていきたい」。
田岡市長は「市でもふるさと納税に力を入れて、多くの寄付を頂けるよう体制を整えようと思っていた。そんな中、多額の寄付を頂けたことで弾みがつく」と話していた。
(2021年4月14日付紙面より)
定光山大泰寺で花祭り (那智勝浦町 )
那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8、10、11日の3日間、花祭りが営まれた。
花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生を祝う法会。本堂にしつらえた花御堂(はなみどう)の中央に釈迦立像を安置し、誕生の際に甘露が降った故事に倣って立像に甘茶をかける。
町内外から訪れた多くの参拝者らが小さな釈迦像に甘茶をかけて手を合わせた。本堂で甘茶の振る舞いもあった。
8の付く日は薬師如来の縁日であることから、同寺の花祭りでは毎年薬師堂を開放し、国の重要文化財である阿弥陀如来坐像(伝薬師如来坐像)を開帳している。
西山住職は「昨年は新型コロナウイルスの影響で配信のみの花祭りだった。今年は感染防止対策を行い、参拝していただけるようにした。皆さんがお寺に足を運ぶ機会になっていただけたら」。
今後については「来年は終息して食べ物の屋台などを出してにぎやかな花祭りにしたいと思います」と語った。
本尊の如来像の開帳は、年3回と決まっており、花祭りのほかには1月8日、13日のみとなっている。
(2021年4月14日付紙面より)
幼児教育の新たな取り組み (紀宝町 )
幼児教育の新たな取り組みとして、紀宝町は本年度から保育所での英語活動を導入した。園児が遊びを通して楽しみながら英語を経験することにより、外国の言葉や文化に興味を持とうとする気持ちを育む環境の充実を図っていく。
「英語で遊ぼう」と題し、毎月1回、町内全保育所で英語塾講師の新田慶子さん(同町井田)が教える。13日には井田保育所(小田幸美所長)で最初の活動があり、5歳児25人が取り組んだ。
新田さんは「Good morning. My name is Keiko(おはようございます。私の名前は慶子です)」とあいさつ。
「名前を紹介するときはMy name is(マイネームイズ)から始めます。聞きたいときは What's your name?(ワッツユアネーム)」と聞きます」と教え、全員が輪になって手をつなぎ、自己紹介した。
「walk(歩く)」「jump(ジャンプ)」「run(走る)」など英語のカード5枚を用いて、それぞれのカードを体で表現した。英語の歌に合わせたゲームや絵本の披露などもあり、園児たちは楽しく英語に触れ「楽しかった」と笑顔を見せていた。
(2021年4月14日付紙面より)
「春近く 送られしテープ 座友の宝」。新宮市の音訳ボランティアグループ「声の文庫」の亀田滋子さん(89)は、リスナー(利用者)から寄せられた句を見せてくれた。3月、同ボランティアグループが作成する音訳テープが刊行200号を迎えた。大前嘉助代表(78)は「200号までいくことは珍しいことだと聞く。これからも続けていければ」と笑顔を見せる。
音訳テープとは、地域の新聞やニュース、俳句、書籍などを音訳し吹き込んだカセットテープ。文字通り「声の文庫」として、テープを聞くことによって視覚障害者がさまざまな情報を得ることができる。
今年6月に発足17年を迎える同ボランティアグループは2004年、亀田さんが「盲導犬クイールの一生」などを音訳したテープ第1号を作成したことに端を発し活動を開始した。
亀田さんは約25年ほど前に音訳ボランティアの存在を知り、東京のYWCA(キリスト教女子青年会)の講座を受講。その後もいくつかの講座を受け、ますます音訳の魅力に引き込まれた。
亀田さんの「せっかく学んだことを地元に還元したい」との思いに引き寄せられる形で、現在は会員8人が毎月1度、亀田さんの自宅で吹き込みや編集などの作業を行っている。中学・高校生時に演劇部に所属していた大前代表は、男性の読み手を求める声に応え2009年に入会。演劇の経験を生かし「蝉(せみ)しぐれ」(62号)で初めて参加した。
「会員さんは和気あいあいと作業をしてくれている。(音訳は)楽しい。苦労はない」と亀田さん。「私にいつも話しかけてくれるのはテープだけでした」「優しい声の文庫は私の唯一の楽しみです」―。リスナーから届く直筆や点字の手紙も励みになると目を細める。
しかし、一時は多くいたリスナーも、高齢化に伴う施設入所や逝去などで現在は4人に。大前代表は「リスナーの声が活動の指針となり励みとなる」と、「声」と「声」がつなぐ青写真に期待を込め、「視覚障害者の方に限らず、もっと多くの人に聞いていただきたい。次に目指すは300号ですね」と笑顔を見せた。
(2021年4月6日付紙面より)
飛雪の滝で春の滝フェス (紀宝町 )
紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で3日、「春の滝フェスティバル」が開催された。新型コロナウイルス感染対策が取れる屋外イベントを中心に、たくさんの参加者がたい茶漬けの振る舞いやベリーダンスのステージを楽しんだ。
キャンプ場の運営が町から民間の㈲楽らくに移行したことに伴い、オープニングイベントとして企画した。
たい茶漬けの振る舞いでは、東京の有名店「鮨(すし) 心」の料理長が鯛炙(たいあぶ)りが入ったお茶漬けを提供。ベリーダンスでは和歌山オリエンタルダンス協会(Eva.香陽代表理事)のメンバーが滝をバックに舞い、観客を魅了した。ヨガ体験では参加者が飛び入りで参加する姿も見られた。
新商品である2種類のキャンピング・スパイスのプレゼントやオリジナル限定グッズの販売もあり、楽らくの笠野健太さんは「これまで町がしてきた取り組みを引き継ぎ、地域おこし協力隊OBや地域の方々に教わりながら新しいことに挑戦し、地域を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。
新宮市から家族4人で参加した井上俊作君(6)は「鯛茶漬けがおいしかった」。母親のひとみさんは「知り合いを通じてイベントを知った。キャンプ場に来るのは2年ぶりだが、子どもたちもすごく楽しそうに過ごしていた」と話していた。
(2021年4月6日付紙面より)
橋杭ビーチ3季活用始まる (串本町 )
串本町くじ野川にある橋杭ビーチの3季活用が3日から始まった。運営委託するビーチハウス・ラパンの営業が始まり、期間向けの各種アクティビティのレンタル等提供が再開している。
おおむね7~8月に開設する橋杭海水浴場が環境省「快水浴場百選」の選定を受けている橋杭ビーチ。その環境を年間2カ月しか活用しないのは惜しいと感じた南紀串本観光協会が各種アクティビティを導入し、その担い手として同ハウスの運営を委託し4~10月(春~秋)を期間とするこの活用を図っている。
海水浴と各種アクティビティ、その両方を支える同ハウスによるアウトドア拠点化が目指すところ。前身の旧串本町観光協会が着手し後の南紀串本観光協会も思いを受け継ぎ、今年は通算5期目となる。
レンタル等提供する各種アクティビティは▽シーカヤック系▽フィッシングカヤック系▽スタンドアップパドルボート系―の3系統で、カヤック系はツアー企画も提供。レンタル時に希望すればスタッフのレクチャーを受けることもできるなど、初体験でも気軽に挑戦できる環境を整えている。
同ハウスは海の家として飲食も提供。こちらは各種アクティビティとは別に利用可。中軸のスタッフ・青木寛さんによると、今期は序盤から修学旅行など教育利用の事前予約があり、4~6月で20件超の利用となる見込みで「コロナ禍が続くのはつらいが、この状況はありがたい。一般利用とのバランスを取りながら受け入れに頑張りたい」と意気込みを語る。
レンタルやツアーは有料。事前予約制で、詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttp://cafe-lapin-2014.sakura.ne.jp/sea)を参照。資機材持ち込みによる同ビーチの利用も受け入れていて、初日はウインドサーフィンを楽しむ様子が見られた。
同ハウスの営業時間は午前9時~午後5時で、基本水曜定休。同協会は利用に弾みをつけるため、25日(日)にイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を開く方向で検討している。各種アクティビティの事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305)まで。
(2021年4月6日付紙面より)
高田村つくり推進事業地域おこし協力隊 (新宮市 )
高田村つくり推進事業地域おこし協力隊と集落支援員の就任式が5日、新宮市役所であった。このたび、地域おこし協力隊員として桑野智行さん(23)が着任。「公益性を持って課題に取り組み、地域のために尽くしたい」と誓いの言葉を述べた。任期は最長で3年。
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る総務省の事業。
高田地区では、高齢化などに伴う地域の課題や現状を打破すべく「高田村つくり推進事業実施要綱」をまとめ地域おこし協力隊や集落支援員制度を活用しつつ地域づくりを進めている。
桑野さんは兵庫県尼崎市出身。大学卒業後、警備会社に約1年間勤務。協力隊を希望した経緯については「新宮市からは都市部に近く、高田は環境的に自分になじんだ」。
狩猟免許を有し「獣害対策に取り組みたい」と抱負を述べ「地区の人と親密な関係性をつくっていきたい」と思いを語った。
桑野さんからの着任のあいさつを受け、田岡実千年市長は「隊員就任により集落支援員の方々もより一層地域の活性化に取り組めるのでは」と同席した葛藪高盛総区長や坪井辰実・高田支所長らに伝え、「これからも高田地区の皆さまと協働して地域の活性化に取り組めることを大変うれしく思っています」と話していた。
集落支援員には前年度に引き続き、輪野利明さん、中道活好さん、金子史法さん、溝口ももさんが就任した。
(2021年4月6日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
和歌山陸上競技協会記録会
第41回学童軟式野球大会 (マクドナルド・トーナメント )