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2021年04月13日
1 裸形上人しのび終息願う
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で11日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人をしのび、髙木亮英副住職らが読経し茶が供えられた。また、例年設けられる茶席は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年同様に中止となった。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部が行った。献炭は谷口宗尚(そうしょう)さんが、献茶は宇戸平宗富(そうふ)さんが務めた。

 法要後、関宗重幹事長は「本来なら信徒会館でお茶席を設けているがコロナのため中止となり残念。今回ご奉仕させていただけたことを感謝するとともに、コロナの早期終息を願っております」。

 髙木副住職は「茶道裏千家淡交会南紀支部の皆さまに献茶を執り行っていただき身が引き締まる思い。多くのこの地を訪れていただけるように本日はコロナ退散と平癒をご祈念しました」と語った。

(2021年4月13日付紙面より)

献茶式の様子=11日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英副住職らが読経した
2021年04月13日
2 円滑接種に向け運営訓練
 25日からワクチン接種開始  (新宮市 )

 新宮市役所別館で10日、25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の円滑な運営に向け、訓練が行われた。医師や看護師、保健師、救急救命士、市職員ら50人が参加。食生活改善推進員25人が被接種者役を務める中、本番さながらの訓練を実施した。

 集団接種の安全かつ迅速な運営のため、事前に課題を把握し改善を図ることを目的に実施した。現在、65歳以上の市民に対してワクチン接種券が送付されており、同所で実施される集団接種の予約受け付けが12日から始まった。

 訓練では▽受付・検温▽予診確認・番号札配布▽予診および接種▽接種済証発行▽接種後状態観察―の各業務の流れや動線を確認。副反応や緊急時の救急搬送などの対応にも備えた。

 訓練開始に当たり、田岡実千年市長は「まだワクチンの供給量が定まっていない状況ではあるが、ワクチン接種は今後の感染拡大防止に大きく寄与すると期待している」とあいさつ。

 「今回の訓練においても問題点や課題などが見つかると思うが、本番では安全かつ迅速に接種が行えるように改善していければ」と呼び掛けた。

  □     □

■予約受け付け始まる



 65歳以上の高齢者(昭和32年4月1日以前生まれ)のワクチン集団接種は事前予約制。接種券が届かない場合は「新宮市新型コロナワクチン接種推進室」(電話0735・22・5070)へ問い合わせを。

 集団接種の予約は電話(0120・89・5070、平日午前9時~午後5時)、FAX(0120・79・5070)、ウェブ(市ホームページまたは公式ライン)で受け付ける。

 【別表】①市役所別館②佐野会館の集団接種については、定員を超えた場合、重症化リスクの高い「高年齢順」で受け付けを確定する。受け付けが確定した人には決定通知で接種時間などを知らせる。予約に漏れた人に対しても通知する。

 また、個別接種については5月上旬から接種開始を予定しており、個別接種が可能な医療機関については現在調整中。

 市では「当初はワクチンの数に限りがありますので、接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みであり、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら接種の時期をお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月13日付紙面より)

集団接種の一連の流れを確認した=10日、新宮市役所別館
運営訓練の様子

2021年04月13日
3 橋杭岩前で11人がつなぐ
 東京2020聖火リレー通過  (串本町 )

 東京2020オリンピック聖火リレーが9、10日の2日間、和歌山県内14市町を経由する形で通過した。本州最南端の串本町では9日午前11時55分にリレー走行を実施。同町在住のトルコ人女性ドゥルナ・オズカヤさん(33)らランナー11人が聖火をつなぎ、沿道では両国の国旗やカメラを手にした観客多数が通過に注目した。

 このリレーは東京2020組織委員会が全国規模で展開する機運醸成企画。先月25日に福島県を出発し本州内陸を通って愛知県や三重県を経由し和歌山県入り。奈良県へ引き継ぐため県内を時計回りするルートを設定し、経由14市町で順次リレー走行が実施された。

 串本町は道の駅くしもと橋杭岩~橋杭園地間でルートを設定。同駅でミニセレブレーションがあり、町長、議長、教育長、体育協会会長が立ち会う中、スタートを担うオズカヤさんは「聖火リレーを通じて肌の色、言葉の違いはあっても私たちは全て一つと気付いてほしい。串本町の代表として聖火を掲げて走る姿で、串本町とトルコの間にある奥深い絆を世界に伝えたい」など心境を掲げてトーチに聖火を頂き、出走した。

 ランナー11人のうち、本紙関係ではオズカヤさんのほか、第3スロットで那智勝浦町在住の熊井英水さん(85)、第11スロットで北山村在住の佐久間春樹さん(36)がそれぞれ聖火をつないだ。

 同町の次は白浜町でリレー走行を実施。同日中に和歌山市まで達し、2日目は紀の川筋を登り橋本市を最終として奈良県へ引き継いだ。このリレーは7月23日(金・祝)まで続く計画で、ゴールは東京・国立競技場の開会式会場。約1万人のランナーの力を借りて経由した47都道府県859市区町村からの注目を背景にして聖火台にともされる。

(2021年4月13日付紙面より)

観客が注目する中、聖火を掲げて走るドゥルナ・オズカヤさん=9日、串本町くじ野川
2021年04月13日
4 お茶で自然の恵みをPR 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で11日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で巫女(みこ)らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸ほどが約4㌶で栽培している。黄金色でスッキリとした味わいが特徴だ。

 茶葉はペットボトル飲料やアイスクリームなどとしても販売されているが、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことにより、お菓子などの加工品の売り上げは例年の1、2割ほどに落ち込んでいるという。

 最近では二番茶を使用したほうじ茶の需要が伸びている。昨年の一番茶の収穫量は約450㌔、製品化されたのは約90㌔だった。今年は7月下旬ごろから店頭に並ぶ予定だ。

 白衣に赤いたすき姿の巫女と大社敬神婦人会役員らが、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。本格的な茶摘みは4月下旬を予定。収穫量は1200㌔を見込んでいる。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上しているが、今年は新型コロナの影響で取りやめとなった。

 JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長は「品質が良く、おいしいお茶ができるのでは」。今年は寒暖差と降雨の影響で新芽の動きが活発。例年よりやや収穫が早いという。

 同大社での神事を終え、九鬼宮司は「熊野詣でが最盛期の当時は多くの方々がお茶を持ち帰り憩いとしていた。そういった時代や場所を鑑みながら、音無茶の存在を知っていただければ」。

 また、13日から始まる春の例大祭「本宮祭」に対し「一日も早いコロナの収束と平穏な日々への願いを込めて斎行したい。安心安全で無事に執り行えるようご協力を」と呼び掛けた。

(2021年4月13日付紙面より)

新茶を摘み取る巫女ら=11日、田辺市本宮町
2021年04月13日
5 39校が出場し開幕
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年04月13日
6 釈迦の誕生を祝う花まつり  花御堂に甘茶をかけ  (東正寺 )
2021年04月13日
7 浦安の舞、獅子舞を奉納  阿田和神社で春季例大祭  (御浜町 )
2021年04月13日
8 子どもも大人もカレーに舌鼓  ふれあい子ども食堂オープン  (紀宝町 )
2021年04月13日
9 交通事故抑止呼び掛ける  那智大社と合同啓発  (新宮警察署 )
2021年04月13日
10 子どもたちの笑顔のため  ビー玉ストラップ作り10年  (那智勝浦町 )
2021年04月13日
11 日本の礼儀作法に触れる  カルチャーサロン折形講座  (新宮市 )
2021年04月13日
12 明日から一緒に遊ぼうね  丹鶴幼稚園に16人入園  (新宮市 )
2021年04月13日
13 一日一日大切に生活を  北山小中学校で入学式  
2021年04月13日
14 「新学期、頑張って!」  さわやか朝の声かけ運動  (新宮市 )
2021年04月13日
15 練習船「日本丸」仮泊  串本~大島間の海域で  (串本町 )
2021年04月13日
16 学校給食米の苗を田植え  生産者組合の坂本渡さん  (串本町 )
2021年04月13日
17 大島に古民家レストラン開業  沖周ゆかりの家屋を活用し  (串本町 )
2021年04月13日
18 お悔やみ情報
  
2021年04月11日
19 石垣記念館30周年記念し
 カレンダーに作品掲載  (太地町 )

 太地町は2021年度版の「まちのカレンダー」を作製し、3月中旬に町内全戸に配布した。本年度は同町の石垣記念館が開館30周年を迎えることから、同町出身の画家・石垣栄太郎氏(1893~1958年)の絵画作品が表紙や各月を飾った。

 カレンダーは21年4月から22年3月までの12カ月間に町内で実施される主な行事や、保健衛生関係行事、ごみ収集日程などが一目で把握できるように作られている。

 カレンダー上部には例年と同様の児童の標語に加え、太地いさな句会の俳句も掲載している。また、各家庭の予定を書き込むスペースもあり、町民から好評を得ている。

 昨年度は同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームにスポットを当て、その歴史や交流を行う姿を写真や文章で紹介した。

 同町教育委員会によると、栄太郎氏は舟大工でアメリカに移民していた父・政治氏に呼ばれ、自身も移民。さまざまな職業を経験し生活を送っていたが、芸術に目覚めたという。

 作品は社会の不正義への怒りを元に表現した作品が多いとされる。今回は16点の作品がカレンダーに使用された。

 宇佐川彰男教育長は「太地町独自のカレンダーで、今回は石垣記念館30周年を記念したものになっている。町民の皆さまに喜んでいただけたら幸いです」と話している。

(2021年4月11日付紙面より)

完成し配布された町独自の「まちのカレンダー」=太地町公民館
2021年04月11日
20 感染拡大やワクチンについて
 堀順一郎町長がメッセージ  (那智勝浦町 )

 大阪府などの近隣や和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が広がっていることを受け、那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、「感染防止対策」や「ワクチン接種状況」についてコメントを発表した。内容は次の通り。

  □     □

■堀順一郎町長コメント



 町民や事業者の皆さまにおかれましては、平素から新型コロナウイルス感染症への感染防止の取り組みにご協力いただき、心より御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は大阪府などの近隣で感染が急激に広がっており、和歌山県でも4月7日に過去最多となる感染が確認されました。本町を含む新宮保健所管内では感染者が確認されておりませんが、最近の感染状況や、感染力が強いとされる変異種の報道などで、不安な気持ちをお持ちの方も多いと思います。

 ご自身や大切な方を守るため、引き続きマスクの着用や3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

  □     □

■ワクチン接種の状況



 本町は1月18日に「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置し、スムーズに接種を実施できる体制を整えております。現在、ワクチンの供給は全員に行きわたる量ではありませんので、4月19日より高齢者の皆さまから順次接種を始めてまいります。

 ワクチン接種は町民の命を守り、感染拡大防止の決め手と期待されております。入手次第速やかに接種を行い、ワクチンの供給量に応じて速やかに接種を進めてまいりますので、今後ともご安心ください。

 接種に不安のある方は、かかりつけ医や町の相談窓口に相談していただき、接種に問題のない方はできる限り接種いただきますようお願い申し上げます。

(2021年4月11日付紙面より)

堀順一郎町長
2021年04月11日
21 熊野那智大社の「秀衡桜」
 那智勝浦町  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にある和歌山県天然記念物の「秀衡桜(ひでひらざくら)」が現在、見頃を迎えている。

 秀衡桜は高さ15㍍、幹の周囲約2㍍の巨木。約800年前、武士の熊野詣でが盛んな時代に奥州藤原氏の第3代当主・藤原秀衡が夫人と共に参詣した際、奥州から持ち込んだ苗を植えたと伝えられている。花の姿が雲かかすみに見まがうほど真っ白く咲くため「白山桜」とも呼ばれている。

 例年は、毎年14日に営まれている「桜花祭」の頃に満開を迎えるとのことだが、今年は10日ほど開花が早いという。

 同大社神職は「気候が暖かかったせいか、3、4日前から一気に満開となりました。写真を撮っている参拝者の方々をよく見掛けます。昨年から続く新型コロナウイルスの影響で気持ちが重くなりがちな日々だと思いますが、桜を眺めて心穏やかにお参りしていただければ」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

満開を迎えた「秀衡桜」=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年04月11日
22 防災頭巾を贈呈
 市内5小学校の205人へ  (新宮市土建協同組合 )

 新宮市土建協同組合(松根康隆理事長)は8日、市内5校の新小学1年生205人に防災頭巾220個を贈呈した。松根理事長ら4人が市役所を訪れ、「災害から子どもたちの命を守るために役立ててほしい」と速水盛康教育長に手渡した。

 かつて市立の小学校では、児童たちは教科書を乗せて頭を守り、避難訓練に取り組んでいた。きっかけは2010年5月の組合創立60周年記念で、逃げるときに両手を使うことができればより安全と思い、市内小学校の全児童に防災頭巾を贈呈。小学校生活を通して使用できるよう、毎年新1年生に贈り続けており、今年で12年目となる。

 組合は「さまざまな工事を実施する際、音やほこりなどで迷惑を掛けている市民に対して何かできることがあれば」との思いから花づくりなどのボランティア活動を行う市美化里親制度(アダプト・プログラム)加盟団体への寄付や、協働で花の苗植え作業にも取り組んでいる。

 受け取った速水教育長は「さらなる非常災害への意識を高める機会を頂き、大変ありがたく思います。東日本大震災から10年。子どもたちはもちろん、教職員も改めて気を引き締め、防災教育の充実を図っていきたい」。

 松根理事長は「近い将来に発生するとされている東南海地震などの災害に備えて命を守るアイテムの一つとなってくれれば」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

速水盛康教育長(左)に防災頭巾を手渡す松根康隆理事長(中央)と阿万卓也副理事長=8日、新宮市役所
2021年04月11日
23 海上遊歩道など散策  ふれあいサロンで太地町へ  (新宮市 )
2021年04月11日
24 「気軽に利用して」  三輪崎会館に体温測定センサー設置  (新宮市 )
2021年04月11日
25 4人が高校生活スタート  新宮高定時制で入学式  
2021年04月11日
26 熊野地域でキッズフリマを  CFに挑戦中  (新宮市の濱口真理子さん )
2021年04月11日
27 鮮やかに、春の花壇が見頃  タウンガーデンで草引き  (新宮市 )
2021年04月11日
28 例年より早い開花  和泉さん宅のフジの花  (那智勝浦町 )
2021年04月11日
29 看護の道への第一歩  なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )
2021年04月11日
30 期待胸に新たなスタート  太地小・中で入学式  
2021年04月11日
31 鯉のぼりくん中止に  熊野市の七里御浜海岸  
2021年04月11日
32 「お手玉で遊んでね」  きたやま保にプレゼント  (北山村 )
2021年04月11日
33 新宮・東牟婁で3人が受章  第36回危険業務従事者叙勲  
2021年04月11日
34 お悔やみ情報
  
2021年04月10日
35 五輪聖火、和歌山県へ
 県内は新宮市からスタート  

 東京五輪の聖火リレーは9日、和歌山県に舞台を移した。3月25日に福島県でスタートしたリレーは、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重の各県に続いて8県目。県内のスタート地点となる新宮市では、県道231号あけぼの広角線のみはらし台で出発式が催された。

 9、10日の2日にわたって行われる県内のリレーでは、同市、那智勝浦町の「那智の滝」や、串本町の橋杭岩などの景勝地を経て最終地点・橋本市に至る。翌日には奈良県にリレーが引き継がれる。

 出発式では、田岡実千年市長が「東京オリンピック開催に先駆け、福島県をスタートした聖火リレーが本日、近畿地方最初の地として新宮で開催できることを心から喜んでいる」と開催への協力に対し、関係各位に感謝を述べた。

 「この聖火が東京まで届き、オリンピックが大成功するように祈念します」とあいさつし、1964年東京オリンピック体操金メダリストの早田卓次さん(田辺市出身)に聖火を託した。

 早田さんは「コロナ禍で大変な思いをされていると思うが、7月から始まる東京オリ・パラが安心・安全に迎えられるようご支援を」。

 トーチは第2走者・新宮市出身で1996年アトランタオリンピックレスリング銅メダリストの太田拓弥さんへ。2011年の紀伊半島大水害で家族5人を亡くした中平史都さん(新宮市)も走者を務め、リレーの舞台を那智勝浦町に預けた。

  □     □

 同町市野々の大門坂入り口では、ミニセレブレーションが実施された。

 堀順一郎町長は「まさに世界遺産のど真ん中となる大門坂から那智の滝までのコース。この素晴らしい場所を全国や世界にPRできる絶好の機会とし、大変期待している」。競技選手らの活躍と祭典の安全開催を願った。

 小賀柚那さん(那智中2年)が「しっかりと走りきって地域の方々や、病気で来れなかった私のおじいちゃんにもエールを送りたい」と思いを語り、トーチを手に出走。11人の走者が飛瀧神社目指してリレーをつないだ。

  □     □

 新宮市と那智勝浦町の走者は次の皆さん。

■新宮市

▽早田卓次▽太田拓弥▽杉浦資史▽加藤玲▽飛鷹このの▽はつ▽福水祐貴▽山本典正▽田中亮▽松下佑太▽中平史都

■那智勝浦町

▽小賀柚那▽湯川夏貫▽前寿馬▽福島伊津美▽松本春美▽けいちゃん▽堤康夫▽橋本純奈▽やす▽星畑太一郎▽西山等

(2021年4月10日付紙面より)

田岡実千年市長(左)が早田卓次さんに聖火を託した=9日、新宮市
堀順一郎町長(右)がトーチに点火=那智勝浦町
聖火が引き継がれた=那智勝浦町
2021年04月10日
36 英霊の冥福とコロナ終息祈る
 花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は8日、新宮市福祉センターで花まつりの記念行事「平和祈念祭」を営み、祖国の平和と繁栄を願いながら亡くなった諸英霊の冥福を祈った。

 祈念祭には遺族約20人が参列し、住職らの読経の中焼香した。田岡実千年市長は、戦後、市においても平和で心豊かに生活できる魅力と活力のあるまちづくりのためにまい進してこられたことは戦没者のご加護と遺族の協力・支援のたまものであるとし「現在享受している平和と繁栄が戦争によって心ならずとも命を落とした方々の犠牲の上に築かれていることを忘れてはならない」と追悼の辞を述べた。

 池上順一・市遺族連合会長は「先の大戦より76年を迎えるが、世界からは今なお戦禍の報が絶えることはない。その中にあってわが国が平和でいられるのは祖国の繁栄と将来を案じながら尊い命をささげられた諸霊の思いが導いてくださったから。コロナ禍を乗り越え、あの戦争を後世に伝え続けるとともに、世界平和への道を進むことを誓う」と祭辞を読み上げた。

 祈念祭後には「新型コロナウイルス終息祈願法要」が営まれ、世界的に猛威を振るい続ける新型コロナの早期終息を願い、般若心経などが唱えられた。

(2021年4月10日付紙面より)

焼香する平和祈念祭の参列者=8日、新宮市福祉センター
諸英霊の冥福を祈り読経
2021年04月10日
37 いつかアジサイの名所に
 勝浦LC協力し大泰寺に植樹  (那智勝浦町 )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、鵜殿忠德会長)の会員ら25人は6日、那智勝浦町下和田の古刹、定光山大泰寺(西山十海住職)に山アジサイ100本を植樹した。同クラブ奉仕委員長の樋口眞奈美さんは「新型コロナの収束を祈願し植樹した。勝浦LCもアジサイと共に発展することを願っています」と思いを語った。

 植樹は、西山住職の「寺がアジサイの名所になるように」との思いに賛同した勝浦LC会員の協力によるもの。

 同寺では、和歌山県の「未来を彩る花の郷づくり事業」を活用して、すでに1000本のアジサイの植樹を行っているが、この日はそれに上乗せする形で勝浦LCが100本の苗を提供し、その植樹を実施した。

 寺の縁起によると、同寺は1200年ほど前に地域住民を苦しめる大蛇を封じるため、天台宗の開祖・最澄が柳の木より薬師如来を彫り上げ祀ったことが始まり。現在の本尊・薬師如来は保元元(1156)年の銘があることから最澄のものではないものの、当時最先端の彩色が施されており、国の重要文化財の指定を受けている。

 西山住職は「かつて当寺は地域の中心だった。しかし時間が経過し、現在は町民にも知らない人がいる」と現状について述べ「勝浦LCの皆さんと花の力を借り、多くの人に寺のことを知ってもらって寺を訪れる人がひとときの安らぎを得られる場所になれば」と話していた。

 アジサイのシーズン前には、同所で勝浦LCによる植栽記念石碑も建立される予定。

(2021年4月10日付紙面より)

アジサイの植樹に参加した皆さん=6日、那智勝浦町下和田
会員らが協力し、100本の苗を植えた
2021年04月10日
38 ランナーが希望の光つなぐ
 聖火リレーに向井さん、逢野さんら  (熊野市 )

 東京オリンピックの聖火リレーが8日、熊野市に入り、24人のランナーがJR熊野市駅前から山崎運動公園まで約1時間かけてトーチをつないだ。

 福島県をスタートした聖火リレーは7日に7番目として三重県に引き継がれ2日間で県内12市町を回った。熊野市区間は、タレントで「みえの国観光大使」の磯野貴理子さん、元紀宝町消防団長の向井治さん(紀宝町)、県立伊賀つばさ学園高等部3年の逢野響さん(紀宝町)、団体職員の内田鈴子さん(熊野市)、羊飼いの北見悠加さん(御浜町)らがランナーを務めた。

 熊野市駅前では木本高校吹奏楽部が演奏を繰り広げ、聖火をともした向井さんが出発。花の窟(いわや)神社前では熊野鬼城太鼓の演奏や打ち上げ花火、熊野古道参詣衣裳に身を包んだ小学生と高校生が出迎えた。

 逢野さんは父・殖章(しげあき)さんと一緒に走り、山崎運動公園で地元ダンスチームから歓迎を受ける中、磯野さんに聖火を託した。

 磯野さんがサポートメンバーと共にゴールした後の聖火リレーセレブレーションで、鈴木英敬知事は「希望の光をつないでくれたランナーの皆さんは、さまざまな思いを発揮して走ってくれた」と感謝の言葉を述べた。

 大役を務め終えた逢野響さんは「長くて短い一瞬の出来事だった。熊野や紀宝町にお世話になっているので恩返しの気持ちで走ってうれしかった」、殖章さんは「息子と聖火をつなげることができてうれしかった。夢がかなった」と喜んでいた。

 向井さんは「1年待ったが、無事にランナーを務めることができてよかった」と話していた。

(2021年4月10日付紙面より)

熊野市区間をスタートする向井治さん=8日、熊野市のJR熊野市駅前
聖火を託す逢野響さん(右)と殖章さん
最後のランナー磯野貴理子さん
2021年04月10日
39 国公立大学に27人合格  近大新宮高校の合格実績  
2021年04月10日
40 国公立大学に37人合格  新宮高校、20年度の進路状況  
2021年04月10日
41 オープン記念に坂田さん講話  スマホマイスター講習会  (新宮市 )
2021年04月10日
42 自転車の安全利用呼び掛ける  那智勝浦町で街頭啓発  
2021年04月10日
43 将来に向け一生懸命勉学  新翔高校に111人入学  (新宮市 )
2021年04月10日
44 ドキドキの1年生  公立小中学校で入学式  (新宮市 )
2021年04月10日
45 日舞や歌で釈迦誕生彩る  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2021年04月10日
46 串本町の令和3年施政方針⑤   
2021年04月10日
47 例年より早く花の時季に  小川・滝の拝そばの藤棚  (古座川町 )
2021年04月10日
48 仏教の祖の徳にあやかる  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2021年04月10日
49 生き抜く力見据え第一歩 新入生88人迎えて入学式 (串本古座高校)
2021年04月10日
50 莊司さん、仲さんに委嘱  紀宝警察署で伝達式  (少年指導委員 )
2021年04月10日
51 チャイルドシート使用推進を  うどの幼をモデル園に指定  (紀宝署 )
2021年04月10日
52 進路実現に向け勉学や部活に  木本、紀南高校で入学式