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2021年03月25日
1 「いつの日かまた再開を」
 休園前にお別れ会  (高田保育所 )

 新年度より休園が決定している新宮市立高田保育所(坪井辰実所長)で24日、お別れ会があった。園児は、園舎である新高田会館(高田交流センター内)で過ごした楽しい日々に別れを告げた。

 同保育所(市立高田へき地保育所)は1973(昭和48)年4月に旧高田会館に開所。当時は3歳児から就学前まで20人の園児がいたが、2007(平成19)年度末には2世帯2人となったため休園に。

 その後、地区住民の尽力により10(平成22)年4月には7世帯9人となり、再開に向け市と協議を行った結果、同年5月10日に再開。園舎に子どもたちの笑い声が戻った。

 19(令和元)年7月、建物の老朽化や耐震面の不安などの観点から現在地に移転。現在、1、2、4歳3人の園児が入所しているが、今月末には1世帯2人になること、来年度、再来年度においても園児数が2人であることが見込まれることなどから、惜しまれながらも休園の運びとなった。

 この日のお別れ会では、歌や体操、運動会ごっこなどで園生活を振り返り、園児には手作りの証書が授与された。

 昨年、未入所児を対象にした遊びの場「わんぱく広場」を開始し、保護者らの関心の高さに園児数増加への手応えを感じていた矢先の休園。同保育所教職員は「悔しい思い」と肩を落とす。

 「高田村つくり推進事業」を立ち上げ、移住者促進に向けての取り組みを進める高田区。坪井所長は「休園は残念の一言に尽きる。保育所の再開に向け、移住定住の観点からも区で話し合いを進めていけたら」と話している。

(2021年3月25日付紙面より)

手作りの証書が授与された=24日、新宮市高田の新高田会館
2021年03月25日
2 地域産業の発展に向け サザンエースが初入港 (新宮市)

 北越コーポレーション株式会社の大型木材チップ船「Southern Ace(サザンエース)」(船主・福神汽船㈱、運航・日本郵船㈱、総トン数4万9877㌧、全長約210㍍、全幅37㍍)が21日、新宮港に初入港した。23日のセレモニーでは、田岡実千年市長が「新宮港が地域産業の拠点として成長するため、共に新たな第一歩を踏み出すことにつながると確信している」と歓迎した。

 同船は木材チップの海上輸送のため、今月2日に長崎県の造船所より就航。ベトナム南部のフーミー港で木材チップを積み、このたびの新宮港入港に至った。

 スクラバー(IMO Sox規制対応設備)とバラスト水処理装置(バラスト水管理条約対応設備)を搭載し、国内最大船型ながら燃費は同船型比15%減と、チップ輸送におけるCO2排出量の削減に大きく寄与するエコシップとなっている。船名は同社の木材チップの海上輸送を担ってきた「HOKUETSU ACE Ⅱ」の船名を一部継承した。

 同港佐野3号岸壁で行われた歓迎セレモニーには、田岡市長、久保智敬市議会議長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東牟婁振興局の鈴木伸幸・新宮建設部長、和歌山県県土整備部の木村高秀・港湾空港振興課副課長、北越コーポレーション紀州工場の前田孝夫事務部長、本社チップ・パルプ部の三上山学・課長、福神汽船の瀬野直人・取締役執行役員、日本郵船の八島健一郎・製紙原料グループ第一チーム長が出席。

 田岡市長は北越コーポレーションに対し「長きにわたり当地方において果たされた貢献や地域に根付いた取り組みは心強く、市も共に地域産業のさらなる活性化に向けて取り組んでいく決意を新たにした」。

 前田事務部長は「皆さまのご尽力を賜りながら文字通り『エース』となり、紀州工場の救世主として継続的に発展していきたい」と協力を求めた。

 久保議長、紀州工場の仲美保さん、垣内会長らが福神汽船、日本郵船に対し花束や記念品を贈呈。歓迎の意を示した。

 同船は今後、主に同港や新潟港への寄港を計画している。26日(金)にはチリに向けて同港を出港する予定。

(2021年3月25日付紙面より)

初入港を祝った=23日、新宮市佐野
大型木材チップ船「Southern Ace」(日本郵船提供)
2021年03月25日
3 学生がイベント復活策提案
 早大地域連携WSの報告会  (串本町 )

 串本町役場本庁で23日、早稲田大学の連携事業「地域連携ワークショップ(WS)」の最終報告会があった。学生11人が同町設定のテーマ「コロナ禍における観光イベントのあり方は?~イベントの復活策を考える~」について検証した成果を提案するなどした。

 この事業は、同大学教育連携課が地域活性化への貢献を目的とし自治体と連携して展開。同町とは2018年度から連携していて、本年度はコロナ禍を考慮しオンライン形式で実施する内容を計画し、学部問わず学生の参加を募った。

 応募した11人はA班とB班に分かれ、1月から検証を始めた。本来であれば現地フィールドワークを実施するところをオンライン通信による現地キーマンへのインタビューに置き換えて情報を収集。現地に還元する提案内容を含む成果をまとめたという。

 最終報告会はウェブ会議システムを用い、同大学教育連携課の羽深浩二さんがコーディネーター役を務めて実施。串本町からは役場産業課の阪本祥さん、南紀串本観光協会の宇井晋介さん、ゲストハウス木―BOKU―の吉田剛さんが出席し、阪本さんと同大学の井上文人理事でこの報告会に期待するところを示し合い発表へと移った。

 5人組のA班は持ち得る観光要素を起爆剤にした新規イベントの展開という視点からアプローチし、成果として▽世代別釣り企画▽AR企画▽アフターコロナ時代の大学生向けツアー企画―といったアイデアを提案。6人組のB班は町外に串本を知ってもらう上で町民が楽しんでいる状況が重要という視点から検証を深め、すでに実績がある既存イベントの復活策や日ト友好マスコットキャラクター「まぐトル」を活用した探検隊実施といったアイデアを提案した。

 提案後は質疑応答もあり、内容のさらなる掘り下げに加え現役の大学生に情報を効果的に伝える会員制交流サイト(SNS)、活用の工夫などもこの機に探るなどした。阪本さんは「全てとはいかないが、提案していただいた内容を今後に生かしていきたい」と応えて提案に感謝するなどした。

 発表後は早大指導陣からの全体講評があり、参加した11人がそれぞれに取り組んだ感想を述べて締めくくったという。

(2021年3月25日付紙面より)

早大地域連携WSに参加する学生から提案を受ける阪本祥さん(左)ら=23日、串本町役場本庁
2021年03月25日
4 色とりどりの花がお出迎え
 下里とも子ガーデンで満開  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、会員7人)で、チューリップやピンクパンサー(シレネ)など色とりどりの花が見頃を迎えている。花の配列や整備によって、より際立った春の花たちが住民や見物人の目を楽しませている。

 同ガーデンは花壇の所有者であった故・笠松朝子さんの遺志を受け継いだ会員や住民らがボランティアで管理している。

 花壇には前述の花のほか、キンギョソウ、クリサンセマム、パンジー、ヤグルマソウ、ムラサキハナナ、ハナビシソウなどが満開となっており、ルピナスやゴテチャも開花を控えている。

 ガーデン内にはテーブル2台とベンチ2基を設置しており、花を見物しながら休憩や昼食ができる。

 また、岩本代表が大阪府堺市に住む知人から譲り受けた赤色のチューリップの球根約300個も植えたことから、4月ごろにはさらなる彩りが加わるという。

 岩本代表は「今年は昨年と違い、テーブルもベンチも用意しています。下里地域を散策がてら立ち寄って花を楽しんでいただけたら」と話していた。

(2021年3月25日付紙面より)

会員の皆さん=22日、那智勝浦町の下里とも子ガーデン
色とりどりの花が迎えてくれる
2021年03月25日
5 交流し魅力を感じる
 ファミリーフットサルフェスティバル  (新宮市 )
2021年03月25日
6 住宅地、商業地とも下落  和歌山、三重県地価公示  
2021年03月25日
7 将来の夢や目標掲げる  那智中学校で立志式  
2021年03月25日
8 熊野那智の原始林ウオーク  写真家・内山りゅうさんと  
2021年03月25日
9   
2021年03月25日
10 総数は1989年以降最低  令和2年観光客動態調査  (和歌山県 )
2021年03月25日
11 復興に役立てて  マジックサークル青い鳥が寄付  (新宮市 )
2021年03月25日
12 コロナ影響で相談増  「生活保護相談会」詳細報告  (全国青年司法書士協 )
2021年03月25日
13 自ら学問する決意を  近大新宮で中学校修了式  
2021年03月25日
14 観光事業展開や人材育成に向け 那智勝浦町の人事異動 
2021年03月25日
15 15人が園舎を巣立つ  勝浦認定こども園で卒園式  
2021年03月25日
16 「強い心で進んでね」  丹鶴幼稚園で卒園式  (新宮市 )
2021年03月25日
17 看護学校に6年連続合格  8年連続就職率100%達成  (紀南高校 )
2021年03月25日
18 熊野市は11月7日に  延期となっていた成人式  
2021年03月25日
19 太平洋岸自転車道の活用で一致  熊野エリア道の駅協議会  (合同研修会 )
2021年03月25日
20 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2021年03月25日
21 「楽しみに待ってくれる人も」  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2021年03月25日
22 賞種発表し撮影者たたえる  文化セで第29回表彰式実施  (串本海中フォトコン )
2021年03月25日
23 お悔やみ情報
  
2021年03月24日
24 熊野の学術振興などに寄与
 東京大学と協定締結  (新宮市 )

 新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は22日、連携協力に関する協定を締結した。市と同大学はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で中継をつなぎ、田岡実千年市長と大西克也研究科長・部長が協定書に調印と署名をした。協定の有効期間は2026年3月31日まで。

 市と同大学の交流は2017年から。市は同大学人文社会系研究科の秋山聰教授からの依頼を受け、体験活動プログラムなどで当地方を訪れた学生や院生、留学生を受け入れてきた。18年には秋山教授が事務局となり「2018年度国際熊野学会大会」「第42回地中化学会大会」が市で開催された。

 協定は、市と同大学文学部が相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的とするもの。締結式は1月11日、東京大学で実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大による首都圏への緊急事態宣言の発出により延期となっていた。

 目的達成のために、それぞれの機関に有する知識や経験、能力を生かし▽熊野研究の振興および「熊野文化」の国内外の発信、国際交流の促進など▽学生・留学生(および教員)の体験活動・研修▽市をはじめとする熊野地方の社会教育による地域活性化▽市をはじめとする熊野地方の文化財研究・保護・活用―などについて連携協力の上取り組んでいく。

 市では協定により、次世代人文学の構築を担う研究者が市・熊野地方の歴史文化、自然、文化行政を実際に体験し研究活動の参考とすることで一層の学術的、文化的な振興が期待され、国際的にも研究が紹介・情報発信されることにより、将来的な地域活性化に資することができるものとしている。

 締結式には、市からは田岡市長、速水盛康教育長、熊野学研究委員会の中瀬古友夫委員長、国際熊野学会の山本殖生代表委員が、同大学からは大西研究科長・部長や秋山教授らが出席。秋山教授が協定の趣旨や締結に至った経緯を説明し調印の運びとなった。

 かつて起請文(きしょうもん)として使われた「熊野牛王(ごおう)符(宝印)」にあやかり、熊野三山の牛王符が印刷された用紙を協定書とした。田岡市長は協定締結に対する感謝を示し「市は豊かな自然と独自の熊野文化を誇りとし、熊野学として地域のために生かす取り組みを続けてきた。東京大学の皆さまとの連携、協力によって学術・文化の振興、教育の活性化のみならず、さまざまな波及効果があるものと期待している」とあいさつ。

 山本代表委員は「熊野は時間と空間を超えた宗教文化が息づく聖なる場所。東京大学のご指導をいただきながら、調査・研究を進め、世界に向けて発信できれば」と話していた。

(2021年3月24日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と東京大学の大西克也研究科長・部長が協定書に調印した=22日、新宮市役所別館
2021年03月24日
25 思い出詰まった校舎巣立つ
 公立小学校で卒業式  (東牟婁郡 )

 東牟婁郡の那智勝浦町、串本町、古座川町の公立小学校で23日、卒業式が挙行された。児童計224人が卒業証書を手に、思い出の詰まった校舎を巣立っていった。

 那智勝浦町立宇久井小学校では、芝﨑勝善校長が卒業生23人に証書を手渡し、「皆さんがつくり上げてくれた宇久井小学校は今、学年の垣根を越えて声を掛け合える学校になりつつある。あいさつは相手への思いやりの心。人の心を和ませる一番短い言葉。皆さんには、いつまでも笑顔であいさつができる人であってほしい」と式辞を述べた。

 在校生を代表して川瀬ららさんが、コロナ禍中に縦割り班掃除や委員会活動などで最高学年としてのあるべき姿を示してくれた卒業生に、「託された宇久井小学校をより良くするため、みんなで力を合わせて頑張る」と決意を述べた。

 卒業生を代表して清水漣君が保護者や来賓、教職員に感謝し、「小学校で学んだことを忘れずに成長していきたい」と答辞。式に出席した5年生から花束を受け取り、晴れやかな笑顔で校舎を後にした。

(2021年3月24日付紙面より)

校歌を歌う卒業生=23日、那智勝浦町立宇久井小学校
2021年03月24日
26 国道沿いにちょうちん飾る
 役場や佐田区などの有志  (古座川町 )

 古座川町佐田で22日、役場や佐田区などの有志によるちょうちんの飾り付け作業があった。設置期間は4月4日(日)までの2週間で、午後6時~9時には点灯もされる。

 七川ダム湖畔はダムの完成以降、重ねてソメイヨシノなどの植樹がありその総数は約3000本とされる。中でも佐田一帯は花見の一大名所で、ちょうちんは訪れる人がより楽しめるようにと佐田区が軸となって飾るようになった。

 近年は区内の過疎化や高齢化が進み、不足する人出を役場の若手を中心とした職員有志が公務の段取りをつけて応援する形が定着。イベント「桜まつり」と対の開花時期限定の趣向として続いている。

 収束しないコロナ禍により、昨年に引き続き今年も密の状況を招きやすいイベントは中止。随時鑑賞となるちょうちんは諸事情で規模縮小となるが実施することとした。

 役場地域振興課によると、今月22日は役場の若手職員と佐田区の区民有志15人が手分けして作業に当たった。設置区間は佐田駐在所~馬蹄(=桜の広場)間で、距離にして約350㍍。今年は今津橋から添野川(そいのがわ)方面への設置を取りやめ、追加したLED電球を足してそれまで飛ばし飛ばしだったちょうちんの明かりを夜半に全てともして往時の雰囲気を取り戻す形としている。

 この日の佐田地内のソメイヨシノは株によって差があるがおおむね三、五分咲き。週末から月末までに見頃になりそうだという。

(2021年3月24日付紙面より)

咲き始めた花を淡く照らし上げるちょうちん=22日、古座川町佐田
ちょうちんを飾り付ける役場職員や佐田区の有志(古座川町提供)
2021年03月24日
27 美しい音色で観客魅了
 吹奏楽部が2年ぶり定期演奏会  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)の吹奏楽部(潮﨑敬祐部長)は21日、御浜町中央公民館アメニティホールで第10回定期演奏会を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、2年ぶりに美しい演奏で観客を魅了した。

 吹奏楽部は創部15年を数え、定期演奏会は毎年3月に開催し、高校3年生の「卒部式」を兼ねた一年間の集大成の場。本年度の卒業生7人と部員31人、OB・OG10人、顧問2人を含む50人が出演し、保護者や地域に感謝の気持ちを込めて演奏した。

 来場制限、手指消毒、検温といった対策を講じ、第1部はこれまでの吹奏楽部の軌跡をたどり、思い出の曲「ARSENAL」「マードックからの最後の手紙」「イル・デ・パン~瑠璃の海~」を披露した。

 第2部は例年、中学生と高校生が演奏で対決する「中高対決」だが、今年は紅白対決を繰り広げた。紅組は「ドラえもん」「星に願いを」など、白組は「RPG」「スーパーマリオブラザーズ」を演奏し、投票の結果、白組が勝った。集計中には有志バンド「K組」のパフォーマンスで観客を楽しませた。

 今年ヒットした曲を奏でた第3部で卒業した高校3年生を紹介。終了後には、アンコールが起こり、近大新宮吹奏楽部の定番曲「Sing Sing Sing」を演奏し、幕を閉じた。

(2021年3月24日付紙面より)

アンコールで定番曲「Sing Sing Sing」を演奏=21日、御浜町中央公民館
第10回定期演奏会に出演した部員と卒業生、OB・OGら
2021年03月24日
28 優勝は新宮高校女子
 新宮市長杯女子サッカー大会  
2021年03月24日
29 エールを胸に新たな一歩
 王子サッカー教室が卒団式  (新宮市 )
2021年03月24日
30 新宮、近大新宮が個人、団体で
 全国高校空手道選抜大会へ  
2021年03月24日
31 5年連続で日本一  2019年産ミカン産出額  (和歌山県 )
2021年03月24日
32 優秀作品に表彰状  世界遺産の作文で近大新宮中  (新宮ユネスコ協会 )
2021年03月24日
33 先輩の経験談から学ぶ  新宮高校で進路LHR  (新宮市 )
2021年03月24日
34 河川整備計画策定に向け  12回目の懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )
2021年03月24日
35 新宮城跡の魅力発信  生中継で現地案内  (新宮市 )
2021年03月24日
36 「コロナに負けるな!」  演奏会で感謝と思い伝える  (新宮高校吹奏楽部 )
2021年03月24日
37 2人が新たな歩み進める  北山小学校で卒業式  (北山村 )
2021年03月24日
38 桜植樹し舞踊など奉納  加寿地蔵尊でさくらの会  (那智勝浦町 )
2021年03月24日
39 新宮道路用地グループ設置 本紙エリア関係の人事異動 (和歌山県)
2021年03月24日
40 成人式、11月28日に  まなびの郷で開催へ  (紀宝町 )
2021年03月24日
41 小学校で勉強頑張るぞ  5歳児のお別れ会  (成川保 )
2021年03月24日
42 早くも田植え始まる  東海地方有数の早場米の産地  (紀宝町 )
2021年03月24日
43 映画上映で平和を考える  文化センターで公開行事や総会  (くしもと9条の会 )
2021年03月24日
44 お悔やみ情報
  
2021年03月14日
45 コロナワクチン、医療センターへ
 来週から、医療従事者に接種開始  (新宮市 )

 都道府県が実施する、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への接種が全国で始まっている。新宮・東牟婁地方では12日午前、195バイアル(1箱、975人分)が新宮市立医療センターに到着。ワクチンは今後、那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院に配分される。

 ファイザー製ワクチンは、先月12日に輸入第1便として、最大38万6100回(19万3050人)分が到着。21日の第2便では最大45万2790回(22万6395人)分、今月1日の第3便で最大52万6500回(26万3250人)分が国内に届いた。

 和歌山県では今月6日、3900回分が県内11病院に到着し、8日に接種が始まった。市立医療センターでは17日(水)から19日(金)にかけて、医師・看護師・技術スタッフなど同センター職員に接種を行っていく予定だ。

 12日、河野太郎行政改革担当相は会見で、6月までに計約1億回分(約5千万人分)のワクチンを調達できるとの見通しを表明した。欧州連合(EU)の承認が得られれば、5月に毎週9188箱、最大約1千万回分が日本に到着し、全ての高齢者約3600万人分を6月末までに市区町村に届けるなどの方針を示した。

 今後のスケジュールによると、15日(月)に360箱が日本に到着。医療従事者分のワクチンについて、5月10日の週に対象者全てが2回接種できる量の配送が完了するという。

  □     □

■ワクチン相談窓口設置



 4月中旬から高齢者への接種が始まる新型コロナワクチン。和歌山県では、16日(火)に相談窓口を開設し、ワクチンの効果や副反応に係る相談などに対応していく。相談は電話(073・441・2593)もしくはFAX(073・431・1800)で応じる。受付時間は土・日・祝日含む午前9時~午後6時。接種券、接種場所、接種時期などについては各市町村に問い合わせる。

(2021年3月14日付紙面より)

新宮市立医療センターにワクチンが到着=12日午前(新宮市提供)
(新宮市提供)
2021年03月14日
46 新型車両お目見え
 ICOCAもエリア拡大  (JR西日本 )

 春のダイヤ改正に伴い13日、JRきのくに線・紀伊田辺―新宮駅間に新型車両227系が導入された=写真。同車両には車載型IC改札機が搭載。これにより、県内全域でICOCA(イコカ)が使用できるようになった。

 同車両は、アーバンネットワーク共通のインテリアデザインを採用。客室には間接光を組み合わせたLED照明を用いるなど落ち着いた車内空間となっている。2019年春のダイヤ改正により近畿圏に初投入。和歌山線・桜井線、きのくに線の一部に導入された。和歌山県と奈良県では、文化・歴史・自然の奥深さを表現した緑色が配されている。

 同日午前6時53分、第1便が新宮駅を出発。駅のホームには新型車両を写真に収めようとスマートフォンや一眼レフを手にした鉄道ファンの姿が見られた。

 ICOCAが新たに使えるようになるのは同区間で21駅。ICOCA、ICOCA定期券が利用できる。また、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使うことができる。

(2021年3月14日付紙面より)


車載型IC改札機を搭載
2021年03月14日
47 色鮮やかなティンガティンガ
 フラット7紀宝バイパス店で2人展  (紀宝町 )

 アフリカを代表する現代アートでタンザニア発祥の「ティンガティンガ」。現地でその芸術を学んだ2人のアーティストによる作品展が14日まで、紀宝町神内の紀宝バイパス沿いにある「フラット7紀宝バイパス店」で開かれている。入場無料で、時間は午前10時30分から午後5時まで。14日午後1時30分からはピアノに作品を描くという。

 出品したアーティストは、SHOGEN(上田祥玄)さん(34)と御浜町立阿田和小学校6年のHARUKA(細川悠花)さん(12)。赤、青、黄、緑、白、黒の6色の外壁用油性ペンキを用いて描いた35点を展示した。

 ティンガティンガは、1960年代末に生まれた絵画スタイル。サバンナの動物や豊かな自然、人々の暮らしを6色のペンキを使って、色鮮やかに描き出す。

 SHOGENさんは京都の雑貨店で出会ったティンガティンガに魅了され、その日のうちにタンザニア行きのチケットを購入。2014年7月から約1年間、現地で生活しながら修行を積んだ。現地で、タンザニア政府にパトカーを寄贈したHARUKAさんの父と知り合い、帰国した翌年、小学1年のHARUKAさんと出会った。

 「ティンガティンガは人の背中を押してくれるアート。コロナ禍だからこそ見てほしい。タンザニアの人たちと同じ生活をしたHARUKAさんにも会いに来てほしい」。

 HARUKAさんもティンガティンガに心を引かれ、小学4年の夏休みに2週間ほどタンザニアで学んだ。帰国後、初めて描いた「草原の中の夢」や、未来を意味するスワヒリ語の「baadaye」と題してヒマワリを描いた作品など27点を出品。「ヒマワリは太陽に向いて咲くので、前を向くイメージで描いた。ティンガティンガは自分が思ったときに好きな動物などを描けるので好き」と話していた。

(2021年3月14日付紙面より)

作品展を開いたティンガティンガアーティストのSHOGENさん(左)とHARUKAさん=紀宝町神内
2021年03月14日
48 中学校制服の現状を問う  新宮市議会一般質問(終)  
2021年03月14日
49 観光機構予算などを質疑  那智勝浦町議会3月定例会3日目  
2021年03月14日
50 「生きる姿は美しい」  新宮市出身の尾中さん、関西二科賞受賞  
2021年03月14日
51 おめでとうの気持ち込め  丹鶴幼稚園でお別れ会  (新宮市 )
2021年03月14日
52 熊野市消防が竿頭綬  功労章に紀宝町消防団の3人ら  (消防庁長官表彰 )
2021年03月14日
53 女性10人、みそ作りに挑戦  毎月恒例の「寺子屋広場」  (紀宝町 )
2021年03月14日
54 飛雪の滝で水陸用車いす試す  体験メニューの勉強会  (紀宝町 )
2021年03月14日
55 成人式、中止の判断  市議会「せめて記念品」訴え  (新宮市 )
2021年03月14日
56 お悔やみ情報
  
2021年03月07日
57 市内各地でハチクが開花
 120年ぶりの現象か  (新宮市 )

 新宮市の橋本児童館裏の坂を上った周辺(通称・砂羅=じゃら)の竹林や、市立佐野体育館へ向かう坂の周辺で現在、ハチクが花を咲かせている。イネ科マダケ属の竹の一種で、北海道以南で広く植栽されている。開花周期は120年といわれており、図鑑でもイラストで紹介されていることが多いため、直接花を観察できる機会は非常にまれだ。

 タケ類はいずれも地中を走行する太い地下茎を通じて栄養繁殖するが、数十年に1度、広域で一斉に開花することがある。花が咲くと地上部は枯れてしまうため、古くは「開花病」「十年枯病」と呼ばれ、天変地異の前触れとされていた。

 正確な周期やメカニズムは解明されていないものの、ハチクは直近で1908年に日本全国で開花した記録があり、今後2028年をピークに各地で開花が観測されると推定されている。

 タケの花はイネに類似し、風で花粉を飛ばして受粉する「風媒花」。色鮮やかな花弁はなく、一つ一つの小花を茶色の穎(えい)が覆った穂が形成され、外部に8㍉ほどの黄緑色の葯(やく)がついたおしべが垂れ下がる。めしべが受粉して成熟するとイネの米にあたる「穎果(えいか)」が実るが、同属のマダケなどは多くが発芽しない粃(しいな)であり、充実種子の発芽率も低い。

 ハチクの稈(かん=茎)は細かく割りやすい性質があることから、茶せんやちょうちん、すだれといった竹ひご細工に用いられる。枝が多いため竹ぼうきにも加工される他、紙質の皮は竹皮笠(たけのかわがさ)に、甘く柔らかいタケノコは食用に、茎の内側にある竹紙(ちくし)は漢方薬になって人々の生活を支えてきた。

 開花に遭遇したときには、120年に1度の機会を逃さず、じっくり観察してみてはいかがだろうか。

(2021年3月7日付紙面より)

ハチクの花=3日、新宮市立佐野体育館周辺
2021年03月07日
58 一人一人の夢に向かって
 86人が思い出を胸に卒業  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で6日、第73回卒業式が行われた。新型コロナウイルス対策のため規模を縮小したものの、マスク姿の卒業生86人が在校生や保護者、教職員に見守られながら思い出が詰まった学びやを後にした。

 感染拡大防止対策に伴う臨時休校や学校行事、部活動の制限といった困難な状況を仲間たちと共に乗り越えてきた3年生。全員の思いを答辞に込め、小山仁汰君、山副真緒さん、荘司大喜君が読み上げた。

 部活動を振り返り「練習や試合の中では協力することの大切さや、責任感なども培われました。3年間の活動で私たちは多くのことを学びました」。

 学校生活を支えてくれた家族、教職員に感謝の気持ちを伝え、後輩には今後の活躍を期待した。同級生には「一人一人の夢に向かって高校でも頑張っていきましょう」と励まし合った。

 3年間の思いを込めて「今、この瞬間を出発地点として進み、たくさんの新しい出会いを大切に過ごしていきたいと思います」と決意を伝えた。この日合唱できなかったものの、録音した式歌が流れ、3年生の歌声が会場を包んだ。

 竹原校長は「人を思いやる気持ちや冷静に判断する姿勢は、これからのステージで良い意味での変化をもたらす力だと考えています。全ての人に優しい社会の担い手になってくれることを期待し、今後も応援し続けたいと思います」とはなむけの言葉を贈った。卒業証書を受け取った卒業生は、それぞれの志を胸に新たな一歩を踏み出した。

(2021年3月7日付紙面より)

卒業の日を迎えた3年生=6日、紀宝町立矢渕中学校
代表して答辞を読む小山仁汰君(手前右)、山副真緒さん(中央)、荘司大喜君(左)
2021年03月07日
59 ふるさと和歌山を美しく 紀南地区郵便局長会が初の清掃活動 

 紀南地域の郵便局長で組織される紀南地区郵便局長会(会長=吉田仁久・椿郵便局長)は6日、那智勝浦町勝浦のお蛇浦(じゃうら)周辺で初の清掃活動を実施した。15人の局長が参加し、ごみ拾いに汗を流した。

 同会では年に2回の献血活動や北山村の「じゃばらの里の収穫祭」への参加、若手中堅専門委員会が各所で草刈りを行うなど、積極的に地域貢献に取り組んでいる。

 清掃活動はごみゼロを目指した条例の制定やさまざまな取り組みを展開する和歌山県に協力するとともに、郵便局が所在する各地域を美しくすることを目的に行われた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は参加者を少数に絞り込んだという。局長たちはペットボトルや流木、ビニール袋などのごみを懸命に拾っていた。

 地元、太田郵便局長の坂本雄哉那智部会長は「各地域から集まっていただいた皆さまに国立公園であるこの地域をきれいにしていただけるのはうれしい。本当にありがたい」。

 南方慎一朗副会長(新宮中央通郵便局長)は「ふるさと和歌山をきれいにするために今後も協力を継続していく。コロナ禍が収まれば多くの観光客の皆さまに和歌山を訪れていただきたい」と語った。

(2021年3月7日付紙面より)

清掃活動に取り組んだ紀南地区郵便局長会の皆さん=6日、那智勝浦町のお蛇浦周辺
ごみ拾いに汗を流した
2021年03月07日
60 アオモジの花が咲く  那智勝浦新宮道路などで  
2021年03月07日
61 3校とも定員割れ 高校入試最終出願状況 (新宮・東牟婁)
2021年03月07日
62 令和3年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月07日
63 小学校生活の思い出に 三輪崎小が卒業遠足 (新宮市)
2021年03月07日
64 心のこもった感謝状に涙  井関保育所でお別れ会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
65 雨でも楽しく元気に  はまゆう・こども園が卒園遠足  (新宮市 )
2021年03月07日
66 みんなで焼き肉おいしいね  わかば保育園でお別れパーティー  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
67 「お母さん大好き」  天満保育園で親子茶話会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
68 義援金箱を設置  令和3年2月福島県沖地震  (新宮市社協 )
2021年03月07日
69 お悔やみ情報
  
2021年03月03日
70 楽しんでもらう環境願う
 熊野川川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る今季の川舟下り定期乗合便が2日から始まった。乗客3人を乗せた第1便が、語り部の吉川安子さんたちとともに新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。

 川舟下り事業は2005(平成17)年9月にスタートした。最も乗客が多かったのは07(平成19)年度の5670人。昨年度は2872人だった。本年度は新型コロナウイルスの影響もあり、昨年4月14日から5月末まで休業。特に年間を通して約半数を占めるインバウンド客を集客できなくなったことが大きな痛手となり今年2月末で1048人となっている。

 運航開始前には川舟のお清めが行われ、吉川さんや熊野川川舟センター職員らに説明を受けながら、参加者がお神酒で船を清めていった。

 同センターの大濵孝之さんは「第1便を見送り、シーズンが始まった喜びを感じています。昨年はコロナ禍でできない日々が続いていたので、早くコロナが終息しお客さんに楽しんでいただける環境が戻るよう願っています」と話していた。

 川舟下りの乗船料金は大人4300円、4歳~小学生が2000円、団体割引(10人以上)が1人3900円、定期乗合便の貸し切りは1隻3万9000円、それ以外の時間(応相談)の場合は1隻4万9000円となっている。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。問い合わせ・申し込みは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2021年3月3日付紙面より)

手を振る乗客を乗せ出発した第1便=2日、熊野川町田長
2021年03月03日
71 263人が思い出胸に 規模縮小して卒業式挙行 (木本高校、紀南高校)

 県立木本高校(松本徳一校長)と紀南高校(森典英校長)で1日、本年度の卒業証書授与式があった。新型コロナウイルスの影響で学校生活が制限された一年になったものの、両校の計263人は感謝と希望を胸に未来への歩みを進めた。例年、在校生が見送っているが、昨年に続き感染予防のため規模を縮小して挙行した。

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■木本高校



 木本高校では188人(普通科110人、総合学科78人)が母校での思い出を胸に卒業した。2年生や保護者、教職員たちは前途ある旅立ちを心から祝福した。

 卒業生は拍手に迎えられて会場に入場。点呼に続いて、普通科代表の井本樹里さんと総合学科代表の井奥永遠さんが松本校長から卒業証書を授与された。松本校長は卒業生がこの1年間、コロナ禍によって苦労したことに触れ「人生を生きる力になっていると思う」と激励。「皆さんは未来への希望。木高の卒業生として誇りを持ち、思い切り羽ばたいて。郷土を愛し、何をすべきか考えてください」と式辞を述べて、日々の前進を祈念した。

 在校生代表の和田伯躍君が卒業生への感謝や送る言葉を述べ、これに応えて卒業生代表の田村祥弘君が答辞。後輩の成長に思いを寄せながら、これまで指導や支援を受けた学校、両親、地域への感謝と新しい人生への抱負を述べ、卒業後の新しい人生への抱負で母校に別れを告げた。関西方面の大学に進学するという男子卒業生の母は「元気でやってくれれば」と、健康を気遣っていた。

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■紀南高校



 創立60年目を迎えた紀南高校は卒業生が1万人を超えた。本年度の卒業生は75人(男子41、女子34)で、夢や目標を胸に3年間を過ごした学びやに別れを告げた。

 伊藤永聖君が旗手を務め、保護者と生徒会長の大西輝人君、教職員が拍手で卒業生を迎えた。森校長が卒業証書を授与し、各クラスを代表して平山步夢君、佐来京介君、植野畑颯君が受け取った。

 式辞を述べた森校長は「皆さんが立派になった姿を見せてくれることこそが、皆さんを見守り、育ててくださった人々や地域への恩返しになる。今後の豊かな人生と幸福を心より願っています」とエールを送った。

 皆勤賞15人を表彰し、在校生を代表して大西会長が「より一層ご活躍されますことを在校生一同心よりお祈り申し上げます」と送辞を述べた。卒業生を代表して奥地彩さんが「皆さんと一緒に過ごした3年間はかけがえのない宝物です。これからも、お互いのことを忘れず、また会える日を楽しみにしながら、私たちの進むべき道を歩んでいきましょう」と答辞を読み上げ、家族、教職員にも感謝の気持ちを伝えた。

(2021年3月3日付紙面より)

国歌と校歌の演奏を聴く卒業生=1日、県立木本高校
普通科代表の井本樹里さんに卒業証書
思い出を胸に卒業式に臨む=1日、県立紀南高校
卒業証書を受け取る佐来京介君
2021年03月03日
72 事務局設け見学など運営
 臨時総会開き新体制整備  (SP紀伊周辺地域協議会 )

 スペースポート(SP)紀伊周辺地域協議会(旧・民間ロケット発射場周辺地域活性化協議会、会長=下宏副知事)の臨時総会が1日、串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本であった。新たに同協議会事務局を置くため、先んじて次年度事業計画案や予算案を承認。併せて会名の変更などの会則変更や所要の規約設置を承認し、新たな体制を整えた。

 この協議会は、地域経済の高度化や発射時における周辺地域の事業環境や生活環境の円滑化などを図り活性化に資する目的で2019(令和元)年10月21日に設置。副知事を会長、同町と那智勝浦町の両町長を副会長とし、県と両町および広域で両町に関係する主要機関・団体の代表者を会員とする形で協議を進めている。

 県産業技術政策課によると、事務局設置の狙いは県と町が分担していた企画・運営や予算管理・執行を同協議会と事務局に一元化する点にあり、県と両町から人員と負担金を出し合いロケット打ち上げ応援イベントの運営や周辺交通対策の業務委託などの発注を行う。県の商工観光労働部長を事務局長とし、事務機能は串本町役場古座分庁舎内と県庁内に分散配置して4月中の稼働を目指す。

 この日は会則変更や事務局規定および会計処理規程の制定を経て、次年度の事業計画案と予算案を審議し承認。事業計画案では現時点での初打ち上げに向けた取り組みの全体イメージ(プレミア見学場〈パブリックビューイング付帯〉、見学場兼臨時駐車場、バス輸送運営や周辺交通対策)やその実施に至るまでのスケジュールを情報共有し、予算案では県が2分の1、両町は各4分の1を負担し、未定だが寄付金を上積みして総額7320万円を確保し取り組みを具体化する内容を確認した。

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大枠の受け入れ協議会軸で運営



 プレミア見学場は旧浦神小と田原海水浴場の2カ所で、国道42号は見学場起点で1㌔までの区間を駐停車禁止、1~3㌔区間を駐車禁止、見学場周辺町道を通行止めといった通行規制をかけて支障の抑止を図る考え。臨時駐車場兼見学場を旧串本古座高校古座校舎と旧国保古座川病院跡地を設定し、有料・事前予約制のパーク&ライド拠点を那智勝浦町体育文化会館一帯と串本町総合運動公園一帯に設けプレミア見学場へのシャトルバスを運行する。これら運営は同協議会から事業者へ委託して実施する形を目指している。

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町単独事業は引き続き町で



 前述した内容に含まれない両町単独のロケット振興事業(例えば串本町の独自ロゴ活用による地域経済振興や樫野崎における関係者対象の見学場設置など)は一元化の枠外で継続する。事務機能の一部を受け入れる串本町によると、県と両町で各1人を出し合い実動を担う事務局体制をロケット推進グループと同居する形で迎え、双方で円滑に情報交換を進めつつそれぞれの目的達成を目指すという。

(2021年3月3日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=1日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
2021年03月03日
73 37人が看護への道歩み出す
 なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(塩路喜英校長)で1日、令和2年度卒業式があった。37人(女子27、男子10)が学びやを巣立ち、看護の道へと歩み出した。

 校歌演奏の後、一人一人に卒業証書を授与した塩路校長が、看護師は現場で命を支え続ける重い仕事であるとし「患者さんとつながる看護の本質的な部分はこれからも機械ではない、生身の人が担い続けていくと思っています。実際に現場に出て、患者さんと向き合う日々の中で戸惑いや迷いが生じるときもあると思いますが、なぜ看護師を志したかを忘れないでください」と激励した。

 在校生代表の鈴木さやかさんが「どんな状況であっても、私たち後輩からの実習に関する質問について丁寧に答えていただき感謝しています。これからも仲間と助け合いながら学びを深め、成長していきたい」と送辞。

 卒業生の道中るいさんは、自分の知識や技術、精神面の未熟さ、十分なケアを提供できないもどかしさや悔しさを感じていたと述べ「私たちの心が折れそうなとき、患者さま自身も大変な状態であるにもかかわらず、温かい言葉や笑顔を向けていただいた。『ありがとう』の声が何よりも励みになりました」と振り返った。実習を通じて命の尊さや看護師の役割、責任の重さを学んだと語り、患者とその家族、医師、仲間、自身の家族に感謝を伝えた。

 在校生には「一人一人がぶれない信念を持ってほしい。そうすれば、どんな壁に直面しても自分自身が崩れることはありません。何事も積極的に取り組み、たくさん経験を重ねてください」と答辞を述べた。

 卒業生からの記念品贈呈や来賓祝辞などもあり、学校長賞には奥地優香さんが選ばれ塩路校長から表彰を受けた。

(2021年3月3日付紙面より)

令和2年度卒業生の皆さん=1日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
一人一人に証書が手渡された
2021年03月03日
74 2月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年03月03日
75 串本JFC、歓喜のV
 和歌山トヨタカップABリーグ県大会  (小学生サッカー )
2021年03月03日
76 永年勤続功労章に7人  消防功労者消防庁長官表彰  
2021年03月03日
77 子どもの人権を学ぶ  三輪崎小育友会全員委員会  (新宮市 )
2021年03月03日
78 うわさの恐ろしさ体験  神倉小でネットモラル教室  (新宮市 )
2021年03月03日
79 新年度予算など26議案  新宮市議会3月定例会が開会  
2021年03月03日
80 特殊詐欺に「だまされないで!!」  管内中高生の作品を啓発物資に  (新宮警察署 )
2021年03月03日
81 クマノザクラが満開か?  国道168号桧杖橋付近  (新宮市 )
2021年03月03日
82 「真の強い人になって」  新宮高校定時制で卒業式  
2021年03月03日
83 西章教育長を再任  町議会定例会で承認  (紀宝町 )
2021年03月03日
84 スマホのルールを決めよう  スマホ・ケータイ安全教室  (神内小 )
2021年03月03日
85 当初予算規模は72億円  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2021年03月03日
86 議長に瀧口定延議員を選出  令和3年第1回定例会開会  (古座川町議会 )
2021年03月03日
87 田並の山間に春の彩り  サクラ咲く光景話題に  (串本町 )
2021年03月03日
88 アニメ活用し郷土史学ぶ 串本西小4~6年生20人 (海ノ民話のまちプロジェクト)
2021年03月03日
89 お悔やみ情報