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2021年03月27日
1 長距離列車、7月から当地方へ
 「銀河」受入協議会を設立  ( )

 JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」(以下「銀河」)が、今年7月から秋にかけて京都―新宮間を運行する。「銀河」の乗客を受け入れる体制を整えるため、和歌山県と1市5町1村で構成される受入協議会が設立。25日、市役所別館で設立総会および第1回総会を開催した。事業計画や収支予算などが承認された。

 「銀河」の受け入れにおいて、構成団体の情報の共有を図り、乗客に対する満足度の高いおもてなしを通じて、当地域への継続的な運行を確保し、将来にわたって地域振興・経済の活性化などに寄与することを目的に設立。新宮市、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、県で構成されJR西日本和歌山支社がオブザーバーを務める。

 目的達成のために▽「銀河」受け入れのための情報収集および情報共有▽「銀河」を活用した誘客対策▽その他、協議会の目的を達成するために必要な事項―の事業を行う。

 2021年度においては停車駅でのおもてなしや列車内イベント実施など「銀河」の乗客を受け入れる体制を整え、関係団体と協力し、当地域のPRを積極的に行い、誘客・周遊を促進していく。また、地域住民の機運醸成やJR西日本に働き掛けを行い、「銀河」の継続的な運行を要望していく。

 「銀河」紀南パスポートやスタンプラリーなどの「地域内周遊事業」、イベント出展などの「情報発信事業」、ノベルティ作成などの「おもてなし事業」、駅や車内で物産販売を行うなどの「地域活性化事業」を展開していく予定。

 役員には、会長に田岡実千年・新宮市長、副会長に田嶋勝正・串本町長、監事に堀順一郎・那智勝浦町長、井口好晴・東牟婁振興局長が選出された。

 協議会設立に当たり、田岡市長は「列車の運行はコロナ禍で落ち込む地元事業者にも良い影響を与えるものと大いに期待している」。田嶋町長は「銀河で訪れた人に再訪いただくためにどうすればいいか、そこに力を傾注していかなければ」とそれぞれあいさつ。

 JR西日本和歌山支社の冨本直樹支社長は「銀河をきっかけに紀南地方の素晴らしさを実感し、何度もこの地域にお越しいただけるようなきっかけづくりに貢献していきたい」と力を込めた。

  □     □

■WEST EXPRESS 銀河

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJRが運行する長距離列車。車両は117系6両1編成。定員は90人程度で全車指定席。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置。

 シンプルながら高い快適性と落ち着いた車内空間を提供するとともに、車窓から沿線の風景を楽しめるような座席配置となっている。

(2021年3月27日付紙面より)

「銀河」受入協議会が設立された=25日、新宮市役所別館
「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
2021年03月27日
2 多くのファンが勝浦へ
 温泉むすめと駅メモがコラボ  (那智勝浦町 )

 株式会社モバイルファクトリー=東京都=が配信するアプリの位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」「駅メモ! Our Rails」が9日より、株式会社エンバウンド=東京都=が展開する人気コンテンツ「温泉むすめ」とコラボレーションを開始した。その中で南紀勝浦温泉の「南紀勝浦 樹紀(きき)ちゃん」が和歌山県で唯一の参加となった。

 同ゲームはスマートフォンのGPSを使い全国各地の鉄道駅を訪問し、鉄道をモチーフにしたキャラクター(通称でんこ)を集めながら、他のプレイヤーと競い合うもの。「おでかけ記録」や「称号集め」なども簡単操作で楽しめるという。

 温泉むすめは全国の温泉地をキャラクター化し、知的財産(キャラクターIP)を通して、日本各地の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信することが目的。観光庁の後援も受けている。

 今回、「でんこ」として登場する温泉むすめは各温泉地において観光大使や温泉大使を務めるキャラクターで、樹紀ちゃん含めて6人。

 樹紀ちゃんのでんこを入手するには那智勝浦町の南紀勝浦温泉旅館組合(清水貞吾組合長)やJR紀伊勝浦駅、JR那智駅、勝浦漁港にぎわい市場でアプリを使用してチェックインなどをする必要がある。

 また、キャンペーンの実施に併せてコラボグッズであるアクリルキーホルダーが各温泉街で販売中。南紀勝浦温泉旅館組合では同ゲームの人気キャラクター「岩切よしの」ちゃんと樹紀ちゃんがコラボしたキーホルダーが販売されている。

 同組合の中平理咲さんによると、樹紀ちゃんのでんこ入手とキーホルダーを購入するために連日5~10人、土日で50人ほどの旅行客が訪れているという。

 中平さんは「今回のコラボ企画は『温泉むすめ』と『駅メモ!』両方のファンの方に当地方を訪れていただく良い機会となった。那智勝浦町にお越しになられたお客さまに『南紀勝浦温泉にまた来たい』と思っていただけるよう、温泉むすめとのコラボ事業に一層力を入れてまいります」。

 新型コロナウイルス感染症対策については「コロナ禍でのご旅行に不安があるかとは思いますが、少しでも安心して旅館組合にお越しいただけるよう、こまめな消毒・換気・マスク着用での接客を徹底しております。観光客だけでなく地元の皆さまにもお気軽に南紀勝浦温泉旅館組合へお越しいただけると嬉しいです」と語った。

(2021年3月27日付紙面より)

コラボグッズが大人気=17日、那智勝浦町の南紀勝浦温泉旅館組合
2021年03月27日
3 旧谷畑家住宅主屋が対象に
 登録有形文化財(建造物)答申  

 国の文化審議会がこのほど、登録有形文化財(建造物)の新規登録について文部科学大臣に答申した。対象とする物件には古座川町西向にある旧谷畑家(たにはたけ)住宅(こざがわ)主屋(おもや)も含まれ、本登録が待たれる状況となった。

 登録有形文化財(建造物)は、近代を中心とする多様かつ大量の文化財を保護する目的で1996年に制度導入。登録後も規制に強く縛られることなく多彩に活用しやすい緩やかな保護を特色とし、原則として建設後50年を経過し一定の評価を得た建造物を登録の対象としている。

 旧谷畑家住宅は串本町西向78―1(岩渕区内)にある、材木商だった谷畑家が1954年に建築した入母屋造、瓦葺(ぶ)きの木造2階建て家屋。小庇(こひさし)が付き出桁(だしげた)造りで吹寄垂木(ふきよせたるき)を配する屋根など凝った造作に加え、2階の座敷が古座川の眺望に秀でる配置になっているなど立地を生かした設計も宿す近代和風建築の好例と評価され、登録基準「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の枠で新規登録の答申が成されるに至った。

 現在は県福祉事業団が取得し障害者の就労施設として活用。飲食店「うどんとうなぎの古座川」兼ギャラリーこざがわを、スタッフ5人と障害者4人のチームで営んでいる。営業時間は午前11時~午後2時で、火曜定休。普段使いの延長で建造物内外に親しめる状況は、本登録後も続けるという。

 この施設を管轄する同事業団東牟婁圏域統括責任者で障害者支援施設「古座あさかぜ園」の佐武寛子園長は、「登録により今以上に多くの皆さんにこの施設を知っていただき、建物と事業共々なじんでいただけたら何より。今後も大切に活用させていただきます」と気持ち改まるところを語った。

 串本町内では先んじて樫野埼灯台旧官舎と旧神田家別邸〈稲村亭〉が登録されていて、旧谷畑家住宅が本登録されれば町内で3件目、旧古座町域では初の登録となる。

(2021年3月27日付紙面より)

岩渕区内の古座川沿いにある旧谷畑家住宅=24日、串本町西向
2021年03月27日
4 安全登校をサポート
 新入学児らにランドセルカバー贈呈  (交通安全協会新宮支部 )

 和歌山県交通安全協会新宮支部の田中肇支部長らは25日、新宮市役所を訪れ、市教育委員会の速水盛康教育長に新入学児童212人(小学校5校202人、支援学校1校10人)分の交通安全ランドセルカバーを、子育て推進課の辻本美恵課長に市内12の保育所や保育園(所)などの新入園児175人分の巾着袋を贈った。

 毎年、春の全国交通安全運動期間を前に実施している事業で、新生活を迎える児童・園児や保護者、ドライバーの交通安全意識の高揚を図ることを目的としている。

 田中支部長は「保護者の人も交通安全について教えていただくきっかけになれば。また、目立つ黄色いカバーを見かけたら、ドライバーの方にもより一層優しい運転をしてもらえたら」。

 目録を受けた速水教育長は「ランドセルカバーを付けることによって、1年生ながら交通安全について考えて安全登校をしてもらえるのでは。自分の力だけでなく、地域に見守られながら新しいスタートを切っていただけると思います」と感謝を示した。

 ランドセルカバーは県内共通、巾着袋は同支部独自の取り組みという。24日には本宮教育事務所と北山村を訪れ、25日には太地町、那智勝浦町の児童・園児に対しても贈呈を行った。

(2021年3月27日付紙面より)

田中肇支部長(中央)から、速水盛康教育長(左)と辻本美恵・子育て推進課長にランドセルカバーと巾着袋が贈られた=25日、新宮市役所
2021年03月27日
5 新宮なぎなた、近大新宮が活躍
 和歌山県エンジョイなぎなた大会  
2021年03月27日
6 枠谷さん、河田さんが優勝
 三和大会、1年ぶりに開催  (グラウンドゴルフ )
2021年03月27日
7 太地町の人事異動   
2021年03月27日
8 教職員の異動発表① 和歌山県教育委員会 
2021年03月27日
9 晴天の下、運動楽しむ  ポールウオーキング教室  (太地町 )
2021年03月27日
10 ミツバツツジを植樹  新宮港振興会が「緑の募金」事業で  (新宮市 )
2021年03月27日
11 80㌔の立派なマグロ奉納  海の恵みや命に感謝  (熊野速玉大社 )
2021年03月27日
12 動物の安らかな冥福祈る  慰霊碑前で犬猫を供養する会  (紀南狂犬病予防連絡会 )
2021年03月27日
13 陸上に感謝し新たな舞台へ  漁野理子さんがスポーツ賞受賞  (和歌山県 )
2021年03月27日
14 新宮市の人事異動(終)   
2021年03月27日
15 行政医療合わせて27人規模  4月1日付人事異動を内示  (古座川町 )
2021年03月27日
16 巣作り用の泥を集める  中湊の水たまり周囲で  (串本町 )
2021年03月27日
17 役場本庁前河原にも群れ  稚アユの天然遡上活発化  (古座川町 )
2021年03月27日
18 令和3年第1回定例会一般質問②  串本町議会  
2021年03月27日
19 青空テラスがオープン  ウミガメ公園の屋外に  (紀宝町 )
2021年03月27日
20 新年度に向けて心新たに  東正寺で子ども坐禅会  (紀宝町鵜殿 )
2021年03月27日
21 人のつながり育む施設に  複合施設「紀宝はぐくみの森」竣工式  (紀宝町 )
2021年03月27日
22 お悔やみ情報
  
2021年03月17日
23 例大祭の体制発表 4月13日~、コロナ対策講じ斎行 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は15日、同大社瑞鳳殿で会見を開き、4月13日(火)~15日(木)にかけて斎行される同大社例大祭「本宮祭」の体制を発表した。新型コロナウイルスの感染状況に鑑み、神事・祭典は神職ならびに総代会、青年会関係者のみ。人数制限などの対策を講じつつ、緩やかに従来の規模に戻して執り行う。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 昨年は新型コロナの全国的な拡大状況を考慮し、神事を一部中止。規模を縮小して実施した。

 祭りの始まりを告げる「湯登神事」は、湯の峰温泉で身を清めた稚児の頭に神を降ろす神事。和歌山県の無形民俗文化財の指定を受けている。額に神が降臨した証しである「大」という文字を書かれた稚児らをウマ役の父親が背負い、湯の峰での神事の後大日越えを果たす。

 昨年は主人公である稚児の参加を見合わせたが、従来12人が参加するところ、今年は県内から5人の稚児が参加する。同じく昨年は中止となった地元中学生による大和舞は20~50代の青年会有志により継承。現在、当日に向けて練習を重ねているという。

 15日の本殿祭における参列者は、同市をはじめ紀南地方の関係者のみに呼び掛け100人までとする。マスク着用を呼び掛けるほか検温も実施する構え。例年なら修験者や巫女(みこ)など、約300人の規模で行う渡御行列も50人程度に人数を制限し執り行う。県内の女性による巫女舞、御田植神事、護摩たきなども実施する。

 また、今年は初の試みとして祭りの様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」の同大社公式チャンネルで配信する予定としている。

 同大祭の概要を説明した九鬼宮司は「コロナの現状に鑑み、心苦しいが県外からの参列はご遠慮いただいた。今年も厳しい状況は変わらないが、少しでも元気を与えられるように、昨年より緩やかに執り行うことができれば」。

 榎本隆文・総代会長は大和舞について「コロナ禍で中学生の参加が困難な中、青年会と協議した結果『どうしてもやりたい』ということになった」と説明。髙栖浩史・青年会長は「大和舞も巫女舞も祭りの中では重要。2年連続中止では、携わる人の意識も薄れてしまう。青年会でやるべきだと感じた」と経緯を話した。

【本宮祭タイムスケジュール】

■4月13日(火)

▽湯登神事(午後1時~)

▽宮渡神事(午後5時30分~)

■4月14日(水)

▽船玉大祭(午前10時~)

■4月15日(木)

▽本殿祭(午前10時~)

▽渡御祭(午後1時~)

▽還御祭(午後4時~)

(2021年3月17日付紙面より)

本宮祭の体制を説明する九鬼家隆宮司(中央)=15日、熊野本宮大社
2021年03月17日
24 ワクチン接種始まる
 院内医療従事者を対象に  (紀南病院 )

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が15日、御浜町阿田和の紀南病院で始まった。12日に第1便280人分のワクチンが到着し、「超低温冷凍庫」に保管。初日は院内の医師、看護師、医療技術職員ら約30人に接種した。

 国が先月から医療従事者を対象に先行接種を開始し、今月から対象を全国の医療従事者に拡大した。三重県では今月初めから配布を開始し、すでに尾鷲市や伊勢市、津市などで優先接種が始まっている。

 紀南病院ではこれまで、県内医療機関で先行接種の見学、会場設営のシミュレーションなど事前準備を整えてきた。

 接種対象者は、院内の医療従事者をはじめ救急隊員、地域の医療従事者、薬剤師、新型コロナに対応する行政職員など約1000人。今回は19日(金)まで接種を行う。第2便の到着時期は未定だが、ワクチンが届き次第、接種するという。

 院内で最初に接種した加藤弘幸院長は、アレルギー反応などに備えて約30分、別室で待機。その後「針を刺された感覚も少なく、痛くもなかった。職員が接種して不安がある際は病院に連絡し対応する体制を整えている」と話した。

(2021年3月17日付紙面より)

院内で初めてワクチン接種を受ける加藤弘幸院長=15日、御浜町の紀南病院
2021年03月17日
25 今まで以上の活用を希望
 学童保育所新施設完成式  (古座川町 )

 古座川町が15日、中央公民館で学童保育所「きらり」の新施設完成式を開いた。条例上の移転期日は4月1日(木)。段階的に進める引っ越しで機能が新施設へ移るため、同日付で本年度登録児童が先行利用を始めている。

 同町の学童保育所は2007年、学童保育所を支える会の発足に伴い開所した。その需要を察した同町は2年後の09年に同保育所設置条例を制定。玄関が道に接していた旧施設(現古座川漁業協同組合)に代わり、高池小前の旧教職員住宅を改修した現施設を準備して同会に運営を委託した。

 児童定員20人の現施設に対してここ数年は年間35人程度の利用登録があり、常にその数が利用しているわけではないが逆に利用が集中した時の許容超えが課題に。同会は11年の紀伊半島大水害に伴う床上30㌢の浸水で老朽化に拍車がかかり、耐震性がなく衛生管理面でも課題を感じて18年に施設の更新を要望した。同町は検討の末、最寄りにある町民体育館前の民家を前年度に取得。本年度は耐震改修工事を進め、今年1月に完了した。

 木造2階建てで、延べ床面積は約152平方㍍。敷地面積は約733平方㍍あり、建物以外に庭園や旧耕作地、職員駐車場や送迎の一時駐車場所を含む。建物は児童定員を40人とし、2階を倉庫、1階を児童や職員の過ごす場所とする。

 職員には和室(=事務所)、児童には和室2室と洋室1室を割り当て。他に台所と温水洗浄便座付き洋式トイレ二つ、住居由来の浴室も備える。取得や設計を含めた総事業費は約2554万円。現施設が抱える課題の大半を今回の事業で解消する形となっている。

 完成式で西前啓市町長は、周囲の支援あればこその新施設だと同事業を振り返り今まで以上の活用と運営協力を今後に希望。中道悟教育長は「児童が有意義に放課後を過ごせるよう努める」、同会の皿田由紀子会長は「安心して過ごせる居心地のいい場所を意識して運営する」とそれぞれ意気込みを掲げて感謝し、町議会の瀧口定延議長や仲本耕士副町長も同席してこのやりとりを見届けた。

(2021年3月17日付紙面より)

学童保育所「きらり」の新施設を内覧する完成式の出席者=15日、古座川町高池
現施設の課題をほぼ解消する新施設実現への感謝と意気込みを示す皿田由紀子会長
2021年03月17日
26 インドの街をぶらり旅
 ESS部がオンライン交流会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長)のESS部(水谷菜乃部長)は15日、インド東部の大都市コルカタと中継をつないでオンライン交流会を開いた。部員6人を含む生徒16人が参加し、在コルカタ日本総領事館の政府開発援助(ODA)嘱託業務を担当する渡邉大貴さん(28)を案内人に、現地の街を旅した。

 ESS(English Speaking Society)部は楽しみながら英語を学ぶクラブ活動。

 渡邉さんは現地の屋台でグアバやココナツを買いつつ、クラクションが鳴り響くにぎやかな街の様子を紹介。一時は世界第2位の新型コロナウイルス感染者数を出していたインド国内の情勢も落ち着き、高齢者を優先してワクチン接種が始まっていると話した。

 日本総領事館での仕事について「政府開発援助は、国同士の助け合い。井戸水の汚染で病気がまん延する地域を援助したり、差別を受けている人々に職業教育をしたりする。日本の国民から集めた税金を使うため、支援方法や効果について綿密な調査や報告書を作る必要があり、とても大変で責任のある仕事」と語った。

 エチオピアでの青年海外協力隊活動が基になって国際協力の道を志した経験を振り返り「世界は広く、さまざまな文化がある。学生の皆さんには視野を広げ、いろんなことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。

 27日(土)から始まる西ベンガル州議会議員選挙に伴い、デモや暴動の防止のために現地のインターネット接続が規制されるハプニングもあり、生徒たちはインドと日本の情勢の違いに驚いていた。

 仲美咲さん(2年)は「タクシーの運賃が安かったり、選挙でインターネットが使えなくなったりと、日本ではあり得ないことがたくさんあり、文化の違いを感じた」と話していた。

(2021年3月17日付紙面より)

渡邉大貴さんがコルカタを案内=15日、新宮市の県立新宮高校
生徒16人が参加した
2021年03月17日
27 運動、クイズで脳と体鍛える  さつきサロンに19人参加  (紀宝町 )
2021年03月17日
28 シダレザクラ美しく咲く  鮒田の大通寺近くで  (紀宝町 )
2021年03月17日
29 コロナ禍でも礼はつなぐ  区役員らで国皇神社例祭  (古座川町 )
2021年03月17日
30 委託先含め196人に接種  医療従事者優先接種始まる  (くしもと町立病院 )
2021年03月17日
31 太地町議会一般質問   
2021年03月17日
32 不登校や家庭の孤立化解決のために  家庭教育支援チームが交流  (那智勝浦町 )
2021年03月17日
33 参拝者の目を楽しませる  那智山のオウバイとレンギョウ満開  
2021年03月17日
34 「かけっこ大好き!」  マリア保で運動会ごっこ  (新宮市 )
2021年03月17日
35 ノジスミレ咲き始める  「浮島の森」近くで  (新宮市 )
2021年03月17日
36 新宮署長異動、串本署長勇退  和歌山県警春の人事異動  
2021年03月17日
37 お悔やみ情報
  
2021年03月09日
38 コロナと闘う人にエールを
 全国一斉放水に「はくりゅう」参加  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルス感染症と闘う全ての人にエールを送ろうと、消防艇による全国一斉放水が7日午後2時から、全国23消防本部の各地域で行われた。那智勝浦町の勝浦漁港内では、県内で唯一消防艇を有する町消防本部(湯川辰也消防長)と町消防団(下地将仁団長)が消防艇「はくりゅう」で放水を実施。約10分間の放水に、コロナ収束と応援の思いを込めた。

 初となった全国一斉放水は神戸市の提案によるもので、「コロナ禍において、ともにコロナを乗り越える勇気と希望を全国に発信する」ことが目的で消防艇のある各消防本部に呼び掛けたという。

 賛同した同町消防本部らはコロナ感染拡大防止の観点から参加者を必要最少人数6人にとどめるとともに、多くの人々が集まらないように放水の実施も広報しなかった。

 湯川消防長は「無事終了して感慨深いものがある。本来なら多くの方々に見ていただきたかったが今回は感染防止のため仕方なかった」。

 町民に対しては「火災予防はもちろん、感染予防にも注意を払っていただけましたら幸いです」と語った。

(2021年3月9日付紙面より)

全国一斉放水に参加した消防艇「はくりゅう」=7日、那智勝浦町の勝浦漁港内
放水を見守る釣り客ら
2021年03月09日
39 クマノザクラ300本植える
 「さくら山」で80人が作業  (熊野さくらの会 )

 NPO法人熊野さくらの会(田尾友児代表)は7日、紀宝町鮒田の林道浅里北桧杖線沿い標高500㍍の山林で19回目となる植樹祭を開催。三重、和歌山両県から参加した約80人がクマノザクラの苗木300本を植えた。

 サクラの植樹を通じて、誰もが癒やされる「さくら山」作りに取り組んでおり、これまでヤマザクラやカンヒザクラなど約50種5080本を植樹。2月下旬にはカワヅザクラ、3月以降にダイカンザクラ、コヒガンザクラ、エドヒガン、ヤマザクラなどが咲く。

 クマノザクラは紀伊半島南部に自生し、2018(平成30)年には約100年ぶりに新種と確認された。会では3年前からクマノザクラのみを植樹しており、今回で計630本となった。

 参加者は20㌶の広大な山林で1・5㍍前後に育った苗木を約8㍍間隔で植え、鹿による食害を防ぐために保護用ネットも取り付けた。友達と参加した森隆喜君(相野谷小5年)は「初めて参加して、午前中で7本植えた。咲いたら見に来たい」と話し、元気いっぱい作業した。

 今回はクマノザクラの看板も設置し、田尾代表は「クマノザクラを植樹するようになって参加者が増えた。活動を通してさくら山とクマノザクラを知ってもらえれば」と語っていた。

(2021年3月9日付紙面より)

植樹祭に参加した皆さん=7日、紀宝町鮒田
クマノザクラを植える子どもたち
2021年03月09日
40 オンライン交えて実施
 潮岬で第8回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )

 第8回南紀熊野ジオパークフェスタが6日、串本町潮岬にある同パークセンターであった。今回はコロナ禍の情勢を鑑み、オンライン配信を交えた形での実施。記念講演や各種展示などで同パークを軸とした地質振興などに取り組んだ。

 同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所主催。吉野熊野国立公園とその中にある同パークの関係諸活動への理解を促し、持続可能な地域づくりに資する目的で年1回開いている。通常は関係諸団体も参加し幅広い交流の機会を設けるが、今回は両主催の行事のみとし代替として様子をオンライン配信する内容で実施の準備を進めてきた。

 同協議会関係行事は午後1時から開始。主催者を代表して県環境生活部の田中一寿部長があいさつをし、本年度同パークフォトコンテスト最優秀賞表彰式の上映を経てオンラインによる記念講演やジオパークガイドの交流を実施した。

 記念講演の講師は早稲田大学教授の高木秀雄さん、演題は「南紀熊野ジオパークで体験する日本列島のジオの特徴―付加体、火山、そして地震―」。高木さんは同パークや日本の国土の地質学的な特徴を振り返り、プレート運動に伴う付加体の成因や火山活動(熊野カルデラ)の経緯の解説を受け、同パークエリアの大地の成り立ちの実感を伝えた。

 高木さんは同運動には地震が伴うことにも注目し、南海~東海を震源とする地震の発生史が物語るように同運動の長大な時間の流れの中で繰り返し起こる状況を示唆。被災した先人が残した記録を後世へ受け継ぐ大切さを掲げるなどして、来る地震への意識を喚起した。

 ガイドの交流は黒潮でつながる各地のジオパークガイドとオンラインで語らう内容で、南紀熊野ジオパークガイドの会会長の上野一夫さんがコロナ禍における活動状況を報告し、以降類する内容などで情報交換を重ねた。

 同事務所関係行事は午前10時から午後4時まで実施。内容は同公園と北山村筏(いかだ)流しの資料展示による啓発で、後者は実物の観光筏を同センター駐車場へ展示し筏師らスタッフ自ら利用推進を願ってアピールに努めた。

  □     □

■配信した内容は約1週間視聴可

 同センターでの実施は当日限りだが、オンライン配信した内容などは同センター公式ホームページで13日(土)ごろまで視聴できる状態にするという。

(2021年3月9日付紙面より)

プレート運動がもたらす地質現象をオンラインで伝える高木秀雄さん=6日、串本町潮岬
北山村の観光筏の実物展示
2021年03月09日
41 プログラミングを学ぶ
 少年少女発明クラブ閉講式  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は6日、新宮市役所別館で3月講座「プログラミング的思考について学ぼう」と閉講式を開いた。市内の小学生会員14人が近畿大学附属新宮高校・中学校で非常勤講師を務める廣里恵梨香さんからプログラミングの仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 この日は同中スーパーサイエンス部の生徒3人がサポート役で参加した。講座で廣里さんは「脳で命令を出して体を動かす人間とは違い、決められたことを指令通り動作を行うのがプログラミングです」と説明。使用する教材の解説を受けた後、子どもたちは部品を組み合わせ▽部屋が明るいときだけ、LEDモジュールが光る▽拍手をするとモーターが動く―などの課題に取り組んだ。

 後半には応用で思い思いの装置を作り、テーブルごとに発表した。最後に廣里さんは「周囲には電化製品やパソコンなど、プログラミングされた機械がたくさんある。講座を通じて指示を受けると動く設定があることを改めて理解し、楽しさを知ってください」と呼び掛けた。

 講座後には閉講式が行われ、瀧野会長が一人一人に証書を手渡し「今年は、予定していた講座がコロナ禍でできなくなってしまい非常に残念でしたが、何とか閉講を迎えることができた。来年度も、ぜひ参加してください」とあいさつした。

 村上空君(神倉小6年)は「2年間でしたが、いろんな実験ができて楽しかったです。次からは参加できなくて寂しいけど、これからの勉強に生かしていきたい」と話していた。

(2021年3月9日付紙面より)

プログラミングの動作を確認する児童=6日、新宮市役所別館
3月講座と閉講式に出席した皆さん
2021年03月09日
42 人間性の育成や魅力伝える
 新宮ラグビーフットボールクラブ  (進め!!青春 )
2021年03月09日
43 2部門で好成績収める
 沖縄琉球空手オンライン国際大会  (松林流和歌山教室 )
2021年03月09日
44 それぞれの思いを胸に 南紀ボーイズ11期生入団式 (太地町)
2021年03月09日
45 市町村民経済計算を公表  和歌山県  
2021年03月09日
46 最高記録更新などを報告 那智勝浦町選手団が来庁 (和歌山県ジュニア駅伝)
2021年03月09日
47 春の野草を観察しよう  自然探訪スクール  
2021年03月09日
48 訓練通して防火意識高揚  火災予防運動で消防団  (新宮市 )
2021年03月09日
49 3市町の防風林に240本  三重森林管理署がクロマツを植樹  (七里御浜 )
2021年03月09日
50 誓いを胸に5人が巣立つ  相野谷中学校で卒業式  (紀宝町 )
2021年03月09日
51 活動越しに被災伝える  串本駅で災害パネル展  (串本警察署 )
2021年03月09日
52 できる取り組みで意識喚起  春季全国火災予防運動  (串本町消防本部管内 )
2021年03月09日
53 お悔やみ情報
  
2021年03月02日
54 人生の新たな一歩踏み出す
 新宮・新翔高校で卒業式  (新宮市 )

 和歌山県内の公立高校で1日、卒業式が挙行された。県立新宮高校(前田成穂校長)では198人、新翔高校(東啓史校長)では115人が卒業証書を受け取り、力強く人生の新たな一歩を踏み出した。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から3密を避けるため在校生は生徒会のみの出席となった。

 前田校長は「疾風に勁草(けいそう)を知る」「豊かな共生社会を創る」の言葉を贈り、「どんな状況でも自分と向き合い、努力を忘れずに進み続けてほしい。そして、歴史と伝統ある新宮高校の卒業生であることを誇りに思い、社会で活躍することを期待しています」と式辞を述べた。

 在校生代表で生徒会長の岩本和花さん(2年)は「皆さんのどんな逆境にも屈しない精神と、築き上げた伝統を受け継ぎ、ますます誇れる学校となるよう努力し続けていきます」。

 卒業生代表の山東華さんは同級生や家族、後輩、教職員たちに感謝し「今後もこの感謝の気持ちを忘れず、これから出会う人に素直に感謝の気持ちを伝えられる大人になりたい」と答辞した。

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■新翔高校



 新翔高校では、東校長が各クラスの代表者に卒業証書を授与。コロナ禍の中、逆境をものともせずに充実した時間を過ごした卒業生たちに「発想を転換して地元地域を別の角度から見つめ直すことができるはず。人生で困難に直面した際に、それを解決する柔軟な発想を持ってほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 卒業生を代表して濵しずくさんが「社会人としての責任ある言動を心掛け、己を飾らず切磋琢磨し合える仲間と共に、希望という未来を築く」と答辞。懸命に指導を続けた教職員や友人、家族へ感謝を伝え、在校生に「青春の日の個性を磨いてきたわれらが佐野の学びやを、よろしくお願いします」と思いを託した。

(2021年3月2日付紙面より)

前田成穂校長から証書を受け取る卒業生=1日、新宮市の県立新宮高校
濵しずくさんが答辞=1日、新宮市の県立新翔高校
2021年03月02日
55 72人が祝い受けて羽ばたく 本年度卒業証書授与式 (串本古座高校)

 県立串本古座高校(左近晴久校長)の本年度卒業証書授与式が1日に同校第一体育館であり、卒業生72人(男子33、女子39)が教職員や家族らの祝いと期待を受け次のステージへ羽ばたく時を迎えた。

 新型コロナウイルス感染症を考慮し、卒業生と教職員、在校生代表(生徒会役員)と保護者のみ出席とする形で挙行。拍手を受け入場した卒業生は校歌などを静聴して節目の気持ちを高め、担任の点呼に応えクラスごとに代表者を立てて左近校長から同証書の授与を受けた。

 左近校長は卒業生が生まれた頃と最近の世界情勢を振り返り、自己の価値観を絶対視して他人に強要するのではなく相手を思いやる優しさで自分の意見を持ちつつ相手の違う意見とも折り合いをつける力がこれからの時代に必要だと呼び掛け。3年間の経験を重ねる中で相手を思いやる優しさに感銘を受けたと卒業生をたたえ「その優しさを忘れず、高校での学びを礎にしてこれからの社会を生き抜き、持続可能で平和的な社会の形成者として活躍してほしい」と期待した。

 生徒表彰を経て生徒会執行部の問山裕海会長(2年)は卒業生への憧れを伝え、その姿勢を受け継ぐことを約束して送別。卒業生を代表して野田彩加さん(3年)は3年間の思い出を振り返って友人、教職員、在校生、家族に支えられてこの日を迎えられたと感謝し、「自分の決めた進路のスタートラインに立ち歩み出そうとしている。環境が変わる中で一人一人が大きな期待と少しの不安を抱えている。変わる環境の中だからこそ友人や家族といった変わらないつながりを忘れず一歩一歩着実に歩んでいきたい」と答辞を述べ、改めて祝いの拍手を受け退場した。

(2021年3月2日付紙面より)

証書の授与を受ける卒業生=1日、県立串本古座高校
2021年03月02日
56 スムーズなワクチン接種に向け
 なぎ看護学校で運営訓練  (新宮保健所 )

 新宮保健所(池田和功所長)は2月27日、新宮市蜂伏の和歌山県立なぎ看護学校体育館で、「新型コロナワクチンの集団接種に係る運営訓練」を実施した。管内の病院や自治体などから61人が参加。円滑にワクチン接種を行うため、模擬訓練を通して課題などを再確認した。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。政府は先月17日、安全性確認を目的とした先行接種を全国の100病院で医療従事者4万人を対象に開始した。

 今後は4月12日(月)から人数を限定して全国の自治体で高齢者への接種を始める予定で、その次に65歳未満の住民(基礎疾患のある人が優先)への接種を開始する計画としている。

 現在、実施主体となる全国の各自治体では、早期にワクチン接種が可能となるよう集団接種や各診療所での個別接種などの体制を構築中。県内でも住民が安心してワクチン接種を受けることができるよう、またワクチン接種が円滑に実施できるよう運営訓練が行われている。

 この日、参加したのは同保健所、県、新宮市医師会、新宮病院、那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町。

 池田所長のあいさつの後、参加者らは▽受付・本人確認▽予診確認・検温▽診察▽ワクチン接種▽接種済証発行―などのブースに分かれ、動線を確認しながらさまざまな被接種者の状況に対応すべく本番さながらの訓練を開始。医師会の医師らが診察を担い、市内診療所の看護師らが模擬の接種を行った。

 池田所長は「住民の皆さまに安心していただくために準備を進めている。ワクチンにご理解いただき、重症化を防ぐために多くの人に積極的に接種していただければ。ワクチンについて不明点があれば保健所に相談を」と話している。

 今後は、接種開始時期に接種の予約をするためのクーポン券が住民票のある市町村から送付される。同保健所では「基礎疾患のある人は事前にかかりつけ医に接種について相談を」と呼び掛けている。

(2021年3月2日付紙面より)

スムーズなワクチン接種のため訓練を実施した=2月27日、新宮市蜂伏
61人が参加し、動線や課題などを確認
2021年03月02日
57 防火意識高揚呼び掛け
 春の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮地区、熊野川地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から28人が参加した。竹内由定団長は「事故に十分注意の上、各団長の指示の下、広報活動を」と訓示。

 田岡実千年市長は、団員の日頃の活動に感謝を示し栃木県足利市で発生した山火事に言及。「空気が乾燥しており火災が発生しやすい。市民の皆さまに防火意識の高揚を呼び掛けていただきたい」と激励した。その後、団員らは各分団の消防車両に乗り込み同所を出発。各地域で広報活動を行った。

 7日(日)には、新型コロナウイルス感染症対策のため分散の形を取りつつ、新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する予定としている。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の七つ。

 市消防本部管内で今年に入って発生した火災は住宅火災1件、その他火災1件の計2件。市消防本部では総合訓練の他、周知のためのポスター配布や防火広報などを通して火災予防思想の普及を図っていく。

(2021年3月2日付紙面より)

消防車両が広報活動に出発=1日、新宮市消防本部
2021年03月02日
58 三者三様の作品24点を展示  H&R和歌山串本で写真展  (串本町 )
2021年03月02日
59 ワクチン接種の現状確認  コロナ感染症対策特別委  (串本町議会 )
2021年03月02日
60 コロナ対策に感謝  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年03月02日
61 「修学旅行で学んだこと」  海南市の中学生が学習発表  (和歌山県 )
2021年03月02日
62 障害理解し対応考える  バリアフリーコミュニケーション研修  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
63 作品でほっこりしてほしい  喫茶きよもんでパンダ教室作品展  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
64 大漁と安寧祈り神事営む  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
65 完成祝って開通式  町道惣田川瀬線「惣田橋」  (紀宝町 )
2021年03月02日
66 当初予算は85億1867万円  西田健町長が大綱説明  (紀宝町議会開会 )
2021年03月02日
67 お悔やみ情報