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2021年03月17日
1 例大祭の体制発表 4月13日~、コロナ対策講じ斎行 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は15日、同大社瑞鳳殿で会見を開き、4月13日(火)~15日(木)にかけて斎行される同大社例大祭「本宮祭」の体制を発表した。新型コロナウイルスの感染状況に鑑み、神事・祭典は神職ならびに総代会、青年会関係者のみ。人数制限などの対策を講じつつ、緩やかに従来の規模に戻して執り行う。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 昨年は新型コロナの全国的な拡大状況を考慮し、神事を一部中止。規模を縮小して実施した。

 祭りの始まりを告げる「湯登神事」は、湯の峰温泉で身を清めた稚児の頭に神を降ろす神事。和歌山県の無形民俗文化財の指定を受けている。額に神が降臨した証しである「大」という文字を書かれた稚児らをウマ役の父親が背負い、湯の峰での神事の後大日越えを果たす。

 昨年は主人公である稚児の参加を見合わせたが、従来12人が参加するところ、今年は県内から5人の稚児が参加する。同じく昨年は中止となった地元中学生による大和舞は20~50代の青年会有志により継承。現在、当日に向けて練習を重ねているという。

 15日の本殿祭における参列者は、同市をはじめ紀南地方の関係者のみに呼び掛け100人までとする。マスク着用を呼び掛けるほか検温も実施する構え。例年なら修験者や巫女(みこ)など、約300人の規模で行う渡御行列も50人程度に人数を制限し執り行う。県内の女性による巫女舞、御田植神事、護摩たきなども実施する。

 また、今年は初の試みとして祭りの様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」の同大社公式チャンネルで配信する予定としている。

 同大祭の概要を説明した九鬼宮司は「コロナの現状に鑑み、心苦しいが県外からの参列はご遠慮いただいた。今年も厳しい状況は変わらないが、少しでも元気を与えられるように、昨年より緩やかに執り行うことができれば」。

 榎本隆文・総代会長は大和舞について「コロナ禍で中学生の参加が困難な中、青年会と協議した結果『どうしてもやりたい』ということになった」と説明。髙栖浩史・青年会長は「大和舞も巫女舞も祭りの中では重要。2年連続中止では、携わる人の意識も薄れてしまう。青年会でやるべきだと感じた」と経緯を話した。

【本宮祭タイムスケジュール】

■4月13日(火)

▽湯登神事(午後1時~)

▽宮渡神事(午後5時30分~)

■4月14日(水)

▽船玉大祭(午前10時~)

■4月15日(木)

▽本殿祭(午前10時~)

▽渡御祭(午後1時~)

▽還御祭(午後4時~)

(2021年3月17日付紙面より)

本宮祭の体制を説明する九鬼家隆宮司(中央)=15日、熊野本宮大社
2021年03月17日
2 ワクチン接種始まる
 院内医療従事者を対象に  (紀南病院 )

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が15日、御浜町阿田和の紀南病院で始まった。12日に第1便280人分のワクチンが到着し、「超低温冷凍庫」に保管。初日は院内の医師、看護師、医療技術職員ら約30人に接種した。

 国が先月から医療従事者を対象に先行接種を開始し、今月から対象を全国の医療従事者に拡大した。三重県では今月初めから配布を開始し、すでに尾鷲市や伊勢市、津市などで優先接種が始まっている。

 紀南病院ではこれまで、県内医療機関で先行接種の見学、会場設営のシミュレーションなど事前準備を整えてきた。

 接種対象者は、院内の医療従事者をはじめ救急隊員、地域の医療従事者、薬剤師、新型コロナに対応する行政職員など約1000人。今回は19日(金)まで接種を行う。第2便の到着時期は未定だが、ワクチンが届き次第、接種するという。

 院内で最初に接種した加藤弘幸院長は、アレルギー反応などに備えて約30分、別室で待機。その後「針を刺された感覚も少なく、痛くもなかった。職員が接種して不安がある際は病院に連絡し対応する体制を整えている」と話した。

(2021年3月17日付紙面より)

院内で初めてワクチン接種を受ける加藤弘幸院長=15日、御浜町の紀南病院
2021年03月17日
3 今まで以上の活用を希望
 学童保育所新施設完成式  (古座川町 )

 古座川町が15日、中央公民館で学童保育所「きらり」の新施設完成式を開いた。条例上の移転期日は4月1日(木)。段階的に進める引っ越しで機能が新施設へ移るため、同日付で本年度登録児童が先行利用を始めている。

 同町の学童保育所は2007年、学童保育所を支える会の発足に伴い開所した。その需要を察した同町は2年後の09年に同保育所設置条例を制定。玄関が道に接していた旧施設(現古座川漁業協同組合)に代わり、高池小前の旧教職員住宅を改修した現施設を準備して同会に運営を委託した。

 児童定員20人の現施設に対してここ数年は年間35人程度の利用登録があり、常にその数が利用しているわけではないが逆に利用が集中した時の許容超えが課題に。同会は11年の紀伊半島大水害に伴う床上30㌢の浸水で老朽化に拍車がかかり、耐震性がなく衛生管理面でも課題を感じて18年に施設の更新を要望した。同町は検討の末、最寄りにある町民体育館前の民家を前年度に取得。本年度は耐震改修工事を進め、今年1月に完了した。

 木造2階建てで、延べ床面積は約152平方㍍。敷地面積は約733平方㍍あり、建物以外に庭園や旧耕作地、職員駐車場や送迎の一時駐車場所を含む。建物は児童定員を40人とし、2階を倉庫、1階を児童や職員の過ごす場所とする。

 職員には和室(=事務所)、児童には和室2室と洋室1室を割り当て。他に台所と温水洗浄便座付き洋式トイレ二つ、住居由来の浴室も備える。取得や設計を含めた総事業費は約2554万円。現施設が抱える課題の大半を今回の事業で解消する形となっている。

 完成式で西前啓市町長は、周囲の支援あればこその新施設だと同事業を振り返り今まで以上の活用と運営協力を今後に希望。中道悟教育長は「児童が有意義に放課後を過ごせるよう努める」、同会の皿田由紀子会長は「安心して過ごせる居心地のいい場所を意識して運営する」とそれぞれ意気込みを掲げて感謝し、町議会の瀧口定延議長や仲本耕士副町長も同席してこのやりとりを見届けた。

(2021年3月17日付紙面より)

学童保育所「きらり」の新施設を内覧する完成式の出席者=15日、古座川町高池
現施設の課題をほぼ解消する新施設実現への感謝と意気込みを示す皿田由紀子会長
2021年03月17日
4 インドの街をぶらり旅
 ESS部がオンライン交流会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長)のESS部(水谷菜乃部長)は15日、インド東部の大都市コルカタと中継をつないでオンライン交流会を開いた。部員6人を含む生徒16人が参加し、在コルカタ日本総領事館の政府開発援助(ODA)嘱託業務を担当する渡邉大貴さん(28)を案内人に、現地の街を旅した。

 ESS(English Speaking Society)部は楽しみながら英語を学ぶクラブ活動。

 渡邉さんは現地の屋台でグアバやココナツを買いつつ、クラクションが鳴り響くにぎやかな街の様子を紹介。一時は世界第2位の新型コロナウイルス感染者数を出していたインド国内の情勢も落ち着き、高齢者を優先してワクチン接種が始まっていると話した。

 日本総領事館での仕事について「政府開発援助は、国同士の助け合い。井戸水の汚染で病気がまん延する地域を援助したり、差別を受けている人々に職業教育をしたりする。日本の国民から集めた税金を使うため、支援方法や効果について綿密な調査や報告書を作る必要があり、とても大変で責任のある仕事」と語った。

 エチオピアでの青年海外協力隊活動が基になって国際協力の道を志した経験を振り返り「世界は広く、さまざまな文化がある。学生の皆さんには視野を広げ、いろんなことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。

 27日(土)から始まる西ベンガル州議会議員選挙に伴い、デモや暴動の防止のために現地のインターネット接続が規制されるハプニングもあり、生徒たちはインドと日本の情勢の違いに驚いていた。

 仲美咲さん(2年)は「タクシーの運賃が安かったり、選挙でインターネットが使えなくなったりと、日本ではあり得ないことがたくさんあり、文化の違いを感じた」と話していた。

(2021年3月17日付紙面より)

渡邉大貴さんがコルカタを案内=15日、新宮市の県立新宮高校
生徒16人が参加した
2021年03月17日
5 運動、クイズで脳と体鍛える  さつきサロンに19人参加  (紀宝町 )
2021年03月17日
6 シダレザクラ美しく咲く  鮒田の大通寺近くで  (紀宝町 )
2021年03月17日
7 コロナ禍でも礼はつなぐ  区役員らで国皇神社例祭  (古座川町 )
2021年03月17日
8 委託先含め196人に接種  医療従事者優先接種始まる  (くしもと町立病院 )
2021年03月17日
9 太地町議会一般質問   
2021年03月17日
10 不登校や家庭の孤立化解決のために  家庭教育支援チームが交流  (那智勝浦町 )
2021年03月17日
11 参拝者の目を楽しませる  那智山のオウバイとレンギョウ満開  
2021年03月17日
12 「かけっこ大好き!」  マリア保で運動会ごっこ  (新宮市 )
2021年03月17日
13 ノジスミレ咲き始める  「浮島の森」近くで  (新宮市 )
2021年03月17日
14 新宮署長異動、串本署長勇退  和歌山県警春の人事異動  
2021年03月17日
15 お悔やみ情報
  
2021年03月07日
16 市内各地でハチクが開花
 120年ぶりの現象か  (新宮市 )

 新宮市の橋本児童館裏の坂を上った周辺(通称・砂羅=じゃら)の竹林や、市立佐野体育館へ向かう坂の周辺で現在、ハチクが花を咲かせている。イネ科マダケ属の竹の一種で、北海道以南で広く植栽されている。開花周期は120年といわれており、図鑑でもイラストで紹介されていることが多いため、直接花を観察できる機会は非常にまれだ。

 タケ類はいずれも地中を走行する太い地下茎を通じて栄養繁殖するが、数十年に1度、広域で一斉に開花することがある。花が咲くと地上部は枯れてしまうため、古くは「開花病」「十年枯病」と呼ばれ、天変地異の前触れとされていた。

 正確な周期やメカニズムは解明されていないものの、ハチクは直近で1908年に日本全国で開花した記録があり、今後2028年をピークに各地で開花が観測されると推定されている。

 タケの花はイネに類似し、風で花粉を飛ばして受粉する「風媒花」。色鮮やかな花弁はなく、一つ一つの小花を茶色の穎(えい)が覆った穂が形成され、外部に8㍉ほどの黄緑色の葯(やく)がついたおしべが垂れ下がる。めしべが受粉して成熟するとイネの米にあたる「穎果(えいか)」が実るが、同属のマダケなどは多くが発芽しない粃(しいな)であり、充実種子の発芽率も低い。

 ハチクの稈(かん=茎)は細かく割りやすい性質があることから、茶せんやちょうちん、すだれといった竹ひご細工に用いられる。枝が多いため竹ぼうきにも加工される他、紙質の皮は竹皮笠(たけのかわがさ)に、甘く柔らかいタケノコは食用に、茎の内側にある竹紙(ちくし)は漢方薬になって人々の生活を支えてきた。

 開花に遭遇したときには、120年に1度の機会を逃さず、じっくり観察してみてはいかがだろうか。

(2021年3月7日付紙面より)

ハチクの花=3日、新宮市立佐野体育館周辺
2021年03月07日
17 一人一人の夢に向かって
 86人が思い出を胸に卒業  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で6日、第73回卒業式が行われた。新型コロナウイルス対策のため規模を縮小したものの、マスク姿の卒業生86人が在校生や保護者、教職員に見守られながら思い出が詰まった学びやを後にした。

 感染拡大防止対策に伴う臨時休校や学校行事、部活動の制限といった困難な状況を仲間たちと共に乗り越えてきた3年生。全員の思いを答辞に込め、小山仁汰君、山副真緒さん、荘司大喜君が読み上げた。

 部活動を振り返り「練習や試合の中では協力することの大切さや、責任感なども培われました。3年間の活動で私たちは多くのことを学びました」。

 学校生活を支えてくれた家族、教職員に感謝の気持ちを伝え、後輩には今後の活躍を期待した。同級生には「一人一人の夢に向かって高校でも頑張っていきましょう」と励まし合った。

 3年間の思いを込めて「今、この瞬間を出発地点として進み、たくさんの新しい出会いを大切に過ごしていきたいと思います」と決意を伝えた。この日合唱できなかったものの、録音した式歌が流れ、3年生の歌声が会場を包んだ。

 竹原校長は「人を思いやる気持ちや冷静に判断する姿勢は、これからのステージで良い意味での変化をもたらす力だと考えています。全ての人に優しい社会の担い手になってくれることを期待し、今後も応援し続けたいと思います」とはなむけの言葉を贈った。卒業証書を受け取った卒業生は、それぞれの志を胸に新たな一歩を踏み出した。

(2021年3月7日付紙面より)

卒業の日を迎えた3年生=6日、紀宝町立矢渕中学校
代表して答辞を読む小山仁汰君(手前右)、山副真緒さん(中央)、荘司大喜君(左)
2021年03月07日
18 ふるさと和歌山を美しく 紀南地区郵便局長会が初の清掃活動 

 紀南地域の郵便局長で組織される紀南地区郵便局長会(会長=吉田仁久・椿郵便局長)は6日、那智勝浦町勝浦のお蛇浦(じゃうら)周辺で初の清掃活動を実施した。15人の局長が参加し、ごみ拾いに汗を流した。

 同会では年に2回の献血活動や北山村の「じゃばらの里の収穫祭」への参加、若手中堅専門委員会が各所で草刈りを行うなど、積極的に地域貢献に取り組んでいる。

 清掃活動はごみゼロを目指した条例の制定やさまざまな取り組みを展開する和歌山県に協力するとともに、郵便局が所在する各地域を美しくすることを目的に行われた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は参加者を少数に絞り込んだという。局長たちはペットボトルや流木、ビニール袋などのごみを懸命に拾っていた。

 地元、太田郵便局長の坂本雄哉那智部会長は「各地域から集まっていただいた皆さまに国立公園であるこの地域をきれいにしていただけるのはうれしい。本当にありがたい」。

 南方慎一朗副会長(新宮中央通郵便局長)は「ふるさと和歌山をきれいにするために今後も協力を継続していく。コロナ禍が収まれば多くの観光客の皆さまに和歌山を訪れていただきたい」と語った。

(2021年3月7日付紙面より)

清掃活動に取り組んだ紀南地区郵便局長会の皆さん=6日、那智勝浦町のお蛇浦周辺
ごみ拾いに汗を流した
2021年03月07日
19 アオモジの花が咲く  那智勝浦新宮道路などで  
2021年03月07日
20 3校とも定員割れ 高校入試最終出願状況 (新宮・東牟婁)
2021年03月07日
21 令和3年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月07日
22 小学校生活の思い出に 三輪崎小が卒業遠足 (新宮市)
2021年03月07日
23 心のこもった感謝状に涙  井関保育所でお別れ会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
24 雨でも楽しく元気に  はまゆう・こども園が卒園遠足  (新宮市 )
2021年03月07日
25 みんなで焼き肉おいしいね  わかば保育園でお別れパーティー  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
26 「お母さん大好き」  天満保育園で親子茶話会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
27 義援金箱を設置  令和3年2月福島県沖地震  (新宮市社協 )
2021年03月07日
28 お悔やみ情報
  
2021年03月05日
29 地域に見守られ30年
 コロナに負けず記念誌発行  (県立みくまの支援学校 )

 昨年、創立30年を迎えた和歌山県立みくまの支援学校(榎本貴英校長、新宮市蜂伏)。同校ではこのほど、30年間の思いを乗せた「創立30周年記念誌」を発行した。穏やかな春の一日となった3日、完成したばかりの記念誌を前に、30年の歩みと教職員の思いを取材した。

 同校は1981(昭和56)年、新宮市立蓬莱小学校(当時)に県立はまゆう養護学校東牟婁分教室として開設。中学部の設置や校名の変更などを経て90(平成2)年、同市、東牟婁郡(旧本宮町含む)を校区とし、肢体不自由と知的障害併置の学校として、現在地にて創立・開校した。

 創立から30年の節目となった昨年、11月27日に記念式典の開催を予定していたが、新型コロナの影響で中止に。「せめて記念誌だけでも」との思いに後押しされ「地域と共に歩んだ30年の歴史を振り返り、未来の教育実践につなげる」ことを目的に完成させた。

 記念誌には、仁坂吉伸和歌山県知事や橋上慶一・学校運営協議会長、同校OBらの祝辞や寄稿文などのほか、同校生徒会が中心となり、全児童・生徒らが自らの手形で「30」の数字を描き上げた模造紙16枚分の大作も掲載されている。

 「創立後しばらくは校舎がそろっておらず、校舎や施設が次々と完成していく様子に驚いた」。角川知子教諭はそう振り返り、望月信吾教諭は2005(平成17)年の皇太子(当時)の同校訪問を回顧し「緊張したことがよみがえりました」と笑顔。

 福山喜一郎教諭は学校創立までの経緯を説明し「地域に協力してもらいながら30年間やってこれた。見守られて歩んできたと思っています」と感謝を口にする。

 いまだ終息の見通しが立たない新型コロナウイルス。教諭らは口をそろえて「コロナで何もできないのがつらい」。榎本校長は「今年度は交流学習など大きなことができなかった。生徒の進路保証やキャリア教育も含め、地域の中で生きていく上で大事なことだと感じている」と現状を話す。

 昨年7月下旬から着手していた小学部棟の大規模改修工事が完了し、2月10日に引き渡しとなった。真新しい校舎を前に、榎本校長は「地域の人にもっと学校のことを知ってもらえるような取り組みも必要」と述べ「いま一度、地域の人たちに認知され、支えてもらえるような学校に」と10年後、20年後を見据えた展望を語った。

 記念誌は職員や執筆者、教育関係者に配布されるという。最後に、記念誌に掲載されている卒業生の作品から一部抜粋し紹介させていただきたい。

  □     □

 「ぼくらがぼくらで考える やりたいことをはなしあう~〈略〉~みんななかよくくらすんだ こんなぼくらのゆめのがっこう」

(2021年3月5日付紙面より)

改修工事が完了した校舎の前で記念誌を手にする教職員ら=3日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
2021年03月05日
30 認知症を正しく理解
 いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )

 「いきいきサロン三四朗」(松本一良代表)は2月26日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センターで第3回サロンを開いた。20人が参加し、認知症の症状や接し方などについて理解を深めた。

 町が数年前から地域づくりの一環として勉強会を開いており、参加した勝浦四区住民で同サロンのメンバーが自らの区にもサロンの必要性を実感。三区も加わって仲間や健康づくりのために発足させた。

 同サロンでは開催区にかかわらず、会場に歩いて来られる住民であれば誰でも参加が可能としている。当面は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から講話が中心となるが、状況が落ち着いた場合には全員での会食なども検討している。参加者は▽マスク着用▽手指の消毒▽検温―などの対策を施した。

 サロンでは、町地域包括支援センターの職員3人が「正しく知って地域で支えよう」をテーマに講話した。認知症は、さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまうことや故障により、生活に支障が出てくる脳の病気であると説明。脳が損傷することにより起こる記憶障害や見当識障害、実行機能障害などの中核症状、それがもとで本人の性格や周囲の環境、人間関係などが影響し出現する心理症状を紹介し「認知症を正しく理解することで進行を抑制し、改善させることができます」と述べた。

 接し方については昼食を取った記憶がないといった事例を挙げ「今から用意するから少し待っていてね」など、寸劇を交えて話し「誰よりも苦しく、悲しいのは本人。不安を和らげるような行動を心掛けることが大切」と呼び掛けた。

 講座前には四区役員で同サロンスタッフの北祐美さんが防災について講話。防災マップの説明や、内閣府が策定した「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取り組み指針」のガイドラインを紹介し「自治体が広報する情報を確認し、家族と避難所について話し合っておくことが大事」と伝えた。

 講座を聞いた阿部克子さんは「以前、家族で認知症と向き合う経験があったので、振り返るきっかけとなった。改めて勉強になる時間でした」。松本代表は「身近に起こりうることのため、貴重な講座をしていただきありがたい。コロナ禍で制限されることは多いですが、収束した際にはレクリエーションなども開いて地域の交流も深めていければ」と話していた。

 次回のサロンは24日(水)午後1時30分からを予定している。

(2021年3月5日付紙面より)

講座に耳を傾ける参加者=2月26日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センター
2021年03月05日
31 お茶とお菓子をどうぞ
 本年度最後のお茶教室  (太地こども園 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長、園児68人)は3日、同町の東明寺本堂で本年度最後のお茶教室を開いた。5歳児17人が茶道裏千家淡交会南紀学校茶道連絡協議会の関一重さんから教わり、保護者や祖父母に稽古を重ねてきた成果を披露した。

 同園主催の取り組みで、あいさつや礼儀作法を身に付けるとともに、自然への感謝や友達への思いやりの心を育てることが目的。本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響があったものの、7月から全10回の稽古を実施した。

 2班に分かれた園児たちは、桃の節句にちなんだモモの花の和菓子と茶せんでたてた抹茶を出し合い、互いに「お茶をどうぞ」「頂戴します」とあいさつ。その後、園児から保護者にも和菓子と抹茶の振る舞いがあり、保護者たちは緊張した様子のわが子に顔をほころばせながら味わった。

 稽古を修了した証しとして茶道裏千家家元発行の「おしるし」が関さんから手渡され、園児は「お菓子がおいしかった」「小学生になったら算数を頑張る」「テストで100点を取る」とそれぞれの感想や抱負を発表した。

 関さんは「新型コロナの影響で卒園式や入学式には行けないが、今日みなさんの言葉を聞けてうれしい。これからも自然を大切に、優しい心を持ち続けてほしい。興味があれば、小学生になっても、お茶のお稽古に来てください」と語り掛けた。

 富田遥馬君(6)は「自分のたてたお茶を飲んでもらってうれしかった」。父親の史明さんは「普段家で見ることができない緊張した姿を見ることができて良かった。いつの間にかできることが増えており、日々子どもの成長を感じる」と話していた。

(2021年3月5日付紙面より)

保護者に和菓子と抹茶を振る舞う=3日、太地町の東明寺
背筋を伸ばして抹茶をたてる
2021年03月05日
32 客役協力得てリハーサル
 高池小6年がガイド練習  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が1日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で小学生ガイドの練習に取り組んだ。

 同町観光協会(須川陽介会長)が展開する振興事業を活用した、総合的な学習の時間(ふるさと学習)の一環。本年度の6年生は卒業記念制作として過去2年続いた看板づくりをしないが小学生ガイドには挑戦するとし、昨年12月に樹木医の矢倉寛之さんからクマノザクラなどに関係する一通りの情報を教わって取り組み始めた。

 前年度の6年生は挑戦したものの、花が咲く直前で新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校が始まり実現できなかった。本年度の11人はその時のガイド文も情報として受け継ぎつつ解説する内容を組み上げ、今は来る本番に向け解説の練習に励むさなかにある。

 この日は矢倉さんを迎えて現地リハーサルをする計画だったが、同じ時間帯に下宏副知事ら県の幹部職員が同標本木を視察。11人の挑戦にも関心を示して客役の協力をする流れとなり、11人は本番さながらの状況でリハーサルに臨む絶好のチャンスを得た。2~3人組で客役に声を掛け、5分程度の時間でクマノザクラやその保全のための高池小の取り組みや思いについて解説。ラミネートパネルも使って練習の成果を発揮し、励ましをもらうなどした。

  □     □

本番は10、11日の午後2~3時を予定



 この日の同標本木はすでに開花が始まりちらほら咲きの状態。小学生ガイドは同協会の帯企画「古座川桜フェア」の一環で当初16日(火)と18日(木)に本番を行うとしたが、この日の開花状況を受け10日(水)と11日(木)の2日間〈雨天などで実施できなかった場合は12日(金)に延期実施〉に日程を変更。11人は午後2時~3時に同標本木前で鑑賞に訪れた人に声を掛け、了解が得られれば解説をするという。

 本年度の同フェアの概要は同協会公式ホームページを参照。問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。

(2021年3月5日付紙面より)

下宏副知事(中央)ら客役を得て現地リハーサルに臨む高池小6年生=1日、古座川町池野山
2021年03月05日
33 骨格編成ながら微増の規模
 令和3年度当初予算案発表  (串本町 )

 串本町が3日、令和3年度各会計当初予算案を報道発表した。一般会計は4月執行予定の町長選挙・町議会議員一般選挙を考慮した骨格編成で、総額は104億7500万円。15ある特別会計を合わせた予算規模は193億8801万3千円となっている。

 一般会計の歳入に占める財源の構成比は自主が27・6%、依存が72・4%で、町税収入は約14億0440万円を見込む。

 総額は対前年度比で19億600万円減(15・4%減)だが、前年度が新庁舎建設や宝嶋クリーンセンター改修分担など大規模予算の計上が重なり例年にない規模になったことからの減。合併算定替措置終了の初年で交付額減が憂慮される中、新庁舎建設事業や動鳴気漁港災害復旧事業などの予算計上を含んでいて骨格編成ながら例年ベースより微増の規模になっているという。歳入歳出の区分ごとの割合は別図に示した通り。

 歳出に盛り込む主な事業は▽新庁舎建設事業(約4億3871万円)▽ロケット推進事業(約2054万円)▽新型コロナウイルスワクチン接種事業(約3585万円)▽動鳴気漁港災害復旧事業(5億7500万円)▽有田残土処分場整備事業(約1億3893万円)▽町単独道路新設改良工事(2000万円)▽サンゴ台中央線新設事業〈歩道舗装〉(約2844万円)▽サンゴ台7号線改良事業〈舗装整備〉(約3029万円)▽長寿命化修繕事業〈橋の修繕〉(1億5000万円)▽高速道路推進事業(約1868万円)▽救急資機材整備事業〈高規格救急自動車1台と付帯資機材の一括取得〉(約3920万円)▽ふるさとのまちづくり応援基金活用事業(基金繰入約1億265万円)。

 新庁舎建設事業は備品購入や機能移転、竣工(しゅんこう)式や現本庁舎解体を包括。ロケット推進事業はスペースポート紀伊周辺地域協議会分担金やロケット推進室経費を包括。町単独道路新設改良事業は町道串本潮岬線の5カ年舗装改良整備事業の初年度分。高速道路推進事業は串本IC周辺地域活性化施設基本計画業務委託料や紀南高速事務所分担金などを包括している。

 ふるさとのまちづくり応援基金活用事業は▽備蓄食料品等〈防災対策事業〉▽民間ロケット発射場周辺地域活性化協議会負担金▽串本IC周辺地域活性化施設基本計画業務委託料―など20項目に予算を割り振るという。

 これら予算案は3月8日(月)から始まる第1回定例会に上程。同日の本会議で施政方針演説をし、9日(火)から12日(金)までの本会議で本年度分の諸議案に続いて審議予定となっている。

(2021年3月5日付紙面より)


2021年03月05日
34 早春の源助滝  熊野市紀和町  
2021年03月05日
35 歓送迎会・花見は自粛ムード  新型コロナアンケート  (東京商工リサーチ )
2021年03月05日
36 令和3年度予算大綱②  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月05日
37 高齢者のお手伝いしたい  色川小で疑似体験  (那智勝浦町 )
2021年03月05日
38 雨でも楽しく遊ぼう!  マリア保が卒園散歩  (新宮市 )
2021年03月05日
39 挑戦の結果を団長らに報告  第20回出場の串本町チーム  (ジュニア駅伝 )
2021年03月05日
40 タイプ標本木ほぼ満開に  クマノザクラ花の盛りに  (古座川町 )
2021年03月05日
41 持続可能な地域の実現を  第6次町総合計画の最終案  (御浜町 )
2021年03月05日
42 岩手と三重をつなぐ  「もんいまぁじゅ」が焼き菓子新製品を発表  (熊野市 )
2021年03月05日
43 ビブリオバトルを体験  教諭ら3人がバトラーに  (井田小学校 )
2021年03月05日
44 「ひな祭りのつどい」楽しむ  歌やゲーム、クイズなどで  (相野谷保 )
2021年03月05日
45 「大切な人を守る力に」  自衛隊入隊の芝下直希君を激励  (紀宝町 )
2021年03月05日
46 クマノザクラ咲き誇る  ピンクの花びら美しく  (紀宝町 )
2021年03月05日
47 南紀勝浦温泉が3位  温泉総選挙2020  
2021年03月05日
48 お悔やみ情報
  
2021年03月03日
49 楽しんでもらう環境願う
 熊野川川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る今季の川舟下り定期乗合便が2日から始まった。乗客3人を乗せた第1便が、語り部の吉川安子さんたちとともに新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。

 川舟下り事業は2005(平成17)年9月にスタートした。最も乗客が多かったのは07(平成19)年度の5670人。昨年度は2872人だった。本年度は新型コロナウイルスの影響もあり、昨年4月14日から5月末まで休業。特に年間を通して約半数を占めるインバウンド客を集客できなくなったことが大きな痛手となり今年2月末で1048人となっている。

 運航開始前には川舟のお清めが行われ、吉川さんや熊野川川舟センター職員らに説明を受けながら、参加者がお神酒で船を清めていった。

 同センターの大濵孝之さんは「第1便を見送り、シーズンが始まった喜びを感じています。昨年はコロナ禍でできない日々が続いていたので、早くコロナが終息しお客さんに楽しんでいただける環境が戻るよう願っています」と話していた。

 川舟下りの乗船料金は大人4300円、4歳~小学生が2000円、団体割引(10人以上)が1人3900円、定期乗合便の貸し切りは1隻3万9000円、それ以外の時間(応相談)の場合は1隻4万9000円となっている。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。問い合わせ・申し込みは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2021年3月3日付紙面より)

手を振る乗客を乗せ出発した第1便=2日、熊野川町田長
2021年03月03日
50 263人が思い出胸に 規模縮小して卒業式挙行 (木本高校、紀南高校)

 県立木本高校(松本徳一校長)と紀南高校(森典英校長)で1日、本年度の卒業証書授与式があった。新型コロナウイルスの影響で学校生活が制限された一年になったものの、両校の計263人は感謝と希望を胸に未来への歩みを進めた。例年、在校生が見送っているが、昨年に続き感染予防のため規模を縮小して挙行した。

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■木本高校



 木本高校では188人(普通科110人、総合学科78人)が母校での思い出を胸に卒業した。2年生や保護者、教職員たちは前途ある旅立ちを心から祝福した。

 卒業生は拍手に迎えられて会場に入場。点呼に続いて、普通科代表の井本樹里さんと総合学科代表の井奥永遠さんが松本校長から卒業証書を授与された。松本校長は卒業生がこの1年間、コロナ禍によって苦労したことに触れ「人生を生きる力になっていると思う」と激励。「皆さんは未来への希望。木高の卒業生として誇りを持ち、思い切り羽ばたいて。郷土を愛し、何をすべきか考えてください」と式辞を述べて、日々の前進を祈念した。

 在校生代表の和田伯躍君が卒業生への感謝や送る言葉を述べ、これに応えて卒業生代表の田村祥弘君が答辞。後輩の成長に思いを寄せながら、これまで指導や支援を受けた学校、両親、地域への感謝と新しい人生への抱負を述べ、卒業後の新しい人生への抱負で母校に別れを告げた。関西方面の大学に進学するという男子卒業生の母は「元気でやってくれれば」と、健康を気遣っていた。

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■紀南高校



 創立60年目を迎えた紀南高校は卒業生が1万人を超えた。本年度の卒業生は75人(男子41、女子34)で、夢や目標を胸に3年間を過ごした学びやに別れを告げた。

 伊藤永聖君が旗手を務め、保護者と生徒会長の大西輝人君、教職員が拍手で卒業生を迎えた。森校長が卒業証書を授与し、各クラスを代表して平山步夢君、佐来京介君、植野畑颯君が受け取った。

 式辞を述べた森校長は「皆さんが立派になった姿を見せてくれることこそが、皆さんを見守り、育ててくださった人々や地域への恩返しになる。今後の豊かな人生と幸福を心より願っています」とエールを送った。

 皆勤賞15人を表彰し、在校生を代表して大西会長が「より一層ご活躍されますことを在校生一同心よりお祈り申し上げます」と送辞を述べた。卒業生を代表して奥地彩さんが「皆さんと一緒に過ごした3年間はかけがえのない宝物です。これからも、お互いのことを忘れず、また会える日を楽しみにしながら、私たちの進むべき道を歩んでいきましょう」と答辞を読み上げ、家族、教職員にも感謝の気持ちを伝えた。

(2021年3月3日付紙面より)

国歌と校歌の演奏を聴く卒業生=1日、県立木本高校
普通科代表の井本樹里さんに卒業証書
思い出を胸に卒業式に臨む=1日、県立紀南高校
卒業証書を受け取る佐来京介君
2021年03月03日
51 事務局設け見学など運営
 臨時総会開き新体制整備  (SP紀伊周辺地域協議会 )

 スペースポート(SP)紀伊周辺地域協議会(旧・民間ロケット発射場周辺地域活性化協議会、会長=下宏副知事)の臨時総会が1日、串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本であった。新たに同協議会事務局を置くため、先んじて次年度事業計画案や予算案を承認。併せて会名の変更などの会則変更や所要の規約設置を承認し、新たな体制を整えた。

 この協議会は、地域経済の高度化や発射時における周辺地域の事業環境や生活環境の円滑化などを図り活性化に資する目的で2019(令和元)年10月21日に設置。副知事を会長、同町と那智勝浦町の両町長を副会長とし、県と両町および広域で両町に関係する主要機関・団体の代表者を会員とする形で協議を進めている。

 県産業技術政策課によると、事務局設置の狙いは県と町が分担していた企画・運営や予算管理・執行を同協議会と事務局に一元化する点にあり、県と両町から人員と負担金を出し合いロケット打ち上げ応援イベントの運営や周辺交通対策の業務委託などの発注を行う。県の商工観光労働部長を事務局長とし、事務機能は串本町役場古座分庁舎内と県庁内に分散配置して4月中の稼働を目指す。

 この日は会則変更や事務局規定および会計処理規程の制定を経て、次年度の事業計画案と予算案を審議し承認。事業計画案では現時点での初打ち上げに向けた取り組みの全体イメージ(プレミア見学場〈パブリックビューイング付帯〉、見学場兼臨時駐車場、バス輸送運営や周辺交通対策)やその実施に至るまでのスケジュールを情報共有し、予算案では県が2分の1、両町は各4分の1を負担し、未定だが寄付金を上積みして総額7320万円を確保し取り組みを具体化する内容を確認した。

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大枠の受け入れ協議会軸で運営



 プレミア見学場は旧浦神小と田原海水浴場の2カ所で、国道42号は見学場起点で1㌔までの区間を駐停車禁止、1~3㌔区間を駐車禁止、見学場周辺町道を通行止めといった通行規制をかけて支障の抑止を図る考え。臨時駐車場兼見学場を旧串本古座高校古座校舎と旧国保古座川病院跡地を設定し、有料・事前予約制のパーク&ライド拠点を那智勝浦町体育文化会館一帯と串本町総合運動公園一帯に設けプレミア見学場へのシャトルバスを運行する。これら運営は同協議会から事業者へ委託して実施する形を目指している。

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町単独事業は引き続き町で



 前述した内容に含まれない両町単独のロケット振興事業(例えば串本町の独自ロゴ活用による地域経済振興や樫野崎における関係者対象の見学場設置など)は一元化の枠外で継続する。事務機能の一部を受け入れる串本町によると、県と両町で各1人を出し合い実動を担う事務局体制をロケット推進グループと同居する形で迎え、双方で円滑に情報交換を進めつつそれぞれの目的達成を目指すという。

(2021年3月3日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=1日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
2021年03月03日
52 37人が看護への道歩み出す
 なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(塩路喜英校長)で1日、令和2年度卒業式があった。37人(女子27、男子10)が学びやを巣立ち、看護の道へと歩み出した。

 校歌演奏の後、一人一人に卒業証書を授与した塩路校長が、看護師は現場で命を支え続ける重い仕事であるとし「患者さんとつながる看護の本質的な部分はこれからも機械ではない、生身の人が担い続けていくと思っています。実際に現場に出て、患者さんと向き合う日々の中で戸惑いや迷いが生じるときもあると思いますが、なぜ看護師を志したかを忘れないでください」と激励した。

 在校生代表の鈴木さやかさんが「どんな状況であっても、私たち後輩からの実習に関する質問について丁寧に答えていただき感謝しています。これからも仲間と助け合いながら学びを深め、成長していきたい」と送辞。

 卒業生の道中るいさんは、自分の知識や技術、精神面の未熟さ、十分なケアを提供できないもどかしさや悔しさを感じていたと述べ「私たちの心が折れそうなとき、患者さま自身も大変な状態であるにもかかわらず、温かい言葉や笑顔を向けていただいた。『ありがとう』の声が何よりも励みになりました」と振り返った。実習を通じて命の尊さや看護師の役割、責任の重さを学んだと語り、患者とその家族、医師、仲間、自身の家族に感謝を伝えた。

 在校生には「一人一人がぶれない信念を持ってほしい。そうすれば、どんな壁に直面しても自分自身が崩れることはありません。何事も積極的に取り組み、たくさん経験を重ねてください」と答辞を述べた。

 卒業生からの記念品贈呈や来賓祝辞などもあり、学校長賞には奥地優香さんが選ばれ塩路校長から表彰を受けた。

(2021年3月3日付紙面より)

令和2年度卒業生の皆さん=1日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
一人一人に証書が手渡された
2021年03月03日
53 2月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年03月03日
54 串本JFC、歓喜のV
 和歌山トヨタカップABリーグ県大会  (小学生サッカー )
2021年03月03日
55 永年勤続功労章に7人  消防功労者消防庁長官表彰  
2021年03月03日
56 子どもの人権を学ぶ  三輪崎小育友会全員委員会  (新宮市 )
2021年03月03日
57 うわさの恐ろしさ体験  神倉小でネットモラル教室  (新宮市 )
2021年03月03日
58 新年度予算など26議案  新宮市議会3月定例会が開会  
2021年03月03日
59 特殊詐欺に「だまされないで!!」  管内中高生の作品を啓発物資に  (新宮警察署 )
2021年03月03日
60 クマノザクラが満開か?  国道168号桧杖橋付近  (新宮市 )
2021年03月03日
61 「真の強い人になって」  新宮高校定時制で卒業式  
2021年03月03日
62 西章教育長を再任  町議会定例会で承認  (紀宝町 )
2021年03月03日
63 スマホのルールを決めよう  スマホ・ケータイ安全教室  (神内小 )
2021年03月03日
64 当初予算規模は72億円  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2021年03月03日
65 議長に瀧口定延議員を選出  令和3年第1回定例会開会  (古座川町議会 )
2021年03月03日
66 田並の山間に春の彩り  サクラ咲く光景話題に  (串本町 )
2021年03月03日
67 アニメ活用し郷土史学ぶ 串本西小4~6年生20人 (海ノ民話のまちプロジェクト)
2021年03月03日
68 お悔やみ情報