ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:52件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年03月23日
1 開催に感謝、地域に感謝
 第40回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )

 新宮市の和歌山県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問、山本紗梛部長、部員17人)は21日、同校体育館で第40回定期演奏会を開催した。OBや3年生を含めた総勢44人が行進曲や吹奏楽曲、歌謡曲など幅広い曲を演奏し、観客を魅了した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった昨年の「第39回定期演奏会」から1年。同部ではコロナ禍における演奏会の実施に向け、他府県のプロ・アマチュア各団体の活動を参考にしながら日々検討を重ね、「コロナに負けるな! 音楽で感謝の想いを地域に届けよう!!」をテーマの一つに開催を決断。

 規模を縮小し関係者や一部招待客のみ来場を呼び掛ける形での実施に至った。来場者にはソーシャルディスタンス確保やマスク着用、検温への協力などを呼び掛けた。

 演奏会は3部で構成。「吹奏楽のための『エール・マーチ』」で華々しく幕開けし「ルパン三世のテーマ」や「ピンク・レディー・メドレー」などで会場を盛り上げた。

 2部は「あつまれ なんだこの森」と題し、寸劇と手作りの映像作品に合わせてアニメソングなどを演奏。観客は笑顔と拍手をもって応えた。

 卒業生の引退セレモニーとしても位置付けられている同演奏会。3部では「OLYMPIC FANFARE AND THEME」「TOYSTORY4」などのほか、中島みゆきの「時代」に合わせて引退する3年生を紹介。約2年半の部員活動をたたえた。また、「僕のこと」を部員全員で合唱。演奏会が開催できたこと、そして地域や関係者に対する感謝を伝えた。

 亀谷教諭は来場者に対し「活動をストップし部員たちも苦しい思いを続けてきた。演奏会開催に関してはさまざまな意見があると思うが、皆さんに少しでも温かい心になってもらおうと頑張ってきた」と開催に至った経緯を説明。「これからも地域と共に、前を向いて頑張っていきたい」と誓いを新たにした。

(2021年3月23日付紙面より)

迫力の演奏を披露した=21日、新宮市神倉の県立新宮高校体育館
2021年03月23日
2 93㌢の野生個体見つかる
 添野川地内で自然観察会  (古座川らんど )

 古座川町の古座川らんどが20日夜半、添野川(そいのがわ)地内で自然観察会を開いた。観察対象は国の特別天然記念物・オオサンショウウオ。主催者含め20人が専門家の調査に同行し、体長93㌢の野生個体や調査の様子を間近に見る機会を得た。

 古座川流域で見られるオオサンショウウオは元々生息しているのではなく、数十年前に人為管理下から自然界へ広まったのが起点とされる。最初の個体は他の地域由来だったが古座川の環境にも適応し、以来数十年にわたってその子孫が見つかるところとなっている。

 半世紀以上の生息実績や世界的な絶滅危惧などから、保全と活用を図るべきと捉えるのが古座川らんどの考えで、おととし12月のイベント実施を足掛かりとし地元の理解を促すためパンフレットを作成するなど啓発の努力を重ねている。今回の自然観察会はそのような古座川の自然の一端に親しむ機会として計画し、社会情勢を鑑み事前の情報発信を会員制交流サイト(SNS)主体で制限しつつ参加を呼び掛け、募集4日目で定員に達する申し込みを得たという。

 当日は日本オオサンショウウオの会事務局長を務める研究者・清水善吉さんが許可に基づいて行う生態調査に同行。夜行性のオオサンショウウオが活動を始める時間帯に合わせての実施で、参加者はウェーダーとヘッドランプを着用し清水さんからオオサンショウウオの説明や観察時の留意事項の説明を受け、清水さんと共に夜半の添野川に入ってオオサンショウウオを探した。

 真っ先に見つけたのは清水さんで、過去に見つかっていない野生個体だったため個体を識別するためのマイクロチップを打ちDNA調査用のサンプルを採取。体重や体長、発見時の気温や水温、体の状態などを記録して川へ戻した。

 参加者は清水さんの一連の調査手順を間近に見学し、その段取りをする間に野生個体を観察。体長93㌢、体重4・95㌔。大きさに驚きつつ、複数人でヘッドライトの明かりを集め持参したカメラで撮影するなどした。

 参加者には子どもも多く、オオサンショウウオ探しの合間に捕まえたカニを清水さんに見せて「食べるのか」と興味津々の質問も。今回は目的の観察に加え、調査の全容も見届ける好機を得て終了した。

(2021年3月23日付紙面より)

清水善吉さんによる調査の様子を間近に見学=20日、古座川町添野川
自然観察会で見つかったオオサンショウウオ
2021年03月23日
3 「誹謗中傷は犯罪」
 街頭啓発で呼び掛け  (和歌山県 )

 和歌山県は20、21の両日、県内各所で新型コロナウイルス感染症に係る誹謗(ひぼう)中傷などを行わないよう呼び掛ける街頭啓発を実施した。東牟婁振興局管内では20日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で職員6人がチラシやマスクなどの啓発物資を配布。買い物客らに周知を図った。

 新型コロナの感染拡大に伴い、感染者やその家族、医療関係者などに対するデマや誹謗中傷の被害が増加している。

 県ではこのほど、啓発チラシ約36万枚を作成。誹謗中傷は許されないものであること、また、懲役などの刑事罰が科せられる場合があるだけでなく、被害者からの損害賠償を請求される場合もあり、被害者のみならず誹謗中傷などを行った人自身の人生を変えてしまうものであることなどが盛り込まれている。チラシは街頭啓発のほか、企業や関係団体、自治会を通して各家庭へ配布していく構えだ。

 同振興局地域振興部総務県民課の岡田実さんはは「誹謗中傷は犯罪につながる恐れがあり、受けた人から損害賠償を求められる場合もある。被害者だけでなく、誹謗中傷を行った本人の人生にも影響を及ぼし、人生を変えてしまうこともある。デマや誹謗中傷はやめてください」と話している。

 県では、コロナに係る誹謗中傷や差別、いじめなどを受けた人に対して「コロナ差別専用相談窓口」(電話073・441・2563、FAX073・433・4540、平日午前9時~午後5時45分)を設置。「一人で悩まず相談を」と呼び掛けている。

(2021年3月23日付紙面より)

県職員らが街頭啓発を実施した=20日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
「誹謗中傷は犯罪」周知を図るチラシ
2021年03月23日
4 多くの家族連れでにぎわう 東花園2周年記念大感謝祭 (那智勝浦町)

 新宮市の株式会社アスカフューネラルサプライは20日、那智勝浦町朝日の家族葬あすか東花園とGreen&Flower東花園で「東花園2周年記念大感謝祭」を開催した。大道芸人によるショーやゲームコーナ、飲食コーナー、式場見学会&相談会もあり、多くの家族連れでにぎわった。

 同社によると、家族葬あすか東花園では現代のニーズに合わせ家族葬専門の葬儀場を提供し、Green&Flower東花園との共同経営で式場のプロデュースも一貫して行っているという。

 今回のイベントは家族葬あすか東花園がオープン2周年を迎えたことを記念し実施に至った。子どもたちは参加賞がもらえるストラックアウトやボウリング、輪投げに加え、金魚すくいやヨーヨー釣りなど多くの催しを笑顔で楽しんでいた。

 両市町の飲食店などが出店したポップコーンや綿菓子、フランクフルト、豚汁、アイスクリーム、チョコバナナなどの飲食コーナーも盛況だった。

 午前と午後の部に分け、スマイルクリエイター鈴木さんとバルーンパフォーマーAKIさんによる大道芸ショーも会場を沸かせた。

 同市から家族で訪れた30代女性は「新聞を見てイベントを知りました。最近、どこの町でも大きなイベントがなかったので、今日はにぎわっていてうれしかった。子どもたちも喜んでいます」と語った。

 同社代表取締役の田中亮さんは「コロナの影響で、昨年から家族連れで集まれるようなイベントがなかったため地域の方々に楽しんでいただきたかった。喜んでいただけてうれしい」。

 今後については「今日はお彼岸。お墓などに供える仏花も無料でお配りしているのでぜひ、お供えいただけましたら。今後も機会があれば皆さまに喜んでいただけるような催しをどんどんやっていきたいと思います」と話していた。

(2021年3月23日付紙面より)

大道芸人のパフォーマンスを楽しむ来場者ら=20日、那智勝浦町の家族葬あすか東花園敷地内
2021年03月23日
5 2地区で熱戦展開
 紀南十高校春季野球リーグ戦が開幕  
2021年03月23日
6 金魚の形のツバキの葉  県立潮岬青少年の家に  (串本町 )
2021年03月23日
7   
2021年03月23日
8 「地域のための事業を」  総会で事業計画など承認  (新宮JC )
2021年03月23日
9 収穫に期待大きく  40人がシイタケの菌打ち体験  (宇久井海と森の自然塾 )
2021年03月23日
10 全議案を可決し閉会  那智勝浦町議会3月定例会  
2021年03月23日
11 あなたにとって熊野とは  那智中で後呂孝哉さんが講話  
2021年03月23日
12 「バイローカル新宮」活動開始  臨時総会で新事業発表  (新宮YEG )
2021年03月23日
13 1位に谷地雅宏さん  写連新宮支部3月例会  
2021年03月23日
14 ボランティアが家具固定  大地震に備え、御浜町で  
2021年03月23日
15 ワクチン接種の流れを学ぶ  紀宝町でカフェいっぷく亭  
2021年03月23日
16 スマホ動画をユーチューブへ  紀宝町げんき塾が研修会  
2021年03月23日
17 50人が6年間の思い出胸に  鵜殿小学校で卒業式  (紀宝町 )
2021年03月23日
18 スタンプラリーで豪華賞品  3市町の「道の駅」などで始まる  
2021年03月23日
19 お悔やみ情報
  
2021年03月10日
20 義務教育修了し新たな道へ
 中学校で卒業証書授与式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町の公立中学校で9日、卒業証書授与式が挙行された。義務教育を修了した卒業生たちが思い出の詰まった校舎を巣立ち、それぞれの道へ歩を進めた。なお、北山村は8日に式を実施した。

 本年度の卒業生は新宮市207人、那智勝浦町107人、太地町22人、串本町77人、古座川町24人、北山村3人の計440人。

 新宮市立緑丘中学校(松本潤校長)は、体育館の全面改修工事に伴い、同市徐福の蓬莱体育館で式を実施した。

 松本校長は卒業生81人に一人一人証書を手渡し、「みなさんの周りには、たくさんの応援団がいる。家族をはじめ、地域の方々や先生たちです。母校、緑丘中学校の誇りを胸に、この学びやで育んだ絆を生かして、新たな一歩を踏み出していきましょう」と式辞を述べた。

 卒業生を代表して西珀人君が、個性豊かな友に恵まれた3年間を振り返り「僕たちはたくさんの経験をしながら大人に向かっていく。これからも温かく見守っていてください」と答辞。在校生には「自分の好きなことをしながら、緑丘中学校を雰囲気の良い学校にしていってほしい」と語り、自分たちに根気強く向き合ってくれた教職員や学校生活を支えた家族に感謝を伝えた。

 最後に、卒業生が手話を交えて「旅立ちの日に」を合唱。教職員と保護者が「想い出がいっぱい」を歌って送り出した。

(2021年3月10日付紙面より)

「旅立ちの日に」を歌う緑丘中学校の卒業生=9日、新宮市の蓬莱体育館
2021年03月10日
21 自然を満喫しながら歩き
 健康ウオーキングに20人参加  (紀宝町 )

 紀宝町大里の「相野谷川・電気の谷往復コース」を歩く健康ウオーキングが7日にあった。20人が参加し、ウオーキングの基礎を学んで緑鮮やかな渓谷沿いを歩いた。

 運動習慣のきっかけや仲間づくりを目的とした町山歩き部会と町みらい健康課の合同企画。健康運動指導士の杉浦資史さんを講師に招いた。

 大里親水公園駐車場に集合後、杉浦さんがストレッチ法を紹介。ゆっくり全身をほぐし「ストレッチは姿勢づくりに効果的。朝や疲れたときに取り組んでください」と呼び掛けた。

 ウオーキングはリズムが大切と伝え、「早く歩く」「ゆっくり歩く」を繰り返すウオーキング法「インターバル速歩」を指導した。

 歩き方の基礎を学んだ参加者は、往復5㌔のウオーキングに出発。通称「電気の谷」に架かる吊り橋を渡り、1903(明治36)年に開設された大里発電所横の石段を登って水路上の道へ。リズムや足の運びを意識しながら上流の取水堰を目指した。

 折り返し地点には、浸食によってできた円形のくぼみ甌穴(おうけつ)が大小数個あり、参加者は川の歴史を満喫しつつ、帰りは渓谷を眺めながら雄大な自然を楽しんだ。

(2021年3月10日付紙面より)

電気の谷に架かる吊り橋を渡る=7日、紀宝町大里
健康ウオーキングに参加した皆さん
2021年03月10日
22 クマノザクラが満開
 ゆかし潟で花咲かす  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河の国道42号沿いで現在、クマノザクラが満開を迎えている。付近を散歩する町民や車を運転するドライバーたちの目を楽しませている。

 桜の場所はゆかし潟近くの「みなとはし歩道橋」すぐ横。ピンク色をした無数の花びらが美しく咲き、地域に春を告げている。

 ゆかし潟周辺でもクマノザクラを見ることができるほか、町教育センター(旧三川小学校)近くの河川公園裏の山にもヤマザクラが色づき始めている。今後はソメイヨシノなどの桜の開花も控えている同所では、毎年きれいな桜を目当てに散歩や写真撮影に訪れる町内外の人々も多い。

 また、喫茶きよもん前では愛らしいヒドリガモの群れが泳ぐ姿も見ることができる。

(2021年3月10日付紙面より)

クマノザクラが満開=7日、那智勝浦町二河

三川公園裏の山も桜が色づき始めた
2021年03月10日
23 さようなら“105系”
 13日、新型車両にバトンタッチ  (JR西日本 )

 13日(土)の春のダイヤ改正に伴い、和歌山県からその姿を消すJRの車両「105系」。13日以降は新型車両227系にバトンタッチされる。かつては通勤・通学の足として、多くの人の生活を支えた。新宮発のラストランは12日(金)午後9時59分。同日をもって県、そして近畿地方から勇退となる。

 105系は、日本国有鉄道(国鉄)が1981(昭和56)年から製造した直流通勤型電車。国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本に継承されたが、JR東日本ではすでに全廃されている。

 和歌山県では84(昭和59)年に導入。2009(平成21)年度からJR西日本が実施した、地域に合わせた統一塗装により太平洋をイメージした青緑色の塗装が行われ、海沿いや山間を疾走する鮮やかな姿が多くの人の目に焼き付いている。

 和歌山線では19(令和元)年9月30日をもって廃止。現在は紀勢本線(新宮―紀伊田辺間)の他、岡山県と山口県の一部路線で運用されているのみで、紀勢本線での廃止は和歌山県と近畿地方での廃止につながる。

 ラストランを目前に、JR新宮駅の小谷典史駅長は「古い電車なので、暑かったり寒かったりと乗客の皆さまにはご不便を掛けたこともあったが趣のある電車だった。新型車両導入後は快適にご利用いただけると思っています」と話している。

 13日からは車載型IC改札機が搭載された新型車両が新宮―紀伊田辺間を走行。区間21駅でICOCA(イコカ)、ICOCA定期券が利用できるほか、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使用可。これにより県内全域でICOCAが使えるようになる。

(2021年3月10日付紙面より)

12日をもって廃止となる105系=8日、JR新宮駅
2021年03月10日
24 39校の組み合わせ決定
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年03月10日
25 大切に育ててください  「人権の花」を19施設に届ける  (井田小 )
2021年03月10日
26 募集締め切り迫る  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2021年03月10日
27 楽しく「いきいき百歳体操」  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年03月10日
28 コロナ収束の願い込め  西道楽天会が会員にマスク配布  (新宮市 )
2021年03月10日
29 花芸安達流の3人が出瓶  和歌山県いけばな協会展  
2021年03月10日
30 きれいなピンクの桜餅  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2021年03月10日
31 グラウンドゴルフ愛好者205人競い合う 競技会「第14回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2021年03月10日
32 古座川河口域の寺社巡る  自転車のモニターツアー  (南紀串本観光協会 )
2021年03月10日
33 関西大会出場を事前報告 串本JFC2チーム選手ら (串本町)
2021年03月10日
34 施政方針演説交えて審議へ  令和3年第1回定例会開会  (串本町議会 )
2021年03月10日
35 ハクモクレンの巨木が開花  那智勝浦町高津気  
2021年03月10日
36 お悔やみ情報
  
2021年03月04日
37 79億円の一般会計予算
 新年度案を3月議会に上程  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長や幹部職員らが2日、会見を開き、一般会計79億8700万円の令和3年度当初予算案を発表した。前年度より7億3200万円(8・4%)減となった。予算案は9日(火)開会の町議会定例会に上程する。

 当初予算は子ども・子育て支援に重点を置き、少子化対策や子育て支援策として「赤ちゃん誕生祝い金」「高校生の通学補助」などの事業を実施する。

 防災・減災対策では令和2年度に引き続き、消防・防災センターの新築工事を進めていくという。さらにオペラや「紀の国わかやま文化祭2021」などのイベントを通じて主力産業である観光産業の振興に力を入れる方針だ。当局は今議会で町政運営の指針となる「長期総合計画」を上程する。

 堀町長は新型コロナウイルス感染症の影響から、宿泊者数が対前年比38%減の22万8303人となったと説明。3万7022人だった外国人宿泊客が95%減の1941人に落ち込み、マグロの水揚げ量が9509㌧から8079㌧に減少したと報告した。 

 今後や当初予算については「緊急事態宣言の解除に伴い、GoToキャンペーンの再開を見越して経済対策を実施していきたい。ワクチン接種を進めることが一番の経済対策だと思う。引き続き、防災・減災対策を行うとともに、自然にやさしいゼロカーボンに向かって各事業を行っていく」と話した。

 また、4日にワクチン接種の確認作業を実施し、5日(金)から相談窓口を開設するとした。

  □     □

■歳入



 町税収入は2016万円(1・4%)増の14億1239万円を計上。新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度に徴収猶予した分の固定資産税が令和3年度に納入されることから、滞納繰越分が大幅に増加した。

 歳入の3分の1強を占める地方交付税は1億円(3・3%)増の31億円。国県支出金は1億4344万円(12・1%)増の13億3307万円。

 借り入れに当たる町債は8億9911万円(66・4%)減の4億5540万円となった。歳入の不足を補う基金繰入金では財政調整基金、減債基金合わせて6億円となった。

  □     □

■歳出



 民生費が4024万円増の26億3970万円で全体の33・1%を占め、続いて14・5%を占める衛生費が11億6082万円、公債費が11億2949万円となった。

 前年度と比較し1億572万5000円増と大幅に増加した教育費は6億6190万9000円を計上。主な要因は熊野参詣道中辺路の石倉峠災害復旧工事に係る費用だという。

 また、消防費は大幅に減少し9億4802万円減の4億4580万7000円となった。防災行政無線デジタル化整備事業、消防・防災センター用地造成事業に係る費用の減少が要因となった。

(2021年3月4日付紙面より)


当初予算の発表が行われた=2日、那智勝浦町役場
2021年03月04日
38 園児児童生徒の家庭へ配布
 子ども教育15年プラン冊子  (古座川町 )

 古座川町教育委員会がこのほど、子ども教育15年プラン〈令和3~7年度〉を冊子化し、1日付で町内の各保育所・小学校・中学校に通う子どもの家庭へ配布した。

 同プランは町域における0歳から15歳までの育ちを大切にする保小中一貫教育の筋道を示す計画で、同町の教育振興基本計画に相当する。2016(平成28)年度に導入し、5年周期で改訂する仕組みに基づいて教育委員会と保育所や学校が一丸となり約1年にわたって協議。その集大成が同プラン〈令和3~7年度〉となる。

 大枠の教育目標「心豊かに たくましく羽ばたく 古座川っ子の育成」を1期目〈平成28年度~令和2年度〉から引き継ぎつつ、詳細は現状と照らし合わせて多岐に改訂。1期目と比べたときの大きな変化は、保育所から小学校へのつなぎをより強く意識し直した点や重点活動の「英語教育」と「読書活動」を継続しつつ「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を「ふるさと教育」に置き換えた点にある。

 保育所と小学校のつなぎの強化では、幼児期終了時に育っている10の姿を踏まえて児童期へつなぐ流れを意識。ふるさと教育は子どもにより一層ふるさとへの誇りを持ってほしいという地域の期待の高まりに応えるための重点化だという。

 ▽確かな学力(自ら学ぶ力=知)▽豊かな人間性(ともに生きる力=徳)▽健康で元気(たくましく生きる力=体)をバランス良く備えた子どもの育成が同プランの目指すところ。分かりよく保育所や学校、地域社会、家庭の役割も見据えた概要樹も示して、全体像の理解を図っている。

 全容版となる冊子はA4判カラー54㌻構成で500部作成。別途概要版(=リーフレット)も1000部作成した。家庭には全容版と概要版をセットにして配布した。次年度以降に古座中へ進学する串本町の子どもの家庭には入学をめどにして配るという。今回は概要樹を印刷したクリアフォルダも作成。概要版の余剰分と共に同プランの紹介資料として活用するとしている。同プランの問い合わせは同町教育委員会(電話0735・72・3344)まで。

(2021年3月4日付紙面より)

古座川町子ども教育15年プラン〈令和3~7年度〉の全容版(左)と概要版
2021年03月04日
39 ワクチン接種に向けて
 プロジェクトチームを設置  (紀宝町 )

 紀宝町は新型コロナウイルスのワクチン接種を速やかに開始できるよう、役場庁舎内に「紀宝町新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチーム」を立ち上げた。

 町によると、今月中旬以降、住民票のある65歳以上の住民のみに先行してクーポン(接種券)を郵送する予定。接種開始は4月以降となる見込みで、会場や日時は広報などで知らせる。

 接種希望者は町のワクチン専用ダイヤルなどで申し込む。予約開始時期は詳細が決まり次第、周知する。

 16~64歳は、基礎疾患のある人などからワクチン供給量に応じて順次受けられる見込み。接種時期が決まった後、クーポンを郵送する。

 これらの情報は3月1日時点のもので、今後、国・県の準備状況によりスケジュールは変更になることがあるという。

 町の専用ダイヤル(電話0735・33・0363)は、クーポン・予約などの相談を受ける。平日のみで、時間は午前9時~午後4時。

 紀宝町は県内で唯一、新型コロナの感染者が確認されておらず、1日の町議会定例会で西田健町長は町民や医療従事者、福祉施設、企業をはじめ各事業者の感染予防と感染防止対策の徹底に感謝し、接種体制構築強化を図るとともに役場全体で総力を挙げて、確実かつ円滑にワクチン接種を受けてもらえるよう全力を尽くすと述べた。

(2021年3月4日付紙面より)

紀宝町役場内に設置された「新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチーム」
2021年03月04日
40 「東日本大震災から10年」
 特設コーナーで展示  (新宮市立図書館 )

 新宮市井の沢の市立図書館では、1階に特設コーナー「東日本大震災から10年」を設け、震災関連の本を展示・貸し出ししている=写真。5月2日(日)まで。

 震災関連の「小説」「記録」、東北の文化を紹介している本や写真集、ガイドブックなどの「東北の本」、防災に関する本など、一般書・児童書合わせて約200冊を展示中。

 卒業、進学、就職など冬から春の季節の本が並ぶ「季節の本」コーナーでも引き続き展示・貸し出しを行っている。

 今月のおはなし会「ぷちぷち」(先着5組、4日から申し込み受け付け)は26日(金)午前10時30分からの約15分、「にこにこ」(先着10人・付き添い含む、申し込み不要)は27日(土)午後2時30分からの約15分を予定している。申し込み、問い合わせは同図書館(電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312、メールtosyo@city.shingu.lg.jp)まで。

(2021年3月4日付紙面より)


2021年03月04日
41 峯のクマノザクラ開花急進  週末に満開かと期待高まる  (古座川町 )
2021年03月04日
42 町と区で喜び分かち合う  住吉集会所で竣工式挙行  (串本町 )
2021年03月04日
43 15人が介護資格取得  新翔高校で修了証授与式  (新宮市 )
2021年03月04日
44 ワクチン詐欺に注意を  消費者庁  
2021年03月04日
45 商品券の効果など問う  令和2年度一般会計補正予算案を審議  (新宮市議会 )
2021年03月04日
46 ハープやフルートの音色  高田小・中でコンサート  (新宮市 )
2021年03月04日
47 「ひな飾りを作ろう」  那智勝浦町地域子育て支援センター  
2021年03月04日
48 歌やクイズで盛り上がる  勝浦認定こども園  
2021年03月04日
49 みんなで桃の節句祝う  丹鶴幼稚園  
2021年03月04日
50 令和3年度予算大綱①  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月04日
51 分かる喜び実感できる授業  教職員ら招き公開授業研究  (矢渕中 )
2021年03月04日
52 近代の地域産業に触れる  後呂地とハサマの遺跡出土品を展示  (熊野市 )