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2021年03月19日
1 漁船に乗って大敷へ
 宇久井中2年が漁業学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生12人が17日早朝、宇久井漁港で漁業体験に取り組んだ。宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下、生徒たちは第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船し、地域を支える漁業を肌で感じた。

 同校で20年以上続く海洋教育の一環。地元漁師らを講師に迎え、海で繰り広げられている漁業の手法や歴史、魚の種類などを学ぶ他、将来的な漁業後継者育成も目的の一つとなっている。

 生徒たちは漁船で沖合約3㌔の定置網(通称・大敷)へ向かい、丸々と太ったブリやタイ、タチウオ、スルメイカなどが次々と引き揚げられていく光景に感嘆。この日はブリやサバ約19㌧の水揚げがあり、大漁に活気づく漁港での仕分け作業も見学した。

 父親が漁師をしているという齋藤真結子さんは「お父さんは毎朝4時半ごろ仕事に出掛け、魚のにおいをさせて帰ってくる。漁船では10人ほどで大量の魚を網ですくっており、魚の種類も説明してくれた。さまざまな種類の魚が取れる網と、主にブリを取る網があると聞き、どんな仕組みになっているのか疑問が湧いてきた」と話していた。

(2021年3月19日付紙面より)

漁船の前で記念撮影=17日、那智勝浦町の宇久井漁港
魚がかかった定置網を引き揚げる(宇久井中学校提供)
2021年03月19日
2 224人、喜びにあふれる
 木本、紀南高校で合格発表  

 県立木本、紀南高校で18日、入学試験の合格発表があった。10日に行われた後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表された。合格を決めた受験生たちは4月から始まる高校生活に胸を躍らせていた。

 木本高校では、後期選抜のみ実施した普通科(定員120人)に132人が受験して120人が合格した。総合学科(定員40人)は前期選抜合格者22人を除く後期選抜募集人数18人に14人が受験し、普通科受験者を含む18人が合格した。

 紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で27人が合格。募集人数53人の後期選抜に39人が受験し、37人が合格した。

 新型コロナ対策として、県教育委員会による専用サイトでも発表された中、両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。マスク姿で訪れた受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。

 紀南高校に合格した男子生徒は「部活はまだ決めてないけど、将来の仕事に向けて高校生活を頑張りたい」と笑顔を見せていた。

(2021年3月19日付紙面より)

掲示板で番号を確認する受験生たち=18日、熊野市の木本高校
受験番号を見つけて合格を喜ぶ=同日、御浜町の紀南高校
2021年03月19日
3 成果を分かちアピールも
 文化セで学習成果発表会  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長)が18日、串本町文化センターで本年度学習成果発表会を開いた。生徒が互いに発表を鑑賞して学業や活動の成果を分かち合い、併せて家族や外部講師らにも公開して取り組みをアピールする機会とした。

 生徒自ら同校の特色ある学校設定科目やクラブ活動の発表に臨むことで学びに対する理解を強く深めさらに生徒全体で分かち合い、さらにその様子を公開することで校内外に取り組みや頑張り、成長を伝える行事として計画。同校創立時と2年前にも実施した経緯があり、3回目となる今回は同校魅力化プロジェクトによる特色の多様化に伴い、過去最大規模での実施となった。

 吹奏楽部の演奏をオープニングとして開会し、生徒会の問山裕海会長(2年)があいさつ。左近校長は「生徒皆さんの準備や練習の努力が実る同発表会。遺憾なき成果の発揮を祈りたい」と述べて激励した。

 プログラムは▽全体発表▽パネルディスカッション▽分科会―の3部構成。全体発表では学校設定科目「海洋環境」「マリンスポーツ」「串本デュアル(長期インターンシップ)」について経験した生徒自らが取り組みの様子と学んだ事柄を発表した。

 パネルディスカッションでは和歌山大学の西川一弘准教授をコーディネーターに迎え、串本町役場や古座川町役場に勤務する先輩や教員に職務内容やその延長でできること、同発表会の印象などを聴取。併せて「周囲の協力を得られる人になってほしい」「三現主義で一緒に頑張ろう」「発表会を形にした自分たちに自信を持ってほしい」といった年長からのメッセージも生徒に注がれた。

 分科会では全体発表3科目と他の学校設定科目、クラブ活動の発表や展示があり、生徒や招待者らは自身の科目選択や関心に応じて鑑賞。そのような流れで取り組みの成果を分かち合い、最後に西川准教授による全体講評を受けて終了した。

(2021年3月19日付紙面より)

学校設定科目「串本デュアル」の取り組みと成果を全体発表=18日、串本町文化センター
分科会の展示会場
2021年03月19日
4 ワクチン接種スタート
 センター内職員など対象に  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センターで17日、医療従事者に対する新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まった。同センターでは19日(金)まで、接種を希望する院内職員、委託業者職員に順次接種を行っていく。

 国が医療従事者を対象に、先月から先行接種を開始した新型コロナワクチン。和歌山県では今月6日、3900回分のファイザー製ワクチンが県内11病院に到着し、8日に接種が始まった。

 同センターには12日に195バイアル(1箱、975人分)が到着。うち83バイアルが那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院に配分され、両病院とも15日から医療従事者などを対象に接種が始まっている。

 同センターの接種対象者は520人で、うち接種希望者は院内職員(333人)、委託業者職員(133人)合わせて対象者の89・6%となる466人。17日には中井三量(みつかず)病院長(66)をはじめ、約150人がワクチン接種をした。次回のワクチン到着時期は未定だが、届き次第2回目の接種を実施していくという。

 センター内で最初に接種した中井病院長は「針を刺した瞬間はチクリとしたが筋肉内の痛みはほとんどなかった」。

 今後、その他の医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する人などに対し待望のワクチン接種が進んでいくはずと展望を語り「ワクチンは、3密を避ける、移動の自粛などに加え新型コロナに対応できる策と考えている。副反応の可能性も少なく、通常のワクチンと同じように接種いただけると思っている」と話した。

 2月17日から国内で先行接種が始まったワクチン。これまで約35万人の医療従事者が接種を受けたが、全人口の0・3%にとどまっている。政府は6月末までに約1億回分(約5000万人分)を調達するとの見通しを示している。

(2021年3月19日付紙面より)

ワクチン接種を受ける中井三量病院長=17日、新宮市立医療センター
2021年03月19日
5 ユニークな名前と美しさ  オオイヌノフグリが見頃  
2021年03月19日
6 「熊楠と幽霊」出版  知の巨人の神秘的な面を探る  
2021年03月19日
7 全産業の判断は「下降」超  和歌山県の経済動向  
2021年03月19日
8 消防団活動の協力に感謝  2事業所に表示証交付  (新宮市 )
2021年03月19日
9 「私たちの地域の自慢」  太田小学校で学習発表会  (那智勝浦町 )
2021年03月19日
10 優秀賞の高校生7人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2021年03月19日
11 有馬クラブ優勝し、県大会へ  県スポーツ少年団軟式野球交流大会  
2021年03月19日
12 活動通じて優しい気持ち育つ  「人権の花」運動への感謝状  (井田小 )
2021年03月19日
13 新たな観光拠点整備も計画  紀宝町議会一般質問(終)  
2021年03月19日
14 愛好者170人が出場し競う グラウンドゴルフ「チャンピオン大会」 (県立潮岬青少年の家)
2021年03月19日
15 令和3年第1回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年03月19日
16 お悔やみ情報
  
2021年03月12日
17 「3・11を忘れない」
 熊野三山で慰霊や復興祈願  (東日本大震災から10年 )

 未曽有の大災害を忘れない―。2011(平成23)年3月11日午後2時46分ごろ、宮城県牡鹿半島の東南東沖で発生した「東日本大震災」から10年の節目となる11日、被災者を追悼し被災地の復興を祈る式典が全国各所で営まれた。熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社の三山でも慰霊祭や復興祈願祭を斎行。犠牲者の鎮魂とさらなる復興進展を祈念し玉串がささげられた。

 日本国内最大規模、アメリカ地質調査所(USGS)によれば、1900年以降、世界でも4番目の規模となった同大震災。マグニチュードは9・0で、宮城県北部の栗原市で最大震度7が観測されたほか、宮城県、福島県、茨城県、栃木県などで震度6強を観測した。

 岩手、宮城、福島県など太平洋沿岸部を未曽有の大津波が襲い、地震に伴う福島第一原子力発電所事故の影響もあり多くの人が避難所生活を余儀なくされた。死者は1万9000人(災害関連死含む)を超え、現在も2500人以上が行方不明となっている。首都圏では交通機関が不便となり大量の帰宅困難者が発生した。

 熊野速玉大社では、神職らによる「東日本大震災復興慰霊祭」がしめやかに営まれた。上野宮司の祝詞奏上に続いて、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納。神前に玉串を供え、10年の節目に思いをはせた。

 神事を終え、上野宮司は震災発生当時、羽田空港にいた自身の体験を振り返り「インフラの整備は進んでいるが、大切な人を失ったという心は、何年たっても復興されることはない。これからも心の復興に重きを置いて祈りを込めていきたい」。

 それから半年後、紀伊半島大水害によって自分たちが被災するとは想像もしていなかったと回顧し「自然は時として大きな試練を与える。しかし、戦争や犯罪など人の手による罪や悲しみははらい清めていかなければ」と、時折声を詰まらせながらそう語った。

(2021年3月12日付紙面より)

慰霊と復興の思いを込め玉串をささげた=11日、熊野速玉大社
巫女らが「浦安の舞」を奉納
2021年03月12日
18 105系車両に感謝を伝える
 鉄道ファンの畑上耕三さん  (串本町 )

 串本町西向在住の、70年来の鉄道ファン・畑上耕三さん(78)がこのほどJRきのくに線普通列車に感謝する横断幕を掲げ、日々通過を見送っている。

 ターコイズブルーの色彩が印象的なこの列車は105系車両で編成され現在は紀伊田辺駅~新宮駅間で運行されているが、13日(土)のダイヤ改正に伴う227系車両の導入により現役引退となる。

 畑上さんは少年期からの鉄道に興味を持ち、成人を機に鉄道友の会へ入会した現役鉄道ファン。最盛期には一眼レフ複数など撮影資機材を担いで北海道から九州まで、鉄道の勇姿を追い掛けていたという。会員歴58年、ファン歴70年。地元のきのくに線を支える車両ももれなく関心の対象で、105系には片面三つの扉が付いた製造車両と山手線や環状線を支えた片面四つの扉が付いた103系からの改装車両の2系統があるなど豊かな知識を背景にして語る。

 前述した駅間への導入は1998(平成10)年で、空調やトイレ、車体色の変更など時代相応の改修を重ねながら運行を続けてきた。その車両がまもなく引退と知り、期日が1週間後に迫った辺りで居ても立ってもいられなくなって急ぎ幅4㍍の布を購入。感謝の言葉を記して車窓から目につく場所に掲示し、同列車の通過時間ごとにその横に立ち感謝しているという。

 好天の10日はコンパクトカメラで勇姿を撮影しながら通過を見送り。畑上さんは「紀伊田辺~新宮間を走るようになって23年。特急はよく注目されるが、普通列車も地元の足として十分活躍してくれている。それを思うと居ても立ってもいられなくなり、短い期間だが感謝しようという気持ちになった。105系にはただただ『ありがとう』という感謝しかない」とこみ上げる思いを語った。

(2021年3月12日付紙面より)

通過する105系車両を見送る70年来の鉄道ファン・畑上耕三さん=10日、串本町西向

2021年03月12日
19 訪れる人にサクラなど紹介
 高池小6年生がガイド実践  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が10日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で子どもガイドを実践し訪れた人々にクマノザクラの詳細などを紹介した。

 同町観光協会(須川陽介会長)のクマノザクラ振興事業を活用したふるさと学習の一環。11人は昨年12月に樹木医の矢倉寛之さんからガイドに役立つ知識を一通り教わり、3学期に解説文を考えガイドの練習に励んできた。今月1日の現地リハーサルでは視察に訪れた下宏副知事ら県の幹部職員が客役の協力をし、本番さながらの度胸付けも得て実践に臨む流れとなった。

 10日はほぼ快晴の好天に恵まれ、タイプ標本木は散り始めに差し掛かっていたがまだまだ花の盛り。11人は同協会が準備した「クマノザクラ子供ガイド」のユニホームを着て4組に分かれ、同協会の帯企画「古座川桜フェア2021」内での事前告知により町内外から続々と訪れる見物客に声を掛け、ガイドを希望した人に5分程度の解説をしてクマノザクラやそのタイプ標本木の特色、一期一会の好機を生かしてアピールしたい同町の魅力などを伝えた。

 実施時間帯は午後2時~3時の1時間で、4組合計で28回のガイドを実践。緊張して早口にならないよう、表情にも気を付けながら挑戦したという山本真琴さんは「できたできなかったで言えばできた方。明日も緊張せず真剣に伝えたいことを伝えて、古座川の魅力を来てくれる皆さんに教えたい」と初日を終えての感想を語った。

 この日は3~6年生で育てているクマノザクラの実生苗をおととしの6年生が卒業制作した看板の横に並べて披露した。11人は翌11日も同じ時間帯で同標本木前に常駐して実践に臨んだ。

 子どもガイドは前年度の6年生も挑戦したが、実践直前でコロナ禍に伴う臨時休校が始まり実現できず。大畑校長は本年度の11人はそのリベンジを合い言葉にして頑張ったと実践に至るまでの様子を語り、その達成感を11人と分かちあいながら初日の実践を締めくくった。

(2021年3月12日付紙面より)

クマノザクラのタイプ標本木前で子どもガイドを実践=10日、古座川町池野山
前年度の6年生のリベンジを果たしつつ子どもガイドに取り組んだ高池小6年生の皆さん
2021年03月12日
20 珍しいクロウミガメを保護
 ウミガメ公園で一般公開  (紀宝町 )

 メキシコ湾などに生息するクロウミガメが御浜町阿田和の沖合で見つかり、保護した紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」飼育プールで10日、一般公開が始まった。クロウミガメが日本近海で発見されるのは珍しいという。

 2月24日に阿田和沖2㌔の定置網にかかっていたところを、漁師の山本善之さん(47)が見つけ、連絡を受けたウミガメ公園の飼育員・伊藤柊也さんがその日に保護した。

 クロウミガメは、アオウミガメと同じ種に分類されるが、体色が灰から黒で甲羅の一部などに特徴がある。熊野灘で発見されたのは初めてで、国内では五つの水族館で飼育されている。

 保護されたクロウミガメは甲羅の長さが53㌢、幅46㌢で体重は約15㌔。10~20歳と推定され、性別は不明だという。

 発見した山本さんは「定置網で作業をしていた際、魚に交じって泳いでいた。変わったカメなので伊藤さんに連絡した。アオウミガメ、アカウミガメを見掛けるが珍しいと聞いてびっくりした。20年漁をしていて初めて見た」と振り返った。

 伊藤さんは「ウミガメは絶滅危惧種に指定されていて、クロウミガメも数が少ない。日本での発見例や飼育が少ないため、日本ウミガメ協議会と連携して経過を観察し、貴重なデータを取っていきたい」と話していた。

(2021年3月12日付紙面より)

クロウミガメを飼育プールに移す=10日、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
2021年03月12日
21 公立高校で入学試験  合格発表は19日  (和歌山県 )
2021年03月12日
22 経済支援や防災など  新宮市議会一般質問②  
2021年03月12日
23 当初予算など23議案を上程  太地町議会3月定例会  
2021年03月12日
24 七段飾りやつるし飾りを展示  「お食事処 川柳」で  (那智勝浦町 )
2021年03月12日
25 尼将軍前の山桜が満開  花を楽しむ参拝者も  (那智勝浦町 )
2021年03月12日
26 東日本大震災から10年  丹鶴幼で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2021年03月12日
27 6年生との思い出づくり  市野々小で読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2021年03月12日
28 堀順一郎町長諸報告②  那智勝浦町  
2021年03月12日
29 和歌山串本は4月14日開業  ホテル「フェアフィールド」  (串本町 )
2021年03月12日
30 経験者チームに刺激得る  後援会の支援受け野球部  (串本古座高校 )
2021年03月12日
31 交通安全に役立てて  新1年生に傘プレゼント  (紀宝地区安協会 )
2021年03月12日
32 井田海岸で清掃活動  6年生が感謝の気持ち込め  (井田小 )
2021年03月12日
33 堀口海晴さんが全国賞  いじめ防止標語コンテスト  (新宮市 )
2021年03月10日
34 義務教育修了し新たな道へ
 中学校で卒業証書授与式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町の公立中学校で9日、卒業証書授与式が挙行された。義務教育を修了した卒業生たちが思い出の詰まった校舎を巣立ち、それぞれの道へ歩を進めた。なお、北山村は8日に式を実施した。

 本年度の卒業生は新宮市207人、那智勝浦町107人、太地町22人、串本町77人、古座川町24人、北山村3人の計440人。

 新宮市立緑丘中学校(松本潤校長)は、体育館の全面改修工事に伴い、同市徐福の蓬莱体育館で式を実施した。

 松本校長は卒業生81人に一人一人証書を手渡し、「みなさんの周りには、たくさんの応援団がいる。家族をはじめ、地域の方々や先生たちです。母校、緑丘中学校の誇りを胸に、この学びやで育んだ絆を生かして、新たな一歩を踏み出していきましょう」と式辞を述べた。

 卒業生を代表して西珀人君が、個性豊かな友に恵まれた3年間を振り返り「僕たちはたくさんの経験をしながら大人に向かっていく。これからも温かく見守っていてください」と答辞。在校生には「自分の好きなことをしながら、緑丘中学校を雰囲気の良い学校にしていってほしい」と語り、自分たちに根気強く向き合ってくれた教職員や学校生活を支えた家族に感謝を伝えた。

 最後に、卒業生が手話を交えて「旅立ちの日に」を合唱。教職員と保護者が「想い出がいっぱい」を歌って送り出した。

(2021年3月10日付紙面より)

「旅立ちの日に」を歌う緑丘中学校の卒業生=9日、新宮市の蓬莱体育館
2021年03月10日
35 自然を満喫しながら歩き
 健康ウオーキングに20人参加  (紀宝町 )

 紀宝町大里の「相野谷川・電気の谷往復コース」を歩く健康ウオーキングが7日にあった。20人が参加し、ウオーキングの基礎を学んで緑鮮やかな渓谷沿いを歩いた。

 運動習慣のきっかけや仲間づくりを目的とした町山歩き部会と町みらい健康課の合同企画。健康運動指導士の杉浦資史さんを講師に招いた。

 大里親水公園駐車場に集合後、杉浦さんがストレッチ法を紹介。ゆっくり全身をほぐし「ストレッチは姿勢づくりに効果的。朝や疲れたときに取り組んでください」と呼び掛けた。

 ウオーキングはリズムが大切と伝え、「早く歩く」「ゆっくり歩く」を繰り返すウオーキング法「インターバル速歩」を指導した。

 歩き方の基礎を学んだ参加者は、往復5㌔のウオーキングに出発。通称「電気の谷」に架かる吊り橋を渡り、1903(明治36)年に開設された大里発電所横の石段を登って水路上の道へ。リズムや足の運びを意識しながら上流の取水堰を目指した。

 折り返し地点には、浸食によってできた円形のくぼみ甌穴(おうけつ)が大小数個あり、参加者は川の歴史を満喫しつつ、帰りは渓谷を眺めながら雄大な自然を楽しんだ。

(2021年3月10日付紙面より)

電気の谷に架かる吊り橋を渡る=7日、紀宝町大里
健康ウオーキングに参加した皆さん
2021年03月10日
36 クマノザクラが満開
 ゆかし潟で花咲かす  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河の国道42号沿いで現在、クマノザクラが満開を迎えている。付近を散歩する町民や車を運転するドライバーたちの目を楽しませている。

 桜の場所はゆかし潟近くの「みなとはし歩道橋」すぐ横。ピンク色をした無数の花びらが美しく咲き、地域に春を告げている。

 ゆかし潟周辺でもクマノザクラを見ることができるほか、町教育センター(旧三川小学校)近くの河川公園裏の山にもヤマザクラが色づき始めている。今後はソメイヨシノなどの桜の開花も控えている同所では、毎年きれいな桜を目当てに散歩や写真撮影に訪れる町内外の人々も多い。

 また、喫茶きよもん前では愛らしいヒドリガモの群れが泳ぐ姿も見ることができる。

(2021年3月10日付紙面より)

クマノザクラが満開=7日、那智勝浦町二河

三川公園裏の山も桜が色づき始めた
2021年03月10日
37 さようなら“105系”
 13日、新型車両にバトンタッチ  (JR西日本 )

 13日(土)の春のダイヤ改正に伴い、和歌山県からその姿を消すJRの車両「105系」。13日以降は新型車両227系にバトンタッチされる。かつては通勤・通学の足として、多くの人の生活を支えた。新宮発のラストランは12日(金)午後9時59分。同日をもって県、そして近畿地方から勇退となる。

 105系は、日本国有鉄道(国鉄)が1981(昭和56)年から製造した直流通勤型電車。国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本に継承されたが、JR東日本ではすでに全廃されている。

 和歌山県では84(昭和59)年に導入。2009(平成21)年度からJR西日本が実施した、地域に合わせた統一塗装により太平洋をイメージした青緑色の塗装が行われ、海沿いや山間を疾走する鮮やかな姿が多くの人の目に焼き付いている。

 和歌山線では19(令和元)年9月30日をもって廃止。現在は紀勢本線(新宮―紀伊田辺間)の他、岡山県と山口県の一部路線で運用されているのみで、紀勢本線での廃止は和歌山県と近畿地方での廃止につながる。

 ラストランを目前に、JR新宮駅の小谷典史駅長は「古い電車なので、暑かったり寒かったりと乗客の皆さまにはご不便を掛けたこともあったが趣のある電車だった。新型車両導入後は快適にご利用いただけると思っています」と話している。

 13日からは車載型IC改札機が搭載された新型車両が新宮―紀伊田辺間を走行。区間21駅でICOCA(イコカ)、ICOCA定期券が利用できるほか、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使用可。これにより県内全域でICOCAが使えるようになる。

(2021年3月10日付紙面より)

12日をもって廃止となる105系=8日、JR新宮駅
2021年03月10日
38 39校の組み合わせ決定
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年03月10日
39 大切に育ててください  「人権の花」を19施設に届ける  (井田小 )
2021年03月10日
40 募集締め切り迫る  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2021年03月10日
41 楽しく「いきいき百歳体操」  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年03月10日
42 コロナ収束の願い込め  西道楽天会が会員にマスク配布  (新宮市 )
2021年03月10日
43 花芸安達流の3人が出瓶  和歌山県いけばな協会展  
2021年03月10日
44 きれいなピンクの桜餅  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2021年03月10日
45 グラウンドゴルフ愛好者205人競い合う 競技会「第14回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2021年03月10日
46 古座川河口域の寺社巡る  自転車のモニターツアー  (南紀串本観光協会 )
2021年03月10日
47 関西大会出場を事前報告 串本JFC2チーム選手ら (串本町)
2021年03月10日
48 施政方針演説交えて審議へ  令和3年第1回定例会開会  (串本町議会 )
2021年03月10日
49 ハクモクレンの巨木が開花  那智勝浦町高津気  
2021年03月10日
50 お悔やみ情報
  
2021年03月07日
51 市内各地でハチクが開花
 120年ぶりの現象か  (新宮市 )

 新宮市の橋本児童館裏の坂を上った周辺(通称・砂羅=じゃら)の竹林や、市立佐野体育館へ向かう坂の周辺で現在、ハチクが花を咲かせている。イネ科マダケ属の竹の一種で、北海道以南で広く植栽されている。開花周期は120年といわれており、図鑑でもイラストで紹介されていることが多いため、直接花を観察できる機会は非常にまれだ。

 タケ類はいずれも地中を走行する太い地下茎を通じて栄養繁殖するが、数十年に1度、広域で一斉に開花することがある。花が咲くと地上部は枯れてしまうため、古くは「開花病」「十年枯病」と呼ばれ、天変地異の前触れとされていた。

 正確な周期やメカニズムは解明されていないものの、ハチクは直近で1908年に日本全国で開花した記録があり、今後2028年をピークに各地で開花が観測されると推定されている。

 タケの花はイネに類似し、風で花粉を飛ばして受粉する「風媒花」。色鮮やかな花弁はなく、一つ一つの小花を茶色の穎(えい)が覆った穂が形成され、外部に8㍉ほどの黄緑色の葯(やく)がついたおしべが垂れ下がる。めしべが受粉して成熟するとイネの米にあたる「穎果(えいか)」が実るが、同属のマダケなどは多くが発芽しない粃(しいな)であり、充実種子の発芽率も低い。

 ハチクの稈(かん=茎)は細かく割りやすい性質があることから、茶せんやちょうちん、すだれといった竹ひご細工に用いられる。枝が多いため竹ぼうきにも加工される他、紙質の皮は竹皮笠(たけのかわがさ)に、甘く柔らかいタケノコは食用に、茎の内側にある竹紙(ちくし)は漢方薬になって人々の生活を支えてきた。

 開花に遭遇したときには、120年に1度の機会を逃さず、じっくり観察してみてはいかがだろうか。

(2021年3月7日付紙面より)

ハチクの花=3日、新宮市立佐野体育館周辺
2021年03月07日
52 一人一人の夢に向かって
 86人が思い出を胸に卒業  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で6日、第73回卒業式が行われた。新型コロナウイルス対策のため規模を縮小したものの、マスク姿の卒業生86人が在校生や保護者、教職員に見守られながら思い出が詰まった学びやを後にした。

 感染拡大防止対策に伴う臨時休校や学校行事、部活動の制限といった困難な状況を仲間たちと共に乗り越えてきた3年生。全員の思いを答辞に込め、小山仁汰君、山副真緒さん、荘司大喜君が読み上げた。

 部活動を振り返り「練習や試合の中では協力することの大切さや、責任感なども培われました。3年間の活動で私たちは多くのことを学びました」。

 学校生活を支えてくれた家族、教職員に感謝の気持ちを伝え、後輩には今後の活躍を期待した。同級生には「一人一人の夢に向かって高校でも頑張っていきましょう」と励まし合った。

 3年間の思いを込めて「今、この瞬間を出発地点として進み、たくさんの新しい出会いを大切に過ごしていきたいと思います」と決意を伝えた。この日合唱できなかったものの、録音した式歌が流れ、3年生の歌声が会場を包んだ。

 竹原校長は「人を思いやる気持ちや冷静に判断する姿勢は、これからのステージで良い意味での変化をもたらす力だと考えています。全ての人に優しい社会の担い手になってくれることを期待し、今後も応援し続けたいと思います」とはなむけの言葉を贈った。卒業証書を受け取った卒業生は、それぞれの志を胸に新たな一歩を踏み出した。

(2021年3月7日付紙面より)

卒業の日を迎えた3年生=6日、紀宝町立矢渕中学校
代表して答辞を読む小山仁汰君(手前右)、山副真緒さん(中央)、荘司大喜君(左)
2021年03月07日
53 ふるさと和歌山を美しく 紀南地区郵便局長会が初の清掃活動 

 紀南地域の郵便局長で組織される紀南地区郵便局長会(会長=吉田仁久・椿郵便局長)は6日、那智勝浦町勝浦のお蛇浦(じゃうら)周辺で初の清掃活動を実施した。15人の局長が参加し、ごみ拾いに汗を流した。

 同会では年に2回の献血活動や北山村の「じゃばらの里の収穫祭」への参加、若手中堅専門委員会が各所で草刈りを行うなど、積極的に地域貢献に取り組んでいる。

 清掃活動はごみゼロを目指した条例の制定やさまざまな取り組みを展開する和歌山県に協力するとともに、郵便局が所在する各地域を美しくすることを目的に行われた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は参加者を少数に絞り込んだという。局長たちはペットボトルや流木、ビニール袋などのごみを懸命に拾っていた。

 地元、太田郵便局長の坂本雄哉那智部会長は「各地域から集まっていただいた皆さまに国立公園であるこの地域をきれいにしていただけるのはうれしい。本当にありがたい」。

 南方慎一朗副会長(新宮中央通郵便局長)は「ふるさと和歌山をきれいにするために今後も協力を継続していく。コロナ禍が収まれば多くの観光客の皆さまに和歌山を訪れていただきたい」と語った。

(2021年3月7日付紙面より)

清掃活動に取り組んだ紀南地区郵便局長会の皆さん=6日、那智勝浦町のお蛇浦周辺
ごみ拾いに汗を流した
2021年03月07日
54 アオモジの花が咲く  那智勝浦新宮道路などで  
2021年03月07日
55 3校とも定員割れ 高校入試最終出願状況 (新宮・東牟婁)
2021年03月07日
56 令和3年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月07日
57 小学校生活の思い出に 三輪崎小が卒業遠足 (新宮市)
2021年03月07日
58 心のこもった感謝状に涙  井関保育所でお別れ会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
59 雨でも楽しく元気に  はまゆう・こども園が卒園遠足  (新宮市 )
2021年03月07日
60 みんなで焼き肉おいしいね  わかば保育園でお別れパーティー  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
61 「お母さん大好き」  天満保育園で親子茶話会  (那智勝浦町 )
2021年03月07日
62 義援金箱を設置  令和3年2月福島県沖地震  (新宮市社協 )
2021年03月07日
63 お悔やみ情報
  
2021年03月06日
64 一般会計は36億3000万円 新年度当初予算案を発表 (太地町)

 太地町は4日、町公民館で三軒一高町長や幹部職員らが会見を開き、令和3年度当初予算案を発表した。新年度の一般会計は36億3352万9000円で前年度より9億899万5000円(33・4%)増となった。

 予算案では昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止対策事業を実施しながら、地域振興に取り組み、まちづくりを進めていく方針だ。

 本年度は(仮称)国際鯨類施設(以後、同施設)の本工事に着手。同施設は鉄骨造一部木造(一部2階建)で、敷地面積が2万3854平方㍍、延べ床面積が1895・46平方㍍。令和3年5月に工事発注し、翌4年3月に完成予定。同年10月から業務を開始する見込み。

 町では同施設を拠点として、鯨類研究の先進地を目指すとともにクジラ文化を継承し、新たなクジラとの関わり方を示していくという。

 三軒町長は同施設について、町が目指す30年計画の中核となる施設と主張。完成後は国際会議開催も視野に入れているとし、「住民も入ることのできる環境に配慮した施設にしたい」と語った。

 そのほか▽ごみ処理を外部委託し運営方法が変わる清掃センター改修整備事業▽駅前広場整備事業▽町営じゅんかんバスとフリー乗降バスの車両購入▽コロナワクチン接種などの予防接種事業―などを盛り込んでいる。

 予算案は10日(水)開会の町議会に上程する。

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■歳入



 大型事業の財源として県支出金、町債が大幅に増額。県補助金は同施設建設に係る補助金5億円の計上などで、前年度比558・4%増の5億9713万1000円となった。町債は同施設や清掃センターの整備に係る大型事業により、4億6290万円(前年度比75・4%)増の10億7650万円。

 町税は前年度並みの2億781万3000円で、国庫支出金は1億3700万2000円(同44・3%)減の1億7199万8000円となった。これは前年度の冷凍施設建設に係る事業補助金の計上が要因。町税などの自主財源は18・68%(6億7875万円)、地方交付税などの依存財源は81・32%(29億5477万9000円)。

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■歳出



 歳出全体を占める投資的経費の割合が43・8%と最も多く、前年度と比較して7億9516万7000円(同99・6%)増の15億9337万6000円となった。主な事業として総務関連で同施設整備事業、森浦湾周辺整備事業、駅前広場整備工事などで、町内の移動手段確保のためのじゅんかんバスの車両購入事業を計上。

 衛生関連では清掃センター整備事業、水道事業会計では配水管敷設工事の一般会計負担分の出資金、農林水産関連では太地漁港機能保全事業や向嶋船揚場改修工事。商工関係では夏山園地整備事業を行う。さらに、インフラ整備などの事業も実施する。

(2021年3月6日付紙面より)

新年度予算について記者発表が行われた=4日、太地町立公民館
2021年03月06日
65 305件の嘆願書集まる
 事業者有志らが田岡市長に提出  (新宮市 )

 新宮市の事業者有志らは4日、新宮市役所を訪れ、新型コロナウイルス感染症拡大で影響を受けた困窮事業者に対して支援を要望する嘆願書を提出した。集まった嘆願書は305件。運転代行南紀の山縣真二代表と山崎酒店の山﨑聡光代表取締役から嘆願書を受け取った田岡実千年市長は「厳しい現状を改めて理解した。現実を重く受け止めたい」と述べた。

 新型コロナウイルス感染症収束のめどが立たない現状において、国や県、各自治体は給付金や補助制度などの対策を講じているものの、長引くコロナ禍で多くの事業者が売上減や遠のく客足に悲鳴を上げている。

 また、「第3波」の襲来や緊急事態宣言の再発出、新宮保健所管内や近隣自治体の感染者確認などの影響で、県民・市民に対する不要不急の往来や宿泊、集団での飲食などの自粛が継続して喚起されている。

 市では消費の拡大を図ることを目的に、昨年から今年2月にかけて「新型コロナウイルス感染症対策プレミアム付共通商品券」を発行したが、購入者数は市民の約62%にとどまっている。

 嘆願書は、苦境にあえぐ飲食業界や観光関連事業者、その関連事業者をはじめとした各業種の小売店事業者などに対し、事業継続と従業員の雇用を守るために市独自の支援金の給付による支援の早期実施を求めるもの。

 この日、嘆願書を届けた有志4人は、持続化給付金の要件である「前年同月比で事業収入が50%以上減少した月があること」に該当しない事業者が多い現状を報告。「30、40%の売上減少は深刻な水準。コロナの情勢が落ち着くまでの間、しのげるかに関わってくる」と訴えた。

 また、プレミアム付共通商品券について「本当に困窮している人は購入も困難」「使用期限最終日には駆け込み消費による市内の活性化が見られた。使用期間を短縮しては」などと意見。「今は真綿で首を絞められている状態。長引けばもたない人は多くいる。市の財政も厳しいと思うが、早急な支援を」と求めた。

 田岡市長は「多くの人の悩みの声を頂いた。嘆願書の一人一人の名前に目を通し、どこまでできるか分からないが施策を検討していきたい」と伝えた。

(2021年3月6日付紙面より)

有志らが田岡実千年市長(中央)に嘆願書を手渡した=4日、新宮市役所
2021年03月06日
66 五輪選手に体育指導受ける
 オンライン授業で3校児童  (古座川町 )

 古座川町立の3小学校で1日、同時参加のオンライン授業があり2012年ロンドンオリンピック男子400㍍ハードル出場選手・舘野哲也さんからじかに体育指導を受ける機会を得た。

 同町観光協会が教育支援として、昨年12月実施の中学生対象授業「JALによるキャリア教育」と対で同町教育委員会へ提案した小学生対象授業を活用した取り組み。

 当初は舘野さんに来町してもらう方向で調整を進めてきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の第3波や、それに伴う緊急事態宣言の発令で実現の機会が得られず。他方、コロナ対策の一環で整備急進中のオンライン教育環境を活用すれば対面に近い形で授業ができるのではと考え、その方向で調整を詰め直した。

 導入して間もない最新鋭の電子黒板をモニターとして使い、ウェブ会議システムで高池小の4年生と5年生、明神小と三尾川(みとがわ)小の全校児童がそれぞれの学校から同授業に参加。モニター越しで舘野さんとじかにコミュニケーションを取りながら45分間、運動をするときに意識すると良い事柄を実際に運動して実感しながら教わるなどした。

 中学校対象授業もオンライン授業の形を取ったが、この時は同時参加ではなく学校ごとの実施で、パソコンを液晶テレビにつないで画面を拡大。今回はさらに大画面で見やすい電子黒板を用い、同システムで複数校が同時参加できる状況とするなど、オンライン授業環境を駆使するノウハウを積み上げつつトップアスリートとじかに接する経験を児童へ届ける形となった。

(2021年3月6日付紙面より)

モニター越しに舘野哲也さんとコミュニケーション=1日、古座川町立高池小学校
2021年03月06日
67 コロナワクチン接種の相談を
 役場1階に窓口を設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は5日、役場1階会議室(期日前投票時に使用する場所)に町民を対象とした「新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口」を開設した。ワクチン接種について電話または直接、相談ができる。月~金曜日の平日午前9時から午後5時まで。祝日は除く。

 同町は1月18日に福祉課、総務課、町立温泉病院、町消防本部で構成される「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を組織。これまでに3回会議を開き、各課の情報共有やワクチン接種に関する検討や確認を行ってきた。

 今回設置した相談窓口では▽町民が抱えるワクチンについての疑問や不安の解消▽予約の受付について▽開始時期―などワクチンに関する全般の相談を、直接または電話で応じる。

 同町によると、現時点での接種時期は未確定だが、4月下旬からの実施を予定しているという。接種方法は体育文化会館での集団接種や各医院(町立温泉病院含む)での個別接種が検討されており、準備が整い次第、町民に広報していくとしている。

 榎本直子福祉課長は「ワクチン接種について不安や疑問があれば電話やご来庁の際にお気軽にご相談ください。接種のスケジュールが決まり次第、順次お知らせいたします」と話している。

 ワクチン接種に関する問い合わせは相談窓口(電話0735・29・6137)まで。

(2021年3月6日付紙面より)

コロナワクチン接種に関する相談窓口の開設準備が進められた=4日、那智勝浦町役場1階会議室
2021年03月06日
68 友との絆をより深く  6年生が那智黒石産地に卒業遠足  (成川小 )
2021年03月06日
69 広報きほう12月号が特選に  県広報コンクール広報紙部門  (紀宝町 )
2021年03月06日
70 災害時の通信手段を確保  NTTと特設公衆電話の協定  (紀宝町 )
2021年03月06日
71 令和3年度予算大綱③  新宮市・田岡実千年市長  
2021年03月06日
72 円滑なワクチン接種目指し  集団接種会場設営確認を実施  (那智勝浦町 )
2021年03月06日
73 誓い新たに25人卒業  新宮市医師会准看護学院  
2021年03月06日
74 学生給付や商品券発行など  新型コロナ交付金活用事業  (古座川町 )
2021年03月06日
75 町長選・町議選とも定数超  立候補予定者説明会実施  (串本町選挙管理委員会 )