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2021年02月23日
1 緊張気味にフルコース味わう
 太地中生徒がテーブルマナー講習  

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)の3年生20人は19日、同町のホテル「花いろどりの宿花游(かゆう)」で、テーブルマナーの講習を受けた。同ホテルのチーフでソムリエの資格を持つ井上歩さんが講師を務める中、生徒らはマナーや礼儀を学びつつ豪華なフルコースに舌鼓を打った。

 町教育委員会が企画し、地元の宿泊施設などの協力を得て同中学校の3年生を対象に毎年実施している。社会に出た時に通用するマナーを身に付けることが狙い。卒業を目前に控えた生徒たちへの祝福の思いも込められている。

 ホテル到着後、迎えたスタッフを前に森本愛美さんが「今日はお忙しい中ありがとうございます。社会に出た時に礼儀やマナーがしっかりできるように学ばせていただきます」と生徒を代表してあいさつし感謝を伝えた。

 スタッフに椅子を引いてもらって席に腰掛けた生徒らは緊張の面持ち。コースではアミューズからメインの肉料理までの6品とデザート、パン、コーヒーが提供された。生徒らは井上さんから、ナフキンの使い方や役割、乾杯の仕方、ナイフ・フォークの使い方などを学び、隣の生徒と確かめ合いながら一品一品を丁寧に味わった。

 井上さんは「テーブルマナーとは、一緒に食事をする人だけではなく、スタッフを含めたその場にいる人を不快にさせないためのもの。そのことを念頭に置いてください」と説明。次第に緊張がほぐれた生徒らは、器用にフォークやナイフを操りながら笑顔で食事を楽しんだ。

 町の歴史や文化を知るために、小・中学校でふるさと学習などへの取り組みを推進する同町。宇佐川彰男教育長は「知識の部分はもちろん、行政の思いや取り組みを体験的に肌で感じてほしい」と思いを語り、「いつか町外に出てもふるさとを思い出すきっかけになればうれしい」と話していた。

(2021年2月23日付紙面より)

フルコース料理を通してマナーを学ぶ太地中学校の生徒ら=19日、太地町の「花いろどりの宿花游」
2021年02月23日
2 串本が地元勢トップの7位 久保凛さん(串本)が8区で区間新 (市町村対抗ジュニア駅伝競走大会)

 第20回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会が21日、和歌山市で開催された。北山村などを除く県内25市町からオープン参加を含む33チームが出場した。本紙関連では、串本町が市町村記録を更新し、地元勢トップとなる1時間12分17秒で7位に入った。

 コースは紀三井寺公園陸上競技場をスタートし、県庁前をゴールとする10区間21・1㌔。晴天の下、各市町代表の小学5、6年生と中学生の男女10人が1本のたすきをつないでいった。大会は海南市が1時間7分27秒でゴールし、優勝を飾った。

 本紙エリア内の那智勝浦町は串本同様、記録を更新し15位、古座川町は25位となった。中学生女子の8区(2・5㌔)で串本町の久保凛さん(潮岬中1年)が7分47秒で区間新記録を達成。18、19回大会の3区に続き、3年連続で区間賞を手にした。

 本紙関連の各チーム記録は以下の通り。

【大会結果】

⑦串本町 1時間12分17秒=市町村新記録

⑮那智勝浦町 1時間14分46秒=市町村新記録

25古座川町 1時間25分58秒

〈オープンチーム〉

那智勝浦町OP 1時間17分56秒

串本町OP 1時間18分59秒

【区間賞】

▽第8区(中学生女子)2.5㌔

①久保 凛(串本町)7分47秒=区間新記録

(2021年2月23日付紙面より)

スタートの時間を待つ第1区の走者(串本町提供)
たすきをつなぎ懸命にゴールした(同提供)
2021年02月23日
3 会社設立と事業内容報告
 めぐるみらい会議最終日  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は20日、同町の体育文化会館で「地域資源が循環する持続可能な未来づくり会議(めぐるみらい会議)vol.3 シュタットベルケ事業計画報告会」を開催した。堀順一郎町長も出席し町内外から27人が参加。同会議の企画運営を行うissue+designの白木彩智さんと南紀自然エネルギーの仁木佳男さん、同町役場観光企画課の赤岡誠さんが、今後町が取り組むシュタットベルケ事業の詳細や会社設立について報告した。

  □     □

■シュタットベルケと那智勝浦町



 シュタットベルケとはドイツ語でエネルギーをはじめとする幅広い分野の公共事業などを担う公益企業を指し、ドイツ国内ではエネルギー事業を中心に公共公益的なサービスの提供を行い、地域におけるまちづくりの一端を担っている。

 同町でも地域資源を生かし、地域内で資源を循環させることで自立したまちづくりを目指す「地域循環共生圏づくり」に取り組んでいる。

 官民出資型の事業体(会社)を設立し、発電や熱供給などの再生可能エネルギーや電力小売り事業などを行う。町は設立時に3分の1の出資を行う予定。

 その収益で地域課題の解決に取り組み、「熊野信仰に基づいた環境負荷の少ない暮らしで住民幸福度の高い『環幸』のまち」の実現を目指しているという。会社設立は今年4月を予定しており、3月議会に上程されるという。

 赤岡さんはシュタットベルケについて、電力の地産地消や熱利用など今後のエネルギー事業の総合的な推進や調整に有効な手段と紹介。さらに第三セクターとの違いは管理の仕方だとし、「シュタットベルケは方針や理念といった進むべき方向性には役場も口を出すが、運営方法には口を出さない。ありたい町の姿に向けて民間企業のスピード感を持って取り組める事業体」と説明した。

  □     □

■事業内容やスケジュール



 エネルギー事業の可能性調査を進めてきた仁木さんは事業内容について、▽町内の太陽光発電所や電力市場から仕入れた電気を公共施設などに現状より安く販売する「電力小売り」▽公共施設の屋根などにシュタットベルケが太陽光発電設備を設置し、施設の電気の一部を賄う「自家消費型太陽光発電」▽温浴施設などにチップボイラを設置し、製材端材などで作った湯を安く販売し燃料代を抑える「チップボイラ熱供給」▽家庭やホテルなどから集めた廃食油を使い、福祉健康センターに電気と湯を供給する「廃食油コジェネ」▽シュタットベルケの利益の一部を用いて役場内に基金をつくり、毎年数百万円の寄付を予定。観光や1次産業、環境や福祉、子育てなどの課題解決に取り組む町民・町内事業者を支援する「課題解決」―があると解説した。

 いずれも予定だが、今後のスケジュールとして2021年10月から公共施設向けの小売りを開始し、22年度から家庭と事業所に供給を開始する。

 太陽光発電は21年度から公共施設に設置し、23年度から家庭と事業所にも設置を始める。チップボイラは21年度に丹敷の湯に設置し、22年度から民間施設に順次設置。廃食油コジェネは早ければ23年度に着手するという。

 なお、30年度時点で年間5・7億円のエネルギー支出が町内で循環し、4・8億円の再エネ設備投資を実行し、7人の直接雇用も生まれるとしている。

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■疑問や意見など



 参加者からは「採算は取れるのか疑問。雇用者の年収はいくらになる」「出資というが、いくらで何株から購入できるのか」「設立早々に経営破綻した会社もある。リスクについての広報をしっかりとすべきでは」などの意見が挙がった。

 仁木さんらは「補助金の利用を考えているところが多い。投資回収年数は短期だと5年、長い場合は10年を見込んでいる。年収は1人400万円」「1株1万円から参加と考えている」「昨年末から日本卸電力取引所の価格が過去類を見ない高騰を続けたため倒産となった会社もあった。株の購入時にはこのリスクについてきちんと説明する」と答えた。

 最後は白木さんの指示の下、参加者は設立される会社の名前について意見などを出し合った。

(2021年2月23日付紙面より)

最終日となっためぐるみらい会議=20日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年02月23日
4 望月教諭が「教育の匠」受賞
 県立みくまの支援学校  

 和歌山県立みくまの支援学校(榎本貴英校長、新宮市蜂伏)の望月信吾教諭がこのほど、和歌山県教育委員会の「きのくに教育の匠(たくみ)」に選ばれた。先月14日、和歌山市の「ホテルアバローム紀の国」で開催された「和歌山県教育表彰式」で表彰を受けた。

 同表彰は県の教育の発展に功績があった個人や団体をたたえるもの。「教育の匠」は、特に優れた教育実践を行い、成果を上げていると認められる教職員などを表彰する「きのくに教育賞」受賞者のうち、特に継続的な実践で成果を上げ、他の教員の指導力向上に寄与できる者に対して与えられる。望月教諭は、肢体不自由教育に対する教職員の専門性向上に寄与した功績などが認められて2018(平成30)年度に教育賞を受賞している。

 望月教諭は太地町出身。肢体不自由教育に係る専門的な知識や技能を生かし、2015(平成27)年に県教育委員会が刊行した「肢体不自由教育ハンドブック」の作成委員として内容構成の検討と執筆に尽力した。

 また、特別支援教育コーディネーターとして特別支援学校からの相談依頼に積極的に対応するほか、研修会や高校生ボランティアスクールなどの機会において講師を務めるなど校内外から厚い信頼を受けている。校内では現在、支援部長として関係機関などと連携した教育相談の充実に精力的に取り組んでいる。

 「普段通りしていただけ。そんな器でもなく驚いています」。そう話しながら「ベストを尽くしてやってきたつもり。周りの人に支えられたおかげだと思っています」と感謝を口にする。

 「子どもの成長を追っていけることがモチベーションにつながっている。いつも新鮮な気持ちで仕事することができている」と語り、「地域に根差した支援学校の実現に向けて、より地域に開かれた学校となる一助になれば」と笑顔を見せた。

(2021年2月23日付紙面より)

「きのくに教育の匠」に選ばれた望月信吾教諭=17日、和歌山県立みくまの支援学校
2021年02月23日
5 新宮高Aが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2021年02月23日
6 串本JFCが関西大会へ 関西小学生サッカー和歌山県大会 
2021年02月23日
7 「熊野古道」歩き溝普請  熊野川小が卒業遠足で  (新宮市 )
2021年02月23日
8 私の「和歌山暮らし」発信  ローカル情報発信Lab  
2021年02月23日
9 1年間の成長見せる  三輪崎小で学習発表会  (新宮市 )
2021年02月23日
10 「全員がスーパースター」  緑丘中吹奏楽部がミニコンサート  (新宮市 )
2021年02月23日
11 良い年を祈願し神事営む  天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )
2021年02月23日
12 全日本剣道選手権本選へ  御浜町出身の和田優人選手  
2021年02月23日
13 20年以上の功績をたたえ  社会福祉功労者厚労大臣表彰  (御浜町 )
2021年02月23日
14 「4月から楽しく過ごそう」 保育所5歳児招いて交流 (相野谷小)
2021年02月23日
15 小中学校の給食費を無償に  過去最大規模の予算案を発表  (熊野市 )
2021年02月23日
16 女性のための体ケアを  本舘千子院長が骨盤底筋の話  (紀宝町 )
2021年02月23日
17 串本~大島間で2日間仮泊  練習帆船「日本丸〈2代〉」  (串本町 )
2021年02月23日
18 月野瀬集会所で手芸の市  和布工房もんなどが開場  (古座川町 )
2021年02月23日
19 表現者の発想を伝え託す 田並劇場で創作ダンスワークショップ (串本町)
2021年02月23日
20 区内の火伏せ願い礼尽くす  古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )
2021年02月18日
21 さつき公園を花いっぱいに
 フラワーツーリズム協と熊野川小  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は17日、新宮市立熊野川小学校でパンジーの苗162本をプランターに植え替え、同市熊野川町日足(ひたり)の「新宮市さつき公園」に運んだ。同小の1~6年生36人と地域住民組織「チームくまのがわ」メンバーも協力し、色とりどりの花を前に「公園が花いっぱいになってうれしい」と笑顔を見せた。

 同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町に花の名所をつくろうと発足。風水害を乗り越えながらも、日足バイパス下の休耕田や耕作放棄地に約4万本のヒマワリやコスモスの種をまき、「ひまわりまつり」や「鯉のぼり祭り」を開催してきた。

 下阪会長は「新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが中止になっている中、地域を元気にしたいと思い、子どもたちの遊び場であるさつき公園に花を植えることにした。子どもたちは地域の宝物。その宝石が少しでも輝くように」と開催経緯を話す。

 当初はさつき公園で作業を予定していたが、雪が降りだしたため場所を学校に変更。児童らは底石と培養土を入れたプランターにパンジーの根をほぐして植え、自分の名前を書いたプレートを飾った。

 中前幸太君(6年)は「さつき公園では、よく鬼ごっこやケイドロをして遊ぶ。次に行ったら、自分が植えた花を探したい」と話していた。

(2021年2月18日付紙面より)

パンジーの花と記念撮影=17日、新宮市立熊野川小学校
丁寧に苗を植える
2021年02月18日
22 30人が健康目指し実践
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは14日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で第3回「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。町主催のノルディックウオーキング教室に通うメンバーや新宮市から串本町までの新規受講者30人が参加。日本ノルディックウオーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが講義と実技指導を行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中でも愛好家が多いという。

 この日は同センターで講義後、一同は隣接する河川公園に移動。藤川さんの指導の下、ポールを使用した準備体操やストレッチに取り組んだ。

 藤川さんは「効果が薄くなるため、早く歩こうとしない」「前足に体重を掛ける」「肘を伸ばして肩を使うと姿勢が良くなる」などをアドバイスし、参加者は意識しながら周辺を歩いた。

 藤川さんは「自分で車を運転したり、いつまでも健康でいるためには歩くことが大切。歩くことを忘れないでください」と話した。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「健康のために、ポールを持って歩くことの良さを地域の皆さまにも知っていただけたら。次回は藤川先生の生徒さんたちと交流ができればうれしい」と話した。

(2021年2月18日付紙面より)

ノルディックウオーキングに励む参加者=14日、那智勝浦町教育センター裏の河川公園
藤川真司さん
2021年02月18日
23 「可能な限り存続」
 「県立高校再編整備」骨子案を説明  (和歌山県教委 )

 和歌山県教育委員会は16日、新翔高校と新宮高校で「『県立高等学校の今後の在り方(再編整備)』の骨子案の説明・懇談会」を開いた。教員や学校・教育関係者らが出席。県教委がまとめた骨子案について説明を受け、意見交換を行った。

 県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手している。

 このたびの説明・懇談会は「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聞くことが目的。9日の和歌山市の県民文化会館を皮切りに県内15カ所で開いており、骨子案では「定時制・通信制を含めた今ある32校の県立高校を充実させ、可能な限り存続」していくなどとしている。

 新翔高校で開かれた会では、宮﨑泉・県教育長と清水博行教育企画監が、これまで各地域で実施してきた説明会で寄せられた意見などを紹介した上で、過去の県立高校整備や教育改革の経緯やその成果・課題などを整理。

 今後の県立高校教育の在り方を構築する上で▽前例踏襲から脱し、真に必要とされる学校へ変わっていくための具体的指針の策定▽学習者の視点でのスクール・ミッションの提示▽中学校と高校、学校と地域などとの連携強化による、学校力の向上と課題の克服―が必要になってくるとし、「将来に確かな展望を持つ生徒を育てる教育の展開」「全ての生徒の自立と社会参加に向けて一人一人の学習ニーズに応える柔軟な仕組みの構築」「子どもたちの可能性を高く、大きく開花させる高校教育の整備」などを特に重点的に取り組むべき事項であるとまとめた。

 再編に当たっては「今ある高校を充実させ可能な限り存続」「自宅から通学可能な所に多様性と活力ある高校を確保」「特色や質の高い学びを保障」することを基本的な柱とし、6学級240人を目標に4~8学級に収まるような学校規模を想定しているとした。

  □     □

■新宮市および東牟婁郡北部地域では



 清水教育企画監は、新宮・東牟婁地域で実施した説明会では「専門教育が弱いのでは」といった意見が多くあったと紹介。それらの意見を踏襲した上で、新翔・新宮の2校を「新しい地域の拠点校」とし、難関大学などへの進学を含めた進路希望を保証する「学際系学科」と、多様な学びのニーズに対応し、地域で活躍できる人材を育成する新しい「総合学科」を整備する案を示した。

 学際系学科では質の高い学際的教育を実施し、総合学科ではスポーツや情報通信技術(ICT)などの「教養系列」、建築(土木)、ICT、看護福祉などの「専門系列」、学び直し中心の授業および30分授業を実施する「リカレント系列」などを設け、系列間で相互に科目選択を可能とするなどの特色を説明した。

 参加者からは「余裕を持ったスタートを」「時間をかけて多くの意見を吸い上げてほしい」「高校環境を話し合う場をもっと設けるべき」「再編するに当たって、子どもだけではなく関係者や保護者が先生の顔を見ることができる取り組みを」などの意見があった。

 「新翔・新宮の2校を端的にどうしていくのか」の質問に対して清水教育企画監は「二つの学校の良さを残しながら、必要なものを付けながら今より活気のある学校に作り変えていきたい」と述べ、「何度かの説明会・懇談会を通してわれわれの認識も深まった。再編したら終わりではなくまだスタートにも立っていない。今後もさまざまな意見を交えて進めていきたい」とした。

(2021年2月18日付紙面より)

新翔高校で開かれた説明・懇談会の様子=16日、新宮市佐野
2021年02月18日
24 児童生徒が展示内容を見学 「宇宙ウイーク」教育活用 (串本町)

 串本町役場古座分庁舎で17日まで、ロケット事業「宇宙ウイーク」の教育活用が活気を見せた。町立小中学校を対象とした見学会を実施し、13校中8校が参加を希望。密を避け時間差で来場し、先んじて参加したロケットワークショップの上積みでさらに理解を深めるなどした。

 同事業は12日から14日までの3日間にわたって実施。うち13日と14日は一般公開日で、2日間計約1000人の来場を集めた。教育活用は町内の子どもにも役立ててほしいという思いで計画。感染症予防対策の観点で密を避けるため、期間前後の平日で各校が時間差で来場できるよう日時を決め順次受け入れた。

 16日午後は小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」に最至近の田原小学校(野端則久校長、児童14人)と最遠の串本西中学校(平原良一校長、生徒24人)が全校規模で来場。快晴下でひときわ映える小型ロケット実物大懸垂幕前で記念撮影後、同分庁舎1階にある同発射場射点一帯の最新版ジオラマやH3ロケットが飛び出すだまし絵、3階にある国産ロケットや宇宙ステーション、小惑星探査機「はやぶさ」や宇宙服の各模型や宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士ユニホーム〈実物〉、小山宙哉公式ファンクラブ・コヤチュー部プレミアムの寄贈品や町独自作成のロケットロゴマークと大漁旗などを見学した。

 解説は同町企画課ロケット推進グループの平井治司さんが担当。展示の内容と共に公開後の最新情報として、浦神半島が見通せる町内東側であればほぼどこからでも打ち上げが良好に見えることがサーチライト照射時の定点撮影などから濃厚になってきたと伝え、打ち上げ時の期待感を促すなどした。

 同事業関係展示の公開はこの教育活用を最終とし、展示物はそれぞれの所有者に返還する。同グループによると、「宇宙ウイーク」に続くイベントとして「紀の国わかやま文化祭2021」=10月30日(土)から11月21日(日)まで実施=の一環で小型ロケットの打ち上げに向けたプレイベント(講演会や展示など、詳細は計画中)が検討されているという。

(2021年2月18日付紙面より)

H3ロケットが飛び出すだまし絵に親しむ田原小の一行=16日、串本町役場古座分庁舎
平井治司さんから解説を受けながら展示物を見学する串本西中の一行
2021年02月18日
25 第20回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝 21日(日)午前11時スタート 
2021年02月18日
26 雪ちらつき一時ふぶく  新宮市・東牟婁郡で  
2021年02月18日
27 地域を見つめて46年目  和泉さん宅のしだれ紅梅見頃  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
28 楽しい学校生活を  市野々小児童と園児が交流会  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
29 後継者育成のきっかけに  11人が植木剪定講習  (シルバー人材センター )
2021年02月18日
30 無料で体験提供し意見得る  住民対象にモニターツアー  (熊野ジビエレストランバス )
2021年02月18日
31 今年の稚アユは数極小  くじ野川で砕波帯調査  (古座川漁協 )
2021年02月18日
32 元気よく体を動かす  寒さにまけないで集会  (井田小 )
2021年02月18日
33 高齢者見守りに期待大  ㈲岡村と見守り協定を結ぶ  (熊野市 )
2021年02月18日
34 後期は22日から受付開始  県立高校前期選抜合格者数  
2021年02月18日
35 改めてコロナ対策学ぶ  紀宝町民児協の2月定例会  
2021年02月18日
36 高齢者からワクチン接種  プロジェクトチーム設置へ  (紀宝町 )
2021年02月18日
37 楽しい時間を過ごして  紀南学園に電化製品など寄贈  (新宮LC )
2021年02月18日
38 お悔やみ情報
  
2021年02月07日
39 地元の歴史や文化を学ぶ 神倉小で御燈祭りの授業 (新宮市)

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で5日、ふるさと学習があった。1年生58人と6年生83人が、毎年2月6日に摂社神倉神社で斎行される「御燈祭(おとうまつ)り」について学びを深めた。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。子どもたちに自分が住んでいる町や文化などを学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力を得ながら授業を設けている。

 6年生は、熊野速玉大社(上野顯宮司)禰宜(ねぎ)の濵中孝成さんから神倉神社や御燈祭りの歴史についての話を聞いた。濵中さんは熊野権現が祭られている熊野神社は全国にあり、その総本宮が「熊野速玉大社」「熊野本宮大社」「熊野那智大社」の熊野三山であると説明。「熊野大神が三山に祭られる前、最初に降臨した聖地が神倉山といわれており、神が鎮まる場所との意味で『神倉』と名付けられたとされています。銅鐸(どうたく)などのさまざまな出土品から、弥生時代には神倉山で祭りが営まれていたことが分かっている」と述べた。

 後半には清めやかがり御供(ごく)作り、阿須賀神社で神職・山伏・介釈(かいしゃく)たちが行う奉幣(ほうへい)神事などの祭りの行程を紹介し「春を迎える季節に神様の火を頂くことが御燈祭りの本意。今年は新型コロナウイルスの影響で上ることはできませんが、祭りを知ってもらい、いろんな人に伝えてあげてください」と呼び掛けた。

 1年生は、祭り当日のタイムスケジュールや草鞋(わらじ)、たいまつ、白装束の説明に耳を傾け製作の大変さなどを学習。協議会メンバーや関係者らが作成した絵本「やくそく~はると君のお燈まつり~」の読み聞かせもあった。また、この日の給食には▽豆腐のクリーム煮▽大根サラダ▽カルピス寒天―など、全て白い食べ物からなる「精進潔斎給食」が出され、児童はおいしそうに味わっていた。

 6年生の清岡三獅郎君は「御燈祭りは、長い歴史があり一日を通しての祭りということを改めて知った。機会があれば自分も参加してみたいと思いました」。下岡会長は「子どもたちが興味を持って聞いていた姿が見られてよかったです。今後もさまざまな授業を設けて町の歴史や文化を知ってもらえれば」と話していた。

(2021年2月7日付紙面より)

濵中孝成さんの話に耳を傾ける6年生=5日、新宮市立神倉小学校
1年生に実物のたいまつを紹介する協議会メンバー
精進潔斎給食を味わった
2021年02月07日
40 本番に向け研修会実施
 「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」  (那智勝浦町 )

 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎・那智勝浦町長)はこのほど、串本町と那智勝浦町内で8日(月)~14日(日)に開催する「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」に向けて那智勝浦町のJR湯川駅で「大辺路コンシェルジュ」として参加するメンバーらを対象に研修会を実施した。集まった24人は本番に向けての最終確認やコミュニケーションを図った。

  □     □

■「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」



 「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」は両町の大辺路地域の滞在を促進する誘客多角化事業の一環として有効な手段となるかを実証実験するために行うもの。

 同ツアーではJR和深駅~田並駅の【世界遺産:新田平見道、富山平見道】絶景!吉野熊野国立公園の海岸造形に感激「JR和深駅からJR田田並駅へガイドウオーク」と、JR湯川駅~那智駅の【世界遺産:駿田峠】汽水湖のゆかし潟、町なか散歩も楽しい「JR湯川駅からJR那智駅へガイドウオーク」が用意されている。

 参加予定人数は1月末時点で串本コース分が8日21人、9日15人で大辺路刈り開き隊がガイドを担当。那智勝浦コース分は10日が25人、11日が27人で熊野那智ガイドの会が担当する。

 また、12~14日の期間中には両町間の14駅に「大辺路コンシェルジュ」を配置。串本側は大辺路刈り開き隊が、那智勝浦側は熊野那智ガイドの会となちかつ古道を守る会が担当する。

 コンシェルジュは駅に待機して大辺路を歩きに来た人や興味のある人々と交流し、「大辺路アクセス・ルートマップ」や「駅近お散歩マップ」を用いて両町と大辺路の魅力を伝えるという。

  □     □

■研修会では



 研修会は串本町でも実施された。那智勝浦町では参加者が感染症対策や当日の配布物の確認、運営に必要なテーブルの設置方法、マップを使用した説明方法などを学んだ。

 同協議会のプロジェクトマネジャーで、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)で観光資源の磨き上げを担当する齊藤滋さんは「コンシェルジュにこれほど多くの方が参画してくれると思わなかった。参加者の方々は自らが住む町の世界遺産をより知ることができる機会になると思う。最初のステップとしては好感触です」と話した。

(2021年2月7日付紙面より)

本番に向けて最終確認を行ったコンシェルジュの皆さん=那智勝浦町のJR湯川駅(世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会提供)
本番に向けた研修会の様子(同提供)
2021年02月07日
41 「かがり御供」作る
 神事で供える特別な餅  (御燈祭り )

 御燈祭(おとうまつ)り当日の6日午前、新宮市の熊野速玉大社双鶴殿で神倉神社神殿に供える特別な餅「かがり御供(ごく)」作りがあった。祭りで介釈(かいしゃく)を務める神倉青年団員たちが、祭りで使用するヒノキの介釈棒で回りながら餅をついた。

 中山忠吏団長をはじめとする団員と上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長たち約10人が参加。ふかしたもち米を石臼の中に入れ、6升分をついた。出来上がった餅は細長く伸ばしてはさみで約3㌢の正方形に切り、3枚に合わせてわらひもで十文字に縛り、男結びにしていった。

 上野宮司は「今年は上(あ)がり子が登れないため、残念な気持ちを持っている方が多いと思いますが、かつて漆黒の闇の中で営まれていた神事を思い起こす意味では貴重な経験と感じています。改めて気を引き締めながら心を込めて斎行していきたい」。

 中山団長は「新型コロナウイルスの影響から少数の人たちが神事に携わらせていただくことになった。今後、このような状況にならないよう願って一生懸命、奉仕したいと思います」と話していた。

(2021年2月7日付紙面より)

力強く餅をつく介釈たち=6日、新宮市の熊野速玉大社
「かがり御供」を作る関係者
2021年02月07日
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48 住宅用火災警報器の設置を  紀宝町では購入費の補助も  
2021年02月04日
49 「鬼は外」で疫病退散 熊野三山で節分行事 

 立春の日が3日に移ったことから、124年ぶりに節分が2月2日となったこの日、新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社、田辺市本宮町の熊野本宮大社で節分行事が営まれた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各大社とも規模を縮小して斎行する中、境内には疫病退散を願い「鬼は外」の声が響いた。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、鬼を払う「追儺式(ついなしき)」と正月に飾ったしめ縄などを燃やす「お焚(た)き上げ(どんど焼き)」があった。3密を避けるため、鬼の登場や福豆・お菓子まきを取りやめるなどの対応を講じた。

 追儺式では、神職や神社関係者らが「鬼は外」と言いながら豆をまき境内を練り歩いた。お焚き上げでは境内に掘られた穴に参拝者らがしめ縄などを御神火がついたたいまつと一緒に投げ入れた。

 今年は、新型コロナの状況を鑑み「吉兆(きっちょう)」などの縁起物の郵送を希望する人が例年以上に多く、吉兆は当初予定より200本多く追加で制作したものの、同日午前10時ごろには完売したという。

 上野宮司は「無事に節分祭を終えることができ、この熊野地方にも春がやってくる。規模は縮小となったが伝統ある神事が斎行できて良かった。来年はコロナが終息し、盛大に豆まきができることを願っています」と話していた。

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■熊野那智大社



 熊野那智大社(男成洋三宮司)では節分祭と鬼追い追儺式があった。式には町立市野々小学校の児童を含む大檀那(だんな)=特別崇敬者=約50人が間隔を空けて参列し内庭で神事を営んだ。

 鬼の面を着けた役人役が福升の豆をまき、社殿鈴門の基礎石を鬼やらい用具で打ち、「家内安全、延命息災、家運隆昌(りゅうしょう)」と唱えた。

 境内では花薗龍人権禰宜(ごんねぎ)が、15㍍先の「鬼」と記した約1・5㍍の的を矢で射抜いた。豆まきでは男成宮司や大檀那らが感染症対策として、声を発さず神職の掛け声に合わせて豆まきを行った。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や神社関係者らが参加し、節分祭と追儺式を執り行った。神事を縮小し、ビニール袋に入れた豆をまくなどの感染防止対策を講じた。

 追儺式では、神職と巫女(みこ)が豆をまきながら拝殿の回廊を3周。その後全員で「福は内、鬼は外、コロナ撲滅」と声をそろえて豆をまき、最後に九鬼宮司が疫病退散を願い白・赤・金色の3本の矢を空に向けて放ち鬼を追い払った。

 同大社ではコロナの撲滅や厄よけ開運のため、今月限定で鬼の面を形取った牛王(ごおう)宝印を授与している(初穂料2000円)。

(2021年2月4日付紙面より)

熊野速玉大社
熊野那智大社
熊野本宮大社
2021年02月04日
50 クマノザクラの苗植え替え
 高池小の3~6年生一丸で  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の3~6年生が2日、クマノザクラタイプ標本木から得た実生苗の植え替えに取り組んだ。

 この植え替えは、同町観光協会(須川陽介会長)と連携して展開するふるさと学習の一環。おととしの10月、同校と明神小の3年生(現4年生)が卒業記念植樹用にクマノザクラのタイプ標本木から得た種子から実生苗を育てる挑戦を始め、高池小はさらに4~6年生が赤玉土、腐葉土、培養土の各苗床に種子をまき、どの苗床がよく芽吹くかという実験を兼ねて3年生の実生苗作りに協力した。

 全てが順調に発芽しなかったものの、高池小は計23本の実生苗を得ることに成功。しかしその後の育苗も難しく、結果的に5本が1年目の成長を終えて残り、次の春を待つように休眠する状況にある。

 すでに苗床からポット、植木鉢へと2回の鉢上げをし、この日は3回目の植え替え作業。この学習の外部講師で長追在住の樹木医・矢倉寛之さんから植木鉢の仕立て方を教わり、以降は学年ごとに実生苗1本(実際に植樹する4年生は2本)を引き受け一回り大きな素焼きの植木鉢に植え替えた。

 最初の植木鉢は防虫ネットを敷いて培養土を入れたが、新しい植木鉢は防虫ネットの次に赤玉土を敷いて排水性をよくしてから実生苗を入れ周りに新しい培養土を詰め込んだ。4年生は風に揺れるほどか細い幹とは対照的に旺盛に伸びた根を大畑校長と一緒にじっくりと観察。限られた鉢の中で行き場を失い縦横無尽に伸びた根も一回り大きな鉢に移せばまたのびのびと広がり幹を大きくしてくれると植え替える意味を教わりつつ励んだ。

 矢倉さんは樹木医でもクマノザクラの育苗はまだ難しいことなどを伝えつつ、5本の実生苗を育てる児童を励ました。大畑校長はこれら実生苗を校内や学校から目につく場所に植樹する将来を思い描きつつ、今後はその時のためにみんなで大きく元気に育てることを児童に呼び掛けた。

 5本の実生苗は4年生の卒業記念植樹用。この日は植え替えに先立って3年生が同標本木前でクマノザクラ学習に取り組み、矢倉さんと一緒に赤玉土・腐葉土・培養土の各苗床に種子50粒をまいて自分たち用の実生苗を育てる第一歩を踏み出した。

(2021年2月4日付紙面より)

実生苗の根を観察し植え替えの意味を教わる4年生=2日、古座川町立高池小学校
植え替えを終えた児童を励ます矢倉寛之さん
2021年02月04日
51 地域活性化や発展に尽くす
 日本郵便と包括連携協定締結  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町役場で日本郵便株式会社との「包括的連携に関する協定」を締結した。町と同社が人的・物的資源を有効活用することで住民サービス向上や地域の活性化などを目的とする協定で、和歌山県内では先月の太地町に続き、同町が8番目の締結となる。

 締結式には同社から吉田仁久紀南地区統括局長(椿郵便局長)、坂本雄哉那智部会長(太田郵便局長)、奥田隆昭紀伊勝浦郵便局長が、町からは堀順一郎町長、塩﨑圭祐総務課長が出席した。

 同社によると、協定は両者が業務に支障のない範囲で取り組むもので、他市町村との連携も進めているという。

 同町との連携事項は▽安心・安全な暮らしの実現▽未来を担う子どもの育成▽地域経済活性化▽地域住民の利便性向上―の4項目となっている。

 堀町長と同社を代表し、坂本部会長が署名を行い締結式は締めくくられた。

 吉田統括局長は「この地域は過疎化が続いていており、郵便局も何ができるかさまざまな模索を重ねている。この締結を皮切りに、互いに知恵を出し合って紀南地方の発展に尽くしたい」。

 坂本部会長は国が進める新型コロナウイルスのワクチン接種事業に触れ、「広報の関係などでもご協力できるならばしていきたい」と意欲を示した。

 堀町長は昨年のコロナ関連緊急経済対策事業の「那智勝浦まちなか商品券」の引き換え時の同社の協力に感謝を述べ、「本町は六つの町が合併してできた町なので行政区間が広い。住民サービスの向上のためにも郵便局さまにはご協力いただき、町を挙げて活性化を図り、共に発展していきたい」と話した。

(2021年2月4日付紙面より)

那智勝浦町と日本郵便株式会社が「包括的連携に関する協定」を締結した=2日、那智勝浦町役場
2021年02月04日
52 家内安全などを祈る
 東仙寺で節分星祭  (新宮市 )

 新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で2日、「節分星祭」が営まれた。厄年の男女たちが集まる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全などを一心に祈った。

 同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われた。

 鶴田住職は「昨年に比べて、新型コロナウイルスの実態が少しずつ明らかになってきたかと思います。今年の干支(えと)である『丑(うし)』のように辛抱強く進んでいかなければならない。ストレスを抱えている方もいるとは思いますが、私たちの先祖が大正時代に流行したスペイン風邪を乗り越えたように、希望を持って毎日を過ごしていただければ」と話していた。

(2021年2月4日付紙面より)

ご本尊を前に護摩供養を行う鶴田隆寛住職=2日、新宮市の丹鶴山東仙寺
2021年02月04日
53 手分けして紙すきに挑戦  古座小6年生が和紙作り  (串本町 )
2021年02月04日
54 一部社寺で厄払い祈とう  2月最初の午の日迎えて  (串本町 )
2021年02月04日
55 リハビリテーションの町に  吉岡和泉医師が講話と面談  (那智勝浦町 )
2021年02月04日
56 アオノクマタケランの実  高野坂周辺で  
2021年02月04日
57 お菓子の雨に歓声  三輪崎保育園で初午行事  (新宮市 )
2021年02月04日
58 「鬼は外、福は内!」  保育園などで節分行事  (那智勝浦町 )
2021年02月04日
59 救急は1863件に  昨年の出動件数を発表  (熊野市消防本部 )
2021年02月04日
60 1月の感染者数896人  たびたび過去最多を更新  (三重県 )
2021年02月04日
61 和紙でランプシェード作る  井田小の5年生9人が  (紀宝町 )
2021年02月04日
62 「手巻きずし、おいしい」  節分の日に学校給食で  (紀宝町 )
2021年02月04日
63 コロナ禍への支援にも言及  「知事と市長の1対1対談」  (熊野市 )
2021年02月04日
64 お悔やみ情報