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2021年02月17日
1 釈迦の遺徳をしのぶ
 宗応寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )

 釈迦(しゃか)の命日の15日、新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で「涅槃会(ねはんえ)」を営んだ。各寺の住職や副住職が涅槃図を前に経を上げ、遺徳をしのんだ。

 新宮仏教会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。

 涅槃会は、仏教の祖である釈迦の生誕を祝う降誕会(こうたんえ、別名・花まつり)、悟りを開いた日を記念する成道会(じょうどうえ)と並ぶ三大法会の一つ。

 釈迦は35歳で悟りを開くと、その後45年にわたり人々に教えを説く伝道の旅を続けた。インド北東部のネパールとの国境に近いクシナガラで動けなくなり、頭を北にして西向きに横たわり、弟子たちが嘆き悲しむのを慰めながら夜半に80年の生涯を終えたと伝わっている。

 涅槃図は釈迦が沙羅双樹の林の下で横たわり、入滅する光景を描いたもので、周囲には嘆き悲しむ弟子や、雲に乗って飛来する釈迦の母などが描かれている。宗応寺の涅槃図(縦156・1㌢、横101・8㌢)は南北朝時代(14世紀)の制作とされている。

 毎年、法要は本堂横の室中で執り行うが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、密を避ける形で本堂大間にて実施。石原住職は「例年なら掛け軸は1週間ほどまつり多くの人に見てもらう機会としているが、翌日にはしまう予定にしている。こんな状況の中でも会員の方々にお経を読んでいただけるのはありがたいこと」。

 白井住職は「世情が落ち着かない中において無事に法要を終えることができて良かったと思っている。今後も継続のためお互い元気で尽力していければ」と話していた。

(2021年2月17日付紙面より)

涅槃図を前に経を上げる住職ら=15日、新宮市千穂の宗応寺

2021年02月17日
2 来春の開花を願い植樹
 日本クマノザクラの会が記念に  (矢渕中 )

 日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)は設立翌日の15日、紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で記念植樹をした。来春の開花を願い、園芸委員(亀石沙來委員長)がクマノザクラの苗1本を学校花壇に植えた。

 会はクマノザクラの保全や活用を目的に発足し、3年目の苗木を学校に提供。副会長の田尾友児さん、会員で樹木医の中村昌幸さんらが訪問した。

 苗木はクマノザクラの調査にも参加した中村さんが育てたもので、高さ約2㍍。園芸委員が順番にスコップで根元に土をかぶせた。園芸委員は各学年6人の計18人で、普段から花壇の管理をしており、亀石委員長(2年)は「クマノザクラを見たのは初めて。大切に育てたい」と話していた。

 会ではこの日、同町役場玄関前にも鉢植えのクマノザクラを飾った。3月には咲き始める。今後も要望があれば植樹に協力する方針だ。

 町内で保全に取り組む田尾副会長によると、クマノザクラは北桧杖、鮒田地区や子(ね)の泊山桐原登山口付近に多く自生しているという。

(2021年2月17日付紙面より)

記念植樹に取り組んだ園芸委員と日本クマノザクラの会の会員ら=15日、紀宝町立矢渕中学校
クマノザクラを植える委員
2021年02月17日
3 児童生徒に1食分を贈る
 町産鹿肉のレトルト商品  (古座川ジビエ山の光工房 )

 古座川町月野瀬にある古座川ジビエ山の光工房(鈴木貴裕施設長)がこのほど、町産鹿肉を使ったレトルト食品2種類の取り扱いを始めた。地元に知ってほしいという思いで、町内の児童生徒への贈呈も計画。15日に町内各校を訪ね、児童にはボロネーゼ(パスタソース)、生徒にはキーマカレーを届けた。

 同工房は、独自のガイドラインと先鋭の機器を駆使して臭みを抑えた新鮮なジビエを生産。「こころうたれるシリーズ」と題してオンライン販売用の加工食品製造にも力を入れるなど販路増強に力を入れている。

 レトルト商品の取り扱いは初で、約1年前に県食品流通課の仲介でノウハウを持つ有田食品株式会社=有田市=とつながり開発に着手した。同工房は在庫過剰になりがちなミンチ肉の活用を求め、同社は前述した2種類のメニューを提案。同工房の試食や意見を取り入れながらレシピを仕上げ、今年1月中旬に商品化へこぎ着けた。

 土産品を前提とした仕様で、価格はいずれも1袋550円〈税込み〉と設定。同工房は1月下旬から取り扱いを始め、今月15日現在で同工房のオンラインショップと町内の南紀月の瀬温泉ぼたん荘売店、各道の駅物産販売施設、七川ふるさとづくり協議会事務所、もりとよ商店、町外では那智勝浦町下里にあるスーパーマーケットHatiや南紀串本観光協会古座事業所で購入できる。

 町立小中学校は地産地消や食育推進の一環ですでに学校給食の食材としてジビエを適時活用していて、その味に慣れ親しむ子どもに新しい商品も知ってもらおうと思って贈ることにしたという。

 15日午前は鈴木施設長らが高池小学校へ児童数分のボロネーゼ(1人につき1袋)を届け、学校を代表して大畑眞校長と児童会の山本真琴会長(6年)が受け取り感謝した。午後に他4校へも贈呈。鈴木施設長は「土産品としては安価な設定。子どもたちにはふるさとのジビエを一層誇りに思ってもらえたらと思うし、その気持ちが子どもから大人へと広がっていけば」と今後の反響を期待した。

 販路は今後も拡大を目指すという。この商品の問い合わせは同工房(電話0735・72・6006)まで。

(2021年2月17日付紙面より)

町産鹿肉を使ったレトルト商品を贈る鈴木貴裕施設長(左)=15日、古座川町立高池小学校
古座川ジビエ山の光工房初のレトルト商品「ボロネーゼ」「キーマカレー」
2021年02月17日
4 地域の平穏無事祈る
 熊野三所大神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ)(髙橋正樹宮司)で14日、例大祭が営まれた。今年は恒例行事が全て、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となり、神事のみが斎行された。

 同神社は貴重な建築様式の「三間社流造 檜皮葺(ひわだぶ)き」の本殿が有名。

 例年は一心会の迫力ある獅子舞や、前日に那智の浜で潮垢離(しおごり)を取り、潔斎した射子(ゆいご)奉仕者が古式ゆかしい作法で矢を射る弓行事や復活した子ども神輿(みこし)などが行われている。

 この日は髙橋宮司が祝詞を奏上し、関係者らが玉串をささげた。一心会の汐﨑広一会長は「練習も祭り本番も人が集まらないといけないので今回は残念だった。来年はコロナが終息して通常通りできればありがたい」。

 同神社総代の藤社潔さんは「残念だが今年は仕方ない。来年も現時点ではどうなるか分からないが、ぜひこれまで通りに祭りができることを祈っている」と話した。

 髙橋宮司は「毎年、お祭りができることに感謝をささげた。この地域や世界の平穏無事を祈願いたしました」と語った。

(2021年2月17日付紙面より)

新型コロナウイルス終息を祈願し神事が営まれた=14日、那智勝浦町の熊野三所大神社
2021年02月17日
5 流木と焼き杉で作品作り  3、4年生が1月から挑戦中  (成川小 )
2021年02月17日
6 折り紙で優雅な「祝い鶴」  さつきサロンに15人参加  (紀宝町 )
2021年02月17日
7 有効期限迫る  プレミアム付共通商品券  (新宮市 )
2021年02月17日
8 「紀南学園」改築目指し要望  教育民生委員会で各部が報告  (新宮市議会 )
2021年02月17日
9 「ウィズコロナ」時代を生き抜く  当初予算案、過去最大6120億円  (和歌山県 )
2021年02月17日
10 オガタマノキが開花  熊野速玉大社  
2021年02月17日
11 ウメの花咲く校内走る  新翔高校でマラソン大会  (新宮市 )
2021年02月17日
12 新宮市などで20度超え  4~5月並みの暖かさ  
2021年02月17日
13 熊野見守る「守護神」完成  民宿わかたけに寺村さんの壁画  (那智勝浦町 )
2021年02月17日
14 コラボし合同で情報発信 地域おこし協力隊募集説明会 (北山村、岡山県新庄村)
2021年02月17日
15 大臣表彰受賞を町長に報告  河内祭保存会長と古座区長  (串本町 )
2021年02月17日
16 区内各代表らで神事執行  水門神社例祭「水門祭」  (串本町 )
2021年02月17日
17 お悔やみ情報
  
2021年02月13日
18 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  (新宮市 )

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員ら約20人が参列し、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に、初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていたが、第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、上野宮司の祝詞奏上に続いて、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子代表、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら参列者たちが神前に玉串を供え、「雲にそびゆる高千穂の」で始まる唱歌「紀元節」を斉唱した。

 「神武天皇紀」(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの=佐野)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら=新宮の古称)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あめのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山といわれている。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。90(平成2)年に紀元2650年を奉祝し、神倉神社奉賛会が奉献した鈴木江邨(こうそん)氏揮毫(きごう)による顕彰碑が建立されている。

 神事を終え、上野宮司は、神武東征において、高倉下命が天照大神の神託を受け、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ=後の神武天皇)に剣を献上したとされる神話や、唱歌「紀元節」の歌詞などに触れ「熊野は日本の歴史に大きな関わりがある地。今は『紀元節』の歌も知る人が少なくなったが、神社に関わる者として1年に1度は高らかに歌い、神武天皇の御神徳を仰ぎたい」と話していた。

(2021年2月13日付紙面より)

「浦安の舞」を奉納する巫女=11日、新宮市の神倉神社
唱歌「紀元節」を斉唱する参列者
2021年02月13日
19 ガイドの案内で名所楽しむ
 「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」  (那智勝浦町 )

 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎・那智勝浦町長)は10、11日、那智勝浦町内で「世界遺産・熊野古道大辺路 駅からウオーク」を開催した。10日は同町や和歌山市、新宮市、串本町、三重県紀宝町などから25人が参加し、熊野那智ガイドの会の案内の下、町内の名所を楽しんだ。

 同催しはJRの利用促進や両町の大辺路地域の滞在を促進する誘客多角化事業の一環として有効な手段となるかを実証実験するために行うもの。串本町では8、9日に実施した。各駅からの熊野古道を示した「アクセスルートマップ」や名所を記した「わがらの駅お散歩まっぷ」が各駅に配備された。

 参加者らはJR湯川駅に到着後、同町教育センター(旧三川小学校)裏の河川公園に集合。この日は同ガイドの会から山東健会長、宇保英生さん、橋口雅美さん、山本妙子さん、奥村良子さんが協力した。

 同協議会事務局の齋藤茂さんや宇保さんが催しの詳細やガイドについて説明。山東会長が「皆さまに楽しんでいただけるように普段のガイドに加えて勉強してきました。よろしくお願いします」とあいさつした。

 参加者は4班に分かれ、離れていてもガイドの声が聞こえるガイドレシーバーなどを装着後、準備体操を行い各班ごとに出発した。

 コースは▽自然湧出の源泉▽諏訪神社▽道端温泉▽ゆりの山温泉▽呼ばずの鼻▽十三代亀山城主の墓▽喫茶きよもん▽瑠璃光山湯泉寺▽加寿地蔵展望広場▽那智勝浦町の町並み▽JR紀伊天満駅▽丸正酢▽ブルービーチ那智▽JR那智駅―など、大辺路沿いを巡った。

 喫茶きよもんでは住民が紅茶やコーヒー、菓子やミカンで一行をもてなし、参加者はゆかし潟の景色を楽しみながら休憩した。那智駅到着後、希望する参加者のみ浜の宮王子(熊野三所大神社)と補陀洛山寺を見学した。

 和歌山市から参加した田中貞夫さん(72)は「中辺路に比べて大辺路はあまり知られていないのでもったいない。自然と歴史が残っている良い場所。スタッフもたくさん話してくれるので勉強になった。ぜひ次回があるなら参加したい」と笑顔で語った。

 齋藤さんは「串本町の方も大辺路刈り開き隊の皆さまが主体となり進めていただいた。今日は熊野那智ガイドの皆さんや住民の方々が運営スタッフとしてご協力いただき感謝している」。

 今後については「このウオークは地域と参加者の交流に意味があり、JRの利用促進も兼ねている。参加者の大半がJRを利用してくれていたのでありがたい。今後の町の観光の基盤整備につなげていただけたら」と話した。

 翌11日は同ガイドの会の汐崎眞次さん、長尾雄二郎さん、崎本一彰さん、長尾陽子さん、村上洋子さんの5人が案内した。

(2021年2月13日付紙面より)

参加者の皆さん=10日、那智勝浦町の道の駅なち
名所の説明を受けてウオークを楽しむ
住民らが参加者をもてなした
2021年02月13日
20 町独自ロゴなど一般公開
 「宇宙ウイーク」始まる  (串本町 )

 串本町のロケット事業「宇宙ウイーク」が12日、役場古座分庁舎を拠点にして始まった。13日(土)と14日(日)は町民向けの一般公開日。12日は独自作成したロケットロゴマーク(以下ロゴとする)を発表するなどして今後の盛り上がりへの弾みをつけた。

 この事業は、同町が思い描くロケットによる町民総参加の振興構想の第1段階「ロケットを自分事にする」の具体化策として計画。先んじて実施した町民向けワークショップと並行して作成を進めてきたロゴは、ロケット最先端のまち串本のアピール素材で、本州最南端や橋杭岩を背景にして飛ぶ小型ロケットを描いたデザインで、多色刷りと単色刷りの2種類ある。

 発表は12日午前11時開始のオープニングセレモニーであり、田嶋勝正町長は「発射場の工事も順調で2021年度の初号機は必ず実行されると思う。地域に与える影響も大きく、町も千載一遇をつかむ思いを持って取り組んでいる。その一端をこうして紹介したい」とあいさつしロゴを描いたパネルを披露した。

 引き続き、漫画「宇宙兄弟」の作者・小山宙哉さんの公式ファンクラブ・コヤチュー部が全巻(38巻)3セットと小山さんのサイン入り「宇宙兄弟×串本町 コラボレーションポスター」〈原版〉を同町へ贈呈。ロゴや贈呈品はさっそく、一般公開日の展示に加える。

 午後には同事業の監修委託を受けるUSPジャパンの榎坂伸也さんをファシリテーターに迎えてのトークショーや南紀串本観光協会ガイド部会による宇宙ガイドワークショップ(WS)も実施した。これらの様子は後日紹介する。

 ロケットによる地域振興上、特に大きな動きとなる同マークの発表。田嶋町長は「町内の事業者に使っていただくことを基本としている。缶バッジや町産品を示すマーク、ポロシャツなどさまざまな商品開発に役立ててもらえれば」と今後の展開を期待。利用申請の方法は今後検討するという。

  □     □

13、14日は一般公開日



 一般公開日の開場時間は、両日とも午前10時~午後3時で、入場無料、随時受け付け。数量限定で小型ロケットのペーパークラフトなど来場特典を準備して迎えるという。

 展示内容は▽小型ロケットの実物大懸垂幕▽宇宙航空研究開発機構(JAXA)貸与のロケットや人工衛星の模型など宇宙関係資料▽同町独自資料▽ロゴと贈呈品―などで、展示と並行して同WS(13日は午前11時と午後1時30分、14日は午後1時から60分程度)もある。

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小型ロケットの射点付近で照射



 同事業関係で12日と13日の午後6時から40分程度、同町田原にある小型ロケット発射場射点付近からサーチライトを南東方向へ照射する。射点のおおよその位置を示す趣向で、同町はどの辺りから打ち上がるかを確かめる目安として眺めてほしいとしている。

 同事業の問い合わせは役場企画課ロケット推進グループ(電話0735・67・7004)か同分庁舎会場まで。

(2021年2月13日付紙面より)

ロケットロゴマークを発表する田嶋勝正町長=12日、串本町役場古座分庁舎
2021年02月13日
21 コロナ終息と多幸を祈願
 飛烏神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町川関の飛烏(あすか)神社で11日、例大祭が営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から恒例行事は中止となり、神事のみが斎行された。

 例年は大勢の住民が集まり、川関共心会(前田憲政会長)による伝統の獅子舞が行われているが、今回は厄払いを受ける住民や関係者合わせ12人という少数の参列となった。

 熊野那智大社の前田直紀権禰宜(ごんねぎ)が出仕。住民らが玉串をささげ、厄よけの祈とうなどが行われた。

 前田会長は「コロナ以前は毎年1月中頃から練習を始めていたが、こんなことは初めて。さみしいし、残念に思う。来年こそはコロナが終息し、いつも通りの祭りができるようになってほしい」と語った。

 前田権禰宜は「コロナの終息だけでなく、現在の不安な情勢に負けないように皆さまのご健康とご多幸を祈願いたしました」と話していた。

(2021年2月13日付紙面より)

コロナ終息や地域の多幸を祈願した=11日、那智勝浦町の飛烏神社
2021年02月13日
22 優勝は深瀬さん、小川さん
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部初春大会  
2021年02月13日
23 命を守る緊急時の行動学ぶ  食物アレルギー講習会  (太地町 )
2021年02月13日
24 家族連れで種芋植える  「くまの里山」が作付け体験  (那智勝浦町 )
2021年02月13日
25 さまざまな願い込め 下里神社で「御弓祭」 (那智勝浦町)
2021年02月13日
26 入学前に仲を深める  成川保の5歳児迎え交流会  (成川小 )
2021年02月13日
27 中山雅貴弁護士が新所長に  熊野ひまわり基金法律事務所  
2021年02月13日
28 マイヤーレモン、お菓子に最適  講師にパティシエ・橋本さん招き  (井田小 )
2021年02月13日
29 議長に向井氏、副議長に山本氏  臨時会で議員定数削減を可決  (紀宝町議会 )
2021年02月13日
30 日頃の継続した運動が大切  寒い時期の転倒予防教室  (紀宝町 )
2021年02月13日
31 兵役経験者に当時を聞く  高池小6年生が社会科で  (古座川町 )
2021年02月13日
32 お悔やみ情報
  
2021年02月06日
33 駐日トルコ大使が支援に感謝
 オンラインで生徒らに伝える  (新宮市立城南中学校 )

 駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使は4日、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で、新宮市立城南中学校(中田善夫校長)と中継をつなぎ、同校生徒会5人に対し「エーゲ海地震」の義援金への感謝を伝えた。

 同地震は、昨年10月30日にエーゲ海を震源に発生したマグニチュード7・0の地震。余震も相次ぎ、トルコとギリシャで100人以上が死亡し1000人以上が負傷した。

 「何か世の中の役に立てることを」と考えていた同校生徒会は、地震の発生を受け昨年12月初旬に募金箱を手作り。全クラスを訪問して募金を呼び掛けた。

 生徒会は約1週間かけて1万1191円を集め、仁坂吉伸県知事と串本町の田嶋勝正町長が呼び掛け人となり募集していた「トルコ西部イズミル県における地震被害に対する災害義援金募集」の受け入れ口座に送金。入金手続きも生徒ら自らが行ったという。

 中継では、メルジャン特命全権大使が募金をしようと思った経緯などを生徒らに質問。エルトゥールル号を通した和歌山県とトルコとのつながりや歴史について細かく説明し「和歌山県がトルコにとってどれだけ大事な場所か。今回のことも感謝を込めていろんな人に伝えていきたい。いつかトルコに遊びに来て」と呼び掛けた。

 生徒会会計の山中瑛斗君(2年)は「緊張したが(大使は)気さくに話してくれた。和歌山県とトルコの歴史について深く教えてもらった。このことをばねにして生きていきたい」。

 生徒会長の小口篤紀君(同)は、災害直後のトルコの様子について「建物の原形がなくなるくらいの被害にショックを受けた」と述べ「感謝を示してくれたことに感謝したい。トルコにより親しみを持つことができました」と話していた。

 中田校長は「さまざまな活動を通して、生徒たちの意識も変わり自信もついてきた。生徒会を中心により良い学校になっていけば」と生徒らを激励。「生徒らに感謝するとともに、今日のことは先生たちにもしっかり伝えたい」と話していた。

(2021年2月6日付紙面より)

オンラインを通してメルジャン大使と交流を図った=4日、新宮市立城南中学校
ハサン・ムラット・メルジャン大使が支援に感謝を伝えた
2021年02月06日
34 知ってほしい睡眠のこと
 下里小学校で啓発授業  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長、児童86人)で4日、同町天満の「くまのこころのクリニック」睡眠健康指導士(上級)の西山直子さん、福戸百合子さんによる啓発授業が開かれ、6年生25人と保護者、近隣学校の教職員らが睡眠について学んだ。

 障害者福祉に携わる事業所で組織する新宮・東牟婁圏域自立支援協議会の取り組みで、開催は今回が初めて。不眠症患者らと関わる心療内科の立場から、睡眠が心身の発達に及ぼす影響について知ってもらうとともに、教育機関との連携を強化する中で精神障害の予防や偏見解消につなげる狙いもある。

 福戸さんは6年生を対象に○×クイズを実施。「睡眠には成長ホルモンを出し、疲労を回復させる『ノンレム睡眠』と、記憶を整理し、学習したことを定着させる『レム睡眠』の2種類がある。必要な睡眠時間は人によって違うが、皆さんの年齢にお薦めなのは9~11時間」と語った。

 「朝食のタンパク質から活動ホルモン『セロトニン』が作られ、夜の暗さで睡眠ホルモン『メラトニン』に変化する。夜に明るい光を見ると脳が興奮して眠りにくくなるため、寝る1時間前から照明を一段階暗くし、携帯電話やパソコンを触らないよう心掛けて」とポイントを伝えた。

 保護者・教職員向けには西山さんが講話。同小の児童を対象にした生活アンケートで、寝る時間が遅くなる理由の48・1%がスマートフォンやメディア、ゲームだったと話し、「大事なのは早寝、早起き、朝ご飯。より良い明日を生きるためには、良い睡眠を取ることが大切です。夜は『早く寝なさい』ではなく、『いい夢を見てね』という言葉で送り出してあげてほしい」と呼び掛けていた。

(2021年2月6日付紙面より)

睡眠と学習の関係を話す福戸百合子さん=4日、那智勝浦町立下里小学校
メモを取りながら聴講
2021年02月06日
35 指揮者以外抜き打ち実施
 消防本部が自主参集訓練  (串本町 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が3日、地震を想定した自主参集訓練に取り組んだ。訓練指揮者以外の職員は抜き打ちとする形で開始し、有事さながらの緊張感を持って全職員が取るべき行動を考え配属先拠点での体制確立を目指した。

 同本部の拠点を消防防災センターへ移して以降、未実施だった同訓練。久しく途絶えたことで未経験の若い隊員が増えている状況を踏まえ、今回は午後7時に震度4の揺れを感じる地震が発生したという想定で開始した。

 当務職員は速やかに全員集合し、安否確認をした上で初動の布陣を構築。手分けして施設の被害確認、全消防・救急車両の始動、非番職員自主参集指示のメール送信などを実行した。

 同メールを5分たっても受信していない非番職員には当務職員が順次電話をかけて指示を伝達。その参集を待つ間、当務職員は先んじて管内の被害情報収集を始め同町と同本部の各災害対策本部立ち上げの準備も進めた。自主参集した非番職員は職員登庁報告書を記入し、登庁の手段や参集の開始・終了時刻、参集中に確かめた被害状況を集約しながら同本部災害対策本部による指示が出るまで庁内待機した。職員全員が参集した時点で同訓練終了とし、寺島消防長は「今回の訓練の結果をさらに精査検証し、今後の防災力の充実強化につなげてほしい」と訓示して締めくくった。

 今回は地震のみとしたが津波も想定としてあり得るし職員が取るべき行動の考え方も違ってくるとし、今後はその状況で参集できない想定での同訓練実施も考えているという寺島消防長。今回は未経験の職員が増える中で何が問題になっているかを洗い出すための訓練だと位置づけ、訓示した成果の発揮を職員の今後に期待した。

(2021年2月6日付紙面より)

非常参集の指示を受け登庁する非番職員=3日、串本町消防防災センター
先んじて管内の被害情報収集を進める当務職員
2021年02月06日
36 働き者の森にありがとう
 太地こども園でキノピー教室  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長、園児68人)で3日、3~5歳児51人を対象とした「キノピー教室」が開かれた。和歌山の森を守る妖精「キノピー」と太地町のマスコットキャラクター「ゴン太」が来園し、森林の働きや山の大切さを伝えた。

 県内の全市町村と県で組織する「紀の国ふるさとづくり協議会」の取り組みで、森林の恵みやそれを支えてきた山村に対する理解と関心を深めてもらうことが目的。

 キノピーは、和歌山の森の巨木のふところに住み、きれいな水や空気、大地、太陽の光、森の生き物が大好き。子どもを育てるように山村や森林も守り育てていきたいという願いから、小さな子どもの姿をしている。

 キノピーが登場すると、園児たちは「かわいい」と大喜び。紙芝居「みんなで森へ行こう」では、森の落ち葉のスポンジが川の水をきれいにし、土砂災害から町を守り、木材や食べ物といった恵みをもたらしていることを勉強した。最後に働き者の森に全員で「ありがとう」を伝えた。

 キノピーとゴン太と記念撮影した園児たちは「森のことを勉強した。森にはカブトムシとかバッタ、鳥がいる」「前に森に遊びに行った時には、タケノコを掘ったよ」と話していた。

(2021年2月6日付紙面より)

キノピー(後列右)、ゴン太と記念撮影=3日、太地町立太地こども園
キノピー登場に笑顔
2021年02月06日
37 お綱掛けは中止し粛々と  花の窟神社春季例大祭  (熊野市 )
2021年02月06日
38 人気の「おにっ子ランチ」  うどの幼で毎年恒例の給食  (紀宝町 )
2021年02月06日
39 誰もが参加できる旅行目指し  アウトドアユニバーサルツーリズム  (紀宝町 )
2021年02月06日
40 エンディングノート無料配布  新宮市  
2021年02月06日
41 伝え合う力の育成を  王子ヶ浜小で研究発表会  (新宮市 )
2021年02月06日
42 障がいについて考えよう  みくまの支援学校教諭が講話  (光洋中 )
2021年02月06日
43 オンラインで絆深める  姉妹都市ブルームと交流  (太地中 )
2021年02月06日
44 生産者一丸で焼き尽くす  潤野の旧放牧地で野焼き  (古座川町 )
2021年02月06日
45 森の成り立ちや恩恵知る  和深保で「キノピー教室」  (串本町 )
2021年02月06日
46 50点満点で写真の部1位に  広報くしもと第177号  (県広報コンクール )
2021年02月06日
47 楽しい高校生活を送ろう  生徒会が目安箱設置し呼び掛け  (新宮高校 )