ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:59件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年02月19日
1 「野菜も魚もおいしい」
 県産農産物利用拡大に向け  (太地町 )

 学校給食へ地場産食材を供給する取り組みが太地町(太地町学校給食推進協議会)でスタートした。17日には町立太地小・中学校で、新宮市産の小松菜などが給食の献立に登場。児童・生徒らは地元産の野菜や魚に舌鼓を打った。

 和歌山県では、学校給食献立の早期作成や入札方式導入の働き掛けにより「必ず作ります・売ります・買いますシステム」を確立することで県産野菜などの利用拡大を推進。市町村協議会で学校給食関係者が「購入希望リスト」、生産者が「供給可能リスト」を作成し需要と供給のマッチングを図る。

 取り組みは2019(令和元)年に広川町でスタートし、すさみ町、新宮市に続いて県内4地域目。新宮広域圏公設地方卸売市場を核として実施する新宮・東牟婁地域では2地域目となる。

 取り組みを進めるに当たり、太地町では1月に町教育委員会、太地小・中学校、新宮周辺地場産青果物対策協議会、県東牟婁振興局農業水産振興課で構成する「太地町学校給食推進協議会」を立ち上げた。太地小・中学校では今後、年に3回ほど地元農水産物を使用した給食が提供される見通しだ。

 この日、給食に登場したのは新宮市産小松菜を使った三色ごまあえをはじめ、那智勝浦町太田産の米で炊いたご飯、県産サバのカレー焼き、けんちん煮、牛乳。

 太地小学校(宮本礼子校長)では、教諭から「今日の給食には和歌山県の食材がたくさん使われています」と説明を受けた児童たちが、大きな口を開けて地元の味を堪能。長尾彩羽さん(2年)は「野菜も魚もおいしい」と笑顔で話した。

 公設市場の出前授業で学びを深めるほか、実際に小松菜や大根を植えて収穫するなどして、普段から野菜に触れる機会を設けている同小学校。取り組みを通して野菜に抵抗がなくなった児童も多いという。

 宮本校長は「今日の給食は、いつも以上に食が進んでいるように思います」と話し、児童の給食を見守っていた。

(2021年2月19日付紙面より)

新宮市産の小松菜などに舌鼓=17日、太地町立太地小学校
地元産の食材が献立に登場
2021年02月19日
2 昔の新宮市の風景を知る
 三輪崎小3年生が学習  

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長、児童371人)で16日、熊野学研究委員会や市文化財保護審議会の委員を務める中瀬古友夫さんによる講話があり、3年生60人が昔の市内の風景や人々の暮らしを学んだ。

 3年生の社会科では通年で地域学習に取り組んでいるが、教科書の例として紹介されている都市が他府県のため、児童が自身の住む市についてより具体的にイメージできるようにと講話を依頼した。

 中瀬古さんは、市の昔と現在の写真を並べ、そこに写った人々の生活を解説。佐野駅近くの踏切を蒸気機関車が走る様子や、三輪崎にある久嶋(孔島)近くに停泊した客船から小舟で運ばれた乗客たちが背負われながら浜に上がる様子を語った。

 三輪崎小学校について、「オーストラリアに出稼ぎに行った潜水夫らの寄付によって、和歌山県で初の鉄筋コンクリート校舎として1927(昭和2)年に建設された」と話し、校舎の完成記念として開かれた運動会の写真も見せた。

 児童は「全然違う」「山の形は一緒だから同じ場所なのかな」と話しながら写真を見比べ、普段何気なく見ている場所に秘められた歴史に興味を引かれた様子だった。

(2021年2月19日付紙面より)

三輪崎の捕鯨の写真を見せる=16日、新宮市立三輪崎小学校
興味津々で耳を傾ける
2021年02月19日
3 実りに感謝し終息祈願
 熊野那智大社で「祈年祭」  ( )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で17日、「祈年祭」が営まれた。同大社責任役員の塩﨑巍朗(たかお)さんや献穀講員らが参列し、実りへの感謝と五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 「としごいのまつり」ともいい、古くから定められた国家祭祀(さいし)が起源。旧暦2月4日に行われていたが1873(明治6)年の改暦後は17日となった。

 11月の新嘗祭(にいなめさい)と対になる祭りで、日本列島各地で神々に食べ物やささげ物を奉り、豊かな実りに感謝し人々の幸せを祈る祭祀・儀礼が行われている。

 同大社では、男成宮司が神饌(しんせん)が供えられた拝殿で祝詞を奏上。新型コロナウイルスの早期終息も祈願した。巫女(みこ)が神楽「浦安の舞」を奉納し、参列者らが玉串をささげ、春の訪れや農作物の豊かな実りに感謝した。

 神事を終え、男成宮司は「那智勝浦町では幸いにも新型コロナは拡大していないが、地域経済は厳しい状況にある」と現状に触れ、同日から医療従事者を対象に始まったワクチン接種に対して「大きな期待をしている」と述べあいさつとした。

 その後、別宮「飛瀧(ひろう)神社」でも同様に神事が斎行された。

(2021年2月19日付紙面より)

祈年祭で神楽「浦安の舞」を奉納=17日、熊野那智大社
2021年02月19日
4 稲村亭の民話がアニメに 海ノ民話実行委が完成報告 (串本町)

 海ノ民話のまちプロジェクト実行委員会が18日、稲村(とうそん)亭の民話を原作としたアニメーション作品「お屋敷になったクジラ」の完成を串本町へ報告した。

 同実行委員会は、次代を担う子どもへ海を語り継ぐ日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で2018(平成30)年度に発足。以降毎年「海ノ民話のまち」を認定していて、本年度は同町など7自治体を選定し、同町には昨年7月実施の認定証贈呈時に民話アニメの制作と関係フィールドワークへの協力を求めていた。

 「お屋敷になったクジラ」は町内にある古民家・稲村亭に伝わる民話の一つ「恩返しの家」を原作とした上映時間5分強の短編作品。同実行委の沼田心之介認定委員長が取締役を務める制作会社「株式会社トマソン」が同町・海ノ民話のまち実行委員会事務局の吉川公一さん(テレビ和歌山東京支社長)の仲介を得ながら制作を進めた。

 収束しない新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮し、東京を拠点とする同プロジェクト実行委員会と同町をウェブ会議システム「ZOOM(ズーム)」でつないで完成報告の場を整えた。東京からは同実行委員会の沼田委員長と柴田英知さんや吉川支社長、同町からは田嶋勝正町長や稲村亭を預かる株式会社一樹の蔭の博多敏希代表取締役、制作を支援した南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長が出席。作品を鑑賞して、串本儀平が作品に登場するクジラと巨木をモチーフにした和菓子の取り扱いを目指し、同協会が作品視聴QRコード付きPRシールを作成配布するなど、今後の利活用を話し合った。

 フィールドワーク(上映会込み)は26日(金)に串本西小学校4~6年生を対象に実施する予定。報告を受けた田嶋町長は「本を読む機会が少ない中、5分間にまとめたアニメを見るのはいいことだと思う。串本は捕鯨で栄えたまちで、地震や飢饉(ききん)もうたわれたこの民話から歴史を知り、次の世代へ受け継いでくれれば」と展望を期待した。

  □    □

■「お屋敷になったクジラ」視聴方法

 作品「お屋敷になったクジラ」は先行して同協会の公式動画チャンネル「くしもと珍魚ちゃんねる」で同日午後1時から公開を開始。同チャンネルは同協会公式ホームページにあるリンクや前述したコードを使って開くこともできる。

 同プロジェクト実行委員会と同町の架け橋となっている株式会社テレビ和歌山は、一連の様子も含めて番組を制作し作品と合わせて3月中の放送を目指すほか、最寄りの道の駅へも上映の相談をする予定という。

(2021年2月19日付紙面より)

串本町側の利活用の一端を伝える田嶋勝正町長ら=18日、串本町役場本庁
2021年02月19日
5 入学前に意識高める  6年生が授業やクラブ活動を見学  (那智中 )
2021年02月19日
6 平穏無事やコロナ終息願う 王子神社で例大祭 (新宮市)
2021年02月19日
7 鶴川公園間もなく花盛り  カワヅザクラ各所で開花  (古座川町 )
2021年02月19日
8 実釣りに向け技術教わる  フライフィッシング講習  (古座川町 )
2021年02月19日
9 特殊詐欺と交通事故に注意を  紀南高校と合同で街頭啓発  (紀宝警察署 )
2021年02月19日
10 今日からもっと元気に  子育てワークショップ  (紀宝町 )
2021年02月19日
11 県内唯一の受賞を報告  紀宝地区交安協が全国表彰  (紀宝警察署 )
2021年02月19日
12 カルガモのつがいか  浮島の森に初飛来  (新宮市 )
2021年02月19日
13 お悔やみ情報
  
2021年02月18日
14 さつき公園を花いっぱいに
 フラワーツーリズム協と熊野川小  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は17日、新宮市立熊野川小学校でパンジーの苗162本をプランターに植え替え、同市熊野川町日足(ひたり)の「新宮市さつき公園」に運んだ。同小の1~6年生36人と地域住民組織「チームくまのがわ」メンバーも協力し、色とりどりの花を前に「公園が花いっぱいになってうれしい」と笑顔を見せた。

 同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町に花の名所をつくろうと発足。風水害を乗り越えながらも、日足バイパス下の休耕田や耕作放棄地に約4万本のヒマワリやコスモスの種をまき、「ひまわりまつり」や「鯉のぼり祭り」を開催してきた。

 下阪会長は「新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが中止になっている中、地域を元気にしたいと思い、子どもたちの遊び場であるさつき公園に花を植えることにした。子どもたちは地域の宝物。その宝石が少しでも輝くように」と開催経緯を話す。

 当初はさつき公園で作業を予定していたが、雪が降りだしたため場所を学校に変更。児童らは底石と培養土を入れたプランターにパンジーの根をほぐして植え、自分の名前を書いたプレートを飾った。

 中前幸太君(6年)は「さつき公園では、よく鬼ごっこやケイドロをして遊ぶ。次に行ったら、自分が植えた花を探したい」と話していた。

(2021年2月18日付紙面より)

パンジーの花と記念撮影=17日、新宮市立熊野川小学校
丁寧に苗を植える
2021年02月18日
15 30人が健康目指し実践
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは14日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で第3回「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。町主催のノルディックウオーキング教室に通うメンバーや新宮市から串本町までの新規受講者30人が参加。日本ノルディックウオーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが講義と実技指導を行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中でも愛好家が多いという。

 この日は同センターで講義後、一同は隣接する河川公園に移動。藤川さんの指導の下、ポールを使用した準備体操やストレッチに取り組んだ。

 藤川さんは「効果が薄くなるため、早く歩こうとしない」「前足に体重を掛ける」「肘を伸ばして肩を使うと姿勢が良くなる」などをアドバイスし、参加者は意識しながら周辺を歩いた。

 藤川さんは「自分で車を運転したり、いつまでも健康でいるためには歩くことが大切。歩くことを忘れないでください」と話した。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「健康のために、ポールを持って歩くことの良さを地域の皆さまにも知っていただけたら。次回は藤川先生の生徒さんたちと交流ができればうれしい」と話した。

(2021年2月18日付紙面より)

ノルディックウオーキングに励む参加者=14日、那智勝浦町教育センター裏の河川公園
藤川真司さん
2021年02月18日
16 「可能な限り存続」
 「県立高校再編整備」骨子案を説明  (和歌山県教委 )

 和歌山県教育委員会は16日、新翔高校と新宮高校で「『県立高等学校の今後の在り方(再編整備)』の骨子案の説明・懇談会」を開いた。教員や学校・教育関係者らが出席。県教委がまとめた骨子案について説明を受け、意見交換を行った。

 県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手している。

 このたびの説明・懇談会は「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聞くことが目的。9日の和歌山市の県民文化会館を皮切りに県内15カ所で開いており、骨子案では「定時制・通信制を含めた今ある32校の県立高校を充実させ、可能な限り存続」していくなどとしている。

 新翔高校で開かれた会では、宮﨑泉・県教育長と清水博行教育企画監が、これまで各地域で実施してきた説明会で寄せられた意見などを紹介した上で、過去の県立高校整備や教育改革の経緯やその成果・課題などを整理。

 今後の県立高校教育の在り方を構築する上で▽前例踏襲から脱し、真に必要とされる学校へ変わっていくための具体的指針の策定▽学習者の視点でのスクール・ミッションの提示▽中学校と高校、学校と地域などとの連携強化による、学校力の向上と課題の克服―が必要になってくるとし、「将来に確かな展望を持つ生徒を育てる教育の展開」「全ての生徒の自立と社会参加に向けて一人一人の学習ニーズに応える柔軟な仕組みの構築」「子どもたちの可能性を高く、大きく開花させる高校教育の整備」などを特に重点的に取り組むべき事項であるとまとめた。

 再編に当たっては「今ある高校を充実させ可能な限り存続」「自宅から通学可能な所に多様性と活力ある高校を確保」「特色や質の高い学びを保障」することを基本的な柱とし、6学級240人を目標に4~8学級に収まるような学校規模を想定しているとした。

  □     □

■新宮市および東牟婁郡北部地域では



 清水教育企画監は、新宮・東牟婁地域で実施した説明会では「専門教育が弱いのでは」といった意見が多くあったと紹介。それらの意見を踏襲した上で、新翔・新宮の2校を「新しい地域の拠点校」とし、難関大学などへの進学を含めた進路希望を保証する「学際系学科」と、多様な学びのニーズに対応し、地域で活躍できる人材を育成する新しい「総合学科」を整備する案を示した。

 学際系学科では質の高い学際的教育を実施し、総合学科ではスポーツや情報通信技術(ICT)などの「教養系列」、建築(土木)、ICT、看護福祉などの「専門系列」、学び直し中心の授業および30分授業を実施する「リカレント系列」などを設け、系列間で相互に科目選択を可能とするなどの特色を説明した。

 参加者からは「余裕を持ったスタートを」「時間をかけて多くの意見を吸い上げてほしい」「高校環境を話し合う場をもっと設けるべき」「再編するに当たって、子どもだけではなく関係者や保護者が先生の顔を見ることができる取り組みを」などの意見があった。

 「新翔・新宮の2校を端的にどうしていくのか」の質問に対して清水教育企画監は「二つの学校の良さを残しながら、必要なものを付けながら今より活気のある学校に作り変えていきたい」と述べ、「何度かの説明会・懇談会を通してわれわれの認識も深まった。再編したら終わりではなくまだスタートにも立っていない。今後もさまざまな意見を交えて進めていきたい」とした。

(2021年2月18日付紙面より)

新翔高校で開かれた説明・懇談会の様子=16日、新宮市佐野
2021年02月18日
17 児童生徒が展示内容を見学 「宇宙ウイーク」教育活用 (串本町)

 串本町役場古座分庁舎で17日まで、ロケット事業「宇宙ウイーク」の教育活用が活気を見せた。町立小中学校を対象とした見学会を実施し、13校中8校が参加を希望。密を避け時間差で来場し、先んじて参加したロケットワークショップの上積みでさらに理解を深めるなどした。

 同事業は12日から14日までの3日間にわたって実施。うち13日と14日は一般公開日で、2日間計約1000人の来場を集めた。教育活用は町内の子どもにも役立ててほしいという思いで計画。感染症予防対策の観点で密を避けるため、期間前後の平日で各校が時間差で来場できるよう日時を決め順次受け入れた。

 16日午後は小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」に最至近の田原小学校(野端則久校長、児童14人)と最遠の串本西中学校(平原良一校長、生徒24人)が全校規模で来場。快晴下でひときわ映える小型ロケット実物大懸垂幕前で記念撮影後、同分庁舎1階にある同発射場射点一帯の最新版ジオラマやH3ロケットが飛び出すだまし絵、3階にある国産ロケットや宇宙ステーション、小惑星探査機「はやぶさ」や宇宙服の各模型や宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士ユニホーム〈実物〉、小山宙哉公式ファンクラブ・コヤチュー部プレミアムの寄贈品や町独自作成のロケットロゴマークと大漁旗などを見学した。

 解説は同町企画課ロケット推進グループの平井治司さんが担当。展示の内容と共に公開後の最新情報として、浦神半島が見通せる町内東側であればほぼどこからでも打ち上げが良好に見えることがサーチライト照射時の定点撮影などから濃厚になってきたと伝え、打ち上げ時の期待感を促すなどした。

 同事業関係展示の公開はこの教育活用を最終とし、展示物はそれぞれの所有者に返還する。同グループによると、「宇宙ウイーク」に続くイベントとして「紀の国わかやま文化祭2021」=10月30日(土)から11月21日(日)まで実施=の一環で小型ロケットの打ち上げに向けたプレイベント(講演会や展示など、詳細は計画中)が検討されているという。

(2021年2月18日付紙面より)

H3ロケットが飛び出すだまし絵に親しむ田原小の一行=16日、串本町役場古座分庁舎
平井治司さんから解説を受けながら展示物を見学する串本西中の一行
2021年02月18日
18 第20回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝 21日(日)午前11時スタート 
2021年02月18日
19 雪ちらつき一時ふぶく  新宮市・東牟婁郡で  
2021年02月18日
20 地域を見つめて46年目  和泉さん宅のしだれ紅梅見頃  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
21 楽しい学校生活を  市野々小児童と園児が交流会  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
22 後継者育成のきっかけに  11人が植木剪定講習  (シルバー人材センター )
2021年02月18日
23 無料で体験提供し意見得る  住民対象にモニターツアー  (熊野ジビエレストランバス )
2021年02月18日
24 今年の稚アユは数極小  くじ野川で砕波帯調査  (古座川漁協 )
2021年02月18日
25 元気よく体を動かす  寒さにまけないで集会  (井田小 )
2021年02月18日
26 高齢者見守りに期待大  ㈲岡村と見守り協定を結ぶ  (熊野市 )
2021年02月18日
27 後期は22日から受付開始  県立高校前期選抜合格者数  
2021年02月18日
28 改めてコロナ対策学ぶ  紀宝町民児協の2月定例会  
2021年02月18日
29 高齢者からワクチン接種  プロジェクトチーム設置へ  (紀宝町 )
2021年02月18日
30 楽しい時間を過ごして  紀南学園に電化製品など寄贈  (新宮LC )
2021年02月18日
31 お悔やみ情報
  
2021年02月10日
32 「将来は桜の名所に」
 森の再生を考える会が植樹  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の住民団体「森の再生を考える会」(新垣有慶会長)は7日、同町湯川の熊野古道沿いで植樹会を開き、ヤマザクラなど26本を植樹した。和歌山県の「令和2年度未来を彩る花の郷づくり事業」を活用した。

 同会は熊野古道の一部であるゆかし潟周辺の昔の景観を再現し、古道を散策する来町者に楽しんでもらうことを目的に活動している。昨年には緑の募金事業を活用し、同町湯川のゆかし潟北側側道沿いにヤマザクラ21本の植樹を行った。

 この日は▽なちかつ古道を守る会▽南紀くろしお商工会▽南紀くろしお商工会西部支部▽町観光企画課▽二河公民館▽虹の会▽東牟婁振興局▽くまの里山▽NPO三つの森▽ふるさと共会▽住民▽山下造園―など約50人が参加した。

 堀順一郎町長は「当町は自然環境に優しい取り組みを行うため、町民の皆さまに生活を見直していただくきっかけになればと思い、ゼロカーボンシティ宣言をした。ぜひ皆さまとたくさんの桜を植えていきたい」。

 濵﨑信雅湯川区長は「今日植樹する苗木が桜の名所となって、熊野古道を散策する皆さまの楽しみになればうれしい」とあいさつした。

 参加者は3班に分かれ、それぞれの植樹場所へ移動。スコップなどで穴を掘り、肥料を入れるなどして苗を植えた。獣害対策ネットや倒木防止用の杭を打ち込むなど協力しながら作業に汗を流した。

 数年前から同会に参加し助言なども行う熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長は「山桜は常緑樹に負けてしまう恐れもあり、ダニを運ぶシカなどの食害もあるので注意が必要。手を掛けていくことで将来は多くのきれいな花が咲き、子どもたちが楽しめる場所になるはず」と話した。

 新垣会長は「元々この周辺は桜があったが、朽ちてしまった。熊野古道周辺に再度、桜を植えることで景観を美しくしたい。先では桜を楽しむための会も作ることができれば」と語った。

(2021年2月10日付紙面より)

相談しながら植樹を行う=7日、那智勝浦町湯川
各所で作業に取り組み汗を流した
2021年02月10日
33 出火時の初動を確かめる
 西向の成就寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)で8日、防火訓練があり串本町消防本部古座消防署とともに出火時の初動の在り方を実践しながら確かめるなどした。

 第67回文化財防火デーの趣旨に基づく取り組み。旧古座町域は同寺と古座にある佛光山善照寺が隔年で同訓練をしていて、西暦奇数年は成就寺の巡りに当たる。

 同寺には国指定重要文化財「成就寺の芦雪(ろせつ)画(方丈障壁画45面)」を所蔵しているが、44面は県立博物館へ寄託済み。昨年7月に残る1面を修復のため搬出し後に県立博物館へ寄託するため同文化財は堂内に残っていないが、守るべきは同文化財を含む寺宝全般であり、これらを火災から守るため同訓練に臨むこととした。

 この日は同寺の大崎住職や檀家らと同署の職員、合わせて20人が参加。庫裏から出火し初期消火に失敗したという想定で同訓練を始め、大崎住職は人命最優先の観点で堂内に火事を伝え参拝者が急ぎ寺門そばまで避難した。119番通報をして消防の到着を待つ間、駆け付けた総代らが手分けして本堂の寺宝(同日はその模擬品を使用)を寺門の外へ持ち出し。到着した職員は境内へホースを引き込み、本堂屋根に放水するところまで実践した。

 ホースは延長途中で二股分岐をはさみ、今回は実践を省略したが残る一口からも放水できる状態とした。同署による講評後、総代から守るべき文化財がもうない点で訓練実施の意図を確かめる質問があり、大崎住職は数ある寺宝の中でも本尊と過去帳は絶対に守らなければならないという思いを伝えて引き続きの協力を求めた。

(2021年2月10日付紙面より)

本尊から順に本堂の寺宝(の模擬品)を急ぎ搬出する総代ら=8日、薬王山成就寺
二股分岐の一方を使って本堂屋根に放水する古座消防署の職員
2021年02月10日
34 進むICT活用
 新宮高校の教育現場で  

 和歌山県教育委員会は現在、県内全ての全日制および定時制県立高校に1万9239台のタブレット型パソコン(PC)端末「Surface Go 2」の導入を進めている。新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)にも既にPC端末や高速大容量ネットワーク環境(校内LAN)が整備され、積極的に情報通信技術(ICT)を活用した授業づくりが行われている。

 政府は現在、義務教育を受ける全ての小・中学生に1人1台の学習用タブレットPCと校内LANを整備する「GIGAスクール構想」を推進している。高校生は対象外だが、低所得世帯の生徒には端末貸与などの支援を行う方針で、必要な費用を本年度の第3次補正予算案に計上した。一方、和歌山県を含む全国11県は、独自に公立高校の1人1台の端末整備を進めており、本年度内にも整備を終える見通しだ。

 新宮高校では、昨年12月中旬から生徒にPC端末を配布した。インターネット接続や機器の不具合はおおむね1週間で終息。当初はPCを使う授業の時間のみ端末保管室から持ち出す形を取っていたが、現在では科目数の増加により一日中端末を貸し出すこともあるという。

 コミュニケーション英語の岡野恵子教諭は「もともとパワーポイントで授業をしていたこともあり、現在では黒板に板書をすることはほとんどない」と語り、「PC端末の強みはリスニング。教壇にオーディオを置いて音声を流すのではなく、自分の聞きたいところで巻き戻したり、繰り返したりできる」と話す。

 体育の創作ダンスでは、グループごとにはやりのK―POPミュージックなどを流し、動画を見ながら練習をしている。丹羽泰一郎教諭は「動画のスロー再生など、生徒から新しい機能を教えてもらうこともある。球技のシュートやランニングフォームを動画で見せることで、生徒の理解も深まるのでは」。

 地理の授業では、ルワンダ内戦やチェチェン共和国問題、北アイルランド紛争といった世界の民族紛争の調べ学習に端末を使用。雨郡義和教諭は「自分で調べた内容を共有したり、発表用のスライドで使う画像を探したりするときには便利だが、差別や偏見を含む情報へのリテラシーも必要になる」と課題を述べた。

 大きな抵抗感なくPC端末を使った授業スタイルが定着する一方、有害情報への対応や、いかに生徒の学力向上へつなげていくかが課題として浮かび上がる。今後も各校の取り組みに注視が必要だ。

(2021年2月10日付紙面より)

地理の授業で調べ学習=5日、新宮市の県立新宮高校
創作ダンスの練習
2021年02月10日
35 3月から医療従事者へ接種開始
 ワクチン事業盛り込んだ補正予算を可決  (新宮市議会 )

 新宮市議会(久保智敬議長、15人)は9日、臨時会を開き、新型コロナウイルスワクチン接種推進事業に係る予算を盛り込んだ「令和2年度新宮市一般会計補正予算(第9号)」を審議。全会一致で可決した。

 既存システム改修費用、クーポン券印刷および郵送料、ワクチン接種委託料などワクチン接種に関する予算補正を行い、歳入歳出予算の総額に1355万円を追加し、歳入歳出予算の総額を236億3411万6000円とするもの。

 審議に当たり、田岡実千年市長が「10都府県で緊急事態宣言が延長となるなどまだまだ収束の兆しは見えてこないが、間もなく開始されるワクチン接種に大きく期待している」とあいさつ。

 国の指示の下、市町村において実施するワクチン接種事業に対して「最優先事項であると考え、迅速かつ的確に実施するため先月に新型コロナワクチン接種推進室を設置した。さらに関係課長などで構成する『新宮市コロナワクチン接種推進連絡会』を設置し、全力で進めていきたい」と決意を新たにした。

 県が主体となり3月から医療従事者などに優先接種される新型コロナワクチン。ワクチンを保存する超低温冷凍庫は基本型接種施設である市医療センターに設置され、現在のところは市医療センターや連携型接種施設である新宮病院と岩崎病院、県立なぎ看護学校体育館などでの接種を予定している。

 対象者は市医療センターや市内医療機関の従事者や消防の救急隊員など約1000人。接種は任意で、新宮保健所は対象者のうち7割程度の接種を見込んでいるという。

 高齢者や高齢者施設などの従事者、基礎疾患を有する人、それ以外の市民への接種については、国から3、4、6月に1台ずつ超低温冷凍庫が提供される予定。

 接種には自治体が発送するクーポンを受け取り電話などで予約する必要がある。当局は3月中旬から下旬にかけてクーポンと案内を送り、4月から集団接種を先行して進めていく見通しであるとした。

(2021年2月10日付紙面より)

開会に当たり田岡実千年市長があいさつ=9日、新宮市役所
2021年02月10日
36 ミニゲームで笑い声響く  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年02月10日
37 ウメの花、ほころび始める  井田神社近くの梅林で  (紀宝町井田 )
2021年02月10日
38 声援受けて「たすき」つなぐ  今年も伝統の校内駅伝大会  (相野谷中 )
2021年02月10日
39 90年ぶり再会、会話弾む  串本デイサービスが縁で  (串本町社協 )
2021年02月10日
40 ネコヤナギが見頃  新宮・高田川の岸辺で  
2021年02月10日
41 ゲームで楽しいひととき  熊野川小で「チャレラン大会」  
2021年02月10日
42 2作品がノミネート  第23回学校華道インターネット花展  (和の心「珠蒼の会」 )
2021年02月10日
43 心を込めてダンスを披露  三輪崎保育園が演芸会  (新宮市 )
2021年02月10日
44 お悔やみ情報
  
2021年02月09日
45 熊野に春呼ぶ御燈祭り 古式床しく斎行 (新宮市神倉神社)

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。新型コロナウイルス感染防止のため上(あ)がり子の入山が中止となる中、神職と介釈(かいしゃく)の一行は古式床(ゆか)しく神事を斎行。御神火をともした大松明(たいまつ)と共に下山した。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る勇壮な火祭り。2016(平成28)年3月、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財に指定された。

 今年は、全国的に新型コロナ感染症のクラスター発生防止の取り組みが行われている中、2000人以上の上がり子が集結することによって長時間の3密状態が避けられない状況であることを考慮した。

 上がり子の安全と健康を最重要視し一般の参加を中止に。上野宮司は「当日は各家庭から神倉山に向かってコロナ終息などへの祈りをささげ、歴史上に例のない『千載一遇の御燈祭り』に」と呼び掛けていた。

 神倉神社を下山した一行は阿須賀神社へ。御神火を奉安し奉幣神事を執り行った。熊野速玉大社に戻った神職らは同様に神事を行い、厳かに今年の火祭りは幕を下ろした。

 祭事を終え、上野宮司は「歴史上始まって以来の御燈祭りだったが、漆黒の闇の中に御神火を頂くという本筋は変わるものではない。おそらく太古の御燈祭りは同様に漆黒の中で執り行われ、麓で待つ人に分け与えられたのでは」。

 今回、図らずして千載一遇の機会を得て斎行することができたことで太古の祭りを感じることができたとし「消防関係者や警察の方々、多くの関係者の支えがあり祭りを終えることができた。来年は本来の祭りができることを心から祈っています」と話していた。

(2021年2月9日付紙面より)

御神火をともした大松明が下山した=6日夜、新宮市の神倉神社
神職、介釈一行が神倉山目指して熊野速玉大社を出発
2021年02月09日
46 児童生徒の作品を審査
 第72回書初競書会  (新宮・東牟婁 )

 東牟婁地方書写教育研究会(山田貴也会長)は5日、新宮市立緑丘中学校で第72回書初競書会の審査会を実施した。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から展示は行わないが、新宮・東牟婁の小中学校の教職員34人が集まり、児童・生徒の作品を審査した。

 同研究会によると、今年は金賞作品展だけでなく、中央展の審査ならびに展示も中止となった。審査後は各校で賞状が手渡されるのみだという。

 この日は教職員がグループに分かれ、「文字を正しく整えて書けているか」「画の接し方が正しいか」「点画のつながりに気を付けているか」「文字の大きさや配列が適当であるか」「作品を書く上での問題点」などに注意しながら各学年の作品を審査した。

 なお、今回は金賞と銀賞に加え、中止となった中央展の出展に相当する作品を金賞から選び、特賞を設けた。特賞には同研究会から記念ボールペンが副賞として贈られる。

 作品総数は3053点で審査の結果、硬筆2335点のうち、特賞が128、金賞が806、銀賞が1401点。毛筆718点のうち、特賞が68、金賞が220、銀賞が430点となった。

 山田会長は県内のほとんどの児童生徒が同じ手本を用いて、年に1回競い合うことは他府県では珍しいとし、「和歌山県は書写教育に熱心。子どもたちや保護者の皆さん、地域の方々も関心を持っていただいている。今年は展示もなく残念だが、来年こそはコロナが終息してこれまで通りに実施できればうれしい」と語った。

(2021年2月9日付紙面より)

児童生徒の作品を審査=5日、新宮市立緑丘中学校
山田貴也会長
2021年02月09日
47 足こぎ式Fカヤック取得
 ツアー活用に向け準備中  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、古座事業所付けで足こぎ式のフィッシングカヤック(Fカヤック)2艇を取得した。4月から有償ツアーによる活用を始める予定で、5日は串本町西向出身のアングラーズアイドル・そらなさゆりさん=フライドライス所属=にモニター協力を求めてツアーを試行するなどした。

 このカヤックは、県の「水の国、わかやま。」体験観光事業者スタートアップ補助金を受けて導入を目指す新規アクティビティの中核となる資材。同町が連携協定を結ぶアウトドアメーカー・株式会社モンベルの仲介でアメリカ合衆国から取り寄せた製品で、船底を擦るような浅瀬ではパドルを使用し、水深がある場所でスクリューを出しペダルで回転させて進む。パドル式と比較して両手が自由になるため、さおを手にしたまま釣るポイントの微調整ができるという強みがあるという。

 取得したのは全長12フィート(約3・7㍍)の一人艇で、到着後はさっそく職員が操作の習熟に励んで特性を理解し、このカヤックでできるツアーの内容を検討中。習熟の延長で分かりよい指導の確立にも努めている。

 協力したそらなさんは、同協会が主催するイベント「ラブ太平洋串本エギング大会」で中湊出身のプロエギンガー・湯川マサタカさんと対でゲスト参加し盛り上げている人材。同協会はコロナ禍を避け帰郷中の折を見て、協力を求めたという。

 この日は同事業所勤務の三栖雅章さんがインストラクターとなりツアーを試行。足こぎ式のカヤックは初経験のそらなさんに操船方法を伝えて古座大橋一帯を周遊し、利用時の印象などで意見を求めた。そらなさんは「水面が近くて海と一体になる感じが心地良かった。何より両手が空くことにはいろいろな可能性があるなぁと感じました」とコメント。扱いについて「操作がシンプルで、移動時の癖さえ知ってしまえば初心者の方でもどんどん慣れていけると思う。風を読んで潮を読んで、行きたい方向へ行けるのがうれしかった」と語った。

 同協会はこのカヤックを用いたインストラクター付き有償ツアーを検討していて、今は2艇しかないため上限数人程度のグループを対象にして4月1日から提供を始める予定と話している。問い合わせは南紀串本観光協会古座事業所(電話0735・72・0645)まで。

(2021年2月9日付紙面より)

三栖雅章さん(奥)に足こぎ式Fカヤックの操船を教わるそらなさゆりさん=5日、串本町西向
2021年02月09日
48 祭りから一夜明け
 神倉神社で翌日祭  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で7日朝、御燈祭(おとうまつ)り翌日祭(奉祝祭)があった。神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長や神倉青年団の中山忠吏団長らが玉串を供え、祭りの無事に感謝するとともに、コロナの一日も早い終息を願った。

 上がり子の参加が中止となり、神職と介釈(かいしゃく)のみで執り行われた今年の御燈祭り。同神社では古式床(ゆか)しく神事が斎行され、御神火をともした大松明(たいまつ)が無事に麓に下山した。

 例年なら、奉賛会らによる盛大な餅まきが開催される翌日祭だが、今年は厳かに神事のみが執り行われた。

 神事を終え、上野宮司は「皆さんにとっても心配も苦労も多い祭りになったと思う。千載一遇となった今年では、御神火を頂くことのありがたさを改めて感じることができた」とあいさつ。

 「長きにわたり伝わる祭りを、私たちは未来につなぐために全力を尽くしている。そのために影で尽力してくれている警察や消防関係、ボランティアの方々の存在も忘れてはならない」と述べ、さらなる協力を呼び掛けた。

 祭りから一夜明け、猪飼会長は「御燈祭りは一年の締めくくり。昨夜は大松明が火を携えて降りてきた時は安心した。奉賛会と青年団は家族みたいなもの。上(あ)がり子がおらずさみしく感じたが、こんな神事は今後はないと思う。来年はコロナが終息し、多くの人でにぎわう祭りになれば」。

 中山団長は「今年はさまざまなことが初めての中での斎行となったが、闇の中で大松明1本に火が灯された様子は神秘的で太古の祭りをほうふつとさせられた。神様に頂いた火を氏子さんたちに見ていただけて良かったと思います」と話していた。

(2021年2月9日付紙面より)

一夜明け、厳かに翌日祭が執り行われた=7日、新宮市の神倉神社
2021年02月09日
49 横断歩道は手を上げて  丹鶴幼稚園で交通安全啓発  (新宮市 )
2021年02月09日
50 甘い香りのチョコマフィン  中央児童館でお菓子作り  (新宮市 )
2021年02月09日
51 ジオ視点のパンフ完成  ぷらなちMAP配布開始  (那智勝浦町 )
2021年02月09日
52 講座通して食生活考える  丹鶴地区がサロン  (新宮市 )
2021年02月09日
53 災害時の相互応援誓う  熊野町とオンラインで応援協定を締結  (熊野市 )
2021年02月09日
54 税金は社会を支える会費  6年生対象の租税教室  (相野谷小 )
2021年02月09日
55 きらきら輝くアクセサリー  わくわく科学教室に24人  (紀宝町 )
2021年02月09日
56 建て替えに向け寄付募る  65年以上たつ烏止野神社  (紀宝町 )
2021年02月09日
57 4、5歳児ダイコン収穫  木山誠彌さんの畑で挑戦  (潮岬こども園 )
2021年02月09日
58 「感謝を忘れず頑張る」  串本町チームが結団式  (ジュニア駅伝 )
2021年02月09日
59 お悔やみ情報