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2021年01月14日
1 授業開始に向け教職員研修
 GIGAスクール構想  (新宮・東牟婁 )

 黒板と教科書、ノート、鉛筆。そんな子どもたちの学習風景が大きく変ろうとしている。新型コロナウイルス感染拡大が追い風となる形で政府が推進する「GIGAスクール構想」では、義務教育段階の児童生徒に1人1台の学習用パソコン(PC)端末と高速大容量ネットワーク環境(校内LAN)を整備し、個人に最適化された教育環境の実現を目指す。

 新宮・東牟婁地方の各自治体や教育現場でも本年度、タブレットPC導入や校内LAN整備工事、教職員研修、オンライン授業研究などが進んでいる。早ければ年度内にも、児童生徒が学習用端末に触れる授業が開始される。

 太地町立太地中学校では12日、「1人1台パソコンの導入に係る操作研修」が行われた。町内小中学校の教職員25人が参加し、実際にタブレットPCを使いながら操作方法を学んだ。

 講師の赤井俊哉さんは、共有ドライブに保存した作文の添削やコメント、協働編集によるスライド作りの手順などを教えた。教職員からは「使いこなすにはもっと実践が必要だが、端末の立ち上がりも早く、授業で使えそうな便利な機能もたくさんあった。特にグループでのスライド作りは操作も簡単で、資料作りと発表が一つの端末でできる」との声があった。

 新型コロナ第3波により首都圏1都3県に緊急事態宣言が発出され、関西や東海など7府県の追加も見込まれる中、遠隔授業の環境整備を含む情報通信技術(ICT)活用は喫緊の課題だ。それに加え、山間部のへき地学校や複式学級を多く抱える当地方では、ICTが子どもたちの学習を支え、人々との交流の輪を広げる手段となる可能性を秘めている。今後の各自治体の取り組みに注視が必要だ。

(2021年1月14日付紙面より)

学習用端末の使用方法を学ぶ教職員=12日、太地町立太地中学校
2021年01月14日
2 新年の事業に意欲
 三役が市長ら表敬  (新宮青年会議所 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の梅村英義理事長、和田祐幸副理事長、竹内知恵利専務理事の三役は12日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長と速水盛康教育長を表敬訪問した。新年のスタートに当たっての意欲を伝えるとともに事業への協力などを呼び掛け、新年のあいさつとした。

 「温故知新~変化のとき~」をテーマに掲げる今年の新宮JC。梅村理事長は「去年は新型コロナウイルスの影響でほとんど事業ができなかった。今年は『コロナだからできない』のではなく『コロナでもできる』ように事業を模索していきたい」と、会員拡大に向けた取り組みや青少年育成事業、新宮JC杯中学新人サッカー大会の開催などへの意欲を示した。行政や学校ができない役割を担っていきたいと抱負を語り「自分たちだけでできないことも多いと思う。そのときは行政とタッグを組ませていただければ」と協力を求めた。

 新宮JC第32代理事長を務めた経緯のある田岡市長は「地域と学校の関係が希薄となる中、JC会員が小中学校を訪問し自分の仕事について講話した事業は楽しかった」などと当時を振り返り会員らにアドバイス。

 また、新宮JCで7年間取り組んだこと、理事長を務めた経験は自身の人生のターニングポイントだったと語り「一生懸命頑張るということは多くを学べるということ。仕事と活動の両立は大変だと思うが頑張りは自分の成長につながる。(JCの活動は)短い期間だが一生のうちでも貴重な時間になると思う」と激励した。

(2021年1月14日付紙面より)

新宮JCの竹内知恵利専務理事(左)、梅村英義理事長(右から2人目)、和田祐幸副理事長(右)が田岡実千年市長を表敬訪問=12日、新宮市役所
2021年01月14日
3 来年こそ活気ある祭りに
 塩竃神社で「脊美祭り」神事斎行  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竃(しおがま)神社(井谷正守宮司)で10日、伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。祭り関係者約10人が参列し、商売繁盛や船の安全などを願った。

 脊美まつり保存会(会長=並川廣・浦神西区長)が祭りや歴史を継承しており、古来捕鯨の歴史を持つ同区でセミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いる祭り。過去には成人の儀式として行われていたとされている。長年、捕鯨文化を継承していることから2016(平成28)年に日本遺産「鯨とともに生きる」に認定された。

 例年は井谷宮司が「鬼」と書かれた的を矢で射抜くと同時に、3人の脊美子が取り付けられた脊美を一斉につかみ取って西区区民会館まで全力で駆け抜ける儀式や東区の勇義社(鈴木伸社長)による勇壮な獅子舞奉納、脊美音頭などが披露され、にぎわいを見せているが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から大幅に規模を縮小し神事のみの斎行となった。

 厳かな雰囲気の中、井谷宮司が神事を執り行い、祝詞を奏上。参列者が順番に玉串をささげていき、一日も早いコロナウイルスの終息を祈念した。脊美祭り前には豊漁などを祈願する弁天祭りも行われた。

 並川区長は「昨年秋の例大祭に続き、獅子舞などができずつらくて寂しい。終息を願い、平常通りの行事ができることを祈っています」。神事を終えた井谷宮司は規模縮小について残念の一言と述べ「脊美祭りは地域の伝統ある特別の祭り。若い人たちも継承しようと頑張ってくれています。来年こそは活気ある通常の祭りができれば」と話していた。

(2021年1月14日付紙面より)

さまざまな思いを祈願し神事を執り行う井谷正守宮司=10日、那智勝浦町浦神の塩竃神社
祭り関係者が玉串をささげた
2021年01月14日
4 全患者対象に機器貸し出しも
 オンライン面会環境整う  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院がこのほど全病室にWi―Fi(ワイファイ)環境を整え、今月4日から全患者を対象にオンライン面会のための通信機器貸し出しも始めた。

 入院患者にとって面会に訪れる家族の存在は加療の励みとなるところ。他方、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う面会制限は少なからずその機会を奪っている。この状況下でどうすれば入院患者が相応の励みを得られるかを考えた竹村司病院事業管理者は、オンライン面会の手法を導入できないかを昨夏に着想。以降同病院を挙げて実現を目指してきた。

 院内は旧来、1階待合室と3、4階のデイルーム限定でWi―Fi環境があり、持ち込みの通信機器で独自にオンライン面会をする患者もいた。しかし病室から動けない患者や通信機器の操作が苦手な患者、通信機器を持っていない患者にとっては縁遠い利便。そこで通信機器が患者に与える影響を確かめた上で▽Wi―Fi環境を全病室へ拡大▽貸し出し用通信機器(タブレット)を確保▽医療スタッフによる通信支援―の3項目を県の新型コロナウイルス関係補助金を活用して整え、全患者が家族とオンライン面会できる状況を形にした。

 同病院が貸し出す通信機器の利用対象は患者の家族で、オンライン面会できるのは祝日を除く月~金曜日の午後2時~4時。▽面会時間は最大5分▽1週間につき1回まで―といった条件をつけ、数に限りがある通信機器を多くの患者で活用できる状況を目指している。

 LINE(ライン)通話を使った面会となるため、家族側の通信機器にも相応の設定が必要。患者側の通話にはスタッフが対応する(病院側から家族側へ通話を発信する)ため利用は事前予約制とし、前述した曜日時間帯中に同病院(初回のみ電話0735・62・7111、2回目以降はLINEトークを使用)へ希望する日時の前日までに家族側から申し出てほしいという。以降は担当するスタッフとの調整となる。

 同病院は今月7日に新宮保健所管内で陽性患者が出たという発表を受け、翌8日から患者の付き添い人と病院が来院を求めた人以外は面会禁止とする対応を取っている。名田倍也事務長は「今は患者と直接面会できないが、代わりにオンライン面会で入院する家族を支えてほしい」とし、それが可能となったことの周知と活用の促進に努めている。問い合わせは同病院まで。

(2021年1月14日付紙面より)

入院患者にオンライン面会可能となったことを伝えるスタッフ=12日、くしもと町立病院
2021年01月14日
5 スポーツウエルネス吹矢大会
 那智勝浦町体育協会  
2021年01月14日
6 礼儀礼節の大切さ知って
 軟式野球体験練習会  (新宮黒潮ベースボールクラブ )
2021年01月14日
7 チーム一体で力を合わす
 ジュニア駅伝チームが本番に向け練習  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
8 販売終了まで1カ月切る  新宮市プレミアム付共通商品券  
2021年01月14日
9 地域の防災活動に尽力  消防関係者表彰  (新宮市消防本部 )
2021年01月14日
10 区民の安全と健康願い  青彦神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
11 規模縮小し神事のみ斎行  市野々王子神社例大祭  (那智勝浦町 )
2021年01月14日
12 小雨降る中参拝集める  峯の薬師堂で厨子開帳  (古座川町 )
2021年01月14日
13 初動や連携の練度を高める  代替指揮所で災害警備訓練  (串本警察署 )
2021年01月14日
14 手作りたこを大空に  元気いっぱい走り回る  (鵜殿保育所 )
2021年01月14日
15 新年会で笑顔あふれる  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2021年01月14日
16 初入賞目指して練習に励む  美し国三重市町対抗駅伝  (紀宝町チーム )
2021年01月14日
17 お悔やみ情報
  
2021年01月01日
18 わがらのまちや!いっしょにやろらよ 人生100年時代。生涯現役社会の実現目指し (「新宮市生涯現役促進地域連携協議会」の取り組み)

 「わがらのまちや! いっしょにやろらよ」と唱(うた)う新宮市生涯現役促進地域連携協議会が厚生労働省「生涯現役促進地域連携事業」の採択を受けて約1年半が経過した。折り返し地点を迎えた今、これまでの歩みを振り返るとともに、残り約1カ年に懸ける関係者らの声を届ける。

  □     □

■厚労省「生涯現役促進地域連携事業」



 「人生100年時代」が叫ばれ、少子高齢化が進展し、労働力不足が問題となっている昨今。高年齢者雇用安定法で企業に65歳までの雇用確保が義務付けられており、企業を退職した65歳以降の高年齢者の多様な就業機会の確保が今後の重要な課題となっている。

 そんな中、働く意欲のある高齢者が能力や経験を生かし年齢に関わりなく働くことができる社会を目指し、国は2016(平成28)年4月に「生涯現役促進地域連携事業」を創設した。地方自治体が中心となって地域の関係機関で組織する「協議会」が、高年齢者の活躍の場を広げるためのさまざまな活動を行うもの。厚生労働省の公募に対して手を挙げた自治体が選定され、委託事業として活動を展開していく。事業実施期間は最大で3年度間。

 「『癒やしと蘇(よみがえ)りの地 熊野・新宮』におけるアクティブシニア生涯現役宣言〜わがらのまちや!いっしょにやろらよ〜」をタイトルに掲げて名乗りを上げた新宮市は19(平成31)年3月29日に厚労省に採択。和歌山県内で事業委託を受けた初の自治体となった。

 同(令和元)年6月に事業開始。同協議会ではこれまで各種生涯現役セミナーや中高年齢者向けの合同企業説明会などの開催、相談窓口の設置、同協議会への登録呼び掛けなどを通して中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施。20(令和2)年10月末現在で42人が登録し、これまで13人の就業希望者の雇用を見守ってきた。

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■市生涯現役促進地域連携協議会



 「生涯現役促進地域連携事業」の採択を目指し、新宮市生涯現役促進地域連携協議会(会長・田岡実千年市長)を設立したのが18(平成30)年12月6日。市と新宮商工会議所、(公社)市シルバー人材センターで構成される。

 「僕たちだけで計画を作ってやっていくわけにはいかない。高年齢者の方々に、自分たちが地域を盛り上げていこうという思いを持っていただきたいと強く思いました」。当時、商工観光課係長だった谷口洋平・企業立地推進課係長は事業タイトル「わがらのまちや! いっしょにやろらよ」に込めた思いをそう語る。

 採択までの道のりは平たんではなく、先立って採択を受けた近隣県の自治体に調査に赴き、何度も計画書を手直し。観光分野における地域の伝統や文化を次世代に継承していく担い手、そして農業・介護分野における人材不足を鑑み、重点業種を「観光」「農業」「介護」分野に設定し、「高年齢者の経験と技術の活用促進により若年層の人材不足を補いつつ、地域全体で生涯現役社会の実現に取り組む」を構想の核とした。

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■笑顔が語る「生涯現役宣言」



 新宮市は晴れて、全国14団体の一つとして平成31年度開始分の実施団体に採択。初年度には高年齢者を対象とした就労意識調査や企業向け雇用ニーズ調査、就労・社会参加情報提供サイトの開設などの事業を展開した。

 そして20(令和2)年、「野菜づくり体験~野菜を育てるには~」を皮切りに生涯現役スキルアップセミナーを開催。以降、「英語を学んで外国人におもてなし」「川舟下り船頭を知ろう!」「御燈祭(おとうまつ)り『たいまつづくり体験』」「郷土料理を作ってみよう」など、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、6回のセミナーを実施した。

 真剣な表情で積極的に学びを深めようとするセミナー参加者の姿からは就労と社会参加に対する喜びが伝わってくる。喜びを参加者同士で分かち合おうとする笑顔こそが「生涯現役」の証しだ。

 「コロナ禍の中、事業を行っていくのは困難。しかし、観光、農業、介護分野に重きを置き、生きがいづくりのきっかけになるようなさまざまな活動を展開していけたら」と同協議会事務局担当の西利行さん。21(令和3)年はフィールドワーク型の観光ガイド育成セミナーの開催も視野に入れているという。

 残り約1カ年。同協議会は高年齢者の就労ニーズにマッチする事業所につながりやすい環境づくりや各種セミナーの開催などを通して、さらなる生涯現役社会の現実化機運を醸成していく構えを示している。

(2021年1月1日付紙面より)

2021年01月01日
19 町内外から振興の波寄せる
 サイクルツーリズム活発化  (古座川町 )

 古座川町域のサイクルツーリズム振興が近年、にわかに活発さを増している。喫緊では古座川町が2町1社と連携協定を締結。今年は広域協力の拡大が注目される一年となる。

 サイクリング王国わかやまの舞台となるルート「WAKAYAMA800」の環境整備がいよいよ県南部に達し、昨年は町域でも自転車専用の青い道路標示や案内板類が整った。ルートの進行方向と分岐点を示すもので、これをたどって駆けるサイクリストを見掛ける機会も増えてきた。

 この人流を大きくつかみにかかるのがすさみ町。年次のサイクリングイベント「ライドオンすさみ」を2017年に立ち上げ、第2回から古座川町域をルートに組み込んだことで500人規模の参加者が同町域を通過するようになった。

 町内の振興着手も早く、古座川町観光協会(須川陽介会長)はおととし秋からクロスバイク(スポーツ自転車の一種)のレンタル事業を開始。愛好者だけでなくスポーツ自転車をまだ持たない初心者も気軽にサイクルツーリズムに親しめる状況を提供している。昨年は推奨3コースを設定し、道の駅一枚岩などと協力して道の駅虫喰岩以外でも乗り捨て(レンタル終了)できる状況を整備。期間限定のスタンプラリーも実施して利用を促している。

 これら上昇機運を素地にして昨秋、古座川町は先駆的にEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)を運用するすさみ町、上富田町、南紀白浜エアポートの3町1社で連携協定を締結。スポーツ自転車の町域をゆうに越える行動圏を広域連携でしっかりと受け止めるための協力の根拠を宿した。

 川釣りにキャンプ、そしてサイクリングとレジャー要素を帯びた交流人口の幅が広がる古座川町。これらの人流を経済効果につなげる仕組みづくりはまだまだこれからといった状況だが、町外からの注目の勢いは着実に高まっている。

 サイクルツーリズムの潮流を引き込む最大戦力となっている同協会の須川会長は「信号のない町内はサイクリング向きと思い力を入れてきたが、ようやくここまできたかという心境」とコメント。今年以降の展開として「関西圏、次いで関東圏と誘客が広がる今後を期待し、グランピングなど滞在環境の充実やレンタル時の商品券付与、ツアー提供など地元経済に結び付ける策を団体連携で形にすることも進めたい」と思いを巡らせている。

(2021年1月1日付紙面より)

スポーツ自転車で地質資源巡り。古座川町観光協会はレンタル事業でサイクルツーリズムに親しむ機会を提供中(古座川町観光協会提供)
サイクルツーリズムで連携協定を締結。今後の協力の具体化が注目される(古座川町役場地域振興課提供)
2021年01月01日
20 ショーホエルとM地が歩く
 太地の魅力再発見ゆるツアー  

 取材で訪ねる太地町。捕鯨や移民の町として有名だが、近年ではクジラの学術研究都市を目指し、着々と計画が進められている。

 町立くじらの博物館はもちろん、町の玄関口である道の駅たいじ、古い町並みや管理の行き届いた多くのトイレ、町の各所にあるベンチなど魅力はさまざま。本当に素晴らしい町だと思う。

 この町の魅力をさらに知りたい思いから同町のガイド団体に協力を要請し、「ゆるい」魅力再発見ツアーを敢行した。

  □     □

太地を知りたい!



 前述の通り、知ったふうに述べるM地だが、名所やまちなかを全て知り得ているわけではない。

 「行ってみたい。知らない太地を知りたい! 誰かM地に太地を教えてください!」

 懇願の声を上げた途端、「仕方ないジオ」とあの甲高い声が聞こえる。

 声の方向を振り向くと、黒くてモサモサした見た目が有名で、ゆるキャラグランプリにも出場経験のある「ソレ」がそこにいた。

 そうです。同町唯一のガイド団体「たいジオ」の「ヨーホエル」だ! 3~4年ぶりに見た彼はなぜか小さくなっていた。聞くところによると、「ソレ」らは「ショー(小)ホエル」という名前らしい。この日はショーホエルと「たいジオ」の久世(くせ)滋子会長、鷲津恵美さんが、M地の身勝手な申し出を快く引き受けてくれた。さあ、ゆるツアースタート!太地を知りたい!

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イルカ…見えない



 まずは同町が取り組む「森浦湾鯨の海構想」の舞台となる森浦湾に設置された鯨類の観察が楽しめるという「海上遊歩道」へGO!

 検温、消毒、受け付けを済ませ、救命胴衣を装着するも時刻は日が陰り始めた午後4時前。ガーン…「見えない」。

 来るのが遅かったのか、寒さのためかお目当てのイルカは見えず…。いつもなら見えるのに…。「もしかしてこの生物のせい?」と心の中でショーホエルに八つ当たりするM地。気を取り直して次だ!

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燈明崎の隠れスポット



 次に案内していただいたのが燈明崎(とうみょうざき)。あれ、それって有名な名所では…と口から出そうな言葉を飲み込み、久世会長たちについて行くM地。すると、階段を下りきらず、横の道にそれていく。

 「地元でも知る人の少ない、大敷の見張り台です」と久世会長。目の前には広く海を見渡すことのできる高さ約3㍍の石造りの見張り台が現れた!

 燈明崎の階段を下りきった時、姿の見えないショーホエルの声が聞こえ、「柵が設置されている下を見るジオ」と叫ぶ。下を確認すると、歴史ある石積みが確認できた。

 「400年くらい前の石積みジオ」とショーホエル。M地が400年の根拠を問うと「きっと400年くらい前ジオ。言い続けていれば本当になるジオ」と開き直る。久世会長は「400年前から追い込み漁があったはず」とその理由を補足する。

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防空壕だったの?



 「太地に防空壕(ごう)あるの知らないですか」と鷲津さん。M地は同町を度々、訪れているがそのようなものを見たことがなかった。

 「あれ? これ知ってる」とM地。町立太地小学校付近にある穴ぼこだったとは。M地はこの穴ぼこはごみの一時保管所か、捕鯨に関する道具を置く場所だと勝手に想像していたのだが…。

 「これは防空壕ジオ。進むジオ」と姿は見えないが声が響く。仕方なく光源のない真っ暗な穴に入ることに。スマートフォンのライト片手にどんどん進んでいく鷲津さん。暗いのが苦手(文句ばかり)なM地はそろりそろりと後を追い掛ける。

 それにしても意外に穴が深い。数㍍進んだ所で一気に広くなった。なるほど、やはりここは防空壕だったのか。

 暗闇が怖いM地は無視してさっさと外へ。その後、久世会長は太地小に続く道の地面に無数に開いた穴を説明してくれた。

 「昔はこの道の半分は川だった。今は道になっているけど、下は暗渠(あんきょ=地下水路)になってます。この穴は雨水などを暗渠に逃がすためのもの」。鷲津さんは「太地は暗渠の町。避難路も多い」と話した。

 「津波が来た時ここで波が止まったジオ。ここで記念撮影するジオ」と突然現れたショーホエルが言った目の前には波切神社があった。

 なぜか背中のむず痒(がゆ)さがなくなった気がしたM地はそう言うならと仕方なく記念撮影。その際の様子がなぜか、たいジオのフェイスブックに掲載されているので驚いた。

  □     □

今後の「たいジオ」の活動は



 鷲津さんは「古式捕鯨は終わったが、その役割分担が名字になり、住んでいる人たちが歴史をつないでいる。その価値がすごい」。久世会長は「うまく言えないが、太地町はすごく住みやすい」とそれぞれ町の魅力を語る。

 ジオパークガイド研修で知り合ったメンバーが集まり、2014年に「たいジオ」は結成された。同町はもちろん、熊野地方の良いものをPRするためやジオの素晴らしさを子どもたちに伝えたい思いで活動している。

 活躍の幅が広がっていったそんなさなか、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった。現在は実質的に活動を休止しているという。久世会長は「そもそも大きな構想があるわけじゃない。そのうちにまたユルく活動が始まると思う」。

 M地はずっと気になっていた。いつもあちらこちらで出現していた大きいヨーホエルを見掛けない。聞きづらいが勇気を振り絞り聞いてみた。

 鷲津さんは「ヨーホエルは丘クジラ界が退屈で逃げ出して太地に居候していた。どこかへ逃げ出したか、誰かに捕獲されたのでは」と話す。

 再びどこからともなく現れたショーホエルは「気が向いたらひょっこりと帰ってくると思うジオ」とつぶやいた。その時なぜか背中が軽くなったM地であった。

(2021年1月1日付紙面より)


イルカが見えないのはこいつのせい?
見張り台の上で案内する、恐れ知らずの鷲津さん
適当なことを口にするショーホエルたち

ショーホエルいわく、約400年前の石積み
防空壕だったの?
暗渠の穴が所々にある太地のまち

2021年01月01日
21 記憶から記録へ
 住民らが天満の地図作り  (那智勝浦町 )

 「昔の天満は栄えていた。床屋さんもいっぱいあって、正月前は大八車を引いて二河から買い出しに来た人もいた」—。

 そう語るのは「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)の会員や天満地区(以後、天満)在住者、当時の天満を知る人たちだ。一同は互いの記憶を頼りに天満が栄えていた1960(昭和35)年前後の天満の地図を作成することを誓った。

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■天満の地図を作ろう

 同会のメンバーらは、天満を巡った際に過去の記憶が多くよみがえり、以前の地区を深く知りたくなったという。しかし、天満の詳細を記した文献や資料がほとんどないことに気付く。

 「ないなら記憶を頼りに後世に残す地図を自分たちで作ろう」と同会らの「天満の地図作り」がスタートした。

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■天満出身者やゆかりのある人が集まる

 同会では地図作りに最も必要なピースとなる「記憶」を集めるために、天満在住者や出身者、ゆかりのある人物、興味のある人に声を掛け、昨年11月16日に一同が集まった。

 この日、参加したのは同会の太田代表、中村明代さん、榎本幸子さん、引地裕子さん、柴田紀男さん・三弥子さん夫妻、市野々地区出身で那智中学校に通学した地庵(じあん)晋司さん、天満地区の越水政憲さん、汐﨑裕さん・せつ子さん夫妻。

 過去の思い出話に花を咲かせながら地図作りは進められた。

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■皆で話し合い進める

 「那智参詣曼荼羅(まんだら)絵図には天満の天神社と那智川河口にある船着き場の大黒船が描かれている」「日本地図を作った伊能忠敬(いのう・ただたか)が訪れた際は人数が多かったので分宿した話も残っている」「天満にブリキ屋があったの」「天神社は629年を超えるはず」「昔バスが通っていたなんて信じられない」「きれいな水路が豊富で、そこで泳いだり野菜を洗った」―。

 一同は互いの記憶を出し合い、相談しながら現在の天満の地図の上に過去にあった店などを記した。

 「田かき(代かき)がよく開かれていた。田んぼを平らにならすためのものだが、牛を飾って競争させりしてた」と懐かしみながら次から次へと地図を埋めていった。

  □     □

■参加者の思い

 那智中学校の通学当時の印象が色濃く残る地庵さんは「天満は大都会のようだった。各種専門の店がずらりと並んでいた。盆や正月の節季には一張羅に着替えた母と天満へ買い出しに行ったのを思い出す。今の子どもたちには想像がつかないと思うが、この地図はその証拠であり、貴重な資料」と振り返った。

 地元の越水さんは「昔を思い出すことができた。地図の完成が楽しみ。天満の人には見ていただきたい」。

 汐﨑さん夫妻は「できるだけ記憶にあることを伝えた。こういったものを作っていただきありがたい。若い方々にも完成した資料を見て天満に関心を持っていただけたら」と話した。

 太田代表は「古道を守る会は『歴史と文化と環境を守ろう』をモットーとしている。人によって記憶が違う部分もあるため判定はできないが、昔の天満の古い町並みを再現したかった。天満が栄えていたころの状況を今の人たちに知っていただけたら」と語った。

  □     □

■後世に残す

 旧那智町と旧勝浦町、宇久井村、色川村が合併し現在の那智勝浦町が誕生したが、それ以前の天満は店がひしめき、地区内外から多くの人々が買い物に訪れ活気にあふれていたという。

 「それらの事実や当時の様子を後世に伝えたい」という思いで始まった地図作りは同会を中心に進められ、11月26日に最終確認を行い、紙ベースの地図が完成した。

 その後、改良を加えて当時や現在の天満の写真とともに16ページ、B5判の冊子としてまとめられ▽概要説明▽那智参詣曼荼羅絵図▽天神社▽昭和35年当時の那智中学校周辺の航空写真▽上天満(かみてんま)区の地図▽下天満(しもてんま)区の地図▽地図作りに関わった人々の紹介―という内容となっている。

 冊子完成後は同町立図書館や町教育委員会に寄贈するという。なお、弊社の新年号の締め切りの都合上、製本された冊子は掲載できなかった。

  □     □

■記憶から記録へ

 完成した地図は今後、どのような形でこの地域に残り、後世に引き継がれていくのかは現時点では分からない。地図はこれから時を重ね、手に取る人々によってさらに磨かれていくはずだ。

 情報伝達技術が加速し発達する現代。しかし、最新の機器で検索しようとも、住民一人一人の思い出や体験などの情報に触れることはできない。

 その貴重な「思い」や「時間」が集められたこの地図が「記憶」から「記録」へと変わる瞬間が必ず訪れるはずだ。

(2021年1月1日付紙面より)

完成した天満の地図はこの後、冊子となる
記憶の地図を作るため一同が集まる
思い出を出し合った
2021年01月01日
22 いよいよ運用の初年度へ
 民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」  (串本町 )

 串本町の北端、田原区内(一部那智勝浦町域を含む)で建設中の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」。2021年度は工事が完了し運用が始まる初年度で、地域内外が待望する1号機打ち上げの瞬間もいよいよ目前に迫ってきた。

 国内では種子島、内之浦に続き3番目、世界では27番目にして初の民間設置となる同発射場。運用するスペースワン株式会社は一昨年に建設地を発表し、建設工事に着手した。浦神半島の付け根付近に射点を設け、国道42号串本町と那智勝浦町の町境付近に進入路を整備中。昨年秋には射場や組立棟と対の施設・総合司令棟も外観を見せ始め、住民の関心をにわかに高めるきっかけになっている。

 公表されている小型ロケットの大きさは全長約18㍍、直径約1・5㍍、重量約23㌧。打ち上げ後は3段式の固体燃料エンジンと4段目となる軌道修正用液体エンジンで徐々に加速し、先端のフェアリング(膨らんだ部分)に積載した人工衛星を高度500㌔の軌道へ放つ。

 初年度に1基、20年代半ばには年間20基の打ち上げが目標。目標に達すると3週間に1回は打ち上げがある計算になる。天候に左右されるため打ち上げ日時が定まるのは直前となり、事前には「打ち上げ期間」として示される、と同町は町民対象のワークショップ(WS)で伝えている。

 当初は21年中(12月)とされた1号機の打ち上げ。昨年10月実施のイベント「宇宙シンポジウムin串本」に登壇した同社・遠藤守最高顧問は「21年度の打ち上げを目指して頑張る」と表現して地元の協力を求めた。

 見学場所について那智勝浦町は早い段階から旧浦神小を公表し、串本町は田原海水浴場に仮設し同時に庁内想定する候補地で1号機を定点撮影し見学場の位置を決める考えで、1号機のみ樫野崎を町内の児童生徒ら専用の見学場所とすることも模索している。ロケットはおおむね南東~南(紀伊大島直上は避ける)へ飛ぶため、串本町はWSで「視界の妨げがなければほぼ町域全体で見られる」「ロケットが見られるのは打ち上げ直後のわずかな間だけ。以降は噴射炎と噴煙、音を頼りに目で追う状況になる」としている。

 公表されている1号機の見学場の許容量は2カ所計で5000人規模。他方で最初の打ち上げは2万人が見学で訪れる想定。民間ロケット発射場周辺地域活性化協議会が喫緊の課題として対策を模索しているが、今年もさらに検討を要する状況となっている。

 総合司令棟を有する串本町の田嶋勝正町長は「交通渋滞は今も懸念するところ。1発目は期待よりも不安の方が大きいぐらいで、田原の皆さんに賛成いただいたことが間違いとならないよう、受け入れの容量を慎重に分析しつつ支障のない方法を考えていきたい」とコメント。今年の力点について「町民の理解を深め、経済につなげる。今後を考えればいくらでもアイデアが出てくるので、その議論にみんなで挑戦して町が盛り上がる状況をこれから目指したい」と語った。

(2021年1月1日付紙面より)

射点における打ち上げイメージ図。2021年度中の実現が目指されている(スペースワン株式会社提供)
イベント「宇宙シンポジウムin串本〈第2回〉」。先端情報発信の場として回を重ねている
昨年11月末現在のスペースポート紀伊の進入路。総合司令棟が外観を見せ始めている

2021年01月01日
23 地域の踊りを後世に
 コロナ禍での祭りやイベント  (紀宝町 )

 2020年は、新型コロナウイルスの影響で地域の祭りや各神社の例大祭が中止や規模縮小になった。多くの観光客でにぎわう大きな祭りや、地域で長年受け継がれている盆踊りなども〝例年通り〟とはいかなかった。3密を避けるための苦渋の決断だったことがうかがえる。

 中止を決めた各地区の関係者は「今年(2021年)こそは」と話す。地域の行事や祭りは住民が積み上げてきた歴史と誇りが詰まっている。過去から引き継ぎ、未来へと継承していくことで、担い手が育ち「伝統」と呼ばれるようになる。

 伝統がいくつもある中で、昨年中止や延期になった紀宝町各地区の「踊り」にスポットを当てた。改めてその伝統の価値を再認識し、今年の祭りが一段と盛り上がることを願っている。

  □     □

■鵜殿ばやし



 鵜殿(うどの)ばやしは1992(平成4)年に誕生し、96(平成8)年に保存会(市川英美代表)が発足。うどのまつりや紀宝みなとフェスティバル、芸能発表会などで披露し、町村合併以前の旧鵜殿村運動会でも住民総出で踊ったという。

 保存会のメンバーは大人25人、子ども8人の計33人。毎月2回、ふるさと歴史館で練習している。例年、鵜殿小学校の運動会でも児童が踊り、矢渕中学校の地域学習でも教えているという。

 市川代表は「鵜殿ばやしの歌詞は『力を合わせて八丁櫓(はっちょうろ)をこげば』や『日本一の小さな村に』といった昔の鵜殿村の様子を盛り込んでいる。『沖を眺める』『網をたぐり寄せる』などの漁師のしぐさがある男踊りなので、元気よく踊っている。手を上げる角度、指先の力の入れ方など、難しい踊りなので大人でも覚えるのが大変。難しいだけに〝大好き〟と言ってくれる人も多い」と話す。

 昨年は新型コロナの影響で発表の場がなく、「今では鵜殿地区だけでなく、町内全体に広く会員を募集している。若い人に継承してほしいし、今年は発表の場が欲しい」と語る。

  □     □

■神内音頭



 11月23日の神内(こうのうち)神社例祭の日に合わせて開催する「神内まつり」。毎年、実行委員会を結成し、山車や神輿(みこし)が地区内を練り歩き、区民が神内音頭、紀宝音頭などを踊る。

 神内音頭は、神内まつり、夏の納涼大会のほか、神内小学校の運動会でも児童と保護者、地域住民が一緒になって踊る。子どもたちも慣れ親しんだ踊りだ。

 神内まつりは途絶えた時期があったが、四十数年前、住民同士の交流を深めようと結成した「神内を考える会」が復活させた。

 初年は獅子舞と神輿から始まり、2年目から山車も登場した。昭和40年代に区民から歌詞を公募して神内音頭が生まれた。以降、毎年途切れることなく続いてきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。

 神内音頭は、タオルを首に掛けて踊るのが特徴。歌詞には「神内の名所の子安の宮は可愛(かわい)い産子(うぶこ)の守り神」「皆んなおいでよ神内の里へ春は桜で夏ホタル」「みさご岩から滝見下ろして人情深さは親ゆずり」など、神内の名所などを盛り込んだ。

 神内出身の福田丈太朗さんが作曲、振り付けは日本舞踊・哲泉流家元の外畑宗泉(弘江)さんが手掛けた。編曲は須川寿夫さんが担当した。

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■ほうき踊り



 「厄落とし」の観音として有名な井田観音。毎年、8月9日夜に境内で開かれている「納涼盆踊り」で、江戸時代から続く「ほうき踊り」が奉納されている。

 井田観音の観世音像は鎌倉時代のものといわれている。当時から多数の信者を有し、毎年3月の初午祭(はつうまさい)の日は遠近から参詣人が集まった。巡礼者が参道の両側に並び、大道芸人、露店も出てにぎわったという。

 盆踊りは江戸時代から続く伝統行事。毎年、やぐらを組みほうき踊りが行われる。稲の害虫を退治し、払う動きを模したもので地元の住民らが長さ約1・2㍍の「しゅろぼうき」を持ち、やぐらを囲んで太鼓の音と歌い手の音頭に合わせて踊る。

 一時途絶えていたが、地域の若者たちが伝統を継承しようと40~50年前に復活した。踊りを後世に伝えようと結成した実行委員会の前地敏久実行委員長は「3年ほど前には井田小学校で踊りを教えた。地区の子どもは少なくなっているが、伝統の踊りを受け継いでほしい」と話している。

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■薬師踊り



 白河法皇が建立を勅願したとされる平尾井の平尾井薬師堂(石負山(いしおざん)仏願寺(ぶつがんじ))。毎年、1月8日に「冬の大祭」、8月16日に「夏の大祭」が営まれている。夏は「薬師の庭」と呼ばれるお堂横の広場で地区に伝わる盆踊りが奉納されている。

 白河法皇ゆかりの盆踊りとして知られ、御前で村人たちが踊りを披露したところ、法皇が喜び、後世に残すように言われたと伝えられている。

 日の丸の扇を用いることが特徴で、音頭取りの口説きと太鼓に合わせて「平尾井甚句」「薬師踊り」など13曲を踊る。十数年前までは23曲あったという。

 地元の老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内の清掃管理などに努めており、林杜谷(もりひろ)会長(74)は「盆踊りは900年以上の歴史がある。子どもの頃の60年ほど前は100人くらい参加していた。この伝統を若い人に引き継いでもらいたい」と話している。

(2021年1月1日付紙面より)

うどのまつりで踊る鵜殿ばやし
地区総出で踊る神内音頭
江戸時代から続く「ほうき踊り」
900年以上の歴史を誇る平尾井薬師堂の盆踊り
2021年01月01日
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37 北山村から全国各地へ じゃばら事業の発展と観光施策 
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