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2021年01月30日
1 地元産野菜や魚味わう
 「学校給食週間」に熊野なまず登場  (新宮市 )

 文部科学省が定める「全国学校給食週間」(1月24~30日)に伴い、新宮市立の各小中学校では、地元産の野菜や魚などを使用した献立で給食を通した地元産業や食材・文化への理解を深める取り組みが行われている。

 日本の給食の歴史は1889(明治22)年にさかのぼる。戦争の影響などによって中断されたが、戦後の食糧難による児童の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める声が高まった。

 そんな中、1946(昭和21)年に米国のアジア救援公認団体(LARA=ララ)から給食用物資の寄贈を受け、翌年1月から学校給食が再開。同年12月24日に東京都内の小学校でLARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、以来この日が「学校給食感謝の日」に。

 50(昭和25)年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬休みと重ならない1月24日から30日までが学校給食週間と定められ、全国では学校給食の意義や役割について考える機会にとさまざまな活動が行われている。

 新宮市では、好ましい人間関係を育み、良いマナーで気持ちよく食事をし、協力し合うことの大切さを指導しており、給食という生きた食材を通して正しい食事の在り方を指導している。

 王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)では週間中の28日、市の第三セクターである新宮港埠頭株式会社(小池㬎二(けんじ)社長)が同市木ノ川の養殖場で完全養殖を手掛ける「熊野なまず」のフライが献立に初登場。

 「熊野なまずは熊野の山から流れるきれいな水を使って、卵から大人になるまで新宮市の池で育てたなまずです」などと説明を受けた児童らは「おいしい」と感想を口にしながら地元産食材への関心を深めた。

 市内の学校では、熊野なまずの他にも地元産の小松菜や鯨(和歌山県提供)などを使用したメニューが登場している。

(2021年1月30日付紙面より)

「熊野なまず」の説明を受けつつ舌鼓を打つ児童ら=28日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2021年01月30日
2 税を意識するきっかけ得る
 古座小6年、租税教室参加  (串本町 )

 串本町立古座小学校(貴志純子校長)の6年生13人が28日、租税教室に参加し税制度を意識するきっかけを得るなどした。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会が新宮税務署管内の教育委員会や学校に呼び掛けて実施。税務署や市町村税務課の職員、税理士や納税協会職員といった税制度に関わっている人材を外部講師として派遣し、児童や生徒が税制度を考える機会を学校の希望に応える形で届けている。

 串本町は町立小中学校計13校が例年受講し積極的な姿勢で感謝を受けた経緯がある自治体だが、本年度に限ってはコロナ禍の情勢に伴い実施は学校によってまちまち。そのような状況の中、古座小は6年生を対象にして開くことを同協議会に希望し、同署の宮澤拓哉・国税調査官を迎えて参加するに至った。

 宮澤さんは児童に身近な消費税を振り返って税金への関心を引きつつ、映像教材(国税庁作品「マリンとヤマト 不思議な日曜日」)を上映。その内容の振り返り発表や、平均的な学校を一つ建てるのに必要な予算(約13億円)、小学校入学から高校卒業までの間に使われる1人当たりの税金の額(1125万円)を紹介するなどして税の大切さの実感を託した。

 坂井陽向君(12)は「税金のある世界は平和で楽しく過ごせそう」と税の印象を話し、ない世界でしなければいけないことを振り返りながら「税は必要だと思った」と考えを深めた。

(2021年1月30日付紙面より)

新宮税務署の宮澤拓哉さんと一緒に税について考える6年生=28日、串本町立古座小学校
金額の実感を養うため1億円見本の重さを体験する坂井陽向君ら
2021年01月30日
3 初詣期間終え総括 熊野本宮よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会会長)は28日、同町の「世界遺産熊野本宮館」で第5回委員会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として講じた今年の分散初詣について総括を行った。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため昨年7月30日に設立。

 新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っており、132年ぶりに旧社地「大斎原(おおゆのはら)」での祈祷(きとう)を行うなど、初詣に向けた取り組みを実施してきた。

 委員会開催に当たり、名渕会長はあいさつを述べ「関係機関の方々の協力で初詣期間を無事終えることができた」と感謝。

 顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司は「県外の方は戸惑うこともあったと思うが、事故もトラブルもなく正月期間を終えることができた」と参拝者や関係者の協力に感謝し「本殿と大斎原が一体であると、改めて多くの人に知っていただけたと思い意義のある取り組みだった」と述べた。

 総括では、名渕会長が観光協会の立場から、昨年度約3800件だった宿泊予約が約6割の2100件であったことなどを報告。

 副会長の渕上太志・本宮町商工会長は分散参拝に伴う「初詣特別版熊野本宮まちめぐりマップ」の制作に関して「全体的にはいいものができたと思っている。今後もマップを活用し、まちなかを歩いてもらえるように提供できれば」と述べ、町内に設置した絵馬掛けについて「今後もまちを巡るポイントとしてそのまま維持できれば」と希望した。

 委員やオブザーバーからは「車の流れも少なく分散参拝という意味では結果的に良かったのでは」「分散の取り組みにおいて一定の成果が得られた」などの意見があった。

 昨年の三が日、同大社には約47万人が訪れたが、今年の初詣客は約8万人だったという。九鬼宮司は「同大社ではこれから春の大祭(本宮祭)も控えている。祭りだけではなく、観光協会、商工会の行事の際にも一致団結して本宮町を盛り上げていけたら」と呼び掛けた。

(2021年1月30日付紙面より)

正月期間を終え総括を行った=28日、田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館
2021年01月30日
4 自分たちで町をきれいに
 宇久井中学校が地域清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)は28日、地域の清掃活動を実施した。美化部を中心に全校生徒63人が手分けし、宇久井ニュータウンや里地区、湊地区、宇久井海岸のごみを拾った。

 夏季休業前後に生徒有志で実施していた学校周辺の清掃活動から始まり、2015年からは全校生徒で取り組んでいる。

 開始に当たり坊校長は「今日の清掃活動は、自分たちの手で地域をきれいにするだけでなく、普段から学習や体験でお世話になっている地域の方々に恩返しをする目的もある。元気にあいさつし、頑張っている姿を見せてほしい」と話した。

 生徒たちは縦割りの6班に分かれて町を歩き、道端に落ちている菓子袋や食品トレー、空き缶、海岸に漂着したプラスチックごみを拾った。

 多かったごみは空のペットボトルで、町指定のごみ袋で可燃ごみが7袋、缶が2袋、瓶が1袋集まった。参加した教職員からは「去年よりも量が増えた」という声が聞かれ、今後の取り組みへの課題としていた。

(2021年1月30日付紙面より)

宇久井海岸の漂着ごみを清掃=28日、那智勝浦町宇久井
2021年01月30日
5 入賞作品14点を発表  第1回紙上短歌大会  (串本町 )
2021年01月30日
6 クレーンが転倒  新宮紀宝道路の建設現場で  (紀南河川国道事務所 )
2021年01月30日
7 懲戒処分などに対し説明  情報不十分に謝罪も  (新宮市 )
2021年01月30日
8 入学に向け一緒に遊ぶ  5歳児と1年生の交流会  (太地こども園 )
2021年01月30日
9 議長席で将来の夢を発表  勝浦認定こども園が社会見学  (那智勝浦町 )
2021年01月30日
10 令和7年度から建設を予定  東紀州広域ごみ処理施設  
2021年01月30日
11 正月の観光入込客数減少  三重県内主要20施設で調査  
2021年01月30日
12 木本総合2倍、紀南1・88倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2021年01月30日
13 ズボンも選べるように  来年度から女子生徒の制服で  (矢渕中 )
2021年01月30日
14 お悔やみ情報
  
2021年01月30日
15 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第29回】毎日手作りじゃなくていい  

 毎日のご飯作り。はっきり言って、面倒ですよね。家にいるときはほとんどキッチンにいるという方も多いと思います。でも、そのご飯、本当に毎日頑張って作らなくちゃいけませんか? ほとんどのお母さんは、食事作りを子どものために頑張っていますよね。「手作りのものを食べさせてあげたい」「栄養を考えた献立にしてあげたい」など子どもたちを健やかに育てるための義務だと思って頑張っている方がほとんどだと思うのです。

 でも、この義務感がかえって食育上、問題を起こす可能性があるんです! 母親と父親の調理態度が、子どもの食態度にどう影響するかを調べた研究があります。その研究にこんな結果が書かれています。「『母親の調理頻度』のβ値は、男女ともにマイナス方向に有意であり、特に男子で大きい。すなわち、『母親の調理頻度』が高いほど、子どもは『共食の雰囲気』を楽しいと感じられなくなり、その傾向は男子で強い」(日本家政学会誌「母親と父親の調理態度が、家族の共食と中学生の調理態度に与える影響」、2007年)。

 驚きませんか? 料理を作れば作るほど、子どもたちにとって食事が楽しくないものになる!ってことですよ?「何のために頑張ってきたんだ」ってなりますよね。これはなぜなのか、それは、母親が調理をすればするほど義務感や負担感を強めてしまい、それを子どもが感じ取って「共食の雰囲気」の良さを阻害するからだそうです。毎日の料理に疲れて嫌々ご飯を作ってたこと、子どもにバレていたんですね。そのせいで、食卓が楽しくないものになっているんです。確かに、お母さんがいくら自分のためにお料理してくれても、お母さんが疲れていて機嫌が悪いと、おいしいとは思えなくなってしまいますよね。子どもたちはそんなお母さんの雰囲気を敏感に感じ取っているんです。

 要するに、私たち母親も、気分良く作れるときだけ作ればいいんです。いやだな~めんどくさいな~と思うときはやめた方が子どものためなんです! 外食をすることや、お総菜を買うこと、デリバリーに頼ることに、罪悪感は一切必要ありません。むしろ、その方が笑顔でいられるなら、子どものためになるわけです。子どもは、笑顔のお母さんが大好きです。疲れたとき、イライラしているとき、そんなときは思い切って、誰かが作ったものを「おいしいね~!」と笑顔でいただきましょう!

 そうすることで、子どもは安心するのかもしれません。

 お料理に疲れたら、作らないのが子どものため! これを合言葉に、笑顔で過ごせる毎日をお送りください。

(2021年1月30日付紙面より)

2021年01月28日
16 「本当にお疲れさま」
 嘱託警察犬に感謝状  (和歌山県警察 )

 和歌山県警察はこのほど、嘱託警察犬パンドラ号(パンドラ・フォン・クランツ・K.Y.)とダンス号(ダンス・オブ・ウエスト・アシダ)の長年の功績をたたえ、指導者である新宮市の榎本義清さん(58)=NPO法人和歌山災害救助犬協会理事長=と太地町の瀧本美鈴さん(57)=同協会副理事長=に感謝状を贈った。

 感謝状は、生前の活動実績や功績をたたえるもの。パンドラ号(シェパード・雌)は昨年11月にその生涯を終えるまでの11年間、そして今年1月2日に急死したダンス号(シェパード・雄)は9年間、県警察嘱託警察犬として捜索救助や足跡追跡、爆発物捜索などの職務に従事してきた。

 また、2頭とも榎本さん、瀧本さんと共に、紀伊半島大水害や熊本地震、西日本豪雨の被災現場で捜索活動にも参加している。

 勇敢な性格だったというパンドラ号は2019(平成31)年4月、新宮市内で行方不明となっていた女性を生存発見したとして新宮警察署から感謝状を受けた経歴も。一方、ダンス号は人にも犬にも優しく温厚。「指導の際も反抗することなく覚えも良かった。素直な性格だった」(瀧本さん談)という。

 感謝状を受け、榎本さんは「人間のために厳しい訓練にも頑張ってくれた。(パンドラ号には)使役犬として接してきた。相棒がいなくなったという気持ちが大きい」。

 瀧本さんはダンス号に対し「急に調子が悪くなり、心の準備ができていなかったが、苦しまずに最期を迎えたので良かった。最後まで現役でいてくれた」と述べ、「『本当に今までお疲れさま』と伝えたい」と声をそろえた。

 県内では現在、14人の指導員と28頭の警察犬が嘱託されている。

(2021年1月28日付紙面より)

感謝状を手に(左から)榎本義清さんと瀧本美鈴さん=21日、新宮市新宮
在りし日のパンドラ号=2019年4月当時
温厚だったダンス号=2019年12月当時(瀧本美鈴さん提供)
2021年01月28日
17 トルコへの義援金目録託す
 知事と町長から駐日大使へ  (和歌山県と串本町 )

 2020トルコ西部イズミル県地震災害義援金を呼び掛けた仁坂吉伸知事と串本町の田嶋勝正町長が26日、駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使の県庁訪問に合わせて同義援金の目録を贈った。

 この地震は昨年10月30日にエーゲ海を震源として発生し、至近のイズミル県を中心とする発災につながった。その状況を知った呼び掛け2人はすみやかに県トルコ震災を支援する会を立ち上げ、県内30市町村に協力を求めつつ昨年11月5日付で同義援金の窓口を開設した。

 同会は口座振り込み、各市町村は義援金箱を設置して県民からの善意を受け付け。同大使館経由で被災者に届ける流れとなっている。コロナ禍の情勢により面会の機会を得られずにいたが、メルジャン大使が公務の延長で県庁を訪問することになり、呼び掛け2人がそろって目録を託すに至った。

 田嶋町長によると、メルジャン大使は間もなくアメリカ合衆国へ転任となるそうで、今回はあいさつ回りで県庁へ訪問。任期中最終となる同町からの交流記念品としてトルコ軍艦遭難慰霊碑のレリーフと大使の実名を入れたポロシャツと大島小への民族衣装の贈呈や串本町トルコ文化協会のトルコ文化センター設置への協力など交流の数々を記録した写真アルバム、併せて同協会から預かった交流記念品を贈って感謝したという。

 同義援金の受付期間は今月末までで、締め切り後に一括して同大使館へ託す。田嶋町長は「メルジャン大使は涙ながらに感謝し、県や同町に同様の災害があったときはトルコ人が助けに行くと言ってくれた。呼び掛け人として多くの町民や県民の皆さまから多額の義援金を頂けてうれしかったし、これからも共に友好を続けていくことにつながれば」と今後を願いながら、寄せられた善意に感謝した。

(2021年1月28日付紙面より)

ハサン・ムラット・メルジャン大使(左)に義援金を託す仁坂吉伸知事(右手前)と田嶋勝正町長=26日、和歌山県庁(串本町提供)
2021年01月28日
18 伝統の和紙作りを体験
 井田小学校の4、6年生が  (紀宝町 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長、児童115人)の4年生24人と6年生21人が26日、和紙作りの紙すき作業を体験した。今後、6年生と16日にすでに体験した5年生は和紙でランプシェードを作る。4年生は詩と絵を描くという。

 4年生は国語の授業で「和紙」について学び、実際に作ってみようと町立ふるさと資料館の栗須高洋館長の協力を得て体験した。

 体験を前に講義した栗須館長は「皆さんが今使っているノートは洋紙で、100年ももたないが、和紙は虫が嫌いな養分が入っているので1000年以上長持ちする。約1300年前の和紙に書かれた文書も残っている」と説明した。

 和紙の原料となる天然の雁皮(ガンピ)はとても貴重で、材料をそろえるだけでも苦労すると伝え、ガンピの皮をはぎ、2週間水に漬けた後、2日間釜で煮て紙料にすると紹介した。

 児童たちは行程などを学んだ後、紙すきを体験。水に溶けた雁皮をはがきサイズのすき枠で一枚一枚すくい、1人3枚の和紙を作った。

 完成後、児童たちは「失敗もしたけど、成功したときはうれしかった」「初めて作業して楽しかった」と話していた。

(2021年1月28日付紙面より)

和紙作りに挑戦する4年生=26日、紀宝町立井田小学校
栗須高洋館長の説明を聞く4年生
2021年01月28日
19 シンボルマークなど決定
 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」  

 今夏の完成に向け、新宮市下本町で建設工事が進む市文化複合施設「丹鶴ホール」のシンボルマークおよびロゴデザインが決定した。今後、施設のPRを含めた活用を展開していく。

 デザイン制作者は山下・金嶋共同企業体。制作者によると、施設を上から見た形状をモチーフにしつつ、中央のホール部分を示す矩形(くけい)と併せて、愛称である丹鶴ホールの「丹」の字を表現した。

 新宮の歴史・風景との呼応から生まれた変化のある施設形状と、「丹鶴」という言葉との重ね合わせにより、ここから新たな活動が生まれ、動き出す躍動感を表したという。

 テーマカラーには、「丹(に)」をイメージさせる赤色が採用されている。

(2021年1月28日付紙面より)

「丹」をイメージさせる赤色のシンボルマークは、施設を上から見た形状がモチーフになっている
2021年01月28日
20 人権尊重目指して協働  町社協が県と協定締結  (古座川町 )
2021年01月28日
21 正午前後の虹注目集める  潮岬一帯で断続的に出現  (串本町 )
2021年01月28日
22 サスティナビリティ部門で受賞 ロンリープラネット2021 (和歌山県)
2021年01月28日
23 声援を背に校区を駆ける  太田小学校で持久走大会  (那智勝浦町 )
2021年01月28日
24 「大雨のときの約束」  太地こども園で防災学習  
2021年01月28日
25 神倉小運営協議会が文部科学大臣表彰  新宮市  
2021年01月28日
26 感染予防・拡大防止のために  西田町長が文章でメッセージ  (紀宝町 )
2021年01月28日
27 巨大地震の揺れに備え  鮒田水門で耐震補強工事  (紀宝町 )
2021年01月27日
28 防火意識持ち文化財守る
 那智大社、青岸渡寺で訓練  (那智勝浦町 )

 「第67回文化財防火デー」の26日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で消防訓練が行われた。職員や那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)が参加し、防火の重要性を再認識するとともに国の宝を守る意識を高めた。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年から、この日を中心に消防と地域が連携し、全国的に防火活動が展開されている。

 熊野那智大社では宝物殿裏の山林からの出火を想定。自衛消防隊が火災の報知後、宝物などを運び出し、消火ホースで放水した。続いて、消防職員が神職らに消火器の取り扱い方法を指導し、実際に使用した。

 男成宮司は「ご本殿は重要な建造物、火を出してはいけない。訓練を通じて防火意識を高め、火気の管理を徹底し、万が一の際に行動が取れるように心掛けてほしい」と話した。

 那智山青岸渡寺では訓練前に職員が集合し、髙木亮英副住職が同寺は西国三十三所の第一番札所であり、観音信仰の布教にとっても重要な建造物であると説明。訓練について「重要なお寺を後世に伝え残していくことが大きな使命。火を出さないことを再認識して訓練に取り組んでほしい」とあいさつした。

 同寺では本堂床下から出火した想定で訓練を実施。髙木副住職の指示の下、初期消火や避難誘導、宝物運搬、消火器による消火訓練などに取り組んだ。

 湯川消防長は両社寺に対して課題の検証や訓練の積み重ねを継続してほしいとし、「火災の報知や的確な放水が行われており不備はなかった。世界遺産を守るために消防も一致協力していきたい」と講評した。

(2021年1月27日付紙面より)

文化財を守るため訓練に取り組んだ=26日、那智勝浦町の熊野那智大社
放水銃で消火訓練=同日、那智山青岸渡寺
2021年01月27日
29 コミュバスの原画を制作
 田原小と絵本作家協力し  (串本町 )

 串本町立田原小学校(野端則久校長、児童14人)が25日、同町コミュニティバスにラッピングする絵の着色に取り組んだ。絵本作家・やのともこさんとの共同作業の一環で、やのさんは14人の絵を組み合わせて必要な原画を仕上げるという。

 同町は同バス4路線のうち、潮岬線と佐部・上田原線の車両について新旧入れ替えを目指している。新車は初導入となる29人乗りのノンステップ仕様。当初は潮岬線で先行導入し高齢化が進む町域になじむかを確かめるとしていたが、後に町民から受けた寄付を生かすため関係する佐部・上田原線も先行導入の対象に加えた。

 同バスは路線にちなんだラッピングが特色で、佐部・上田原線の新車にはロケット関係の原画採用を想定。写真がまだ存在しないためイラストを採用する方向で検討し、町民寄付の思いに子どもの夢を上乗せする方向性を持った。他方でプロの手も借りたいという思いから、くしもと町立病院にホスピタルアートを飾る縁をたどりやのさんに相談。最地元の田原小児童との共同制作を前提にして具体化するに至った。

 必要な原画は新車の側面と後面に用いる3枚。この日はやのさんが来校し、ロケットと灯台や橋杭岩、キャラクターなどを描いた下絵と塗り方の雰囲気を伝えるため着色済みの見本を児童に配り、着色を求めた。画材は色鉛筆とソフトパステルで、後者は温かいタッチにするため指に付けて塗るよう指示し後は自由とした。

 今後は14人全員の絵を部分的に切り出し、やのさんが良い感じに組み合わさるよう手を加えて原画を仕上げるという。

 児童の荒木野乃子さん(6年)は「全体的にふんわりとしたイメージになるよう、細かなところもできるだけ色鉛筆を使わないようにした。これから(中学校への通学で)コミュニティバスに乗る機会が増えるので、その時が今から楽しみです」とコメント。やのさんは「指で色を塗ることで思い通りのものができるという新感覚を感じてもらえたらうれしい。このロケットの絵がバスのラッピングになるということで、今日は私も含めみんなで貴重な経験ができたと思う」とこの機会を喜んだ。

  □     □

4月中に新旧入れ替え予定



 役場企画課によると、新車は2月末に納車予定。現行のマイクロバスと車両感覚が異なるため、運転手の馴致期間を若干取り4月中にの入れ替えを目指している。潮岬線は従来通り路線にちなんだ写真をラッピングするという。

(2021年1月27日付紙面より)

やのともこさん(右)が描いた下絵に着色する児童=25日、串本町立田原小学校
コミュニティバス後面の絵を仕上げた児童
2021年01月27日
30 教育振興や発展に尽力
 橘、丹羽教諭が表彰受ける  (新宮高校 )

 県立新宮高校(前田成穂校長)の橘恭子・国語科教諭(46)がこのほど、和歌山県教育委員会の「きのくに教育の匠(たくみ)」を受賞した。

 県の教育振興や発展に功績があった個人、団体をたたえる「和歌山県教育表彰式」で表彰された。橘教諭は1996(平成8)年に教員生活をスタートさせて以来、25年にわたり同校に勤務。18(平成30)年度には、優れた教育実践が評価され「きのくに教育賞」を受賞した。

 その後も継続的な実践で成果を上げつつ、他の教員の指導力向上に寄与したとして「きのくに教育の匠」に選ばれた。令和2年度文部科学大臣優秀教職員の表彰も受けた。

 橘教諭は「恐縮しているが、大変ありがたい。生徒たち自身が物事を感じ、活動する中で意見や考えを交換して学びを深めるサポートになればとの思いを意識している。賞を頂いたことを励みに今後も授業はもちろん、さまざまな学びの場で指導に生かしていきたい」と述べた。

 また、同校保健体育科の丹羽泰一郎教諭(40)が、県学校体育研究協議会から「和歌山県学校体育授業優秀教員」の表彰を受けた。

 この表彰は県を代表する研究実践を行った教員が対象で、丹羽さんは「主体的に取り組み、生涯にわたって運動に親しめる健康で安全な体育授業」をテーマに授業を実践し、研究発表に取り組んできたことが評価された。

 丹羽教諭は「受賞することができて大変うれしいとともに、自分自身の勉強にもつながったと思っています。時代に合った教育を目指して多くの先生方と情報共有しながら、さらに向上させていければ」と話していた。

(2021年1月27日付紙面より)

「きのくに教育の匠」を受賞した橘恭子教諭(左)と「和歌山県学校体育授業優秀教員」に選ばれた丹羽泰一郎教諭=25日、新宮市神倉の県立新宮高校
2021年01月27日
31 愛称に62点の応募
 図書館・子育て支援セ複合施設  (紀宝町 )

 紀宝町立図書館の開館に向け、同町神内の旧保健センターで改修工事が進んでいる。今春の開設を前に外観が完成し、看板も設置された。

 3月下旬には新図書館と子育て支援センター複合施設の竣工(しゅんこう)式を実施する予定。新型コロナウイルスの状況を確認しつつ、プレオープニングイベントを計画している。イベントはワークショップで紋切り作品を作ってもらい、地区住民や施設利用者に飾り付けを呼び掛ける。

 町では、まちづくり構想の基本理念「海・山・川の恵みに抱かれ、ともに輝き創造するまち」の拠点として、より多くの人に親しみを持ってもらえるよう、新たな「図書館・子育て支援センター複合施設」の愛称を募集したところ、町内から62点の応募があった。

 今後、教育委員や神内地区区長、子育て支援センター・子育てサークル代表、鵜殿図書館・絵本よみきかせボランティアなどで組織する「愛称選定委員会」で審査し、最終候補案の中から町長が愛称を決定する。

 昨年12月に閉館した町立鵜殿図書館では、蔵書整理を行っており、役目を終えた本や雑誌は2月から移動図書館でも配布する。3月中旬から新図書館開館準備として利用者カードの修正作業に取り掛かる。

(2021年1月27日付紙面より)

新図書館開館に向け外観がお目見え=紀宝町神内
新たな施設の看板も設置
2021年01月27日
32 もみじ会1月ゴルフコンペ
  
2021年01月27日
33 1月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年01月27日
34 西垣戸農園が優勝 第162回職場対抗ボウリング大会 
2021年01月27日
35 林床などでひっそり咲く  カンアオイ属花の時季に  (古座川町 )
2021年01月27日
36 区民限定で信心をつなぐ  添野川いくさ地蔵尊例祭  (古座川町 )
2021年01月27日
37 「和歌山県の祭りと民俗」  きのくに民俗文化財ガイドブックが発売  
2021年01月27日
38 ベートーベンの協奏曲を収録  森岡薫さん、アルバムを発売  (新宮市出身のピアニスト )
2021年01月27日
39 ゆかし潟の良さを知って  小松さんが「呼ばずの鼻」整備  (那智勝浦町 )
2021年01月27日
40 地域活性化の一端に  よみがえりの地で永代供養  (新宮市熊野川町 )
2021年01月27日
41 声掛けで詐欺被害を防ぐ  鈴木愛さんと石倉あいさんに署長感謝状  (熊野警察署 )
2021年01月27日
42 参拝者が静かに手を合わす  横手延命地蔵尊で例祭  (紀宝町井田 )
2021年01月27日
43 地域の自慢、ぶつぶつ川 辻悠斗君の作品が最優秀賞に (那智勝浦町)
2021年01月27日
44 お悔やみ情報
  
2021年01月23日
45 亀裂や沈下に不安の声
 自転車道年度内に再舗装  (和歌山県 )

 「サイクリング王国わかやま」をPRする和歌山県が整備を進め、2019(令和元)年7月に供用開始となった太地新宮自転車道線。完成後間もない同サイクリングロードでは亀裂や段差が生じており、町民や利用者からは不安の声が上がっている。

 県は、県内800㌔を超えるサイクリングの道しるべ「ブルーライン」を引き、観光や健康づくりの促進に向け、利便性や安全性を備えたサイクリングロードの整備を進めてきた。

 1989(平成元)年から工事に着工していた太地新宮自転車道線は、98(平成10)年に一時休止となったが、2017(平成29)年から旧グリーンピア南紀周辺コース(那智勝浦町寄りの744㍍)の整備を再開し、19年7月に供用開始に至った。

 問題とされている現場は、大浦トンネル手前の約80㍍間。舗装された道に大小の亀裂が入っているほか、沈んでいる箇所もあり、雨水などを排水するU字溝との間に段差や隙間が生じている。

 利用者や町民からは「歩く人もいる。多額の費用もかかっているため適正な管理をしてほしい」「地震や大雨の際に危険ではないか」「このような状況では他府県から自転車で訪れた人たちに恥ずかしい」などの意見が本紙に寄せられた。

 東牟婁振興局新宮建設部によると、軟らかな粘性土層が盛土などの荷重を受けることで、土と土の間の水が排水され体積が減少して起きる「圧密沈下」が原因だという。施工時に約11㍍の盛土をした箇所と地山の境目部分で圧密沈下が発生し、ひび割れなどに至ったと見解を示した。

 供用開始後、数カ月で亀裂が生じており、同建設部では大きな危険はないとしながらも、液状のアスファルトによる補修作業を実施。大きな亀裂や沈下箇所にはカラーコーンを設置して自転車利用者や歩行者が進入しないように対策を施した。

 本年度中に亀裂箇所などの約80㍍区間のアスファルト部分を撤去し、再度舗装を行うとしており、工期は1週間程度を見込んでいるという。

 同建設部では自転車利用者や歩行者が安全に利用できるようにしっかりと施工作業に努めると話している。

(2021年1月23日付紙面より)

圧密沈下でひび割れなどが発生した太地新宮自転車道線=19日、那智勝浦町
段差も目立つ
2021年01月23日
46 被災の厳しさ知って
 那智中学校で防災学習  

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長、生徒149人)で19日、1年生49人を対象とした防災学習があった。和歌山大学紀伊半島価値共創基幹Kii―Plus災害科学・レジリエンス共創センターの今西武客員教授が講義し、被災の厳しさや災害に備えることの重要性を伝えた。

 和歌山県教育委員会の学校安全総合支援事業の一環。那智勝浦町は同事業のモデル地域となっており、町内の小中学校ではそれぞれの地理環境を反映して地震や津波、土砂災害などさまざまな防災学習が行われている。

 生徒たちは最初に、2011年の東日本大震災発生当時の報道写真を集めた「3・11メッセージ」を視聴。がれきの山と化した町や津波に流された遺体を確認して泣き崩れる家族、避難所での生活の様子を知り、涙を見せる姿もあった。続いて、明日災害が起きることを想定し、今日一日どのような行動を取るのかを考えた

 今西教授は「災害時は上下水道、電気、ガス、道路、情報などのライフラインが使えなくなる。那智勝浦町内で使われているプロパンガスが漏れた場合、低い場所にたまって爆発を起こす可能性もある」と話し、「病気や事故により、本人の努力では生きられない人もいる。一方で災害は、事前に備えておけば、自分や大切な家族、愛する人たちの命を守ることができる。皆さんの将来の夢をかなえるためにも、災害から生き延びなければ」と語り掛けた。

 谷川優衣さんは「地震や津波でたくさんの人が亡くなったり、行方不明になったりして苦しい思いをする中、みんなで助け合って元の生活に戻そうとしている姿が印象に残った。明日災害が起きるとしたら、今日中に家族と避難所の確認や、避難後にできることを話し合うと思う」と話していた。

(2021年1月23日付紙面より)

「3・11メッセージ」を視聴=19日、那智勝浦町立那智中学校
今西武客員教授
2021年01月23日
47 打ち上げに向け情報を学ぶ
 古座中がロケットWS参加  (古座川町 )

 古座川町立古座中学校(濵地久夫校長、生徒80人)が21日、串本町のロケット事業に関するワークショップ(WS)に参加して2021年度以降の打ち上げに向け基本情報を教わる機会を持った。

 このWSは、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の一環で町民を対象にして実施。古座中はその枠外にあるが、旧組合立の名残で古座地区在住の生徒が通っているため、共に通う古座川町在住の生徒も含めて参加する機会を届けた。

 講師は南紀串本観光協会付けで養成を受けた仲江孝丸さんが担当。同校は5時間目に2、3年生、6時間目に1年生と教職員全員が参加し、5時間目は後口幸宏君(3年)が代表してあいさつを述べて歓迎した。

 仲江さんは串本町田原で建設が進む小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運用するスペースワン株式会社は、21年度中に初打ち上げ、将来的に年20基の打ち上げを目指していると説明。ロケットは全長18㍍あり、高度500㌔まで飛んで人工衛星を軌道に乗せる時には東京―大阪間を約1分で移動できる速度に達する。他方、人工衛星には衛星放送など通信、気象観測など撮影とさまざまな役割があり、今は重量100㌔前後でも機能を果たせるほどに進歩。これをロケットで上げたい時に上げたい場所へ運ぶのが同社のビジネスだとした。

 ロケット事業はその様子を見学する以外にロケット産業や取り巻く産業への従事、打ち上げ時の来町者のもてなしやインターネットを使ったアピールなど、さまざまな関わり方ができることも紹介。説明の合間にクイズや実験、他地域での打ち上げ時の動画や最前線で活躍する人らのビデオメッセージなども交えて興味を誘い、ロケット事業を自分事とするための頑張ろうコールで締めくくった。

 工学系の進路に関心があるという浅利大雅君(3年)は「動画やクイズなどもあり、興味を持って学ぶことができた。スペースポート紀伊でロケットを発射する時は、今日学んだことを思い出しながら観察したい」と話し、進路の一選択肢としても興味を示しつつ打ち上げへの期待を強めていた。

(2021年1月23日付紙面より)

スペースポート紀伊のロケット打ち上げに向け情報を学ぶ生徒=21日、古座川町立古座中学校

2021年01月23日
48 火災に備え素早く避難
 丹鶴幼稚園で消防訓練  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長)で21日、職員室からの出火を想定した自衛消防訓練があった。市消防本部協力の下、教職員たちは園児56人を素早く園庭に避難させた。

 「令和2年版消防白書」によれば、元年中は全国で3万7683件の火災が発生。空気が乾燥し、ストーブやこたつなどの火気を使用する機会が多い冬季~春季の出火は、全体の59・5%を占めている。

 火災を知らせる放送がかかると、園児たちは口元を押さえ、火元から離れた出入り口から園庭に出た。教職員は園児の誘導、消防本部への通報、消火器による一次消火、取り残された園児がいないかの確認をし、出火元のドアを閉めて避難した。

 消防士は園児たちが3分で避難できたことを褒め、▽押さない▽走らない▽しゃべらない▽戻らない―の頭文字を取った「おはしも」の約束を確認。教職員に向け「連携が取れていて良かった。通報する電話が出火元から近い場合は、携帯電話の使用も視野に入れて。一次消火の際は火元に近づきすぎないよう注意を」と講評した。

 訓練後には消防士による防火服着装や、火災現場で有毒な煙やガスを吸わないよう着ける「空気呼吸器」の説明があった。初めて消防車に乗った園児たちは歓声を上げ、消防士を質問攻めにしていた。

(2021年1月23日付紙面より)

園庭に避難する園児=21日、新宮市立丹鶴幼稚園
消防車へ乗車体験
2021年01月23日
49 クジラってどんな生き物?  こどもとおとなのジオ教室  (太地町 )
2021年01月23日
50 高校生に命の尊さ伝える  岩崎順子さんが人権講話  (新翔高校 )
2021年01月23日
51 物語の世界に夢中 下里保で絵本読み聞かせ (那智勝浦町)
2021年01月23日
52 和やかな雰囲気で運動も  今年最初の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2021年01月23日
53 色とりどりのボンボンアート  寺子屋広場に女性7人参加  (紀宝町 )
2021年01月23日
54 児童、生徒がゲームで交流  矢渕中学校区人権フォーラム  (紀宝町 )
2021年01月23日
55 お悔やみ情報
  
2021年01月13日
56 厄災払い、元気与えたい
 那智湾の夜空に大輪咲く  (那智勝浦町 )

 イベント企画などを行う田辺市の有志団体「Recvation(レクベーション)」(盛永大樹代表)が古座川町の一般社団法人樹木医甚兵衛や新宮市のTONGA(トンガ)から協賛金の協力を得て10日、那智勝浦町の那智湾でサプライズ花火を打ち上げた。厄災払いの意味も込められた3分間の花火は夜空に大輪を咲かせ、ブルービーチ那智に訪れた人々の目を楽しませた。

 同団体によると、新型コロナウイルスの影響で各種イベントが中止となる現状を受け「地域住民や子どもたちに元気と笑顔を与えたい」という思いで実施。昨年末には串本町でも花火が打ち上げられた。

 紀南学園の児童らが招待されたほか、会員制交流サイト(SNS)などで花火を知った人々がビーチに集まった。

 友人から花火の情報を得たという串本町在住の30代男性は「寒かったけど元気が出た。すごくきれいだった」と笑顔で話していた。

 次回は大阪方面での開催を予定しているという盛永代表は「協賛に手を挙げてくれる仲間がいてくれたおかげで無事終えることができた。コロナの終息を願っているがすぐには難しいと思う。皆さまの元気のためにもコロナの今だからこそ、諦めずに活動を続けていきたい」と語った。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の元気のため夜空に大輪が咲いた=10日夜、那智勝浦町のブルービーチ那智
別角度からの花火
2021年01月13日
57 「開催して良かった」
 イルミネーション撤収作業  (「光の祭典in紀宝」 )

 光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)は9日、紀宝町大里のふるさと資料館前でイルミネーションの撤収作業を行った。

 町ににぎわいを創出しようと、毎年12月1日から1月5日まで点灯。期間中は、例年2万5000人ほどが訪れる「冬の風物詩」として定着している。

 今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置。期間中、かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。

 撤収作業には実行委員とボランティア約30人が参加。設置したツリーや電飾などを片付けた。

 西村会長は「当初、開催するか悩んだが、イルミネーションを見に来てくれる人も多く、実施して良かった。例年のイベント『キラフェス』はコロナ対策として中止となったが、今年は開催できるよう早期の終息を願っています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

撤収作業に取り組むボランティアら=9日、紀宝町大里のふるさと資料館前
2021年01月13日
58 110番の適正利用促す
 管内の2カ所で広報啓発  (串本警察署 )

 串本警察署(﨑口忠署長)が10日、管内2カ所で110番通報制度の適正利用を促す広報啓発に取り組んだ。

 同日が「110番の日」に当たることにちなんだ活動。この記念日は緊急の事件、事故のための110番通報制度がその他用途で支障を来さないよう適正な利用を国民に呼び掛ける期日として1985(昭和60)年、警察庁が制定し翌86(昭和61)年1月10日から回を重ねている。

 和歌山県警察本部管内における2020(令和2)年の110番通報件数は6万3133件(1日当たり約173件)で、内訳は有効5万1717件(81・9%)、非有効1万1416件(18・1%)。非有効の主な内容は▽無応答▽間違い▽いたずら―という。

 同署管内の同件数は759件(1日当たり約2件)で、内訳は有効553件、非有効206件。非有効が全体の27%を占め、16(平成28)年時の40%から改善は進んでいるものの依然として県警管内においては高い比率で年次推移している。

 この日は地域課員10人が2組に分かれ、道の駅すさみと同くしもと橋杭岩の2カ所で啓発を実施。同くしもと橋杭岩ではマスコットキャラクター「きしゅう君」も登場して往来する観光客や住民の興味を引き、課員が手分けしてウエットティッシュや啓発チラシを配り適正利用を呼び掛けた。

 非有効には問い合わせや警察への相談も含まれているそうで、同課は緊急でない用件については串本警察署(電話0735・62・0110)や警察相談窓口電話(073・432・0110または#9110)を利用してほしいとしている。

(2021年1月13日付紙面より)

啓発物資を配るなどして110番通報の適正利用を呼び掛け=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2021年01月13日
59 商売繁盛やコロナ終息など願い
 熊野速玉大社で恵比寿祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿(えびす)神社で10日、恵比寿祭(恵比寿神社例大祭)が執り行われた。「熊野ゑびす講」3代目会長の星谷千学さん(94)や神職が参列し、新型コロナの終息などを祈願した。

 例年では商売繁盛や家内安全などを願い、前日夜の宵宮から縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める多くの人々でにぎわいを見せる同大社の「十日えびす」。

 今年は、新型コロナウイルスの感染状況に伴い宵宮やぜんざいの振る舞い、餅まきなどが中止となる中、神事のみを斎行。えびす様の御利益にあやかろうと、縁起物を手にした地域住民らが続いて参拝した。

 神事を終え、星谷さんは「消毒など、コロナ対策を工夫しての祭りの準備をしていたが、感染状況を鑑み、取り止めざるを得ない状況となった」と祭りに対する思いを語り「地域の経済を豊かにするといった目的で先輩方が先導してきた祭り。神事はきっちりと執り行わなければならない。えびす様が応援してくれていることが頑張ろうという気持ちのもとになる。これからも信仰を厚くしていきたい」。

 上野宮司は「コロナ感染拡大や寒波など、厳しい時期だからこそ大きな御利益を頂けると思っている。コロナが終息し、来年こそは盛大に祭りを斎行することができると信じています」と話していた。

(2021年1月13日付紙面より)

地域の発展やコロナ終息を祈願し、星谷千学さんが玉串をささげた=10日、熊野速玉大社境内の熊野恵比寿神社
熊野速玉大社の上野顯宮司
2021年01月13日
60 定置網に入ったミンククジラ  追い出し困難で捕獲  (太地町 )
2021年01月13日
61 110番の適正利用呼び掛け  署員らが広報啓発  (新宮警察署 )
2021年01月13日
62 熊野地方でも雪景色  路面状況などに注意を  
2021年01月13日
63 コロナでもできる事業を  新宮JCが年頭祈願  (熊野速玉大社 )
2021年01月13日
64 感染拡大地域への往来自粛を  新型コロナ対応タイムライン  (紀宝町 )
2021年01月13日
65 道の駅を盛り上げたい  彦太郎さんがライブ  (ウミガメ公園 )
2021年01月13日
66 地区の安泰を祈り  梶鼻王子権現で例大祭  (紀宝町 )
2021年01月13日
67 コロナで出初め式式典中止  団員表彰は後日伝達検討中  (串本町・古座川町 )
2021年01月13日
68 コロナと寒波で利用ごく少数  望楼の芝キャンプ場有料期間  (串本町 )
2021年01月13日
69 お悔やみ情報