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2020年11月27日
1 温かな社会となるように
 城南中が「エンジリボン活動」を始動  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)では、独自の取り組みとして今月から「エンジリボン運動」をスタートした。活動を通して差別や虐待のない温かな社会となるよう校内外に訴求していく。

 同校では、子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいといった思いを込め、2015(平成27)年から11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて毎年オレンジリボンの授業を実施。命の大切さに加え、人権意識を高揚させて生徒・教師・家庭をつなぐ取り組みとして定着させてきた。

 エンジリボンは、同校のイメージ色である「えんじ色」を採用し、校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く・正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに始動。授業やさまざまな活動を通し、部落差別をはじめとした根強く残る差別やインターネットにおける誹謗(ひぼう)中傷など、現代社会ならではの新たな差別に対応していくとしている。リボンは11日に行われたオレンジリボンの授業で、生徒らに初めて公開された。

 多様化する問題に対し、リボンには「しなやかに強く生きてほしい」「誰かに相談できる勇気を持ってほしい」との思いを込めた。森浦展行・主幹教諭は「生徒たちは授業で手渡したリボンと、その意味を大切にしてくれているのを感じました。取り組みを通じて次の世代に伝えていけるような大人に成長してもらえれば」と話している。

(2020年11月27日付紙面より)

「エンジリボン」のポスターを手にする森浦展行主幹教諭=新宮市立城南中学校
2020年11月27日
2 協力して地域の体験楽しむ
 日野RDが珍魚釣りに挑戦  (串本町 )

 串本町総合運動公園でキャンプ中のラグビートップリーグ所属チーム・日野レッドドルフィンズが25日、串本漁港の一角で南紀串本観光協会が提供するプログラム「珍魚釣り体験」に取り組んだ。

 大人数でのキャンプを受け入れ支えてくれる地域への恩返しの思いを込めて取り入れた、全員参加のトレーニングメニュー。選手らは4チームに分かれ対抗戦を繰り広げる形で珍魚釣りに臨んだ。

 同協会の宇井晋介事務局長ら職員や釣りに詳しいアドバイザリースタッフ候補がその挑戦をサポート。選手らは触れてはいけない魚種を確認した後、チームごとに陣地を決め珍しそうな魚影の情報をチーム内で回しながら釣果を重ねた。

 カサゴやアイゴ、フグ類が数の上位を占める中、オハグロベラやテンジクイサギ、カゴカキダイやフエダイといったレア魚もチームそれぞれに釣り上げた。元・串本海中公園センター水族館館長で魚類に詳しい宇井事務局長が審査してチーム順位を決め、同協会と同町から景品を贈って各チームの健闘をたたえ合った。

 地元の体験を皆で協力して楽しむ過程を通して地域貢献とチームビルドを両立させるのがこのメニューの狙いとするところ。堀江恭佑キャプテンは「普通に釣りをする人はいるが珍魚釣りは全員が初めてで、この人数でできたこともあってすごく楽しめた。僕たちはチームビルドという目的で合宿に来ているが、どのチームもコミュニケーションを取って楽しみながらチームワークができていたところがとても良かったと思う」。

 オーガスティン・プルキャプテンは「聞くところによると串本は世界でも魚釣りが有名な場所だそうで、今日は実際にその釣りをさせていただけてとても楽しかった。この2年ぐらい合宿に行く機会がなく、マネジメントの皆さんにチャンスをつくっていただきチームとして行くことができた。今日は選手みんなの楽しむ表情を見ることができて良かった」と取り組みの印象や手応えを語った。

 この日は希望者を対象にし早朝のシーカヤック体験にも取り組んだ。同チームが串本でキャンプをするのは初で、期間は28日(土)まで。

(2020年11月27日付紙面より)

串本漁港の一角で珍魚釣りに挑戦する日野RDの選手ら=25日、串本町串本
各チームの釣果を確かめる宇井晋介事務局長ら
2020年11月27日
3 サイクルツーリズムで協力
 2町1社と連携協定を締結  (古座川町 )

 古座川町が20日、すさみ町、上富田町、株式会社南紀白浜エアポートとサイクルツーリズムにかかる連携協力に関する協定を締結した。

 この協定は、紀南エリアにおいてサイクルツーリズムによる観光推進事業の発展と地域活性化を推し進める上で、4者が連携協力する根拠となるもの。締結式は南紀白浜空港であり、すさみ町の岩田勉町長、上富田町の奥田誠町長、古座川町の西前啓市町長、同社の岡田信一郎社長がそれぞれにあいさつを交わし、協定書4通に記名押印して発効させた。

 ▽紀南エリアをEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)などで周遊するためのコンテンツ整備▽紀南エリアの魅力を伝えるサイクルツーリズム商品の共同開発▽サイクリングを軸とした観光情報の発信▽その他4者が有益と認める事項―における連携を定める内容で、経費は展開する事業ごとに4者で協議して案分、協定の有効期限は1年間とし期限終了30日前までに4者のいずれかから改定や終了の申し出がない場合は同一内容で年次更新するとしている。

 古座川町地域振興課によると、3町に共通する点としてレンタサイクルにスポーツ自転車を取り入れている点があり、すさみ町と上富田町は先駆的にEバイクを導入している。これら自転車をレンタル利用する時の行動圏を考えた場合、3町とも町域を越えた利用が想定でき、Eバイクについては町域を越えた先で給電やバッテリー交換ができる連携拠点も必要になる。

 町域外の連携拠点での乗り捨て(レンタルの終了)も含めた利用環境を整えるのがこの協定の喫緊の目的で、まずは近い将来にスポーツ自転車のレンタル事業を考えている同社を含めた4者で協力の根拠をつくった。この枠組みを母体にして連携の幅を今後さらに広げ、行動圏となる県南部広域をサイクルツーリズムの地として盛り上げることを目指しているという。

(2020年11月27日付紙面より)

サイクルツーリズムにおける連携協定を結んだ4者=20日、南紀白浜空港(古座川町役場地域振興課提供)
2020年11月27日
4 年末の交通安全運動に向け
 委員会で事故情勢など確認  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が25日、同町役場くろしおホールであり、12月1日(火)から始まる「年末の交通安全県民運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが狙い。10日(木)までの10日間で▽子どもと高齢者の交通事故防止▽横断歩道における歩行者優先の徹底▽シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転等の根絶―を重点に掲げる。

 委員会であいさつした大畑会長は「年末年始にかけて慌ただしくなり、交通事故の多発が懸念される。この地域から悲惨な事故がなくなるようしっかり取り組みたい」と述べ、関係機関の協力を求めた。

 紀宝警察署の濱口裕史署長は10月末現在の交通事故情勢を報告。県内、管内ともに減少しているとしながらも、県内の死者65人中、約半数が高齢者とし、さらなる高齢者の安全対策が課題とした。

 管内では、横断歩道での「まもってくれてありがとう運動」を推進し、飲酒運転の夜間検問を積極的に実施するとした上で「一人でも多くの町民、市民に交通安全意識が浸透するよう取り組みたい」と述べた。

 運動期間中、初日の広報啓発活動を皮切りに、安全運転管理推奨像の伝達式、ハンドルキーパーモデル事業所の指定、通学路での街頭指導活動などに取り組む。

(2020年11月27日付紙面より)

交通情勢を報告する紀宝警察署の濱口裕史署長=25日、御浜町役場

2020年11月27日
5 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年11月27日
6 5チーム競い串本が優勝
 第29回LC杯少女バレー  
2020年11月27日
7 新宮高が近畿出場権つかむ
 県高校新人卓球大会  
2020年11月27日
8 井上漸晟君らが近畿大会へ
 県小学生秋季選手権・インドア県予選会  (ソフトテニス )
2020年11月27日
9 募金箱を設置  エーゲ海地震災害義援金  (新宮市役所 )
2020年11月27日
10 最後まで幸せに暮らすため  あすか斎苑で森田洋之さんが講演  (新宮市 )
2020年11月27日
11 谷岡龍樹さんに感謝状  薬物乱用防止に大きく貢献  (和歌山県 )
2020年11月27日
12 素晴らしい先輩に学ぼう 「偉人に学び、生命を強くする」学習会 (下里中)
2020年11月27日
13 元気にグラウンド駆ける  勝浦小と市野々小で運動会  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
14 5㍍の皇帝ダリア  那智勝浦町  
2020年11月27日
15 市の文化人を知ろう  神倉小児童がふるさと学習  (新宮市 )
2020年11月27日
16 自然に学び自身と向き合う  子どもの村学園が高津気へ  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
17 生徒が劇などを発表  家族招いて文化祭実施  (西向中 )
2020年11月27日
18 国体予選に向けて真剣に  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2020年11月27日
19 御浜町でミカン盗まれる  収穫前の約900㌔被害に  
2020年11月27日
20 12月議会提出の議案説明  コロナ拡大防止措置など  (新宮市 )
2020年11月13日
21 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
22 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
23 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
24 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
25 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
26 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
27 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
28 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
29 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
30 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
31 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
32 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
33 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
34 お悔やみ情報
  
2020年11月11日
35 希望や夢を託して
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で10日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣を立てた、夢や希望が詰まった金俵を三つ背負い、真っすぐに前を見る雄牛を描いた。迷いのないその視線には、新型コロナを見据えながらも、疫病退散と希望に満ちた年を呼び込む力強さを込めた。

 「神威照道(しんいしょうとう)」の文字を書き入れ絵馬を完成させた上野宮司は「新型コロナの影響で世界中の多くの人が不自由を余儀なくされた。道に迷い、希望を失いかけた人も多かったと思う。しかし、信じた道を歩み、希望を忘れずにいると神様がきっと道を照らしてくれる」と文字に込めた思いを語った。

 来年のえとである牛については「牛の腹中の牛黄(ごおう)を印色に混ぜて宝印を押した熊野牛王宝印(ごおうほういん)が伝わっていることから、熊野では牛を大切にしてきた。雄牛には父としての厳格さや強さ、そして慈愛を込めた」と説明。

 「ワクチンができることによって人々の心の穏やかさにつながっていく。とにかく一日も早く終息してほしい」と新しい年に向けた思いを語った。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬は、完成後の12月半ばごろに駅側に届けられる予定。

(2020年11月11日付紙面より)

願いを込めて「神威照道」の文字を書き入れた=10日、熊野速玉大社
2020年11月11日
36 飾り付け作業始まる
 来月から「光の祭典in紀宝」  (紀宝町 )

 紀宝町の冬の風物詩「光の祭典in紀宝」の開催に向け、同町大里の田代公園ふるさと資料館前広場で7日からイルミネーションの飾り付け作業が始まった。

 点灯期間は12月1日(火)から来年1月5日(火)までで、時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。

 例年20万個の発光ダイオード(LED)電飾で会場を飾り、期間中、2万5000人ほどが訪れるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小することとした。12月のイベント「キラフェス」も中止とし、小学生対象のイルミネーションデザインコンテストも実施しないという。

 来場者の密を避けるため、イルミネーションの間隔を空けるなど工夫し、マスク着用を呼び掛ける看板や消毒液も設置する。この日は小雨の中、実行委員会(西村喜久男会長)のメンバーを中心に約30人が作業を進めた。メインの20㍍ツリーを設置したほか、電飾が点灯するか確認した。点灯開始までに7㍍ツリーや光の橋、ゲートなども飾る。

 西村会長は「今年は例年と違い、コロナ対策を取った上で作業を進めている。町のイベントが中止になる中、実行委員会でも悩みましたが、『少しでも元気を届けられたら』との思いから開催することを決めた。3密にならないよう、点灯までに工夫を重ねていきたい」と話していた。

(2020年11月11日付紙面より)

会場に20㍍ツリーを設置する実行委員会=7日、紀宝町大里の田代公園
2020年11月11日
37 県教育長に宇宙学習要望
 会長ら双方の思い交わす  (串本古座高校地域協議会 )

 串本古座高校地域協議会(会長=田嶋勝正・串本町長)が9日、県教育委員会に「ロケット及び宇宙学習の推進に関する要望書」を提出し、双方の思いを交わすなどした。

 この要望は、第6期きのくに教育審議会の答申(令和2年8月)に示された内容を受け、独立した高校としての存続を図る一方向性を求めるのが狙い。答申は同校の在り方について全国公募やロケット発射場の期待もあるが、将来の生徒数から考えて存続は難しく▽2学級規模の小規模校▽分校舎▽分校―としての整備が必要と示し、同協議会はこの内容について話し合うため先月中旬に本年度第2回会合を開き意見を交わした。

 松本英明コーディネーターによると、学校関係者からは小規模校が最良、同窓会長と育友会長は現状維持、行政関係は規模縮小やむなしだがどんな形でも残してほしい、議会関係は高校のないところに子育て世帯は来ず厳しい状況になる、といった意見があった。今回の要望はこの会合における会長提案に基づくもので、全会一致で提出を決めたという。

 この日は県教育委員会の宮﨑泉教育長が他の公務の延長で串本町役場本庁を訪問。田嶋町長が要望書を読み上げ、同協議会副会長の西前啓市・古座川町長と共に宮﨑教育長へ手渡した。

 要望書は、同校が地域資源を教材とした教育を推進し両町を核とする同協議会もその魅力づくりを強力に支援する中、ロケット射場は他では学べない貴重な教材となり全国募集における特別な存在にもなり得ると確信し、同校へのロケットおよび宇宙学習の導入と宇宙分野に関心が高い教職員の配置の配慮を求める内容。

 宮﨑教育長は「私も何とかこの地域を盛り上げたいし、串本古座高校しかないからこそ一生懸命応えたいと思っている。町長方には地域の子どもをぜひ串本古座高校へ行かせていただき、うち(=県教委)は責任を持って行きたいところへ行ける指導ができるよう頑張りたい」と応え、ロケットに限らず漁業や海洋など他の秀でた要素も捉えていろいろなことをする上で同協議会の協力を得たいと歩み寄った。

(2020年11月11日付紙面より)

宮﨑泉教育長に要望の思いを伝える田嶋勝正町長と西前啓市町長=9日、串本町役場本庁
2020年11月11日
38 「絆~想いを込めて~」
 JC新宮が25小学校に寄贈  (新宮・東牟婁 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC、清水治樹理事長)は9日、本年度特別事業「絆~想いを込めて~」で新宮・東牟婁地方の25小学校を訪問し、各校に消毒液のオートディスペンサー1台、児童2500人にマスクケースと鉛筆を寄贈した。

 新宮JCは1969(昭和44)年4月に、明るい豊かな社会の創造を目指す若者たちによって創立。本年度は新型コロナウイルスによる自粛ムードの中、未来を担う子どもたちに役立つ物をプレゼントするとともに、感染者への誹謗(ひぼう)中傷防止啓発につなげることを目的に事業を企画した。

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長、児童86人)では、泉校長が「運動や給食の時にマスクを衛生的に管理することが課題となっており、その役に立つはず。本当にありがたい」と感謝を伝えた。

 同小出身という清水理事長は「小学1年生の時に木造校舎が建て替えられ、現在の校舎になった。とても懐かしい」と語り、「子どもたちのために、町づくりでどのようなことをしていけば良いのか。先生方の要望や声を今後の地域活動に生かしていきたい」と新宮JCの活動へ理解と協力を呼び掛けた。

 オートディスペンサーは手を触れずに使えるセンサー感知型で、衛生的に手指消毒をすることができる。マスクケースは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を基にしたデザインで、▽栄養をしっかり取ろう▽手洗いはこまめに丁寧に▽うその情報に振り回されない▽心の距離は離さない―など新型コロナから町を守るための18の目標を記載。「友達を大切にしていますか?」といったメッセージや、「ありがとう」「おはよう」「大好き」など気持ちが温かくなる「ふわふわ言葉」も取り入れている。

(2020年11月11日付紙面より)

(左から)猪飼宏副理事長、泉一代校長、清水治樹理事長、島田侑幸・まちづくり育成委員長=9日、那智勝浦町立下里小学校
2020年11月11日
39 団体は紀宝柔道会が優勝 スポ少地域交歓競技大会 (柔道の部)
2020年11月11日
40 医師契約延長請願は不採択  古座川町議会  
2020年11月11日
41 メガネケースを作ろう  三輪崎公民分館がレザークラフト教室  (新宮市 )
2020年11月11日
42 「ぜひ一度味わって」  心込めた生うどんお届け  (美熊野福祉会 )
2020年11月11日
43 工事請負契約など8議案可決  那智勝浦町臨時議会  
2020年11月11日
44 空気砲を作って学ぼう  少年少女発明クラブ11月講座  (新宮市 )
2020年11月11日
45 エンジェルストランペット  小田アヤ子さん宅で咲く  (新宮市 )
2020年11月11日
46 畑にオオムギの種まき  宇久井小3年が体験学習  (那智勝浦町 )
2020年11月11日
47 力作53点が並ぶ  新宮愛蘭会の展示会  
2020年11月11日
48 3年生に良い思い出を  緑丘中で文化芸術鑑賞  (新宮市 )
2020年11月11日
49 お悔やみ情報
  
2020年11月08日
50 観光客の利用のために
 市野々地区公衆トイレ完成  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々地区の王子神社前にこのほど、公衆トイレが完成した。観光客や古道を歩く人々のために同区が要望していたもので、10月末に完成した。12月中の供用開始を予定しているという。

 古道を歩く人などにとって、「道の駅なち」から大門坂駐車場まではトイレがなかった。県道沿いにトイレはあるが、橋を渡るなど距離もあったため、同神社のトイレを年中開放し、区民らが清掃や管理などを行っていたという。

 しかし、利用者が多いことなどから同区は検討を重ね、町にトイレの建設を要望。土地は同区が無償貸与し建設に至った。

 町によると、建設費を含む当初予算が今年3月の町議会で可決され、6月に着工。先月末で施行が完了したという。当初予算額は1738万円。床面積が18・46平方㍍、建築面積が19・65平方㍍の木造製。男女別に加え、多目的トイレも完備されている。

 供用開始については和歌山県からの補助もあるため、業者の引き渡し後に県や町が検査を行い次第となる。なお、完成を記念したセレモニーなどの開催は予定していない。

 担当職員は「王子神社付近でトイレを求められる人が多いと聞いている。観光客の皆さまに広く利用していただけたら」と話している。

 同区の長雄正紘区長は「前区長の時からなので数年越しとなったが、完成して本当に良かった。駅からも4㌔足らずの距離。立派なものを造っていただき地元としてもありがたい」。

 清掃などについては「今後の打ち合わせになるが、町と契約して市野々婦人会の方々に当番制で清掃していただく形で進めている。きれいに大切に保っていきたい」と語った。

(2020年11月8日付紙面より)

供用開始を待つ完成した市野々地区公衆トイレ=3日、那智勝浦町市野々の王子神社前
2020年11月08日
51 木材の大切さを知って
 城南中で木工教室  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)で5日、紀南木材新緑会(野中亮伸会長)による出張木工教室があった。1年生45人が地域の特産品である紀州材で「ファイル棚」を作った。

 同会は製材業や林業、運送業など、木材に携わる若手経営者たちで構成する団体。紀州材に触れることで、子どもたちに木の大切さを知ってもらうことなどを目的に、2003(平成15)年から市内の小学校を中心に木工教室を開いている。今回の教室は技術家庭科の一環として行われ、生徒の保護者が同会の会員であるつながりや、同校からの強い要望もあり実現した。

 生徒は、会員から使用する木の特性と材質の紹介や注意事項の説明を受け作業を開始。のこぎりや金づちの使い方を教わりながら、丁寧に棚を完成させていった。

 吉田琴乃さん(13)は「高さが少し合わず、くぎが入りづらいなどもあって難しかったけど、楽しかった。小学校の時に授業を受けて工作は好きなので、また挑戦してみたいです」。

 野中会長は「子どもたちが6年生で取り組んでから1年しかたっていないですが、大きな成長を感じてうれしかったです。当地域では木が身近過ぎて当たり前になっていると思いますが、物作りを通して『山には宝物がいっぱい』ということを忘れずにいてもらえれば」と話していた。

(2020年11月8日付紙面より)

ファイル棚作りに取り組む生徒=5日、新宮市立城南中学校
2020年11月08日
52 新型コロナ対策も盛り込む
 成川地区タイムラインを策定  (紀宝町 )

 紀宝町成川地区を対象とした事前防災行動計画(タイムライン)が策定され、6日、成川中村多目的集会施設で説明会が開かれた。

 タイムラインは防災対応について「いつ」「誰が」「何を」するのかを取りまとめた行動計画。紀宝町が全国に先駆け導入し、町内では鮒田、高岡、大里、浅里の4地区で地区版のコミュニティ・タイムラインを運用している。

 町内5地区目となる成川地区は、昨年11月から始動し、今年1月の第2回会議では台風時の行動計画や役割分担を考えた。6月に説明会を開き、出水期に備える予定だったが、新型コロナの影響でこの日まで延期となっていた。

 成川地区タイムラインは、台風接近または上陸3日前から洪水発生までを5段階のステージに分け、取るべき行動と行動のきっかけを整理したもの。新型コロナ対策として▽分散避難▽避難所での感染症防止対策▽感染の疑いのある人の安全な避難―も加えた。

 今回の説明会には成川4地区の各自主防災会役員、民生委員ら23人が出席。NPO法人環境防災総合政策研究機構の作間敦さんが「ステージ4の台風最接近または上陸6時間前までに行動を完了させることが大事」と説明した。

 「これまでのような雑魚寝する避難は新型コロナウイルス感染症のまん延を招きかねないため、水害時の避難を見直す必要がある」とし、避難所の感染防止対策の徹底、分散避難の推進を求めた。

 また「タイムラインは実際に使って修正を繰り返して完成する。地区で話し合い、訓練や防災対応を実施し、修正を加えてください」と呼び掛けた。

 出席者からは「短時間大雨への対策を考えないといけない」との意見があり、新元明生・町特別参与は「町タイムラインで集中豪雨でも運用できるよう見直しを図っている」と伝えた。

(2020年11月8日付紙面より)

成川地区タイムラインの説明を受ける出席者=6日、紀宝町の成川中村多目的集会施設
2020年11月08日
53 巨大地震想定し津波避難
 各地区で訓練に取り組む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7日、「令和2年度町内統一津波避難訓練」を町内各地で実施した。今回は自主防災組織9組織や9地区が対象。発生が懸念される巨大地震を想定し、住民らは津波から身を守るため高台などに避難した。

 2014年に和歌山県が発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。さらに津波避難困難地域に指定される地区が多いことから町では避難路整備や津波避難タワーの建設などを進めている。

 訓練は発災時に「必ず避難行動を取る」「情報の伝達」「避難所運営」などの行動を住民が実行できるように取り組んでいる。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から参加を見送った地区や組織もあった。参加地区などにおいても、従来実施していた消火訓練などを行わず、規模を縮小する形となった。

 八反田地区では訓練参加者の集計を行わず、各家庭において避難路、非常持ち出し袋の点検などを実施したという。

 この日は南海トラフ地震が発生し、同町では震度5強~6強でマグニチュード8・7を想定。午前9時3分に訓練を告げるサイレンと放送が行われた。

 参加した勝浦四区の住民ら60人は雨の中、町立勝浦小学校プール付近に避難した。避難後はアルコール消毒などコロナ対策を行いながら、自主防災が所有する簡易無線機などで町災害対策本部(防災対策室)に避難状況などを伝達した。

 同区防災部長を務める梶信隆さんは「悪天候の中、多くの方が参加してくれた。いきいきサロンのおかげも大きいと思う。防災意識の高まりを感じます」。

 四区の西山泰一区長は「避難バッグの中身を訓練前に確認していただけたらありがたい。訓練は住民にとって良い機会となるので、今後も継続してほしい」と語った。

 なお、町では職員に対し、「【訓練】町職員安否確認メール」を送信し、安否確認や参集可否などを確かめた。

(2020年11月8日付紙面より)

懸命に訓練に取り組んだ=7日、那智勝浦町立勝浦小学校
2020年11月08日
54 岡鼻さん、岡本さんが優勝
 令和2年度クラブ、シニア選手権  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2020年11月08日
55 串本と新宮が県大会へ
 県小学生バレー選手権大会東牟婁地方予選  
2020年11月08日
56 コモウセンゴケが色づく  新宮市熊野川町で  
2020年11月08日
57 計765点を審査  第72回郡学校美術展  
2020年11月08日
58 アサマリンドウ咲き始め  神倉神社の参道沿いで  
2020年11月08日
59 しゃくとり虫を作ろう 子育てワークショップ (那智勝浦町)
2020年11月08日
60 学びの成果を披露  伝統文化親子教室発表会  (新宮市 )
2020年11月08日
61 紀州地域で初の快挙  「黒毛和牛の岡田」がHACCP認証農場に  (熊野市 )
2020年11月08日
62 畝を囲い楽しく収穫  三輪崎小1年生が芋掘り  (新宮市 )
2020年11月08日
63 お悔やみ情報
  
2020年11月01日
64 オンラインでめはりずし作り 名取市参加者にレクチャー (新宮市)

 新宮市観光地魅力アップ協議会(会長=山本大輔・市観光協会事務局長)は10月31日、同市池田の「Shingu Guest House奏」で「めはり寿司作りモニター体験」を開催した。インターネット上で会議などが行える「Zoom(ズーム)」で同市の姉妹都市である宮城県名取市をつなぎ、オンラインでめはりずしの作り方をレクチャーした。

 催しは姉妹都市間の交流を深めるとともに、新宮市の食文化や魅力を名取市に広く知ってもらうことが目的。名取市では事前に広報などで募り、申し込んだ市民が参加した。

 新宮市熊野川町の「かあちゃんの店」代表の竹田愛子さんが講師を、司会は社会人落語家の熊野家三九郎さんが務めた。佐野保育所に通う岡本天翔(かける)君も参加した。

 名取市から新宮市商工観光課に派遣されている齊藤裕美さんが「4月からこちらへ来て半年が経過しました。こちらでは楽しく過ごさせていただいております」とあいさつした。

 竹田さんは▽葉を洗い、茎を切り分ける▽秘伝のたれを葉や刻んだ茎になじませる―などのポイントを伝え実演。参加した10組はモニター越しに郷土料理の歴史を学びながら、手順通りに作った。

 試食では名取市の参加者が「すごくおいしい」「塩加減もちょうどいい」などと笑顔で語り、自作のめはりずしに舌鼓を打った。

 その後は質疑応答や交流の時間が設けられた。齊藤さんは参加者に対し、めはりずしや新宮市の情報などを会員制交流サイト(SNS)で発信してほしいと呼び掛けた。

 市観光協会の里中陽互会長は「今後も互いの文化を発信し合えたらありがたい」。

 山本会長は「今日の皆さまの笑顔を見て、やって良かったと思う。第2回、3回をオンラインを通して実施したい」と締めくくった。

(2020年11月1日付紙面より)

めはりずし作りをオンラインでレクチャー=10月31日、新宮市の「Shingu Guest House奏」
名取市の参加者らとオンラインで交流した
2020年11月01日
65 のぼり掲示で醸成促す
 11月は「差別をなくする強調月間」  (新宮市 )

 和歌山県では、全ての人権が尊重される社会の実現を目指し、11月を「同和運動推進月間」、11月11日から12月10日を「人権を考える強調月間」と定めている。新宮市では、11月を「差別をなくする強調月間」とし、部落差別をはじめさまざまな人権問題の早期解決を図る取り組みを実施。強調月間を目前に控えた10月30日、市庁舎では「広げよう やさしい心と 思いやり」と書かれた懸垂幕が掲げられ、庁舎を囲むようにして月間を周知するのぼりが掲揚された。

 市では、国に先駆けて2015(平成27)年に「新宮市部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例」を制定。人権相談所の設置や市民向け人権講演会、全体職員向け研修会の実施などの取り組みを進めている。

 強調月間では毎年、市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)が街頭啓発を実施し、人権意識の醸成を呼び掛ける機会としているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から街頭啓発は中止。毎年発行している市内の小中学校から児童生徒らの人権作文を集めた人権尊重文集「春を呼ぼう」は、本年度中の発行を予定している。

 強調月間に伴い、市では「人権問題の解決には一人一人が問題を正しく知ることが大切。市民一人一人の尊厳と人権が尊重された差別のないまちの実現に向け、家庭で、職場で、地域で、この機会に改めて考えてみてください」と呼び掛けている。

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■人権啓発DVDの貸し出しなども

 市人権政策課では、全ての人の人権が尊重される社会の実現に向け、人権DVDの貸し出しや人権学習会への講師の派遣を行っている。約80本におよぶDVDの一覧は市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)で見ることができる。DVDや講師派遣の問い合わせは同課(電話0735・23・3359)まで。

(2020年11月1日付紙面より)

「差別をなくする強調月間」に向け、のぼりを掲揚する市職員ら=10月30日、新宮市役所
2020年11月01日
66 ハロウィーンごっこで交流
 太地こども園と南紀園  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)は10月30日、玄関前の駐車場でハロウィーンごっこをした。隣接する特別養護老人ホーム南紀園(金田健治園長)の入居者や職員ら60人もフェンス越しに観賞に訪れ、園児68人のダンスやファッションショーを楽しんだ。

 太地こども園と南紀園は毎月交流をしていたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた。今回は、「せっかく仮装をするのだから、南紀園の高齢者たちにも楽しんでほしい」と太地こども園が提案して実現した。

 園児たちは教職員が手作りしたサテンの衣装を身に着け、「おばけのバケちゃま」などのダンスを披露。入居者たちも手を振ったり拍手をしたりして応えた。ファッションショーの後は、南紀園からお菓子とジュースのプレゼントがあった。

 金田園長は「外出もままならず、ストレスがたまりがちだった入居者さんたちも、子どもたちの元気な姿を見て、いい気分転換になったのでは」と話していた。

(2020年11月1日付紙面より)

ダンスを披露する園児たち=10月30日、太地町立太地こども園
南紀園からお菓子のプレゼント
2020年11月01日
67 待望の収穫、親子で体験
 通園らっこの園児ら潮岬で  (串本町 )

 串本町上野山にある社会福祉法人いなほ福祉会の児童発達支援事業所「通園らっこ」(榎本郁美園長)の2~5歳児とその家族が10月27日、潮岬にある串本さつまいも会の体験農園でサツマイモ掘りに取り組んだ。

 この畑は、サイパンイモから得る特産品「なんたん蜜姫」のPRを目的として開かれている場所。近年は口コミで体験の裾野を広げていて、同園はJA紀南串本支所に勤める嶋本勝信さんの紹介で今年から体験提供を受けている。

 6月半ばに園児が先生や嶋本さん、串本さつまいも会の柴田明夫会長と一緒にサイパンイモの苗約90本を植え、以降は嶋本さんが草引きなどの中間管理。4カ月を経て待望の収穫時期を迎え、同園は火曜日午前定例の親子保育に合わせて芋掘りをする計画を立てて畑へ赴いた。

 この日は園児13人が芋掘りにちなんだ絵本などの読み聞かせで気分を高め、嶋本さんがイモのつるを刈り払った後にスコップや手でサツマイモを掘り出した。小ぶりだが形のいいサツマイモが次々に集まり、絵本に出てくるような鈴なりにイモがついた株を上手に掘り出して注目される園児も。収穫したサツマイモは園用と家庭用に分け、園用は給食や5歳児の料理体験の食材として味わうという。

 榎本園長は今年の提供に感謝し、来年以降もこの場所で体験させてもらえればと期待。嶋本さんは今回の親子保育での体験が串本の特産品「なんたん蜜姫」を知ってもらうきっかけにもなればと願い、園から希望があれば応えたいと歩み寄りながら今年の栽培を締めくくった。園児は芋掘りの後、畑の近隣で親子一緒に散歩も楽しんで園舎へと戻った。

(2020年11月1日付紙面より)

次々にサツマイモを掘り出す通園らっこの親子ら=10月27日、串本町潮岬
2020年11月01日
68 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2020年11月01日
69 野球通じて健全育成
 新宮警察署防犯学童軟式野球大会  (新宮市 )
2020年11月01日
70 宇久井の森で粘菌探し  学芸員の川上新一さんと  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
71 串本古座が15人減  21年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2020年11月01日
72 ウェブ予約を開始  わかやまGo To Eat  
2020年11月01日
73 「里親制度を知って」  パネル展示など通して呼び掛け  (新宮市 )
2020年11月01日
74 高校再編について考える  城南中で意見懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )
2020年11月01日
75 トリック・オア・トリート!  丹鶴幼でハロウィーン集会  (新宮市 )
2020年11月01日
76 魔女や海賊に楽しく仮装  新木保でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2020年11月01日
77 仮装施し楽しく過ごす  わかば保でハロウィーンパーティー  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
78 ハロウィーンの衣装作り  子育て支援センター「つぼみ」  (新宮市 )
2020年11月01日
79 ハロウィーン文化に親しむ  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年11月01日
80 6組対戦し和深Bが優勝  町長・老連・信金杯ゲートボール  (串本町 )
2020年11月01日
81 9人が手掛けた力作並ぶ  1日まで「翠泉会書作展」  (紀宝町 )
2020年11月01日
82 お悔やみ情報