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2020年11月28日
1 公共交通の利便性向上目指し 近畿運輸局と地域連携サポートプラン締結 (新宮市)

 新宮市と国土交通省近畿運輸局はこのたび、「地域連携サポートプラン」協定を締結した。26日に市役所で協定締結式が行われ、田岡実千年市長と辻野晃・和歌山運輸支局長が調印した協定書を交換。今後は地域公共交通の確保維持や利用促進に関する課題解決に向け連携を図っていく。

 新宮市では人口減少や少子高齢化が急速に進行する中、2012(平成24)年12月に「新宮市都市計画マスタープラン」を、18(平成30)年に「第二次新宮市総合計画」を策定。公共交通機関を高齢者などの交通弱者にとって重要な交通手段としてだけでなく、市外・県外からの交流人口の増加や地域産業の振興においても必要不可欠なものと位置付けている。

 そんな中、民間事業者の路線バスをはじめ行政バスの利用実績が少ないといった現状を鑑み、熊野川町でデマンドタクシーを導入。10月から運用を開始した。高田地区や三佐木地区、市街地などにおいても公共交通再編を求める声が多く、公共交通の維持や確保、利便性向上などの諸課題を抱えている。

 「地域連携サポートプラン」は、自治体の公共交通に関する課題について近畿運輸局が現地に赴き、意見交換などを通じて解決策とその実施について提案などを行うもの。協議会への参画や支援制度の紹介などをもって市をサポートしていく。これまで20の自治体と協定を締結しており、県内では橋本市、紀の川市に続いて3例目となる。

 田岡市長は締結に当たり「交通事情やニーズが異なる、地域に応じた公共交通の在り方を検討する中で、ご支援いただけて心強く思っている。交通施策から地域振興につなげていきたい」と協力を求めた。

 辻野支局長は、人口減少に伴い地域の公共交通のさらなる減少が見込まれており、交通ネットワークの維持に限界がきていると説明。一方で地域公共交通の維持・改善・活性化はまちづくりや環境、健康、福祉などさまざまな分野に大きな効果をもたらすとし「課題解決を図り、市の取り組み推進の一助となるべく、これまで以上に連携協力していきたい」と述べた。

 近畿運輸局は今後、21(令和3)年度中の提案書交付を目標に、現地調査やヒアリングなどを通して現状を把握し課題を整理、課題解決に向けた具体策の考案や参考事例を抽出していく。

(2020年11月28日付紙面より)

協定書を手に、辻野晃・和歌山運輸支局長(左)と田岡実千年市長=26日、新宮市役所
2020年11月28日
2 県教委交え意見交換
 「県立高等学校の今後の在り方」懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )

 新宮市立緑丘中学校で26日夜、「県立高等学校の今後の在り方」に関する個別懇談会があった。新宮市PTA連絡協議会(市P連、金田有史会長)が県教育庁の清水博行・教育企画監らに高校再編に関して集約した意見を示したほか、濱口太史県議も交えて質疑応答や意見交換を行った。

 新宮、新翔の両校統合も視野に入れた和歌山県立高校の再編問題。市P連は17日、臨時役員会を開き、各校育友会の声を集結。県教委に提出するために意見の集約を行っていた。

 市P連がまとめた意見は▽ICT教育(オンラインなどを含む)の充実▽生徒が地元に就職できるなどの専門的な学科(社会福祉系・土木・建設・商業・看護・農林・水産・観光・スポーツなど)の設置▽30人以下のクラス編成(学びの多様性や個に応じた学び、進学クラスや低学力生徒への対応、専門的な教員数の充実)▽クラブ活動が活性化できる再編▽高等学校再編だけの考えではなく、それに関わる新宮市の現状を大きく捉えながら、連携して取り組んでほしい―など。

 金田会長は、特色が違う二つの学校が一緒になるのが不安であるといった意見もあるとし「地域の声を聞いていただき時間をかけて丁寧に。情報を開示しながら進めてほしい」と求めた。

 清水教育企画監は「新宮高校と新翔高校を単純に足すのではなく、個々に変えていかなければならないと思っている。その上で新しい学校をつくることができれば」などと返答。理解を得るためには見える形で青写真を示すことが大事とした。

 濱口県議は「消極的な話になりがちだが、積極的な話の中で皆さんの意見が聞けた。建設的な話し合いを重ねて、子どもたちが進学する高校に対して希望が持てるようなものにしていければ。意見や話し合いを続けることで理想的なものになると思う」。

 市P連はこの日の懇談会を終えて「丁寧な説明で分かりやすく、納得がいくものだった。これからも意見や要望など挙げていけたら」と話していた。

 県教委は各地域から寄せられた意見を基に12月末までにプログラム案を作成。パブリックコメントを募集し、来年3月末の完成を目指し再編整備実施プログラムを作成していくとしている。

(2020年11月28日付紙面より)

意見交換や質疑応答などが行われた=26日夜、新宮市立緑丘中学校
2020年11月28日
3 コロナに勝つ思いも掲げて
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長)が26日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。

 より多くのダイバーに串本を認知してもらい、町全体を盛り上げ地域内外の活性化につながればという思いを込めて毎年取り組んでいるダイビングイベントで、今年でちょうど10回目となる。

 前日に高さ3㍍のクリスマスツリーの組み立てと飾り付けを済ませ、当日はダイバー7人が備前の水深約18㍍の海底に固定した。ダイバー2人はサンタクロースの衣装を着て作業をし、終了後はアピール用の撮影もこなして締めくくった。

 今回はコロナ禍の打撃を受けたレジャー産業の復活を願って「コロナに負けへんで!」と記したプレートを飾りの一つとして掲げ、総じて串本の海の話題として情報発信をしている。

 設置期間は来月25日(金)までを予定。

(2020年11月28日付紙面より)

備前の海底に設置した水中クリスマスツリーとアピールするダイバー(串本ダイビング事業組合提供)
2020年11月28日
4 新型コロナ対策学ぶ
 従業員対象にセミナー  (ウミガメ公園 )

 紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で26日、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたセミナーがあり、従業員が対策や手指消毒などの重要性を再認識した。

 ウミガメ公園では毎年、上半期と下半期に全館を休館し、機械点検や清掃作業に取り組んでいる。今回は休館日に合わせて全体会議とセミナーを実施した。

 セミナーは町みらい健康課の保健師・新家春奈さんと工藤紀子さんを講師に招いた。新家さんは「新型コロナは鼻水、せき、発熱、喉の痛み、倦怠(けんたい)感、下痢・嘔吐(おうと)といった風邪に似た症状があるが、味覚・嗅覚障害が特有の症状」と説明した。

 「重症化を引き起こしやすい」「軽症でも感染力が強い」といった特徴を挙げ、飛沫(ひまつ)、接触によって感染するとした。感染対策は▽3密を避ける▽手洗い▽マスク着用を含むせきエチケット―が基本とし、「店舗では徹底した換気を行い、多数の人が触れるドアノブやトイレなどを定期的に消毒する。従業員は健康チェックと個人の健康・衛生管理の徹底、各自が店舗にウイルスを持ち込まない」と伝えた。

 工藤さんは「熱やせきなどの風邪症状が出た場合は仕事を休み、外出を控えて経過を見る」と話した上で、発熱などの症状があった場合は、かかりつけ医など医療機関に電話で相談するよう求めた。

 この後、従業員が正しい手指消毒を実践。2人のアドバイスを受けながら、アルコール消毒液を手のひら、指先、爪、手の甲、手首に乾くまで擦り込んだ。

(2020年11月28日付紙面より)

正しい手指消毒を実践する=26日、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
2020年11月28日
5 もみじ会11月ゴルフコンペ
  
2020年11月28日
6 声援を背に受け「トライ」
 新宮RFC交流会  
2020年11月28日
7 1位に西美晴さん  写連新宮支部11月例会  
2020年11月28日
8 西村伊作の本家など訪問  西村記念館・旧チャップマン邸の会  
2020年11月28日
9 故・炭藏正美さんに旭日単光章  新宮市議として12年尽力  
2020年11月28日
10 模擬議会で一般質問㊤  生徒が当局と議論  (太地町 )
2020年11月28日
11 一緒に音楽であそぼう!  子育て支援セが育児講座  (新宮市 )
2020年11月28日
12 「ツルツルしてかわいい」  熊野なまずの養殖場見学  (木の川認定こども園 )
2020年11月28日
13 プレーを通じて連携図る  市野々小で地域交流会  (那智勝浦町 )
2020年11月28日
14 色づき進む「地蔵紅葉」  田川の清流山瀧川寺で  (古座川町 )
2020年11月28日
15 2021年版販売始まる  串本町の観光カレンダー  (南紀串本観光協会 )
2020年11月28日
16 薬剤師・畑美恵さんに感謝状  薬物乱用防止の功績たたえて  (古座川町 )
2020年11月28日
17 坂本卓巳さんに栄誉銅章  少年補導員表彰状等贈呈等  (串本警察署 )
2020年11月28日
18 モルック競技で交流  町村協議会がチャリティースポーツ大会  (紀宝町 )
2020年11月28日
19 会員23人が楽しくプレー 井田同好会グラウンドゴルフ大会 (紀宝町)
2020年11月28日
20 白熱したOB戦繰り広げ  若手、ベテラン入り交じり  (紀南高校野球部 )
2020年11月28日
21 期末手当引き下げにノー  紀南病院組合議会が臨時会開く  (御浜町 )
2020年11月28日
22 「鬼滅の刃」限定ファイル  「赤い羽根共同募金」に協力で進呈  (紀宝町 )
2020年11月28日
23 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第25回】かむことは良いことばかり  

 「よくかんで食べなさい」と親からよく言われましたよね。実は「よくかむ」ことには驚くべきたくさんのメリットがあります。そのメリットを表した標語が「ひみこの歯がいーぜ」です。「ひ」は肥満の防止。「み」は味覚の発達。「こ」は言葉がはっきりする。「の」は脳の発達。「は」は歯の病気の予防。「が」はがんの予防。「い」は胃腸の健康。「ぜ」は全身を元気にする。こうやって聞くと、良いことずくめですよね。もちろんこれには、それぞれにエビデンスがあります。

 「肥満の防止」は、よくかむことで満腹中枢が刺激されるだけでなく、副交感神経も刺激されるので、脂肪の分解が進むのです。しかも副交感神経の脂肪分解は内臓脂肪に効果的とされています。

 「味覚の発達」と「歯の病気の予防」「がんの予防」「胃腸の健康」の四つには、唾液の力が大きく関係しています。咀嚼(そしゃく)は唾液の分泌を促しますが、唾液には殺菌作用や酵素が含まれています。味物質が唾液に溶け出すことで、味の広がりが生まれ、おいしいと感じる味覚が広がるとされています。そして、唾液の自浄作用で口内を清潔に保ち、ペルオキシターゼと呼ばれる酵素が虫歯や歯周病の予防につながるのです。

 がんの予防については、少し古い論文ですが、こんな記述を見つけました。「発がん物質としては、(中略)多数のものについて実験した。(中略) 唾液によってその毒性が完全に、またはほとんど消去された。この毒消し効果はほとんどの発がん物質に及んでいたのである」(日本咀嚼学会雑誌「咀嚼とがん予防」、1991年)。つまり発がん性物質の毒消しに唾液が有効であるということです。これもすごいですよね。唾液の酵素は消化の促進にも役立つので、胃腸の健康に役立ちます。とにかく唾液の力がすごいということが分かりますよね。

 かむことは、口内やあごの筋肉を鍛え、言葉の発達を促すことにもつながります。実際に実験結果として、よくかまない子は言葉の発音が不明瞭だったとする論文もあります。また、ラットを使った実験で、咀嚼を必要とする餌を与えた方が、学習成績が優れていたという結果が出ています。他にも、運動能力を高めることや、集中力を高めることなど、「よくかむ」ことには驚くべきメリットが多数証明されているんです。

 大人はもちろん、子どもにも1口30回かむというのを心掛けてみてください。丸のみしてしまう子どもには、スルメやグミなどでかむ練習をさせてみるのもおすすめです。あと「うさぎとかめ」の替え歌もおすすめです。私が作った歌は、「よくよくかめよよくかめよ、世界のうちでお前ほど、よくかむ賢い子はいない、どうしてそんなにかめるのか」というものです。この歌をゆっくり歌うと、その間にだいたい30回かむことができます。そしてこの歌をお子さんに覚えてもらって、かんでいる間、頭の中で歌ってもらいましょう。

 楽しみながら、よくかんで健康に! かまない理由はありません。

(2020年11月28日付紙面より)

2020年11月28日
24 お悔やみ情報
  
2020年11月19日
25 それぞれの研究テーマで
 課題探究ポスター発表会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長)で17日、「合同課題探究ポスター発表会」(榎本泰雅実行委員長)が開かれた。1、2年生349人がグループごとに設定したテーマで、「総合的な探究の時間」に取り組んだ調査・研究の内容を発表し、質問に答えた。

 日常生活や社会に目を向けたときに出てくる疑問や関心に基づいて自ら課題を設定し、情報収集や分析を通じて問題解決に取り組み、明らかになった考えや意見を表現する力を培うことが目的。課題に対する調査や考察に加え、2年生は論文作成も行う。

 発表会は、学年を超えた聞く人との質疑応答を通じて新たな観点や課題の発見、自分が導き出した結論の見直しにつなげるとともに、コミュニケーション能力を高める狙いもある。今年は84グループが3部に分かれ、各ブースで模造紙にまとめた内容を発表した。

 オープニングセレモニーで榎本実行委員長は「今日まで、それぞれの課題に向かって取り組んできた。特に1年生は調査や考察が難しく、うまくいかなかったこともあったと思う。発表では全力を尽くし、これまでの調査結果や考えたことを最大限活用して頑張りましょう」とあいさつ。

 生徒たちは「夜きちんと眠れていますか?~授業中にせまる睡魔のヒミツ~」など日常生活から着想を得た疑問や、「新宮市の観光名所とコロナ対策」といった新型コロナウイルス禍中の社会問題、「自然を壊すマイクロプラスチック」などの環境問題を取り上げ、テーマ設定の理由や立てた仮説、調査や考察の過程を説明し、結論について議論する中で互いに知識を深めていた。

(2020年11月19日付紙面より)

ブースごとに研究結果発表=17日、新宮市の県立新宮高校
2020年11月19日
26 市の高校再編の行方は
 PTA連絡協議会が臨時役員会  (新宮市 )

 新宮市立緑丘中学校で17日夜、新宮市PTA連絡協議会(市P連、金田有史会長)臨時役員会が開かれた。市内5小学校と5中学校、10校の校長・教頭、教職員らが出席。「県立高等学校の今後の在り方」について、各校育友会の声を集結し意見交換を行った。

 県教委は、「現在29ある県立高校(全日制)の数を、今後15年で3分の2となる20校程度とするのが適正」などとした「きのくに教育審議会」の答申を受け、各地域から寄せられた意見を基に再編整備実施プログラムを作成していくと方向性を示している。

 新宮、新翔の両校統合も視野に入れた和歌山県立高校の再編問題。この日の会議には▽三輪崎小▽光洋中▽熊野川小▽熊野川中▽高田小・中▽神倉小▽緑丘中▽王子ヶ浜小▽城南中―が参加。各校が保護者らへのアンケートなどで集約した意見を報告。オブザーバーとして県立みくまの支援学校も意見を提出した。

 市P連はこの日の報告内容と「もう少し時間をかけて詳しい情報を開示しながら進めていってほしい」などといった多数意見を再度集約。26日(木)に行われる懇談会で県教委に提出する予定。

  □     □

■各校育友会から寄せられた意見(一部)

▽学びなおし学科やオンラインを伴う通信制、紀南地方ならではの海洋関係の学科や自然学科、グローバル科、少人数で特色のある学科も設置してほしい

▽英会話授業、ICT教育が充実した学科が必要

▽総合学科を残し、県外からも広く募集できるようにしてほしい

▽クラブ部員が少ないので分校(別校舎)になってもクラブは合体したほうがいい

▽新宮高校は伝統を守ってほしい

▽紀北(和歌山市)を中心に話は進んでいる。紀南の地域性などの声は届きにくい現状かと

▽概要に「高校の活力や多様化が低下」「高校の魅力が低下」とあるが、県教委は地域や学校に責任転嫁しているように感じる

▽子どもたちの環境の変化が大きい。子どもたちの声を聞いてほしい

▽校風などになじめない生徒のためにも分校として学級を残す必要があると考える

▽学校が減ることによって1クラスの人数が増えて教育の質が低下するようなことがあってはならない

▽遠方から通学する生徒に対する通学費や寮費などの支援を

▽学力の向上やパソコンなどの資格取得の支援に力を入れてほしい

▽地元に根差した学科(農林・水産・観光)を

▽2校を存続してほしい

▽就職につながるクラスも残してほしい

▽プール、実験施設、宿泊施設など、両校の生徒が有効に活用できるようにしてあげてほしい

▽スクールバスを保有し、生徒の送迎や部活練習の移動に利用してほしい

▽専門科を作って地元に就職して人が残るようなことも考えてほしい

▽働く場所が限られている。看護・介護・保育など専門的な学科の設置を

▽高校に支援学級を設置したり、高校と特別支援学校の中間のような学校があったらいい

(2020年11月19日付紙面より)

市内10校の小中学校が参加し、高校再編について意見交換をした=17日夜、新宮市立緑丘中学校
2020年11月19日
27 コロナ禍の防災対策学ぶ
 紀宝町民児協の11月定例会  

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の11月定例会が17日、町福祉センターであった。委員約30人が参加し、津本地区自主防災会と町防災対策室の取り組みを通して、コロナ禍における防災対策を学んだ。

 津本自主防災会は2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害を契機に、翌年4月に発足。14(平成26)年に避難所の津本防災センターが完成し、防災チャレンジ大運動会や訓練など防災の拠点として活用しているという。

 町防災対策室の鈴木大司さんは、新型コロナウイルスに対応した避難所のレイアウトや運営について「密になりにくい場所に受付を設け、体温計、消毒液を設置する。受付要員はマスクを必ず着用する」と説明。マスク、使い捨てゴム手袋、手指消毒液、除菌シートなど衣装ケースにまとめた備品を紹介。避難所で活用できるパーティション、簡易ベッドを組み立てた。

 前回の意見交換会であった「タイムライン運用時の民生委員の行動」について濵口会長は「地域によって実情が違う。タイムラインが発動したら、高齢者に早めの避難や縁故避難などを呼び掛けてもらえれば」と伝えた。また、町に対し「タイムライン始動を防災無線で放送してほしい」と改めて要望した。

(2020年11月19日付紙面より)

簡易ベッドやパーティションなどを紹介=17日、紀宝町福祉センター
2020年11月19日
28 森浦投手の活躍に期待
 「祝ドラフト2位」懸垂幕掲示  (新宮市 )

 新宮市、市体育協会、市スポーツ少年団本部は18日、市庁舎にプロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受け、入団が決まった新宮市出身の森浦大輔投手の活躍を願い、応援懸垂幕を掲げた。来年1月31日(日)まで掲示される予定。

 森浦投手は現在、天理大学4年生。最速148㌔のストレートとスライダー、チェンジアップ、カーブを武器とする左腕だ。

 緑丘中学校では野球部に所属。3年生の時に和歌山県大会で優勝し、近畿大会に出場した。名門・天理高校に進み1年の夏からベンチ入り。2年で「春の選抜」に出場し、甲子園のマウンドに立った。甲子園には春夏の連続出場を果たした。

 天理大では1年の春からリーグ戦に出場し、5戦3勝、防御率0・92でMVPを獲得。秋には最多の5勝をマークし、MVPと最優秀投手を受賞している。

 森浦投手の今後の活躍に対し、田岡実千年市長は「新宮市出身の森浦大輔選手が広島東洋カープから2位指名を受けたことは、市としましても本当に喜ばしいことであり、当地方の子どもたちにとっても大きな目標になったと思います。厳しいプロの世界と聞きますが、森浦選手の1軍でのご活躍に地元新宮市から精いっぱいのエールを送ります」とコメントを寄せている。

(2020年11月19日付紙面より)

森浦大輔投手の活躍を願い、懸垂幕を掲示=18日、新宮市庁舎
2020年11月19日
29 楽しいステージ盛り上がる  新宮高吹奏楽部招き演奏会  (三輪崎小 )
2020年11月19日
30 今年も山の恵みに感謝し 新中会が山神祭を斎行 (新宮市)
2020年11月19日
31 知事メッセージを伝達  子供・若者育成支援強調月間  (新宮・東牟婁 )
2020年11月19日
32 家族で作業楽しむ  「くまの里山」がタマネギ定植体験  (那智勝浦町 )
2020年11月19日
33 櫻井文さんが快挙  中学生の税についての作文  (近大新宮中 )
2020年11月19日
34 親子でスポーツボイス体験  さくらんぼ&子育て支援セ  (紀宝町 )
2020年11月19日
35 紀宝、御浜両町で現状を確認  三ツ矢衆院議員らが視察  
2020年11月19日
36 「歩数記録表」を作成  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2020年11月19日
37 会員143人32ホールで競う 町老連主催親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2020年11月19日
38 町内6カ所で引き換え開始  町民対象不織布マスク配布  (古座川町 )
2020年11月19日
39 笹立て漁が最盛期に  古座川町  
2020年11月19日
40 橋杭小や商工会に感謝状  推進たたえて新宮税務署  (串本町 )
2020年11月19日
41 3分団連携し遠距離放水  本年度秋季合同訓練実施  (串本町消防団 )
2020年11月19日
42 青春の良き一ページに  太地中で文化祭  (太地町 )
2020年11月19日
43 大きな秋の味覚を収穫  熊野川小1、2年生が芋掘り体験  (新宮市 )
2020年11月19日
44 地域で働く楽しさを学ぶ  宇久井中2年が職場体験  (那智勝浦町 )
2020年11月19日
45 お悔やみ情報
  
2020年11月03日
46 今季の漁を終えて帰港
 第七勝丸が無事戻る  (太地町 )

 再開2年目の商業捕鯨を終えた太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)の第七勝丸(竹内隆士船長、乗組員5人、32㌧)が2日早朝、太地漁港に無事帰港した。今季はミンククジラ29頭を捕獲した。〆谷(しめたに)和豊参事は乗組員に対し「事故やけが、病気もなく無事に戻ってきてくれてありがたい。来季に向けてゆっくりと英気を養ってほしい」とねぎらった。

 勝丸は4月3日夜に同港を出港し、宮城県や千葉県の捕鯨船と協力し、宮城県や青森県、北海道でミンククジラ漁の操業を行った。

 水産庁が定めるミンククジラの漁獲枠100頭に対し、船団で95頭を捕獲。うち29頭は勝丸が捕獲した。千葉県では国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外のツチクジラを4頭捕獲している。

 同漁協によると、今季は天候不良が続いたため、各漁場でも影響を受けたという。漁獲枠残り5頭だったが、天候の問題などを考慮して、先月27日に漁を切り上げた。

 今季の漁について〆谷参事は「昨年は調査も含まれていたが、今年からは本格的な商業捕鯨となった。全体的に天候が安定しない中、よく捕ってくれたと思う」。

 来季に向けては「場所や船の数などの課題をクリアし捕獲頭数を広げていきたい。そして多くの皆さまにクジラの肉を幅広く食べていただけたら」と語った。

(2020年11月3日付紙面より)

無事帰港した第七勝丸=2日午前4時ごろ、太地町の太地漁港
2020年11月03日
47 運転の限界感じ意識高める
 第4回自動二輪車運転講習  (串本LC )

 串本ライオンズクラブ(串本LC、大江規彦会長)が1日、串本町古座にある国保古座川病院跡地で第4回自動二輪車安全運転講習会を開いた。会員を含む愛好者24人が県警交通機動隊(泉政勝隊長)による指導の下、日頃の安全運転意識を高めるための講習に取り組んだ。

 安全運転の知識や技能の向上を図り事故抑止を目指す狙いで年次実施。今回も串本警察署の協力を得て同隊の指導を求め、会員制交流サイト(SNS)などを使った口コミで参加者を募ったという。

 穏やかな秋晴れの下で開会を迎え、主催者を代表して大江会長、警察を代表して泉隊長と同署交通課の楠間慎也課長がそれぞれあいさつをして無理をしすぎず安全な練習を促した。

 講習内容は運転前の安全点検とスラローム走行とオーバル走行の3種類で、同課の課員や串本LC会員が会場周辺の安全を確保。参加者は同点検の説明後、2組に分かれ前後半で入れ替わる形で各走行メニューに取り組んだ。

 公道では実施する機会が少ない急な加減速や急旋回を実践して自身の運転の限界を感じ、万が一限界に迫ったときの対処力を高めつつその領域に踏み込まない安全意識を経験で培うのが約2時間にわたって行われたこの講習の目指す成果。

 自らも愛好者の一人として、愛車持参で参加した大江会長は「事故を少しでもなくしていきたいという思いで同じバイク乗りの小森(正剛)さんらと一緒に警察と話し合い、交通機動隊のご協力を頂いて毎年この講習会を開いている。参加いただいた皆さんには講習を受けて技術が高まったからスピードを出すのではなく、いざというときの回避能力を高める機会にしてもらえれば」と実施に込めた思いを語った。

(2020年11月3日付紙面より)

交通機動隊の指導で講習に取り組む参加者ら=1日、串本町古座
講習会実施の思いを参加者に託す大江規彦会長
2020年11月03日
48 ごみを再び漂流させない
 古道を守る会が清掃活動  (那智勝浦町 )

 「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は10月29日、那智勝浦町北浜地区の海岸で清掃活動を実施した。10人が参加し、10月に発生した台風の影響で打ち上げられた多くの流木やごみを片付けた。

 会員によると、同所は台風が発生するたびにさまざまなごみが漂着しやすく、そのごみが再び漂流しないように近隣住民もごみ拾いを行っているという。

 ごみは流木をはじめ、ペットボトルなどのプラスチックごみや工事で使用する巨大なポリエチレン管や土のうなど。

 会員は、長い流木はのこぎりやチェーンソーで短く切るなどして一カ所に集め、崩れてこないように固定。そのほかの燃えるごみやプラスチックごみは町指定のごみ袋に詰めた。

 また、土のうなどは大量に砂が付着していることから、クリーンセンターに配慮し、洗い流してからごみとしてまとめた。

 太田代表は「これだけの人数で取り掛かるからこそなんとか片付いている。1人や2人では無理。浜は和歌山県の管理となるので集めた流木については振興局に申し入れをしようと思う」と話していた。

(2020年11月3日付紙面より)

清掃活動に取り組んだ会員の皆さん=10月29日、那智勝浦町北浜の海岸
流木などのごみを片付けた
2020年11月03日
49 自宅の災害リスクを知ろう
 丹鶴公民分館が防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴公民分館(西孝分館長)は1日、丹鶴体育館で令和2年度防災訓練「ハザードマップを使って自宅の災害リスクを知ろう」を開催した。市防災対策課職員がコロナ禍における避難行動について講話したほか、市社会福祉協議会による福祉相談、福祉用具の展示などもあり、約60人の地域住民が防災意識を高めた。

 市、市社協が協力し、地域住民の防災意識の向上を目的に行っている恒例の取り組み。先月11日の開催を予定していたが台風14号の接近に伴い、日を改めての実施に至った。参加者らはペンライトやネックライトなど、災害時に役立つグッズを土産として持ち帰った。

 開催に当たり、西分館長は「丹鶴地区は避難場所が少なく、どこに逃げたらいいのか不安に感じている人もいる。自分が住んでいる所の安全性や避難場所の確認を行う機会としてもらえれば」と呼び掛けた。

 防災対策課の櫻井勇太さんが「今、考えたい! 新型コロナ×災害」をテーマに講話。災害発生前に、市役所や気象庁の発表やハザードマップを基に安全性を確認することが大切とし「危険な場所にいる人は避難が原則です」と話した。

 ウェブ版新宮市ハザードマップの使い方についても解説。▽洪水・津波・土砂災害の危険箇所▽過去の浸水被害実績▽自宅の情報―の確認ができるとし「事前に確認し家族で共有を」。現在、冊子版ハザードマップの作成も予定していると述べた。

 避難所における新型コロナ感染リスク軽減のための「分散避難」に触れ、避難のために宿泊した市民の宿泊料金を割引する「市旅館等宿泊避難支援事業」の活用を推進した。

 櫻井さんは災害時における人権尊重や、避難所に避難する際のコロナ対策への協力などを求め「皆さんで過ごしやすい避難所にしましょう」と呼び掛けた。

(2020年11月3日付紙面より)

約60人の地域住民が防災意識を高める機会とした=1日、新宮市の丹鶴体育館
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