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2020年08月12日
1 国境を超え、平和への音
 日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト  (戦後75年 )

 太平洋戦争終結から75年―。人類史上初の原子爆弾が広島と長崎に投下された6日と9日、全米国際姉妹都市協会(SCI)は「日米姉妹都市間ベルリングプロジェクト」を実施した。9日、新宮市佐野の南珠寺では市姉妹都市のカリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)と中継をつなぎ、参加した市姉妹都市親善協会員や市職員、同寺役員や約30人が平和への願いを込めてベルを鳴らした。

 同プロジェクトは、SCIが戦争終結75年の節目を迎えるに際し、平和への思いを一つに日米姉妹都市間で同じ時間にベルを鳴らすというもの。

 戦後に広まった姉妹都市の友好関係を重要視する中、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で日米間交流活動が制限されている現状を鑑み発案。悲惨な戦争を繰り返さないよう、平和を願って心を合わせ、相互尊重や理解、協力を通じて平和を推進していくという象徴的な意義が込められている。日米間には現在、455の姉妹都市が存在している。

 新宮市の参加は、プロジェクトの実施に当たり真っ先に参加を表明したサ市の呼び掛けによるもの。この日、サ市のドナ・メイヤーズ副市長は中継で「日米間の長きにわたる平和な関係の証しとして、1975年よりの友好都市である新宮との素晴らしい異文化交流を享受してきた関係が今、ここにある」。2020年8月5~11日の週を「サ市と新宮市の平和の週」とするといったジャスティン・カンミンズ市長の宣言文を代読した。

 宣言を受け、速水盛康教育長は「素晴らしいメッセージを受け心が打たれた。サ市の皆さんと平和の祈りを共にし、心を響かせながらベルの音(ね)で触れ合える機会をうれしく思う」と述べ、「両市の友好がさらに発展し、絆を深めていけることを祈ります」と伝えた。

 午前11時2分。参加者らは長崎への原爆投下時刻を知らせるサイレンに合わせて黙とう。続いて、投下から爆弾がさく裂するまでの時間に準じ、47秒間ベルを鳴らし続けた。また、「子どもたちの代まで日本の平和が続くように」と願いを込め、同寺の伊藤秀幸住職が娘の怜美ちゃん(11カ月)を腕に抱きベルに合わせて鐘をついた。

 同寺役員らは中継先のサ市に対し「戦争の犠牲者の冥福をお祈りするとともに原爆の後遺症と戦っている方々のことを考えた。世界の平和が長く続きますようお祈りします」。

 同親善協会の岩澤卓副会長は「実際にまたお会いできる日を楽しみしています」と伝えた。

(2020年8月12日付紙面より)

平和を祈り、日米間で同時刻にベルを鳴らした=9日、新宮市佐野の南珠寺

2020年08月12日
2 佐藤春夫と音楽
 南葵音楽文庫アカデミー  (新宮市 )

 和歌山県教育委員会と新宮市教育委員会は8日、市役所別館で「南葵(なんき)音楽文庫アカデミー」を開いた。慶應義塾大学名誉教授の美山良夫さんと日本近代音楽史研究家の林淑姫(りん・しゅくき)さんが講師を務め、36人が聴講した。

 同文庫は、徳川頼倫(よりみち)侯爵が設立した私設の図書館である南葵文庫の音楽部門に端を発しており、その息子である徳川頼貞が継承するとともに、音楽および音楽学の専門図書館に向け拡充。1977年以降、読売日本交響楽団が所蔵している。和歌山県との委託契約により2017年に紀州徳川家ゆかりの地である同県で一般公開のはこびとなった。

 同アカデミーは、文庫が所蔵する資料およびコレクションの基礎を築いた頼貞を中心に、定期講座やミニレクチャーなどを通じて内容や魅力を紹介する目的で実施している。この日は「出前講座」として開催された。

 美山さんは「南葵音楽文庫に宿る『魂』」を題目に講話した。紀州徳川家の系譜をたどり、江戸幕府8代将軍・吉宗は、次男である田安徳川家の宗武に文化的側面を任せ、学問・文芸・芸術に親しむことができる環境を整備。田安徳川家は代々、雅楽や能楽の資料を収集し、それらは国立国文学研究資料館に残されている。

 紀州徳川家10代の治宝(はるとみ)も芸術への造詣が深く、治宝の雅楽の楽器コレクションは現在、国立歴史民俗博物館に保管されている。

 美山さんは、第9代新宮藩主・水野忠央(ただなか)が刊行した「丹鶴叢書」についても触れ「同文庫が特別なのではなく、紀州徳川家やその家臣、また旧藩士らが協力して築き上げた和歌山県の文化山脈の一峰をなすもの」とまとめた。

 林さんは「佐藤春夫と音楽」を題目に講話。春夫と音楽との関係性などについて考察した。

 春夫の詩に付曲された音楽作品は、校歌や市歌など団体歌をはじめ約350曲が確認されている。春夫は唱歌体験について、「音楽的才能の絶無なわたくしは小学校で唱歌の場合にも、曲のおもしろさを感じるよりも歌はれる歌詞の方に興味を持ち、子供にはわかりにくいはずの歌詞の意味も、漠然とながらほぼ理解しておもしろがっていた」(「詩文半世紀」1963年)などと記している。

 一方で作詞家の西條八十(1892~1970年)は「佐藤春夫は、小説家としても有名であるが、『殉情詩集』により、やや古風であるが純粋で気品高い抒情詩を示した。流麗とはいえない一種詰屈(きっくつ)した雅語体の詩風のなかに、何ともいえぬ洗練された音楽をひびかせる作家である」(「詩のつくり方」1947年)と述べている。

 林さんは、早坂文雄が春夫の詩に曲を付けた「うぐひす」、芥川也寸志が曲を付けた「水彩風景」などを紹介し「春夫は東京オリンピックに向けて『オリンピック東京大賛歌』を作詞したが、開会を待たずして死去したため、開会式で歌を聞くことはかなわなかった」と話した。

(2020年8月12日付紙面より)

36人が聴講した「南葵音楽文庫アカデミー」=8日、新宮市役所別館
美山良夫さんが「丹鶴叢書」を紹介した
2020年08月12日
3 吉村聡一郎さんトップ当選
 串本町議会議員補欠選挙  

 串本町議会議員補欠選挙が9日に執行され、別枠の通り当選者が決まった。同選挙へは定数3に対し4人が立候補。当日有権者数は1万3837人(男6436、女7401)、投票者数は6237人、投票率は45・07%で、投票率は平成29年4月執行の同議員一般選挙に比べ27・44㌽下回る結果となった。

 トップ当選を目指して取り組んできた吉村聡一郎さん(51)=無所属・新人=とその陣営は、開票結果を受け当選と目標達成の両面で歓喜した。

 祝いに駆け付けた田嶋勝正町長、佐藤武治県議会議員、結城力町議会議長から期待の言葉を受けた吉村さんは「この当選は支援者皆さまのおかげ。感謝という言葉しか浮かばない」と胸中を打ち明け、「今の田嶋町政を支え、さらに高みへ上げていきたい。ひいては私の夢を現実にするため、命を懸けて一生懸命まちのために働きたい」と宣言。事務員として支えためいの藤崎凜さんから花束を受け、乾杯や万歳で喜びを分かち合った。

 1年ほど前から同町議会の本会議を傍聴するなどしてきた吉村さんが思い描く夢は、「死ぬ時まで誇りを持ち笑顔でいられる串本の実現」。今後に向け「今の町政に対して僕自身は不安には思っていないので、当局の決定をさらに一歩、あるいは半歩でも上のものにできるよう求めていきたい」と意気込んだ。

 今回の当選者は前任者の残任期間を受けるため、任期は同町選挙管理委員会が当選証書を付与した翌10日から来年4月30日(金)までの約8カ月半となる。

(2020年8月12日付紙面より)

トップ当選の喜びを万歳で分かち合う吉村聡一郎さん(左から2人目)=9日、串本町串本

2020年08月12日
4 新宮保健所管内で初の陽性
 那智勝浦町消防職員が感染  

 和歌山県は8~10日の3日間で新たに9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。9日に陽性が確認された20代男性のうち1人は那智勝浦町消防署職員で、新宮保健所管内では初めて。県内全ての保健所管内で感染者が確認された。県内の累計感染者数は計182人。

 県と同町によると、20代の町消防署職員は7日(8日県発表)に感染が発覚した田辺消防署上富田分署勤務の20代男性の濃厚接触者。4日に和歌山市内において当該職員を含む6人で会食などをし、岩出保健所管内の飲食した友人宅に3人で宿泊。5日の夕方に岩出保健所管内において5人(前日の6人のうち)で飲食し、その後帰宅した。

 当該職員の他に岩出保健所管内在住の20代消防隊員、20代女性3人の6人全員の感染が確認されている。全員、無症状を含め症状は安定している。

 県によると、感染が確認された那智勝浦町消防署職員の濃厚接触者は家族3人、友人4人で現在検査中。

 また、10日には、7月22日にクラスター(感染者集団)が発生した和歌山市の訪問介護施設の入浴介護サービスを利用し、30日に陽性が判明した80代男性が死亡。男性には基礎疾患があったという。県内の死者は4人となった。

(2020年8月12日付紙面より)

2020年08月12日
5 耐久が17年ぶりの優勝
 県高校軟式野球大会  
2020年08月12日
6 福祉や子どもの支援に  1千万円寄付した吉田さんに感謝状  (御浜町 )
2020年08月12日
7 避難所のコロナ対策学ぶ  リモートで災害ボラコ養成講座  (紀宝町 )
2020年08月12日
8 硬式球の感触確かめる  野球教室に中学3年生11人  
2020年08月12日
9 盆踊りや縁日気分味わう  紀宝町の各保育所で「夏祭り」  
2020年08月12日
10 夜の営業時間を早めるなど  NACKTが町内飲食店に呼び掛け  (那智勝浦町 )
2020年08月12日
11 町消防職員のコロナ感染受け  堀順一郎町長がメッセージ  (那智勝浦町 )
2020年08月12日
12 楽しい夏の思い出づくり  三津ノ保で夏まつり  (新宮市熊野川町 )
2020年08月12日
13 みんなで作って食べよう  4歳児がマリア保育園で  (新宮市 )
2020年08月12日
14 136年の歴史引き継ぐ  浅尾勝哉伝道師が就任  (日本キリスト教会新宮教会 )
2020年08月12日
15 史料そろえて戦時しのぶ  串本いやしの会が企画展  (串本町 )
2020年08月12日
16 コミュバスなど料金無料に  地域経済対策で10月末まで  (串本町 )
2020年08月07日
17 追い込み漁に向け警戒強化
 警戒本部現地警戒所の開所式  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類の追い込み漁を前に和歌山県警は5日、太地町多目的センター敷地内に新設された「和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所」で対策の警戒強化を行うための警戒所開所式を行った。反捕鯨団体への対策として2011年から毎年設置されており、今年で10回目。同警戒所では初の開所となり、来年3月まで設置する。

 反捕鯨団体は過去にいけすの網の切断をはじめとし、12年に同町森浦にあるモニュメントの破壊、13、14年は執拗(しつよう)な追跡や写真撮影などの迷惑行為を行った経緯がある。昨年の漁期間中は国内外含む約70人の活動家が来町したが、大きなトラブルはなかったという。

 漁期間中、警戒所では安全パトロール班7人が交代しながら1班2人で24時間を勤務。また、活動家には女性が多いことから、例年に引き続き安全パトロール班に女性警察官を1人配置している。

 同本部では現在、団体の確認はないとしながらも、商業捕鯨が再開2年目となることや森浦湾の鯨類が観察できる海上遊歩道の供用が今年7月に開始されたことを受け、さらなる注意や警戒の必要性を示した。

 開所式では太地町特別警戒本部の谷本克也本部長(和歌山県警察本部警備部長)、小畑博昭副本部長(新宮警察署長)らが出席。

 谷本本部長は反対運動は新型コロナウイルスの感染拡大による影響で不透明な部分があるとしながらも、イルカ漁に対する抗議活動は継続されていると示した。

 重点として「違法行為の未然防止」と「関係機関との連携強化」を挙げ、「捕鯨などの関係者のみならず、太地町の住民が安心して仕事や生活ができるよう、対策に当たる全員が一丸となり最善を尽くしたいと考えている」と訓示した。

 その後、部隊員である警察官らはパトカーに乗り込み、町内の巡回に出発した。

(2020年8月7日付紙面より)

谷本克也本部長が訓示を行った=5日、太地町の特別警戒本部現地警戒所
町内を巡回するためパトカーなどが出発した
2020年08月07日
18 商品券発行など市が説明
 新型コロナ対策会議  (新宮市議会 )

 新宮市議会(久保智敬議長、15人)は5日、新宮市役所で第1回「新宮市議会新型コロナウイルス感染症対策会議」を開いた。議員が新型コロナに係る市の対応や今後の支援策、方針などについて質問した。

 同対策会議は、災害時における議員の役割や行動に関する「新宮市議会災害発生時対応要領」を基に、新型コロナのような大規模感染症の発生時にも対応できるよう要領の一部改正を行ったもので、6月定例会本会議において設置された。

 開会に当たり、久保議長が「全国的に感染者が増え、近隣市町村でも感染者が確認されている。今週からは学校が夏休みに入り、来週にはお盆の帰省シーズンを迎える中、市民はこれまで以上に大きな不安を抱えている」とあいさつ。

 当局が新型コロナに係る給付金や支援金の受け付け・給付状況について説明。また、今後の支援策について▽プレミアム付共通商品券の発行▽介護サービス事業者等支援補助金▽子育て世帯応援商品券配布事業▽新生児臨時特別定額給付金(仮称)―などを計画していると報告した。

 プレミアム付共通商品券の発行は、新型コロナの影響で落ち込んだ地域経済と市民生活の支援を行う目的で、全市民1人当たりプレミアム率40%の1万円(1万4000円分)の商品券を販売するもの。市が全世帯に送る引換券をもってしての購入となる見通し。

 子育て世帯応援商品券配布事業は、「子育て世帯への臨時給付金」の支援対象外となっている平成14年4月2日~平成16年4月1日生まれの子どもがいる保護者などを対象として1人につき市共通商品券1万円分を支給。

 新生児臨時特別定額給付金(仮称)は、国の特別定額給付金の基準日を過ぎて、令和3年4月1日までに生まれた子ども1人に対し5万円を給付するもの。いずれも9月定例会で補正予算として上程する予定。

 議員からは盆の帰省シーズンにおける感染拡大を危惧する声が多く、田岡実千年市長自らが防災行政無線で感染対策の徹底や、人権への配慮を呼び掛けるメッセージを発信すべきとの意見が上がった。

 医療従事者が安心して職務を果たすための環境づくりや、感染予防対策を示した市独自のガイドラインの提示、面接制限が行われている介護現場における入居者や家族へのサポートなどを求める声もあった。

 田岡市長は「新宮保健所管内では感染者はゼロだが、感染リスクはゼロではない。引き続き3密を避けることや手洗い・マスクの徹底を」と呼び掛けるとともに「誰が感染するか分からない中、感染者や感染が疑われる者が非難されるといった風潮が広がってしまうと、当人は医療機関の受診をちゅうちょしたり行動履歴を隠したりするようになり感染拡大につながる可能性がある。感染した人に対して励まし見守っていくことが終息につながっていくのでは」と思いを語った。

(2020年8月7日付紙面より)

新型コロナ対策や支援策について意見が交わされた=5日、新宮市役所
2020年08月07日
19 交通違反の取り締まり強化
 管内、県内の交通情勢を報告  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)の本年度総会が5日、御浜町役場であり、顧問の濱口裕史・紀宝警察署長が管内、県内の交通情勢(4日現在)と対策を報告した。

 重大事故に直結する速度超過や信号無視、横断歩行者妨害など悪質危険な交通違反、あおり運転の取り締まりを強化し、歩行者保護に重点を置いた取り組み、反射材の配布活動も継続するとした。

 管内では164件(前年同期比39件減)の交通事故が発生。交通量の多い日中の国道42号で多発し、前方不注視や安全不確認による追突、出合い頭事故が多い。死亡事故は発生していないが、転落や車と自転車の衝突、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故があり、予断を許さない状況にあるという。

 横断歩道で止まってくれた車に対して児童が感謝の意を表する「止まってくれてありがとう運動」を実施しており、濱口署長は「横断歩道で止まらない車や住宅街の狭い道路でスピードを出す車を見掛ける。歩行者と車の事故は死亡事故に直結する危険性が高く、引き続き、住宅街での移動オービスを運用していく」と述べた。

 県内では2万8020件の交通事故が発生。前年同期より5611件減少し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策としての外出自粛が要因とみている。

 死亡事故は昨年、統計を取り始めた昭和29年以来最小の75人だったが、今年は45件46人で前年同期より6人増加した。このうち25人が高齢者で、17人が歩行中の事故で大半が夜間に発生し、反射材を着用していなかった。今後、高齢者の交通安全意識高揚を図り、死亡事故を減らすことが課題とした。

  □     □

■南郡交対協総会



 副会長の西田健・紀宝町長、紀宝、御浜両町の議会議長ら20人が出席し、本年度の事業計画、予算を決めた。

 同協議会は紀宝警察署管内の議会、老人クラブ連合会、小中学校、高校、県などで組織。昨年度は年4回の交通安全運動期間中、広報啓発活動、交通安全教室などに取り組んできた。

 冒頭、大畑会長が「先月28日に御浜町で2人の陽性患者が出たが、その後の検査で濃厚接触者が陰性との結果が出た」と報告。「お盆を控えて交通事故の多発が懸念されるが、コロナ対策を講じながら新しい生活様式を踏まえて啓発活動を工夫したい。それぞれの立場でご協力を」と述べた。

 本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、7月の「夏の交通安全県民運動」を中止したが、秋の全国交通安全運動(9月21~30日)、年末の交通安全県民運動(12月1~10日)は実施する計画だという。年間を通して、毎月11日に早朝街頭指導、子どもを対象にした交通安全教育などを行う。

(2020年8月7日付紙面より)

紀宝警察署などがこれまで実施した交通事故防止の取り組み
2020年08月07日
20 仮移転に向け準備始まる
 10月再開目標にし図書館  (串本町 )

 串本町図書館が1日から、仮移転作業のため休館期間へ入った。仮移転先は地域保健福祉センター(町立体育館の隣)。公には10月ごろ移転先で開館としているが、内部的には10月1日(木)付の再開を目標にして作業を進めている。

 この仮移転は、図書館がある施設(旧園舎)の敷地を年末までに地権者に返還するために実施。同館は津波が届かず町民の利便性を損なわない場所への移転を模索し続けているが、現時点で筋道はついておらず将来に本移転ありとして今回は仮と位置付けている。

 同町教育委員会教育課社会教育グループによると、同センター1階の空き部屋(旧食堂)とロビーを仮移転先とし今月5日現在で整備工事はほぼ完了に達しているという。

 他方、仮移転では下旬の搬出に向け計画的に蔵書の箱詰め作業を始めている。同館職員によると、元と先ではフロアの形状が異なるため改めて利便性の高い書棚の配置を決め、それに合わせて蔵書を並べる必要があるそう。相応にシステム面での準備も要するなどで、5万冊規模の蔵書や再活用する書棚の搬出よりもそれらの搬入の方が大仕事になるが目標にかなうよう進めたいと話していた。

 移転元の施設は8月末までに空にし、9月以降に解体撤去して敷地を返還するという。

(2020年8月7日付紙面より)

仮移転に向け書棚の蔵書を計画的に箱詰めする図書館職員=5日、串本町図書館
2020年08月07日
21 安全快適な道路利用のために  県職員が清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )
2020年08月07日
22 基本的な感染症対策の徹底を  和歌山県が呼び掛け  
2020年08月07日
23 3種の絶滅危惧種が着生  モミジの木にムカデランの花  
2020年08月07日
24 自分の意見持ち社会参画を  新宮高校で租税教室  (新宮市 )
2020年08月07日
25 不要不急の往来自粛を  河上市長がメッセージ  (熊野市 )
2020年08月07日
26 夏休み前に自転車点検  紀宝町交通安全対策協議会  
2020年08月07日
27 町内でイワタバコが開花  日差し避け湿潤な岩肌で  (古座川町 )
2020年08月07日
28 盆を前に芝・草刈り進む  本州最南端の望楼の芝で  (串本町 )
2020年08月07日
29 安全に使って節電を  8月は電気使用安全月間  (電気工事工業組合 )