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2020年07月15日
1 雨の中、静かに神事斎行
 コロナで縮小の「那智の扇祭り」  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が営まれた。今年は新型コロナウイルス拡大防止のため、「扇みこし」や「大たいまつ」「那智の田楽」などの行事を中止し、規模を縮小。雨が降る中、神職や役員、祭り関係者のみで静かに神事が斎行された。

 扇祭りは、大社にまつられている12柱の神々を12体の扇みこしにうつし、那智の滝前に里帰りさせて神霊、神力を奮い起こし、万物の生成発展を祈る神事。

 今年はコロナ予防のため、参列や見物の呼び掛けも行っていないという。そのため、中止となった扇みこしの代わりに、サカキに紙垂(しで)を取り付けた御幣(ごへい)12本に御霊を移し、木製の辛櫃(からひつ)に納め、扇指が2人で担いだ。

 同じく大たいまつも出せないことから、神役が小たいまつ2本を持ち、子の使いが火の付いた小たいまつを持った。本社大前の儀、渡御祭の後は子の使い、馬扇、辛櫃、小たいまつの順に列を作り、例年通りの順路で滝を目指した。飛瀧(ひろう)神社に到着後は雨のため、神事は滝前の建物屋内で執り行われた。

 男成宮司は五穀豊穣(ほうじょう)や国の繁栄などを願うとともに、コロナの終息に祈りを込めて祝詞を奏上した。

(2020年7月15日付紙面より)

辛櫃を担ぎ飛瀧神社を目指す=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
渡御の様子
2020年07月15日
2 早急な方針見直し図る 水害受け約10年ぶり開催 (熊野川懇談会)

 国土交通省近畿地方整備局は13日、新宮市役所別館で「熊野川懇談会」を開いた。学識経験者や地元関係者らが出席し、新宮川水系熊野川の今後の河川整備などについて意見交換が行われた。規約の改定や委員長選出もあり、委員長に京都大学防災研究所の藤田正治教授が、委員長代理に熊野自然保護連絡協議会副会長の瀧野秀二さんが選ばれた。

 同懇談会は、新宮川水系直轄管理区間(猿谷ダム周辺、熊野川河口周辺)の河川整備計画を策定するに当たり、学識経験者から意見を聞くために平成16年10月に設置。熊野川らしさや、あるべき姿を踏まえつつ、「熊野川河川整備計画」の原案について意見を述べるとともに、関係住民の意見の聴取や反映方法について提言し、河川整備計画の策定に寄与する目的がある。

 「河川整備計画」は、今後20~30年間の具体的な河川整備の内容を示したもの。長期的な河川整備の基本となるべき方針を示したものが「河川整備基本方針」となる。河川整備計画については、平成9年に地域の意向を反映する手続きが法改正により導入された。

 第10回を数える今回の懇談会は、平成21年以来約10年ぶりの開催。平成23年の紀伊半島大水害により甚大な浸水被害が発生したことから河川整備基本方針を見直す必要が生じたため、見直しに先立ち懇談会を再開するに至った。新型コロナウイルス感染予防の観点から、一部の委員はウェブでの参加となった。

 懇談会開催に当たり、藤田委員長は「熊野川は日本一と言っても過言ではない川。しかし紀伊半島大水害や明治の十津川大水害などに代表されるように災害に関しても大規模である。懇談会を通して、熊野川の安全と環境、利活用などバランスの取れた熊野川のあり方について議論ができれば」とあいさつした。

 事務局は、懇談会の役割と経緯、熊野川の概要、水害以降の整備状況や対策などについて紹介。また、気候変動を踏まえた水災害対策の方向性と具体策について取りまとめた、社会資本整備審議会の答申概要についても説明した。

 今後は、8月ごろに現地視察会を実施する予定。第11回の懇談会へつなげていく。

(2020年7月15日付紙面より)

約10年ぶりに開催された熊野川懇談会の様子=13日、新宮市役所別館
2020年07月15日
3 歩き方の基礎など学ぶ
 ノルディックウオーキング教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で12日、ノルディックフィットネスウオーキング教室が始まった。本年度の参加者は18人。初日は講師の湊谷洋子さん、竹原生さんが専用のポール(棒)の持ち方や歩き方の基礎を指導し、参加者たちと汗を流した。

 町教育委員会主催で、今年4年目となる人気の教室。フィンランド生まれのウオーキングで、ポールを使うことによりひざに負担をかけず、美しい姿勢で歩くことができる。通常のウオーキングに比べてカロリー燃焼効率が高く、二の腕、おなか周りの筋肉を効果的に使うという。

 第1回は太地町の旧グリーンピア南紀で予定していたが、天候不良のため那智勝浦町教育センター内(旧三川小学校)体育センターで実施。参加者は靴ひもの結び方や安全確保について学び、早速ポールを振って歩く練習に取り掛かった。

 同町の久保田妙子さんは「友人に誘われて参加した。ポールを使うことで、自分の体がもっと上手に使えるようになるのではと感じた」と語った。

 今後は月1回集まり、町内の風景を楽しみながら歩く。期間中は町がポールを貸し出し、いつでも練習することができる。講師の竹原さんは「外で歩くともっと楽しい。次回は晴れるといいですね」と話していた。

(2020年7月15日付紙面より)

ポールを使って歩く練習=12日、那智勝浦町教育センター
2020年07月15日
4 病院職員156人ともに陰性
 抗体検査の結論など公表  (串本町 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者、阪本繁院長)が13日、職員156人(=休職中の5人を除いた全職員)を対象にして新型コロナウイルスの抗体検査を実施し、ともに陰性だったことを公表した。

 この検査は先月15日から30日までの間、職員の感染歴把握と実施している感染予防対策の適切さを推し量る目的で正職員103人と会計年度任用職員など53人を対象にして段階的に実施。7月初旬に全ての結果がそろい、「全員陰性」との結論を得た。

 同病院は同ウイルスの感染拡大の影響で外来患者数が昨年同月比で2割ほど減っている実感を持っていて、その背景に通院による感染の不安を抱えていることをつかんでいる。他方で医療の前線に立つ職員が全員陰性という結果は不安から受診や救急を控えている患者が安心するきっかけになると考え、結論を公表することにしたという。

 同町の現在の人口は約1万5600人で、職員が町内外に在住する実情はあるが今回の検査数は人口のおおむね1%に相当。少人数だが実施率で見れば都市圏に勝る実績で、検査対象が20~60代という限定的な年齢幅であることやさまざまな職歴、同ウイルスの抗体保有期間などを勘案して「抗体保有者0」という数字は十分とは言えないが「町内では感染者はほぼゼロ」と推察できる資料であると同病院はこの結論を考察している。

  □     □

受診など控える患者の安心に



 同病院は感染症患者とその他患者の接触を避けるため、今年1月に独自手法で発熱外来を設置。以降も来院者のマスク着用徹底や面会制限、同ウイルス感染症患者受け入れのための病室隔離用パーティションの事前準備などの感染予防対策を重ねている。

 竹村管理者は、職員が一丸になって「感染すれば他人にうつしてしまう」ことを重々心得て感染予防対策に努めていることが結論に現れた、と判断。この結論が受診や救急を控えた末の重症化を防ぐ安心材料となることを願いつつ、①最大限の感染対策を行いつつ②地域の実情「患者の多くが高齢者であること」を踏まえ③必要以上に恐れず(正しく恐れて)④感染症を理由に診療を拒むことなく診療に当たる―と今後の方針を掲げ、併せて保険適用の抗原検査を導入しスクリーニングを実施したい考えも明かした。

 公表に立ち会った田嶋勝正町長は「病院スタッフは感染のリスクが高いが陽性が1人もでなかったという状況は、まちにとって安心につながる結果だと思う。これを機に町民の皆さまに感染予防の徹底を改めてお願いし、まちとしてもコロナ対策に一層の力を入れていきたい」とコメントした。

(2020年7月15日付紙面より)

病院職員対象の抗体検査の結論を語る竹村司管理者(左)と田嶋勝正町長=13日、串本町役場本庁
2020年07月15日
5 救急体制の充実目指し  紀南地域救急医療対策協議会  (熊野市 )
2020年07月15日
6 県道小船紀宝線の整備を  川丈4地区の区長が町に要望  (紀宝町 )
2020年07月15日
7 畦越進さんに感謝状伝達  夏山繁さんに人権擁護委員を委嘱  (紀宝町 )
2020年07月15日
8 「いかのおすし」の約束  下里小学校で防犯教室  (那智勝浦町 )
2020年07月15日
9 精巧な伝統技術に感動  父の元へ戻った勢子舟  (太地町 )
2020年07月15日
10 交通安全意識の喚起図る  わかやま夏の交通安全運動迎え  (串本警察署 )
2020年07月15日
11 JAL寄贈の菓子託す  串本町へ2200人分  (南紀白浜エアポート )
2020年07月15日
12 ヒオウギの花 阿須賀神社境内で 
2020年07月15日
13 運搬や分別に4460万円  新宮港工業用地内埋設物処理事業  (新宮市議会 )
2020年07月15日
14 お悔やみ情報