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【検索ステータス】2020年02月の新聞記事一覧 
2020年02月29日
1 一般会計は過去最大191億円 新年度の当初予算案発表 (新宮市)

 新宮市は28日、総額376億7138万9千円(前年度比3・2%増)の令和2年度当初予算案を発表した。一般会計は191億4001万3千円と前年度に比べて7・3%増で、過去最大の数字となった。市の予算の最小化を狙い、合併特例事業債や過疎対策事業債など財源措置に有効な起債を活用し「市民が夢と希望を持てるまちづくり」を目指す予算編成となった。喫緊の課題である人口減少や少子高齢化問題に対し総合的かつ計画的な取り組みを推進していく。3月3日(火)開会の市議会3月定例会に提出する。

  □     □

■歳入



 市税は、市民税では人口減などの影響により0・8%の減、固定資産税では償却資産が2・2%の減を見込む一方で、新築件数の見込み増などにより、家屋で2・0%増、総額で0・3%の増を見込んでいる。

 地方特例交付金は、住宅ローン減税分は前年度同額、軽・普通自動車に係る環境性能割の消費増税に伴う臨時的軽減による減収補塡分を見込む一方で、幼児教育無償化分が皆減となるため49・3%減。

 地方交付税は、特別交付税は前年度同額だが、地財計画の一般財源総額が増となることや、前年度実績からの算定見込みなどにより、0・8%の増を見込む。

 繰入金は退職手当基金繰入金が減となったものの、新図書館整備事業に対する熊野川関連施設整備基金繰入金が増となったことなどから、20・9%増となった。

 市債は文化複合施設整備事業の実施に伴い、合併特例事業債、過疎対策事業債ともに増となったことなどから、総額で44・5%の増。

 歳入の構成比率は、自主財源21・1%、依存財源78・9%。

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■歳出



 投資的経費は、私立認定こども園整備事業補助金や盲人会館整備事業、重要文化財旧西村家住宅保存修理事業が皆減となる一方、文化複合施設整備事業や浮島隣保館、児童館施設改修事業などの増で、総額で25・6%増。

 義務的経費では、会計年度任用職員制度開始に伴い、従来は物件費に計上されていた賃金が報酬として人件費に計上されることから、人件費が大幅に増加し、物件費が大幅減となった。扶助費では私立認定こども園2園の増加などで増。公債費は南清園や蓬莱保育所などの整備に係る過疎債や臨時財政対策債などの償還額が増となるなど、総額で4・8%の増となった。

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■主な事業



▽地域公共交通再編事業(1726万8000円)熊野川地区にデマンドタクシーを導入し、地域公共交通の再編に取り組む。

▽三輪崎庁舎整備事業(4109万1000円・新)三輪崎支所と消防吏員派出所、分団詰所を一体化した合築による整備を行う。

▽高田村つくり推進事業(569万円・新)国の「地域おこし協力隊・集落支援員」制度を導入し、高田地区の再生、活性化を目指す。

▽浮島隣保館・児童館施設改修事業(9324万円・新)空調設備の取り替えや老朽化などにより傷んだ屋根や外壁、内装の補修などを行う。

▽市田川水系内水排水ポンプ整備事業(6900万円)市田川沿い低地の浸水被害防止のためポンプを設置する。本年度は実施設計を行う。

▽クリーンセンター維持管理費(3億1853万9000円)焼却プラントの定期メンテナンスを主に、更新整備を行い施設の長寿命化を図る。

▽敷屋大橋補修工事(2008万6000円・新)本橋梁の補修工事。本年度は設計業務を行う。

▽千穂王子ヶ浜線整備事業(1400万円・新)新宮駅前交差点から蓬莱3丁目までの道路拡幅工事を行う。

(2020年2月29日付紙面より)

2020年02月29日
2 「いつもありがとう」
 勝浦認定こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦認定こども園(井沼弘子園長)で27日、お別れ会があった。5歳児17人が訪れた保護者らと一緒にゲームなどを楽しみ、感謝状を手渡した。

 卒園前の思い出づくりと保護者や祖父母に日頃の感謝を伝える機会にと毎年行われている。

 冒頭で園児は「今からお別れ会を始めます」と元気よくあいさつ。「ひっつきもっつき」「くるくるくる」「かまきりマッサージ」「つらら」などの触れ合い遊びや、じゃんけん、オセロなどのゲームを楽しんだ。

 発表では保護者たちを前に子どもたちが順番に「いつもおいしいご飯を作ってくれてありがとう」「保育園へ送り迎えをしてくれてありがとう」「お父さん、お母さん大好きです」などを伝え、ペンダントとレターラック、絵と一緒に感謝状を手渡した。

 「虹」「夢わかば」の合唱を披露した後、園児が手作りしたクッキーを親子らで仲良く味わい、会場はにぎわった。

 お別れ会前には町立勝浦小学校の山下真司校長が保護者たちを対象に講話。校時表や時間割、同校の教育方針である「主体的に学び心豊かにたくましく生きる児童の育成」などを紹介し、「学校は子どもたちが自立して生きていくための学力や、対人関係、集団生活を体験し、社会性を身に付ける場所。子どもは喜びと感動を与えてくれる存在です。子育ての中で大変なことなどがあると思います。保護者の方々が弱音を吐く勇気も必要。抱え込まず、学校に相談を」と呼び掛けた。

 感謝状を受け取った保護者は「気持ちが伝わる最高のプレゼントで感動しました。優しく成長してもらいたい」。井沼園長は「お別れ会に向けて子どもたちは一生懸命練習に取り組んできました。親子で楽しんでもらい、園生活の思い出になってもらえれば」と話していた。

(2020年2月29日付紙面より)

感謝状を読む園児ら=27日、那智勝浦町立勝浦認定こども園
親子で触れ合い遊びを楽しんだ
2020年02月29日
3 1期生に送別の意尽くす 3年生に卒業証書を授与 (串本古座高校)

 県立串本古座高校(左近晴久校長)が28日、3年生101人(男子58、女子43)に卒業証書を授与した。

 3月2日(月)から始まる臨時休校措置に伴う対応。魅力化プロジェクトに基づく現体制1期生にできる限りの送別の意を尽くすため、同日予定していた授与を前倒しし全体予行の中で実施した。

 授与は措置の趣旨に沿い原則非公開として実施。在校生と教職員の拍手で3年生を迎え、各クラスの代表が左近校長からクラス全員分の証書を受領。左近校長は自身の意見を持ちつつ相手を思いやって折り合いをつける力をつけながら大いなる未来へ羽ばたくことを3年生の今後に願った。

 表彰を経て在校生を代表し上野晴夏さん(2年)が3年生との思い出を振り返り、仲間と過ごした日々を思い出してこれからも頑張ってほしいと期待。3年生を代表して藤﨑凜さんは先生・在校生・友人・両親への感謝を述べ、「今の私があるのは私だけの力ではなく、私と出会ってくれた何十、何百という皆さんのおかげ。これからも多くの人と出会い自分を磨いていきたい」と応えた。

(2020年2月29日付紙面より)

卒業証書の授与を受ける3年生=28日、県立串本古座高校
2020年02月29日
4 選挙年の慣例で骨格編成
 来年度当初予算案を発表  (古座川町 )

 古座川町が27日、来年度当初予算案を報道発表した。来年度は4年周期の町長・町議選年に当たるため、同予算案は骨格編成とする内容。一般会計と7特別会計の合計は42億2814万2千円で、本年度当初比3・31%減となっている。

 町長・町議選年の予算の方向性は次の任期を担う町長や町議に委ねる形が同町では慣例となっている。

 発表したのは義務的経費と継続事業に関係する投資的経費等で組んだ内容。一般会計案は歳入歳出とも総額を29億1580万円(本年度当初比5・89%減)で、本年度に財産取得した新・学童保育所施設の耐震改修工事や道路維持や災害復旧関係の諸工事、三尾川(みとがわ)公衆トイレ周辺整備工事など継続事業関係の投資的経費を含む分で骨格編成ながら相応の膨らみを帯びる形になっている。

 歳入歳出の区分別内訳は別図・別表の通り。歳出における人件費の大幅増は新たに導入する会計年度任用職員制度に伴い、現行の起用制度で物件費に含まれている原資を人件費へ振り替えることによるという。

 特別会計案の歳入・歳出総額は▽国民健康保険特別会計=4億3773万円(本年度当初比0・38%減)▽国民健康保険七川診療所特別会計=7544万7千円(同1・09%増)▽国民健康保険明神診療所特別会計=6788万4千円(同4・98%減)▽へき地診療所特別会計=2153万1千円(同2・29%増)▽簡易水道事業特別会計=6075万9千円(同28・72%増)▽介護保険特別会計=5億2784万3千円(同3・99%増)▽後期高齢者医療特別会計=1億2114万8千円(同7・06%増)―で、特別会計案の合計は13億1234万2千円(2・97%増)となっている。

(2020年2月29日付紙面より)


2020年02月29日
5 新型肺炎対策にも言及  田岡市長が記者会見で説明  (新宮市 )
2020年02月29日
6 楽しい思い出を胸に  保育所、保育園などでお別れ遠足  (那智勝浦町・新宮市 )
2020年02月29日
7 本年度実績など情報共有  文化セで第4回会合開く  (串本古座高校地域協議会 )
2020年02月29日
8 3月末解散などを決める  串本町実行委第3回総会  (ねんりんピック )
2020年02月29日
9 クマノザクラでいっぱいに  小森川で苗木を試験栽培  (古座川町 )
2020年02月29日
10 空き巣被害が連続発生  紀宝署が注意呼び掛ける  
2020年02月29日
11 三重県立高校入試後期志願状況 木本総合学科は1・28倍 
2020年02月29日
12 当初予算84億9千万円  新型コロナ対策でマスク着用  (紀宝町議会定例会 )
2020年02月29日
13 宇宙など新規企画も登場  第16回おもしろらんど春祭り  
2020年02月28日
14 「やりたいことを追求する時代」
 「経営改革三本の矢」セミナー  (新宮信用金庫 )

 (公財)わかやま産業振興財団 和歌山県プロフェッショナル人材戦略拠点は26日、新宮市仲之町のCOLORsで「経営改革三本の矢」セミナー「生産性改善のための経営者の意識改革!」を開いた。アクティベイト㈱の海老一宏・代表取締役社長が「生産性改善のための経営者の意識改革」をテーマに講演。若き経営者ら約40人が聴講した。

 同戦略は各道府県にプロフェッショナル人材戦略拠点を設置し、地域の関係機関などと連携しながら、地域企業の「攻めの経営」への転身を後押しするとともに、それを実践していくプロフェッショナル人材の活用について、経営者の意欲を喚起し、民間人材ビジネス事業者などを通じてマッチングの実現をサポートする事業。この日のセミナーは、新宮信用金庫「しんぐう信金経営者塾100人会」が共催している。

 海老社長は中央大学卒業後、東証一部上場企業に入社。人事、経理、営業に携わる。独立し、小売・サービスのFC本部経営を経験後、人材紹介業界へ。トップエージェントの実績を経て、2005年にアクティベイト設立。代表に就任し、全国主要都市で県依頼の「プロ人材活用セミナー」を実施している。

 海老社長は内閣府が推奨するプロフェッショナル人材戦略事業について説明。国は東京一極集中を少子高齢化の原因の一つと考え、全国的に働き手が不足する地方の企業の底上げを図ることにより、東京で働く若い人材の地方分散を狙っているなどと話した。

 20世紀型優秀者が終焉(しゅうえん)を迎えているとし▽正解を探す▽生産性を上げる▽ルールを守る▽綿密に計画し実行する▽奪い、独占する▽経験に頼る―などの「オールドタイプ」から▽問題を探す▽意味を与える▽遊びを盛り込む▽自らの道徳観に従う▽とりあえず試す▽与え、共有する―などの「ニュータイプ」に移行しているとし「現在は何が成功するのか正解なのか分からない。いい大学を出る必要もなく、どこに成功者が現れるかも分からない。自分のやりたいことを本気になって追求する時代」と話した。

 人口減少や市場の縮小、VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)時代、人工知能(AI)などの台頭による第4次産業革命、人生100年時代など、企業と人間が置かれている環境について話し、働き方改革や戦略の転換によって「ブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓の)市場の創造と追求」「幸せと自己実現の追求」に結び付くと説明。「ナンバーワンである必要はもはやなくなった」とした。

 開会に当たり、同信用金庫の浦木睦雄理事長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息と、当地方の事業主の存続を願った。

(2020年2月28日付紙面より)

約40人の経営者や事業主らが聴講した=26日、新宮市仲之町
海老一宏・代表取締役社長
2020年02月28日
15 災害に対するノウハウなど共有
 三原市と災害協定を締結  (新宮市 )

 田岡実千年新宮市長や前田賢一市議会議長らは20日、姉妹都市の広島県三原市を訪れ、同市と災害時相互応援協定を締結した。締結を機に両市はさらなる交流を深め、いつ発生するか分からない災害に備えていく。

 両市のつながりは約400年前から。初代新宮城主の浅野忠吉(ただよし)が、主君の浅野長晟(ながあきら)の広島藩への転封とともに、随行する形で備後国三原3万石を領する三原城の城代家老となり、転封に当たり、新宮城下三輪崎の熊野水軍水主(かこ)衆が水先案内人を務め、その一部が三原城下米田山麓(現在の三原市旭町)にとどまった。人々は熊野権現を勧請(かんじょう)し、熊野神社(現・籠恕=かごぬ=神社)を建立した。

 1973(昭和48)年以降、相互に親善使節団を派遣するなどの交流を続けていたが、91(平成3)年を最後に途絶えていた。2016(平成28)年に亀井寿一郎・前副市長らが三原市を約25年ぶりに公式訪問。田岡市長の親書を天満・三原市長に手渡し、交流を約束していた経緯があり、昨年11月の姉妹都市提携へとつながった。

 このたびの災害協定は姉妹都市提携の目的の一つ。災害における応援の種類や応援要請の手続き、費用負担などについて定めるとともに、市民ボランティアに対する情報提供など市民レベルでの活動も支援していくとしており、発災時の応急対策と復旧対策を円滑に遂行するために必要な事項を定めている。

 両市は今後、それぞれが持つ災害対応に関しての経験やノウハウを共有し、職員の視察派遣を行うなどして顔の見える関係を築くことで相互理解を深めていくという。

(2020年2月28日付紙面より)

田岡実千年新宮市長らが出席した協定調印式の様子=20日、広島県三原市(新宮市提供)
田岡市長(左)と天満祥典・三原市長が調印を交わした(新宮市提供)
2020年02月28日
16 声紋分析診断で強み知る
 小松エミさんが講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で26日、「Mam’s school」(本舘千子=もとだて・かづこ=代表)の勉強会があり、会員ら21人が参加した。声紋分析心理士の小松エミさんが講演し、参加者の声紋から潜在意識や自分の強みを診断した。

 小松さんは結婚式などで司会を務める傍ら、声や言葉の持つ力に魅了され、ビジヴォ認定ボイストレーナーの資格を取得。相手の心を引きつける声の作り方を指導している。

 声紋分析診断とは、声の周波数を数学的に分解・変換して12色で表現し、色彩心理学的な解釈を元に視覚化したもの。顕在意識、前意識、潜在意識の3階層を読み取り、強度分布から体調や強み、行動基準、ストレス具合などを解釈する。

 小松さんは「声には心や身体の調子が現れる。こういう人になろうと無理をするのではなく、自分の強みをどんどん表に出して楽しむことが大切」とアドバイスした。

 古座川町から友人と参加した女性は「すごく面白かった。当たっていると思うところも、そうでないところもあったが、自分について理解が深まった」と話していた。

 同スクールは会員制で、昨年4月に開校した。「お母さんが今よりもっと元気に、賢く、美しくなる 一緒に素晴らしい未来(子ども)をつくる」というビジョンの下、月1回勉強会を開いている。

(2020年2月28日付紙面より)

講演に耳を傾ける参加者=26日、那智勝浦町の南紀くろしお商工会
声紋から潜在意識などを読み取った
小松エミさん
2020年02月28日
17 安心して暮らせる社会に
 塩﨑さん夫妻が手話教室  (紀宝町 )

 手話はろう者(聴覚障害者)が操る言葉で、手指や体の動き、表情を使ってコミュニケーションを取る視覚的な言語だ。近年では全国的に「手話言語条例」の制定が進むなど、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会を目指して普及啓発が進んでいる。

 紀宝町では手話サークル「すいせん」が活動しており、塩﨑正司さん、美紀さん夫妻が各地で普及に努めている。

 26日には同町立成川小学校(岩本直樹校長、児童54人)で手話教室が開かれ、4年生8人が塩﨑さんらから、ろう者の生活や手話のあいさつを学んだ。

 総合的な学習、道徳の一環。2学期に国語で学習した点字の考案者ルイ・ブライユの内容とも関連している。授業には通訳として井奥つな子さんも協力した。

 正司さんは和歌山県立和歌山ろう学校での学習内容や自動車運転免許の取得で苦労したこと、これまで経験した仕事などを語った。ろう者の日常について、振動して起床時間を知らせる枕や来客を知らせるライト、テレビの字幕機能を使っていると紹介し、「最近は便利になって生活が楽しくなった。年を取って耳が聞こえにくくなったら、あなたたちの役に立つかも」と語った。

 児童は「おはよう」「こんにちは」「ごめんなさい」「ありがとう」などを習い、表情や相手の正面に立って話すことの大切さを学んだ。

 「すいせん」は第1火曜日と祝日を除く毎週火曜日午後7時30分から9時まで、町生涯学習センターまなびの郷で開いている他、各種イベントでボランティア活動にも取り組んでいる。「初めての方も大歓迎」と参加を呼び掛けている。

(2020年2月28日付紙面より)

手話を教える塩﨑正司さん、美紀さん夫妻=26日、紀宝町立成川小学校
「水曜日」の手話をする児童
2020年02月28日
18 中学校40人、高校85人が合格  近大新宮高校・中学校  
2020年02月28日
19 簡単な英会話に親しむ  ALTによる教室始まる  (那智勝浦町 )
2020年02月28日
20 「病気を予定しないで」  三浦院長の健康講座  (新宮市 )
2020年02月28日
21 感謝の振る舞い大盛況  道の駅「たいじ」で朝市  
2020年02月28日
22 45人が熱戦を展開  5児童館交流「ドッジビー大会」  (新宮市 )
2020年02月28日
23 想定最大浸想図など公表  古座川など県管理13河川  (和歌山県 )
2020年02月28日
24 10位の悔しさ今後のバネに  串本町チームが事後報告  (ジュニア駅伝 )
2020年02月28日
25 関西規模2大会出場を報告 串本JFC5、4年生選手ら (串本町)
2020年02月28日
26 親子でひな飾り工作  さくらんぼ&子育て支援セ  (紀宝町 )
2020年02月28日
27 自然や季節を五七五で  俳句コンクに12校467人が応募  (紀南高校 )
2020年02月28日
28 小学校生活を知る  王子ヶ浜小で体験入学  (新宮市 )
2020年02月28日
29 お悔やみ情報
  
2020年02月27日
30 「助けられる側」から「助ける側」へ
 新宮市で臨災局設置訓練  (県情報化推進協議会 )

 和歌山県情報化推進協議会(Wida)は22日、新宮市でFM放送機材を用いた臨時災害放送局(臨災局)設置および運用訓練を実施した。総務省近畿総合通信局、和歌山放送ラジオ、市などの協力のもと、市庁舎内に機材を設置。臨災局を設け試験放送を行った。県立新宮高校、近畿大学附属新宮高校の有志生徒らが参加し、原稿の読み上げや、災害を想定した現場リポートなどに取り組んだ。

 県内にはFMコミュニティ放送局が5局開設されており、各放送局は発災時は臨時災害放送局に転換されると予想されるが、新宮市は放送局エリアから外れている。訓練は解決に向け問題点や課題を明らかにするもので、(公財)JR西日本あんしん社会財団の助成を受けている。高校生らに参加を呼び掛けることによって「助けられる側」から「助ける側」を体験してもらい、今後の有事に生かしてもらう目的もある。

 放送は和歌山放送新宮支局の気象予報士・引本孝之さんがパーソナリティーを務めた。和歌山大学の佐藤周名誉教授、和歌山信愛女子短期大学の伊藤宏教授も放送に加わった。受信状態をリポートするラジオカーも出動し、市立医療センターを出発後、市内の各ポイントを巡り受信状況を伝えた。

 生徒有志らが、串本町沖を震源とするマグニチュード9・1の地震が発生したと想定し原稿を読み上げた。地域ごとの被害状況や給水車・避難所情報、携帯電話の電波状況などを詳しく伝え「市民の皆さんは落ち着いて行動してください。近所の人でけがをした人はいませんか。お互い助け合ってください」などと呼び掛けた。

 当日の訓練に参加した新宮高校の池端未琴さん(1年)は「緊張したがいい経験ができた。今日は必死だったけど、災害のときには家族や知り合いの顔を思い浮かべながらリポートできたら」。南暁登さん(同)は「貴重な経験ができました」。

 近大新宮高校から参加した寺地梛さん(2年)は「マイクを通して、私のことを知らない人にも、言わなければならないことを伝えることができたら」。竹内未奈さん(同)は「失敗した部分もありますが経験できて良かったです」とそれぞれ感想を述べた。

 引本さんが「災害に対しても常に想像力を働かせ、最も効果的でかつ安価な方法で実現していけるよう考え続けていかなければならないのでは」と放送を締めくくった。

 調査を終え、総務省は「人口密集地の沿岸部まで電波が飛んだ。われわれとしては想定外の結果。この地域において臨災局は有効だと感じた」と見解を述べた。21日の試験放送では、全ての調査ポイントにおいて受信レベルは良好。22日の放送は天候の影響もあり、一部で受信できない地域があった。

(2020年2月27日付紙面より)

有志生徒らが訓練に参加した=22日、新宮市役所
臨時災害放送局での訓練の様子
2020年02月27日
31 念願の支援が実現
 第6回通常総会で報告  (和歌山ラオス友好協会 )

 和歌山ラオス友好協会(田邉毅一会長)は、ラオス人民民主共和国のルアンパバン県ガー市パノーム村の唯一の学校であるパノーム小学校(児童134人、教職員7人)への念願の学校建設支援を実現させた。今月に着工し、8月の完成を予定している。17日には新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで第6回通常総会を開き、同支援の報告と三つの議案を承認した。

 協会はラオスの観光と教育を援助し、友好的な関係を築こうと2015年1月、日本で19番目に発足。6年目を迎える。同共和国は豊かな自然と歴史的文化遺産が多く、「ルアンパバンの町」と「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」が世界遺産に登録されている。

 支援は校舎をはじめ、トイレや机、椅子、扇風機なども寄贈し、同会員らから募った寄付金を活用した。工事の委託先は現地法人で行われる。11月に行われる竣工(しゅんこう)式には同協会から田邉会長をはじめ会員、現地からは県知事や市長、村長、教育長、校長、政府関係者の約30人が出席し、交流を深める予定になっている。

 総会では20年度の事業として▽国際協力・親善に関する交流事業▽教育支援事業▽募金活動▽会員相互の親睦▽会員増強―などを計画した。総会後は懇親会が行われ、来賓の東川智昭・和歌山県東牟婁振興局長があいさつを述べた。

 田邉会長は「協会立ち上げ前の2年と設立後の5年間に渡り、試行錯誤をしながら地道に取り組んできました。ようやく学校建設にたどり着いたが、活動はここからが始まり。新たなスタートとして継続することが大切だと思っています。現地の子どもたちは真面目で勉強熱心。竣工式で喜んでくれる姿を見るのが楽しみです」と話していた。

(2020年2月27日付紙面より)

建設が決定したパノーム小学校(提供写真)
田邉毅一会長
2020年02月27日
32 地域資源巡り提言案検証
 早稲田大学地域連携ワークショップ  (串本町 )

 早稲田大学地域連携ワークショップ(WS)のフィールドワークが24日、串本町などで始まった。期間は27日(木)までの4日間で、学生12人が2班に分かれて地域資源をじかに体験し関係者にヒアリング調査を実施する内容。翌28日(金)に関係者対象の最終報告会を開き、地域に提言を寄せる流れで取り組んでいる。

 このWSは、同大学教育連携課が自治体と両輪で展開する地域活性化事業の一環。学生チームが特定の活性化テーマに基づいて対象地域に触れ、住民と共に課題の解決策を考え提案する課外活動として年10地域程度と両輪で展開している。

 同町とは前年度に引き続いての連携で、本年度は「地域活性化策の一環として、串本町での3泊4日のワーケーションのプログラムを提案」をテーマに掲げて学生に呼び掛け。学部学年問わずの12人が参加を希望し、1月9日のオリエンテーション以降に重ねた事前調査の集大成となるプログラム案を同町産業課など地域の関係者に示した上でフィールドワークに臨んだ。

 同課職員による送迎などの支援を受けながらプログラム案の検証に資する施設、自然、体験メニューなどの地域資源を巡り、実体験とヒアリング調査を重ねている。初日の午後は2班合同で串本町有田にある串本海中公園センター水族館を訪問。元館長で現南紀串本観光協会事務局長の宇井晋介さんの案内で館内展示や海中展望塔、バックヤードなど一般公開している部分を一通り確かめ、時々に案内の内容をメモし質問をするなどして理解を深めていた。

 28日の最終報告会は午前9時30分に同町文化センターで開くとし、学生の提案に興味がある一般の聴講希望も受け入れるという。

 教育学科1年の金田彩夏さんは、世界史を学ぶ中で日本とトルコの友好の歴史を知り興味があったところへ現地の同町を巡るこのWSの呼び掛けがあり参加を希望したそうで、「地域の良さを見つけてプロモーションする能力を身に付けたくて参加してみようと思った。地域にはたくさんの良さがあると思うし、今回は大阪や名古屋の皆さんにどうアピールするかを考えてプログラムを組み上げていけたら」と意気込みを語った。

(2020年2月27日付紙面より)

串本海中公園センター水族館でフィールドワークに臨む学生ら=24日、串本町有田
2020年02月27日
33 春の味覚をタイへ
 統一選果場で輸出ミカンを検査  (JA伊勢三重南紀 )

 タイへ輸出するミカンの輸出検査が25日、タイ側検査官1人と日本側植物検疫官3人によってJA伊勢三重南紀統一選果場=御浜町=で行われた。

 JA伊勢では平成22年度秋から温州ミカン、23年度初春から中晩柑類の「せとか」と「不知火(しらぬひ)」をタイへ輸出している。今回の輸出量はせとか6・3㌧、不知火1・5㌧で計7・8㌧。合同検査は輸出ごとの実施が条件となっており、検査官たちは一個一個を手に取って病害虫の有無を確認した。前日の24日には栽培ミカン園の調査も実施している。

 検査を終えたミカンは、中部国際空港セントレアと四日市港から空路と海路に分かれて輸送される。通常は3月中旬から、主に首都バンコクの百貨店などで販売されるそうだ。同JA三重南紀地区本部の山本裕二副本部長は「タイでの、せとかと不知火の認知度はまだこれから。販売価格はキロ当たり1000バーツ(25日現在で約3500円)ほどと聞く。生産者の手取りが第一条件だが、輸出はどんどん増やしたい」と話し、出荷量の増加に期待した。

(2020年2月27日付紙面より)

タイ国の検査官(右)らが輸出ミカンを検査=25日、御浜町のJA伊勢三重南紀統一選果場
2020年02月27日
34 七里御浜FCが3位に
 第21回紀北しんきんカップ  (少年サッカー大会 )
2020年02月27日
35 新宮、串本、那智が本戦へ進出
 小学生バレー新人大会地方予選  
2020年02月27日
36 天満天神社と宇久井稲荷神社で春の例大祭  那智勝浦町  
2020年02月27日
37 全日制平均倍率0・89倍  県立高校入試出願状況発表  (和歌山県教委 )
2020年02月27日
38 イベントなど原則中止に  新型コロナウイルス感染症対策本部  (新宮市 )
2020年02月27日
39 1位に西美晴さん  写連新宮支部2月例会  
2020年02月27日
40 自信を持ち楽しく披露  城南中でダンス発表会  (新宮市 )
2020年02月27日
41 受賞者の力作たたえる  石垣記念館特別絵画展・写真展  (太地町 )
2020年02月27日
42 最高記録更新を報告 那智勝浦町選手団が来庁 (和歌山県ジュニア駅伝)
2020年02月27日
43 まだ使える品を譲り受け  旧養春小で「エコカフェ」  (あったカフェ )
2020年02月27日
44 人集まる行事は基本中止に  厚労省基本方針発表を受け  (串本町と古座川町 )
2020年02月27日
45 動機を伝えて激励を受ける  自衛隊入隊予定者町長表敬  (串本町 )
2020年02月27日
46 社会で働く意義を学ぶ  地域住民招いて「対話集会」  (紀南高校 )
2020年02月27日
47 町内イベントの中止や延期  新型コロナウイルス対策で  (紀宝町 )
2020年02月27日
48 オオイヌノフグリ  新宮市郊外で咲く  
2020年02月27日
49 お悔やみ情報
  
2020年02月26日
50 皇室の繁栄など祈る
 令和初の「天長祭」  (熊野三山 )

 「天皇誕生日」の23日、熊野三山で天皇陛下の誕生日を祝うとともに、皇室の繁栄などを祈願する「天長祭」が営まれた。

  □     □

■熊野速玉大社



 新宮市の熊野速玉大社では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、巫女(みこ)たちが優雅に神楽「浦安の舞」を奉納。濱口太史県議、大社崇敬会の杉本義和会長、敬神婦人会の久保あや子会長ら参列者たちが玉串を供えた。

 神事後、上野宮司は平成4(1992)年に、当時皇太子だった天皇陛下が神倉神社や同大社を親拝したことを振り返り「今年は神武天皇即位から2680年の年。陛下は神武天皇が東征の際に登った『天磐盾(あまのいわたて)』とされるゴトビキ岩を感慨深くご覧になっていた」。

 日本国民にとって祝いの日であるとし「国の根幹に関わる節目として、大事にしていただきたい」とあいさつした。

  □     □

■熊野那智大社



 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では午前8時から神職らが集まり、境内に設けられた祓(はら)い所でお祓いを受けた後、拝殿で神事を営んだ。

 男成宮司が祝詞を読み上げ、玉串をささげた。続いて、巫女が「浦安の舞」を奉納。足を止めて、手を合わせる参拝客の姿も見られた。

 男成宮司は「常に国民に心を寄せられている陛下にはこれからも健やかにお過ごしいただきたい。陛下のお気持ちを国民としても受け止めて、令和の国づくりに託していければと思う」と語った。

(2020年2月26日付紙面より)

上野顯宮司らが玉串を供えた=23日、新宮市の熊野速玉大社
浦安の舞が奉納された=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年02月26日
51 盛りだくさんの体験を楽しむ
 第16回おもしろらんど春祭り  (串本町 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で23日、イベント「第16回おもしろらんど春祭り」があり子どもやその家族らが盛りだくさんの体験を楽しんだ。

 潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)と同家(山口和紀所長)が主催する、2月最終日曜日恒例の地域交流行事。主催者が繰り広げる企画を軸にして地域もできることを持ち寄って参加する内容で回を重ねていて、今回も青少年の健全育成を目的とする同家の許容範囲内でステージに体験、出店などが数多くそろい、来場者の利用を集めた。

 当日は程よく雲が流れる晴天の下で開会を迎え、主催者を代表して地主会長があいさつをして来場を歓迎し、来賓の田嶋勝正町長、佐藤武治県議会議員、潮﨑伸彦教育長、県青少年・男女共同参画課の湯葉努課長が祝辞を述べて活気に満ちた同行事の実施を喜んだ。

 同協議会は今回、同町田原で建設が進む小型ロケット発射場の話題に乗り、定番となっている挑戦企画「おもしろスポーツ」全種に宇宙を感じる要素を導入。同家職員手作りの実物大(全長18㍍など)小型ロケットの絵に将来の夢などを描いた飾り紙を貼る体験もあり、来年12月ごろに始まる見込みの打ち上げに向けた機運をスタンプラリーの達成を目指して続々と利用する子どもらと分かち合った。

 串本郵便局やJR串本駅の事業PRや串本警察署や航空自衛隊串本分屯基地の車両展示に加え、自衛隊和歌山地方協力本部が南極の氷を体感するコーナーを開き氷が溶ける音や中に閉じ込められた約10万年前の空気をかぐなど貴重な体験の機会を提供。製作費200万円の新宮鐡道ジオラマや希少な史料などの展示紹介、かんりん文庫の出張図書館と読み聞かせ、ロボット体験など初参加の企画も複数あり、定番になっている諸企画と共に子どもらの興味を引いた。

 兄弟お笑いコンビすみたにの総合司会で繰り広げられたステージは姉妹ユニット「あまのね」によるオープニング演奏で開幕し、上野山こども園、くしもとこども園、潮岬こども園、出雲小学校、県立串本古座高校書道部など青少年の出演に加え、同基地のファンシードリルなど成人の発表も続くなど盛りだくさんのプログラムが続いた。

 終盤では出雲獅子舞保存会が舞楽を披露。正午に子ども対象の菓子まき(餅を含む)、最後は全員対象の餅まきをして締めくくった。

(2020年2月26日付紙面より)

好天の下でにぎわう第16回おもしろらんど春祭りの会場=23日、県立潮岬青少年の家
2020年02月26日
52 育児体験を自信につなげて
 「Go To ハローワーク」に八木早希さん  (新宮市 )

 和歌山労働局・ハローワークは23日、新宮市役所別館で「Go To ハローワークin新宮」を開催した。和歌山を拠点に活動するシンガー・ソングライターのさつきのあきさんが「親子ミニコンサート」で会場を盛り上げたほか、司会進行の津山理美さんとフリーアナウンサーの八木早希さんがトークを繰り広げた。

 和歌山労働局委託事業の一環として開催。若者を中心としたハローワーク離れが取り沙汰される中、ハローワークを身近な存在として広く知ってもらい、利用することによって働き手不足の解消や地元の企業への理解を深めることによる地域活性化に寄与する目的がある。

 会場には相談コーナーが設けられたほか、オープニングではユースエール認定企業である特別養護老人ホーム黒潮園(同市三輪崎)の岡司理事長が同施設の取り組みや雇用形態などについて説明した。

 八木さんによるトークショーでは、フリーアナウンサーに転向したきっかけや、アナウンサーとしての失敗談、ハリウッド俳優を取材した時のエピソードなどを明かした。

 八木さんは2007年、毎日放送アナウンサー時代に結婚。11年に同社を退職後、フリーに転身した。結婚10年後の16年に第1子、18年に第2子を出産。現在3歳と1歳半の子どもの育児と並行しながら活動を続けている。

 アナウンサーという仕事について「いろんな人に会いたいというのは私個人の純粋な喜び。仕事はずっと続けていきたい」。出産を経て自分の体との付き合いが分かったと述べ「心は満たされているが体力は使う」と笑顔で話した。

 育児に励む現在は、今ある仕事に手を抜かず、これまでのキャリアを生かす心持ちで挑んでいるとし、子どもたちに対しては「母、妻といったことだけでなく、その人の人生や喜びなどがあることを見せられたら」。

 出産や育児を経て再就職を目指す女性に対して「やりがいのある仕事にするかどうかは自分次第。家にいると仕事をする自信がなくなるが、家での仕事量はすごい。いろいろなことを同時進行する能力を、そのまま自信につなげてほしい」と呼び掛け、「自信を持って一緒にすてきな年の取り方をしましょう」とエールを送った。

(2020年2月26日付紙面より)

八木早希さん(右)が再就職を目指す女性にエールを送った=23日、新宮市役所別館
さつきのあきさんがミニコンサートをした
2020年02月26日
53 高瀬会がロコモ講習を実施  赤十字奉仕団の意欲に応え  (古座川町 )
2020年02月26日
54 絵本作家の思いに触れる  読書活動推進フォーラム  (古座川町 )
2020年02月26日
55 南海トラフ巨大地震に備え  連隊が現地訓練や資材展示  (陸上自衛隊 )
2020年02月26日
56 トモニ指導法で豊かな生活を  発達障害児者のための学習法紹介  (那智勝浦町 )
2020年02月26日
57 地域一体で交流深める  丹鶴地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2020年02月26日
58 的を射抜き邪気払う  天満の天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )
2020年02月26日
59 子どもの舞、次へ  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2020年02月26日
60 通園路で足型マークを補修  うどの幼の保護者が取り組む  
2020年02月26日
61 小学生20人が工作楽しむ  わくわく科学教室  (紀宝町 )
2020年02月26日
62 15人が大烏帽子山を歩く  山歩き部会の福田さんが案内  (紀宝町 )
2020年02月26日
63 桜の楽園を目指して  植樹祭でクマノザクラを150本  (熊野さくらの会 )
2020年02月26日
64 早くもクマノザクラが開花  那智勝浦町  
2020年02月26日
65 お悔やみ情報
  
2020年02月23日
66 連携構築し災害に備える
 ボラセン設置訓練に70人  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会(田中信秀会長)は22日、同市熊野川町の熊野川開発センターで災害ボランティアセンター設置運営訓練を実施した。約70人が参加し、駆け付けたボランティアを被災現場へスムーズに派遣する体制づくりを再確認した。

 訓練を通じてさまざまな団体や区、町内会などとの連携を構築し、市民の防災やボランティア意識の向上、新たな担い手の発掘、住民主体の災害時にも強い地域づくりを目的に行われている。令和元年度赤い羽根共同募金「新宮いのちの募金」の助成を活用した。

 開会で同協議会の上野展央副会長、熊野川町区長連絡協議会の下阪殖保会長、熊野川行政局の久保欽作局長がそれぞれあいさつ。

 講演会では和歌山県社会福祉協議会・災害ボランティアセンターの南出考さんが「災害時にも助け合える地域を目指して」をテーマに講話。2011年に発生した東日本大震災や紀伊半島大水害を基に説明し、「あの日、あの時の教訓を未来に伝えて残していかなければならない。誰もが『防災の担い手』の気持ちを忘れずにいてもらいたい」と呼び掛けた。

 訓練は数日前の午前6時に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8・0、震度6強の地震が発生し、熊野川地域において家屋の倒壊や土砂崩れが発生していると想定。熊野川開発センターに本部を設置してボランティアを振り分け、被災現場へ派遣した。

 資機材(発電機)の操作方法や簡易トイレの使用体験、西敷屋区自主防災会の備蓄品展示、熊野川中学校の生徒10人による炊き出し訓練も行われた。

 同協議会地域福祉部の西典久部長は「いつ発生するか分からない災害に備え、積極的に皆さんが訓練に取り組んでくれていました。訓練を通じて地域の方々の防災意識が、より高まってもらえれば」と話していた。

(2020年2月23日付紙面より)

炊き出し訓練に取り組む熊野川中学校の生徒ら=22日、新宮市熊野川町の熊野川開発センター
大勢のスタッフがボランティア役の受け入れを実践した
2020年02月23日
67 警戒所を高台に新設
 反捕鯨や海構想に対応  (太地町 )

 和歌山県警は、イルカなど小型鯨類の追い込み漁を行う太地町で、反捕鯨団体の違法な抗議活動対策に開所していた臨時交番を「和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所」と名称を改め、高台の町多目的センター敷地内に移転させた。21日にあった内覧会には関係者40人が出席した。

 県警は2011年から同町のイルカ漁を巡って、過激な抗議活動を行っていた環境保護団体「シーシェパード」などに対応するため、特別警戒本部を設置。毎年、漁が行われる間、臨時交番を開設し警戒活動を推進してきた。

  □     □

■新施設概要と建設理由



 老朽化が進む交番は、海抜が8㍍で一部浸水域にあった。それらを解消するとともに、今年から本格化する町の「鯨の海構想」事業により、活発化が予想される抗議活動に対応するために建設に至ったという。

 警戒所は元の交番より南西方向に直線で約500㍍付近に位置し、海抜は12㍍。木造平屋建てで延べ床面積76・22平方㍍、敷地面積は286・63平方㍍のカラーガルバリウム葺き。来客対応用の公廨部や執務室、仮眠室、トイレ、シャワーなどを完備している。昨年11月から着工し2月末に完成、運用開始となる。漁期の9月から3月末までは7、8人が24時間常駐し警戒に当たる。

 同町特別警戒本部副本部長の谷本克也県警本部警備部参事官・公安課長は、31年ぶりに再開された商業捕鯨や「鯨の海構想」に触れ、「太地町の住民が安心して仕事や生活ができるよう、各種情報収集・分析を強化し、情勢に応じた警備体制の構築に万全を期していく。引き続き、海上保安庁と連携して警戒活動に取り組んでいきたい」とあいさつ。

 漁野洋伸副町長は「臨時交番の設置によって、町民や漁民の不安が大きく解消され、感謝している。今回、立派な施設が完成し、町の安心安全がより深まったと確信している」と話した。

 県警によると、今期は大きなトラブルの発生はないが、この日も反捕鯨と思われる外国人5人を確認していると説明した。

(2020年2月23日付紙面より)

高台に新設された和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所=21日、太地町多目的センター敷地内
谷本克也副本部長
2020年02月23日
68 4月から小学校で英語授業
 先進的な取り組み進む  (紀宝町 )

 来年度から始まる新学習指導要領で小学校の英語が教科化されることから、紀宝町では2年前から町内の小学校で英語教育の推進に取り組んできた。3年前に視察した姉妹町、石川県中能登町の英語教育をヒントに、中学校英語教諭が小学校に出向き指導・支援に当たってきた。

 町学校経営アドバイザーで元中学校長の辻本誠一さんは「移行措置期間の2年間で英語授業への準備を進めてきた。小中連携は県内でも先進的な取り組み。来年度に向けてスムーズに移行できるのでは」と話す。

 学習指導要領は約10年ぶりに改訂される。小学校3・4年で「外国語活動」、5・6年で教科としての「外国語」が導入される。

 同町では成川、神内、井田、鵜殿の各小学校で担任、矢渕中英語教諭、外国語指導助手(ALT)が協力して授業を作り上げてきた。相野谷小は相野谷中と連携、協力してきた。

 5・6年生は年間70時間の英語授業が加わることから、町教育委員会はALT1人を増員し、3人体制で充実を図る。

 21日には町長、教育長、教育委員で組織する町総合教育会議のメンバー5人が鵜殿小5年生の授業を視察した。授業は担任教諭、ALTのスミス・クラーク・ケッターズさんが進め、矢渕中の濱地啓祐教諭と成川小の杉谷将吾教諭がサポートした。

(2020年2月23日付紙面より)

英語教科化に向けた授業を視察する=21日、紀宝町立鵜殿小学校
2020年02月23日
69 音楽に合わせて楽しく発声
 スポーツボイス体験会  (新宮市 )

 新宮市健康長寿課は22日、市役所別館で令和元年度介護予防事業「スポーツボイス体験会」を開催した。紀宝町在住でスポーツボイス公認インストラクターの森まりかさんが講師を務め、約30人が音楽に合わせて発声しながら体を動かした。

 スポーツボイスは、プロが行っているボイストレーニングを誰でも簡単に楽しくできるように開発された運動。▽そしゃく、嚥下(えんげ)機能低下の予防や改善▽運動機能、体力低下の予防▽認知機能低下の予防―などに効果があるとされる。同市では初の開催となった。

 開会に当たり、田岡実千年市長があいさつ。新型コロナウイルス感染予防のために手洗いやせきエチケットなどの感染対策を呼び掛け、「ウイルスから身を守るためにも今回のスポーツボイス体験会をきっかけに健康な体づくりを行っていただければ。最後まで楽しんでください」と述べた。

 参加者らはストレッチで体を温めた後、森さんの指導で発声練習に取り組んだ。喉の声帯ストレッチで森さんは「喉仏の上げ下げは、物を飲み込むのと同じ運動になります」などと説明を挟みながらトレーニングをレクチャーした。参加者らは普段あまり使うことのない顔や喉周辺の筋肉をしっかり動かし、ストレッチに励んだ。約1時間半かけ、全身運動とともに、喉の使い方、息の吐き方などを体験した。

(2020年2月23日付紙面より)

スポーツボイスを体験する参加者=22日、新宮市役所別館
森まりかさん
2020年02月23日
70 「愛着障害」テーマに  自立支援協議会子ども部会が研修  (那智勝浦町 )
2020年02月23日
71 歯の大切さや磨き方学ぶ  わかば園作業所でブラッシング講座  (新宮市 )
2020年02月23日
72 バランス良く食べよう 正明保で給食バイキング (新宮市)
2020年02月23日
73 園児・教職員らがシェルターへ  天満保育園で避難訓練  (那智勝浦町 )
2020年02月23日
74 フィンランドのモルック体験  飛雪の滝キャンプ場で  (紀宝町 )
2020年02月23日
75 劇や合唱などで成長披露  学習発表会&6年生を送る会  (相野谷小 )
2020年02月23日
76 発電の仕組みや環境問題学ぶ  関電職員が出前授業  (井田小 )
2020年02月23日
77 親子で買い物を楽しむ  参観日にお店屋さんごっこ  (うどの幼 )
2020年02月23日
78 4人が彫紙アートに挑戦  福祉セで「寺子屋広場」  (紀宝町 )
2020年02月23日
79 お悔やみ情報
  
2020年02月22日
80 地域にふさわしいサービスとは
 ゲストハウスを考えるワークショップ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は20日、町体育文化会館で「那智勝浦町の魅力とそれにふさわしいゲストハウスを考える」ワークショップを開いた。大阪観光大学観光学研究所所長の小野田金司教授がナビゲーターを務める中、㈱FEEL JAPAN代表取締役社長・藤田勝光さんと、風景屋ELTAS代表・小林徹平さんの対談形式で展開。約30人が聴講した。

 ワークショップは、欧米豪からのインバウンド客が2020年日本で最も訪れたい地域に熊野が選ばれたことを受け、ロケット発射基地や自動車道開通、さらに南海トラフ地震を視野に入れ、同町の魅力とふさわしい宿泊施設(ゲストハウス)のあり方を考えるもの。

 同町が3月中の立ち上げを予定しているDMO設立準備に支援を行う小野田教授は「ゲストハウスは外国人に喜ばれ、うまくいけば地域にとっては核の拠点となる」。

 起業家で、東北や淡路島のインバウンド観光振興事業のアドバイザーも担う藤田さんは「自分たちにとっては見慣れた風景でも、海外の人にとっては新鮮なものに写るのでは」。

 経営する京都のゲストハウスでは、花見や餅つきなど季節のイベント時には地域住民に参加を呼び掛けているとし、「ゲストと地域の人をつなげる場所と位置付けており、役目だと思っている」と話した。

 観光地の再生を目指す十和田湖でゲストハウスを兼ねたワーキングスペースを経営する小林さんは、都市計画、土木、建築の観点から東北の復興計画策定に参画したことを紹介し、「石巻市雄勝町には10世帯ほどの限界集落があった。そこの住民に『集落が無くなることは分かっているが、使われ続けることを願っている』と言われたことが印象深い」と振り返った。

 同町の印象について小林さんは「大門坂や色川、熊野古道など、長く続くために必要なエッセンスがあると感じた」。ゲストハウスはその土地らしさがあればどこでもできると述べ、「木材や瓦の使い方が東北と違っていいと思った。しかし、古道を抜けたときに目に入る新建材の建物については世俗的に感じる」と感想を述べた。

 藤田さんはサービスについて「自分が持っている何かを出す、持っていない場合はみんなで一緒にやる。それの積み重ねでは」と話した。

 同町の魅力について、小林さんは「生活の香りがするのはとてもいい。ゲストハウスはそれを表現しやすい」。小野田教授は「文化や景色は日本でもトップクラスだが、情報が少ない。人に来てもらうための仕組みや仕掛けは後退していると感じる。若い人に頑張ってもらえれば」と話していた。

(2020年2月22日付紙面より)

対談をする(左から)小野田金司教授、藤田勝光さん、小林徹平さん=20日、那智勝浦町体育文化会館
約30人が聴講した
2020年02月22日
81 誤嚥抑えて食習慣守る
 地域保福セで公開講座  (くしもと町立病院 )

 串本町串本にある地域保健福祉センターで20日にくしもと町立病院の公開講座があり、15人が誤嚥(ごえん)を抑えて健やかな食習慣を守るために役立つ知識や知恵を教わるなどした。

 病院と地域を身近にしつつ予防医療の裾野を広げるきっかけとして、医療スタッフが講師となり年4回程度開いている同講座。今回は吉田裕子認定看護師〈摂食・嚥下(えんげ)障害看護〉と岡本公男理学療法士が登壇し、それぞれのテーマに即した情報発信に努めた。

 吉田さんの演題は「誤嚥性肺炎を防ぎ食事を楽しもう~いつまでも美味しく食べるには~」。気道に空気以外のものが入る状況を誤嚥といいその延長で起こる肺炎は誤って入った食べ物に付着する口腔(こうくう)内の細菌が引き起こすという筋道を立て、その予防は食事の工夫に加え口腔衛生や人体が持つ抵抗力の保持からも考えていけることを伝えた。

 加齢により増える誤嚥を抑えるため食前~食後に心掛けたい事柄、むせたときや喉に食べ物が残ってガラガラ声になっているときの対処方法にも触れ、いつまでもおいしく食べることは平均寿命と健康寿命の差を詰める上でも大切だとして、普段の食事を保ち続ける意識を促した。

 岡本さんの演題は「嚥下リハビリ~誤嚥予防のポジショニングと体操を中心に~」。喉に触れて嚥下の実感を確かめてもらいつつ首や肩や背中の緊張、仙骨座りなど不適切な体位といった嚥下障害を誘発する身体状況を紹介し、それら状況を取り除く嚥下体操や適切なポジショニング(ベッドや車いす使用時)を伝えた。

 講師2人は残った時間で質疑応答も受け付け、参加者からは喉に物を詰まらせたときの対処法や脳疾患でまひがある人にも嚥下体操は効果的か、身体への負担が大きい体操動作にはどう対処すればいいか、といった質問に答えるなどした。

(2020年2月22日付紙面より)

嚥下運動の実感を促しつつ嚥下リハビリやポジショニングを伝える岡本公男理学療法士=20日、串本町串本
2020年02月22日
82 令和初めての御下賜金
 わかば福祉会に伝達  (新宮市 )

 優良民間社会福祉事業施設や団体を対象とした天皇陛下からの御下賜金(ごかしきん)の伝達式が18日、和歌山県庁であり、新宮市下田の社会福祉法人わかば福祉会(前田厚子理事長)が伝達を受けた。

 御下賜金は天皇誕生日に際し、優良と認められる民間社会福祉事業施設や団体に毎年贈られるもの。今年は全国で67施設・団体が選ばれた。

 資格要件は▽社会福祉法第2条に規定する第1種社会福祉事業、または第2種社会福祉事業を行うことを目的とするもの▽2月23日現在において創立後5年以上の事業経歴を有し、かつ、過去5年間に御下賜金を拝受していない施設・団体―など。式には前田理事長ら5人が出席。仁坂吉伸知事から伝達書と御下賜金を受け取った。

 同法人は1994(平成6)年に設立。翌年のわかば園作業所を皮切りに、「かみくらホーム」や「うらしまホーム」、2015(平成27)年にはわかば園第2作業所を開設した。現在は市内で障害者福祉サービス事業所(生活保護、就労支援B型)やグループホームを運営している。

 御下賜金を受け、わかば園作業所の奥田修子施設長は「選んでいただいたことに恥じないよう今後も職員一同、利用者の方々のために支援をしていきたいと思います」。

 前田理事長は「令和となって初めての御下賜金を頂き非常に光栄です。これまでのわかば園を評価してもらい感謝しています」と話していた。

(2020年2月22日付紙面より)

伝達書と御下賜金を受ける前田厚子理事長=18日、和歌山市(提供写真)
仁坂吉伸知事(左から4番目)と式に出席した皆さん(提供写真)
2020年02月22日
83 専用電話で24時間対応  新型コロナウイルス  (和歌山県 )
2020年02月22日
84 雇用助成金などを解説  事業者ら対象に高年齢者人材活用セミナー  (新宮市 )
2020年02月22日
85 新宮市で試験電波を発信  臨災局設置、運営訓練  (県情報化推進協議会 )
2020年02月22日
86 写真で海外知り撮影教室も  写真家T.T.TANAKAさん来勝  
2020年02月22日
87 練習の成果を披露  三輪崎小で学習発表参観  (新宮市 )
2020年02月22日
88 目標掲げ決意を表明  宇久井中で立志式  (那智勝浦町 )
2020年02月22日
89 事例を交え支援学ぶ  2月定例会で講演  (紀宝町民児協 )
2020年02月22日
90 布絵本を手作りしよう  大江委久子さんが講座  (紀宝町 )
2020年02月22日
91 学ぶ楽しさ実感できる環境を  学力向上推進協議会  (紀宝町 )
2020年02月22日
92 火伏願って礼を尽くす  古座で愛宕権現の例祭  (串本町 )
2020年02月22日
93 地域包括の趣旨振り返る  医療・介護連携推進会議  (串本町 )
2020年02月22日
94 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第7回】カビない食パンは怖い!?  

 誰でも一度は耳にしたことがあると思います。

 スーパーなどで売られている食パンはカビない!というお話。確かにパン屋さんで買った食パンは2~3日しかもたないのに、大手メーカーのパンは賞味期限が長い。そのことが、怖いと感じる方も多いと思います。私も以前は、パンはパン屋さんで!と決めて、週末に買って冷凍していました。仕事をしていると、なかなか営業時間内に間に合わないからです。開いているパン屋さんを見つけたら喜々として飛び込んでいました。でも、実はこれも、そんなに怖がる話ではないんです。そもそも食パンには、保存料や防カビ剤は入っていません。保存料は、細菌やカビの生育を抑えますが、食パンには使いません(クリームパンなどの菓子パンには使われることがあります)。防カビ剤は、輸入される柑橘(かんきつ)類やバナナなどの果物には使われていますが、パンには使用できません。では、なぜスーパーの食パンが、パン屋さんのパンのようにカビないのか? 鈴鹿医療科学大学の長村洋一先生は「限りなく清潔な環境でパンを製造し、その清潔な状態を維持できるように包装することと、製造されたパンの環境をカビの生えにくい状況にすること、これらが大きな要素となってカビが生えない日持ちのするパンができる」(一般社団法人 日本食品安全協会ホームページより)と記しています。つまり、大手メーカーのパンがカビないのは、「ものすごく清潔な所で、人の手に触れず、無菌的な環境で製造されているから」なのです。

 この食パンカビ論争は、古くから語られていますが、その際に必ず悪者として登場する添加物が、「臭素酸カリウム」です。この臭素酸カリウムは、小麦粉処理剤として日本では使用が認められています。小麦をふっくらと焼き上げるために使用するものですが、この臭素酸カリウムはラット実験で発がん性が認められ、EUは使用を禁止しています。ただ、これは「量」の問題なのです。日本ではパンに使用が認められていますが、それはパンが焼かれることでほとんど消滅してしまうからなのです。その残量は厚生労働省によって厳しく制限されています。だから使われていても怖がる必要はないのですが、今では臭素酸カリウムを使うメーカーは一社もありません。

 私はこのカビない食パンの真実を学んでからは、スーパーの食パンを買うこともあります。パン屋さんの焼きたてのパンの方がおいしい!という気持ちには勝てないので、パン屋さんで買うこともあります。

 食品添加物は、薬にも毒にもならない!というのが、私の結論です。あらゆる毒は量でその毒性が決まります。今はインターネットで簡単に情報が手に入りますが、その分その情報に惑わされる機会も多くなっているのです。バランス良く、程よく、気楽に。それが食卓の笑顔の法則だと私は信じています。

(2020年2月22日付紙面より)

2020年02月22日
95 お悔やみ情報  
2020年02月21日
96 「熊野は宝の山だった」
 神保圭志さんがジオパークについて講話  (環境問題研究会 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)は19日夜、新宮市の井の沢隣保館で2月例会を開いた。和歌山県観光ガイド専門員の神保圭志さんが「南紀熊野ジオパークの文化的景観」をテーマに話した。

 神保さんは文化的景観の定義について、神倉神社のゴトビキ岩を挙げ「自然の石に人間の手が加わって付加価値が付いているもの」と説明。ジオパークの概念を「岩石から宇宙、過去から未来まで、海や山の大自然からそこに暮らす生き物

と人々までを一つにして考える場所」と述べ、認定後も4年に1度再審査があることを付け加えた。

 南紀熊野ジオパークは地殻変動が大きく、プレートの動きを調査することに適していると世界的に注目されているという。神保さんは「日本列島を構成する代表的な三つの地質体(前弧海盆堆積体、火成岩体、付加体)が全て見られる価値ある地域」と解説した。

 約1500万年前に紀伊半島で一斉に世界最大規模の火山活動が起こり、巨大カルデラ火山が幾つも存在したと説明し「現在噴火活動をしている阿蘇山は直径約20㌔だが、熊野カルデラは40㌔あった。噴火当時、紀伊半島はほとんど火砕流に覆われてしまったと考えられる」。

 火山活動が現在にもたらす恩恵として▽断層沿いの熱水の湧出による名湯が誕生▽鉱物成分を含んだ熱水によって鉱床が形成▽火成岩体の岩壁や滝が信仰の対象になり熊野の霊場が生まれた▽固く、風化に強い火成岩体からなる熊野海岸山地が大量の降雨をもたらしたことによる豊かな森林の形成―を挙げた。

 神保さんは「かつて熊野は宝の山だった」とし、同市熊野川町志古の熊野炭田、「日本のエアーズロック」と称し古座川町の一枚岩、「バイオマスエネルギー生産地」と同町日南川の炭窯跡などをスライドで紹介。

 ゴトビキ岩や花の窟(いわや)神社(熊野市)、丹倉(あかぐら)神社(同)、那智の滝(那智勝浦町)、河内島(古座川町)など、火成岩体から生まれた聖地や信仰、またジオフードにも言及し「ジオパークの究極の目的は地域を元気にすること。ジオツーリズムで活性化できれば」と話した。

(2020年2月21日付紙面より)

ジオがもたらす恵みについて学びを深めた=19日、新宮市井の沢
神保圭志さん
2020年02月21日
97 来年度予算など承認
 広域市町村圏事務組合議会が定例会  (新宮公設市場 )

 新宮広域圏公設地方卸売市場の管理運営を行っている、新宮周辺広域市町村圏事務組合議会は19日、同市場で定例会を開いた。条例の制定と改正、令和2年度の一般会計予算、特別会計予算など4議案を承認した。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。市場を取り巻く状況はますます厳しくなっていると述べ「引き続き協力をいただき、安心安全な食の流通によって圏域住民の生活に寄与していきたい」と呼び掛けた。

 事務局から、青果・水産物の取り扱い状況について報告があった。青果における令和元年度(4~12月)の取扱量は1581㌧で前年比306㌧の減、取扱額は5億4046万8000円で同1億789万4000円の減。数量、金額共に昨年を大きく下回る状況であったと述べ、夏場の日照不足による三重県産ミカンの生育不良などを原因として挙げた。

 「量販店や大手スーパーとの取引の減少が取扱高に大きく影響している。卸売会社の新宮中央青果は提案や交渉などの対応に努めているが、取引先の事情もあり、取引を増やすには難しい状況」と説明した。

 水産物については、取扱量は164㌧で前年比4㌧減、取扱額は3億2281万7000円で同948万2000円の減。主力の食品取引先スーパーの廃業や、取引先の競合店の進出などの外的要因が原因と述べ「水産会社として売り上げ減をカバーしようと、他の取引品目での取引拡大と利益の確保に取り組んでいる」。管理事務所として市場の健全な運営に向け、改善すべき点は改善するよう指導に努めているとした。

 結果を受け、古座川町議会議長の大屋一成議員は「管理者、副管理者だけでなく、メンバーが一体となって取り組み、減少を食い止めなければならない」と意見した。

 令和2年度の一般会計予算総額は、歳入歳出それぞれ658万2000円(前年比145万6000円増)。特別会計予算の総額は歳入歳出それぞれ6470万7000円(同664万6000円減)。大屋議員は、卸売業者売上使用料が年々減少していく中、前年と同額の472万5000円を見込んでいることについて説明を求めた。

 事務局は「公設市場としての役割を果たすためには市場関係者が一体となって任務を行っていくことが必要。現在の状況が底と考えている」などと理解を求めた。

(2020年2月21日付紙面より)

新宮周辺広域市町村圏事務組合議会定例会の様子=19日、新宮広域圏公設地方卸売市場
2020年02月21日
98 好天の下で花盛り迎える
 鶴川公園のカワヅザクラ  (古座川町 )

 古座川町鶴川区内にある鶴川公園のカワヅザクラが花の盛りを迎え、区民や往来する人々の鑑賞を集めている。

 この公園は国道371号沿い、串本町高富方向に進んだ集落端にある。カワヅザクラは芝地の外周を囲うように16株あり、樹高はいずれも4㍍前後で枝張りは低く、間近に濃い色彩の花を見ることができる。

 今年は9日ごろからちらほらと咲き始めていたが、区民の河口洋さんによると16日の雨以降、一気に開花が進んだそう。19日現在でわずかにつぼみを残す満開に達し、一部の株ははらはらと花びらを散らし始めていた。

 河口さんは年々高齢化が進む区内ににぎわいがほしいという年長者の声に応え、19日から妻など有志を募って茶菓を提供する出店を始めた。同公園に日差しが差し込む午前10時~午後4時をめどにし、桜が散るまで続けるという。19日は一足早い花見の宴(昼食会)を楽しむ区民もいたそうで、昼下がりも通りすがりの車両が次々に公衆トイレがある同公園駐車場へ寄り、スマートフォンで咲き誇る花を撮影するなどしてにぎわっていた。

 河口さんによると今年は例年より10日ほど開花が早い印象だそうで、他方では22日(土)の雨の予報を心配し、散り際に風雨を受けたら23日(日・祝)、24日(月・振休)の連休は鑑賞には厳しいかもしれないと話していた。

(2020年2月21日付紙面より)

ほぼ満開の花盛りを迎えた鶴川公園のカワヅザクラ=19日、古座川町鶴川
わずかにつぼみを残しつつ咲き誇る花
2020年02月21日
99 池野山川に一番仔が到達
 稚アユの天然遡上始まる  (古座川町 )

 古座川町高池を流れる古座川支流の池野山川で19日、今年の稚アユの一番仔(こ)が見つかった。状況を確かめた古座川漁業協同組合(橋本尚視組合長)は「今年も天然遡上(そじょう)が始まった」とし、今後の推移観察に意欲を示している。

 古座川水系のアユは昨秋に産卵期を迎え、孵化した稚アユは一度海へ下り砕波帯で越冬。近年は2月中ごろから再び古座川へ遡上する傾向にある。

 橋本組合長は池野山川河口付近で日々稚アユの遡上を観察していて、今年はこの日に一番仔の姿を確認。時期同じくして見かける稚ボラの群れ(黒く数十以上で群れかじりつくようにコケを食べる)がじっとしているのに対し、一回り大きく白みがかった体色が特徴の稚アユはボラよりも素早く泳ぎ回り、時折石をこそぐようにしてコケを食べる様子もうかがえるという。

 同組合は先んじて12日、串本町の神野川河口域と橋杭海水浴場で砕波帯調査を実施。同域は振るわなかったが同浴場は数分の調査で493匹の稚アユがサンプル捕獲できたという。

 熊野川水系など他の水系でも天然遡上が始まったと話題が上がり始めているそうで、これらを総合的に勘案して橋本組合長は今年の天然遡上は良好と見据え、異例の8割増しとなる2・65㌧の放流を余儀なくされた昨年の遡上不良からの状況一転を期待していた。

(2020年2月21日付紙面より)

古座川支流池野山川に到達した稚アユ=20日、古座川町高池
12日に実施した砕波帯調査の様子とサンプル捕獲した稚アユ(古座川漁業協同組合提供)
2020年02月21日
100 地元勢も活躍示す
 県内外622人が修練の技を競う  (紀南柔道大会 )
2020年02月21日
101 雨に負けず果敢にプレー
 ラグビーフェス女子7人制大会  (熊野市 )
2020年02月21日
102 楽しくボールに親しむ
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2020年02月21日
103 3年連続で件数減少  19年休廃業・解散企業  (和歌山県 )
2020年02月21日
104 除菌脱臭装置など提供  新型コロナ発生を受け  (株式会社キナン )
2020年02月21日
105 入学前に仲良くなって  市野々小と井関保が交流会  (那智勝浦町 )
2020年02月21日
106 体力の向上目指し 新翔高校マラソン大会 (新宮市)
2020年02月21日
107 戦争の悲惨さ伝える  相野谷中で平和学習会  (紀宝町 )
2020年02月21日
108 不審な電話、メールに注意を  啓発活動に紀南高生が協力  (紀宝警察署 )
2020年02月21日
109 大縄跳びなどに挑戦  スポーツフェスティバル  (鵜殿小 )
2020年02月21日
110 新人は稲田羽琉君が優勝  第15回年始剣道大会  (串本町 )
2020年02月21日
111 幼児~中学生37人が競う  第43回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内防犯協 )
2020年02月21日
112 会場一体で盛り上がる  千穂第2地区がふれあい交流会  (新宮市 )
2020年02月21日
113 礼儀や思いやりの心学ぶ  本年度最後のお茶教室  (太地こども園 )
2020年02月21日
114 お悔やみ情報
  
2020年02月20日
115 児童が選挙の大切さ学ぶ
 太田小で県政おはなし講座  (那智勝浦町 )

 和歌山県選挙管理委員会と那智勝浦町選挙管理委員会は19日、同町立太田小学校(尾﨑卓子校長)で5・6年生13人を対象に「出張!県政おはなし講座『せんきょの大切さを知ろう~選挙マスターになろう~』」を開催した。本番さながらの模擬投票も行われ、児童らは選挙について理解を深めた。同町では初の実施となった。

 県選管によると、出前講座は公職選挙法改正による選挙権の18歳引き下げに伴い、これまでは高校生を中心に実施してきた。小・中学校でも行うことで選挙や投票への理解を深めることなどが目的。今後の投票に生かしてほしい狙いもある。

 和歌山県東牟婁振興局総務県民課の小西秀彰さんが「より良い社会をつくるために、皆さんの願いを実現してくれる代表者を選ぶ制度が選挙」と説明。「普通」「平等」「秘密」「自由」が選挙の原則だと話し、県や全国の投票率や、期日前投票の制度を紹介した。

 模擬投票では県選管の職員2人が立候補者として演説。理想の給食メニューとして、それぞれが掲げる「元気になれる楽しいメニュー」と「からだにやさしいヘルシーメニュー」について主張を述べた。

 児童には選挙公報と入場券が配布されており、自分たちの理想にかなう候補者名を記入し投票を済ませた。その後、開票作業も体験し、当選者の発表があった。

 小西さんは「選挙は未来の選択や、自分の暮らしを良くしていきたいなどの願いを伝える大切な機会。その権利を使っていただき、将来は選挙に興味を持ち、投票に行っていただけたらうれしいです」と話した。

 町教育委員会の寺本尚史教育次長は「教科書で学んでいることを実際に体験させていただき、ありがたい。県と町の選管の方々に感謝している。この学びを通して18歳になった際に投票所に足を運んでもらえたら」と語った。

(2020年2月20日付紙面より)

選挙の重要性を学ぶ児童=19日、那智勝浦町立太田小学校
記載所で自らが選ぶ候補者の名前を書いた
2020年02月20日
116 伝統手芸「オヤ」を紹介
 トルコ文化協会が講座  (串本町 )

 串本町トルコ文化協会(伊藤アイシェギュル代表)が14日、同町文化センターで「トルコ伝統手芸オヤ講座」を始めた。計4回開く計画で、制作の基礎を伝えて愛好の裾野拡大を目指すという。

 この講座は、トルコ人の伊藤代表が同町地域おこし協力隊の隊員だった頃に日本人も気軽に親しめそうな文化交流の一つとして思い描いていた形の一つ。オヤはトルコの女性がたしなむ編み物文化で主に地方で親しまれているが、伊藤代表は都市育ちでオヤになじみがなく日本国内の講師を呼ぶにも相応に経費がかかるなどでなかなか実現できずにいた。

 伊藤代表の後任として同町が国際交流員として起用したトルコ人のドゥルナ・オズカヤさんは地方育ちでオヤになじみがあり、同町が起用したトルコ人の女性2代越しで同講座を開くめどがついたという。

 受講登録者数は11人で、別途同協会の会員も適時参加する仕組み。オヤの編み方はいろいろあるが、今回はその中からかぎ針を使う編み方を紹介し、簡単な作品を作ってもらいながら編み方の基本を伝えるという。

 伊藤代表の思いを継いで技術を伝えるオズカヤさんは「オヤはオスマン帝国の時代から女性が趣味として親しんでいて、作るときは相手への思いや願いを込めて表現する。そのような女性の気持ちを感じてもらえたら」とコメント。

 伊藤代表は「インターネットでもいろいろなオヤが紹介されているが、これを買おうとすると決して安くはない。4回の講座で基礎を教えるので、インターネットで気になるオヤを見つけたら、ぜひ自分で作ってみてほしい。そのようにオヤを続けてくれたらうれしいし、その先で他にもたくさんあるトルコのいろいろな文化に興味を持ってもらえたら、お互いの友好がより深まって良いと思う」と語った。

(2020年2月20日付紙面より)

トルコの伝統手芸「オヤ」作りの準備をする受講生ら=14日、串本町文化センター
2020年02月20日
117 なれずし40本を木箱に
 12人が岡前さんらから教わる  (紀宝町浅里 )

 紀宝町浅里の浅里生活改善センターで19日、「なれ寿し教室」があり、町内と熊野市から参加した12人が作り方を学んだ。

 同地区のなれずしは冬場の郷土料理として多くの家庭で作られている。教室は地域の食文化の保存、継承を目的におととしから始まり3回目。

 70年近くなれずしを作り続けている同地区の岡前和榮さん(90)、飛雪の滝百姓塾の木下起査央代表理事(71)が指導し、サンマの塩漬け、塩抜きは百姓塾の女性会員が担当した。

 参加者は地元産サンマのさばき方を体験した後、通常の2倍の水で軟らかく炊いた地元産コシヒカリを細長く握る作業から始めた。サンマの上にご飯を乗せ、巻きすで丸めた。全員で約40本ほど巻き、岡前さんと木下さんが隙間なく木箱に詰めた。

 木下さんは「サンマは生臭さが残らないようきれいにさばくことがこつ。なれずしがおいしく出来上がるよう木箱に隙間なく敷き詰め、発酵が始まるまでの1週間が一番重要。その後は温度管理が大切になる」などとアドバイスした。

 今後は、2週間ほど寝かせ、その間、白カビを流す作業や水抜きは木下さんらが行う。参加者は3月4日(水)に再度集まり、完成したなれずしを試食する。

(2020年2月20日付紙面より)

なれずしを握る作業に取り組む=19日、紀宝町の浅里生活改善センター
木箱になれずしを詰める
2020年02月20日
118 「お茶ごっこ」に保護者ら招き
 丹鶴幼稚園の5歳児22人  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長)で14日、本年度最後の「お茶ごっこ」があった。5歳児22人が保護者らにお茶を振る舞うなど、茶道裏千家淡交会南紀学校茶道連絡協議会の会員から教わった作法を披露した。

 あいさつや礼儀を身に付け、感謝の気持ちや思いやりを育てるのが目的で、平成15年度から続けている。本年度4回目の今回は、日頃の稽古の成果を見てもらおうと保護者らを招いた。

 お香がたかれた園内で園児たちは、この日のために飾られたひな人形の色紙やツバキ、ロウバイを拝見。お菓子の「紅梅」とお茶を出し合い、姿勢を正して「お点前頂戴いたします」とお辞儀して味わった。

 作法を見守った保護者にもお菓子とお茶を出した。保護者は、子どもたちが運んだお茶とともにわが子の成長を楽しんでいた。

 1年間のお茶ごっこが終了し、お茶の稽古を通して美しい心を学んだ証しとして、下岡園長と茶道裏千家家元から「おしるし」が贈られた。

 園児たちは「お母さんに見てもらってうれしかった」「お菓子がおいしかった」などと笑顔を見せ、下岡園長は「あいさつやおもてなしを学びました。優しい心を大切にしてね」と呼び掛けた。

(2020年2月20日付紙面より)

保護者を招きお茶を振る舞う=14日、新宮市立丹鶴幼稚園
お茶を楽しむ園児たち
2020年02月20日
119 優勝は尾矢博さん
 もみじ会、2月月例杯  
2020年02月20日
120 450人が参加し熱戦
 第24回黒潮親善卓球大会  
2020年02月20日
121 競技通して交流深める
 第40回東牟婁スポ少空手道交流大会  
2020年02月20日
122 古式ゆかしく弓行事  熊野三所大神社例大祭  (那智勝浦町 )
2020年02月20日
123 母校への思いを込めて  昭和53、63年同窓会が寄付  (新宮高校 )
2020年02月20日
124 アーユルヴェーダに親しむ  医師の上馬塲和夫さんら招き  (那智勝浦町 )
2020年02月20日
125 森浦湾の工事費増額可決  鯨の海構想に向けて  (太地町議会 )
2020年02月20日
126 関西リーグでの活躍目指し  神大卓球部が体文で合宿  (那智勝浦町 )
2020年02月20日
127 「故郷でライブやってみたい」  ミュージシャンの和田ジョージさん  
2020年02月20日
128 新たな気持ちで精進  立春お茶会・お香の会  (萩原きもの総合学院 )
2020年02月20日
129 テント設営しキャンプ生活  主催事業で小学生14人挑戦  (潮岬青少年の家 )
2020年02月20日
130 園生活見学し講演を聴講  潮岬こども園で保育参観  (串本町 )
2020年02月20日
131 全国コンで協賛企業特別賞  南眞次さんの作品「磨丸太」  (古座川町 )
2020年02月20日
132 地域活力の求め方を探る  マナビィスト支援セミナー  (県教育委員会 )
2020年02月20日
133 パン屋などで買い物楽しむ  相野谷保でお店屋さんごっこ  (紀宝町 )
2020年02月20日
134 創作工房で陶芸教室  MANABI★ボランチ  (紀宝町 )
2020年02月19日
135 新宮市で臨災局設置訓練
 先立ち、新宮高校で防災学習  (県情報化推進協議会 )

 和歌山県情報化推進協議会(Wida)は22日(土)、新宮市でFM放送機材を用いた臨時災害放送局(臨災局)設置および運営訓練を実施する。臨災局は市役所に開設予定。ラジオ放送当日は、和歌山放送ラジオ・パーソナリティーの引本孝之さんが進行を務め、県立新宮高校生徒有志が協力し放送で流す原稿を読み上げる。訓練に先立ち、14日に同校で事前防災学習が行われ、Wida幹事長で和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授の佐藤周さんが「災害時の情報基盤としての放送 Old Mediaのラジオを見直す」をテーマに話した。

 このたびの訓練は、総務省近畿総合通信局、新宮市、新宮高校、放送関係者、研究教育関係者、住民や連絡調整を行う団体、ボランティアの協力、参加を得て取り組むもの。

 現在、県内にはFMコミュニティ放送局が5局開設されており、各放送局は発災時は臨災局に転換すると予想されるが、新宮市は放送局エリアから外れている。Widaでは、訓練の実施を通じて課題を明らかにし、解決に向けて活動を進めていく。

 事前防災学習には同校1年生177人が参加した。佐藤さんは2011年の東日本大震災、同年の紀伊半島大水害を振り返り、災害発生時には情報弱者をつくらないことが大事と述べた。

 情報メディアの種類やそれぞれのハード、ソフト面の問題点を指摘。「結局のところ、どのメディアが有効に機能するか予想がつかない。熊野地方を中心に、一時的に情報孤立、地理的孤立する地域が多発する。克服する手段の一つがコミュニティラジオ」と説明した。

 AMラジオとFMラジオの特徴や各ラジオ放送局の役割、臨災局の長所や仕組みなどについても解説。「助けられる存在から助ける存在に変わらなければならない」と呼び掛け、訓練への参加を求めた。

 22日は周波数79・6㍋㌹で午前10時ごろから午後0時30分ごろまで放送する。前日21日(金)は午前10時ごろから午後4時ごろまで試験的電波で音楽を放送予定。

(2020年2月19日付紙面より)

1年生が災害時の情報の重要性を学んだ=14日、県立新宮高校
佐藤周さん
2020年02月19日
136 代表集まり活動発展図る
 東牟婁老人クラブ指導者研修会  (那智勝浦町 )

 東牟婁老人クラブ連合会(玉置之一会長)は17日、「東牟婁地方単位老人クラブ指導者研修会」を那智勝浦町体育文化会館で開いた。那智勝浦町、太地、古座川、串本町、北山村の老人クラブから約58人が参加。講演や研修を受け、学びを深めた。

 同研修会は単位老人クラブ指導者(会長・副会長クラス)の研修会を行うことで、指導者の資質向上とクラブ活動の充実、発展を目的に実施している。

 玉置会長は「全国老人クラブ連合会と和歌山県老人クラブ連合会は結成当初から三大運動『健康・友愛・奉仕』を推進している。先人たちが築いてくれた歴史ある活動に取り組んできました。皆さんも各市町村や協力団体と共にそれぞれの地域福祉計画の実施にご協力をお願い申し上げます」と呼び掛けた。

 公務で欠席した堀順一郎那智勝浦町長、東川智昭東牟婁振興局長に代わり、榎本直子福祉課長、久保田清之健康福祉部長があいさつを代読した。

 温泉利用指導者で、社会福祉法人いなほ福祉会の平澤学さんが「健康的な生活維持のための体幹トレーニング」を講演。

 平澤さんは「ストレッチでも、静的なストレッチは体が温まりにくい。力を抜いた状態でインナーマッスルを鍛えることや、自分の体を支えることを今日は紹介していきたい」と話した。

 出席者は着座や立位で行う股関節や肩甲骨、インナーマッスルに働き掛けるプログラムを実践。片足でバランスを取ることで反射する筋肉に効果のあるトレーニングにも取り組み、プールなどの水中で行うと効果的であるため、入浴時にも簡単に行えると勧めた。

 平澤さんは「トレーニングで体勢を崩してしまうのは悪いことではない。つまずいたときに手や足で支えられることが大事でさまざまなリスクを減らすことができる。日常からやっていただきたい」と述べた。

 昼食後は昨年、埼玉県で行われた「全国老人クラブ大会」に参加した古座川町老人クラブ連合会の富田正弘副会長が大会について報告した。

 続いて、人権研修ではDVD「人権は小さな気づきから」を鑑賞後、新宮保健所の池田和功所長の講演会「元気に健康づくり」があった。最後は須川時夫監事があいさつし締めくくった。

(2020年2月19日付紙面より)

体幹トレーニングを実践した出席者ら=17日、那智勝浦町体育文化会館
玉置之一会長
平澤学さん
2020年02月19日
137 ジビエなど産品アピール
 古座川の恵み発見フェス  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が15日、同町高池にある中央公民館一帯でイベント「古座川の恵み発見フェス」を開いてジビエなどの産品をアピールするなどした。

 春の桜や夏のアウトドアレジャー、古座川秋まつり、さらに3季を通してアマゴやアユなどの川釣りと誘客材料が続く同町。並び立つ材料がないのが冬の時季で、何か作れないかと模索する中で地場産品に親しむこのイベントを試みたという。

 アマゴやアユなど季節的に扱いにくい産品もある中、今回はジビエを軸にして内容を組み立て。館外にチケット制でジビエを食材に取り入れたメニューを提供する7店舗とユズやブルーベリーや青果類、鹿皮のクラフト品や和菓子を販売する各コーナー、館内に▽射撃体験シミュレーター▽子ども向け射的▽県猟友会による狩猟PRと狩猟者作のクラフト販売▽ジビエ加工の副産物・鹿皮を使ったワークショップ―の各コーナーを配置して来場者を迎えた。

 初のイベントで序盤の出足は緩慢だったが、終盤の主催者や出展者からのプレゼントが当たる抽選会に誘われて徐々に来場者の数が増え、抽選時には約150人が集まるにぎわいを見せ、ワークショップは3回の実施で15人が挑戦したという。

 運営の陣頭指揮を執った須川会長はイベント実施に至る経緯を振り返りつつ「町外で注目されているのに町内ではまだそこまで親しまれていない、というところで今回はジビエに親しむ機会づくりに力を入れた。古座川のジビエは一般にイメージされているほどの臭みはなく、まずはその味わいを提供したメニューで感じて理解してもらえたら何より」と語り、その恵みをどのように自然から頂いているかを館内展示で来場者がそれぞれに発見することを期待して励んでいた。

(2020年2月19日付紙面より)

古座川のジビエを食材に取り入れたメニューを提供する各店舗=15日、古座川町高池
ジビエの副産物・鹿皮を使ったワークショップ
2020年02月19日
138 地域の平穏無事など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)

 新宮市王子町の王子神社(西俊行宮司)で17日、例大祭が営まれた。氏子総代会の村上圭代表ら約20人が参列し、家内安全や無病息災などを祈った。

 和歌山県指定文化財の同神社は、熊野速玉大社から熊野那智大社へ向かう海岸沿いの熊野古道にあり、熊野九十九王子の一つで「浜王子」とも呼ばれている。

 祭神の稲飯命(いないいのみこと)と三毛入野命(みけいりのみこと)は神武天皇の兄とされ、熊野で天皇軍が暴風に遭った際、海に身を投じて海神の怒りを鎮めたという伝説がある。1907(明治40)年7月、神社合祀(ごうし)令で、阿須賀神社に合祀され廃社となっていたが、地域住民らの請願で26(大正15)年8月に復興した。

 村上代表は「今の世界は決して平和とは申せません。わが国の安全と発展、皇室のますますの弥栄(いやさか)、当地域が災害もなく平穏無事でありますよう、また、世界中を騒がせている新型コロナウイルスが早く終息するよう祈願いたしました」と話していた。

 午後からは餅まきもあり、大勢の地区住民らでにぎわいを見せた。

(2020年2月19日付紙面より)

関係者が参列して厳かに例大祭を営む=17日、新宮市の王子神社
2020年02月19日
139 前河土さん、丸山さんが優勝
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部初春大会  
2020年02月19日
140 「サッカーの魅力知って」
 ファミリーフットサルフェスティバル  (新宮市 )
2020年02月19日
141 少年ラグビー大会でベスト4
 新宮RFC高学年チーム  
2020年02月19日
142 串本町が地元勢トップ 和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 
2020年02月19日
143 携行缶でのガソリン購入について  使用目的などの確認必要に  (那智勝浦町 )
2020年02月19日
144 来年度予算などを承認  紀南環境衛生施設事務組合定例会議  
2020年02月19日
145 農業と福祉の連携や発展へ  100人来場し学び深める  (那智勝浦町 )
2020年02月19日
146 日頃の練習の成果を披露  下里小で「なわとび集会」  (那智勝浦町 )
2020年02月19日
147 釈迦の遺徳をしのぶ  宗応寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2020年02月19日
148 編み方教わり楽しく体験  神倉小で「わらを使った制作」  (新宮市 )
2020年02月19日
149 愛好者243人が30ホールで競う グラウンド・ゴルフ競技第13回冬季大会 (県立潮岬青少年の家)
2020年02月19日
150 明神小を招き合同茶話会  明神地区ふれあいサロン  (古座川町 )
2020年02月19日
151 穿入蛇行見て取りやすく  立合の向山に眺望を確保  (大辺路刈り開き隊 )
2020年02月19日
152 危険な場所などまとめる  5年生が防災マップ作り  (神内小 )
2020年02月19日
153 テーブルマナーの心得学ぶ  尾呂志中3年生が講習会  (御浜町 )
2020年02月19日
154 29市町のランナーたすきつなぐ  美し国三重市町対抗駅伝  
2020年02月19日
155 「心は人と人の間にある」  「きぼらんせ」が研修会  (紀宝町 )
2020年02月19日
156 雪がなくても催しにぎわう  第25回商工祭「南の国の雪まつり」  
2020年02月19日
157 お悔やみ情報
  
2020年02月18日
158 暖冬や雨でも1万人超来場 商工祭「南の国の雪まつり」 (那智勝浦町)

 第25回商工祭「南の国の雪まつり」が16日、那智勝浦町役場周辺であり、町内外からの来場者1万525人(主催者発表)でにぎわった。今年は全国的な暖冬の影響で、太地町と姉妹都市である長野県白馬村からの雪が調達できず、「雪のない」雪まつりとなった。当日は雨が降り続くなど、悪条件が重なったが無事に乗り越え閉幕した。

 同祭は人、物、地域との「ふれあい」をテーマにした一大イベント。今年は雪の代わりにポリカーボネート製のリンクが設置され、スケートが楽しめる予定だったが、雨天のため中止に。そのほかにも犬との触れ合いや起震車体験、町立那智中学校吹奏楽部の演奏も中止となったが、出店数は90店に上った。

 地元の「Team雅龍」がオープニングを飾り、雨の会場を盛り上げた。各団体のダンスや大道芸の披露もあった。

 会場ではマグロ汁の振る舞いや、各飲食ブースなどが並び、長野県上松町、千葉県勝浦市、徳島県勝浦町の物産に列ができた。スカイタワーは今年も人気を博し、町商工会館では地域のゆるキャラが集結した。

 同祭名誉実行委員長の堀順一郎町長は「雪がないのは寂しいが、地元産品やグルメを楽しんでいただければ」とあいさつ。

 子どもを対象に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」のチケットが当たる同商工会青年部による初企画「南の国の強運王決定戦」も実施された。見事チケットを手にした東大阪市在住の河野瑠那さん(小2)は「毎年雪まつりに来ている。雪がないのは残念だけど、USJが当たってうれしい。また来たい」と笑顔で話した。

 新宮市の70代男性は「孫と毎年来ている。雪がないのは寂しいが、これだけの人が集まるのは祭りが親しまれているからでは。来年は期待しています」と語った。

 フィナーレを飾る「お菓子な餅まき」は雨と衛生面を考慮し、手渡しで配られた。餅に使用されたもち米は、みくまの農業協同組合から150㌔が提供された。

 実行委員長の森川起安南紀くろしお商工会長は「全国的な暖冬で雪がなく、天候のためスケートリンクも使用できない。楽しみにしていただいた皆さまや子どもたちに対し申し訳ない限り。次回からはさまざまなことを考えていく。雨の中残っていただき、こんなにうれしいことはないです」と感謝を述べた。

(2020年2月18日付紙面より)

雨天にもかかわらず多くの来場者が訪れた=16日、那智勝浦町
2020年02月18日
159 持続可能な町づくりを
 熊野・南郡正副議長会が合同研修会  

 熊野・南郡正副議長会(会長=莊司健紀宝町議会議長)は15日、同町生涯学習センターまなびの郷で、初の議員合同研修会を開催。熊野市、御浜町、紀宝町の各議員計31人が参加し、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)への理解を深め、今後の議員活動の参考にした。

 同会は2017(平成29)年9月に発足し、3市町共通課題の解決に向けた取り組みを進めている。開会に当たり莊司会長が「議員活動に生かしてほしい」とあいさつした。

 「自治体とSDGs―対応から活用へ―」と題し、慶應義塾大学大学院特任助教の高木超(こすも)さんが講演した。SDGsは世界が共通して取り組む17の目標を掲げ、2030年までの達成を目指しており、「理想の姿を達成するために、今何をすべきか逆算することがSDGsの考え方」と紹介した。

 自治体でSDGsを活用できる機能として▽整理▽点検▽共有―を挙げ、「ゴールではなくターゲットを見て、今の施策に抜け目がないのか考えてほしい。自分が正しいと思う取り組みを進めてもらいたい」と呼び掛けた。

(2020年2月18日付紙面より)

議員合同研修会でSDGsを学ぶ=15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2020年02月18日
160 魅力再発見の機会を提供
 串本町で第7回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町文化センターと同町立体育館で15日、イベント「第7回南紀熊野ジオパークフェスタ」があり、シンポジウムやブース出展などを通して地域の魅力を再発見する機会を数多く提供した。

 このイベントは、同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所が主催。同パークの主要部分を占める吉野熊野国立公園との連携により地域関係者の理解や協力を促すとともに地域外の認知度向上によるジオパーク活動の推進を図り、総じて持続可能な地域づくりにつなげる狙いで年1回開いている。

 会場は同パーク内にある東・西・南・北の4エリアで持ち回っていて、今回は南エリアが会場地。「価値ある資源と地域の魅力を再発見!楽しく、美味しく!」をテーマに掲げ、同センターをシンポジウム、同館をブース出展などの会場にして一般来場を呼び掛けた。

 同館は午前10時から開場。同パーク内の自治体や各種団体、関係事業者による物産販売や活動PR、近隣のジオパークのPRなど58のブースが並び、来場者は興味に応じてブースを巡り出展者は鋭意紹介に努めるなどして交流を重ねた。

 同センターのシンポジウムは午後1時30分に開会し、主催者を代表して同協議会の副会長を務める田嶋勝正・串本町長と同事務所の河本晃利所長があいさつ。

 本年度フォトコンテストの公開表彰もあり、最優秀賞作品「壮大な聖なる流れ」を撮影した長谷洋さんが入賞者代表として田嶋町長から直接表彰を受け「ジオガイドとなり今まで分かっていなかった部分を知るために写真を撮るようになったが、これが楽しくてどんどんのめり込んだ。同パークにはいいところがたくさんあるのでぜひ足を運んでみてほしい」と心境を述べて喜んだ。

 基調講演は同協議会の名誉顧問でもある平朝彦・海洋研究開発機構顧問が「南紀熊野ジオパークが語る日本列島の誕生」と題して登壇。自身の研究の足跡と成果を振り返る流れで徐々に明らかになった日本列島の成り立ちを紹介し、同パークは室戸と並んでその痕跡が陸上で見られる場所と特色づけるなどした。

(2020年2月18日付紙面より)

基調講演「南紀熊野ジオパークが語る日本列島の誕生」の様子=15日、串本町文化センター
入賞者を代表して最優秀賞の表彰を受ける長谷洋さん(右)
58のブースが並んだ串本町立体育館会場
2020年02月18日
161 各地区で防災意識高める
 三佐木蜂伏地区で一斉防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏の4地区は16日、一斉防災訓練を実施した。小雨の中、午前9時に訓練の放送とサイレンが流れると、各地区の住民ら約500人が一斉に高台へと避難した。避難後は各区でそれぞれ訓練などを開き、防災意識を高めた。

 災害に強いまちづくりを推進するため、三佐木蜂伏自主防災連絡会と市が連携して地域の防災体制の充実強化と住民の防災意識の高揚を図ることが目的。隣接し合う四つの地域が合同で訓練することで、地域一帯に防災行政無線の放送ができることから始まった。

 三輪崎区では放送が流れると、地域住民たちが三輪崎八幡神社や三輪崎会館へと逃げた。避難後には同会館で出前講座が催され、市防災対策課の職員が「地震への備え」をテーマに講話。1946(昭和21)年12月に発生した「昭和南海地震」や同地区のハザードマップ、三つの安全行動(まず低く、頭を守り、動かない)を紹介。身を守る準備と行動が大切と語り、「災害発生時には揺れが収まるのを待って、今日の訓練を思い出し浸水域外へと避難してください」と呼び掛けた。消火器とミニ消火栓の取り扱い訓練や新宮警察署による出前講座も行われた。

 50代男性は「大勢の区民の人たちが参加している姿を見て、防災意識の高さを感じました。雨天時の訓練を経験できたことは貴重だと思う。積み重ねが大切なため、もしもの場合に備えて今後も訓練に参加していきたい」。

 三輪崎区の屋敷満雄区長は「より実践的な訓練を目指して、あいにくの雨にもかかわらず大勢の人が取り組んでくれた。いつ災害が発生するか分からないため、訓練を通してより防災意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2020年2月18日付紙面より)

消火器の取り扱い訓練に取り組む参加者ら=16日、新宮市の三輪崎会館
出前講座では真剣に耳を傾けた
2020年02月18日
162 大台ブルーリバーが優勝
 第11回イオン・バンビカップバレー  
2020年02月18日
163 考古学的観点から見た遺宝 蓬莱山出土品重文指定記念シンポ (新宮市)
2020年02月18日
164 スマホ申告が進化  令和元年分の確定申告始まる  (新宮税務署 )
2020年02月18日
165 練習の成果を披露  三輪崎保、新木保で園芸会や発表会  (新宮市 )
2020年02月18日
166 地域で楽しく手作り  三佐木蜂伏地区福祉委員「味噌づくりサロン」  (新宮市 )
2020年02月18日
167 伝統の弓行事営む  浜ノ宮、熊野三所大神社  (那智勝浦町 )
2020年02月18日
168 部落差別と忌避意識  消防団安全管理セミナーと人権研修  (新宮市 )
2020年02月18日
169 親子でひな飾り作る  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年02月18日
170 甘酸っぱい香り広がる  みかんチョコケーキ作り  (JA伊勢女性部 )
2020年02月18日
171 住民交え避難所を運営  神内地区で防災訓練  (紀宝町 )
2020年02月18日
172 3月29日実施決めて初動  桜まつり実行委員会総会  (古座川町 )
2020年02月18日
173 クマノザクラ解説に挑戦  高池小6年生現地で練習  (古座川町 )
2020年02月18日
174 来年度事業計画など審議  推進協議会が総会  (南紀熊野ジオパーク )
2020年02月16日
175 自慢のなれずし食べ比べ
 各地からファン80人集う  (熊野川町 )

 新宮市熊野川町生活研究友の会(竹田愛子会長、会員27人)は15日、同町日足の熊野川温泉さつき交流施設で「なれずし交流会」を開いた。県内外から約80人が参加し、会員9人が各家庭で作った自慢のなれずし15点を食べ比べた。

 熊野地方の代表的な郷土料理を次世代へ伝えていくとともに、「なれずし」を通して地元住民と周辺の地域住民との交流を深めようと平成元年に始まり、今年で31回目。今までは熊野川総合開発センターで実施していたが、昨年改修工事を終え「交流拠点」として再スタートを切った同所で初めて開催した。

 参加者たちは各テーブルに分かれてサンマ、サバ、アユの3種類のなれずしを、梅干しやみぶななどの漬物や茶がゆ、「篠尾(ささび)こんにゃく」などと一緒に試食。点数を付け人気が高かったものを発表した。

 竹田会長は「年々なれずしを作る人も少なくなってきましたが、今日はそれぞれの家庭の味を堪能して。新型肺炎の話題でもちきりですが、なれずしを食べて元気で頑張っていただければ」とあいさつ。

 平見良太・市建設農林部長が「熊野川町の郷土料理を広く知っていただき、伝統ある食文化を継承していただきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。

 初めて参加したと話す市内在住の松井宏行さんは「仕事の同僚たちと参加しました。作り手により味に個性があってびっくり。なれずしと郷土料理の奥深さを感じました。篠尾こんにゃくや漬物なども含め全部おいしかった。来年もぜひ参加したい」と顔をほころばせていた。

(2020年2月16日付紙面より)

なれずしの味を審査する参加者たち=15日、新宮市熊野川町日足
2020年02月16日
176 「トップ観光地2020」正式認定
 ガイジンポットトラベル  (熊野地方 )

 国内最大級の外国人向け日本情報サイト「GaijinPot(ガイジンポット)」の読者約2000人によって行われた「読者が選ぶ、2020年外国人が訪れるべき日本の観光地トップ10」の1位に熊野地方が選ばれたことを受け、同サイトを運営するGPlusMedia(ジープラスメディア)から賞状が授与された=写真

 これにより「トップ観光地2020」として正式に認定。賞状は新宮市役所本庁の総合受付に掲示している。

(2020年2月16日付紙面より)


2020年02月16日
177 土曜授業で防災学習
 鵜殿小、相野谷中が取り組む  (紀宝町 )

 紀宝町内の全小中学校で15日、土曜授業があった。このうち、鵜殿小学校(前田幸利校長、児童232人)と相野谷中学校(西村茂也校長、生徒15人)は防災学習に取り組んだ。

  □     □

■鵜殿小学校



 鵜殿小学校では県教育委員会事務所教育総務課学校防災・危機管理班の学校防災アドバイザー渡邊喜内さんを講師に招き、4年生30人が「みえ防災すごろく」に取り組んだ。

 児童はマップ上の「高架崩壊」「道路陥没」「地すべり」「電車脱線」などのマスを避けながら、津波収容避難所である小学校を目指した。途中、防災に関連したクイズに答え、かるたを読み上げるなど楽しく知識を増やした。

 渡邊さんはクイズの答えを解説し「東南海地震が起こった場合、学校にたどり着くまでに橋が崩れていたり、建物が壊れていたりといろいろなことがある。津波が来たときは、ここまで来たら大丈夫と思わず、諦めずに高い場所を目指して」と呼び掛けた。

  □     □

■相野谷中学校



 相野谷中学校は全校生徒が参加し、町民防災会議第3ブロック(下房義会長)と合同で鮒田水門、相野谷川排水機場の施設見学を行った。

 鮒田水門は1957(昭和32)年、熊野川から支川の相野谷川への逆流防止を目的に設置。洪水時に熊野川の水位が上昇すると閉鎖する。2009(平成21)年に完成した排水機場は水門閉鎖による相野谷川の水位上昇を防ぐ目的で、毎秒15立方㍍の排水が可能だという。

 生徒らは国土交通省紀南河川国道事務所の伊藤亘佑(こうすけ)さんから説明を受けた後、水門操作室、排水機場のポンプ設備、照明車、排水ポンプ車を見学した。

 同中3年の崎上野和音君は「大雨や台風のときに排水ポンプ車を見たことがある。施設を見学して勉強になりました」と話していた。

(2020年2月16日付紙面より)

すごろくに取り組む児童=15日、紀宝町立鵜殿小学校
水門操作室を見学する生徒ら=15日、紀宝町鮒田
2020年02月16日
178 勉強の大切さ学ぶ
 神倉小で「地域の先輩のお話」  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長)で14日、「地域の先輩のお話」があった。同市出身で大阪市立大学医学部生の石原昂季(こうき)さん(27)が「大学と勉強」をテーマに講話し、6年生99人が大学生活や、頭が良いとはどういうことかなどを学んだ。

 子どもたちに将来の夢や進路に向けて語ってもらいたいとの思いから同校が依頼。石原さんが快諾し実現した。

 石原さんは旧千穂小学校、近畿大学附属新宮中学校・高校を卒業後、東京大学へ入学し4年間を過ごしたが、医者になりたい夢をかなえようと進路を変更したことなどを説明。同大学時を振り返り「勉強が得意な人にとって東大は甲子園のようなもの。中学3年生から大学に足を運び、想像を膨らませていました。なりたい人や場所を訪ねることは重要」と訴えた。

 医学部を目指したきっかけとしては「喜びや悲しみ、苦しみがある世の中で言葉を使って人を幸せにしたい気持ちがあり、勉強に打ち込みました。頑張ることで、人それぞれのチャレンジが待っている」と話した。

 石原さんは日頃使用している白衣と聴診器を身に着けて紹介。大学での生活などを語り「『頭がいい』とはいろいろあるが、専門用語を使い考えながら日常生活とは違う言葉で話せるか、違いを見つけて上手に説明できるかが大事」と持論を述べた。

 児童たちは「コロナウイルスの研究はしていますか?」「学費はいくらかかりますか?」などを質問しながら、石原さんの話に耳を傾けていた。

 松實海斗君(12)は「少し難しかったけど、夢をかなえるために勉強は大切だと分かりました。中学校に入ったら、今まで以上に頑張りたい」と話していた。

(2020年2月16日付紙面より)

講話に耳を傾ける児童ら=14日、新宮市立神倉小学校
石原昂季さん
2020年02月16日
179 一本のたすきをつなぎきる 市町村対抗ジュニア駅伝へ出発 
2020年02月16日
180 新型肺炎対応など  教育民生委員会で説明求める  (新宮市議会 )
2020年02月16日
181 1位に早山さんの「朝の大蛇浦」  熊野ネイチャーフォトクラブ2月例会  
2020年02月16日
182 元気に泳ぐコガモの群れ  新宮市「浮島の森」の池で  
2020年02月16日
183 高菜漬けや餅つき体験  JAの地場野菜体験学習  (那智勝浦町 )
2020年02月16日
184 児童生徒の力作を展示 東牟婁地方学校版画展 (勝浦展)
2020年02月16日
185 対策本部を設置  新型コロナウイルス感染症  (新宮市 )
2020年02月16日
186 お悔やみ情報
  
2020年02月15日
187 地元で働く若者増を目的に
 高校生対象に企業説明会  (新宮市 )

 ふるさとUターンフェア実行委員会(勢古口千賀子実行委員長)は13日、新宮市立総合体育館(大浜体育館)で「地元企業知っとこガイダンス2020」を開催した。和歌山県立新宮高校(27人)、新翔高校(60人)、三重県立紀南高校(75人)、木本高校(1人)の生徒計163人が参加し、地方公共団体、サービス業、金融業など19社から各社の概要説明などを受けた。

 熊野地方の高校生を対象に、地元で働くことの良さや企業について知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止することが目的。同実行委員会は新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織し、説明会は今年で4回目となる。

 勢古口実行委員長は「今日のガイダンスを通じて、就職する人はもちろんだが、進学する人もその後、地元に帰ってきて地元企業に就職する選択肢を持っていただけたら幸いです」とあいさつした。

 生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回った。各企業の担当者から概要や職務内容の説明を受け、熱心にメモを取り質問する生徒の姿も見られた。

 新宮高校の阪本宙吾君(2年)は「県外での就職希望だが、説明会のおかげで分からなかったことを知ることができたので良かった」。

 新翔高校の尾田麗名さん(2年)は「地元就職も視野に入れているので今日の説明会で聞いたことを生かしたい」と述べ、佐古眞緒さん(2年)は「県外と地元での就職を迷っていた。説明を聞いて地元でも良いなと改めて思えました」と語った。

(2020年2月15日付紙面より)

地元企業の説明に対し、熱心に耳を傾ける生徒たち=13日、新宮市立総合体育館
2020年02月15日
188 美しい川を保つ
 川舟センター職員らが清掃活動  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の熊野川川舟センターは8日、熊野川で清掃活動を実施した。関係者ら13人が協力し、ごみを拾うなどして汗を流した。

 美しい熊野川を保ちたいとの思いから行われた。この日は同センター職員をはじめ、船頭や語り部、市職員が参加。上、下流側の2班に分かれて川舟で移動しながら川岸に散乱していた土のう袋や鉄くず、タイヤなど約340㌔のごみを拾い集めた。

 同センターの職員は「数多くのごみを目の前にして驚きましたが、協力していただいた皆さんのおかげで無事回収することができました。川をよりきれいにするため、今後も定期的に活動を継続していければ」と話していた。

(2020年2月15日付紙面より)

清掃に取り組む職員=8日、新宮市熊野川町(提供写真)
さまざまなごみを回収した(提供写真)
2020年02月15日
189 170人が挑戦し親交
 第5回町老連レク大会  (串本町 )

 串本町老人クラブ連合会(田仲康慧会長)主催の第5回レクリエーション大会が13日に町立体育館であり、会員約170人が種目に挑戦し親交を深めるなどした。

 この大会は、単位老人クラブの垣根を越えた交流を通して日々の活動を活発化しひいては会員の増強を図ることが狙い。多数参加を図るため、日頃の趣味など愛好に左右されず誰もが等しく取り組めるレクリエーションを内容にし基本年1回の頻度で開いている。

 開会に当たり田仲会長と町老連事務局の役場福祉課・高岡茂樹副課長が共に昨年の第32回全国健康福祉祭和歌山大会(ねんりんピック紀の国わかやま2019)に対する協力への感謝を述べ、今日一日をけがなく楽しむことを呼び掛けながら参加を歓迎。以降は同課職員の多数協力も得て活動へ移った。

 ラジオ体操やきいちゃんダンス〈簡易版〉で体をほぐした後、当日受け付け時の抽選で決めた10班に分かれて▽平仮名を並べ替えて人名を当てるクイズ&パン食い競走▽紙コップに贈る相手の名前を書いてチョコレート菓子を菜箸でつまみ入れるバレンタインプレゼント競走▽くしもと寿会の会員と一緒に歌って肩をたたき合う「もしもしかめよ」―といった種目に挑戦。その半ばで昼食休憩があり、最後は町老連女性部・平松節子さんの歌声に合わせ輪になって串本節を踊り北地則也副会長が閉会のあいさつを述べて締めくくった。

(2020年2月15日付紙面より)

種目「クイズ&パン食い競走」に挑戦する会員ら=13日、串本町立体育館
2020年02月15日
190 小中学生が放水体験
 防災チャレンジ大運動会  (津本自主防 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は9日、同町大里の津本防災センターで防災訓練を実施した。小中学生10人を含む地区住民60人が参加し、放水や非常食の炊き出しなどの訓練に取り組み、簡易担架作りを学んだ。

 同会は定期的に防災活動を実施しており、誰もが楽しめるよう「防災チャレンジ大運動会」と題して防災訓練を行っている。今回は南海トラフ地震が発生したと想定し、同センターに避難所を開設。小中学生がボランティア役を担い、湯を入れるだけで温かいご飯になるアルファ米の調理に挑戦した。

 熊野市消防本部紀宝分署の協力を得て、煙体験を実施。同分署の浦狩賢一さんが「火災発生時はタオルやハンカチで口、鼻を押さえ、煙を避けて低い姿勢で逃げることが大切」と伝えた。

 けが人を想定し、毛布と竹の棒を使った簡易担架で救護所まで搬送し、町消防団第3分団による放水訓練では小中学生がホースを握った。父、祖父が消防団員の田畑実莉さん(8)は「2人でホースを持った。1人だと重くて大変だと思う」と話していた。

(2020年2月15日付紙面より)

放水訓練に取り組む子どもたち=9日、紀宝町の津本防災センター
2020年02月15日
191 個人・団体で4人が入賞
 第15回太地町勇魚空手道大会  (拳和会 )
2020年02月15日
192 新宮弓友会Aが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2020年02月15日
193 敷地さん(男性の部)産屋敷さん(女性の部)優勝
 70人がグラウンドゴルフで熱戦  (三和大会 )
2020年02月15日
194 瀬古博之さんら受賞  和歌山県医療従事功労賞  
2020年02月15日
195 入学への意識を高める  那智中で入学説明会  (那智勝浦町 )
2020年02月15日
196 「新しい和歌山を創る」  一般会計総額5905億円  (和歌山県当初予算案 )
2020年02月15日
197 介護の課題を「明るく、楽しく、面白く」  前沢しんじさん、本を出版  (新宮市在住 )
2020年02月15日
198 日頃の感謝込め  バレンタインデーにプレゼント  (新宮信用金庫 )
2020年02月15日
199 3作品がノミネート  第22回学校華道インターネット花展  (珠蒼の会 )
2020年02月15日
200 春の大会開き28人が交流  潮岬囲碁同好会  
2020年02月15日
201 感染症から子どもを守る  オゾン脱臭機で衛生強化  (社会福祉法人杉の子会 )
2020年02月15日
202 16チーム32人が競い合う  第62回串本バド競技大会  (串本町 )
2020年02月15日
203 熊野保健所に相談センター  新型コロナウイルス感染症  (三重県 )
2020年02月15日
204 クマノザクラの名所に  飛雪の滝周辺で植樹  (紀宝町 )
2020年02月15日
205 災害ボラコ養成講座始まる  6期生16人が受講  (紀宝町 )
2020年02月15日
206 獅子舞奉納やお弓行事  飛烏神社と下里神社で  (那智勝浦町 )
2020年02月15日
207 新宮市、2月の観測史上最高気温  全国的に初夏並みの暖かさ  
2020年02月15日
208 お悔やみ情報
  
2020年02月14日
209 グーグル利用し地域活性化
 事業者対象セミナー  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は12日、町体育文化会館で「地域を元気にするGoogle(グーグル)マイビジネス&マップ活用セミナー」を開催した。グーグルマイビジネス公式プロダクトエキスパート(ゴールド)、グーグルマップ公式プロダクトエキスパート(ゴールド)である㈱リショウの永山卓也さんが講師を務め、飲食店、宿泊業などの事業者らを対象にグーグルサービスの活用方法を講演した。

 永山さんはスマートフォンの利用率が上がり、パソコンの利用者数が減少していることに触れ、これまでは旅行に向かう前にホームページで行き先の情報を入手することが主であったが、現在ではスマートフォンによる直前検索が多いことを述べた。最近では検索エンジンなどのインターネット関連のサービスと製品を扱う世界規模の「グーグル」が提供する「施設掲載情報」を利用する人が多いとし、深く内容を知りたい場合に情報の受け皿としてホームページを使う形に変化してきたと解説した。

 グーグルでは衛星利用測位システム(GPS)による利用者の現在地情報を元に、人工知能(AI)を使って必要な情報を集めているという。

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■グーグルマイビジネス



 永山さんはビジネスオーナー登録をすることで、前述のグーグルに掲載されている施設・店舗情報を優先的に編集でき、情報を投稿できるサービス「グーグルマイビジネス」に触れ、「マイビジネスの情報を整備することでお客さまに来てもらえる確率が上がる。ホームページよりアクセス数が多いこともあり、情報が未整備と整備済みでは違いが大きい」と解説。検索数を増やし、グーグルに認められるためには▽魅力的な写真を掲載する▽告知機能を使い告知を行う▽ホームページに掲載▽口コミを書いてもらう―などを提案。これによりユーザーの評価につながると話した。

 マイビジネスにはルートの検索や電話をかけた回数など、「総検索数」「直接検索数」「間接検索数」を確認できる機能があることも紹介した。

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■検索や情報発信について



 キーワード検索が増えると客の需要が見込め、さまざまな指標になると主張。「自分たちで売れる仕組みづくりを考える必要がある。情報整備や写真掲載などを見直すだけでグーグルは評価する」と語った。

 情報発信については「誰でも会員制交流サイト(SNS)で常に情報発信しているのが現状。発信を目的にするのではなく、正確な情報を伝える『情報伝達』が重要になる」と話した。

 増加する外国人旅行者の目線については、英語版のグーグルマップで同町の情報を確認。ホテルなどの翻訳がなされていない点を指摘し、修正を勧めた。

(2020年2月14日付紙面より)

グーグルマイビジネスについて学びを深めた=12日、那智勝浦町体育文化会館
永山卓也さん
2020年02月14日
210 訪問診療の現場から
 地域若者支援公開セミナーに30人  (新宮市 )

 若者サポートステーションWith You南紀と和歌山県子ども・若者支援地域協議会は8日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で地域若者支援公開セミナーを開催した。和歌山大学保健センターの岩谷潤准教授が「ひきこもりなどの困りごとをもつ若者とどうつきあう?~訪問診療を行う精神科医の立場から~」を題目に講演。約30人が聴講した。

 同セミナーは内閣府「子供・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」の一環。岩谷准教授は和歌山県立医大や県立こころの医療センターでの勤務を経て、現在は和歌山大学保健センターで学生や教職員のメンタル面のサポートをしながら、クリニック・ルピナスからの訪問診療を行っている。

 講演は▽視点としての「ひきこもり」▽訪問診療の経験▽引きこもる人との出会い▽その先へ向かうために―の項目に分けて進行。岩谷さんは外来診察では患者に対し、前回診察時からの様子の概略や症状、薬の効果や副作用、生活や生きがいなどについて質問していたと話し「外来では家での様子や家族との関係性などが見えてこない。生活の様子が想像しきれない」と振り返った。

 入院患者に対し「この人は本当にそういう人なのか」「この人にとって必要なものは何か」といった疑問が湧いたことにより、訪問診療の道へ進むに至ったと経緯を話した。

 岩谷さんは訪問診療について、想像力の不足を補う生活の場でのヒントが得られ、一見無駄でも時間を一緒に過ごすことの大切さを知り、家族や支援者が一緒に考え行動できることなどを経験から得たメリットとして挙げた。また、訪問介護でも支援できなかった経験から「本人はこのままでいいと本心からは思っていない。落ち込んでいるのではなく途方に暮れている」などと導いたことについても話した。

 今後の課題としては「いろいろな人に出会うことの用意」「ピアスタッフの必要性と難しさ」「話し合う・対話する」「何を育むか」などが重要と述べた。

 講演会の後には、引きこもり経験者が「わたしにとっての支えとは」をテーマに話したほか、岩谷さんがファシリテーターを務め、引きこもり経験者と訪問介護員の南芳樹さんがシンポジウムを行った。

(2020年2月14日付紙面より)

訪問診療について話す岩谷潤准教授=8日、東牟婁振興局
2020年02月14日
211 関心を持つきっかけを提供
 はじめての手話講座〈串本〉  (和歌山県 )

 串本町西向にある東牟婁振興局健康福祉部串本支所で9日、講座「はじめての手話」〈串本会場〉があり、11人がろう者(=聴覚障害があり手話を言語にして生活している人)の立場を考え手話に関心を持つきっかけを得るなどした。

 この講座は、耳の聞こえる人と聞こえない人が共生する社会の実現を目指して手話の普及や啓発を図るのが目的。前年度に続いての実施で、手話の習得を目指して励む養成講座の前段階としてもっと気軽に聴覚障害を理解し手話への関心を持つための内容を準備して受講を呼び掛けている。

 同局管内では本年度、串本会場と新宮会場=22日(土)実施=の2会場を設定し、この日は期日を迎えた串本会場を開講。主催者を代表して同部副部長兼同支所長の中尾修さんは手話を交えたあいさつで歓迎し、県が平成29年12月に制定した手話言語条例が目指す社会像を伝えて「この講座をきっかけにし、皆さんの手話に対する理解がいっそう進むことを期待したい」と願った。

 講師はすさみ町在住で全国統一試験合格経験を持つ手話通訳者・森玲子さんが担当。受講者と自己紹介をし合って場を和ませた後、そのように声でコミュニケーションすることが難しいろう者の立場との主だった意思疎通の方法を聞こえる人も聞こえない人も等しく理解できる動画を鑑賞し、県発行資料「心をつなぐ言葉~手話で広がるコミュニケーション~」を教材にして理解を深めた。終盤では手話になじむ第一歩として、あいさつなど基本的な手話を体験するなどした。

 新宮会場は22日(土)午後2時~3時30分、新宮市緑ヶ丘にある同局本所で開く。参加無料、要事前申し込み。対象は初めて手話を学んでみようと思う人で、一人でも多く受講してもらうため実施直前まで受講の希望を受け付ける。

 この講座の受講希望や問い合わせは同支所(電話0735・72・0525)か同部(電話0735・22・8551、内線524)まで。

(2020年2月14日付紙面より)

手話を知ることの意味などを説く森玲子さん=9日、串本町西向
2020年02月14日
212 児童・生徒がクッキング
 「こんな学校にしたい」を形に  (高田小・中 )

 新宮市立高田小・中学校(大家淳志校長)の児童生徒7人が10日、同中調理室でクッキングを楽しんだ。小学1、2年生4人と中学1年生3人が地元産のイチゴを使ったフルーツサンドを作った。

 同小・中は昨年から校内に企画書を設置し、「こんな学校にしたい」「学校でやってみたいこと」などの意見を募集してきた。月1回開いている児童・生徒を交えたフリートークでさまざまな意見が出たことがきっかけで始まり、子どもたちに学校運営に関わってもらうことが狙い。

 今回は久保恋花さん(小1)の企画「みんなでご飯を作る。中学校も一緒に」を実現。フルーツのカットやホイップクリーム塗りなどを分担し、「いい匂い」「早く食べたい」と話しながらにぎやかに調理した。

 久保さんは「楽しかった。またやりたい」と笑顔。あっという間に食べ終わると、他学年や教職員にもプレゼントした。

 「はごいた」や「花火」「小中みんなで図工」などの企画も実現に向け検討中だという。

(2020年2月14日付紙面より)

協力してフルーツサンドを作った=10日、新宮市立高田中学校
2020年02月14日
213 那智勝浦町食生活改善推進協議会が受賞  保健予防功労者感謝状  (和歌山県 )
2020年02月14日
214 不審者の侵入想定し対応  中央児童館で防犯訓練  (新宮市 )
2020年02月14日
215 各部署が取り組みなど報告  新宮市議会総務建設委員会  
2020年02月14日
216 イセエビを堪能して  グルメガイド発行  (南紀黒潮広域水産業再生委員会 )
2020年02月14日
217 太鼓演奏を奉納  愛知県のチーム「八咫烏」  (熊野那智大社 )
2020年02月14日
218 プロの演技を間近に鑑賞  くしもとこども園で観劇  (串本町 )
2020年02月14日
219 にしき園に車いすを寄贈  社員による募金活用して  (第一生命保険 )
2020年02月14日
220 初の連携でサンゴを紹介  ジオセンターと海中公園  (串本町 )
2020年02月14日
221 3部門で熱戦繰り広げる  第14回紀宝町民卓球大会  
2020年02月14日
222 地域住民の意見取り入れる  井田地区防災訓練  (紀宝町 )
2020年02月14日
223 寸劇で詐欺被害防止呼び掛け  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2020年02月13日
224 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  (新宮市 )

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員ら約20人が参列し、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に、初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていたが、第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、上野宮司の祝詞奏上に続いて、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納、続いて鈴払いの儀。杉本義和・同大社崇敬会長、濱口太史県議、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら参列者たちが神前に玉串を供え、「雲にそびゆる高千穂の」で始まる唱歌「紀元節」を斉唱した。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。「神武天皇紀」(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの=佐野)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら、新宮の古称)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あめのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山といわれている。同神社には90(平成2)年に、紀元2650年を奉祝し、神倉神社奉賛会が奉献した顕彰碑が建立されている。

 神事を終え、上野宮司が今年は日本書紀編さんから1300年、皇紀では2680年の年であると述べ「科学技術などが最先端の時代に生まれ、流れの中で自分を見失うときもある。そんな中で節目を大事にするのが日本人の精神では」。

 日本人として日本人を自覚する日としたいと話し「この国を立派にするために玉串を供え、この日を祝いたい」と呼び掛けた。

(2020年2月13日付紙面より)

「浦安の舞」を奉納する巫女=11日、新宮市の神倉神社
唱歌「紀元節」を斉唱する参列者
2020年02月13日
225 「一度きりの人生を全力で」
 活動報告会で米田惠美さんが講演  (新宮市魅力発信女子部 )

 新宮市魅力発信女子部は11日、大橋通の新宮信用金庫本店で活動報告会を実施した。約60人が参加する中、同女子部による活動プレゼンテーションのほか、公認会計士で(公社)日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事の米田惠美さんの基調講演や、米田さんと同女子部サポーターでissue+designの小菅隆太さんとのトークセッションなどがあった。

 同女子部は2015年より活動を開始。市内在住、在勤の女性と市職員が中心となり、豊かな観光資源など市の魅力を発信すべくワークショップの開催やウェブサイト「新宮人」の制作、地元事業者や団体などと連携して魅力発信のためのイベントやガイドツアーなどを企画し実施している。

 報告会開催に当たり、市商工観光課の勢古口千賀子課長があいさつ。市の歴史や文化、同女子部設立の経緯などについて紹介し「これからも地域の皆さんと一緒に地域の活性化と新宮市の魅力発信のために頑張っていきたい」。小菅さんがサポーターとして市と関わってきた5年間を振り返り、「SDGs de 地方創生」公認ファシリテーターとしての立場からのJリーグとの関係性などについて説明した。

 基調講演では米田さんが「ものがたりの先にあるもの」を題目に話した。米田さんは「なぜ女性が働きにくい世の中なのか。お金の流れが分かれば世の中の仕組みが分かるのでは」と会計士を目指した経緯を説明した。

 監査法人勤務を経て「会計や戦略では物事は解決できない」と2013年に独立。人材開発、組織開発の会社を設立し、さらには保育士資格を取得し在宅診療所を立ち上げた。米田さんは「実験を繰り返しいろいろな学びを深めることができた」と述べ、現在は「世の中をより良いものへと願う人たちを増やし、その人たちが一歩前へ踏み出すことができる世の中をつくることに個人的に使命感を感じている」。

 米田さんはJリーグフェローを経て18年より理事として社会連携(シャレン)や組織開発の分野を担っている。社会課題や教育、まちづくり、世代間交流などの共通のテーマに対し、地域住民や企業、団体、自治体、学校などとJリーグが連携して取り組む「Jリーグをつかおう!」プロジェクトについて「誰もが誰かを応援するために一歩踏み出すことができる装置をどうしたらつくれるだろうと思ってつくったのが同プロジェクト」と説明。Jリーグ理念や100年構想などについても紹介した。

 会計士の立場からは、今後はパブリックセクター(公的機関)や医療の領域における情報の非対称性について研究を進めたいとし「財務には限界がある。非財務の価値の方が大きいと思う。数字だけで測れないものをどう表現するかに挑戦していきたい」。

 学校生活や過去の人間関係などを振り返り「自分の人生は誰のものでもない。答えのない世界だからこそ問いを立てて信じた道を進んで。一度きりの人生を全力で」と呼び掛けた。

(2020年2月13日付紙面より)

市魅力発信女子部活動報告会の様子=11日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
米田惠美さん
2020年02月13日
226 自らの老いと向き合う
 石黒秀喜さんが講演  (まなびの郷 )

 紀宝町生涯学習センターまなびの郷で10日、老い支度クリエーターの石黒秀喜さんによる「老い支度講座~上手に老いるために~」があった。62人が参加し、自らの老いや将来と向き合った。

 紀南医師会、町地域包括支援センター共催。石黒さんは厚生労働省で介護保険制度などの運営を担当し、退職後は一般財団法人長寿社会開発センターで地域包括支援センターの職員研修に携わる。義母の認知症や義父のがん緩和病棟死に接したことから自らの老い支度を考えるようになった。

 講演で石黒さんは長生きリスクとして▽持病の悪化▽役割喪失▽気力体力の低下▽下肢機能の低下▽認知機能の低下―を挙げた。老・病・死には亡くなる直前まで元気なケースと、要支援・要介護状態が長く続くケースがあると紹介。リスクの軽減策として社会性の維持が特に重要と話した。

 「皆さんは長生きする。長生きすれば皆認知症になるかもしれない」と述べ「認知症の人は持って生まれた性格、これまでの人生で経験してきたこと、新しい情報、周囲を取り巻く人間関係などから、その人なりの状況認識をしている。間違いの指摘や命令でプライドを傷つけるのではなく、その人の思いを推定して『意思決定支援』をするという考え方が基本。エンディングノートに自分の人生や価値観、性格、誇りに思うことなどを記しておくと、『介護され上手』になれる」と締めくくった。

(2020年2月13日付紙面より)

石黒秀喜さんの話に耳を傾ける参加者=10日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2020年02月13日
227 支え合える社会の構築を
 「星に語りて」上映会  (那智勝浦町 )

 和歌山県共同作業所連絡会は8日、那智勝浦町体育文化会館で東日本大震災後の障害者と支援者の物語を描いた映画「星に語りて~Starry Sky~」を上映した。昼と夜の部の2回で昼の部には約200人が訪れ、涙を流す来場者の姿も多く見られた。

 同会が所属する「きょうされん」は1977年に障害者の願いをもとに16カ所の共同作業所により結成された。障害者が暮らしやすいシステムづくりなどのために活動し、現在では約1870カ所の障害者事業所が加盟している。

 これまで4回の映画製作、上映活動を続けている「きょうされん」の40周年記念事業として今回の映画が制作されたという。

 田中洋平・県共同作業所連絡会第5ブロック(新宮・東牟婁)長が「何かを感じていただける映画となっている。ぜひ最後まで鑑賞いただけましたら」とあいさつした。

 映画は2011年3月に甚大な被害があった東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市と福島県南相馬市が舞台。同震災による死者・行方不明者が1万8000人を超える中、障害者の死亡率が全住民の2倍だったことが知られていない現状を踏まえ、当時の証言者たちへの取材に基づいて実情を描き出した群像劇。俳優陣に加え、障害当事者も出演している。

 来場者は当時の障害者が直面する状況と、支援者の懸命な活動などが表現された人間味あふれるドラマに真剣な表情で見入っていた。

 上映後、同ブロック事務局で、新宮・東牟婁障害者施設連絡協議会長を務める平澤学さんが「ルールを尊重し、存在を認め合える社会を構築し、皆さんがこの地域で生活できればうれしい。有事の際などにも支え合うことができるはず。そのためにもこの映画を届けたかった」と締めくくった。

 なお、映画は4月18日(土)午後2時から串本町文化センターでも上映される。チケットは一般が1000円、中高生は800円、障害児者と子どもは500円。当日券はそれぞれ200円増しとなる。スポーツギア・アダチ、三由米穀店、山文和歌山串本SS、ファミリーマート串本町桟橋店、ワークショップゆう、いなほ作業所、エコ工房四季、通園くじらで販売している。

(2020年2月13日付紙面より)

「星に語りて」が上映された=8日、那智勝浦町体育文化会館
田中洋平・和歌山県共同作業所連絡会第5ブロック長
2020年02月13日
228 東牟婁屈指の多彩な奉仕  水門神社例大祭「水門祭」  (串本町 )
2020年02月13日
229 新宮市食生活改善推進協議会が受賞  食育の普及・啓発たたえ推進表彰  (和歌山県 )
2020年02月13日
230 学校教育の当事者に  コミュニティスクール設置に向け啓発集会  (那智勝浦町 )
2020年02月13日
231 恩師が記念の来場者に  13年余りで12万3456人を数える  (宇久井ビジターC )
2020年02月13日
232 かわいい天狗に観客ら拍手  川関の飛烏神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2020年02月13日
233 下里神社で「お弓祭り」  お弓行事や剣道形奉納  (那智勝浦町 )
2020年02月13日
234 火災想定し対応を経験  錦江山無量寺で檀徒ら  (串本町 )
2020年02月13日
235 厄払いの餅まき活気づく  古座神社で初午祈とう  (串本町 )
2020年02月13日
236 一字を掲げて誓いを発表  潮岬中1年生15人が立志  (串本町 )
2020年02月13日
237 18チーム成果発揮し対戦  黒潮杯中学校バレー大会  (串本町 )
2020年02月13日
238 横断歩道は手を上げて  飯盛保で交通安全教室  (紀宝町 )
2020年02月13日
239 一人一人が輝ける社会に  羽林由鶴さんが講演  (御浜町 )
2020年02月13日
240 児童・生徒らがごみ拾い  矢渕中学校区各地域で  (紀宝町 )
2020年02月13日
241 楽しんで!知って、見て、感じて!ボランティア  元気フェスタ'20盛大に  (各種ステージやブースにぎわう )
2020年02月13日
242 オウバイが見頃  相野谷川沿いで  (紀宝町 )
2020年02月13日
243 お悔やみ情報
  
2020年02月11日
244 イベント通して交流
 第15回しんぐう元気フェスタ  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長)は9日、市福祉センターで「第15回しんぐう元気フェスタ」を開催した。ステージや体験、販売があり、市内外から多くの人が会場に足を運んだ。

 「楽しんで! 知って、見て、感じて! ボランティア」と銘打ち、企業とボランティアなどが協働で取り組んでいる毎年恒例のイベント。会場では工作や絵手紙教室、スポーツ吹き矢、餅つき、お菓子釣りなど各コーナーに多くの親子連れが詰め掛けた。ラーメンやフランクフルト、焼きそばなどの飲食ブースには大勢が列を作った。

 ステージではTeam雅龍やハリケーン、THE透来夢、マジックサークル「青い鳥」、みくまの農業協同組合、ANIANI PRODUCTION、カウイオナラニ、緑丘中学校吹奏楽部らが踊りや演奏、手品などを披露し盛り上げた。

 開会式で岡鼻会長は関係者や参加者、ボランティアの協力に感謝を述べ、「天候に恵まれ、絶好の元気フェスタ日和。イベントを通じて多くの人が交流を図り、今後の活動を活発に進めていけたら」。

 来賓の辻本美恵・子育て推進課長が「全国的に地域のつながりが希薄化しているといわれている中で、元気フェスタは地域のつながりや絆の象徴。市としても人と人とが支え合う、心豊かなまちづくりを目指していく」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。

(2020年2月11日付紙面より)

さまざまな団体がイベントを盛り上げた=9日、新宮市福祉センター
岡鼻崇会長
2020年02月11日
245 ゆかし潟にヤマザクラ植樹
 「緑の募金」を活用  (森の再生を考える会 )

 那智勝浦町の住民団体「森の再生を考える会(新垣有慶会長)」は9日、同町湯川のゆかし潟周辺で植樹会を開き、ヤマザクラ21本を植樹した。緑化活動は、2018年に県民から集った「緑の募金」を活用した。

 同会と連携する「なちかつ古道を守る会」、「南紀くろしお商工会」、「虹の会」の会員、和歌山県と同町、二河公民館の職員や周辺住民ら53人が参加した。

 熊野古道大辺路の一部でもある「ゆかし潟」の昔の景観を再現し、古道を散策する来町者に楽しんでもらうことや、豊かな緑を次世代につなげることを目的としている。

 植栽はJR湯川駅より国道42号を新宮方面に1㌔、「喫茶きよもん」から「ゆりの山温泉」付近までのゆかし潟北側道路沿い800㍍で実施した。

 参加者は3班に分かれて、約3㍍の苗をシカよけのネットでくるみ、あらかじめ植樹ポイントを定めた各箇所へ向かった。1本ずつ丁寧に支柱に苗を結んで植え込み、肥料や水をたっぷりと与えて順調な生育を願った。

(2020年2月11日付紙面より)

ヤマザクラの苗をシカよけのネットで包む参加者=9日、那智勝浦町湯川
植樹した苗の根元を整えた
2020年02月11日
246 大島に春を呼ぶ活気満ちる
 水門神社例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島で8日、水門(みなと)神社の例大祭「水門祭」があり、東牟婁屈指の多彩さを誇る諸行事を重ねて主祭神への礼を尽くし、その様子が多くの見物を集めるなど紀伊大島に春を呼ぶ活気が好天の下で満ちあふれた。

 この神社は大島港の東の山腹に位置。通夜島で母・神功皇后らと共に一夜を明かした誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)を主祭神として明治期に成立し、往時の大島の栄華を物語るように重厚な本殿が今日まで伝わっている。

 例大祭は古く2月15日、近年まで祭員が確保しやすい祝日の2月11日、最近は天候不良による順延も考慮し2月第2土曜日を期日にして営んでいる。大島区内4組が主奉仕の当番を持ち回る慣習があるが、少子高齢化に伴い4組とも人選難に直面。今は当番ではない組も協力し大島区を挙げて毎年の奉仕を支えている。

 今年は宵宮に小雨がぱらついたが、本祭は一転してほぼ快晴に恵まれる中で本殿御前の儀を迎え、猪村久次神主に続いて稲田賢区長が祭文を読みあげ来賓を含む参列者一同で玉串をささげて祭神への礼を尽くした。境内でお的の儀を営んだ後、内庭で大座の儀があり亭主役が参列者一同を接待。鈴門前では大同会が獅子舞の奉納に臨んだ。

 正午すぎに主祭神の渡御が始まり、同神社から大島港に据えた雑木組みの仮宮・お山から先は美紀丸が繰る当船に神事に臨む祭員が乗り込んで苗我島にある御旅所へ出港。当船出港を警護した櫂伝馬(かいでんま)「鶽(はやぶさ)」「鳳(おおとり)」は護岸に向けて厄年の餅をまいた後、大島~串本間を往復する競漕を繰り広げた。今年は「鶽」が勝ち、艫櫂(ともがい)持の山本歩夢さん(20)は「自分と練櫂(ねりがい)と伝馬幹事、一致団結して練習した結果を出せた」と喜びをかみしめた。

 還暦者の餅まきを経て、御旅所から帰港する当船を迎えるため、稲田区長ら要職陣に当番組が人選した役者が続いて行列となりお山を3周。稚児は2周目以降、父親らに担がれ見物人に愛想で応えるなどした。最後尾の商人役は口上を述べながらお山を1周し、以降は行列から離れお山そばで快活に整理を繰り広げて場をにぎやかした。

 稲田区長や猪村神主、当番組・南組の吉田隆組長や役者の似士子、総代など要職が扇や軍配を振りかざして当船を招き、帰港と同時に役目を終えた仮宮を倒し、若衆が中にある神鏡を雄々しく奪い合った。

 お山が片付く頃、大島郵便局前では大同会が獅子屋台を大練り。「鳳」組が負けて悔しい祭りを早く終わらせようと押し、勝ちの余韻を長引かせようとする「鶽」組が押し返す力比べで盛り上がった後、お山跡で獅子舞を披露。要職らは報告祭を営んで本祭の諸行事を締めくくった。

(2020年2月11日付紙面より)

大島区筆頭・稲田賢区長が祭文をささげ一同で祭神に礼を尽くす=8日、串本町大島
主祭神の渡御。見送られながら苗我島の御旅所目指して出港する当船
2020年02月11日
247 高菜収穫し漬け物体験
 交流センター太田の郷  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のNPO太田の郷(大江清一代表)は8日、交流センター太田の郷で「田舎のソウルフード 高菜漬け体験」を開いた。7組14人が参加し、収穫から漬物にするまでの工程を楽しんだ。

 地域で長年親しまれている高菜漬けを周知するとともに、自分好みの味に仕上げることができる体験を提供することを目的に初めて実施した。

 親子連れなどの参加者は、太田の郷所有の畑で辛みのある「カラシナ」と辛みの少ない「三池高菜」の2種類を1組当たり1㌔収穫。用水路で土を落とし、水道水できれいに洗った。

 同町中里在住の久保キエ子さんが講師を務め、漬け方を教えた。参加者は高菜を塩水に浸し、久保さんの指示の下、葉の向きを変えながらたるの中に敷き詰めていった。最後は中ぶたを置き、重しを載せた。高菜は冷暗所で1週間置き、本漬けのために下処理のあく抜きをして再び漬け、2~3日後には食べられる。味は漬ける日数で変化するという。

 参加した同町湯川の古橋真理子さん(44)は「3カ月前に越してきて、初めてめはりずしを食べおいしくてびっくりした」と笑顔。「これまで高菜という食材になじみがなかった。完成したらめはりずしとお漬物にしたい。ぜひ機会があれば自分でもやってみたい」と話した。

 石田一事務局長は「当初はもっと多くの参加者を予定していたが、今日くらいがちょうど良かったと思う。伝統的な高菜漬けが皆さんに広まることを期待しています」と語った。

(2020年2月11日付紙面より)

高菜の収穫体験に取り組む参加者ら=8日、那智勝浦町太田
高菜を漬け込んだ
2020年02月11日
248 晴天の下、189人が力走
 第36回新宮マラソン大会  
2020年02月11日
249 入学前の心構えを養う  新入生オリエンテーション  (近大新宮中 )
2020年02月11日
250 高齢者事故防止など宣言  交通指導員会連が表彰・研修会  (新宮地方 )
2020年02月11日
251 防災意識を高める  はまゆう保で消防立ち会い訓練  (新宮市 )
2020年02月11日
252 ゲームを通して仲良く  熊野川小、高田小交流「チャレラン大会」  (新宮市 )
2020年02月11日
253 紀伊半島ウミガメ情報交換会  井田公民館で開催  (紀宝町 )
2020年02月11日
254 杉原千畝の生涯演じる  俳優の水澤心吾さんが一人芝居  (紀宝町 )
2020年02月11日
255 認識新たにしていきたい  県と人権尊重協定を締結  (串本町社会福祉協議会 )
2020年02月11日
256 会員含む愛好者30人学ぶ  自動二輪車安全運転講習  (串本LC )
2020年02月11日
257 食推と一緒にヒジキ味わう  西向小4年生が調理体験  (串本町 )
2020年02月11日
258 お悔やみ情報
  
2020年02月09日
259 自ら課題を見つけ学習
 新宮高でポスター発表会  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)で7日、ポスター発表会があった。1、2年生376人がグループに分かれて課題を設定し、総合的な学習の時間に研究した結果を表や図にまとめたもので、発表を聞いた生徒からの質問にも答えた。

 自分たちが暮らす地域を知り、課題を見つけて結論に導くことなどを目的に毎年実施している。発表と質疑応答を通して問題解決能力を培い、コミュニケーション能力を高める狙いもある。

 1年生は「経済」「防災」「自然」「福祉」「教育」の各分野で地元の人と交流して地域を学び、2年生はホームルームなどで学習グループをつくり、興味や関心のある課題を設定して探究活動に取り組んできた。

 発表会実行委員長で生徒会長の山東(さんどう)華さん(2年)は「自信を持って自分たちの力を出し尽くしましょう」とあいさつ。75グループが3部に分かれ調査結果を発表した。

 電車での避難方法について調査したグループはクイズ形式で説明。「実際、乗車時に災害などが発生した場合は、私たちの発表を思い出して冷静に避難してください」と呼び掛けていた。「新宮高校のイメージ向上のために」「オリンピックと平和」「動物の殺処分を減らすためには」などをテーマにした発表も行われた。

 グループで「先人が残した負の遺産『宇宙ゴミ』」の研究をした山東さんは「自分たちの中で謎が多い宇宙について知りたいという思いと、初めて耳にした『宇宙ゴミ』に興味を持ち調べてみようと思った。勉強になりました」。取り組みについては「発表することによって理解ができ、他のグループの話を聞いて知識も得られるので良いと思います」と話していた。

(2020年2月9日付紙面より)

調査結果を紹介する生徒たち=7日、新宮市神倉の県立新宮高校
2020年02月09日
260 1年の総括受け意見
 警察署協議会に委員5人ら  (新宮警察署 )

 本年度3回目の新宮警察署協議会定例会議が7日、同署で開かれた。𦚰口光太郎会長ら5人の委員が出席。令和元年度の総括と2年度の取り組み重点を聞き意見交換をした。

 警察署協議会は管轄区域内の地域安全や警察署の業務運営について、住民の声を代表する委員から意見を聞き、より良い運営を検討する機関。県内14署に設置されている。

 𦚰口会長は署員への敬意を示し、昨年11月に開催された「和歌山県・警察署協議会・代表者会議」に出席し、高性能ドローンを含めた装備資機材の充実と、外国人観光客に配慮した災害対策について要望したことなどを報告。同署に対し「委員からの意見などを生かし、引き続き管内住民の安全と安心を確保して」と求めた。

 髙砂浩之署長は、県内の治安情勢について「刑法犯認知件数は4363件(暫定)で、前年比マイナス485件と大幅に減少。人身交通事故発生件数についても1859件で前年比マイナス411件と、刑法犯認知件数、交通事故発生件数ともに18年連続減少という大きな目標を達成することができた」とあいさつ。

 「近年、犯人の逮捕や悪質、巧妙化する事件を解決するためには、犯人逮捕の決め手となる客観的証拠の収集はもちろんのこと、防犯カメラ画像の画像解析やDNA型鑑定などの科学捜査が重要」と述べ、県内では新宮、橋本、和歌山東、田辺の4警察署にしか配置されていない「新3D撮影装置」について説明するとした。

 あいさつの後、各課からの管内概況説明や業務取り組み結果などの報告を受け、委員らは意見や提言を述べた。

(2020年2月9日付紙面より)

委員、新宮警察署長や各課長らが出席した会議=7日、新宮警察署
2020年02月09日
261 10俵分の餅をまく
 御燈祭り翌日祭で神倉奉賛会  

 新宮市立神倉小学校グラウンドで7日、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)による御燈祭(おとうまつ)り翌日祭の餅まきがあった。会場は大勢の人でにぎわった。

 餅まきには神倉青年団員のほか、市教育委員会の速水盛康教育長と濱口太史県議も加わった。グラウンド内の3カ所に設置した台から奉賛会関係者たちでついた餅と厄よけ祈とうの餅など、合わせて約10俵(600㌔)分がまかれた。子ども専用のスペースも設けられ、お菓子まきも行われた。

 この日の餅まきで、一連の祭り関連行事は終了。中山忠吏・神倉青年団長は「けが人や泥酔者もほとんどなく終えることができ安心しています。介釈(かいしゃく)としても御神火をいただいて上(あ)がり子へ無事に分けることができました。一方で山頂での携帯電話の撮影を数多く見掛けた。しっかりとマナーを守り、神事として祭りに参加してほしい」。

 猪飼会長は「今年も無事に終えていい祭りでした。年々、良くなっているがマナーの問題が気になるところ。地元の人が、よりモラルを持って手本になってもらいたい。青年団をはじめ、関係者らが一致団結してさらに祭りを良くしていければ」と話していた。

(2020年2月9日付紙面より)

餅まきに大勢の人が訪れた=7日、新宮市立神倉小学校グラウンド
2020年02月09日
262 カワヅザクラが開花  御浜町  
2020年02月09日
263 みんなで協力し鬼退治  きたやま保で節分豆まき  (北山村 )
2020年02月09日
264 訓練通し有事に備える  職員らが不審者対応学ぶ  (マリア保 )
2020年02月09日
265 建学の精神を学ぶ  世耕弘一氏の足跡たどる  (近大新宮中 )
2020年02月09日
266 主体性と意欲養う  わかば保0~2歳児がリズム参観  (那智勝浦町 )
2020年02月09日
267 熊野に春を呼ぶ御燈祭り   
2020年02月09日
268 鮮魚や新鮮な野菜など販売  恒例の「紀の宝みなと市」  
2020年02月09日
269 声援受け「たすき」つなぐ  伝統の校内駅伝大会  (相野谷中 )
2020年02月09日
270 お悔やみ情報
  
2020年02月08日
271 春の訪れ告げる御燈祭り
 新宮市神倉神社  

 熊野地方に春を呼ぶ「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は1768人(主催者発表)の上(あ)がり子(祈願者)たちが神倉山に集まり、ご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かり、538段の石段を下った。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る、全国でも珍しい女人禁制の火祭り。2016年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 白装束に荒縄を巻き、草鞋(わらじ)を履いた男たちがかざしたたいまつの炎が滝のように流れ、山肌を赤く染めた。

 芝亮太さん(34)は初めて上った息子の玲音君(7)を「よく頑張って上ったと思う」とねぎらい、「家内安全と健康を祈願した」と話した。

 今回が2回目の谷端珀亜君(三輪崎小4)は「楽しかった」。父の信人さん(36)は「家族の健康と交通安全などを祈願した」と語っていた。

(2020年2月8日付紙面より)

次々と山を下りる上がり子=6日、新宮市の神倉神社
2020年02月08日
272 成果を披露し奉仕に弾み 大同会「衣装付け」営む (水門祭に向け)

 串本町大島にある紀伊大島開発総合センターで6日夜、大同会(長谷川真司会長)が獅子舞の衣装付けを営んだ。8日(土)に本祭を迎える水門(みなと)神社の例大祭「水門祭」に向けた稽古の総仕上げとなる行事で、上役陣が見守る中で成果を披露して目前に迫った奉仕への弾みをつけた。

 先月15日に稽古始めとなる獅子出しに臨み、以降はほぼ連夜にわたって同センターを宿にし受け継ぐ獅子舞の練習に励んできた。衣装付けは獅子出し同様に大島区の稲田賢区長(70)や同神社祭典保存会の木下正己会長、神主や神社総代ら上役陣を迎え、酒宴を営みながら獅子舞を披露するなどして、3週間の稽古の仕上がり具合を示した。

 舞楽「てんぐ」では、会員と共に獅子舞の囃子(はやし)衆として奉仕する子どもらも共演して練習の成果を披露。てんぐを演じた吉田鴻大君(大島小3年)は「今年は主メンバーなので少し緊張している。本番では体を大きく見せられるよう頑張りたい」と意気込んでいた。

 これら成果を見届けた稲田区長は「今年も皆頑張って準備を進めてくれている。天気も何とか持ちそうで、後はけがなく務め切ることを願うばかりだ」と心境を語った。

 7日午前には大島港に仮宮「お山」も設置。8日の本祭行事は午前9時30分の本殿御前の儀から始まり、午後3時すぎの仮宮跡での獅子舞披露まで東牟婁郡随一の多彩さを誇る諸行事が続く。

(2020年2月8日付紙面より)

獅子、てんぐ、囃子衆一丸で稽古や練習の成果を披露=6日、串本町大島
2020年02月08日
273 こま回しやあや取り楽しむ
 老人ク会員招き「昔の遊び」  (井田小 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長)で6日、昔の遊び体験があり、1年生18人と2年生20人が、老人クラブ「井田長寿クラブ」の会員からかるた、おはじき、けん玉、あや取り、お手玉、こま回しを教わった。

 毎年恒例の取り組みで、今年は同クラブの石垣安規会長ら9人が来校。児童たちが「よろしくお願いします」と元気よくあいさつした後、五つのグループに分かれて昔の遊びに挑戦した。

 こま回しでは、男性会員からひもの巻き方と投げ方を教わった。こまが回らず悪戦苦闘する児童が多く、男性会員が手本を見せると「すごい」「なんで」などと驚きの声を上げた。あや取りやお手玉、おはじきは女性会員と一緒に楽しんだ。

 石垣会長は「昔はテレビやゲームがなくて、男の子はチャンバラ遊びやこま回しなどをしていた。こま回しは難しいから、すぐにはできない。昔よく遊んでいたので、今でも上手に回せた」と話していた。

(2020年2月8日付紙面より)

こま回しに挑戦する児童たち=6日、紀宝町立井田小学校
女性会員に教わりあや取りを楽しむ
2020年02月08日
274 30年続ける社会貢献  第一生命がルピナスなどに車いす寄贈  (那智勝浦町 )
2020年02月08日
275 知っておきたい年金のはなし  生涯現役セミナーに28人  (新宮市 )
2020年02月08日
276 「美しき日本を求めて」  世界遺産登録15周年記念し観光セミナー  (那智勝浦町 )
2020年02月08日
277 関係者ら感謝込め清掃  御燈祭り翌日に集まる  (新宮市 )
2020年02月08日
278 実行委立ち上げ体制固める  国民文化祭など実施に向け  (古座川町 )
2020年02月08日
279 情報発信への意見受ける  中川正子さん迎えて研修  (紀南フィルム )
2020年02月08日
280 県民俗芸能祭出演に向け稽古  古座の御舟謡保存会「河内会」  (串本町 )
2020年02月08日
281 コウゾを材料にし紙すき  古座小6年生12人一丸で  (串本町 )
2020年02月08日
282 鬼さんがお菓子ほり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年02月08日
283 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第6回】食品添加物のリスク  

 私は食育イベントのプロデュースもしています。イベントに来るお母さんたちから最も多い質問が、食品添加物の危険性についてです。今、スーパーに行くと無添加表記がすごく多いですよね。そういった表記を見て、買うか買わないかを決めている方も多いのではないでしょうか?

 今、日本で使用されている食品添加物は、1500品目以上あります。すごい数ですよね。保存料や甘味料、着色料、香料などとして使われているものです。こうやって書くと、いかにも体に悪いイメージでしょうか? 加工食品には添加物が入っていそうで怖い!というお母さんも多いですが、実はヘルシーだと思われている食品にも、食品添加物は使われています。

 お豆腐に使われる「にがり」、こんにゃくを作るときに使う「水酸化カルシウム」、チーズを固める「塩化カルシウム」、麺に入っている「かんすい」…これらは全て食品添加物です。日本では、厚生労働省が許可したものしか使われていません。では、そのリスクはどうやって管理されているのでしょうか。

 食品添加物のリスク管理は、食品安全委員会が行っています。食品安全委員会は、「食品添加物の健康に害のない量」を定める機関ともいえます。複数の動物実験で、毒性実験を繰り返し行って、中毒症状が全く出ない安全な量を見つけ出すのです。発がん性などのリスクはもちろん、摂取した化学物質が、体内にどれくらいとどまり、どう排出されるのか、胎児や子孫への影響はないか、それらを長い時間をかけて調べ、無毒性量を算出します。さらにその数字を100で割った数値が、人の1日の摂取許容量とされるのです。これは薬の量を決めるときと同じです。この量を基準として、食品添加物は使用され、商品化されるわけです。人が毎日摂取し続けても、健康に害のない量が徹底的に管理されているといえます。

 だから、子どもたちに与える添加物を、むやみに恐れることはありません! 避けたいと思う気持ちは分かりますが、添加物よりも気を付けてほしいものがあります。それは「塩」です! 塩分の取り過ぎは「がん」のリスクを高めますし、添加物は使用量が管理されていますが、塩は管理されていないからです。例えば無添加のものには、うま味調味料を使わない代わりに食塩が多く使われていることもあります。添加物のことを質問されるたびに、塩の方が怖いですよとお話ししています。

 ちなみに、私は食品添加物の摂取を推奨したいわけではありません! 調味料も食品も、もちろん食品添加物も、なんでも取り過ぎは体に良くはありません! どんなものも、バランスよく適度に摂取するのが一番です。でも「使ってはダメだ!」と自分を追い込む必要はないのです。食品添加物を使ったものには、時短調理に便利なものなど、お料理を楽にしてくれるものがたくさんあります。忙しい日々のお料理にうまく活用して、余った時間を家族の会話に充ててほしいと願っています。

(2020年2月8日付紙面より)

2020年02月07日
284 いざ、御燈祭りへ
 王子ヶ浜で海中みそぎ  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社で6日夜に営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、上(あ)がり子有志9人が同日午前7時ごろ、市内の王子ヶ浜で古式にのっとった「海中みそぎ」に臨んだ。上がり子らは水平線から昇る朝日に向かって一心に祈り、心身を清めた。

 海中みそぎは同市下本町の自営業、水野晴夫さん(69)らが中心となって始めて30年以上になる。同日正午ごろにも行われている。

 白ふんどしに着替えた上がり子たちは、砂利浜に設けられた祭壇を前に、神倉神社に向かって遥拝(ようはい)。準備運動を兼ねた神事「鳥船(とりふね)」の後、海に入り、神職の祝詞の下、水平線に向かって手を合わせた。

 水野さんはみそぎを始めたきっかけとして、上がり子のモラルの低下を挙げ「酒飲みのけんか祭りでは恥ずかしい。神事として本来は神聖なものであることを後世へつないでいかなければ」。

 人工知能(AI)の進化などにより大きく環境が変化する中、祭りやみそぎに参加することが「どう生きていくべきか」を考えるきっかけになるのでは、と話し「長年みそぎをしてきて、今となっては一年のけじめや節目と感じている。生きていることのありがたさや自分自身のことを考える機会と捉えています」。

 初めてみそぎに参加した同市在住の黒田クロミさん(35)は「筋トレをしていて、100㌔のベンチプレスを持ち上げるのが目標。みそぎの厳しさに耐えることによって弱い自分と穢(けが)れを払うことを目的に参加しました」と話していた。

(2020年2月7日付紙面より)

朝日に向かって祈る上がり子たち=6日早朝、新宮市の王子ヶ浜
2020年02月07日
285 雪の代わりにスケートリンク設置 商工祭「南の国の雪まつり」 (那智勝浦町)

 第25回商工祭「南の国の雪まつり」(16日開催)に向けた第2回実行・運営(合同)委員会が5日、那智勝浦町商工会館であった。暖冬の影響で、長野県白馬村に雪が少なく、雪まつりに使う雪が準備できないことが発表された。雪の代わりに氷を使用しないスケートリンクの設置が行われるという。

 雪まつりは商業活性化や地域振興を目的に町内外から多くの団体が集まる恒例行事。人気の催しとして毎年多くの来場者でにぎわっている。

 雪が準備できない問題について実行委員長である森川起安南紀くろしお商工会長は「白馬村に雪がなく、楽しみにしていた子どもたちに対しては大変申し訳ない。世界的な暖冬を迎えているため、それに代わるものを段取りさせていただいた。ほかの催しは変更なく行う」と話した。

 顧問の荒尾典男町議会議長は「一つになって盛り上がり、実行委員会を通して素晴らしい雪まつりを開催してほしい」とあいさつした。事務局は「楽しみにしてくれている方々のため、雪のない雪まつりとなるが実行していきたい」と意思を示した。

 雪の代わりとなるスケートリンクはポリカーボネート製で約130平方㍍。これまで雪山があった場所に設置する。肘や膝のサポーター、ヘルメット、靴などを無料で貸し出す。時間を決めて30人ずつの交代制を予定。4歳から小学校高学年までを対象とし、保護者同伴もできるように検討していると述べた。雨天は安全上の面から使用はできないという。

 事務局は当日の交通規制や、無料シャトルバスの利用、駐車場、恒例のスタンプラリーなどを紹介。町の観光協会と温泉旅館組合によるマグロ汁の振る舞いや、みくまの農業協同組合が提供したもち米150㌔を使用した餅まき(菓子まき)の実施について説明した。

 質疑応答では「雪がないのは仕方ないが、実行委員の皆さんにも検討していただく時間があってもよかったのでは」との意見もあった。最後は成田雅史運営委員長のあいさつで締めくくられた。

(2020年2月7日付紙面より)

25回目の雪まつりについて話し合われた=5日、那智勝浦町商工会館
森川起安実行委員長
2020年02月07日
286 海保と連携して部隊輸送
 県南部で実戦的警備訓練  (和歌山県警察本部 )

 和歌山県警察本部が5日、田辺海上保安部や串本海上保安署と連携して警察部隊の海上輸送訓練や串本警察署代替指揮所を利用した救出訓練を県南部で実施した。

 県警が毎月5日を期日にして取り組んでいる「災害に備える日」活動の一環。海上輸送訓練は年1回の頻度で実施している海路で警察部隊や資機材を被災地に派遣するための項目で、今回は新宮、田辺、白浜の3警察署を対象にして計画。救出訓練は輸送後の活動を経験するための項目で串本警察署と連携する形で取り組んだ。

 併せて近畿管区警察局情報通信部機動通信課が航行中の巡視船艇から防災相互通信用無線で航空自衛隊串本分屯基地や沿岸自治体と通信をする訓練をし、総じて「実戦的災害警備訓練」と題して計80人が経験を積んだ。

 新宮警察署は串本海上保安署と組み、串本町一帯で大雨などに伴う国道寸断などの被害が発生したという想定で午前8時10分に海上輸送訓練を開始。陸路が使えないため巡視艇むろづきが資機材を携えた警察部隊14人と新宮港から串本漁港まで輸送した。同部隊は徒歩で同町サンゴ台にある同指揮所へ行き、串本警察署と合流して倒壊家屋を模した構造物の中からエンジンカッターやチェーンソーを駆使するなどして要救助者2人を救出する流れを実践した。

 田辺警察署と白浜警察署の部隊は田辺海上保安部と組み、巡視船こうやが警察部隊を文里港から串本漁港へ輸送。以降は同様の流れで輸送先での活動をこなしたという。

 代替指揮所で救出訓練の様子を見守った串本警察署の中弥泰典署長は、昨年の台風19号を見るだけでも今回の想定は現実味があるとし、そのような点で有意義なこの訓練を今後も重ねていける状況を期待。

 串本海上保安署の亀田進署長は、この機会に海保の災害派遣の考え方を伝えて今後の両者連携を促しつつ、25年前に兵庫県で阪神淡路大震災を経験した海上保安官の1人として考える事柄も警察と海保の両後進に託したいという思いを語った。

(2020年2月7日付紙面より)

巡視艇むろづきによる海上輸送で串本漁港入りする新宮警察署の部隊=5日、串本町串本
新宮と串本の両警察署が合流して救出訓練を実施=5日、串本町サンゴ台
2020年02月07日
287 「かがり御供」作る
 神事で供える特別な餅  (御燈祭り )

 新宮市の熊野速玉大社双鶴殿で6日午前、夜の御燈祭(おとうまつ)りで神倉神社神殿に供える特別な餅「かがり御供(ごく)」作りがあった。祭りで介釈(かいしゃく)を務める神倉青年団員たちが、祭りで使用するヒノキの介釈棒で回りながら餅をついた。

 中山忠吏団長をはじめとする団員たちと上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら約15人が参加。ふかしたもち米を石臼の中に入れ、8升分ついた。出来上がった餅は細長く伸ばしてはさみで約3㌢の正方形に切り、3枚合わせてからわらひもで十文字に縛って、上(あ)がり子たちが胴に巻く荒縄と同じ男結びにした。

 猪飼奉賛会長は「御燈祭りは神事の祭り。上がり子や見物される方々にけがなどがないよう願うと同時に、マナーを守って伝統にふさわしい祭りとして盛り上げてもらいたい」。

 中山団長は「天候にも恵まれ安心しています。上がり子全員が神事と捉えてほしい。近年、山頂などで携帯電話での撮影が多く見られます。モラルを忘れず、見守っていただきたい」と呼び掛け、「青年団としてけがのないよう任務を遂行し、大たいまつの火を上がり子のみんなに分けられるよう頑張ります」と話していた。

(2020年2月7日付紙面より)

介釈たちが力強く餅をついた=6日、新宮市の熊野速玉大社
「かがり御供」を作る関係者たち
2020年02月07日
288 夢は「ラグビー女子日本代表」
 新宮RFC・尾﨑桔香さん  
2020年02月07日
289 新型肺炎の予防呼び掛け  新宮市保健センター  
2020年02月07日
290 信仰感じながら歩いて  ロングハイキングを前に世界遺産講座  (新宮高校 )
2020年02月07日
291 シーズンピークを直撃  3月までクロマグロ採捕停止に  (那智勝浦町 )
2020年02月07日
292 フキノトウが顔を出す  古座川町相瀬  
2020年02月07日
293 聖火リレーに向けて  みくまの支援学校でコカリナ練習会  (新宮市 )
2020年02月07日
294 ゲストも交えて知恵学ぶ  旧養春小で「ママの防災」  (あったカフェ )
2020年02月07日
295 檀徒ら一丸で寺宝を守る  善照寺で火災想定し訓練  (串本町 )
2020年02月07日
296 36事業所で勤労観を培う  1年生インターンシップ  (串本古座高校 )
2020年02月07日
297 地域活動に貢献  濱上嘉孝さんら3人を局長表彰  (県紀南活性化局 )
2020年02月07日
298 部員1人で全国に挑む  紀南高校卓球部・濱矢優香さん  
2020年02月07日
299 LINEで情報ゲットしよう  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2020年02月06日
300 地元の伝統学ぶ
 神倉小で御燈祭りの授業  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長)で5日、御燈祭(おとうまつ)りについての授業があった。1年生73人が絵本の読み聞かせなどを通じて、御燈祭りに対する学びを深めた。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環。子どもたちにまちや神倉神社の歴史などを学んでもらおうと、協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力により授業を設けている。

 児童は御燈祭りのタイムスケジュールや草鞋(わらじ)、たいまつ、白装束の説明を聞き、製作の大変さなどを学習した。同協議会をはじめ、関係者らが協力し作成した絵本「やくそく~はると君のお燈まつり」を、スライドを使用して読み聞かせた。児童は物語の世界に真剣な表情で耳を傾けた。祭りで身に着ける衣装の試着体験もあり、子どもたちは「かっこいい」「初めての感覚」などと声を上げ盛り上がった。

 横田暖音(あんと)君(7)は「まだ御燈祭りに参加したことがないけど、たいまつの火をみんなが分け合うなどいろんなことが分かった。衣装の着心地は不思議な感覚。うれしかったです」。

 下岡会長は「子どもたちの興味を持って取り組む姿が見られました。授業を通して、新宮の伝統文化や魅力を知り、たくさんの人に伝えてもらえれば」と話していた。

 同協議会は、学校が家庭や地域と連携を図って学校運営や教育に外部の意向を反映させることにより、子どもたちの豊かな成長を支えることを目的に設置。▽ふるさとへの愛着や誇り、地域貢献の心を育むための地域とともにある学校づくり▽これからの社会で生き抜くための力を付けるためのコミュニケーション能力の育成―を重点要項として取り組みを進めている。

(2020年2月6日付紙面より)

たいまつの説明に耳を傾ける児童ら=5日、新宮市立神倉小学校
衣装の試着体験も行われた
2020年02月06日
301 電気の仕組み楽しく学ぶ
 宇久井小で関西電力出前教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長)で4日、関西電力株式会社による出前授業があった。和歌山支社田辺コミュニケーショングループの事業で、職員3人が6年生33人を対象に電気の作り方や使い方などを、実験を交えて楽しく紹介した。

 次世代を担う子どもたちに楽しみながら電気を理解してもらい、実験・体験を通じて環境とエネルギーについて考えてもらうきっかけをつくることが目的。

 社員の野田裕之さんがスライドを使用して電気が作られる仕組みや身の回りでの使われ方、どのように自分たちの家庭まで送電されているかなど、クイズを織り交ぜながら説明。レモンや備長炭で電気を発生させたり、手回し式の発電機を使ったさまざまな実験も行われた。

 原子力や火力、水力の各発電所や地球環境問題、省エネの推進などの紹介もあり、児童は目を輝かせて体験し、電池や発電の仕組みと種類への理解を深めた。

 東愛結(あゆ)さん(12)は「果物でも通電することに驚きました。電気は日常生活の中で何気なく使っているけど、すごく身近でなくてはならないものだと改めて感じました」。

 山本悠斗君(11)は「楽しんで知ることができた。実験ではいろんな物から電気が発生することを初めて知り、機会があれば、また授業を受けたいと思いました」と話していた。

(2020年2月6日付紙面より)

実験を通して学びを深める児童ら=4日、那智勝浦町立宇久井小学校
2020年02月06日
302 串本商工会が思いを掲げる
 消費税完納推進など宣言式  (新宮納貯連 )

 串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本で4日、「消費税完納推進」ならびに「ICTを利用した申告・納税手続の推進」宣言式があった。式中、串本町商工会(須賀節夫会長)が同宣言をし、達成の期待を受けて適正な申告や納税に向けた弾みを得た。

 この式は、新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)と宣言者(今回は同商工会)が主催。e―Taxやダイレクト納付に加えIDパスワード方式やスマートフォン申告、QRコードによるコンビニ納付など年々多様化するICTを利用した申告や納税手続きを積極推進し、宣言者全体で消費税の期限内納付達成を目指す意欲を高め、さらにこの意欲を範として新宮税務署管内の事業者へと広めることを狙いとして開いている。

 同商工会は平成22年度に「e―Tax普及定着」ならびに「消費税完納推進」の宣言をした経緯があり、今回は年々進歩するICT技術に連動する発展的対応として改めて宣言する形となった。

 この日は主催者やその関係者ら78人が出席。開会に当たり島野会長はこの式を営む趣旨を語り、「新宮納貯連の運動趣旨に賛同し、新宮税務署管内に向け宣言していただくことは高大な喜びであり、厚く御礼申し上げる。この宣言を基にして同管内における消費税完納推進、ICTを利用した申告・納税手続きの推進を広く啓発していきたい」とあいさつして同商工会の宣言に立ち会った。

 須賀会長は「消費税の期限内完納は当然の責務」と前提した上でICTの利用推進は時代を反映した社会や事業の健全な発展と納税に対する意識の向上につながるとする考えを述べ「この式典を契機として消費税の期限内完納への思いを新たにし、会員自らがICTによる税の手続きを積極的に利用し、地域社会に対しても利用拡大に向けた運動を推し進めていきたい」という思いを掲げて宣言。その文面を新宮税務署の今井耕二署長に託した。

 来賓を代表して大阪国税局徴収部の石岡正人部長、今井署長、紀南県税事務所の上村英之所長、串本町の田嶋勝正町長が祝辞を述べ、古座川町の西前啓市町長、新宮商工会議所の関康之会頭、近畿税理士会新宮支部の瀧岡俊太支部長、串本町税務課の谷岡幸司課長も列席して同商工会が宣言した趣旨の達成を期待した。

(2020年2月6日付紙面より)

消費税完納推進などを宣言する串本町商工会の須賀節夫会長=4日、串本町サンゴ台
2020年02月06日
303 立春に初出荷のワインを奉納
 和歌山ワイナリーが熊野那智大社へ  

 和歌山県有田市の和歌山ワイナリー合資会社(石垣泰伸代表)は4日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)へ、2017年に仕込んだ同社初出荷の赤と白のワイン720㍉㍑、各6本を奉納した。

 拝殿では神事が営まれ、社員3人と参列した石垣代表は「ブドウは13年に定植して17年の収穫で醸造がうまくいきました。ようやく安心感を得たことや、立春でもありますから奉納は社員のやりがいになると考えました」と話した。

 和歌山ワイナリーは有田地域の地質や気候がワイン用ブドウ栽培に適しているとして「農」を中心とした産業の育成や若い世代を生かす町づくりを目指している。

 18年のブドウは台風の影響で収穫できなかったが、19年はヨーロッパ産ワイン種の栽培品種も広がり、順調にいけば現在醸造中のものは4月ごろに4、5千本の蔵出しを見込んでいる。

 男成宮司は「和歌山にワイナリーがあるとは知りませんでしたが、地域の魅力に備わることと思います。今後が楽しみですね」と期待を込めた。

 石垣代表は同大社の「大絵馬」の掛け替えに合わせ、毎年欠かさず参拝を続けて30年になるという。「参道の下から階段を上るのが毎年の健康バロメーターになっています。今年も頑張ろうと思いました」と笑顔を見せた。

(2020年2月6日付紙面より)

ワイナリー初出荷のワインを奉納した石垣泰伸代表(右から2人目)=4日、那智勝浦町那智山
2020年02月06日
304 入学前に楽しくにぎわう  北山小、きたやま保交流「かるた大会」  
2020年02月06日
305 緩やかな回復傾向  県内経済情勢1月判断  
2020年02月06日
306 学ぶ姿勢を忘れずに  花芸安達流プロ会員が研究会  (新宮市 )
2020年02月06日
307 健康への近道は笑顔にあり  湯ごりの郷で健康にちぶ体操  (那智勝浦町 )
2020年02月06日
308 見直し案を最終調整  防災会議第2回会合  (古座川町 )
2020年02月06日
309 雰囲気再現し演技に弾み  社務所で役者「商人」練習  (水門祭に向け )
2020年02月06日
310 決意たたえ合い胸に刻む  串本中1年生が立志式  (串本町 )
2020年02月06日
311 自分好みのみそ仕込む  JA伊勢女性部  (御浜町 )
2020年02月06日
312 昨年の交通事故は341件  委員が指紋採取を体験  (紀宝署協議会 )
2020年02月06日
313 4月に向け入学準備進む  各校で園児と児童が交流  (紀宝町 )
2020年02月06日
314 バイカオウレン咲く  熊野古道脇で  (那智勝浦町 )
2020年02月05日
315 「福は内、鬼は外」響く
 各所で節分行事  (熊野速玉大社、那智山 )

 新宮市の熊野速玉大社と那智勝浦町の熊野那智大社、那智山青岸渡寺などで3日、節分行事が営まれた。境内や堂内に「福は内、鬼は外」の声が響く中、参拝客らは一年の無病息災などを祈願した。

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■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、鬼を払う「追儺式(ついなしき)」と正月に飾ったしめ縄などを燃やす「どんど焼き」があった。

 「追儺式」では境内に氏子が扮(ふん)した赤鬼と青鬼が登場。鬼を見て泣き叫ぶ子どももいる中、上野宮司をはじめ大社関係者たちが「福は内、鬼は外」と言いながら豆をまき、鳥居の外まで鬼を追い払った。最後は拝殿前から福豆やお菓子がまかれた。

 「どんど焼き」では、境内に掘られた穴に参拝者らがしめ縄などを御神火がついたお焚(た)き上げたいまつと一緒に投げ入れた。参道にはいくつもの夜店が並び、境内では「吉兆(きっちょう)」などの縁起物が販売された。

 上野宮司は「冬と春を分ける節分を滞りなく執り行うことができてありがたい。新型肺炎などの病気に負けず、元気に過ごしてほしいとの願いを込めて豆をまきました」と話していた。

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■那智山



 熊野那智大社(男成洋三宮司)では節分祭と鬼追い追儺式があった。午前10時の式には町立市野々小学校児童12人を含む大檀那(だんな)=特別崇敬者=76人が参列し、内庭で神事を執り行った。鬼の面を付けた役人役が福升の豆をまき、社殿鈴門の基礎石を鬼やらい用具(先の割れた竹)で打ち、「家内安全、延命息災、家運隆昌」と唱えた。

 境内では神職が弓を放ち、「鬼」と朱書きされた約1・5㍍の的に矢が当たると歓声が起こった。男成宮司や大檀那らが豆をまき、厄災を払った。

 那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の節分会(せつぶんえ)では、本尊の秘仏「如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)」が開帳され、約800人が参列。髙木住職が、かみしもを着た参列者の名前を読み上げ、所願成就を祈った。「七難即滅、七福即生」と詠唱し、内に向けて「福は内」、反対を向いて「鬼は外」と豆をまき、一年の健勝や家内安全を願った。

 千葉県習志野市から訪れた山口裕子さんは「大社とお寺の節分行事の日に来られて本当に良かった。感激した」と笑顔で話した。

(2020年2月5日付紙面より)

上野顯宮司らが豆で鬼を追い払った=3日、熊野速玉大社
厄災を払うために豆まきが行われた=3日、熊野那智大社
一年の健勝や家内安全を願った=3日、那智山青岸渡寺
2020年02月05日
316 バルーンで高さ18㍍を体感
 ロケットの大きさを間近に  (串本町 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)で3日、イベント「バルーンで高さ体感! SPACE ONE」があり、子どもらが同町田原から2年後に打ち上げが始まる予定の小型ロケットの大きさを間近に感じるなどした。

 同家と潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)による試み。同ロケットが適時地域の話題になる中、誰かではなくみんなで盛り上げて初めて地域は活性化すると直感した山口所長が「では自分たちには何ができるのか」と考え始めたことでこの試みが動き出した。

 実物を間近に見ることが難しいとされる同ロケットを立てたときの高さ18㍍を実感する方法はないかと考える中、職員の嶋﨑勝代さんがバルーンを高さ18㍍まで上げるアイデアを出し同町福祉・教育振興大会参加で接点があったバルーンショップ「Pastel Bee」=田辺市=の西村公志さんに相談。10年来営んできて初の試みだができると応えたことで方向性が定まり、将来を担う子どもを代表して同町立出雲小学校(山路和彦校長、児童24人)にも参加を呼び掛けて準備を進めるに至った。

 この日は時折小雨がぱらつく状況だったが、風はごく弱く予定通り決行した。事前の連絡を受けて駆け付けた田嶋勝正町長が同ロケットの概要を伝えて「今日体感したものを頭に浮かべながら2年後の1号機発射を見てほしい」。山路校長は「今日が宇宙の扉、未来の扉を開くスタートにしたいと思う。地域と一緒にいいスタートを切ろう」と児童に呼び掛け。職員の長谷洋さんから「スペース・ワン」「スペースポート紀伊」をキーワードとして教わった児童は、バルーンを支えるひもに付ける飾りに将来の夢などを書いて同家スタッフに託した。

 その飾り付けが済んだバルーンを、東牟婁地方のジュニアリーダーズクラブ「Bee・Star」の貝岐好香さんと職員の仲本裕一さんによる和太鼓演奏に合わせて上げた。最上部には直径120㌢のバルーンを使用。その浮力で小型ロケットのイラストと、星やロケットを模した風船などの飾り、児童が作った飾りをつり上げ、親玉が高さ18㍍まで立ち上がったところで環境に配慮した風船をカウントダウンして放ち成功に歓喜した。

 最後に山口所長がこれまでの経緯を報告し、この経験を思い出にすることを願い、バルーンと一緒に記念撮影をして試みを締めくくった。

 神田和香さん(6年)は「ロケットはまだテレビでしか見たことがないけれど、今日は電柱より高いという大きさが分かっていい経験になった。小さい頃からパティシエになるのが夢だけど、ロケット関係の仕事もいいかもなと思った」とコメント。

 同家職員の運営に加え、同協議会は試み中のグラウンド・ゴルフの練習休止協力を利用者に求め、出雲地区(濵口智道代表区長)も区民らに立ち会いを呼び掛けた。さまざまな協力の輪の中で試みは大成し、山口所長は参加した子どもの中から宇宙関係の仕事に就く人が出るほど興味を持ってくれること、そして民間発起の機運が高まるきっかけになることを今後に期待した。

(2020年2月5日付紙面より)

バルーンで高さ18㍍を体感する試みの成功に歓喜する参加者ら=3日、県立潮岬青少年の家
飾りに将来の夢を書き込む出雲小児童
2020年02月05日
317 上品な日本酒に仕上がる
 地元産米の「颪」を発表  (御浜町 )

 御浜町尾呂志地区の農家グループ・尾呂志「夢」アグリ(辻本満哉・世話人代表)は3日、御浜町役場で三重県育成の酒米「神の穂」で造った日本酒「純米大吟醸酒 颪(おろし)」の新酒発表会を行った。

 尾呂志酒米プロジェクトとして、「夢」アグリと熊野市有馬町の熊野精工株式会社による地域連携の取り組み。新宮信用金庫御浜支店の協力を得て6年目になる。江戸末期から大正時代まで、尾呂志地区に酒蔵があったことから日本酒に着目した。本年度は昨年5月12日に尾呂志地区で「神の穂」の田植え、9月9日に稲刈りをして1380㌔を収穫した。酒米を伊賀市の大田酒造が醸造した。

 「颪」は香りが高い三重県酵母の特徴を生かし、口触りが良く、上品な酒に仕上がった。限定1500本(720㍉)を製造、税込み標準価格1本2090円。

 御浜町の山田商店、リカーショップはしぢ、小倉屋商店、紀宝町の道の駅「ウミガメ公園」、熊野市の市駅前特産品館、有馬の村・お綱茶屋、ワインハウス・モリオカなどで販売している。同町のふるさと納税返礼品としても活用している。

 発表会で辻本世話人代表は「今年の新酒を一人でも多くの人に飲んでもらいたい」とあいさつ。大畑覚町長は「この取り組みが異業種連携につながれば。颪が地域に定着し、酒造りが充実することを願っている」と述べた。

 なお、問い合わせは各販売店まで。

(2020年2月5日付紙面より)

本年度産の純米大吟醸酒「颪」発表した辻本満哉・世話人代表(右)と大畑覚町長=3日、御浜町役場
2020年02月05日
318 身体健康など祈る
 東仙寺で節分星祭  (新宮市 )

 新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で3日、「節分星祭」が営まれた。地元をはじめ全国各地から厄年の男女らが集まる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全を一心に祈った。

 同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われた。

 参列した70代女性=同市広角=は「毎年、足を運んでいます。護摩供養を終えてすっきりし、新たな気持ちで頑張ろうと思います。一年間、家族が無事に健康で過ごせるよう願いました」。

 鶴田住職は「デジタル社会になり生活は便利になりましたが、一方で自然災害や新型コロナウイルスの疫病が広まるといった出来事も多くなってきていると感じています。人間的な心やご先祖、祖父母、父母を大切にする心、祈りの心など、アナログな部分も大切にし、絆を深めてもらえれば」と話していた。

(2020年2月5日付紙面より)

ご本尊の前で護摩供養を行う鶴田隆寛住職=3日、新宮市の丹鶴山東仙寺
2020年02月05日
319 50チームが町内を疾走
 総合優勝は新宮高校陸上部  (太地町くじら浜駅伝 )
2020年02月05日
320 「自分らしく生きるために」  くれよんの会が発達障がい講演会  (新宮市 )
2020年02月05日
321 史上の人物から熊野を読む  和大南紀熊野サテライト  
2020年02月05日
322 フラメンコに会場沸く  森久美子さんらが熱演  (新宮市 )
2020年02月05日
323 無病息災や五穀豊穣祈る  宇久井・下里で節分行事  (那智勝浦町 )
2020年02月05日
324 9人分の個人情報紛失  串本町  
2020年02月05日
325 耳の地蔵さんなどに信心  添野川で地蔵群の例祭  (古座川町 )
2020年02月05日
326 総合運動公園でキャンプ  ガンバ大阪U―23の選手  (串本町 )
2020年02月05日
327 「鬼は外、福は内」の声響く  町内保育所で節分行事  (紀宝町 )
2020年02月05日
328 今年一年の無病息災願い  井田神社で「古札炊上祭」  (紀宝町 )
2020年02月04日
329 官民一体で環境保全
 王子ヶ浜清掃に1100人  (新宮市 )

 環境美化やアカウミガメの保護活動などに努める市民団体「新宮市王子ヶ浜を守る会」(速水渉会長)は2日、環境省、国土交通省、新宮市、和歌山県などに協力を呼び掛け、同市王子ヶ浜約1・5㌔の範囲で「令和元年度王子ヶ浜大そうじボランティア大作戦」を実施した。関係者や地域住民ら約1100人が不燃ごみや流木などを拾い集め、官民一体となった海岸の美化に取り組んだ。

 王子ヶ浜は絶滅危惧種アカウミガメの上陸地として知られ、世界遺産・熊野古道のルートの一部でもある。同守る会員らが定期的に清掃を実施しているが、昨年の数々の大型台風の影響で同浜においても大量の大型漂着ごみが高波とともに打ち上がった。

 開会式で速水会長は、国、県、市に対しさらなる協力を訴え「王子ヶ浜を守ることは自然との戦い。多くの人の尽力で清掃活動ができるのは素晴らしいこと。これを機に環境保全に向け、ますます協力していければ」と呼び掛けた。

 田岡実千年市長は同守る会や関係者、参加者らに感謝を述べ「清掃しながらこの海岸の素晴らしさを感じてもらえれば」。東牟婁振興局新宮建設部の西畑雅司部長は「関係団体、市、地域住民と連携し、この美しい浜の保全に努めたい」とそれぞれあいさつした。

 参加者らは4班に分かれて範囲別に清掃を開始。パワーショベルやキャリーダンプなど15台の重機も稼働する中、約2時間にわたる美化活動が展開された。

(2020年2月4日付紙面より)

官民一体で浜辺の美化に励んだ=2日、新宮市
約1100人が清掃に参加
速水渉会長
2020年02月04日
330 夕暮れの芝焼き見物集める 潮岬で本州最南端の火祭り (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で1日にイベント「本州最南端の火祭り」があり、約2000人(主催者発表)が夕暮れ時の芝焼きの光景を見物するなどした。

 このイベントは、南紀串本観光協会(島野利之会長)が主催。広さ10万平方㍍ある芝生の管理手法として取り入れている芝焼きを観光資源化した企画で、近年は1月最終土曜日を期日とし芝地の東側一帯で営んでいる。今年は期日直前の天候不良で芝焼きに適さない状況があったため、1週間延期して予備日に挙行する形となった。

 当日は午後1時から芝地中央で物産販売が始まり、15店舗それぞれの品が一足早く訪れた人々の利用を集めた。当初告知にはなかったサプライズ企画として午後4時20分に楽曲「Funky南紀串本Party」のライブ披露がダンスグループ「Lucky Clover」と歌い手の東哲一郎さんの共演であり、以降定番となっている正調串本節保存会、串本町トルコ文化協会、潮岬節保存会の踊り披露が続いた。ほぼ同時進行で串本町商工会女性部奉仕による「しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)」800食の振る舞いがあり、午後5時の300パック限定「芋餅」販売と共に人々の長い列を集めた。

 今回は日没直前に式典が始まり、島野会長は同町の追い風機運の一端として2021年度に運用開始予定の国内初の民間ロケット発射場を話題にし「どんどん注目される串本へ、これからもどんどん遊びに来てほしい」と呼び掛けつつ来場を歓迎。

 田嶋勝正町長と結城力町議会議長もあいさつして実施を祝い、餅まきを経て県立串本古座高校弓道部の部員10人が2組に分かれ10本の火矢を順に放って芝地に点火した。

 花火の打ち上げを合図にして同協会関係者がたいまつを引きずって火を広げ、見物客らは枯れ芝に燃え広がる炎の帯が夕闇深まる芝地で織りなす光景に注目。安全を確保するために張られた規制線のすぐそばに迫った炎の熱気を体感するなどして芝焼きに親しんだ。

 芝焼きは枯れ芝に混ざる害虫の卵などを焼き払うとともに、熱気で地中にある芝本体の芽吹きを促す管理手法で、望楼の芝は1983(昭和58)年に導入。当時は日中にしていたが、97(平成9年)から夕暮れ時に行うようになりその幻想的な光景がにわかな話題となり観光資源化が進んだ。2001(平成13)年以降に現在のイベントが始まり、後に実施面積を東半分(西半分は事前準備時の日中に実施)に縮小したものの、今回でちょうど20回目の節目を迎えるに至っている。

(2020年2月4日付紙面より)

夕闇深まる中での芝焼きと見物する人々=1日、串本町潮岬
火矢を放つ県立串本古座高校弓道部の部員
サプライズ企画「Funky南紀串本Party」の披露
見物客の長い列を誘ったしょらさん鍋の振る舞い
来場の分散化にも貢献した日中の物産販売
2020年02月04日
331 全ての幸福を願いつつ
 花の窟神社「お綱かけ神事」  (熊野市 )

 熊野市有馬町の「花の窟(いわや)神社」(山川均宮司)で2日、春の例大祭が営まれ、県の無形民俗文化財「お綱かけ神事」が営まれた。

 同神社は日本書紀に記述があり、日本最古と伝えられる。国指定文化財と世界遺産にも登録され、神事は同神社に葬られているイザナミノミコトの魂を鎮めるために始まったとされる。毎年2月2日と10月2日に営まれ、一本の綱を引くことで、全ての幸福が得られるという。

 神事は午前10時の花火を合図に始まり、扇や花をくくり付けた長さ170㍍の大綱がおはらいを受けた白装束の氏子7人の手でご神体である巨岩の上にくくり付けられた。もう一端は信者や地元の人たちの手で国道42号を挟んだ七里御浜海岸の波打ち際まで引っ張られ、移動しながら神社を囲う形で境内の支柱にしっかりと固定された。何回かこの神事に参加しているという佐野満智さん(65)=紀北町=は「暖かくて良かった。間もなく初孫が誕生します。安産と母子の健康を祈願しました」と話していた。

(2020年2月4日付紙面より)

多くの参拝者と氏子が大綱を引く=2日、熊野市有馬町の七里御浜海岸
2020年02月04日
332 みんなけがなく無事に
 消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (御燈祭りに向け )

 6日(木)の御燈祭(おとうまつ)りに向けて新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は2日、神倉神社の清掃活動に取り組んだ。

 火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。清掃は1月26日に予定していたが、雨天により延期となっていた。この日は団員約20人が参加。枯れ葉を掃き、枝打ちをしてたいまつの火が燃え移らないようにするとともに、石段の隙間を埋めるなどして上(あ)がり子がつまずいたり足を挟むことのないようにと整備をした。午前8時ごろ集合し、午後2時ごろまで作業に取り組んだ。

 以前は杉下分団長も毎年上がり子として祭りに参加し、自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上がっていた。数年前からは消防団としての仕事を果たしている。

 15年以上、団員を務める尾﨑透さん(52)は「消防団として例年、火事やけががないよう作業しています。皆さんが無事に下山し、良い祭りだったと思えるように関係者一体となって取り組んでいきたい」。

 杉下分団長は「今年も丹鶴分団から警護という大役を担うことになり、団員の三鬼成晃君が『選ばれたのは名誉なこと』と務めることになりました。若い世代にも自分たちの役割の大切さを伝えていくことが大切」と述べた。

 「長年、引き継がれている伝統の祭り。上がり子はもちろん、関係者や見学者の方々がけがのないよう注意してほしい。団員として一生懸命、火災予防に努め、事故なく無事に終えられるよう願っています」と話していた。

(2020年2月4日付紙面より)

手分けして掃除を行う分団員ら=2日、新宮市の神倉神社
2020年02月04日
333 女性の能力の発揮に貢献  ㈱オークワが女性活躍推進賞受賞  (和歌山県 )
2020年02月04日
334 すさみ串本道路に53億円  国の補正予算が成立  
2020年02月04日
335 脊柱靱帯骨化症について  新宮保健所が医療講演会  (那智勝浦町 )
2020年02月04日
336 文化複合施設テーマに討論  市議会議員とお話する会  (新宮市 )
2020年02月04日
337 進路決定の一助に  「第4回夢サロン」  (近大新宮 )
2020年02月04日
338 正月の遊びに触れる  丹鶴幼がたこ揚げ  (新宮市 )
2020年02月04日
339 舞台の成功など祈願  熊野新宮ミュージアムが水野家墓所に墓参り  (新宮市 )
2020年02月04日
340 三者三様で作品25点を展示  H&R和歌山串本で三人展  (串本町 )
2020年02月04日
341 「神くじ」で役者決める  水門神社で「おみくじ祭」  (水門祭を前に )
2020年02月04日
342 選手28人一致団結で頑張る  ジュニア駅伝チーム結団式  (串本町 )
2020年02月04日
343 木本総合は2.6倍  県立高校前期選抜の志願状況  
2020年02月04日
344 被災者救護を考える  大規模災害時の医療連携勉強会  (御浜町 )
2020年02月04日
345 ノースウッズの四季語る  大竹英洋さんが講演  (紀宝町 )
2020年02月04日
346 お悔やみ情報
  
2020年02月02日
347 CO2削減などに寄与
 「刈草ロール」活用呼び掛ける  (紀南河川国道事務所 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は、堤防除草の刈草ロールを無償で提供している。国交省が管理する河川(市田川)の堤防除草により発生する刈草を、有効な資源として多くの人に活用してもらうことを目的に試験的に実施するもの。提供場所は新宮市あけぼの地先(市田川排水機場)で時間は午前10時~午後4時の間。

 紀南河川国道事務所では、堤防の崩れや亀裂などの早期発見を目的に夏と冬の年に2回、市田川で堤防除草を実施している。刈り取った草は今まで、クリーンセンターで焼却処分していたが、市内に本社を置く有限会社小阪組が「環境に対する関心が高まる中、有効利用することにより焼却によって排出される二酸化炭素の削減につながるのでは」と提案。同社の小阪祥平専務取締役は同事務所と話し合いを重ね、このたびの無償提供に至った。

 同社は農機具メーカーから刈草をロールにする「ロールベーラー」のデモ機を借り、堤防除草により刈った草をロール状にできるかの検証を重ね、最終的に会社負担で機具を購入。ロールにした刈草は水にぬれると腐食するためラッピングフィルム方式で梱包(こんぽう)した状態で提供される。

 刈草は家畜の飼料や農畜産の敷きわら、堆肥材料などに活用できる。同事務所新宮川出張所の青木勇樹・管理第二係長は「刈草は有効な資源として用途は多岐にわたる。数に限りがあるのでご希望の方はお気軽に問い合わせていただければ」と呼び掛け、取り組みの継続化を図りたいとしている。

 希望者は事前に申し込む。申し込み、問い合わせは近畿地方整備局紀南河川国道事務所新宮川出張所(電話0735・22・8433、FAX0735・22・3562)まで。

(2020年2月2日付紙面より)

除草が行われた市田川沿いの堤防=1月30日、新宮市(提供写真)
ラッピングされた刈草ロール(提供写真)
ロールベーラーで刈草をロール状にしていく(提供写真)
2020年02月02日
348 橋脚3基の下部工事進む
 新宮紀宝道路河口大橋  (紀宝町側 )

 一般国道42号新宮紀宝道路河口大橋の建設に向け、熊野川河口で工事が進んでいる。紀宝町側は橋脚3基の下部工事に着工しており、8月31日に完了する計画だ。新宮市側ではすでに橋脚工事が終わり、橋の上部工事が行われている。工期は2022年1月31日まで。

 新宮紀宝道路は、熊野川河口大橋を含む新宮市あけぼの―紀宝町神内間(2・4㌔)の自動車専用道路。13年度に事業化、15年度に事業着手した。総事業費は350億円。

 熊野川河口大橋は延長821㍍。18年7月から工事が始まった。紀宝町側の橋脚は新宮市側と同じく、橋の基礎などで用いられるニューマチックケーソン工法を用いた。最長幅は16㍍、最短幅が13㍍、高さは36㍍。この上に橋の上部工を架設する。橋脚工事完了後は、新宮市側と同様、橋の上部工事に取り掛かる。

 昨年度には、熊野市久生屋町と紀宝町神内を結ぶ一般国道42号紀宝熊野道路(延長15・6㌔)、新宮市あけぼの―三輪崎間の一般国道42号新宮道路(延長4・8㌔)が新規事業化され、紀伊半島を一周する高速道路となる紀勢線の全線が事業化された。

(2020年2月2日付紙面より)

熊野川河口で行われている橋脚下部工事=1月31日、紀宝町鵜殿
2020年02月02日
349 壮観の極み、下り竜
 植地さんが水墨画を寄贈  (新宮市 )

 新宮市在住の郷土画家・植地宣之さん(72)は1月31日、市教育委員会に水墨画「熊野御燈祭(おとうまつり)」を寄贈した。作品を受け取った速水盛康教育長は「御燈祭り目前に花を添えるタイミングで寄贈いただき非常にありがたい」と述べ、植地さんに感謝状を手渡した。

 植地さんは元熊野川小学校長。中学校美術教諭として活躍した。1997年から二科会に所属。94年に大阪二科展で大阪市賞、97年に二科本展で特選を受賞した経歴を持つ。2007年、退職を機に洋画から水墨画に転向。号を「吾部智庵(あぶちあん)」とし現在に至る。全国水墨画美術協会無鑑査会員。

 同作品は昨年4月ごろから下絵に着手し、7月下旬に完成。第54回全日本水墨画秀作展に出展し、高い評価を受けた。ゴトビキ岩からの下り竜をバックに、いざ神倉神社に向かおうとする上(あ)がり子家族を描いている。

 作品には「壮哉男子祭 御山如火瀧 恰似下龍躍」と記されており、この文字は明治時代に同市で教師をしていた中村師竹氏の漢詩「拝神倉神社祭典」から引用。後に県立新宮高校で国語教師を務めていた山口忠孝さんが「何と勇壮なことだろう、この男の祭りは。~略~黄色の龍が中天におどっているようで、壮観の極みである」と読み解いている。

 植地さんは「ゴトビキ岩からの下り竜がつながって見えるところが描きたかった。木の枝から竜を連想した」。速水教育長は「大変ご苦労された大作。御燈祭りが例年以上に盛り上がりを見せれば」と話していた。

 作品は市役所1階のギャラリーに展示中。兄の貞夫さんが1980年に制作した、旧市民会館舞台どんちょう原画「お燈まつり」も併せて展示している。

(2020年2月2日付紙面より)

水墨画を寄贈した植地宣之さん(右)に感謝状を渡す速水盛康教育長=1月31日、新宮市役所
市役所1階ギャラリーで、兄・貞夫さんの作品とともに展示中
2020年02月02日
350 3部門で熱戦繰り広げる
 第5回松村杯バドミントン大会  
2020年02月02日
351 高学年チームがベスト4と健闘
 和歌山少年ラグビー大会  (新宮RFC )
2020年02月02日
352 アンケートや経済波及効果など発表  ねんりんピック紀の国わかやま2019  
2020年02月02日
353 新メンバーの5団体を歓迎  恒例のチームくまのがわ  (新宮市 )
2020年02月02日
354 85人が試験に臨む  近大新宮高が前期入学試験  
2020年02月02日
355 「絆」スローガンに活動誓う  新宮青年会議所が総会  
2020年02月02日
356 消防士の仕事を学ぶ  三輪崎小3年が社会科見学  (新宮市 )
2020年02月02日
357 「作品で楽しくなってほしい」  喫茶きよもんで紅節書院新春展  (那智勝浦町 )
2020年02月02日
358 雅楽「陵王」に感銘受け  山門佳子さんが作品を奉納  (那智勝浦町 )
2020年02月02日
359 入学に向け意識高める  太地中で入学説明会  (太地町 )
2020年02月02日
360 火災による煙の危険を体験  成川小で避難訓練  
2020年02月01日
361 「宝船」で地域に貢献
 サザントレジャーが初入港  (新宮市 )

 株式会社商船三井が運航する、北越コーポレーション株式会社の大型木材チップ船「サザントレジャー」(総トン数4万9702㌧、全長210㍍、全幅37㍍)が1月31日、新宮港に初入港した。同船は昨年10月に長崎県で竣工(しゅんこう)。南米チリで5万8000㌧の木材チップを積み昨年12月20日に出港し、約1カ月の航海を経て着岸を果たした。

 同船は排ガス浄化設備やバラスト水処理装置を搭載し、各種環境規制に対応しているほか、推進効率向上のための省エネ装置などの技術を搭載。また、電子制御エンジンや低摩擦船底塗料などを採用して環境に配慮した仕様となっており、従来の木材チップ船に比べて大幅なCO2削減を実現している。

 船名は、チリなどの日本から見て南方(サザン)の国々で生産され、北越コーポレーションに届けられる宝物・贈り物(トレジャー)である木材チップにちなみ、宝物を運ぶ「宝船」の意味も含めて命名された。

 船内で行われた歓迎セレモニーでは、田岡実千年市長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東牟婁振興局の西畑雅司新宮建設部長、県土整備部港湾空港局港湾空港振興課の木村高秀副課長、北越コーポレーション紀州工場の前田孝夫事務部長、宮里慶久業務担当課長、本社チップパルプ部の三上山学課長、商船三井の蓮実学木材チップ船部長、モンテフリオ・ジニー・キャビンガン船長、バイヤン・ロベルト・ジュニア・ガルシア機関長らが出席した。

 田岡市長は北越コーポレーションに対し「長きにわたり、地域の産業振興の中心的役割を果たしてくれている」と感謝。前田事務部長は「皆さまの尽力で『宝物』を手に入れた。最高のものづくりをもって、社会や地域に貢献していきたい」とあいさつした。

 同社の仲美保さん、西畑新宮建設部長、垣内会長らがキャビンガン船長らに花束や記念品を贈呈。歓迎の意を示した。同船は3日ごろ、再度チリに向けて出航する予定。

(2020年2月1日付紙面より)

初入港を果たした「サザントレジャー」=1月31日、新宮港
船内で歓迎セレモニーが催された
船内の様子
2020年02月01日
362 官民一体で漂着物撤去
 宇久井海水浴場で清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の宇久井地区や町、町建設業組合(上地秀和理事長)、和歌山県、新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長)は1月30日、宇久井海水浴場で官民一体の清掃活動を実施した。約60人が参加し、台風などで漂着した流木などのごみを協力しながら集めて撤去した。

 景観美化のために宇久井地区は清掃活動を毎年実施してきたが、昨年の度重なる台風などで多くの流木などが漂着した。区単独での撤去は難しいことから町へ相談し、管理者である県へと要望があがった。その後、両組合に協力を呼び掛けたという。

 各箇所に大きな流木などが集められ、重機でトラックに積み込んだ。小さなごみは参加者が町指定ごみ袋に詰めた。

 同町建設課の楠本定課長は「自分たちの町が皆さまの協力の下、きれいになるのはありがたい」。

 清掃に参加していた堀順一郎町長は「地元や県、各建設業組合さんのご協力に感謝している。町としても調整中だが、森林環境税の交付金などを利用し、倒木を出さない健全な山づくりを目指します」と語った。

 海邊理事長は「県から依頼を受けた。地域貢献に協力できれば」。同区の中路進総区長は「近年、自然の浜が残るこの場所にごみが集まってくるようになり心配していた。日頃、地域の方々がボランティアで清掃してくれているのでありがたい。今回のごみの量までとなると区だけではどうしようもできない。多くの皆さまのご協力に感謝している」と語った。

(2020年2月1日付紙面より)

各団体の参加者が協力して清掃した=1月30日、那智勝浦町の宇久井海水浴場
清掃活動の様子
2020年02月01日
363 会員ら145人が親睦深める
 紀宝町老人クラブ連合会  

 紀宝町老人クラブ連合会(牧戸光彦会長)は1月30日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で新年会を開催した。町内各老人クラブに所属する会員ら145人が集い、会食や演芸、温泉などを通じて親睦を深めた。

 来賓として西田健町長、莊司健町議会議長、木下起査央町社会福祉協議会長らが出席。牧戸会長は「新型コロナウイルスが猛威を振るっているが、体調には気を付けて。今年も皆さんが生き生きと活動できるよう、支えていきたい。今日はぜひ他クラブの会員とも交流してほしい」とあいさつ。

 西田町長は「昨年はうれしいことが三つあった。一つ目は一般国道42号紀宝熊野道路、新宮道路が事業化されたこと。二つ目はパナソニックライフソリューションズ電材三重株式会社の新工場が今年秋に完成すること。三つ目は昨年の『全国学力・学習状況調査』で、子どもたちの学力が飛躍的に向上したこと。これからの時代を担う優秀な人材を育成し、紀宝町に住んで良かったと思えるまちづくりを、皆さんと共に進めたい」と語った。

 成川地区老人クラブ「成川髙砂会」の森新一さんの音頭で乾杯をした後は、にぎやかに会食を楽しみ、紀州踊り、串本節、炭坑節で盛り上がった。

(2020年2月1日付紙面より)

食前酒で乾杯した=1月30日、那智勝浦町のホテル浦島
牧戸光彦会長
2020年02月01日
364 入学前に仲良くなれたら
 王子ヶ浜小と王子幼が交流会  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)の1年生65人と市立王子幼稚園の11人の交流会が1月30日、同小体育館で開かれた。児童園児らは縄跳びやドッジボールなどで一緒に体を動かし、仲を深めた。

 4月に入学する園児に、いち早く小学校生活に慣れてもらうのが目的。1年生には年下の子どもたちにいろいろなことを教える機会にと毎月実施している。

 児童園児は体操とストレッチで体をほぐして縄跳びの練習に取り組んだ後、クラス別で成果を披露。成功すると見学している子どもたちから大きな拍手が送られた。マラソンでは4分間で何周走ることができるかを競い、「頑張れ!」「早いわ」などの声が上がり、にぎわった。「宝ものドッジボール」もあり、児童は園児にボールが当たらないよう守るなどして元気いっぱいに楽しんだ。

 王子幼稚園の大森裕月(ゆづき)君は「ドッジボールで宝物になれてうれしかった。1年生になるのが楽しみです」。王子ヶ浜小学校の馬瀨日和(ひより)さんは「幼稚園の子たちがかわいく、いろんなことができて楽しかった。また一緒に遊びたい」と話していた。

(2020年2月1日付紙面より)

「宝ものドッジボール」で盛り上がる児童と園児=1月30日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年02月01日
365 一層の精進を誓う  西川流友千恵会「初舞会」  (那智勝浦町 )
2020年02月01日
366 これからの人生を悔いなく  江口舞さんが人権を語る  
2020年02月01日
367 東京五輪必勝など祈願  田岡市長がサッカー協会田嶋会長を訪問  (熊野三山協議会 )
2020年02月01日
368 積極的な取り組みや考えを  宇久井中人権学習発表会  (那智勝浦町 )
2020年02月01日
369 たいまつ作りピークに  わかば園作業所で利用者ら  (御燈祭りを前に )
2020年02月01日
370 親子で餅つきなど楽しむ  上野山こども園の園児ら  (串本町 )
2020年02月01日
371 世代別部門で試合に臨む  第15回年始少年剣道大会  (串本町 )
2020年02月01日
372 あるがままの古座川を表現  初のカレンダー販売開始へ  (古座川町観光協会 )
2020年02月01日
373 右よし、左よし、右よし  うどの幼稚園で交通安全教室  
2020年02月01日
374 かかりつけ歯科医を持とう  口腔ケアミニ講座  (紀宝町 )
2020年02月01日
375 お悔やみ情報