ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:18件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年07月25日
1 幕末の祈とう札見つかる
 扇祭りの打松に類似  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町色川の旧家で20日、幕末ごろの古い祈とう札などが大量に見つかった。同家の建物は江戸時代建造の可能性が高いとして歴史的建造物の調査・修復技術者の山本新平さんが調べている。

 山本さんは「札の年月日が建物と同時期とは確定できないが、江戸中期やそれ以前の材料が使われている。古材を再利用した可能性もあるが、幕末から明治に建てられたのでは」と見ている。この日は山本さんと共に京都大学大学院教授の神吉(かんき)紀世子さんも調査に当たり、太地町の1級建築士・森岡茂夫さんと同大学院生2人が同行した。

 見つかった古札は、天井裏の使われていない神棚(幅120~150㌢、奥行き30~45㌢)に納められていた。多くは那智山の両社寺のもので、中には那智の扇祭りで用いられる「大打松(おおうちまつ)」に似た祈とう札が七つあった。これらはヒノキの柾目板を使い繊細な細工が施されており、長さは約55㌢、幅5・2㌢、厚さ0・7㌢。年月日のないものを除き、最も古いものは157年前の文久2年、那智山の御師と宿坊名が記されている。

 他にも江戸後期から明治までの、補陀洛山寺や伊勢神宮、大峯山、香川県の金比羅神社など、さまざまな社寺の計70点以上の札が天井裏から下ろされ、縁側に並んだ。札は山本さんが表裏の撮影などの記録を取った後再び元の場所に戻した。

 建物について神吉さんは「古い建物は大抵どこかがひずんでいるが、ここは水平垂直に緩みがない。地盤が良いのと、材料、設計などが優れているのでしょう」と話した。

 山本さんはこれまでに、醤油(しょうゆ)の発祥の地で知られる湯浅町の伝統的な町並みの保存に尽力。平成18年12月には和歌山県で初めて文化庁の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定された。また、当地域では神吉さんらと共に活動した結果、太地町の太地水産共同組合の建物(大正7年築)は平成23年に登録文化財の指定を受けた。

19年からの色川地区の調査で、集落には江戸期の建造と思われる建物が他にも数戸あると見ており「湯浅町に続き、個人的に伝建地区や文化的景観を目指したいと考えている」と話している。

 ※今件の建物は個人所有で居住者がいます。問い合わせや見学は受け付けておりません。ご了承ください。

(2019年7月25日付紙面より)

縁側に並べられた祈とう札
那智の扇祭りで用いられる「大打松」。扇みこし一体に一つ作られる(熊野那智大社提供)
2019年07月25日
2 防犯意識の高揚図る
 金融防犯協議会が総会  (新宮警察署 )

 新宮警察署管内金融防犯協議会(会長=北野暢哉(まさとし)・紀陽銀行新宮支店長)は23日、新宮警察署会議室で総会を開いた。32人が参加し、本年度事業案、予算案などを承認したほか、山本貴彦・同署生活安全刑事課長が講話した。

 開会で北野会長は、振り込め詐欺などの特殊詐欺事案の発生は後を絶たない状況であるとし「高齢者が被害に遭うケースが多く、家族の心情や老後に備えて少しでも財産を増やしたいと願う気持ちに付け込む、極めて悪質で決して許すことのできない犯罪」と述べた。

 「当協議会としては現場に携わる最後のとりでとして、善良な住民が犯罪被害に遭うことのないよう、積極的な声掛けと職員の防犯意識の高揚を図っていきたい」とあいさつした。

 県暴力団排除条例について、条例制定以降、各店舗間が相互に協力し、新宮署を中心とした関係機関・団体との連携を深めていきたいと述べ「条例の基本理念である『暴力団を恐れない』『暴力団に対して資金を提供しない』『暴力団を利用しない』に基づき、より一層暴力団追放に取り組みたい」と呼び掛けた。

 髙砂(たかす)浩之署長は、金融機関を対象とした強盗犯罪の防止対策としては、声掛けや見守り活動、店内の防犯ビデオも効果的であるとし、「防犯ビデオの点検を含め、万が一の時のための対処訓練を積み重ねることが重要。短時間でいいので犯人の特徴を覚える訓練、カラーボールの投てき訓練、刺股の訓練など、職員が躊躇(ちゅうちょ)することなく役割分担できるように、日々訓練を積み重ねて」。

 特殊詐欺に対しては、全国的にも発生が後を絶たない状況であると述べ「防止のために大切なのは、お客さまを被害に遭わせないという熱い思い。水際で必ず防止するという気持ちを職員の方に伝えてほしい」と話していた。

(2019年7月25日付紙面より)

新宮警察署管内金融防犯協議会の総会=23日、新宮警察署
髙砂浩之署長(左)と会長の北野暢哉・紀陽銀行新宮支店長
2019年07月25日
3 久々の再会に友情深める
 白馬北小と太地小児童が交流  (太地町 )

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)の5年生7人と長野県白馬村の白馬北小学校(木下政道校長)の5年生45人は23日、同町公民館で交流会を開いた。両校の児童は1月に白馬村でスキーをして以来、約半年ぶりに再会した。

 白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌85年から両校が交流を始めた。4年生の冬に白馬村で雪を、5年生の夏には太地町で海を体験するなどして友情を深めながら互いのふるさとを学んでいる。

 白馬北小の児童は22日に太地町入りし、学校案内や太地小5年生が家庭科授業で作ったウエルカムドリンクの梅ジュースを味わった。23日の朝に漁港を見学した後、交流会に出席した。

 開会では両校の校歌を合唱。歓迎のあいさつで宇佐川彰男教育長が「皆さんのお父さん、お母さんが子どもの頃から始まった交流が今も変わらず続いていることがうれしい。最近は天気も悪かったのですが、白馬北小の皆さんが幸せを持って来てくれたように思います。しっかり友情を深め、白馬に帰ったら太地の魅力を伝えてあげてください」と呼び掛けた。

 白馬村教育委員会事務局の田中克俊教育課長は「交流を通じて両町村の素晴らしい関係が続いていくとともに、これまで培われてきた交流の輪が発展していくことを願っています」と述べた。

 太地小児童を代表して由谷蓮太郎君(10)が「白馬でスキーなどをして楽しかったです。今度は僕たちが太地を案内するので一緒に楽しみましょう」と歓迎。白馬北小代表の滝沢柚芽さん(11)が「くじらの博物館などいろんな所を見学して、皆さんと交流できるのを楽しみにしています」と応えた。

 太地小児童による『綾踊り』や、両校一緒に『友よこの先もずっと』を歌うなどして親睦を深め、お土産を交換した。

 両校の児童は紀の松島巡りで洋上体験をした後、太地町立くじらの博物館を見学。町内で磯遊びなども楽しんだ。

(2019年7月25日付紙面より)

綾踊りを披露する太地小の5年生=23日、太地町公民館
白馬北小の児童と一緒に合唱
2019年07月25日
4 ユニカールなど楽しむ
 ニュースポーツ体験会  (紀宝町老連 )

 紀宝町老人クラブ連合会(牧戸光彦会長)は23日、同町鵜殿体育館で「ニュースポーツ体験会」を開いた。

 気軽に楽しみ、健康づくりにつなげてもらおうと初めて企画した。体験を通して、今後は各地区のサロンなどで取り組んでもらうという。

 同連合会女性委員会が運営し、町内各地区の老人クラブ会員約100人が参加。室内種目の▽ユニカール▽ダーツ▽輪投げ▽バッゴー▽スライドカーリング▽玉入れ▽カローリング―の7種目を用意した。

 10~11人一組の9チームを作り、全種目を体験した。バッゴーは、豆が入ったビーンバッグを約3㍍先の台に投げ合う的当てゲーム。参加者は台に開いた約15㌢の穴を狙ってビーンバッグを投げて得点を競った。

 ユニカールはカーリングを手軽に楽しめるように考案されたスポーツ。参加者はカーペットに描かれた的に目がけてストーンを滑らせた。初めて体験する人も多く、ストーンが滑らず悪戦苦闘する姿も見受けられた。

 平昌(ピョンチャン)五輪で銅メダルに輝いたカーリング女子チームで話題になった「もぐもぐタイム」も設け、和気あいあいと休憩時間を楽しんだ。

 参加者は「初めての競技が多く難しかったけど、慣れれば楽しそう」「気軽にできた」などと話していた。

(2019年7月25日付紙面より)

ユニカールに取り組む参加者=23日、紀宝町鵜殿体育館
ニュースポーツ「バッゴー」を体験
2019年07月25日
5 声援を背に受けながら スポ少剣道交流和歌山大会地方予選 
2019年07月25日
6 個性を大事に誇り持つ  近大新宮で夏期休業前全校集会  (新宮市 )
2019年07月25日
7 利用者ら舞踊に親しむ  川上邦子舞踊研究所が慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月25日
8 歌や手遊びで楽しく交流  わかば保が「湯ごりの郷」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月25日
9 和気あいあいと楽しく  教養講座「プリザーブドフラワー」  (新宮市 )
2019年07月25日
10 学校周辺にある戦跡を巡る  南紀自然文化探究の一環で  (串本古座高校 )
2019年07月25日
11 積極的な健診や治療促す  骨粗しょう症予防講座  (串本町 )
2019年07月25日
12 稲村亭が有形文化財候補に  文化審議会が大臣に答申  (串本町 )
2019年07月25日
13 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め①  (河内祭に向け )
2019年07月25日
14 川崎市の児童生徒が来町  町内児童と共に合同活動  (古座川町 )
2019年07月25日
15 木本はベスト8進出ならず  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月25日
16 交通安全活動の啓発を  安全運転管理推奨像の伝達式  (紀宝警察署 )
2019年07月25日
17 室内遊戯で楽しい時間  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町福祉セ )
2019年07月25日
18 お悔やみ情報