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2019年07月17日
1 令和初の那智の扇祭り
 御火行事に多くの参拝者  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、令和初の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が営まれた。祭り序盤は雨が降り、霧に包まれる場面も。神事の斎行を心配する声も聞かれたが天候は持ち直し、無事に全ての日程を終えることができた。祭りでは重さ約30~50㌔にもなる大たいまつ12体が勢いよく燃えさかり、昨年より1000人多い1万1000人(主催者発表)の参拝者を魅了した。

 熊野の神々が年に1度、那智の滝を表す12体の扇神輿(おうぎみこし=高さ約6㍍、幅約1㍍)にうつされ、本宮の那智の滝に里帰りする神事。12体の大たいまつの炎で扇神輿を清める場面が見どころであることから「火祭」とも呼ばれている。

 大たいまつに火が付けられると、白装束と烏帽子(えぼし)をまとった氏子が「ハリャ、ハリャ」と威勢の良い掛け声とともに参道を往復した。

 長野県飯田市在住の松島賢治さん(62)は今年10月に地元の熊野神社で営まれる秋季例大祭(扇祭り・火祭り)の実行委員長となったことから、祭りを学ぼうと同大社を訪れたという。「祭りの実物を本場で見たかった。古くからの文化が霊的であり、伝統的なものとして受け継がれているのが感じ取れた。本当に参考になりました」と語った。

 男成宮司は「雨は覚悟していたが多くの方々の心が天に通じ、渡御祭の奉仕を行うことができた。令和初めての例大祭で雨が降らなかったことがこれからの令和の御代を象徴している気がする。これからの御代の発展と日本が栄えていくことを願っております」と話した。

(2019年7月17日付紙面より)

燃えさかる清めの炎が参拝者を魅了=14日、那智勝浦町那智山
2019年07月17日
2 鉄道ファンや家族連れでにぎわう 紀勢本線全通60周年記念イベント (JR新宮駅)

 新宮市徐福のJR新宮駅で14日、紀勢本線全通60周年を祝い記念イベントが催された。JR西日本主催、JR東海、市観光協会など協力。60周年号到着時のお出迎えや「サロンカーなにわ」などの車両展示、ライブペインティング、地元店舗などによる「しんぐう駅マルシェ」などがあり、多くの家族連れや鉄道ファンでにぎわった。

 JR(旧国鉄)紀勢本線は長い海岸線を持つ紀伊半島の交通の大動脈として1959(昭和34)年に全通した。中でも新宮駅は半島の豊富な木材資源と熊野速玉大社参拝客輸送の主要駅として、駅を起点として市も発展してきた歴史がある。

 市観光協会は、24(大正13)年の民間鉄道敷設以来、鉄道を中心に経済的・文化的繁栄を享受し、特に紀勢本線全通は戦後の当地方の発展に大きく寄与したことを顕彰し、後世に伝える目的で記念企画「ライブペインティング」や「しんぐう駅マルシェ」などを主催。

 アフリカンペイントアーティストのSHOGENさんと小学生ペンキ画家のHARUKAさんによるペイントアート制作を通し、子どもたちが「地元に帰ってきたくなる」町づくりを企画した。ペイントアートには地元の子どもら延べ60人以上が参加。駅舎の壁や待合室をカラフルに彩った。

 60周年を記念し、同駅には83(昭和58)年に14系客車の改造により登場した欧風客車「サロンカーなにわ」が「サロンカーなにわで行く!紀勢本線全通60周年号の旅」ツアー客を乗せて到着。お召し列車として使用されたこともある列車の登場に、多くの鉄道ファンがカメラを手に歓迎した。

 同イベントの企画を担った同駅職員の安間美幸さん(23)は「準備段階で不安でしたが、地域の皆さんのご協力のもと、全員一体となって60周年を盛り上げられて良かった。鉄道ファンの方やお子さんだけでなく、地域の人全員に楽しんでもらえたのでは。JR東海さんと交流を図ることもでき、素晴らしいイベントになったと思います」。

 市観光協会の里中陽互会長は「にぎわっていてうれしく思います。ライブペインティングは取り組みとして斬新だったのでは。JRさんの理解なしではかなわなかったことで大変有意義だったと思います」と話していた。

(2019年7月17日付紙面より)

60周年号や「サロンカーなにわ」の到着を鉄道ファンらが歓迎=14日、JR新宮駅
子どもたちが駅舎の壁や待合室を彩った
2019年07月17日
3 倉庫から祭船を引き出す
 古座区の関係25人一丸で  (河内祭を前に )

 串本町古座にある祭船倉庫で13日、祭礼「河内祭(こうちまつり)」で用いる御船、小伝馬、当船を引き出す作業があった。

 今年の祭礼は27日(土)に宵宮、28日(日)に本祭を迎える計画で奉仕する古座区、古田区、下部区、宇津木区、月野瀬区がそれぞれ準備を進めている。これら祭船は古座区が用いる船で、御船は先んじて宵宮午後、小伝馬と当船は本祭早朝に古座川河口から約3㌔上流にある河内神社の神体「河内様(こおったま)」を目指す。

 御船は海に命を懸けた旧古座浦~古座区の諸霊を「河内様」へ誘う意味合いも持ったスギの木造船。全長約11㍍、幅約2㍍あり、鯨船に屋形を載せ軍船風の装飾を施した外観を特色とする。小伝馬は水上交通が活発だった時代の木造通船で、櫂伝馬(かいでんま)より一回り小さい全長約7・4㍍、幅約1・5㍍。現在は古座中男子生徒が乗組員として奉仕している。

 当船は古座神社の生き神「ショウロウ」と神職、区長が乗る屋形船で全長約9㍍、幅約1・8㍍。本祭早朝の船団の先頭を行く。御船、小伝馬とも古座区の分区(上、中、下)が建造した3隻が伝わるが、奉仕者減により今年も各2隻で奉仕するという。

 作業には御船を操船する勇進会(坂井信夫会長)や河内祭保存会(杉本喜秋会長)の関係者25人が参加。60~70代が中心のため、フォークリフトの力も借りながら小伝馬3隻(うち1隻は他船を引き出すため仮出し)、御船2隻、当船を順に倉庫から引き出し、以降は台車に載せ人力で動鳴気漁港のスロープまで運んだ。

 坂井会長は参加者の高齢に細心を払いつつ作業。無事に6隻の引き出しを終え、「奉仕する人間の数が減ってもなくせないのがこれらの祭船だが、この作業自体があと何年続けられるかという厳しい状況で早く何とかしないといけないと思っている。勇進会もなかなか若い者を集められず申し訳ないが、今年も先輩方のおかげで無事引き出せた。祭りを続けたいというみんなの思いを受け継ぎ、後は祭りに向けできる限り奉仕を尽くすのみ」と話した。

 祭礼ではこれら祭船に加え、古座青年会と芳流館互盟社の各獅子伝馬も出船する。陸上交通未発達で水上交通が主流だった時代は当船に多くの船が連なって「河内様」を目指したそう。その当時の華々しさから、この祭礼は「御船祭」と呼ばれることもある。

(2019年7月17日付紙面より)

祭船倉庫から御船を引き出す古座区の関係者ら=13日、串本町古座
2019年07月17日
4 華やかに扇立祭
 ミス扇に柏木未有さん  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、「扇立祭(おうぎたてまつり)」があった。拝殿で神事を営み、檜扇(ひおうぎ)を開帳。特設舞台では扇立祭奉賛会による「ミス扇コンテスト」などの行事も華やかに繰り広げられ、大勢の人でにぎわった。

 神事では、神職が各殿で檜扇を開帳。参列した奉賛会役員らが無病息災、家内安全などを願って神前に玉串をささげた。

 今年で41回目の「ミス扇コンテスト」には18人が出場。審査の結果、大賞のミス扇に柏木未有さん(17)、ミス速玉に平野裕り花さん(23)、ミス梛(なぎ)の木賞に日浦琳香さん(18)、顧問特別賞に南らなさん(16)が選ばれた。ミスに選ばれた3人は1年間、市のPR活動などに参加する。

 柏木さんは「信じられないくらい驚いています。名前を呼ばれたときは手が震えていました。新宮市を盛り上げるために、しっかりPRしていきたい。祖父母に早く伝えたいです」。平野さんは「自信がなかったので選ばれたときは固まりましたが、うれしいです。1年間、積極的に活動していきたい」。日浦さんは「応援に来てくれたたくさんの人のおかげ。最初は申し訳ないくらい自信がありませんでしたが、うれしさでいっぱいです」と喜びを語った。

(2019年7月17日付紙面より)

開帳される本殿の檜扇=14日、新宮市の熊野速玉大社
(左から)平野裕り花さん、柏木未有さん、日浦琳香さん
2019年07月17日
5 大久保直美さんが優勝
 第43回和歌山県なぎなた夏季大会  
2019年07月17日
6 創部3年目初の全国へ
 新宮黒潮BBCが無失点で大会制す  (全少軟式クラブ選抜予選 )
2019年07月17日
7 串本古座が初戦で敗れる  安打数で桐蔭と並ぶも好機生かせず  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月17日
8 有権者に投票呼び掛ける  21日の投票日に向け県選管が  (参院選 )
2019年07月17日
9 県南部初の略式代執行  宇久井地区の特定空き家で解体工事  (那智勝浦町 )
2019年07月17日
10 今シーズンの無事故祈る  新宮市内で安全祈願祭  
2019年07月17日
11 住民と観光客の接点化期す  道の駅虫喰岩に事務所開設  (古座川町観光協会 )
2019年07月17日
12 木本は27点奪い快勝  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月17日
13 県大会出場校決まる  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2019年07月17日
14 多くの人でにぎわう  「御浜ビアガーデン」20周年  (御浜町 )
2019年07月17日
15 行楽シーズンは交通量増加  啓発活動で安全運転呼び掛ける  
2019年07月17日
16 お悔やみ情報
  
2019年07月07日
17 世界遺産登録15周年 紀伊山地の霊場と参詣道 (各地で記念イベント)

 和歌山県、三重県、奈良県にまたがる三つの霊場(熊野三山、高野山、吉野・大峯)と参詣道(熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥駈道)を対象とする「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産(文化遺産)に登録されて、今月7日で15周年を迎える。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年7月7日に登録。世界遺産登録は日本では12番目で、近畿地方では5番目に当たる。登録時の規模は周辺地域を合わせて日本の世界文化遺産では最大となる1万㌶。

 日本で初めて「道」が世界遺産として登録され、文化遺産の中でも人間の営みと自然の結びつきを示す「文化的景観」にも初めて選ばれた。山岳霊場と参詣道、そして文化的景観は、紀伊山地の自然がなければ成立しなかった、世界でも類を見ない資産として高く評価されている。16年10月には阿須賀神社などが追加登録、軽微な変更がなされ現在に至っている。

 世界遺産登録を受け、和歌山県では05年3月に世界遺産条例を制定。7月7日を「和歌山県世界遺産の日」と定め、「基本理念を十分に踏まえ、県民等の理解のもとに、世界遺産に係る保存、調査研究、整備、活用その他の活動について、適切に必要な施策を実施する」とした。

 各自治体やボランティア団体が熊野古道や景観、登録資産などの美化や保護のために保全活動をする中、観光地化による観光公害や、公共工事などによる「川の参詣道」熊野川への悪影響も懸念されている。

 6日、7日(日)に、当地方においても登録15周年を記念するイベントが各地で催される。県世界遺産条例の前文には「私たちは、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約の精神に基づき、人類共有の財産『紀伊山地の霊場と参詣道』を将来の世代へ確実に引き継いでいくことを決意して、この条例を制定する」とある。登録15周年を機に、人類共通の財産を次世代へつないでいくために、文化や自然環境の重要性を認識し、当地域から世界へと発信していくことの意義を再確認したい。

  □     □

■6、7日の本紙エリア内記念イベントなど

▽~世界遺産登録15周年記念~世界遺産「高野・熊野夢舞台」コンサート(6日、熊野速玉大社/観覧申込終了)

▽世界遺産登録15周年記念ウオーク(6、7日、大門坂~那智の滝、青岸渡寺~那智の滝/受付終了)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年記念メッセージ花火(7日、那智勝浦町勝浦湾内/午後8時から・荒天の場合は翌8日に延期)

▽世界遺産登録15周年奉告祭(7日、熊野本宮大社/午前10時から・メッセージの記入でキーホルダー授与)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年・世界遺産熊野本宮開館10周年記念イベント(7日、世界遺産熊野本宮館/午前10時から午後5時・音無茶の振る舞い、熊野参詣曼荼羅(まんだら)絵解きなど)

(2019年7月7日付紙面より)

2019年07月07日
18 利用規約について意見交換
 文化複合施設管理運営検討委  (新宮市 )

 第13回新宮市文化複合施設管理運営検討委員会(関康之委員長)が5日、市役所別館で開かれた。文化ホールなどの開館時間や時間区分、予約受付など貸館利用規則について意見を交換した。

 速水盛康教育長は「市民の文化活動の拠点にふさわしい管理を目指して取り組んでいきたい。施設は第2次総合計画のテーマに近付いていくためにも大きな役割を果たすものであると実感している」と述べ協力を呼び掛けた。堀内秀雄・前委員長に代わり新たに就任した関委員長は「費用対効果は重要視する部分。稼働率を上げ新宮市の文化力を高めていくことが地域全体の活性化につながっていく」とあいさつした。

 計画策定を支援する株式会社シアターワークショップ代表取締役の伊東正示さんが、開館・受付時間や貸出時間、申し込み時期、予約申し込み方法などについて案を示した。他自治体の市民運営や利用調整会議の事例を紹介し、▽幅広い層の利用を促進する方針となっているか▽優遇措置についてどう考えるか▽市民運営を取り入れるか―を検討ポイントに挙げ委員らに意見を求めた。

 委員からは夜間の利用頻度や市民運営、自主事業の優先性などについての質問があった。「ランニングコストが気になっている市民が多い。自主事業ばかりで歳入が少なくなるのはおかしな話」「民間が使用しやすいように成人式など、行政側の年間を通したスケジュールを周知するべき」などの意見もあった。

 伊東さんは予約申し込み方法や使用料金の市内利用優遇措置について「広域的に使ってもらうことが大事。交流人口を増やすためにはメリットが大きい」と市内外同ルールを提案した。委員からは「税金を納めているという市民感情も考慮すべきでは」との提言があり、申し込み時期を早めるなどのアドバンテージが必要などと意見をまとめた。

(2019年7月7日付紙面より)

利用規約などについて意見を出し合った=5日、新宮市役所別館
2019年07月07日
19 曼荼羅絵図の道巡る
 世界遺産15周年記念  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は6日、世界遺産登録15周年を記念した熊野古道ウオークイベント「曼荼羅(まんだら)の道」を開いた。雨の中、県内外から16人が参加。自然道などを巡り那智参詣曼荼羅絵図に描かれた「熊野詣」を堪能した。

 道の駅なち・世界遺産情報センターに集合した一行は、補陀落渡海(ふだらくとかい)の信仰で知られる同町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)へ。

 本堂で特別に開帳された国の重要文化財「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩」を前に寺の由緒や本尊について説明を受けた。同寺は熊野古道中辺路と大辺路の分岐点に存在すること、三貌の表面はふっくらとした顔立ちで穏やかな表情だが脇面が2面とも「憤怒」の表情なのが珍しいことや光背がおよそ400年後に作り直された可能性などの話に耳を傾けた。

 境内に展示している渡海船を見学し、熊野那智ガイドの会の山東健会長から、同寺の住僧たちが南海の観音浄土を目指した捨て身行の「補陀落渡海」について聞いた。船の構造なども間近に見て説明を受けた。

 その後は同町井関の尼将軍供養塔、大門坂・多富気(たぶき)王子を経て熊野那智大社、那智山青岸渡寺を参拝し、那智の滝も正式参拝した。

 友人と紀宝町から参加した産屋敷基久さん(62)は「一度も見たことのない本尊の開帳を知り参加しようと思った。最近は外国人観光客が増えてきたので地域の良い所を知り、聞かれたら説明できるようになりたい」と話していた。

(2019年7月7日付紙面より)

雨の中、次の目的地へ向かう一行=6日、那智勝浦町浜ノ宮
2019年07月07日
20 紀宝署管内、犯罪最少地域に
 曽根秀行さんらを表彰  (紀宝地区防犯協会 )

 紀宝地区防犯協会(会長・西田健紀宝町長)は5日、紀宝町役場大会議室で本年度総会を開催した。紀宝町防犯委員会御船地区運営委員の西地隆さんと同相野谷地区運営委員の曽根秀行さんを表彰した。

 副会長の大畑覚御浜町長、顧問の岡田智治紀宝警察署長らが出席。西田会長は「安心安全な社会、非行のない明るい社会の実現を目指すための防犯活動を推進してもらいたい」とあいさつした。

 岡田署長は犯罪情勢を報告した。昨年中、県内の刑法犯認知件数は1万1247件で戦後最少を記録。5月末現在は4226件で本年も減少傾向にある。

 同署管内では昨年の認知件数が59件で前年より25%減少した。5月末現在は21件で昨年同期より11件減り、県内18警察署で被害発生が最も少ない地域となった。21件のうち19件がさい銭盗などの窃盗だった。

 高速道路の延伸により紀宝地区でも凶悪事件が起こる可能性があると危惧し、「犯罪のない町づくりにご協力を」と呼び掛けた。

 議事では昨年度の事業、決算を報告。本年度の事業計画案、予算案を審議して採択した。役員改選に伴い、西田会長、大畑副会長らを再任した。

 本年度は10月11日(金)から20日(日)までの「全国地域安全運動」に協力し、地域安全運動街頭キャンペーン、地域安全ポスター展などを実施する。

 警察、関係機関が協力し、自主防犯団体による防犯パトロール、小学校の通学路で児童の見守り活動をサポートするとともに、子どもに対するあいさつ運動に取り組む。12月の紀南剣道大会を支援する。

 年間を通して、特殊詐欺被害防止活動、キッズ輝けスクール、薬物乱用防止教室などの開催、補導活動の推進を行う。

(2019年7月7日付紙面より)

表彰を受ける紀宝町防犯委員会相野谷地区運営委員の曽根秀行さん(右)=5日、紀宝町役場
2019年07月07日
21 ビャクレンの花咲く  新宮市・宝珠寺で  
2019年07月07日
22 新宮市の魅力をPR  紀友会(東京都)の例会で  
2019年07月07日
23 期日前投票初日は544人  20日まで、市町村役場など  (参院選 )
2019年07月07日
24 安全安心な街づくり目指し  新宮署管下防犯協議会が総会  
2019年07月07日
25 触れ合い遊びを楽しむ  南大居・大野保が「ゆうゆう」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月07日
26 車いすは「足そのもの」  王子ヶ浜小5年生が車いす体験  (新宮市 )
2019年07月07日
27 商店街の歴史を学ぶ  ヤタガラス未来プロジェクトの一環で  (新宮市 )
2019年07月07日
28 「7日は晴れますように」  成川保育所で七夕の集い  (紀宝町 )
2019年07月07日
29 県大会目指して白熱  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2019年07月07日
30 お悔やみ情報
  
2019年07月02日
31 開催に向け2頭を搬入
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物の催しである「くじらに出会える海水浴場」の準備に向けて町立くじらの博物館(林克紀館長)は6月30日、くじら浜海水浴場でハナゴンドウ2頭の搬入作業を実施した。28日に搬入予定だったが低気圧接近に伴い、延期となっていた。この日も雨天での海上移送となったが、職員ら8人が協力しスムーズに作業を進めた。

 展示期間は7月8日(月)から8月19日(月)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しは2008年から始まり12回目となる。

 搬入されたのは飼育展示6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と初参加で雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)。午前6時30分に2頭を担架に乗せ、ボートにくくり付けて同館を出発した。森浦湾を経由し午前7時15分ごろに海水浴場に到着。網いけすに搬入した。その後、職員から餌をもらった2頭はいけす内を泳ぎ回り、ジャンプするなど元気な姿を見せた。

 同館学芸員で飼育員の稲森大樹さん(34)は「海水浴場内の網いけすでの飼育展示は来場者がクジラと一緒に泳げ、同じ空間を共有できる非常に珍しい催しとなっている。隣接するくじらの博物館もあり、あちらでもクジラをたくさん見ることができるので合わせてご利用いただければ」と語った。

(2019年7月2日付紙面より)

搬入作業の様子=6月30日、太地町のくじら浜海水浴場
いけすで元気な姿を見せる
2019年07月02日
32 水害忘れないために
 井関クラブで追悼キャンドル作り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町井関の那智谷大水害遺族会の追悼式でともすキャンドル作りが6月29日、同地区の井関クラブであった。地元の町立市野々小学校の児童や町内外から、約40人が参加した。

 キャンドル作りは、2011年9月の紀伊半島大水害で中学校の同級生を亡くした井上絵里香さん(22)が中心となり続けている。今年も井上さんと有志らの「水害のことを忘れないために、思いを込めてキャンドルを作りませんか」との呼び掛けに、親子連れらが集まった。

 子どもたちは卵の殻や紙コップに溶かしたろうを入れ、色とりどりに着色。均一に注ぎ口をくり抜いた卵の殻は、同町朝日のお菓子工房エストが用意した。地域住民からはたこ焼きや焼きそばが振る舞われた。

 作業前には防災士の久保榮子さんが、ウサギの着ぐるみを着て子どもたちに「逃げ足の速いウサギのように早めの避難を」と強調し、手作りの紙芝居などで自身の被災経験を話した。

 友達数人と一緒に新宮市から参加した北美空ちゃん(6)は初めてのキャンドル作りに挑戦。同伴した保護者らは「参加する前に子どもたちに水害のことを話しました。追悼の気持ちを込めたいと思います」と話した。

 大分県から駆け付けた井上さんは「毎年の皆さんの参加がうれしいです」と感謝していた。

(2019年7月2日付紙面より)

井上絵里香さんの指導でキャンドルを作る子どもたち=6月29日、那智勝浦町井関
ウサギの着ぐるみを着て「早期避難」をアピールする防災士の久保榮子さん
2019年07月02日
33 国内初の策定目指し
 地震津波タイムライン検討会  (紀宝町 )

 紀宝町は6月29日、町生涯学習センターまなびの郷で「地震津波タイムライン」検討会の発足式を開催。地震津波を想定した国内初の事前行動計画「タイムライン」の作成に向けた取り組みが動き出した。

 町では、2014年2月に風水害を対象としたタイムラインを国内で初めて策定し、これまで25回発動した。今回は地震津波に対応するタイムラインで、近い将来、発生が危惧される南海トラフ地震への対策として本年度末の策定を目指す。

 地震津波発生後の各段階で「いつ」「誰が」「何を」するのか事前行動を定めるもので、今後、4回の検討会を計画。町民防災会議の各ブロック会議で地域の対策や対応などを抽出し、タイムラインに盛り込む。

 策定後は訓練などでタイムラインを活用し、絶えず見直して改善を図ることで地震津波発生時の人的、物的被害の最小化、迅速な復旧・復興を目指す。

 発足式には約230人が出席。西田健町長が「災害時は町だけで皆さんの命を守ることはできない。地域の皆さんが一緒になって災害への備えに取り組まないといけない。全国的にタイムライン活用の動きがあり、紀宝町がモデル的なシステムとなり、各自治体で活用していただきたい」とあいさつした。

 南海トラフ地震の発生確率は30年以内に70~80%といわれ、町内では震度5以上が想定されている。津波は10㍍を超え、到達時間は30分以内と想定されている。

 これらの被害に備え、町ではハード面として高台や貯水施設の整備などに取り組んでいる。ソフト面の観点からタイムラインを策定する。

(2019年7月2日付紙面より)

発足式に出席した関係者や住民ら=6月29日、紀宝町のまなびの郷
西田健町長
2019年07月02日
34 夏の健康を祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれ、大勢の参拝者たちが「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、老若男女100人以上が参列。手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職やみこの後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を八の字に3回くぐった。上野宮司は「梅雨のさなかだが雨もやみ、神事を執り行うことができた。こうやって古来からの神事に参加していただくことは大事なこと」とあいさつ。最先端な時代においてはおろそかにされがちだが、日本の文化を伝えていくことは大切と述べ「残りの半年も元気で過ごされますよう」と願いを込めた。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

(2019年7月2日付紙面より)

茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月02日
35 6月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2019年07月02日
36 山口酒店が優勝  第144回職場対抗ボウリング大会  
2019年07月02日
37 中川さん出場権、速水君シード権獲得
 近畿高校選手権  (新宮高校レスリング部 )
2019年07月02日
38 手足口病が基準値超え  感染防止を呼び掛ける  (和歌山県 )
2019年07月02日
39 基調講演や寸劇で学ぶ  地域支え合いフォーラムに140人  (新宮市 )
2019年07月02日
40 犯罪や非行のないまちに  社会を明るくする運動で啓発  (新宮市 )
2019年07月02日
41 急流にもまれ技を競う  カヌー大会「じゃばらカップ」  (北山村 )
2019年07月02日
42 町民の協力に感謝  更生保護女性会が「愛のバザー」  (太地町 )
2019年07月02日
43 心機一転で保育所生活  高田保が新高田会館に移転  (新宮市 )
2019年07月02日
44 「熊野なまず」をPR  特定地域振興重要港湾活性化協議会  (新宮市 )
2019年07月02日
45 福島原発事故を語る  おしどりマコ&ケン トークショー  (那智勝浦町 )
2019年07月02日
46 「復権史」から犠牲者語る  遠松忌で田中伸尚さんが法話  (新宮市 )
2019年07月02日
47 俳句を地域との学びに!  小中学生コンクール応募始まる  (紀南高校 )
2019年07月02日
48 串西Aと潮岬が県大会へ 串本で親睦交流スポ大会 (東子連)
2019年07月02日
49 お悔やみ情報