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2019年06月28日
1 新造舟の運航開始
 熊野川舟下りの乗客乗せて  (新宮市 )

 新宮市の熊野川町ふれあい公社がクラウドファンディングで資金を集めて製作した川舟が27日、初運航した。世界遺産の熊野川を楽しむ「熊野川舟下り」は同市熊野川町の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」付近から熊野速玉大社近くの河原までの約16㌔を下る。

 初運航のこの日は、あいにくの雨となったが、2便12人が出航。新造舟にはアメリカ人と香港人6人が乗り、熊野川を下った。昨年度の乗船客数は4563人(外国人2165)。本年度は4月と5月で1431人(同737)が乗船している。

 製作にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを活用し、142人の支援者から目標金額を上回る244万2000円を集めた。センターには新造舟の写真と共に支援者の名前が掲示されている。

 舟は熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾川舟工房」の谷上嘉一さんに製作を依頼し、約2カ月かけて完成。進水式は5月24日に実施した。

 熊野川川舟センターの森本博也センター長は「支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。雨になりましたが、大安のこの日を選び、川舟を運航することができて職員一同喜んでいます」と話していた。

 乗船料金は大人3900円、4歳~小学生が2000円で団体割引、貸し切りもある。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。

 問い合わせは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2019年6月28日付紙面より)

クラウドファンディングを活用して製作した川舟が初運航=27日、新宮市熊野川町の河川敷
2019年06月28日
2 木下欣也会長を再任
 健康増進計画PR進める  (那智勝浦町保健対策推進協議会 )

 那智勝浦町保健対策(健康づくり)推進協議会は24日、同町福祉健康センターで令和元年度の会議を開いた。役員改選では木下欣也会長、佐藤純造副会長が再任された。任期は2年。

 協議会は同町の健康づくり対策を推進するため、国県の要綱に基づいて、各種健康診査事業や健康相談、保健栄養指導、食生活改善など地区衛生組織の育成や健康教育など、健康づくりのための方針を体系的・総合的に審議企画することを目的としている。

 矢熊義人副町長が「人生100年時代が到来し、健康な状態で長生きすることが重要視されている。委員の方々には町民の皆さまの健康づくりや対策のために助言をいただいている。今後もよろしくお願いします」とあいさつ。事務局から平成30年度母子保健事業や予防接種事業報告、健康推進事業、精神保健・障害者関係事業の結果と本年度計画の報告があった。

 国民の健康寿命延伸などの実現に向けた運動として国が行う「健康日本21」や和歌山県の「和歌山県健康増進計画」を受け、今年3月に「那智勝浦町健康増進計画」を策定したことを説明。保健所を中心に先進地の新宮市を除く、各町村なども同時に策定に向け動き出したという。事務局会議、策定委員会や住民グループ会議も開催し、健康に関するアンケートを20~74歳の町民に行った。4月にはA3のダイジェスト版を全戸配布している。完全版は役場や出張所、医療機関などで閲覧できる。

 木下会長は「栄養や運動、健康管理など詳しい取り組みが策定された。計画倒れにならないようにわれわれも啓発に取り組んでいきたい」と述べた。

(2019年6月28日付紙面より)

健康づくり対策などを協議した=24日、那智勝浦町福祉健康センター
3月に策定された「那智勝浦町健康増進計画」をPR
2019年06月28日
3 防災を“忘災”にしないで
 津本自主防が訓練  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は23日、津本防災センターで防災訓練を行い、約30人が参加した。防災講話で災害から命を守るすべを学び、災害時に役立つ新聞紙スリッパや簡易リュックサックなどを作った。

 県防災対策部防災企画・地域支援課の防災技術指導員、宮田正人さんが講話。「自然災害を止めることはできない。できるだけの備えをし、さまざまな対策を講じて防災、減災に努めましょう。防災を“忘災”にしないで」と呼び掛けた。

 三重県の災害リスクとして▽南海トラフによる地震・津波▽活断層による直下型地震▽台風などの風水害―を挙げた。

 地震対策は自宅の立地環境や耐震状況、室内の対策、避難所へのルート確認、家族間の話し合いと役割分担、非常持ち出し袋の準備が大切とした。

 新聞紙スリッパ、2枚の風呂敷やズボンとロープを使ったリュックサックの作り方を紹介。参加者は実際にスリッパとリュックサックを作り、使い心地を確かめた。

(2019年6月28日付紙面より)

簡易リュックサックの使い心地を確かめる=23日、紀宝町の津本防災センター
2019年06月28日
4 認知症への理解深める
 サポーター養成講座に8人  (新宮市 )

 新宮市地域包括支援センターは26日、同市の広角会館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。8人の参加者を前にセンター職員が「認知症の理解と関わり~私たちにできること~」をテーマに講話した。

 全国で認知症の症状がある人は約462万人で、75歳以上が12人に1人、85歳以上は3人に1人といわれている。今後、認知症の症状がある人は増加すると予想されている。

 職員は、認知症は脳に起きた変化によって記憶障害(物忘れ)などが発生し、日常生活を送ることが困難になる状態であると説明。脳のしくみと働きを紹介し、「何かを見る、聞く、認識する、行動するといった全てにおいて大事なのは記憶である」と述べた。

 認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「認知症の人にとって焦りや不安はストレスのもと。人によっては興奮や怒りを覚える場合もあります。アルツハイマー型認知症であれば安心してもらえる環境と治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もあるため、周りの一人一人が認知症の症状を覚え適切な関わり方を学ぶことが必要」と早期診断、早期治療の大切さを訴えた。

 認知症の人は何も分からなくなるものではなく、分かることもたくさんあるとし、「忘れてしまったこと、覚えていることは何かを自分たちも考え、理解しなければならない」と語った。

 参加者は講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。

(2019年6月28日付紙面より)

認知症に対する理解を深める参加者=26日、新宮市の広角会館
2019年06月28日
5 古座川町観光協会 桜フェアフォトコンテスト  第1回入賞12作品を紹介①  (グランプリ、準グランプリ )
2019年06月28日
6 公正な選挙目指し  各警察署に取締本部を設置  (和歌山県警 )
2019年06月28日
7 全議案可決し閉会  新宮市6月定例会  
2019年06月28日
8 筆文字教室楽しむ  熊野川町東敷屋でサロン  (新宮市 )
2019年06月28日
9 迅速な避難を忘れずに  みくまの支援学校が避難訓練  (新宮市 )
2019年06月28日
10 ツナパンの手作りに挑戦  公民館の単発講座で7人  (古座川町 )
2019年06月28日
11 遊泳期間に向け資材設置  橋杭海水浴場で関係者ら  (串本町 )
2019年06月28日
12 心に寄り添う絵本を制作  串本出身の奥野あやさん  (串本町 )
2019年06月28日
13 日本民踊講習会参加を報告  正調串本節保存会の会員  (串本町 )
2019年06月28日
14 三重大会組み合わせ決定  木本は青山、紀南は海星と対戦  (全国高校野球 )
2019年06月28日
15 「べっぴん畑」で農作業  料理教室は8月に  (JA伊勢女性農業塾 )
2019年06月28日
16 日中に国道42号で事故多発  南郡交対協が取り組み確認  (夏の交安県民運動 )
2019年06月28日
17 将来への視野を広げる  熊野川中2年生が職場体験  (新宮市 )
2019年06月28日
18 お悔やみ情報
  
2019年06月13日
19 中高年齢者の就業促進図る
 生涯現役促進地域連携事業  (新宮市 )

 中高年齢者の就業促進を図る厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」に新宮市など全国14団体が選ばれた。雇用や就業促進に向けた取り組みを厚労省が支援し、先駆的なモデル地域の普及を図っていく。

 県内では初の取り組みで、市は昨年12月6日に関係機関と「新宮市生涯現役促進地域連携協議会」(田岡実千年会長)を設立した。5月7日には和歌山労働局と生涯現役促進地域連携事業の委託契約を締結した。2022(令和4)年3月31日(木)まで事業を展開していく。

 現在、中高年齢者などの雇用安定に関する法律(高年齢雇用安定法)で、企業に65歳までの雇用確保措置が義務付けられている。

 同事業は、“ニッポン一億総活躍プラン”に基づき、地域の実情に応じた中高年齢者の就業機会を確保することが狙い。地方自治体中心の協議会からの提案をもとに、地域で中高年齢者就労促進に資する事業を幅広く実施する。事業規模は各年度上限2000万円(市町村の場合)。

 市の事業タイトルは「『癒やしと蘇(よみがえ)りの地 熊野・新宮』におけるアクティブシニア生涯現役宣言~わがらのまちや!いっしょにやろらよ~」。

 重点業種を観光、農業、介護分野に絞り▽総合相談窓口の設置▽中高年齢者向け就労意識調査▽企業向け雇用ニーズ調査▽就労、社会参加情報提供サイトの開設、運営▽生涯現役セミナー、企業向けセミナー、中高年齢者向け合同企業説明会―などの事業を実施していく。対象者は働く意欲のある55歳以上の中高年齢者と人手不足を感じている事業者。

(2019年6月13日付紙面より)

事業実施スキーム
2019年06月13日
20 15人が素養向上に励む
 消防団員普通教育訓練  (串本町消防団 )

 串本町消防団(稲田賢団長)の消防団員普通教育訓練が9日と10日に同町総合運動公園雨天練習場であり、2日間計15人が礼式や消防操法などの指導を受け素養向上に励んだ。

 この訓練は、新入団員を対象にした基本の指導機会として年1回実施している。近年は本業の都合で参加できない新入団員もいるため、本年度は同訓練未経験団員19人を対象に9日(=休日)か10日(=平日)のいずれかで参加するよう求めて未経験の解消を目指したという。

 9日の同訓練には対象団員9人が参加。井道一馬副団長を訓練指揮者に立て、稲田団長は「気合を入れて指導を受けてほしい」と訓示を述べて同訓練を開始した。

 講師は同町消防本部職員が担当。指導項目は▽礼式▽ロープ結索▽消防操法(主にホースや筒先の取り扱い方)―などで、参加者は実践を交えて習得を目指した。稲田団長と井道副団長や交田啓二副団長、寺島正彦消防長ら同本部幹部職員も終始間近で立ち会い、適時マンツーマン指導を注ぐなどして参加者の実りある成果を後押しした。

(2019年6月13日付紙面より)

消防団員の規律と統制を支える礼式を学ぶ団員=9日、串本町総合運動公園雨天練習場
実践しながらロープ結索を教わる
2019年06月13日
21 街頭指導や取り締まりを強化
 11日を「横断歩道SOSの日」に  (三重県警 )

 三重県警は6月から、毎月11日を「横断歩道SOSの日」に設定した。横断歩道での事故を減らすことが狙いで、街頭指導や取り締まりをさらに強化する。

 県警では毎月11日を「交通安全の日」として啓発活動などを実施してきたが、より交通安全の意識を高めてもらおうと新たに「横断歩道SOSの日」を設けた。

 「SOS」は「さわやかな 横断で スマイル」の頭文字をとったもの。横断歩道を通行する車両や歩行者の交通指導、広報啓発活動などを重点的に行う。

 6月11日には県内18警察署が初の啓発活動を展開。紀宝警察署(岡田智治署長)は紀宝地区交通安全協会(久保正会長)と合同で実施した。

 同町鵜殿の主婦の店に6人が集まり、来店者に啓発チラシを配布し、「横断歩道SOSの日」の周知を図った。

 同署地域交通課の横山哲也課長は「自動車は横断しようとする歩行者がいたら手前で必ず一旦停止し、歩行者を安全に横断させてください。歩行者は横断前に必ず左右の安全確認をしてください」と呼び掛けている。

(2019年6月13日付紙面より)

「横断歩道SOSの日」を周知した=11日、紀宝町鵜殿の主婦の店
2019年06月13日
22 環境美化に70人が奉仕
 北浜海岸クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町北浜で12日、環境美化活動「北浜海岸クリーン作戦」があった。集合場所の海のホテル一の滝駐車場には午前8時30分に70人以上が集まった。

 那智湾に沿った遊歩道と那智大橋までの臨海通りの美化活動で、毎年この時季に行っている。同町の町民有志でつくる「なちかつ古道を守る会」と南紀くろしお商工会中部支部、北浜地区、南紀勝浦温泉旅館組合、町観光協会、役場建設課共催。

 出発前に古道を守る会の太田耕二代表が作業計画を説明。堀順一郎町長は大勢の参加に感謝の言葉を述べた。太田代表は「海岸沿いでは自然に返らないプラスチックなどを中心に回収を。熱中症に気を付けてください」と呼び掛け、商工会が用意した飲み物を参加者に配った。

 一斉に出発した参加者たちは集合場所から海岸沿い、県道沿いに分かれ、道路や海岸に落ちているごみを拾い集め、草を刈るなどして周辺を美化した。遊歩道を散歩中の名古屋からの夫婦は、地域ぐるみのローラー作戦に感心し、「とても素晴らしいことですね。朝から気持ちが良いです。頑張ってください」と話していた。

(2019年6月13日付紙面より)

草を刈り、ごみを拾い集めながら体育文化会館方面に進む参加者=12日、那智勝浦町北浜
2019年06月13日
23 夏空の下で記録に挑戦
 第38回紀南陸上競技選手権大会  
2019年06月13日
24 医療介護の現状知って  三輪崎出身の医師・濱口政也さん  (新宮市 )
2019年06月13日
25 県内林業の実情をPR  東京都で「木の国・和歌山 紀州材展」  
2019年06月13日
26 立候補予定者は15人  選挙の準備始まる  (那智勝浦町議選 )
2019年06月13日
27 明るく元気で住みよい町に  老人クラブ連合会が理事会  (那智勝浦町 )
2019年06月13日
28 親子で「いただきます」  新木保で給食参観  (新宮市 )
2019年06月13日
29 ルール守る大切さ学ぶ  城南中でキッズサポートスクール  (新宮市 )
2019年06月13日
30 各国のダンスを学ぶ  フォークダンス巡回講習会  (新宮市 )
2019年06月13日
31 楽しく知識を深める  太地小がくじら学習  (太地町 )
2019年06月13日
32 串本の歴史的名所を巡る  春秋ツアー第三弾で15人  (南紀串本観光協会 )
2019年06月13日
33 テントを張って集団活動  グループキャンプで小学生37人  (県立潮岬青少年の家 )
2019年06月13日
34 ごみ処理施設改修分担など  町議会6月定例会始まる  (古座川町 )
2019年06月13日
35 社会人選手に基本を教わる  第3回ソフトテニス講習会  (串本町テニス協会 )
2019年06月13日
36 町内の愛好者68人が競う  池野山で町長杯グラウンドゴルフ大会  (古座川町 )
2019年06月13日
37 役場有志ら漂着ごみ回収  田原海水浴場で清掃活動  (串本町 )
2019年06月13日
38 住民目線の意見求めて  協議会委員5人を委嘱  (串本警察署 )
2019年06月13日
39 映画「たまご」の思い広げる  田並劇場で町域初の上映会  (串本町 )
2019年06月13日
40 働く喜びや厳しさ学ぶ  2年生5人が職場体験学習  (相野谷中 )
2019年06月13日
41 犯罪や非行のない地域に  社会を明るくする運動  (紀宝町 )
2019年06月13日
42 お悔やみ情報
  
2019年06月01日
43 17チームが熊野に集う
 第21回ツール・ド・熊野が開幕  

 熊野地方を舞台とする国際自転車競技連合(UCI)公認で国内屈指の自転車ロードレース「第21回TOUR de 熊野(ツール・ド・くまの)」が5月30日、新宮市で開幕した。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。

 同レースには、現在UCIアジアランキング2位で新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内から11チーム、海外からは現在同ランキング1位のトレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム、同ランキング3位のHKSIプロサイクリングチームなど6チームが出場。17チーム101選手が熱戦を繰り広げる。

 プロローグ(タイムトライアル)終了後、市内のキナン研修センターでオープニングセレモニーが開かれ、角口賀敏(よしとし)理事長が「今年は第21回と新たな歴史を刻み始め、今年からUCIの国際大会一本に絞り、国内選手のレースを無くしましたが、一層充実し中身のある大会にして地域の皆さんに楽しんでいただけ、参加いただいている選手の皆さんにベストを尽くして走れる大会にしたいと考えています。改めまして参加いただきました選手、スタッフ、役員、ここにいる全ての皆さまに感謝申し上げます」とあいさつ。

 役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本大喜(まさき)選手が「日頃の練習の成果を十分に発揮し、ツール・ド・熊野を支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、正々堂々と全力で最後まで走ることを誓います」と宣誓した。

 大会2日目の31日は、同市熊野川町が舞台の赤木川清流コース(100・4㌔)。レース前には、新宮市役所からのパレード走行も実施された。

 同3日目の6月1日(土)は熊野市や御浜町などが舞台で、大会の山場となる「熊野山岳コース」(109・3㌔)。2日(日)の最終第3ステージは、捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)となっている。

(2019年6月1日付紙面より)

一斉にスタートを切る選手ら=5月31日、新宮市熊野川町
パレードが新宮市役所前を出発=5月31日
2019年06月01日
44 勝浦小登校坂で不安の声
 隣接町有地崩落の恐れは  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の町立勝浦小学校正門側から校舎に向かう坂道(通称・登校坂)左側にある町所有の山の一部について、「崩落の危険性はないか」と住民から不安の声があった。同町総務課と建設課にその対策や見解を聞いた。

 同校は高台に位置し、多くの住民の命を守る避難場所として防災倉庫も建設されている。災害時に役場が使用できない場合は対策本部として活用される。登校坂は児童の登下校はもちろん、近隣住民が避難の際にも利用する。

 住民によると、山に詳しい林業従事者が同所を確認したところ「木の重みで地盤が弱っていて危険。落石や山崩れの可能性があるのでは」との指摘があった。登校坂下付近には児童らが世話をする芋畑もある。過去にはその付近で落石などもあったことから、吹付け工事などを行い、落石防護柵を整備した。登校坂の左右にも同様の防護柵が設置されているが、住民が指摘する箇所には現在、落石を防止する網などは設置されていない。

 住民は「子どもたちや災害時に避難してくる住民たちの命の危険を少しでも減らしてほしい。台風なども地盤を緩め、崩れる確率を高めるはず。避難する場所が崩れては高台にたどり着けないのでは」と話す。

 総務課、建設課によると、すでに危険とされる木々を伐採し、現場の調査を終えている。今夏をめどに本年度予算で落石防止網を設置する予定。防止網は山の結合力を失った岩石を山自体の摩擦力や金網の張力で防ぐもので、高さは約5㍍ある。登校坂から倉庫手前までの延長約12㍍を覆う計画で県の補助事業となる。

 両課は「現場を確認しているが大規模な落石の危険はないと判断している。少しでも危険性を取り除くために、子どもたちや町民の安全を考慮して今回の防止網の設置に至った。設置工事は県と調整がつき次第、夏休み期間中に取り掛かりたい」と説明した上で、「未定だが、山の土を取りプール側の低い土地を盛土して高台利用も検討している」と見解を示した。

(2019年6月1日付紙面より)

夏ごろには落石防止網が設置される登校坂=5月25日、那智勝浦町立勝浦小学校の敷地内
2019年06月01日
45 本気の挑戦意識し本稼働
 観光協会本年度通常総会  (古座川町 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が5月30日、同町月野瀬にある南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で本年度通常総会を開いた。前年度の積み重ねに加えて新たに事務所の開設やサイクリング事業展開のための環境整備、そして「本気の挑戦」を意識しながら事業関係の諸議案を審議し承認した。

 同協会は、設立発起人会による準備を経て昨年9月27日に発足。期間半年の前年度は本稼働に向けた準備期間と位置付けつつ、初動として公式ホームページの立ち上げと初の誘客対策事業「古座川桜フェア」を形にするなどの実績を上げた。他方、次の時代の担い手にかじ取りを委ねるという同協会独特の布陣を受け、30~40代ぞろいの会長、副会長、事務局職員が町内のイベントに事細かに立ち会い把握と交流に努める姿勢も町民に知られるところとなっている。

 この日の総会は開会時点で30人が出席し、35人が委任状を提出して成立した。須川会長は隣町のロケット発射場建設や初の誘客対策事業などの効果を話題にし「来ていただいたお客さまに楽しんでいただくだけでなくお金が落ちる仕組みもつくるとともに、今まで受け継いできた自然や文化を残しながら発信する仕組みも今年一年間を通してつくっていきたい」とあいさつ。来賓の西前啓市町長、同町議会の大屋一成議長、東牟婁振興局地域振興部の田堀国浩部長が祝辞を述べ、大屋議長は「本気の挑戦を見せてほしい」と力を込めて若手の挑戦を後押しした。

 議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度は丸1年の挑戦となる本稼働初年度で、相応に約771万円規模の予算を認めた。事業計画は森武志副会長が説明し、▽設立時の観光ビジョンに基づく展開を目指すことや▽事務所移転は7月中に式典を交えて行う予定だが準備室として役場地域振興課内にある事務局機能を6月3日(月)付で先行移転する▽サイクリング事業は誘客対策事業の一環で展開するが同日現在で詳細は未定で一年をかけて調査研究と資材整備に取り組み環境の確立を目指す―などの内容を決めた。

 会員を個人と団体に分けるなど円滑な運営のための規約改正案も承認。議事を終え、深海政也副会長は設立発起人会から数えれば1年余りとなる歩みを振り返り「集まった皆さんが一つになればきっと事は動く」という初心を思い出して取り組むと誓い、地方から新しいことをするつもりで本気の取り組みをしそれが周りに伝搬して皆が本気になる展開を今後に思い描いて締めくくった。

 事務所や準備室の設置場所は道の駅虫喰岩内で、3日以降の問い合わせ先は電話0735・70・1275、FAX0735・70・1327となる。

(2019年6月1日付紙面より)

開会に当たりあいさつする須川陽介会長=5月30日、古座川町月野瀬
2019年06月01日
46 クジラも歯磨き
 歯と口の健康週間に合わせ  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館は5月31日、飼育するクジラの歯磨きを一般公開した。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんだイベントで、9日(日)まで。

 2008年から実施しており、この日は太地町立認定こども園(森尾扶佐子園長)に通うくじら組の13人(5歳)といるか組の17人(4歳)を招いてくじらショーと歯磨きを披露した。

 歯磨きに参加したのはオキゴンドウのキース、ハナゴンドウのマロンとニールの3頭。クジラは食性によって歯の数や形が違い、魚を主食にするオキゴンドウは上下のあごに約40本、イカを主食にするハナゴンドウは下あごにのみ約10本の小さな歯がある。クジラは餌を丸飲みして食べるため、臼歯がなく、虫歯になりにくい。

 園児6人も歯磨きを体験し、「歯が小さくて丸かった」「ちょっとこわかった」と感想を述べていた。ショーの後、園児たちには歯ブラシがプレゼントされた。

 歯磨きはクジラショーの後、1日3回、10分程度実施。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。

(2019年6月1日付紙面より)

飼育員によるクジラの歯磨き=5月31日、太地町立くじらの博物館
2019年06月01日
47 新宮が初戦で敗れる
 春季近畿地区高校軟式野球大会県予選  
2019年06月01日
48 県陸協第2、3回記録会
 久司君が6㍍超えジャンプで1位に  
2019年06月01日
49 近大新宮の相手は向陽に
 県高校総体サッカー競技  
2019年06月01日
50 コースレコードで決着
 沢田選手がプロローグを制す  (第21回ツール・ド・熊野 )
2019年06月01日
51 過ごしやすい社会を  「人権擁護委員の日」で啓発  (新宮市 )
2019年06月01日
52 税活動の普及と推進図る  納税協会と納税貯蓄組合が総会  (新宮市 )
2019年06月01日
53 「ひろえば街が好きになる」  全国統一の活動で清掃  (たばこ組合新宮支部 )
2019年06月01日
54 ボザール新宮絵画展  2日まで、サンタウンホールで  
2019年06月01日
55 油彩画など力作60点展示  第71回熊野美術協会展  (蓬莱体育館 )
2019年06月01日
56 力作850点が並ぶ  2日まで、南紀会書作展  (新宮市 )
2019年06月01日
57 管内にアマゴ2万尾放つ  古座川漁協と七川漁協  (古座川町 )
2019年06月01日
58 核兵器なき世界願い歩く  2019年国民平和大行進  (串本町 )
2019年06月01日
59 負担の少ない介助を紹介  カフェ内で「介護の教室」  (古座川町社会福祉協議会 )
2019年06月01日
60 9月に石田ひかりさんら迎え  まなびの郷ボランティア総会  
2019年06月01日
61 保育料無償化に向けて  教育民生常任委員会  (紀宝町議会 )
2019年06月01日
62 力を合わせてピカピカに  神内小学校でプール掃除  (紀宝町 )
2019年06月01日
63 自主活動の支援者に  介護予防サポーター養成講座