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2019年06月20日
1 地域の活性化に向けて 南紀くろしお商工会女性部が表敬訪問 (新宮市)

 那智勝浦町の南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員101人)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で東川智昭局長を表敬訪問した。

 女性部は本会事業の推進と商工業に携わる女性としての経営知識、教養を深め、商工業の総合的な開発を図り、社会福祉を増進することを目的に設置されている。この日訪れたのは大林部長、辻本圭子、中村美紀子両副部長の3人。同会の向井正樹事務局長と井藤嘉彦事務局次長も同行した。

 大林部長は5月に行われた総会で商工会の施策・事業に協力し地域振興、盲導犬育成の積極的な参加などの議案が承認されたことを報告。同町の観光についても触れ、「かつては遠洋漁業が盛んで活気があった。商店街も深夜まで開いており、多くの観光客などでにぎわっていた様子を思うと今の町は少しさみしいです。皆さんと協力し、少しでもにぎわいを取り戻せるよう頑張ろうと思っています。町の素晴らしさや宝を見つけて活性化につなげていきたい」と決意を語った。

 東川局長は「観光や振興を強化して地域を活性化させなければいけない。皆さんと一緒に連携し、より良くしていければ」と話した。

(2019年6月20日付紙面より)

東川智昭局長を訪れ報告した=18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年06月20日
2 園児らの七夕飾り登場
 仲之町商店街で飾り付け  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街振興組合(福田一郎理事長)は19日、市内の幼稚園、保育園児が制作した七夕飾りをアーケードに飾り付けた。

 商店街の季節を彩る催しとして30年以上続けられている。王子、丹鶴の2幼稚園と、三輪崎、マリア、はまゆう、正明、新木、たづはら、白梅の7保育園が協力しており、各園の園児が制作した。大きさは縦約2㍍、横約4㍍。七夕にちなんだものをはじめ、似顔絵や絵本のキャラクターなど色とりどりの作品が並んだ。

 設置作業には約10人が参加し、リフトなどを使って取り付けた。七夕の7月7日(日)まで飾る予定で、福田理事長は「園の見学や、土日には親子で見に来てくれます。歩いてもらうことで商店街がにぎわってくれれば」と話していた。

(2019年6月20日付紙面より)

カラフルな作品を取り付けていく組合員=19日、新宮市の仲之町商店街
2019年06月20日
3 両生徒運営で鑑賞や共演
 串本中と連携しコンサート  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長、生徒266人)の第1体育館で18日、同校と串本町立串本中学校(濱崎和司校長、生徒117人)の両生徒運営によるコンサート「子供たちの輝くメロディー~ヴァイオリンとともに~」があり、両生徒教職員ら約400人がプロの演奏の鑑賞や共演に親しんだ。

 このコンサートは、同高校地域協議会(田嶋勝正会長)が誘発した中高連携の一機会。「中学生に同高校を身近に感じてもらう」という狙いに賛同してくれたバイオリニストの荒井雅至さんとピアニストの小宮康裕さんを招く段取りをし、今回は同高校と隣接する串本中に連携のきっかけを提供した。

 これを受けて両校は、生徒同士が連携し主体的に運営するコンサートを構想し、両生徒会と荒井さんが実現に必要な事柄を話し合い、コンサート名の立案や看板製作、プログラム編成や司会進行などを役割分担して準備。共演内容の事前練習や直前のリハーサルもこなして本番の運営に臨んだ。

 同高校吹奏楽部部長の浅野瑠花さん(3年)が歓迎のあいさつ、串本中の濵中瑛太郎君(3年)がプロ2人の紹介をして開演。同高校の仁木愛里さん(1年)と串本中の岡村文音さんと谷口琉綺さん(共に3年)が司会進行を担当し、荒木さんらは序盤にバイオリンやピアノの著名曲、中盤に映画音楽などを演奏し、終盤は各校のリクエストに応えて串本中は校歌斉唱、同高校は吹奏楽部との合同演奏、荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』の全員合唱などで音楽による一体感も共有した。

 約90分のコンサートを経て、両生徒を代表し串本中生徒会の芝真珠会長(3年)が「私たちも12月の合唱コンクールで今日の演奏に負けないぐらいすてきなハーモニーを奏でたい」と述べ、貴重な機会を届けてくれたことに感謝して締めくくった。

 自分たちが企画したコンサートでプロの演奏を目の当たりにした芝会長は「2人とも指の動きが早くてすごいと思ったし、そうして奏でる音楽がとてもきれいで、今までで一番いい演奏会だった」と率直な印象をコメント。

 浅野部長は「動きの細やかさも印象的だったけれど、音の表現がとてもしっかりしていて正直すごい演奏としか言えない。これから始める地域のイベントやコンクールに向けた活動に動きと音をリンクさせる練習を組み込めたら良いかもと思った」と語った。

(2019年6月20日付紙面より)

荒井雅至さんや小宮康弘さんと共演する串本古座高校吹奏楽部=18日、県立串本古座高校
荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』を合唱する両生徒
2019年06月20日
4 薬のリスクやリウマチ語る
 髙見医師(紀南病院)が公開講座で  (紀宝町 )

 市民公開講座~病気を知ろう~が16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷であった。西久保公映医師(西久保内科クリニック=御浜町)が司会し、髙見勇一郎医師(紀南病院リウマチ科=同)が薬のリスクやリウマチについて語った。主催はアステラス製薬㈱。紀南医師会が後援した。

 最初のテーマはサプリメントの広告や、食物添加剤、薬剤、添加物などの副作用を取り上げた週刊誌の記事。内容について因果関係を推定するが疫学的には意味のないものが多いと説明し、薬の副作用はメリットとデメリットを比較するよう提言した。コンドロイチンやグルコサミンについては効果があるとした論文もあるが、多くの研究によれば膝や股の痛み軽減には寄与しないとされている。

 リウマチ患者が風邪をひく、あるいはいつもと違う痛みを感じた場合は重大な疾患が隠れているかもしれず、早めの受診を勧め、「リウマチは遺伝するか?」の疑問には「遺伝するのは20人に1人ぐらい。心配するレベルではない」と説明した。質疑応答もあり、会場から治療薬や自分の症状について質問が相次いだ。リウマチを患っているという熊野市の男性は「百姓をしている。78歳になったが、まだ頑張らねば」と講演に参加した理由を語った。

(2019年6月20日付紙面より)

公開講座に参加した皆さん=16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷
講演する髙見勇一郎医師
2019年06月20日
5 接戦制し串本中が大会連覇
 第70回紀南中学校バレーボール大会  
2019年06月20日
6 会長に櫻田総一郎さん  新宮ライオンズクラブ新役員  
2019年06月20日
7 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2019年06月20日
8 美しい海を守れ  環境省や新宮市の取り組み  
2019年06月20日
9 純白のハマユウ  新宮・孔島で咲く  
2019年06月20日
10 消防士の仕事を学ぶ  三輪崎小4年が社会科見学  (新宮市 )
2019年06月20日
11 水の感触に親しむ  王子ヶ浜小でプール開き  (新宮市 )
2019年06月20日
12 家庭に水が届くまで  宇久井小、浄水場の仕組みを学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年06月20日
13 室内でも元気いっぱい  あったカフェが運動会  (串本町 )
2019年06月20日
14 方向性確かめ結束固める  串本古座川支部が総会など  (県市町村年金者連盟 )
2019年06月20日
15 プロの演奏を間近に鑑賞  中央公民館でコンサート  (古座川町 )
2019年06月20日
16 防災対策などただす  紀宝町議会一般質問①  
2019年06月20日
17 海水浴場全て「適」  和歌山県の調査で  
2019年06月20日
18 期日前投票始まる  立候補者は15人で確定  (那智勝浦町議選 )
2019年06月16日
19 思いが再燃する会目指し
 経営者塾卒業生が100人会  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)が次世代の経営者育成のため取り組んできた「しんぐう信金TKC経営者塾」の卒業生でつくる「しんぐう信金経営塾100人会」の総会が14日、新宮市新宮のホテルニューパレスで開かれた。若手経営者らが集まり、昨年度の決算報告などを承認したほか、懇親会で親睦を深め合った。

 TKC経営者塾は地域の再生を担う若手経営者らを対象にしたプログラムで、向山税務会計事務所の向山俊也所長を講師に2012(平成24)年にスタート。外部から日本総合研究所主席研究員で『里山資本主義』の著書でも知られる藻谷浩介さんら多彩な講師を迎え、幅広い経営の知識を学んできた。同会は卒業生が100人になったことから、17(平成29)年7月に発足した。

 目的は▽卒業生100人が束となる力を結集し、地域社会の繁栄に貢献する▽経営者塾の活動を通じて経営者としての見識・視野を広げ、個々の事業にて結果を出す▽塾生同士のネットワークを広げ親睦を深め切磋琢磨(せっさたくま)し、経営者として成長する―など。

 開会に当たり、浦木理事長が「原点回帰をベースに、3年後の新宮信用金庫設立100周年、さらなる100年を。地域のために必要とされる金融機関を目指していきたい」とあいさつ。総会では会長に就任した野中工務店の野中亮伸代表が「塾生として講義を受けていた時はワクワクした熱い気持ちが燃えていたと思う。その思いが再燃するような会に。さらに一歩踏み込んで、次の世代がワクワクするような会にしていけたら」と述べた。

 新しい取り組みとして▽勉強会や講演会など学びの場を設ける▽会員同士の親睦を図る懇親会の開催▽企画事業―の3本の柱を掲げ、「足並みをそろえるのは難しいかもしれないが、個々の意見が反映される会にしていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年6月16日付紙面より)

総会に参加した若手経営者ら=14日、新宮市のホテルニューパレス
2019年06月16日
20 発達・知的障害における精神症状
 なんなんネットが研修会  (新宮市 )

 東牟婁地方の精神医療、保健、福祉関係者で組織する南紀の心の医療・保健・福祉をなんとかしよらネットワーク(通称・なんなんネット、屋敷満雄代表)は14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園で専門的知識研修会を開催した。南紀医療福祉センターの精神科医、小崎有理さんが「発達障害、知的障害における精神状態」を題目に講演。両障害の特徴や詳細について、会員や職員らは知見を深めた。

 小崎さんは「そもそも障害とはそれ自体が悪いわけではない。本人の生きてきた社会や文化の違いや生活水準からのずれ。私たちはそういうずれを診察している」と述べた。

 発達障害は知的障害、自閉スペクトラム、学習障害が単独でなく、てんかんや睡眠障害など合併して現れることが多いと解説。さらに発達障害は二次障害である抑うつ障害群や強迫症などの精神障害を起こしやすいとした。

 知的障害は軽度の場合は小・中学校以降に気付かれやすいが、知的な高さと生活の困難は比例しないとし、「知的障害の人の中にも二次的に精神症状や行動上の問題が起こることがある」。精神症状では幻覚、幻聴、心因性難聴などで、行動上では過食、ゲーム依存、ギャンブル依存などを挙げた。

 発達障害と知的障害は環境の影響を受けやすいとし、さまざまな情報を吸収する力が弱いとしながらも「両障害は脳の機能障害だが、関わり方次第で成長する」と語った。

 その後、症例や薬物治療を紹介。当事者の困り事を探ることが必要とした上で、▽見通しを立て、決まったスケジュールを過ごす▽本人にとって心地よい環境を探す▽頼ってよい人を探す▽正しい対処法を教える▽本人にとってリラックスできる楽しい活動を見つける―などが重要と話した。

 小崎さんは貧困や孤独は福祉で、病気や不安などは医療で、本人の障害特性は保育教育社会で対応できると述べた。また、いつもと違うと感じた際は医師に相談することを勧めた。地域での支援については身近に支えてくれる家族や友人、同僚などを増やし、一人で抱え込まず、経済的支援や情報を増やすことを提案した。その後、質疑応答があった。

(2019年6月16日付紙面より)

研修会が開かれた=14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園
2019年06月16日
21 架空請求のはがき多数届く
 見守り隊が注意呼び掛ける  (紀宝町 )

 紀宝町内の家庭などに4月から今月にかけて「地方裁判所管理局」と名乗る機関から「特定消費料金未納に関する訴訟最終告知のお知らせ」と書かれたはがきが多数届いている。

 はがきには「貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、訴状が裁判所に提出されました事を御通知致します」「給料差押え及び動産、不動産の差押えを強制的に履行させて頂きます」などと記載されている。

 「プライバシー保護の為、本人様からご連絡戴きますようお願い申し上げます」とし、ほかに相談せず本人から連絡するよう強調している。住所は東京都千代田区霞が関で、局番は東京の03から始まっている。

 こういった特殊詐欺被害を防止しようと、町高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は年金支給日に毎月1回、町内で啓発活動を実施している。

 今月は14日に鵜殿郵便局、主婦の店、相野谷郵便局、JA伊勢紀宝支店、成川交番前で活動した。実際に届いたはがきや、架空請求に注意する内容のチラシを配布した。

 チラシには▽地方裁判所がはがきで訴状を送ることはない▽訴状は特別送達と記載された封書で郵便職員が手渡しすることが原則で、ポストに投函された訴状はがきは架空請求―などと記し、注意を呼び掛けている。

 小田原代表は「架空請求のはがきが多数、町内に届いている。だまされないように注意してほしい」と話していた。

  □     □

 架空請求と思われるはがきや電話があった際の相談窓口は次の通り。

▽紀宝警察署(電話0735・33・0110)

▽紀宝町産業振興課(電話0735・33・0336)

▽同町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)

▽消費者ホットライン(電話188)

(2019年6月16日付紙面より)

詐欺被害防止のチラシを配布する見守り隊=14日、紀宝町の鵜殿郵便局
2019年06月16日
22 希望の火種になるよう願い
 大たいまつ作り進む  (「那智の扇祭り」を前に )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で7月14日(日)に営まれる例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形文化財)を前に、神事で使う大たいまつ作りが進んでいる。10日(水)までに12本を完成させる。

 同大社・宮大工の嶌﨑(しまさき)和真さん(37)と技手(ぎて)の林能永(よしなが)さん(53)が、3月中旬から作業を進め、現在6本まで完成した。

 大たいまつは直径3㌢ほどのヒノキの木材を束ねて作る。12本それぞれに大きさが異なり、一番大きなものは高さ70㌢、柄の部分を含めると140㌢。直径は50㌢で、重さは50㌔もある。

 嶌﨑さんは「令和の時代が希望にあふれた新しい時代になってほしい。たいまつの火が希望の火種になるよう願いを込めて作っています」と話していた。

(2019年6月16日付紙面より)

仕上げの作業で木材を外に曲げる=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年06月16日
23 命を守れるような処置を  丹鶴幼で救急救命講習会  (新宮市 )
2019年06月16日
24 観光や防災対策など  那智勝浦町の課題(終)  (那智勝浦町議選を前に )
2019年06月16日
25 体操服ぬらし掃除に励む  三輪崎小でプール掃除  (新宮市 )
2019年06月16日
26 地域の昔話に夢中  きたやま保で絵本読み聞かせ  
2019年06月16日
27 「いっぱい採れたよ」  王子幼稚園がスモモ狩り  (新宮市 )
2019年06月16日
28 人形劇の世界を楽しむ  宇久井保に人形劇団クアパパ  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
29 海とマグロに親しむ  下里小が勝浦漁港で  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
30 地域の課題など取り上げる  本会議で一般質問  (三重県議会 )
2019年06月16日
31 思い出のひとときに  親子でトートバッグ作り  (紀宝町 )
2019年06月16日
32 小中学校の教科書を展示  紀宝町は「まなびの郷」で  
2019年06月16日
33 スポーツボイス広めたい  インストラクター・森まりかさん  (紀宝町 )
2019年06月16日
34 熊野のアップサイドとは  経営塾100人会で藻谷さんが講演  
2019年06月16日
35 お悔やみ情報
  
2019年06月12日
36 新体制で6議案を審議
 6月定例会が開会  (新宮市議会 )

 新宮市議会(前田賢一議長、15人)の6月定例会が11日、開会した。会期は27日(木)までの17日間。改選後初となる定例会で、一般会計補正予算など6議案を審議する。一般質問は18日(火)から21日(金)までの4日間を予定している。

 一般会計補正予算は、「個別予防接種事業」に520万円を追加。地方譲与税の一つである森林環境譲与税を財源とし、長期森林管理方針の作成および森林所有者への意向調査のために1004万2000円を補正。併せて「森林環境譲与税基金」を設置し、1608万4000円の積み立てを行う。補正後の予算総額は178億6589万8000円となる。

 市森林環境譲与税基金条例の制定や、市重度心身障害児者医療費の支給に関する条例、高田保育所の新高田会館への移転に伴う保育所条例、市火災予防条例の一部改正なども審議する。

 冒頭で田岡実千年市長が「今年は当市にとって節目となる年。先日の新宮港開港40周年記念式典も盛大に執り行うことができた。多くの議員にも参加いただき、素晴らしい催しとなった」と感謝を示した。11月に予定している水野家入部400年を祝う式典では、ドイツから水野家直系の子孫であるモニカ・水野・ベロイターさんを招く予定であることなどを伝えた。

 当局から、新宮港埠頭株式会社や公益財団法人佐藤春夫記念会などの業務報告があり、徐福公園の運営状況について「昨年度の来園者数は2万7667人で前年比1313人の減少。売店売り上げにおいても前年度と比べると減少し、収益的にも厳しい状況が続いている」と報告。竹内弥生議員は「観光客は増えているのに徐福公園の来園者だけが減っている」と指摘した。当局は台湾観光客の減少が来園者数に反映されていると説明し「売店に関しては新規の商品の開発も検討している。今後具体的なアイデアを出していきたい」と回答した。

 一般財団法人熊野川町ふれあい公社の業務報告では、上田勝之議員が「川舟の船頭の確保、育成は急務」と述べ、屋敷満雄議員は「渇水によるキャンセル客を減らすため電源開発と協議をするべき」などと提言した。

(2019年6月12日付紙面より)

6月定例会開会に当たりあいさつする田岡実千年市長=11日、新宮市役所
2019年06月12日
37 写真で地域の魅力発見
 紀南フィルムがまち歩き撮影会  (那智勝浦町 )

 南紀地方とカメラが好きな人たちで構成される「紀南フィルム」のメンバーら11人は9日、那智勝浦町で「Have a nice PHOTO! まち歩き撮影会」を実施した。同町朝日の「ハナイ」に集合したメンバーらは写真家の鈴木さや香さんの講習を受けた後、勝浦漁港などを巡り、思い思いの写真を撮った。

 「紀南フィルム」は、昨年度に熊野灘捕鯨文化継承協議会が、日本遺産「鯨とともに生きる」の対象エリア情報発信のため実施したフォトライター養成事業を契機に結成。撮影会は無料写真雑誌「Have a nice PHOTO!」を発行する株式会社シー・エム・エスと、大手機器メーカー「キヤノン」とのコラボ企画として開催した。

 鈴木さんは「自分の気持ちを知るためにも、好きという感覚を探ることが大切。同じ被写体でも寄ったり引いたりすると違って見える」などと撮影のポイントを説明。「良い天気でも雨でも曇りでも、その時の条件を受け入れて心動く部分を探して。もっとこうであったら、ではなく今の景色を丁寧に見てみましょう」などと呼び掛けた。作品のタイトルにも言及し、「自分の気持ちを具体的に正直に表すことが大事」などとアドバイスをした。

 講習後、メンバーらは「町の表情」をテーマに町内を撮影してまわった。港町の風景や漁業に関わる仕事、人にスポットを当て、写真を通して地域の魅力を発見した。

(2019年6月12日付紙面より)

撮影会を通じて地域の魅力を見つけた=9日、那智勝浦町

2019年06月12日
38 7月にホテルとして開業
 古民家「稲村亭」「園部邸」  (串本町 )

 串本町串本にある古民家「稲村亭」「園部邸」が7月1日(月)、古民家コンセプトホテル「NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道」として開業する。建物を管理する株式会社一樹の蔭(博多敏希代表取締役)にとっては初の再生活用事例。建物を運用する株式会社subLime(花光雅丸代表取締役)と両輪でともす明かりが今後いっそうの増棟の弾みになれば、と期待しながら創業に備えている。

 所有者から古民家の譲渡を受けた同町は活用を模索する中で紀陽銀行が推奨する篠山市の手法に注目し、その仕掛け人の一般社団法人ノオトを含めた3者で街並みの保存継承と観光振興を目的とした地域活性化包括連携協定を締結。株式会社NOTE(藤原岳史代表取締役)と同町地域おこし協力隊の博多敏希さんが共同出資して一樹の蔭を設立し、同町から両古民家の土地の有償貸与と建物の無償譲渡を受けた。

 以降は民力で運用する事業者を探してsubLimeと出会い、同ホテルの具体化を目指すことになった。2018年春に「稲村亭」、秋に「園部邸」と順次古民家再生が始まり、当初予定の2月末ごろから4カ月ずれこむ形となったが両古民家そろってオープンするめどが付いた。

 先だって今月10日、subLimeのセッティングで経緯に関係する諸氏が稲村亭に集まり両古民家の再生後を内覧。田嶋勝正町長、紀陽銀行の日野和彦常務執行役員、南紀串本観光協会の島野利之会長、稲村亭の元所有者・神田家を代表して神田直樹さん、藤原代表取締役、subLimeの松岡庸一郎執行役員らがそれぞれ思いを掲げた。

 それらを受け今後の事業展開に臨む博多代表取締役(35)は、具体化に至るまでの歩みと多くの支えを振り返り「6月に地域おこし協力隊(の任期)が終わるが、最後にこうして事業が出来上がったのをうれしく思う。一樹の蔭は一本の木陰に雨宿りする人の出会いも運命という意味で、神田さんも言われたが1本の流木から150年の時を経てたくさんの人が集まる場所に生まれ変わるのは素晴らしいことだ。これはまだ第1期。これからもまだまだ人の出会いを生んでいく事業にしていこうと思う」と応えた。

  □     □

レストランやカフェも付帯



 再生後の「稲村亭」は客室1室と地産地消レストラン「紀州原始焼みなも―minamo―」があり、飢饉(ききん)救済の返礼で仕立てたという由緒がある奥座敷二間はほぼそのままの形でレストスペースになっている。「園部邸」は客室2室と古民家カフェ「こより―coyori―」を内包。オープン時点でレストランはディナーで、カフェは午後1時~4時に宿泊客以外も利用でき、古民家を受け皿にした人々の交流の場として振興を目指すとしている。

 このオープンを足掛かりにして一樹の蔭とsubLimeは増棟の挑戦をさらに進め、喫緊では2020年までに客室10棟15室の実現を目指すとしている。

 同ホテルのコンセプトなど詳細は公式ホームページ(https://nipponia-kushimoto.jp)を参照。

(2019年6月12日付紙面より)

再生活用への思いを交わし合う関係諸氏=10日、串本町串本の稲村亭
再生後の稲村亭
再生後の園部邸
2019年06月12日
39 避難情報分かりやすく
 「警戒レベル」運用始まる  (和歌山県 )

 水害や土砂災害の防災情報を5段階に分け、避難情報を分かりやすく伝える「警戒レベル」の運用が10日から和歌山県内で始まった。

 「警戒レベル」は今年3月の国の「避難勧告等に関するガイドライン」改定に伴い導入された。レベル3を「高齢者等避難」、4で「全員避難」とするなど避難のタイミングを明確化。5は「災害発生情報」として命を守る最善の行動を促す。

 昨年7月の西日本豪雨ではさまざまな災害情報が発信されていたものの、多様かつ難解で住民が活用できないでいた。このことを踏まえ、情報の意味を直感的に理解できるようにし、住民などの避難行動を支援する目的がある。

 洪水、土砂災害、高潮、内水氾濫などに用いる。津波はレベル区分になじまないため対象外とする。

 避難勧告の発令権は各市町村にある。基準は従来と変わらず、伝達を行う際にレベルを示し、防災無線やメールなどで住民らに知らせる。自治体によってはシステムの改修が必要なこともあり、改修を終えてから導入する所もあるという。

(2019年6月12日付紙面より)

各レベルと避難行動、情報など(和歌山県ホームページより)
2019年06月12日
40 五輪経験者の水井さんから技術学ぶ
 バドミントン講習会  
2019年06月12日
41 神倉が県大会出場へ
 C級学童軟式野球東牟婁支部大会  
2019年06月12日
42 新宮が30年ぶりの全国
 女子団体戦でインハイ出場決める  (県高校総体弓道競技の部 )
2019年06月12日
43 第6回定時株主総会開く  那智勝浦冷蔵株式会社  
2019年06月12日
44 子どもの安全地域で守る  熊野パトロール隊が見守り  (新宮市 )
2019年06月12日
45 正しい知識身に付けて  緑丘中で情報モラル講演会  (新宮市 )
2019年06月12日
46 地域の環境美化など訴え  王子ヶ浜を守る会らが協議会  (新宮市 )
2019年06月12日
47 手作り和菓子に挑戦  生涯学習講座に児童17人  (新宮市 )
2019年06月12日
48 「ありがとう、また来てね」  寿楽荘・利用者と園児が交流会  (新宮市 )
2019年06月12日
49 物語の世界に夢中  三津ノ保で人形劇観賞  (新宮市熊野川町 )
2019年06月12日
50 警察官の仕事学ぶ  宇久井小4が新宮警察署で  
2019年06月12日
51 大谷湿田の生き物調べる 町教委KAKで児童15人 (古座川町)
2019年06月12日
52 優秀な歯の6人を表彰  よい歯の審査、ポスターコンクール  (南紀歯科医師会 )
2019年06月12日
53 男女とも矢渕中が優勝  県中学生ソフトテニス大会南郡予選  
2019年06月12日
54 歌声で会場包む  まなびの郷「歌と踊りの祭典in鵜殿」  
2019年06月12日
55 今年も8月15日に開催  第13回紀宝町花火大会  
2019年06月12日
56 お悔やみ情報