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2019年04月14日
1 子どもの健やかな成長願う 春の例大祭始まる (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、地元の稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親が肩車をして練り歩き、温泉につかり身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 参加した子どもは7人。晴天に恵まれ、親子は大社本殿前で拝礼を受けた後、九鬼宮司らを先頭に参道を下り国道168号を歩いた。湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 温泉地が一望できる湯峯王子で、父が稚児の体を左、右、左と3回ずつ回す八撥(やさばき)神事を営んだ。帰路は坂が続く3・4㌔の熊野古道大日越をたどった。

 2歳の翔和(とわ)君と参加した鈴木悠太さん(29)は「自分も幼い時に参加し、伝統あるこの祭りに子どもも出してあげたいと思いました。無事に終えられるよう頑張ります」と話していた。

 祭りは15日(月)の渡御祭、斎庭(さいてい)神事まで続く。

(2019年4月14日付紙面より)

社殿で拝礼を受け、参道を歩く稚児ら=13日、田辺市本宮町
2019年04月14日
2 見学や交流で学び深める
 新入生オリエンテーション合宿  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)は11日から19日まで、串本町潮岬の県立潮岬青少年の家などで新入生を対象としたオリエンテーション合宿を実施している。12日にはアグレッシブコースの高校生25人が近畿大学水産研究所大島実験場の見学やレクリエーションなどで学びや交流を深めた。

 同校生徒として自覚ある学校生活を過ごすために、真摯、謙虚、自立して学習と生活に取り組もうとする姿勢を育むことなどを目的に毎年開いている。集団生活を行うことで、高校生に必要な公共マナーを身に付けて正しい人権感覚や社会的責任を理解してもらう狙いもある。

 合宿2日目のこの日、同実験場を訪れた生徒たちは2グループに分かれて漁船に乗り込み、完全養殖をしているクロマグロのいけす(直径30㍍、深さ10㍍)を見学。澤田好史場長に教わりながらエサやりも体験した。約40㌔のマグロが海面に飛び上がると生徒らは一斉に驚きの声を挙げた。実験場内では研究員から飼育の状況や養殖作業などの説明を受けて工程を回った。見学後には同家体育館でレクリエーションもあり、生徒らはドッジボールや、2グループに分かれ大なわとびで回数を競うなどして生徒間の交流を深めた。

 山本峻句君は「マグロのエサを交代で与えていることや各機械の充実など、効率よく考えて取り組んでいることが分かりました。合宿を終えても済んだことにせず、今後の授業や生活に生かしたい」。澤田場長は「養殖の現場を見る機会が少なく、貴重な体験だと思います。養殖方法や、近畿大学独自の取り組みを理解してもらえれば」と話していた。

 15日(月)~17日(水)にフロンティアコース56人、17日(水)~19日(金)には中学生34人がそれぞれ合宿を予定している。

(2019年4月14日付紙面より)

澤田好史場長(左)の説明に耳を傾ける生徒ら=12日、串本町大島
飼育や養殖作業なども見学した
2019年04月14日
3 持続可能性話し合う
 米国財団と漁業関係者ら  (那智勝浦町 )

 日本の水産業に注目し、持続可能な漁業や水産市場に支援を行う米国の二つの財団とカリフォルニア環境協会(CEA)が10日、那智勝浦町を訪れ、地元水産業者、町、県の担当者と意見交換をした。

 今回の財団の訪問は、漁業改善プロジェクト(FIP)を実施する現場で関係者と意見交換を行い、地域の特性や取り組みを理解することで今後のサポートに役立てることを目的としている。CEAが財団の依頼を受け開始した。この後は、世界11カ国の漁業現場を視察する予定。

 同町では2017年から、株式会社ヤマサ𦚰口水産(𦚰口光太郎社長)、第78海王丸(大分県)、株式会社シーフードレガシー(東京都中央区)が「那智勝浦ビンチョウマグロ延縄FIP」に取り組んでいることから、訪問先に選ばれた。

 FIPとは、漁業者、企業、流通、NGOなどの利害関係者が協力し、漁業の持続可能性の向上に取り組むプロジェクト。具体的には、▽漁業者の協力のもと第三者機関が漁業審査を行い、課題を特定する▽課題を解決するための計画を作成し公表する▽定期的なモニタリングを通じて、改善計画の見直しと調整を実行する―などとなっている。

 北米では水産市場の9割を占める大手小売企業の多くがFIPに対し、積極的な支援をすると公約しており、グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっている。また、電子漁獲情報の提示や資源回復目標を達成しながら水産物を調達することは、対象魚に付加価値をもたらすとして、単なる資源保護だけではないビジネスメリットをうたっている。

 意見交換会は、和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場の2階会議室で開かれた。デビッド&ルシル・パッカード財団のサラ・ホーガン氏、ウォルトンファミリー財団のテレサ・イッシュ氏らは「日本の水産業はとてもエキサイティングだ。昨年12月の漁業法改正で、今後どのような管理がなされていくのか、世界は注目している。グローバルな市場への影響は大きい」と述べた。県担当者からの「県内漁業者のエコラベルへの興味は、高いとは言えない」との声を受け、ホーガン氏は「6年前は米国も同じ状況だったが、FIPの水産物は需要が高まり広がっている」と話した。

 持続可能性に向けた賛同や取り組みを増やすには、モデルケースの提示や成功の積み上げが重要との意見もあり、𦚰口水産の岡本直樹部長は「海外の事例は素晴らしいが、日本ではもっと赤裸々に根の部分で議論する必要がある。ビンナガの資源をより良い形で維持するための正しい方法論を見いだしていきたい」と意欲を示した。

(2019年4月14日付紙面より)

各国の漁業現場をリサーチする米財団との意見交換の場が設けられた=10日、那智勝浦町のJF県漁連勝浦市場2階会議室
2019年04月14日
4 戸別受信機の設置を
 防災対策室で配布中  (紀宝町 )

 紀宝町は、2月12日からデジタル対応の戸別受信機を町内全戸に無料配布している。4月12日現在、約5200世帯のうち、2460世帯が受け取った。普及率は47%ほどで、町防災対策室では「南海トラフを震源とする巨大地震や出水期、台風シーズンに備えて早めに設置を」と呼び掛けている。

 町内山間部では普及が進んでいるが、沿岸部など普及率が低い地域も多い。町ではその要因を調べ、普及率向上につなげたいとしている。

 アナログ簡易無線のうち、町が使用する電波が2022年で終了するため整備してきた。デジタル方式に変えることで、これまで別々に処理していた防災無線と町のメール、ツイッターを一括して同時発信することが可能になり、より早く情報が届くようになった。

 新たな戸別受信機は電波が受信できる場所であれば、電源を入れるだけで設定は不要。録音機能を完備し、自動録音された情報をいつでも再生することができる。

 また、難聴地区解消対策として、自宅電話や携帯電話からフリーダイヤル(0120・334・119)で放送内容を確認できる音声応答装置を導入した。放送が聞きづらい、分からないときはフリーダイヤルで同じ放送を聞くことができる。

 戸別受信機はこれまで町内各地の集会所などで順次配っていたが、現在は防災対策室で配布している。受取時は印鑑が必要。問い合わせは同室(電話0735・33・0335)まで。

(2019年4月14日付紙面より)

紀宝町が配布中のデジタル対応戸別受信機
2019年04月14日
5 七朗桜が満開に  十津川村上湯川  
2019年04月14日
6 県内初のクモヒトデ化石  16日から自然博物館で展示  
2019年04月14日
7 地元産のメニュー並ぶ  さつきの食堂部分が再開  (新宮市 )
2019年04月14日
8 熊野交通に新型バス納車 14日から稼働開始 
2019年04月14日
9 地震から身の守り方学ぶ  うどの幼稚園で避難訓練  
2019年04月14日
10 カンサイタンポポ  太地町太地で  
2019年04月14日
11 いよいよ14日告示  定数15に19人立候補か  (新宮市議選 )
2019年04月14日
12 お悔やみ情報
  
2019年04月12日
13 「パンドラ号よくやった!」
 嘱託警察犬に感謝状  (新宮市 )

 新宮警察署(髙砂=たかす=浩之署長)は10日、行方不明となっていた80代女性を生存発見、救助したとして、嘱託警察犬パンドラ号(パンドラ・フォン・クランツ・K.Y.)と嘱託指導手の榎本義清さん(57)に感謝状を贈った。榎本さんは「よくやったと声を掛けてあげたい」とパンドラ号をねぎらった。

 パンドラ号(シェパード・雌)は2009(平成21)年から県警察嘱託警察犬として活躍する11歳のベテラン警察犬。捜索救助や足跡追及、爆発物捜索を得意とする。これまで、NPO法人和歌山災害救助犬協会の理事長を務める榎本さんと共に、東日本大震災や紀伊半島大水害、熊本地震、西日本豪雨の被災現場で捜索活動にも参加している。

 同署によると、先月21日午前9時に市内の70代男性から「妻がいなくなった」旨の110番通報を受け、届け出を受理。捜索を実施するとともに警察犬の出動を要請した。同日午前11時ごろに榎本さんがパンドラ号を伴い捜索に加わったところ、約30分後に浮遊臭をたどったパンドラ号の先導により、自宅からほど近くの谷底にあおむけで倒れている女性を発見、人命救助に至った。女性は発見当時、あばら骨骨折、低体温、意識もうろう状態で市内の病院に搬送されたが命に別状はなく、現在は退院し自宅で療養している。

 榎本さんは「発見場所近くでパンドラ号が反応し、20㍍ほど下の谷に降りていったのでついていったところ、倒れている行方不明者を発見した。声掛けにも反応しなかったが、背中がわずかに動いており、驚いたと同時に安心した」と発見当時の様子を振り返り、「救える命を救いたいという気持ちで訓練していた。普段から定期的に訓練したかいがあった。引き続き精進しながら訓練に努めたい」と決意を新たにしていた。

 髙砂署長は「発見が遅れていたら命に関わることだった」とパンドラ号の活躍に感謝を述べた。 県内では現在、榎本さんとパンドラ号を含め、16人の指導員と29頭の警察犬が受嘱している。

(2019年4月12日付紙面より)

髙砂浩之署長(左)がパンドラ号と榎本義清さんに感謝状を手渡した=10日、新宮警察署
榎本さんとパンドラ号
2019年04月12日
14 落語や講談などを楽しむ
 「坐・噺の会」迎え寄席  (田並劇場 )

 串本町田並にある田並劇場で7日、紀美野町に拠点を置くグループ「坐(ざ)・噺(はなし)の会」の寄席があり、近隣住民ら約30人が生の落語や講談、大喜利などを楽しんだ。

 このグループは、関西大学落語研究会OBが中心になって6年前に結成。「小さな村や町で小さな寄席を」をコンセプトにして県内各地に寄席の裾野を広げている。昨年10月には古座川町各地で寄席を実施。さらなる南進を模索する中で同劇場の存在を知り会場提供を申し出たそうで、同劇場保存会の林憲昭さんも「この劇場で寄席をしたらどうなる?」と興味を持ち依頼に応えたという。

 出演は関大亭学乱(がくらん)さん、ひさご亭江香(こうか)さん、爪田家らいむさん、関大亭忍狂(にんきょう)さんの4人で、夢さやか社中が囃子(はやし)を響かせ生の舞台感を盛り上げた。江香さんは講談師、他3人は落語家。それぞれに1演目を披露し、大喜利も織り交ぜて約2時間のひとときを形作った。

 田並劇場は林夫妻らによる4年来の修復により昨年7月、約半世紀を経て再興した。旧来の面影を色濃く残しつつ往時の映画作品の上映会を基軸にして再出発し、イベントも積極的に開くなど幅広く活用を重ねている。日常的に親しんでもらえるよう劇場カフェを開設し、毎週月・水・土曜日の午後1時~5時に場内開放。その一端で水曜午後3時30分~5時には子ども向けの同劇場造形教室も開いている。

 イベント関係では、21日(日)に映画上映会(作品は『死刑台のエレベーター』)、30日(火・休)に「インドネシア・島々の民族音楽を求めて」と題して実践者の坪内あつしさん一家のトーク&ライブがあり、27日(土)には新たにフラ教室もスタートする。いずれも参加費が必要。詳細の問い合わせは同劇場(電話0735・70・1046)まで。

(2019年4月12日付紙面より)

「坐・噺の会」による田並劇場寄席の様子=7日、串本町田並
2019年04月12日
15 介護予防広がり見せる
 いきいき百歳体操  (紀宝町 )

 紀宝町内で介護予防を目的とした「いきいき百歳体操」が広がりを見せている。2017年度から阪松原地区を皮切りにスタートし、現在では自主活動を含めて6地区で取り組まれている。

 02年に高知市の職員が、米国国立老化研究所が推奨する運動プログラムを参考に開発した筋力運動。椅子に腰を掛け、映像を見ながら準備体操、筋力運動、整理体操の三つの運動を行う。

 厚生労働省のモデル事業として全国に広まった。同町では県からの紹介を受けて介護予防事業として実施した。

 町内6地区のうち、津本地区の深田スポーツ交流センターでは男性限定の教室を開いている。介護予防教室に男性の参加者が少ないことから、モデル地区として「津本男子」を結成。昨年10月から始まった。

 現在は10人が参加し、毎週水曜日に集まっている。10日の教室では約40分のDVDを見ながら、椅子に座った状態で準備体操から始めた。筋力運動では2・2㌔まで10段階に調節可能な重りを手首や足首に巻き、腕、ひざ、足の運動などに取り組んだ。

 参加した産屋敷基久さん(62)は「70~90代の元気な人が多い。これまで半年間続けて、足腰が衰えない程度に健康を保てている」と話していた。

 町では5月末から介護予防サポーターを養成し、町内各集会所で実施する計画だという。現在6地区で開いている教室への参加者も募集中で、問い合わせは、同町役場みらい健康課(電話0735・33・0355)まで。

(2019年4月12日付紙面より)

いきいき百歳体操に取り組む参加者=10日、紀宝町の深田スポーツ交流センター
2019年04月12日
16 はえ縄漁のPRに
 「まぐろのぼり」を町に寄贈  (南紀くろしお商工会 )

 マグロのまち那智勝浦町のPRに貢献しようと、南紀くろしお商工会(森川起安会長)は8日、町に「まぐろのぼり」を寄贈した。堀順一郎町長は「色もきれいで見栄えがする。昨年はクロマグロの資源問題による漁獲規制があったが、資源に優しいはえ縄漁を打ち出すチャンスと捉え、PRに活用させていただく」と感謝した。

 全長4㍍の青いのぼりと3㍍の赤いのぼりの一対が贈られた。町が効果的な設置場所を検討し、掲揚の日時を決める。

 この日は役場町長室で贈呈式が開かれ、堀町長、森川会長、商工会まちづくり部会の土佐修平会長、同・加藤康高副会長らが出席した。

 まぐろのぼりは国の提案公募型地域活性化事業の補助を受けて作られた。南紀熊野体験博(1999年)で会場に飾られ、現在も機運醸成のアイテムとして商工会が活用している。

(2019年4月12日付紙面より)

贈呈式で「まぐろのぼり」を広げる堀順一郎町長(中央)、関係者の皆さん=8日、那智勝浦町役場
2019年04月12日
17 世界遺産の美化に努める  新宮ユネスコと新宮RCが清掃奉仕  
2019年04月12日
18 防災頭巾を贈呈  新小学1年生202人へ  (新宮市土建協同組合 )
2019年04月12日
19 命を守る行動を  近大新宮で防災訓練  (新宮市 )
2019年04月12日
20 アケビの花  新宮城跡で  
2019年04月12日
21 新1年生の学校生活がスタート  太地小・中学校で入学式  
2019年04月12日
22 元気に遊べる子になって  保育所、幼稚園で入園式  (新宮市 )
2019年04月12日
23 元気な母が多い地域に  会員制「mam's school」開校  (那智勝浦町 )
2019年04月12日
24 スマホ台で撮影後押し  橋杭海水浴場に設置  (南紀串本観光協会 )
2019年04月12日
25 モーパラ体験導入に意欲  橋杭海水浴場で試験飛行  (串本町 )
2019年04月12日
26 横断歩道では「よく見てね」  うどの幼稚園で交通指導  
2019年04月12日
27 新1年生は207人  新宮市、北山村の小学校で入学式  
2019年04月12日
28 お悔やみ情報