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2019年04月27日
1 拠点施設の運用など検討
 総会で代表者らが協議  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会(会長・仁坂吉伸知事)は25日、太地町公民館で平成31年度の総会を開いた。古座川町観光協会が協議会に加入したことや7月にオープンを控えた串本町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターの紹介、日本ジオパークとして再認定を受けた審査結果の報告があった。

 公務で欠席の仁坂会長に代わり、沼田久博副会長(白浜観光協会長)があいさつ。事務局から平成30年度の事業報告などが行われた。平成31年度事業計画案では▽保全と整備▽地域活性会策の創出▽教育への活用▽観光資源としての活用▽連携と協働―を挙げた。保全と整備面では、学術専門委員会の開催や公募型研究助成を行い、地域活性化策の創出では、ガイドブックの増刷・配布、会員制交流サイト(SNS)により活動状況などの情報を発信する。ガイドの養成については、スキルアップ講座の開催やガイドの担当エリア拡大講座を実施することなどを解説した。

 事務局は南紀熊野ジオパークの拠点となる南紀熊野ジオパークセンターがオープンすることで、客の流れが変わると話した。旅行会社も関心を持っているとし、「センターに来てもらうだけでなく、各サイトを周遊してもらえるよう、旅行会社に提案していく。県の観光部局や各観光協会と協力して進める」と述べた。

 協議会に入会した古座川町観光協会からは「それぞれの市町村の枠を超え、ジオの本質に迫る一助になれればと思います」と抱負を語った。

 日本ジオパークの再認定の審査結果では、事務局がエリア外にもかかわらず、地域住民の活動が活発であり、学術専門委員会が科学的なバックアップをしていること、ジオパークガイドの自主的な活動やガイドスキルが評価されたと説明した。改善すべき点としては、住民のニーズに応じた活動支援体制の強化、多面的なモニタリングの実施などを挙げた。

(2019年4月27日付紙面より)

南紀熊野ジオパークセンターの運用などを協議した=25日、太地町公民館
2019年04月27日
2 地道な活動高く評価
 勝浦LCがMVP賞  (ライオンズクラブ国際協会335-B地区第65回年次大会 )

 ライオンズクラブ国際協会335―B地区(会員6726人)の第65回年次大会が20日、白浜町の白浜会館で開かれ、約1600人が参加した。同大会で地区ガバナー表彰があり、164クラブの中から勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)がMVP賞を受賞した。ヘルプマークの普及などの奉仕活動が評価された。

 会場で表彰を受けた戸間会長は24日、「ノミネートはされていたが受賞するとは想像もしていなかったので驚いた。日頃の活動が評価され、素直にうれしい。これからも勝浦LCを広く知っていただけるよう地道に努力していく」と喜びを語った。

 同クラブは1962(昭和37)年に結成。翌年に日本で413番目のクラブとして国際協会の認証を受けた。青少年の健全育成と献血活動を柱とし、少年スポーツ大会の開催や献血奉仕などに取り組んでいる。また、5年ごとに記念事業を実施しており、昨年は認証55周年を記念し、那智勝浦町立井関保育所へ6輪避難車、同町立温泉病院に開院記念碑を寄贈している。

(2019年4月27日付紙面より)

トロフィーを手にする戸間宏治会長=24日、那智勝浦町築地
年次大会での表彰式=20日、白浜町
2019年04月27日
3 センター拠点の初動固める 古座分庁舎で本年度総会 (牟婁保護司会)

 牟婁保護司会の本年度総会が25日、串本町役場古座分庁舎内であった。役員改選があり、生熊和道会長を再任とする役員体制案を承認。更生保護サポートセンター牟婁を拠点にした一層の会務隆盛を意識しつつ、事業関連諸議案を承認して初動を固めた。

 保護司は、犯罪や非行に陥った者の更生支援を目的として法務大臣が委嘱する無報酬の非常勤国家公務員。牟婁保護司会は同日現在、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町の保護司28人で構成され、協議や研修による資質の向上に加えて、更生保護女性会と両輪で社会を明るくする運動(社明運動)の中軸となって啓発諸行事を展開し、さらに警察と連携して薬物乱用防止活動にも協力するなどの社会貢献にも力を入れている。

 開会に当たり生熊会長は、同センターの稼働や更生保護制度施行70周年記念大会などを目下の関心事として挙げ、これら勢いを持って令和元年度を明るい時代にしたいという思いを掲げてあいさつした。続く議事では近々勇退となる北地五男保護司を議長に立て、前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認した。

 本年度事業計画と併せて、定例研修会など和歌山保護観察所との連携活動計画の確認や中学校担当保護司の人選も実施。那智勝浦分会(那智勝浦町と太地町)、古座川分会、串本分会や会下4部会(総務・研修・犯罪予防活動・協力組織の各部会)の活動報告も行い、会の現状を出席した保護司全員で把握した。

 役員改選は各分会が選出した同会理事の互選で後述する体制案を承認。事務所を会長宅から同センターへ変更することの規約改正や、社明運動において中央推進委員会委員長メッセージは誰が代読しているかといった情報交換もするなどした。

 閉会に当たり清水俊跋・前副会長が、旧太田川小学校が掲げていた二宮尊徳の句「可愛くば、五つ数えて三つほめ、二つ叱ってよき人となせ」は保護司にも通じるものがあるのではと触れつつあいさつをして締めくくった。この日は和歌山保護観察所長と牟婁地区担当主任官も同席し、顔合わせを兼ねてあいさつした。

(2019年4月27日付紙面より)

北地五男保護司を議長に立てて審議=25日、串本町役場古座分庁舎
あいさつする新役員の皆さん(出席者のみ)
2019年04月27日
4 郷土愛と誇りを育む
 近大新宮中学校が田植え体験  (新宮市熊野川町 )

 近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)は25日、新宮市熊野川町三津ノ地区の田んぼで田植え体験をした。1年生34人はみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、コシヒカリの苗を植えた。

 ふるさと教育の一環として、市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に今年で4回目の取り組み。地元農家と協力し、体験を通じて地元への愛着を深め、手植えによる体験を行うことで農家の人たちへの感謝の気持ちと、米を大切にする心を養う。

 田んぼは2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的に取り組んで、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒たちに伝える狙いもある。

 生徒らは下阪会長が所有する広さ0・7㌃の田んぼに横一列に並び、「ヌルヌルする」「足が抜けない」などと会話をしながら丁寧に植えていった。

 山根玄士君は「田植えの経験は2回目。少し疲れたけど楽しかったです。自分たちの手で苗を植えて、稲刈りの体験もするので実感が持てて愛着も湧く。立派に育ってほしいです」。

 下阪会長は「上級生が育てた米を下級生が味わうことを繰り返し、受け継がれているので、生徒たちはつながりを大事にしていると感じています。体験することでコミュニケーションの一つにもなってほしい」。

 池上校長は「下阪会長をはじめ、農家の皆さんに毎年協力していただき、感謝しています。体験を通じていろんな苦労があることを知り、人や食への感謝を忘れないでもらえれば」と話していた。

(2019年4月27日付紙面より)

慎重に苗を植える生徒ら=25日、新宮市熊野川町
2019年04月27日
5 国交省などをお礼訪問  高速自動車道紀南延長促進協議会  
2019年04月27日
6 ジャン卓囲み交流  健康麻雀教室に14人  (新宮市 )
2019年04月27日
7 県職員が清掃活動  道路の快適な利用のために  (新宮市・那智勝浦町 )
2019年04月27日
8 新たな友情を育む  新宮市内5児童館交流ふれあい遠足  
2019年04月27日
9 春の海を楽しむ  下里小学校が遠足  (那智勝浦町 )
2019年04月27日
10 体を動かしリズムを理解 正明保でリトミック教室 (新宮市)
2019年04月27日
11 「たくさんの本うれしい」  4代目なかよし号が熊野川小へ  (新宮市 )
2019年04月27日
12 食農体験で地元農業を身近に  太地小児童が田植え体験  (JAみくまの )
2019年04月27日
13 初夏を彩るシャガの花  国道371号筋などで  (古座川町 )
2019年04月27日
14 立合を見渡す絶景訪ねる  春夏ツアー第1弾を実施  (南紀串本観光協会 )
2019年04月27日
15 手作り品求める人で活気  ひだまり市in古座街道  (古座川町 )
2019年04月27日
16 1年生にメダルプレゼント  相野谷小が春の遠足  
2019年04月27日
17 今後も啓発活動を継続  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年04月27日
18 新入社員が田植え体験  飛雪の滝百姓塾が協力  (紀宝町浅里 )
2019年04月27日
19 高齢者世帯の家具固定も  地震に備えた補助事業  (紀宝町 )
2019年04月17日
20 「一票を無駄にしたくない」
 期日前投票初日は898人  (新宮市議選 )

 任期満了(30日)に伴う新宮市議選(21日投開票)の期日前投票が始まっている=写真。初日の15日は898人(男369、女529)が投票した。前回の市議選(2015年4月)初日より607人多かった。

 初日投票者の内訳は、市役所1階ギャラリーが871人(男352、女519)、熊野川行政局2階会議室が27人(男17、女10)。受け付けは20日(土)までで、時間は市役所が午前8時30分から午後8時まで、行政局が午前8時30分から午後7時まで。

 毎選挙とも後半になるほど投票者数が増える傾向にあるが「今回は初日にしては多かった」と市選挙管理委員会職員。

 90代の母と共に期日前投票をした70代女性は「一票を無駄にしたくないので期日前投票をしています。地域をちゃんとしてくれるような人を自分で選んでいます。新人が多く出て活性化されるのはいいですが、どういう人か分からない。自分に合えば入れますし、そうでなければ違う人に入れますね。市が良くなってほしいです」と話していた。

(2019年4月17日付紙面より)


2019年04月17日
21 豊富な出店に多くの来場者
 太田の郷でフリマ初開催  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷で13日、初のフリーマーケットが開催された。主催したのは同町地域おこし協力隊の谷口真実さんと太田地区集落支援員の青山愛美さんの2人。豊富な品物の数々が並び、町内外からの来場者でにぎわった。

 谷口さんと青山さんは太田地区の良さや太田の郷の利活用、ランチバイキングで有名な「太田川のめぐ味」の存在を周知することを目的にフリーマーケット開催を決意。1000円の参加費で出店でき、500円相当の太田川のめぐ味の手作り弁当付きであることを打ち出し、参加者を募集。結果、予定していた30店舗を超え、三重県や串本町から40店が集まった。服や食器、アクセサリーや小物、射的などのさまざまな品物や催しがそろい、来場者らは買い物を楽しんだ。

 谷口さんは「これまでマルシェの開催はあったがフリマは初。40店舗も集まってくれて感謝しています。お客さまが来るかは不安だったが、にぎわってくれてうれしい。太田の良さを分かっていただけたら」と語った。青山さんは「すごい。予想通り、多くの方が来てくれた。成功したと思います。今年秋か来年くらいに2回目の開催を企画しています」と催しの盛況ぶりを喜んだ。

 NPO太田の郷の石田一事務局長は「若い2人が企画してくれた。まさかこんなに多くの出店者やお客様が集まるとはびっくりした。近隣の方はもちろん、若い世代の方もたくさん来てくれ、太田が活気づいた」とコメント。串本町から訪れた日浦伸一さん(54)は「こちらには何度か来ている。フリーマーケットが好きなので来てよかった。服を買いました」と話した。

(2019年4月17日付紙面より)

大勢の来場者でにぎわった初開催のフリーマーケット=13日、那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷
2019年04月17日
22 春の例大祭締めくくる 熊野本宮大社「渡御祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が15日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移したみこしと時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 本殿祭には約400人が参列。修祓(しゅばつ)、祝詞奏上などに続き、九鬼宮司が四方を榊(さかき)の風によってはらい清め、太陽を迎える新作神楽の男舞「熊野」を舞った。その後、神木の榊を手にした神職を先頭に、修験者やみこら約300人の行列が続いた。ほら貝や笛の音、「わっしょい」の掛け声などが響き、大勢の人たちが見守った。

 大斎原では地元中学生が『大和舞』『巫女舞』を奉納し、子どもたちによる御田植神事や父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験者の大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。

 九鬼宮司は「5月から令和という日本の船出が始まります。しっかりと時間をつないでいくことが大切であると実感しています」と語った。

 「世界とともに日本の在り方を共有しながら、皆さんそれぞれが人生の歩み方を改めて確認する年であってほしい」と話していた。

(2019年4月17日付紙面より)

本殿前で新作神楽「熊野」を舞う九鬼家隆宮司=15日、田辺市の熊野本宮大社
参道を進む子どもみこし
2019年04月17日
23 GW繁忙を前に芝刈りなど
 望楼の芝運営委が連日作業  (串本町 )

 串本町潮岬にある望楼の芝でこのほど、キャンプ場有料期間に向けた芝刈りが始まった。喫緊では27日(土)~5月6日(月・振休)の10日間が有料期間となっていて、東側一帯を間に合わせる方向で段階的に作業を進めるという。

 この芝刈りは、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)による管理作業。今年は8日に始めたそうで、日曜を除く毎日、上限を4時間として取り組んでいる。

 13日は委員8人が午前8時から作業にかかり、個人持ちの使い慣れた草刈り機や同委員会所有の芝刈り機で本州最南端の火祭り以降、奔放に伸びた芝を草丈約1㌢で刈りそろえた。

 上限4時間は委員の大半が還暦超えで、体に無理をかけたくないという田仲会長の考えに基づく取り決め。天候に恵まれ順調に回数を重ねれば23日(火)の県、町、同委員会合同作業で芝地の東半分の芝刈りは完了する見込みで、その後は引き続き西側一帯の刈り込みに取り掛かるという。

 本年度は近隣事業者に配慮し、有料期間時の利用料(=清掃協力金)を1人1泊1000円前後に改める予定。同キャンプ場駐車場での車中泊や日帰り利用も1泊扱いで受け入れる。期間中は環境省の許可を得て芝地の東側一帯をキャンプ場として開放し、期間外に開放されている無料キャンプ場は共同給水場とする。利用料収益を活用しキャンプで出たごみの引き受けを行うなどの仕組みは従来通り。

 例年にない動きとして、本年度は新たに芝地西側そばの民宿裏に臨時駐車場所を確保し、使用する日の日中は男性の委員が交代制で車両誘導に当たる対応を検討中。5月1日(水・祝)早朝に「令和元年の初日の出」観望者の来訪が見込まれていて、委員によると日の出の位置から推して観望場所は芝地の南東一帯になるそう。少しでも見やすくするため、手がつけられる範囲で通景伐採をし水平線からの日の出が見える範囲を広げる対応も進めているという。

 同キャンプ場利用時の注意事項は関係チラシの裏面を参照。同チラシは同町公式ホームページの新着情報欄にあるリンク先からダウンロードで入手できる。問い合わせは同委員会事務局(電話0735・62・0557、役場産業課内、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2019年4月17日付紙面より)

ゴールデンウイーク繁忙を前に芝刈りで東側一帯の芝地を整える委員=13日、串本町潮岬
2019年04月17日
24 春季高校野球が開幕
 新宮の相手が高野山に決まる  
2019年04月17日
25 宇久井、串本が本戦へ
 県少年サッカー東牟婁ブロック予選  
2019年04月17日
26 子どもたちに楽しい一日  新宮市が生涯学習演劇会  
2019年04月17日
27 本尊開帳し献茶法要  那智山青岸渡寺で開山祭  
2019年04月17日
28 食を通した健康づくりを  会員に協力を呼び掛け  (新宮市食生活改善推進協 )
2019年04月17日
29 第二のプロ棋士輩出目指し  将棋大会大橋貴洸杯  (新宮市 )
2019年04月17日
30 高校生19人を委嘱  自転車マナーアップ推進リーダー  (新宮警察署 )
2019年04月17日
31 冊子「防災のしおり」配布  上野山区自主防が各戸へ  (串本町 )
2019年04月17日
32 守り犬の影出現時期に  一枚岩の上流側壁面で  (古座川町 )
2019年04月17日
33 はがき詐欺に注意を  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年04月17日
34 高台用地に避難所整備を  鮒田区が町に要望  (紀宝町 )
2019年04月17日
35 住みやすい鵜殿地区に  老人ク讃寿会が総会  (紀宝町 )
2019年04月17日
36 1位に野中誠一さん  熊野ネイチャーフォトクラブ4月例会  
2019年04月17日
37 聖地熊野を感じられる宿に  オープン前に内覧会  (中の島 )
2019年04月17日
38 お悔やみ情報
  
2019年04月12日
39 「パンドラ号よくやった!」
 嘱託警察犬に感謝状  (新宮市 )

 新宮警察署(髙砂=たかす=浩之署長)は10日、行方不明となっていた80代女性を生存発見、救助したとして、嘱託警察犬パンドラ号(パンドラ・フォン・クランツ・K.Y.)と嘱託指導手の榎本義清さん(57)に感謝状を贈った。榎本さんは「よくやったと声を掛けてあげたい」とパンドラ号をねぎらった。

 パンドラ号(シェパード・雌)は2009(平成21)年から県警察嘱託警察犬として活躍する11歳のベテラン警察犬。捜索救助や足跡追及、爆発物捜索を得意とする。これまで、NPO法人和歌山災害救助犬協会の理事長を務める榎本さんと共に、東日本大震災や紀伊半島大水害、熊本地震、西日本豪雨の被災現場で捜索活動にも参加している。

 同署によると、先月21日午前9時に市内の70代男性から「妻がいなくなった」旨の110番通報を受け、届け出を受理。捜索を実施するとともに警察犬の出動を要請した。同日午前11時ごろに榎本さんがパンドラ号を伴い捜索に加わったところ、約30分後に浮遊臭をたどったパンドラ号の先導により、自宅からほど近くの谷底にあおむけで倒れている女性を発見、人命救助に至った。女性は発見当時、あばら骨骨折、低体温、意識もうろう状態で市内の病院に搬送されたが命に別状はなく、現在は退院し自宅で療養している。

 榎本さんは「発見場所近くでパンドラ号が反応し、20㍍ほど下の谷に降りていったのでついていったところ、倒れている行方不明者を発見した。声掛けにも反応しなかったが、背中がわずかに動いており、驚いたと同時に安心した」と発見当時の様子を振り返り、「救える命を救いたいという気持ちで訓練していた。普段から定期的に訓練したかいがあった。引き続き精進しながら訓練に努めたい」と決意を新たにしていた。

 髙砂署長は「発見が遅れていたら命に関わることだった」とパンドラ号の活躍に感謝を述べた。 県内では現在、榎本さんとパンドラ号を含め、16人の指導員と29頭の警察犬が受嘱している。

(2019年4月12日付紙面より)

髙砂浩之署長(左)がパンドラ号と榎本義清さんに感謝状を手渡した=10日、新宮警察署
榎本さんとパンドラ号
2019年04月12日
40 落語や講談などを楽しむ
 「坐・噺の会」迎え寄席  (田並劇場 )

 串本町田並にある田並劇場で7日、紀美野町に拠点を置くグループ「坐(ざ)・噺(はなし)の会」の寄席があり、近隣住民ら約30人が生の落語や講談、大喜利などを楽しんだ。

 このグループは、関西大学落語研究会OBが中心になって6年前に結成。「小さな村や町で小さな寄席を」をコンセプトにして県内各地に寄席の裾野を広げている。昨年10月には古座川町各地で寄席を実施。さらなる南進を模索する中で同劇場の存在を知り会場提供を申し出たそうで、同劇場保存会の林憲昭さんも「この劇場で寄席をしたらどうなる?」と興味を持ち依頼に応えたという。

 出演は関大亭学乱(がくらん)さん、ひさご亭江香(こうか)さん、爪田家らいむさん、関大亭忍狂(にんきょう)さんの4人で、夢さやか社中が囃子(はやし)を響かせ生の舞台感を盛り上げた。江香さんは講談師、他3人は落語家。それぞれに1演目を披露し、大喜利も織り交ぜて約2時間のひとときを形作った。

 田並劇場は林夫妻らによる4年来の修復により昨年7月、約半世紀を経て再興した。旧来の面影を色濃く残しつつ往時の映画作品の上映会を基軸にして再出発し、イベントも積極的に開くなど幅広く活用を重ねている。日常的に親しんでもらえるよう劇場カフェを開設し、毎週月・水・土曜日の午後1時~5時に場内開放。その一端で水曜午後3時30分~5時には子ども向けの同劇場造形教室も開いている。

 イベント関係では、21日(日)に映画上映会(作品は『死刑台のエレベーター』)、30日(火・休)に「インドネシア・島々の民族音楽を求めて」と題して実践者の坪内あつしさん一家のトーク&ライブがあり、27日(土)には新たにフラ教室もスタートする。いずれも参加費が必要。詳細の問い合わせは同劇場(電話0735・70・1046)まで。

(2019年4月12日付紙面より)

「坐・噺の会」による田並劇場寄席の様子=7日、串本町田並
2019年04月12日
41 介護予防広がり見せる
 いきいき百歳体操  (紀宝町 )

 紀宝町内で介護予防を目的とした「いきいき百歳体操」が広がりを見せている。2017年度から阪松原地区を皮切りにスタートし、現在では自主活動を含めて6地区で取り組まれている。

 02年に高知市の職員が、米国国立老化研究所が推奨する運動プログラムを参考に開発した筋力運動。椅子に腰を掛け、映像を見ながら準備体操、筋力運動、整理体操の三つの運動を行う。

 厚生労働省のモデル事業として全国に広まった。同町では県からの紹介を受けて介護予防事業として実施した。

 町内6地区のうち、津本地区の深田スポーツ交流センターでは男性限定の教室を開いている。介護予防教室に男性の参加者が少ないことから、モデル地区として「津本男子」を結成。昨年10月から始まった。

 現在は10人が参加し、毎週水曜日に集まっている。10日の教室では約40分のDVDを見ながら、椅子に座った状態で準備体操から始めた。筋力運動では2・2㌔まで10段階に調節可能な重りを手首や足首に巻き、腕、ひざ、足の運動などに取り組んだ。

 参加した産屋敷基久さん(62)は「70~90代の元気な人が多い。これまで半年間続けて、足腰が衰えない程度に健康を保てている」と話していた。

 町では5月末から介護予防サポーターを養成し、町内各集会所で実施する計画だという。現在6地区で開いている教室への参加者も募集中で、問い合わせは、同町役場みらい健康課(電話0735・33・0355)まで。

(2019年4月12日付紙面より)

いきいき百歳体操に取り組む参加者=10日、紀宝町の深田スポーツ交流センター
2019年04月12日
42 はえ縄漁のPRに
 「まぐろのぼり」を町に寄贈  (南紀くろしお商工会 )

 マグロのまち那智勝浦町のPRに貢献しようと、南紀くろしお商工会(森川起安会長)は8日、町に「まぐろのぼり」を寄贈した。堀順一郎町長は「色もきれいで見栄えがする。昨年はクロマグロの資源問題による漁獲規制があったが、資源に優しいはえ縄漁を打ち出すチャンスと捉え、PRに活用させていただく」と感謝した。

 全長4㍍の青いのぼりと3㍍の赤いのぼりの一対が贈られた。町が効果的な設置場所を検討し、掲揚の日時を決める。

 この日は役場町長室で贈呈式が開かれ、堀町長、森川会長、商工会まちづくり部会の土佐修平会長、同・加藤康高副会長らが出席した。

 まぐろのぼりは国の提案公募型地域活性化事業の補助を受けて作られた。南紀熊野体験博(1999年)で会場に飾られ、現在も機運醸成のアイテムとして商工会が活用している。

(2019年4月12日付紙面より)

贈呈式で「まぐろのぼり」を広げる堀順一郎町長(中央)、関係者の皆さん=8日、那智勝浦町役場
2019年04月12日
43 世界遺産の美化に努める  新宮ユネスコと新宮RCが清掃奉仕  
2019年04月12日
44 防災頭巾を贈呈  新小学1年生202人へ  (新宮市土建協同組合 )
2019年04月12日
45 命を守る行動を  近大新宮で防災訓練  (新宮市 )
2019年04月12日
46 アケビの花  新宮城跡で  
2019年04月12日
47 新1年生の学校生活がスタート  太地小・中学校で入学式  
2019年04月12日
48 元気に遊べる子になって  保育所、幼稚園で入園式  (新宮市 )
2019年04月12日
49 元気な母が多い地域に  会員制「mam's school」開校  (那智勝浦町 )
2019年04月12日
50 スマホ台で撮影後押し  橋杭海水浴場に設置  (南紀串本観光協会 )
2019年04月12日
51 モーパラ体験導入に意欲  橋杭海水浴場で試験飛行  (串本町 )
2019年04月12日
52 横断歩道では「よく見てね」  うどの幼稚園で交通指導  
2019年04月12日
53 新1年生は207人  新宮市、北山村の小学校で入学式  
2019年04月12日
54 お悔やみ情報