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2019年03月30日
1 災害時トラブルに備え連携
 和歌山弁護士会と協定締結  (串本町 )

 串本町は29日、和歌山弁護士会(山下俊治会長)と災害発生時における法律相談業務等に関する協定を締結した。

 この協定は、災害時に起こるさまざまな民間トラブルの迅速かつ円滑な解決を図る体制づくりが目的。町が法律相談会を開く場合に弁護士会が無償で弁護士を派遣し、弁護士会が災害ADRを行う場合に町は会場の確保と広報に協力することをあらかじめ互いに確認する内容となっている。

 災害ADRは、災害時の民事紛争を早期解決するため、弁護士が第三者として和解あっせん人になり公平中立な立場から相互和解による解決を目指す裁判外紛争解決手続きの手法。同弁護士会は同手続きの利用の促進に関する法律に基づき法務大臣認証を受けた団体が行う形を実践できる状況にあるという。

 この日は同弁護士会の山下会長と災害対策委員会の九鬼周平委員長、柳川正剛副委員長、藤田隼輝委員が役場本庁を訪ね、田嶋勝正町長に面会。田嶋町長と山下会長名で協定書に署名した。

 締結に当たり山下会長は東日本大震災や紀伊半島大水害などでの実務経験を思い返し「かねて任期中にこの協定を結びたいという思いがあった。今後は協定に基づく要請に速やかに協力できるよう努力したい」とコメント。田嶋町長は委員が事前に行った趣旨の説明に対する共感を伝え「この協定を心強く思う。今後もご指導をよろしく願いたい」と思いを交わした。

 同弁護士会は本年度、県、和歌山市、田辺市、新宮市、那智勝浦町とこの協定を締結し、同日は同町に続いて上富田町とも締結した。来年度も順次締結を重ね、紀南の全自治体と協力関係を結ぶことを目指すという。

(2019年3月30日付紙面より)

協定書に署名する山下俊治会長(左から1人目)と田嶋勝正町長(同2人目)=29日、串本町役場本庁
2019年03月30日
2 会社と地域の発展に貢献 優良従業員20人を表彰 (新宮市)

 平成30年度新宮市内優良従業員表彰式(市、新宮商工会議所主催)が27日、同市井の沢の新宮商工会議所であった。田岡実千年市長と関康之会頭が市内で10年以上勤務し、成績優秀と認めた20人に賞状と記念品を贈呈した。

 関会頭は「多年にわたる皆さま方のご功績は大変意義深いもの。今後も他の従業員の模範として、より一層職務にご専念くださいますよう心からお願い申し上げますとともに、引き続き事業の繁栄とこの熊野地域、新宮のためにご尽力を」とあいさつ。

 田岡市長は「会社や地域の発展のためにご尽力いただいていることに敬意と感謝を申し上げます。今後、皆さまのような方が一人でも多く増えて、市の経済が発展するように、後輩にもしっかりと引き継いでいただきたい」。

 屋敷満雄・市議会議長は「地域経済は依然として厳しい状況。その中で表彰された皆さまは、経営者、同僚従業員にとって人望厚い立派なこと」。

 濱口太史県議は「能力や技術だけでなく、お客さまや取引先とのコミュニケーションなどの面も高く、長く認められたということが表彰につながった」。

 榎本伸・新宮税務署長は「今後も経験やノウハウを広げていただき、事業所の発展、地域の活性化のための活躍を期待」。

 上野山勲・新宮公共職業安定所長は「地域の発展の一翼を担っているといっても過言ではない。受賞は周りの支えがあったことを忘れず、後進の育成にご尽力を」と祝辞を述べた。

 受賞者代表の須川佳彦さんが「本日ここで皆さまからいただいた言葉を肝に銘じ、各自がさらに精進し努力していくべく心を新たにしています」と感謝した。

(2019年3月30日付紙面より)

田岡実千年市長(右)が賞状と記念品を手渡した=27日、新宮市井の沢
2019年03月30日
3 大物クロマグロに喜ぶ
 春休みに親子連れら見物  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場では、春休みに入った頃から大物クロマグロが相次いで揚がり、市場を見学に訪れる観光客らを喜ばせている。28日は、315㌔の大物を含めクロマグロが計9本水揚げされた。21日と25日にも300㌔を超えるクロマグロが揚がった。

 同市場に揚がるマグロ類は、資源に優しい「はえ縄漁」などによる釣りで取れたもの。1本ずつ丁寧に引き揚げられるため、肉質が良く刺し身などの生食に向いている。春休みに入り親子連れらの見物人が増え、同市場の2階展望デッキや第2売り場の様子が一望できる展望スペースが利用されている。

 来月6日に両親とベトナムへ旅立つ石橋弘明君(11)は、東京都江東区から同市場を訪れた。市場関係者からマグロの生態や漁法について説明を受けた石橋君は、はえ縄漁で用いる釣り針を手に、この日揚がった最大の315㌔のクロマグロと記念撮影。「大きさに驚いたし、うれしかった」と笑顔を見せた。

(2019年3月30日付紙面より)

315㌔の大物クロマグロの前で記念撮影=28日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月30日
4 ポニー乗馬体験楽しむ
 ホースセラピー牧場  (御浜町 )

 御浜町阿田和のくまのグリーンファーム「ホースセラピー牧場」で23日、動物ふれあい体験フェアがあり、子どもたちが乗馬体験や馬の餌やりなどを楽しんだ。

 同牧場では、馬と触れ合うことを目的とした体験プログラム「ホースセラピー」に取り組んでおり、セラピー用の馬を育成している。

 普段は敷地内を開放していないが、今回は多くの人に楽しんでもらおうと、初めて公開。現在、ポニーのミーア、日本スポーツホース種のシーマ、双子のシバヤギ金太と銀太を飼育している。

 乗馬体験では子どもたちがミーアの背中に乗って散歩した。餌やり体験も人気を集めた。

 くまのグリーンファームのイチゴやミカン、ジュース、ジャムなどの他、アイス、焼き芋などが販売された。

 新宮市元鍛治町から祖母の山口拓代さんと一緒に訪れた上岡然君(5)は、乗馬体験を楽しんだ後「馬はおとなしくてとても気持ちよかった」と笑顔を見せていた。

(2019年3月30日付紙面より)

牧場内で乗馬体験を楽しむ=23日、御浜町阿田和のホースセラピー牧場
シーマに餌やりをする来場者
2019年03月30日
5 落札候補者が決定  文化複合施設建設に係る入札結果  (新宮市 )
2019年03月30日
6 全議案可決し閉会  新宮市3月議会定例会  
2019年03月30日
7 懸垂幕などで呼び掛け  期日前投票は30日から  (和歌山県議選 )
2019年03月30日
8 古式捕鯨の「勢子舟」完成  「道の駅たいじ」で公開中  
2019年03月30日
9 熱い論戦が幕を開ける  和歌山県議選、候補者第一声  
2019年03月30日
10 リズムに合わせ体動かす  子育て支援セがリトミック  (古座川町 )
2019年03月30日
11 青空の下で余興を楽しむ  桜の広場でふれ愛カフェ  (古座川町 )
2019年03月30日
12 3月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2019年03月30日
13 三重県議会が全国3位  地方議会の改革度調査  
2019年03月30日
14 3選狙う現職2人立候補  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月30日
15 未来につなぐ~僕らの想い~ 新宮高校吹奏楽部 第38回定期演奏会 
2019年03月30日
16 地域の将来担う舌戦開始  東牟婁、定数2に3人立候補  ( )
2019年03月30日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月10日
18 育てたキャビアを味わう
 近大新宮が水産養殖基礎講座  (新宮市 )

 近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)の参加希望者25人(1年生22人、2年生3人)は8日、新宮市高田の同大学水産研究所新宮実験場で水産養殖基礎講座と加工したキャビアの試食会を開いた。生徒らは同実験場長の稻野俊直准教授からキャビアの成分や受容体などを教わった。

 総合的な学習の一環で、1年生の10月から3年生の5月までの期間に、生徒たちが水産養殖を学び最先端の研究の一端に触れる機会として2010年から実施している。同研究所では08年から卵を利用し「近大キャビア」として販売している。

 キャビアの試食は初めて。昨年11月、10年の講座開始時から生徒らが引き継ぎ育ててきたチョウザメに初めて卵を持った個体が確認され、卵の採取と加工を実施。出来上がったものを味わった。

 今回の講座で稻野准教授は、キャビアのもとであるベステルチョウザメについて「採卵するまでに約8年で、年月とコストがかかる」と述べ、昨年11月に2年生が取り組んだ加工作業を動画で紹介した。キャビアの味について、味覚は食物に含まれる分子やイオンが味細胞膜上の受容タンパク質に作用することにより生じる感覚で、独立した基本の味として▽甘味▽塩味▽酸味▽苦味▽うま味―を挙げた。

 試食会では各テーブルに近大キャビアが配られ、生徒たちはクラッカーにつけて味わった。岩﨑龍君(1年)は「思っていたよりコストがかかっていることに驚きました。食感がやわらかくて、ちょうどいい塩加減でおいしかったです」。

 稻野准教授は「実習を通じて生徒たちが水産だけでなく、いろんな科学に探求心を持ってほしい」。講座担当の松田頼義教諭は「水産に限らず、いろいろな専門で探求する人たちがおり、そのおかげで世の中が成り立っていることを忘れないでほしい。いいものを届けるため改善工夫を繰り返す姿勢を学んでもらえれば」と話していた。

(2019年3月10日付紙面より)

近大キャビアを試食する生徒ら=8日、新宮市高田の近畿大学水産研究所新宮実験場
2019年03月10日
19 南紀勝浦温泉が総務大臣賞
 温泉総選挙2018  

 全国の温泉地の魅力を競う「温泉総選挙2018」で、那智勝浦町の南紀勝浦温泉が総務大臣賞を獲得した。

 堀順一郎町長は「大変喜ばしく思います。町民が一体となっておもてなしに取り組んだ賜物(たまもの)。これからも満足をいただける温泉地としてさらなるおもてなしに努めます」と話した。

 温泉総選挙は、日本温泉協会の関係者や旅行作家らでつくる「旅して日本プロジェクト実行委員会」が主催。3年目となる今回は「外国人おもてなし部門」「絶景部門」など9部門に計120カ所の温泉地がエントリーし、昨年5月~今年1月末にインターネットなどで投票を受け付けた。総投票数は116万2014票。

 総務省、環境省、内閣府、観光庁の各省庁賞には、総務大臣賞、環境大臣賞、地方創生大臣賞、観光庁長官賞の計四つがある。総務大臣賞は、温泉地の魅力向上または活性化について顕著な取り組みや功績のあった温泉地を選定し、たたえるもの。南紀勝浦温泉は、温泉地としての知名度やイメージ向上への取り組み、マグロや米などの特産品と温泉を組み合わせたPRなど、広い視野を持ち合わせた地域活性化への取り組みが評価された。

(2019年3月10日付紙面より)

2019年03月10日
20 「京城跡」町指定文化財に
 全国的に珍しい石垣を伴う  (紀宝町教委 )

 山城(やまじろ)として全国的に珍しい石垣を伴う紀宝町大里の京城跡(みやこのじょうせき)が、町指定文化財に決まった。町指定文化財は今回が18件目で、2015年の井田観音像、井田ほうき踊り以来4年ぶり。

 1月30日に開催された18年度第2回京城跡保存・活用・整備検討委員会で協議し、町文化財指定を進言した。

 委員会は地元の区長、小中学校長、地権者と文化財調査委員などで組織。17年度に策定した「京城跡将来像の基本構想」に基づいて総合的な保存活用、整備に至るまでの協議を行ってきた。

 県教育委員会から山城の文化財指定は、山の麓部分までを指定範囲にすることが望ましいとの助言を受け、町教委では京城跡も麓部分までを最終的な指定範囲として目指していくこととした。

 今回は、敵の侵入を防ぐ二重堀切や桝形虎口(ますがたこぐち)、全国的にも珍しい石垣で囲んだ曲輪(くるわ)群など、地権者の同意が得られた1万4956平方㍍を指定した。今後、他の地権者と協議を続け、指定範囲を麓まで広げていきたいという。

 西章教育長は「町としても京城跡が持つ高い価値や魅力などを小中学校での郷土学習を通じて町の歴史的文化遺産としての認知度をさらに高め、愛着が深まるよう取り組んでいきたい」と話している。

  □     □

■京城(みやこのじょう)

 京城は熊野川支流の相野谷川中流に造られた中世城館。地域の実力が蓄えられてきた室町時代後半頃に、新宮の支配から独立した地域の有力者によって築城されたと考えられる。

 自然地形を利用した平山城で、大きく二つの曲輪群に区分でき、中央の広い敷地が居住域、西側の高い部分が物見台と考えられ、土塁・堀切ともに要所は石垣を用いた堅固な造作である。

 城の規模は東紀州地域では赤木城跡、鬼ヶ城跡に次ぐ規模を誇る。強い防御意識を持ち、北山郷方面からの攻撃を意識したものと考えられる。

 京城跡は中世の熊野において、熊野が他地域と関わりつつ独自に発達していった過程を示す遺跡であるとともに、地域の築城技術の到達点を示す遺跡として、極めて重要だという。

(2019年3月10日付紙面より)

紀宝町大里地区にある京城跡の全景(同町提供)
石垣で囲んだ曲輪群(町教育委員会提供)
現在の二重堀切付近(町教育委員会提供)
2019年03月10日
21 6年生が卒業の思い出に 草花染め体験楽しむ (成川小)
2019年03月10日
22 県内外の12チーム集い  記念すべき第20回大会が開幕  (まぐろカップ少年サッカー大会 )
2019年03月10日
23 防犯の心構え学ぶ  第二なぎの木園で防犯研修  (新宮市 )
2019年03月10日
24 「新宮知るならこの1冊!」  女子部おすすめ本を展示  (新宮市立図書館 )
2019年03月10日
25 駿田峠から市屋峠点検  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年03月10日
26 三味線演奏で盛り上がる  グランドール紀の風で慰問ライブ  (新宮市 )
2019年03月10日
27 ようこそ熊野へ  京信「名湯の旅」一行を出迎え  (新宮信用金庫 )
2019年03月10日
28 園児がバイオリン演奏体験  アカデミー合奏団が訪問  (うどの幼稚園 )
2019年03月10日
29 建設に向け踏み出す 住民投票条例求める議案否決 (新宮市議会)
2019年03月10日
30 お悔やみ情報
  
2019年03月03日
31 高速道路紀伊半島一周へ
 事業採択時評価手続きを開始  (国土交通省 )

 国土交通省は1日、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きを開始したと発表した。認められれば紀伊半島を一周する高速道路の全区間が事業化する。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 二階俊博代議士通信によると、県知事への意見照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定。「今回の手続き開始は大きな前進であり、一日も早い高速道路の紀伊半島一周完成に向けて、国、県挙げて頑張りますので、用地のご協力など、地元としてできることは地元でご努力いただくことをお願いします」とし、事業中のすさみ串本道路、新宮紀宝道路、串本太地道路について関係者の努力で順調に工事も進んでおり、早期完成をめざして対応していくとした。

(2019年3月3日付紙面より)

2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きの着手路線(国土交通省提供)
2019年03月03日
32 愛しの勝浦を盛り上げよう
 6年生が学習発表  (勝浦小 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)は1日、勝浦漁港にぎわい市場周辺で6年生41人の学習発表会を開いた。児童らは「愛(いと)しの那智勝浦町を盛り上げます」と書かれた手作りのパンフレットを手に、観光客や地域住民に向けて町のPRを繰り広げた。

 町おこしも兼ねて、同校では毎年6年生の学習発表会を校外で実施している。子どもたちは班ごとにテーマを決め、事前に取材した各地域の魅力をポスターやパンフレットに仕上げ、お土産のビン玉ストラップなども用意。にぎわい市場の海側などに四つのブースを設置し、各テーマのポスターセッション(集団活動)を展開した。

 PR内容は▽「世界遺産~紀伊山地の霊場と参詣道~」と題し、熊野那智大社や補陀洛山寺の歴史、太古の巨大カルデラ噴火▽漁港近辺の温泉、生マグログルメ▽ビン玉による町おこし―など。各ブースで観光客を前に、工夫を凝らした発表があった。「呼び込み隊」が編成され、観光桟橋に出向いてボートを乗り降りする乗客らにパンフレットを配布し、にぎわい市場へ案内するなどの活動も実施した。

 ポスターセッションでの発表を終えた鎌田桜舞(ふぶき)さん(12)は「カルデラ噴火と那智の滝の話を聞いてくれた人が『知らない人が多いのによく調べたね』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。学年主任の金澤有史教諭は「子どもたちは自主的に休日を使って熱心に取り組んでいました。地域の人たちや取材先の歓迎を受け、とてもやりがいを感じたようです。今後も何らかの形で続けていければ」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

ビン玉体験コーナーで、ストラップ作りを紹介する児童ら=1日、那智勝浦町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」
観光桟橋で手作りパンフレットを配布
「ポスターセッション」の様子
2019年03月03日
33 美しい音色を堪能 ブレスユーによる音楽会 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)で2月28日、音楽会があった。2年生39人が参加し、女性4人組ボランティア団体「ブレスユー」による美しい音色を堪能した。

 ハープの海辺佳子さん、フルートと歌の羽山康子さん、ピアノの大前喜代子さん、フルートの岡沢ふみよさんが訪問した。

 アニメ映画『耳をすませば』の挿入歌『カントリーロード』や、春にちなんで『はるがきた』、童謡『うれしいひなまつり』を演奏。オペラ『私のお父さん』を羽山さんがイタリア語で歌った。

 ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を演奏すると、「大好きな曲」と笑顔を見せる女の子もいた。

 演奏終了後は、児童が授業で覚えたパプリカダンスを踊り、メンバーを楽しませた。

 音楽会を後援した町学校支援本部元気キッズの前地実也さんは「本年度から町内の各学校に呼び掛けを行っている。今後も継続できるように音楽活動を支援していきたい」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

2年生39人が参加した音楽会=2月28日、紀宝町立鵜殿小学校
ダンスと歌を披露する児童たち
2019年03月03日
34 川の参詣道で集客狙う
 熊野川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下りの定期乗合便が2日から始まった。平安衣装の女性らを乗せた第1便が、語り部の尾﨑智子さんによる篠笛(しのぶえ)の合図で新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。本年度の外国人乗客数はすでに昨年度を上回っている。

 外国人乗客は、集計を開始した平成26年度は512人だったが、27年度は1055人と倍増。本年度は2月末で1963人。多いのはアメリカ、ドイツで、その他オーストラリア、イギリスなどとなっている。

 川舟下り事業は平成17年9月にスタート。最も乗客が多かったのは19年度の5670人。紀伊半島大水害で9月から翌年3月末まで休航した23年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていたが、26年度3243人、27年度3932人、28年度には4127人と徐々に回復してきている。本年度は2月末現在で3944人。

 紀伊半島大水害の際、田長の道の駅隣にあった熊野川川舟センターが流失。昨年3月、6年6カ月ぶりにセンターが復活した。乗船客数は回復しているが、舟の製作費を負担する余裕がなく、昨年末に乗船客の受け入れ体制充実を図るためクラウドファンディングで支援を求めたところ、目標金額を超える244万2000円(支援者数142人)が集まった。

 今季運航開始式では、主催者を代表して一般財団法人熊野川町ふれあい公社の下阪殖保代表理事がクラウドファンディングの支援者らに感謝を述べ、「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史あるこの川の参詣道を、これからも守り続け、後世に伝えていくために努力を重ねていきます」。来賓の田岡実千年市長が「新宮市が世界に誇る素晴らしい観光メニュー」とあいさつ。4月に改修工事完了予定の「交流促進施設さつき」と合わせて、より多くの人に来ていただければと話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

今季の第1便が出航した=2日、新宮市熊野川町田長
2019年03月03日
35 生徒ら船に乗り漁業学ぶ  宇久井中学校が海洋体験  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
36 休憩所などリニューアル  那智山観光センター  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
37 教育大綱進捗など報告  市長と教委が意見交換  (新宮市 )
2019年03月03日
38 それぞれの道へ歩み出す  新宮高校定時制で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
39 27人が看護の道へ  なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
40 園児が楽しく英語を学ぶ  森まりかさん招き体験教室  (鵜殿保 )
2019年03月03日
41 楽しい思い出を刻む  お別れ遠足でくじらの博物館へ  (うどの幼稚園 )
2019年03月03日
42 橋脚下部工事着手へ  新宮紀宝道路熊野川河口大橋  (紀宝町側 )