ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:50件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年03月31日
1 濱口さんが無投票当選
 「地方創生実現に全身全霊を」  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 和歌山県議会議員選挙が29日告示され、新宮市選挙区(定数1)では自民現職の濱口太史さん(52)が立候補した。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく、濱口さんが無投票で3期目の当選を果たした。濱口さんは「再度機会を与えていただいた。代表として皆さまのお役に立てるように、新宮市が元気になれるように一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

 花束贈呈もなく、万歳三唱の時には深々と頭を下げた。「まだ戦っている仲間がいるから」。前回に続き無投票で当選を果たした濱口さんは心境を口にする。2011年の選挙に初出馬し、1万を超える票数を獲得して県政へ。同市緑ヶ丘の選挙事務所で開かれた出陣式では、支援者らに見送られて出発。選挙カーで市内を回った。午後5時の立候補締め切り後、事務所で約80人の支援者に囲まれて当選を祝った。

 支援者を前に濱口さんは「いかなる形においても当選できてほっとしているが、もろ手を上げて喜びたい気持ちよりも、皆さま方のご期待や見る目もかなり厳しくなってくる。背筋が伸びる思い」とあいさつ。

 「人口減少問題を打破するためには経済の回復が最重要。農林水産業、観光産業、そして建設業の主立った産業を、もう一度新宮の基幹産業として復活させるために努力していきたい」と意気込み、「地方創生を実現するために、誠心誠意、全身全霊をかけて働かせていただく所存」。無投票については「認めてもらえた結果だと思っている。今後は活動を見てもらえるように情報発信を工夫していきたい」と話していた。

 後援会を代表して伊藤算志さんが「8年間、いろいろな出会いを経て人脈を広げてきた。3期目はもっと幅広く大きく、県政で活躍してくれると信じている」と激励した。

  □     □

■田辺市は3人が無投票当選

 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に鈴木太雄さん(48)=自現、鈴木德久さん(59)=無新、谷口和樹さん(47)=立現=の3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄さんと谷口さんは3回目、鈴木德久さんは初めての当選となった。

(2019年3月31日付紙面より)

支援者らと当選を喜ぶ濱口太史さん(左から2人目)=29日、新宮市緑ヶ丘
2019年03月31日
2 紀伊半島一周高速道路実現へ
 新宮道路など新規事業化  

 国の2019(平成31)年度予算が27日に成立し、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まった。これにより、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会に所属する新宮市、田辺市、那智勝浦町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町では新規事業化を広く周知するため懸垂幕を作成し、各庁舎に設置した。

 新規事業化された新宮市、熊野市、御浜町、紀宝町の市長、町長のコメントは次の通り。

  □    □

■田岡実千年・新宮市長

 一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路、紀宝熊野道路を新規事業化いただき、大変喜ばしい限りであります。悲願である紀伊半島一周高速道路がいよいよ現実のものとなり、これまでご尽力賜りました関係各位に深く感謝申し上げます。高速道路は全ての区間がつながってこそ、最大の効果を発揮するものであり、「地域創生」「国土強靱(きょうじん)化」「地域の安全・安心」を実現するため、紀伊半島一周高速道路の一日も早い完成に向け、今後も関係各位と連携し、円滑な事業進捗(しんちょく)を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

  □    □

■河上敢二・熊野市長

 事業中の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は早期開通に向けて大きく前進しており、熊野道路の用地取得も市職員を派遣している三重県の近畿道紀勢線推進プロジェクトチームにより順調に進められており、紀伊半島一周高速道路が現実の計画となったことを大変喜んでおります。

 これまで「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してきましたが、一つの区切りとなりました。今後も国や県、そして地域関係者とも連携し、円滑に事業進捗が図られるよう積極的に協力してまいります。

  □    □

■大畑覚・御浜町長

 御浜町内の国道42号は南海トラフ巨大地震の津波時に全区間浸水する想定となっており、災害拠点病院として再整備した紀南病院が有効に機能しないだけでなく、紀宝熊野道路がなければ他地域からの救援すら受けることが困難です。近畿自動車道紀勢線は人命だけでなく、町の命運すらも左右する「命の道」と考えております。

 当町は新規事業化、早期完成を強く要望するだけでなく、県や町民の皆さんの協力を頂きルート帯の地籍調査を先行して進めてきました。今後も国や県、地域の皆さんと連携し、円滑な事業の進捗を図ることができるよう努めてまいります。

  □    □

■西田健・紀宝町長

 7市町村で「近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してまいりました。

 今回の新規事業化により近畿自動車道紀勢線全線が事業化されたことは、昨年度の新宮紀宝道路工事着手に続き、早期整備に向けて大きく前進したこととなり、誠に喜ばしい限りです。

 紀宝熊野道路、新宮道路が一日も早く供用されることを強く期待し、引き続き、国や県、関係各位と緊密に連携し、円滑な事業進捗を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

(2019年3月31日付紙面より)

新規事業化の懸垂幕を掲げる=29日、新宮市役所
新規事業化された2区間を含む近畿自動車道紀勢線(和歌山県提供)
2019年03月31日
3 クマノザクラが満開
 新宮市・神倉神社  

 世界遺産に登録されている神倉神社(新宮市)の拝殿に近い樹林の中で1本の「クマノザクラ」が満開となり、観光客らの目を楽しませている=写真・29日撮影

 クマノザクラは昨年、約100年ぶりに確認されたヤマザクラの新種で、花びらが少しピンク色をしているのが特徴。

 植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長の話によると、樹林の中の桜は確実にクマノザクラで、拝殿前の2本は別種のヤマザクラだという。

 クマノザクラが、国道42号沿いなど麓から神倉神社と一緒に見える位置にあるので、当地方の自然に興味のある観光客らの案内に役立つものと思われる。

(2019年3月31日付紙面より)


2019年03月31日
4 成川地区に高台整備
 災害時の活用や交流の場に  (紀宝町 )

 2017年度から整備を進めてきた紀宝町成川の成川地区高台が完成し、29日、竣工(しゅんこう)式があった。

 高台は海抜約47㍍にあり、防災対策用地として14年度に約2000平方㍍の一次避難広場、防災備蓄倉庫、耐震性貯水槽を整備。今回、さらなる用地の確保を目的に、約7000平方㍍の広場を整備した。

 今後、災害時の活用をはじめ、平常時でも地域住民の交流や憩いの場として利用できる防災公園として整備を進めていく。

 竣工式では西田健町長、莊司健町議会議長、濱地宏枝・成川区長らがテープカットした。西田町長は「引き続き『人の命が一番』を基本に安心・安全な町づくりに取り組みたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、竣工を記念してクマノザクラを植樹した。濱地区長は「高台は災害時に仮設住宅が建設されると聞いた。避難場所としても使えるので、心配事が一つ減った」と話していた。

(2019年3月31日付紙面より)

高台の竣工を祝してテープカットする関係者=29日、紀宝町成川
クマノザクラを植樹する濱地宏枝・成川区長(左)ら
2019年03月31日
5 紀和路に満開のクマノザクラ  熊野市  
2019年03月31日
6 各市町村で期日前投票  東牟婁郡では7カ所  (和歌山県議選 )
2019年03月31日
7 素直な心で頑張って  太地こども園で卒園式  (太地町 )
2019年03月31日
8 多くの来場者でにぎわう  加寿地蔵尊でさくらのかい  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
9 街中のソメイヨシノ見頃に  31日までライトアップ  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
10 色とりどりの花を楽しむ  タウンガーデン「はなまつり&バザー」  (新宮市 )
2019年03月31日
11 中曽公園で清掃活動  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年03月31日
12 思い出の園舎巣立つ  公立保育所で修了式  (紀宝町 )
2019年03月31日
13 2期連続で無投票当選  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月31日
14 優勝「ゴールド・ロジャー」  第13回フットサル大会  (串本町 )
2019年03月31日
15 理解深めて接し方考える  認知症サポ養成講座受講  (南紀串本観光協会 )
2019年03月31日
16 感謝込めて送り出す  新宮市退職者発令式  
2019年03月31日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月28日
18 串本にロケット発射場
 民間は日本初、21年運用目指す  (和歌山県 )

 キヤノン電子株式会社など4社からなる宇宙事業会社「スペースワン株式会社」=東京都=が企画する日本初の民間ロケット発射場建設予定地が串本町田原地区に決定した。本年中に建設工事を開始し、2021年の運用開始、20年代半ばには年間20機の打ち上げを目指す。

 スペースワンはキャノン電子株式会社、株式会社IHIエアロスペース、清水建設株式会社、株式会社日本政策投資銀行の共同出資で発足。人工衛星の地球周回軌道への打ち上げをサービス内容としている。

 建設地の条件に▽射点を起点に半径1㌔圏内が恒常的に無人である▽射点から南方に陸地や島がない▽本州の工場から発射場まで低コストで物資輸送が可能▽周辺住民から歓迎されること―などを挙げており、和歌山県は同町を候補地として推薦。同町、那智勝浦町と共に誘致を進めていた。

 約15㌶の用地で、ロケット打ち上げ射点、ロケットと人工衛星の組立棟、ロケット保管庫、その他付帯設備が建設される。同社は「和歌山県、串本町および那智勝浦町をはじめとする自治体、地域住民と緊密に連携しつつ、国際競争力のある商業宇宙輸送サービスの実現を目指す」としている。

 26日には和歌山県庁で記者会見があった。同社の太田信一郎社長、仁坂吉伸知事、田嶋勝正串本町長、堀順一郎那智勝浦町長が出席した。

 仁坂知事は喜びと地元関係者への感謝を述べ「和歌山から初めてのロケットが打ち上がる日を、大人から子どもまで全ての県民が楽しみにするのではないか。経済的な効果も大きく、新たな観光資源としての誘客効果も期待できる。互いの目的を実現できるようしっかりと協力関係を築き取り組んでいきたい」。

 堀町長は射場施設が那智勝浦町との境にあることに触れ「本町を含めた広域で実施される事業との思いで、できる限りの協力をしたい。射場施設の建設により多くの方にお越しいただけることは町にとって非常に大きな地域振興につながると期待している。今後おもてなしについても検討していくが、串本町とも協力しながら魅力を最大限に発揮できるよう取り組みたい」とコメントした。

(2019年3月28日付紙面より)

荒船海岸そばの建設予定地一帯=27日、串本町田原
2019年03月28日
19 性能向上とコスト削減
 新冷凍冷蔵施設が竣工  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は26日、同町築地の勝浦漁港内に完成した「那智勝浦町冷凍冷蔵施設」で竣工(しゅんこう)式を開いた。堀順一郎町長をはじめ、工事関係者など多くが出席。マグロやマグロ漁の飼料の保管を目的とし、性能面・コスト面でも向上した施設の完成を祝った。

 農林水産課によると、これまで紀州勝浦漁業協同組合と勝浦魚商協同組合が使用していた冷凍冷蔵庫は昭和43年、55年製と古く、2施設で合計が約7000㌧と当時の漁獲量用の設計であった。庫内温度別の収容量を過去5年間の平均や最大月の保管実績から必要能力を算定し、適正規模となるよう事業を進めた。工事は昨年6月に着工し、今月8日に終了。現在、旧施設から引っ越し作業を実施しており、4月からは随時、使用していくと話す。

 施設の概要は鉄骨造2階建てで、建築面積が2294・29平方㍍、延べ面積が2224・22平方㍍。1階が2155・23平方㍍で2階が68・99平方㍍。事業費は地質調査・設計管理業務委託費、工事請負費を含め10億2289万円。

 同課では電気代などは旧施設の半額ほどになるほか、以前は夜間管理する人材も必要だったが、新施設では機械の管理となり、人件費の面でもコスト削減につながると説明した。

 施設は基本的にビンチョウの保管が主で、以前の施設では缶詰などの加工用のみを扱っていた。今回、空気冷媒の新方式が採用されているため、冷凍速度が上がり、保存状態がより向上する。そのため、町では価格が安い冬場は保存し、夏場の品物が少ない時期になどで刺し身提供することも検討しているという。今後は魚商と協議を進めるなどして、ビンチョウのブランドの強化を図っていきたいと話す。

 また、施設は町、魚商、勝浦漁協の3者の出資による株式会社那智勝浦冷蔵株式会社が指定管理者として管理・運営を行う。堀町長は「新施設により、マグロの水揚げ拠点としての機能がより安定したものとなる。マグロ漁を巡る環境は厳しい状況だが、この施設完成を景気に、よりいっそう水産業の振興に努めてまいりたい」と語った。

 その後、来賓の中岩和子町議会議長や谷洋一県議会議員、東川智昭東牟婁振興局長が祝辞を述べ、工事施工者への感謝状が堀町長から贈られた。最後に関係者らによるテープカットが行われた。

 施設規模・能力の対比は次の通り。(新/旧)。

▽凍結室(1日ごと)・庫内温度=40㌧マイナス35℃/60㌧マイナス25℃

▽冷凍室・マイナス25℃=2500㌧/5800㌧

▽冷凍室・マイナス60℃=500㌧/1200㌧

(2019年3月28日付紙面より)

テープカットが行われた=26日、那智勝浦町冷凍冷蔵施設
マグロの水揚げの拠点として期待される新施設
2019年03月28日
20 懸垂幕掲げて選定を祝う
 射場誘致成り感謝と意欲  (串本町 )

 串本町が27日、小型ロケット打ち上げ射場建設予定地となったことを祝う懸垂幕を役場本庁に掲げて前日の選定を喜んだ。

 この射場は、スペースワン株式会社(太田信一郎代表取締役)=東京都=が2021年の運用開始を目指して設置を目指している。同町の建設予定地候補は南東方向が開け、周囲1㌔圏内に人家がないなどの諸条件を満たせる場所として同町田原の荒船海岸付近に想定されている。

 同候補に数えられたことを受けて同町は、昨年3月に官民合同の民間ロケット射場誘致推進室を役場古座分庁舎内に開設。同予定地にかかる地権者との交渉を後押しするなどして、誘致を目指してきた。

 懸垂幕は長さ7㍍、幅1㍍。「祝 ロケット射場 誘致決定」という文面が書かれていて、この日は新館屋外階段につる形で掲げた。作業は田嶋勝正町長ら約30人が見守り、掲げられるのと同時に歓喜の拍手が巻き起こった。

 今回の選定について、田嶋町長は次のようにコメントを発表した。

 「本日(26日)、小型ロケット射場建設地を串本町に決定していただきましたこと、太田代表取締役をはじめスペースワン株式会社の皆さまに心より感謝申し上げます。

 串本町が有力な候補地と報道されてから1年以上経過したところでありますが、その間、和歌山県と串本町を挙げて誘致を推進してまいりました。射場選定においては、地元の方々の理解が得られるか、用地を確保する算段が付くかどうかという点が大前提となっており、決して楽な道のりではありませんでした。ここに至るまで、ご理解とご協力をいただきました地権者および地元住民の皆さま、漁協をはじめとした各種団体の皆さま、そして多大なご支援をいただきました和歌山県仁坂知事に心より感謝申し上げます。

 今後は2021年度中に初打ち上げが想定されており、それに向けた大規模な工事がスタートします。また、観光客の増加や関連企業の進出など、地元経済への波及効果は計り知れないものがあります。町としましても駐車場や見学場のインフラ整備など、考えられるさまざまな施策を整理し、『本州最南端の町から最先端の町へ』の取り組みを積極的に講じてまいりたいと考えております」

(2019年3月28日付紙面より)

新館屋外階段に懸垂幕を掲げて選定を祝う=27日、串本町役場本庁
2019年03月28日
21 愛される図書館車に
 4代目「なかよし号」お披露目式  (新宮市 )

 新宮市立図書館(舩上光次館長)の新移動図書館車4代目「なかよし号」のお披露目式が27日、市役所第2駐車場であった。式典で田岡実千年市長は「4代目も今まで同様愛され、皆さまの元にたくさんの本を届けられるように、そして毎日を少しでも深く豊かにすることを祈っています」とあいさつした。同車は4月6日(土)から巡回を開始する。

 市の移動図書館は1977(昭和52)年に大桑勇さんの寄贈により事業を始めた。約40年にわたり、地域住民に図書館利用の機会を提供するため、巡回を続けていた。3代目「なかよし号」は2006(平成18)年から運行を開始。車両の老朽化により20日の熊野川巡回でその役目を終えた。

 4代目は一般財団法人自治総合センターのコミュニティー助成事業から1000万円の助成を受け、総事業費約1263万円で整備したもの。3・5㌧トラックを基に作られ、約2000冊の本を積載できる。車いすの人も利用できるように乗降用リフトを備え、車内にはLED照明や雨天巡回のためにテントも備えられている。

 車体に描かれたイラストは3代目に引き続き絵本作家、馬場のぼるさんの絵本『11ぴきのねこ』シリーズの場面から使用したもの。小さな恐竜に乗る、楽しそうな猫たちの様子が描かれている。舩上館長は車体のイラストについて「子どもたちや高齢者の方々に喜んでもらえると思います」と感想を述べ「この移動図書館車を、少しでも地域で活躍させることができれば」。

 式の後には車両見学会があり、集まった地域住民や子どもたちは車両内外を興味深げに見学し、気になる本を手に取っていた。「なかよし号」の平成29年度利用統計は貸出人数2500人、貸出冊数1万2915点となっている。

  □     □

■「なかよし号」巡回サービス

 図書館から2㌔以遠の▽蜂伏会館▽三輪崎会館▽高田小学校▽旧高田会館▽佐野会館▽木ノ川寿楽荘前▽熊野川小学校▽熊野川B&G海洋センター―に月1回巡回する。貸し出し期間は翌巡回日まで。ほか、神倉小学校、王子ヶ浜小学校、三輪崎小学校へ学期に1回巡回。小学校3校の利用対象は児童および学校関係者のみで貸出期間は2週間。予約やリクエスト受付と予約本の受け取りも可。予約申し込みは巡回時のほか、電話やインターネットからも可能。

(2019年3月28日付紙面より)

新車両の見学会の様子=27日、市役所第2駐車場
車両を彩る馬場のぼるさんのイラスト
2019年03月28日
22 優勝は神倉少年野球クラブ
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月28日
23 教職員の人事異動  県立学校  
2019年03月28日
24 職員力生かせる組織に 122人の内示、新宮市の人事異動① 
2019年03月28日
25 たくさんの思い出胸に  公立保育所、こども園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月28日
26 新宮信金が地元団体に寄付  活動支援の取り組みとして  (那智勝浦町 )
2019年03月28日
27 消防団協力事業所に認定  2事業所目に仮屋商会  (新宮市 )
2019年03月28日
28 ソメイヨシノ開花始まる  古座川町一枚岩  
2019年03月28日
29 草花染めなどで楽しく 古座川地域活動連絡協 (那智勝浦町)
2019年03月28日
30 「魅力を知ってもらいたい」  生徒主体で学習発表会  (串本古座高校 )
2019年03月28日
31 15人が作品創作に挑戦  本館「キャンドル講座」  (串本町公民館 )
2019年03月28日
32 ジャズやロックで盛り上がる  串本町民音楽祭バンドの部  
2019年03月28日
33 旭之森の標柱を更新整備  認証55周年事業の一環で  (串本LC )
2019年03月28日
34 3月定例会一般質問③  串本町議会  
2019年03月28日
35 桜咲かせてお別れ会  井田公民館で子育てサロンあらいぶ  (紀宝町 )
2019年03月28日
36 各市町で期日前投票  紀宝町は鵜殿地域交流セで  (三重県知事選 )
2019年03月28日
37 楽しく体と頭を使う  笑顔で介護予防体操  (紀宝町 )
2019年03月28日
38 お悔やみ情報
  
2019年03月03日
39 高速道路紀伊半島一周へ
 事業採択時評価手続きを開始  (国土交通省 )

 国土交通省は1日、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きを開始したと発表した。認められれば紀伊半島を一周する高速道路の全区間が事業化する。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 二階俊博代議士通信によると、県知事への意見照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定。「今回の手続き開始は大きな前進であり、一日も早い高速道路の紀伊半島一周完成に向けて、国、県挙げて頑張りますので、用地のご協力など、地元としてできることは地元でご努力いただくことをお願いします」とし、事業中のすさみ串本道路、新宮紀宝道路、串本太地道路について関係者の努力で順調に工事も進んでおり、早期完成をめざして対応していくとした。

(2019年3月3日付紙面より)

2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きの着手路線(国土交通省提供)
2019年03月03日
40 愛しの勝浦を盛り上げよう
 6年生が学習発表  (勝浦小 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)は1日、勝浦漁港にぎわい市場周辺で6年生41人の学習発表会を開いた。児童らは「愛(いと)しの那智勝浦町を盛り上げます」と書かれた手作りのパンフレットを手に、観光客や地域住民に向けて町のPRを繰り広げた。

 町おこしも兼ねて、同校では毎年6年生の学習発表会を校外で実施している。子どもたちは班ごとにテーマを決め、事前に取材した各地域の魅力をポスターやパンフレットに仕上げ、お土産のビン玉ストラップなども用意。にぎわい市場の海側などに四つのブースを設置し、各テーマのポスターセッション(集団活動)を展開した。

 PR内容は▽「世界遺産~紀伊山地の霊場と参詣道~」と題し、熊野那智大社や補陀洛山寺の歴史、太古の巨大カルデラ噴火▽漁港近辺の温泉、生マグログルメ▽ビン玉による町おこし―など。各ブースで観光客を前に、工夫を凝らした発表があった。「呼び込み隊」が編成され、観光桟橋に出向いてボートを乗り降りする乗客らにパンフレットを配布し、にぎわい市場へ案内するなどの活動も実施した。

 ポスターセッションでの発表を終えた鎌田桜舞(ふぶき)さん(12)は「カルデラ噴火と那智の滝の話を聞いてくれた人が『知らない人が多いのによく調べたね』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。学年主任の金澤有史教諭は「子どもたちは自主的に休日を使って熱心に取り組んでいました。地域の人たちや取材先の歓迎を受け、とてもやりがいを感じたようです。今後も何らかの形で続けていければ」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

ビン玉体験コーナーで、ストラップ作りを紹介する児童ら=1日、那智勝浦町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」
観光桟橋で手作りパンフレットを配布
「ポスターセッション」の様子
2019年03月03日
41 美しい音色を堪能 ブレスユーによる音楽会 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)で2月28日、音楽会があった。2年生39人が参加し、女性4人組ボランティア団体「ブレスユー」による美しい音色を堪能した。

 ハープの海辺佳子さん、フルートと歌の羽山康子さん、ピアノの大前喜代子さん、フルートの岡沢ふみよさんが訪問した。

 アニメ映画『耳をすませば』の挿入歌『カントリーロード』や、春にちなんで『はるがきた』、童謡『うれしいひなまつり』を演奏。オペラ『私のお父さん』を羽山さんがイタリア語で歌った。

 ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を演奏すると、「大好きな曲」と笑顔を見せる女の子もいた。

 演奏終了後は、児童が授業で覚えたパプリカダンスを踊り、メンバーを楽しませた。

 音楽会を後援した町学校支援本部元気キッズの前地実也さんは「本年度から町内の各学校に呼び掛けを行っている。今後も継続できるように音楽活動を支援していきたい」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

2年生39人が参加した音楽会=2月28日、紀宝町立鵜殿小学校
ダンスと歌を披露する児童たち
2019年03月03日
42 川の参詣道で集客狙う
 熊野川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下りの定期乗合便が2日から始まった。平安衣装の女性らを乗せた第1便が、語り部の尾﨑智子さんによる篠笛(しのぶえ)の合図で新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。本年度の外国人乗客数はすでに昨年度を上回っている。

 外国人乗客は、集計を開始した平成26年度は512人だったが、27年度は1055人と倍増。本年度は2月末で1963人。多いのはアメリカ、ドイツで、その他オーストラリア、イギリスなどとなっている。

 川舟下り事業は平成17年9月にスタート。最も乗客が多かったのは19年度の5670人。紀伊半島大水害で9月から翌年3月末まで休航した23年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていたが、26年度3243人、27年度3932人、28年度には4127人と徐々に回復してきている。本年度は2月末現在で3944人。

 紀伊半島大水害の際、田長の道の駅隣にあった熊野川川舟センターが流失。昨年3月、6年6カ月ぶりにセンターが復活した。乗船客数は回復しているが、舟の製作費を負担する余裕がなく、昨年末に乗船客の受け入れ体制充実を図るためクラウドファンディングで支援を求めたところ、目標金額を超える244万2000円(支援者数142人)が集まった。

 今季運航開始式では、主催者を代表して一般財団法人熊野川町ふれあい公社の下阪殖保代表理事がクラウドファンディングの支援者らに感謝を述べ、「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史あるこの川の参詣道を、これからも守り続け、後世に伝えていくために努力を重ねていきます」。来賓の田岡実千年市長が「新宮市が世界に誇る素晴らしい観光メニュー」とあいさつ。4月に改修工事完了予定の「交流促進施設さつき」と合わせて、より多くの人に来ていただければと話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

今季の第1便が出航した=2日、新宮市熊野川町田長
2019年03月03日
43 生徒ら船に乗り漁業学ぶ  宇久井中学校が海洋体験  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
44 休憩所などリニューアル  那智山観光センター  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
45 教育大綱進捗など報告  市長と教委が意見交換  (新宮市 )
2019年03月03日
46 それぞれの道へ歩み出す  新宮高校定時制で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
47 27人が看護の道へ  なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
48 園児が楽しく英語を学ぶ  森まりかさん招き体験教室  (鵜殿保 )
2019年03月03日
49 楽しい思い出を刻む  お別れ遠足でくじらの博物館へ  (うどの幼稚園 )
2019年03月03日
50 橋脚下部工事着手へ  新宮紀宝道路熊野川河口大橋  (紀宝町側 )