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2019年03月24日
1 南海トラフに備える
 被害想定し災害対策本部設営  (那智勝浦町立温泉病院 )

 大規模地震による災害に備え、那智勝浦町立温泉病院(山本康久院長)は20日、同院2階大会議室で災害対応訓練を実施した。

 災害派遣医療チーム(DMAT)のインストラクターで和歌山県立医科大学の助教・那須亨さんが、訓練を評価するコントローラーとして加わった。山本院長をはじめ、職員33人が参加した。

 DMATは、災害急性期に活動できるトレーニングを受けた機動性を持つ医療チームと定義されている。医師、看護師と、それ以外の医療職ならびに事務職員で構成され、大規模災害や傷病者が多く発生した事故などの現場で、おおむね48時間以内に活動できる専門的な訓練を受けたチーム。阪神淡路大震災での被害教訓をもとに平成17年に発足した。災害時において平時の救急医療レベルを提供するため、多岐にわたる医療支援を行う。

 訓練では、南海トラフ地震の発災1時間後を想定し、同院のマニュアルに基づき災害対策本部を設営した。ライフライン被害は▽建物の損壊なし、全館火災なし▽停電あり・自家発電運用中▽近隣断水、ガス漏れなし、携帯、衛星電話、ポケットWi―Fi(ワイファイ)以外の通信不可―などを想定した。

 山本院長の発災宣言があり、院内から被害状況の第一報が次々に入った。本部員が対応に追われる中、余震が発生するなどの実際に起こり得るケースに基づいた訓練が行われた。

 訓練後には反省会が開かれた。那須さんは、本部の運営改善や情報を時系列で記録するクロノロジーの活用を説き、「反省点は多くあるが、災害対策能力を高めるための第一歩。訓練に完成形はない。皆さんで考え、積み重ねることが大切」と講評した。

 山本院長は「通常の業務を調整し、多くの参加を得ることができた。さまざまな課題が浮き彫りとなった。今日の反省を踏まえ、マニュアルの改善や実施頻度を検討する」と話した。

(2019年3月24日付紙面より)

大規模災害に備え訓練する職員=20日、那智勝浦町立温泉病院
被害状況の第一報を届ける看護師ら
2019年03月24日
2 地域防災の中心になって
 王子ヶ浜少年消防クラブ修了式  (新宮市 )

 新宮市消防本部で20日、王子ヶ浜少年消防クラブの修了式があった。クラブ員第6期生、市立王子ヶ浜小学校の6年生8人が証書を受け取った。

 子どもの頃から正しい火災予防知識と技術を身に付け、学校や家庭で防火意識を高めるとともに、将来、火災予防を習慣として実行できる社会人になってもらおうと、昭和55年に前身の王子少年消防クラブを結成。小学校の統合に伴い、平成25年度から同クラブとして再スタートしている。これまでに火災予防研修や消火器の取り扱い、救急救命法などを学んできた。

 一人一人に修了証書と記念品を手渡した内野井愼搾・市消防本部予防課長は1年の活動を振り返り「皆さんが体験、経験、学んだことを将来に生かし、地域防災活動の中心となる人になってほしい」と呼び掛けた。

 委員長を務めた下古谷奏明君(12)は「どうなると火災が起きやすくなるのか、防ぐためにはどうすればよいかを楽しく学びました。取り組みを通じて、将来の私生活などに生かせれば」と話していた。

 この日は午前中に防火ハイキングを実施。クラブ員たちは燃えやすいゴミや看板の設置確認などに取り組みながら同市の世界遺産・熊野古道「高野坂」を歩いた。

(2019年3月24日付紙面より)

修了証書を受け取るクラブ員たち=20日、新宮市消防本部
修了式を終えた第6期生の皆さん
2019年03月24日
3 シートベルト着用徹底を
 御浜町で広報啓発活動  

 交通死亡事故が発生した御浜町阿田和の国道42号で22日、広報啓発活動があった。紀宝警察署と紀宝地区交通安全協会、同町が実施し、「交通安全ミルミルボード」を掲げて通行車両にシートベルトの着用徹底を呼び掛けた。

 18日午後4時35分ごろ、同地区の国道42号で普通乗用車と大型貨物車が正面衝突する事故があり、乗用車後部座席に乗っていた熊野市の女性(75)が胸などを強く打ち、搬送先の病院で亡くなった。

 啓発活動は交通事故の発生を抑止することが目的。関係者が歩道に並び、「シートベルト着用」などと書いたメッセージボードとのぼりを持ち、安全運転を訴えた。

 同署地域交通課の横山哲也課長は「直線道路の国道42号は見通しが良く、スピードが出やすい。脇見運転に気を付けてもらいたい」と話していた。

(2019年3月24日付紙面より)

ボードを掲げて交通安全を呼び掛ける=22日、御浜町阿田和の国道42号
2019年03月24日
4 地域共生社会の実現考える
 地域福祉活動計画推進委  (紀宝町 )

 本年度3回目の地域福祉活動計画推進委員会が22日、紀宝町福祉センターであり、委員ら20人が地域共生社会について考えた。

 活動計画は「みんながふだんのくらしをしあわせに感じるまちへ」を基本理念に、住民が主役となって紀宝町の生活と福祉の現状と施策について見直し、これからの取り組みを作っていく計画。現在、2020年度までの第2次計画を進めている。

 委員会は同計画の進捗(しんちょく)を確認するもので、町社会福祉協議会、町福祉課、民生委員、住民代表らで組織している。今回は計画策定に携わってきた皇學館大学現代日本社会学科の大井智香子・准教授が講演した。

 「我が事・丸ごと」「地域共生社会の実現」をテーマに、「日本は人口減少が進んでいるが、これからは1人暮らしが増え、世帯数が増加していく。今後、サービスの在り方も変わってくる」と説明した。

 その上で、「人は1人で生きていけない。集団をつくって生きてきたはずだが、今は社会的孤立や地域コミュニティーの希薄などでつながりが薄くなった」。血縁、地縁の煩わしさからつながりを拒絶するケースも多いという。

 ▽「我が事」は住民の助け合い、支え合い▽「丸ごと」は多職種連携による縦割り解消―と紹介。支え合いの地域づくりに向けて「サービスではなくサポートを」と呼び掛けた。

(2019年3月24日付紙面より)

本年度3回目の地域福祉活動計画推進委員会=22日、紀宝町福祉センター
大井智香子さん
2019年03月24日
5 ミツバチと森をつくる  ビーフォレスト・クラブが那智高原へ  (那智勝浦町 )
2019年03月24日
6 地域の魅力をアピール  「第31回旅まつり名古屋」に参加  (新宮市・那智勝浦町 )
2019年03月24日
7 スポーツ観光や地域医療連携など  那智勝浦町議会一般質問  
2019年03月24日
8 火災件数や救急出動など  昨年の消防統計まとめる  (新宮市 )
2019年03月24日
9 新宮城跡からの景色描く  新宮市観光協会で「てっぺんスケッチ」作品展示  
2019年03月24日
10 生活衛生功労をたたえる 山根博さん叙勲祝賀会 
2019年03月24日
11 太地町の人事異動   
2019年03月24日
12 一般職27人の人事異動 子育て支援やねんりんピック事業推進 (那智勝浦町)
2019年03月24日
13 七川診療所医師など23人  4月1日付人事異動内示  (古座川町 )
2019年03月24日
14 異動規模は例年並み 新宮・東牟婁地方関係の人事 (和歌山県)
2019年03月24日
15 イベント通し川に親しむ  熊野川きらきら清流まつり  
2019年03月24日
16 紀宝町人事異動   
2019年03月24日
17 胸を張って新しい夢に  うどの幼稚園24人が羽ばたく  (紀宝町 )
2019年03月24日
18 3月定例会が閉会 那智勝浦町議会 
2019年03月19日
19 アマゴ5千匹を放流
 熊野川きらきら清流まつり  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、瀬古伸一郎会長)は17日、新宮市の熊野速玉大社下河川敷で「熊野川きらきら清流まつり」を開催した。アマゴの稚魚放流や餅まきなどがあり、約2000人(主催者発表)でにぎわった。

 世界遺産の熊野川への関心と環境保全意識を高めてもらおうと、おととし、同部が設立30周年を記念して開催。3回目となる今回は、強風のため一部プログラムを変更して行われた。多数の飲食店が並ぶ会場で、ダンスや太鼓のステージ、親子木工体験、御船島周遊体験、紀南河川国道事務局による市田川浄化事業15周年パネル展などがあった。

 放流したアマゴは近畿大学水産研究所新宮実験場(同市高田)で人工ふ化、飼育された稚魚(体長約6~7㌢)。アマゴの降海型であるサツキマスは生息数が激減しており、環境省は絶滅危惧種に指定している。

 同大学はサツキマスの保護と優良個体の安定的生産を目的に2011年から海水で4カ月間、飼育した親魚から採卵していて、サツキマスを新宮の名物にすることを目指している。多くの親子連れが放流に参加し、子どもらは「元気でね」などとアマゴの稚魚を見送っていた。

 瀬古会長は「一刻も早く清流の姿を取り戻したい。熊野川を、アマゴが帰ってくるようなきれいな川にすることができれば」とあいさつ。同まつりの向井康博実行委員長は「強風の中、多くの人に来ていただいた。感謝を申し上げます」と話していた。

(2019年3月19日付紙面より)

アマゴの稚魚を放流する子どもら=17日、新宮市の熊野速玉大社下河川敷
大勢の人が餅まきに参加した
2019年03月19日
20 環境守り集えるように
 那智海水浴場クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は16日、那智海水浴場でクリーン作戦を実施した。町内12団体や町民ら60人が参加。流木やごみなど約910㌔(大きな流木を除く)を拾うなど、清掃活動に取り組んだ。

 クリーン作戦は毎年恒例の行事。町が各団体や町民に呼び掛け行われた。今回、連合和歌山紀州熊野地域協議会・新宮東牟婁地区協議会(廣末顕二議長)がこの日に海水浴場でクリーンキャンペーンを実施することから町も同日に開催する運びとなった。しかし、当日の雨の影響から連合のキャンペーンは延期となったため、町だけで実施した。

 参加者らは協力してプラスチックなどのごみを拾い、大きい流木はチェーンソーで細かくして軽トラックに積み込んだ。

 堀順一郎町長は「毎年、皆さんの協力で行われている。連合さんのほうは中止になったが、メンバーの方も参加してくれているのでありがたい」と述べ、「800㍍のビーチは県下でも珍しい。きれいにして環境を守る。有効に利用して多くの人が集える仕組みづくりが重要となる」と語った。

 また、場内には流木を用いたブランコのオブジェや町内の3団体が作った作品も並び、撮影スポットとして人気となっている。4月中に撤去予定だが、見物に訪れる人は現在も多いという。

 参加した新宮市立王子ヶ浜小学校4年生の関彰宏君は「みんなでごみ拾いができて楽しい。きれいになってすっきりする。流木で作ったオブジェはごみがリサイクルされていて素晴らしい」と笑顔で語った。

 参加した団体は次の通り。

▽那智勝浦町観光協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町民宿組合▽南紀くろしお商工会▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦ロータリークラブ▽那智勝浦町建設業組合▽和歌山東漁業協同組合那智支所▽浜ノ宮区▽熊野交通(株)勝浦営業所▽東牟婁振興局(地域振興部企画産業課、新宮建設部管理保全課)▽行政無線の呼び掛けで集まった町民▽連合和歌山のメンバー

(2019年3月19日付紙面より)

清掃活動を行う参加者ら=16日、那智勝浦町の那智海水浴場
2019年03月19日
21 最後の卒業生7人巣立つ
 大島中で卒業式と閉校式  (串本町 )

 串本町立大島中学校(布引伸幸校長、生徒7人)が16日、卒業式と閉校式を開いた。卒業式では最後の卒業生7人が巣立ち、閉校式では島民ら約350人が大島中に込められた思いを胸にしながら72年にわたる学校史を締めくくった。

 同校は1947(昭和22)年4月に旧大島村立大島中学校として創立し、その4年後に現在の敷地に旧校舎を得て移転、96(平成8)年にはトルコ共和国も支援する形で現校舎が完成するなどの学校史を紡いできた。

 近年は少子化に加え校区外通学希望者増にも拍車が掛かり、2017(平成29)年度以降は入学者がゼロに。在校生は他校編入ではなく大島中で卒業することを選び、全員が巣立つ本年度末で閉校することになった。

 卒業式には田嶋勝正町長や、生徒の希望に応えて駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使も出席。担任の中澤弘奈教諭に続いて入場した卒業生7人は個々に卒業証書を受けた。

 布引校長は7人の中学校での姿を振り返り、「大島中に残りたいという選択は間違っていなかったか。皆さんが大島中で良かったと思えるよう何事にも取り組んでくれたから、教員も負けずに頑張ることができた。今日感謝すべきは私たち教員かもしれない。皆さんはこれから大島中が与えられなかった大人数の競争の中で戦うことになる。心が折れそうになり可能性がないと思うこともあるだろうが、そのときは大島中を思い出してほしい。努力の邪魔をするのは他人ではなく自分。志あるところに道は開ける。夢を持ち、自分と戦い、人生を切り開くことを強く願う」と式辞を述べた。

 潮﨑伸彦教育長が告示、来賓を代表して田嶋町長と育友会を代表して伊勢谷千代美さんが祝辞を披露。布引校長から卒業生の伊勢谷詠さん、伊勢谷英克会長から植田航平君に卒業記念品を贈り、卒業生の母親7人が言葉と歌を贈った。

 卒業生を代表して西本光羽さんは「2年の1学期に話し合い、みんなで大島中に残る決断をしたことに後悔はない」と思いを掲げて3年間の思い出を語り、7人全員で先生や家族の存在の大きさを振り返って感謝。中谷さくらさんのピアノ伴奏で別れの歌『仰げば尊し』を斉唱し、拍手を受けながら退場した。

  □     □

大島中の思いを心の中に



 閉校式は卒業式後に行われ、約350人が集まる盛況の中開会した。

 72年間で送り出した卒業生数は2596人。式典で布引校長は、大島中は地域のつながりの強さが特色だったことを学校史や校歌を通して振り返り「創立時に生徒がデザインした校章の3枚の葉は大島、須江、樫野を指し、大島中はその要として3地区をつないできた。72年たってもその思いは同じ。大島中は今日で閉じるが、これからも校章の通り3地区がつながり、紀伊大島として発展することを願う」と期待した。

 田嶋町長と同式実行委員会の稲田賢会長もあいさつを述べ、72年の学校史を振り返る映像上映後に卒業生7人を代表し福島夕夏さんが「閉校を考える話し合いで意見が分かれ対立したのは嫌だったけれど、大島中に残ることになり、最後の卒業生としてふさわしいかは分からないが3年間走り続けて良かったと思う。最後まで見守り続けてくれた先生、保護者、地域の皆さま、今までありがとうございました」と思いを掲げた。

 布引校長とメルジャン大使が卒業生の山下詩織さんと中西真央さんに閉校記念品を贈り、同町教育委員会を代表して潮﨑教育長が謝辞を披露。校歌などを斉唱し、布引校長から潮﨑教育長に校旗を返納した。

 式典後は3地区の獅子舞保存会が共演し、老人クラブ会員有志が地踊り、航空自衛隊串本分屯基地隊員有志がファンシードリルを披露。最後は餅ほりで締めくくった。

(2019年3月19日付紙面より)

大島中で過ごした3年間を振り返り感謝する卒業生=16日、串本町立大島中学校
閉校まで共に過ごした生徒と教職員の皆さん
校旗を返納し72年の学校史に節目をつける布引伸幸校長(右)
2019年03月19日
22 旬のクロマグロで活気
 100㌔超え3本揚がる  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が日本一(農林水産省・産地水産物流通調査)の那智勝浦町築地・勝浦地方卸売市場で18日、脂の乗った旬のクロマグロが3本揚がり、市場が活気づいた。

 3本のうち最大の207㌢・183㌔のクロマグロは、徳島県の第28勝丸が14日に釣り上げた。1㌔当たり15400円で競り落とされた。続いて高知県の蛭子丸は139㌔と161㌔のクロマグロを水揚げし、それぞれ1万円前後の値が付いた。

 同市場でのクロマグロのシーズンは1月から5月まで。昨年2月は200㌔を超えるクロマグロが揚がり、同3月には市場歴代最大の450㌔の大物が揚がった。県漁連勝浦市場は、昨年に比べるとスタートは遅いが、キハダマグロが多く揚がっているという。太田直久参事役は「ちらほら(クロマグロが)揚がりだした。シーズンこれからに期待したいですね」と話していた。

(2019年3月19日付紙面より)

蛭子丸の船倉から引き揚げられる161㌔のクロマグロ=18日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月19日
23 自分らしさを出して
 池上巧馬君が支部選抜に選出  (和歌山南紀ボーイズ )
2019年03月19日
24 第10回大会が開幕
 決勝戦は神倉と串本が対戦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月19日
25 美しく長持ちを  上野展望台で塗装作業始まる  (宇久井ビジターC )
2019年03月19日
26 一般質問に2議員  太地町議会3月定例会  
2019年03月19日
27 祖父敬い日本一周の旅  太地町出身の下地祥太さん  
2019年03月19日
28 大衆演劇通じて絆学ぶ  人権啓発講演会・ふれ愛講座  (新宮市 )
2019年03月19日
29 もんきりあそびを体験  鵜殿図書館で体験講座  
2019年03月19日
30 6000体が市内を彩る  熊野街道ひなめぐり  (熊野市 )
2019年03月19日
31 笑顔満開・253人に喜びの春  木本、紀南高校で合格発表  
2019年03月19日
32 全国コンで地方創生賞獲得  ㈱岩谷の『紀州梅真鯛梅』  (串本町 )
2019年03月19日
33 お悔やみ情報
  
2019年03月09日
34 過去最高の33億円計上
 新年度当初予算案を発表  (太地町 )

 太地町は7日、過去最高額となる一般会計33億6495万9000円の新年度当初予算案を発表した。前年度より8億7005万6000円(34・9%)増。

 森浦湾周辺整備事業や夏山地区の公園化に係る事業、防災行政無線の更新などに力を入れる。また、町の将来を見据え、日本の鯨研究の最高機関である鯨類研究所の整備にも着手する意思を示した。さらに今年度は初の試みとして、50周年を迎えるくじらの博物館事業会計から一般会計へ繰入金5000万円を計上する。町が掲げる「くじらの恵みを全町民に」のスローガン通り、その恵みが一般会計予算を通じて町民に分配される。

 三軒一高町長は、博物館の発案者で元町長の故・庄司五郎氏に触れ、「今回の5000万円の計上は庄司元町長のくじらの博物館の財源をもって住民を豊かにするという思いを一つかなえることができたのでは」と話した。鯨類研究所については「クジラの学術研究都市として、世界の学者が『クジラの研究をするなら太地へ行きたい』という町にしたい。30年の計画は現在15年目。ビジョン通りに進んでいる」と語った。

 予算案は12日(火)開会の町議会に上程する。

  □     □

■歳入

 町税は前年度より1106万5000円(5%)減の2億927万円。地方交付税は2500万円(2・6%)増の9億8000万円。繰入金は前年度と比較し7273万3000円(25・4%)増の3憶5957万6000円。町債は過疎対策事業債や施設整備に係る水道事業会計出資金などで、前年度より5億7010万円(91・7%)増の11億9200万円。町税などの自主財源は19・5%(6億5506万7000円)、地方交付税などの依存財源は80・5%(27億989万2000円)。

  □     □

■歳出

 投資的経費の普通建設事業は14億3595万円で7億7701万4000円(117・9%)増となり、全体の42・7%を占める。主な事業に冷蔵施設整備事業(4億9294万1000円)、防災行政無線デジタル化整備事業(4億4495万3000円)などを計上。社会資本インフラ関係の整備を中心に大型事業などを実施する。

(2019年3月9日付紙面より)


2019年03月09日
35 21人に5年間精勤賞 閉講式でコーラスなど披露 (新宮市健人大学)

 新宮市健人大学(同大学運営委員会主催)の閉講式が5日、市役所別館(旧職業訓練センター)で開かれた。上廣正幸委員長が橋口嘉代さんら21人に5年間精勤賞を贈ったほか、生徒たちが128人の来場者たちを前にコーラスや民謡、大正琴などを披露した。

 大学の生徒は市内の老人クラブ会員たち。本年度は約350人が受講し、毎月さまざまな分野の講演を聴講した。5回以上の出席が5年間続いた生徒たちに精勤賞が贈られている。

 閉講式で上廣委員長は「日頃から熱心に受講していただき、ありがたい限り。5月から新元号がスタートします。新しい日本が皆さんにとって幸多い時代となりますよう、願っています」とあいさつ。大正琴教室が「さくら変奏曲」、コーラス教室が「和歌山県民歌」、民謡教室が「別府湯けむり」などを披露し、来場者たちも歌を口ずさんだ。

(2019年3月9日付紙面より)

受賞者を代表して表彰状を受け取る橋口嘉代さん=5日、新宮市役所別館
大正琴教室
コーラス教室
民謡教室
2019年03月09日
36 児童ら命の大切さ学ぶ
 神内小で人権落語鑑賞会  

 紀宝町立神内小学校(森脇洋校長、児童63人)で7日、人権落語鑑賞会があり、全校児童と地区住民が切磋亭琢磨(せっさてい・たくま=本名・石崎豊)さん(67)の落語を通して命や仲間の大切さを学んだ。

 切磋亭さんは1976年、同町立成川小学校を皮切りに32年間、県内の学校で教壇に立った。津市在住で落語歴は40年を超える。

 神内小では最初、児童と早口対決した。全ての願いを込めた子どもの長い名前の話「寿限無(じゅげむ)」で競い、児童の記録11秒を破る9秒で読み上げると、客席から大きな拍手が湧き起こった。

 「落語を聞くときに大事なことは、笑うことと想像すること」と紹介。創作人権落語「好きなもの、嫌いなもの」を披露し、「好き嫌いはみんな違う。だから、みんな違っていいんだよ」と呼び掛けた。

 一席後、30年ほど前の教員時代の思い出を話した。重い心臓病を患った4年生の児童がいた。手術が成功し、クラス全員で学校に迎える準備をしていた時に亡くなった。3学期の修了式後、「先生より早く死ぬな。長生きしろ」と最後の宿題を与えたという。

 切磋亭さんは各地で「命の大切さ」を訴える講演活動を続けており、鑑賞会終了後、「生きたくても生きられない命がある。子どもたちに命の大切さを伝えたかった」と話していた。

(2019年3月9日付紙面より)

切磋亭琢磨さんによる人権落語=7日、紀宝町立神内小学校
2019年03月09日
37 祝福を受け学びや巣立つ 公立中学校5校で卒業式 (那智勝浦町・太地町)

■那智勝浦町

 那智勝浦町立の4中学校で8日、卒業式が開かれた。116人(男子58人、女子58人)の生徒が希望を胸にそれぞれの舞台へと歩みを進めた。

 下里中学校(久保敏晴校長)では24人(男子5人、女子19人)が通い慣れた学びやを巣立った。

 卒業証書授与後、久保校長は「3年生の全力で取り組む姿を2年生、1年生がしっかりと受け継いでくれる。皆さんは家族、地域の方々に見守られ、支えられて成長した。下里中学校で学んだことを糧にそれぞれの道を歩いてください」と祝福した。

 同中学校のほかでは、那智中学校60人、宇久井中学校30人、色川中学校2人が卒業を迎えた。

  □     □

■太地町

 太地町立太地中学校(城谷真司校長)では8日、義務教育を終えた28人(男子13人、女子15人)が3年間の思い出を胸に、新たな一歩を踏み出した。

 城谷校長は一人一人に卒業証書を手渡し、「諦めず、粘り強く、限りなく前進してください」とエールを送り、宇佐川彰男教育長は「しっかりと学力をつけてくれた。成長を実感している」と祝辞。記念品の授与、在校生の送辞があり、卒業生を代表して由谷碧唯(あおい)君が答辞を述べた。

 送る歌で在校生や教職員らが『変わらないもの』を歌い、卒業生は『はばたけ未来に』の横断幕と祝福の拍手に送られた。

(2019年3月9日付紙面より)

卒業証書を受け取る生徒=8日、那智勝浦町立下里中学校
歌に感謝の思いを込める卒業生=8日、太地町立太地中学校
2019年03月09日
38 住民投票条例の制定求め  請求代表者らが意見陳述  (新宮市議会 )
2019年03月09日
39 熊野地方への交通ハブに 4月から高速バス運行開始 (南紀白浜空港)
2019年03月09日
40 9日から利用再開へ  人工芝張り替え工事が完了  (やたがらすサッカー場 )
2019年03月09日
41 19年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月09日
42 第27回入賞作品47点を表彰  串本海中フォトコン授賞式  (串本町 )
2019年03月09日
43 全員でくじらの博物館へ  大島保育所が最後の遠足  (串本町 )
2019年03月09日
44 志を胸に学びや巣立つ 串本町立4中学校で卒業式 
2019年03月09日
45 木本は1・08倍  三重県立高校入試後期最終出願状況  
2019年03月09日
46 「うぶ出し屋」がオープン  空き店舗再生事業を活用  (紀宝町 )
2019年03月09日
47 和太鼓の魅力発見!  「ほたる夢太鼓」が体験イベント  (紀宝町 )
2019年03月09日
48 希望を胸に学びや巣立つ  矢渕、相野谷中で卒業式  (紀宝町 )
2019年03月09日
49 母校に別れの校歌  公立中学校卒業式  (新宮市・北山村 )
2019年03月09日
50 ツクシが顔を出す  那智勝浦町高津気  
2019年03月09日
51 お悔やみ情報
  
2019年03月07日
52 郷土料理の理解深める
 太地中でクジラの調理実習  (太地町 )

 地域の食文化に理解を深めようと、太地町立太地中学校(城谷真司校長)で5日、鯨肉を使った郷土料理実習があった。同校の初の試みで、ゲストティーチャーは町役場産業建設課の竹村直也さんが務めた。1年生22人が4班に分かれ「鯨のスタミナ丼」「鯨の本皮をつかった味噌(みそ)汁」を作った。

 竹村さんは調理師で、町内のホテル「いさなの宿・白鯨」や「道の駅たいじ」のメニューにある「鯨のスタミナ丼」のレシピ考案者でもある。この日は、生徒一人ずつにイワシクジラの切り身を約100㌘ずつ用意。肉を軟らかい食感にするには、斜めに走る肉の筋に対して垂直に切るなど、包丁の入れ方によって同じ肉でも食感が変わることを丁寧に指導した。生徒らはプロの包丁さばきに感心し、全員で拍手を送っていた。

 (財)日本鯨類研究所監修の「もっと知りたい!クジラブック」やクジラの大きさ、種類、レシピなどが載った下敷きの配布もあった。調理を終え、試食をした1班の關杏珠(せき・あんず)さん、磯﨑咲良(さくら)さん、森本愛美(あいみ)さんは「とてもおいしい。クジラは大好きです」「肉の切り方とか考えたこともなかった。いいことを学びました」「今日のメニューを春休みに友達と集まって作ろうと思います」と意欲を見せた。

 竹村さんは「和気あいあいと楽しくやってくれて何よりです。クジラをどんどんおいしく食べてもらいたい」と話していた。

(2019年3月7日付紙面より)

鯨肉の切り方を教わる生徒ら=5日、太地町立太地中学校
みそ汁の味見をする男子生徒
2019年03月07日
53 町と弁護士会が協定締結
 災害時のトラブル解決など  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は5日、役場町長室で和歌山弁護士会(山下俊治会長)と災害発生時における法律相談業務等に関する協定締結式を開いた。締結することで、災害発生時に町が実施する法律相談は弁護士派遣が無料となる。さらに弁護士会が災害時の裁判外紛争解決手続き(災害ADR)を行う際は、町から開催場所の提供や広報の協力を受けられる。

 災害ADRとは、災害を原因として発生したトラブル(借地や借家、境界問題、契約解除など)について弁護士が間に入って話し合いを進め、早期に解決することを目指す手続き。裁判所の訴訟とは異なり、損害賠償などの法的責任以外の事項について話し合うこともできる。証拠が十分にそろう、そろわないにかかわらず、当事者間の自主的な紛争解決を支援するもの。通常のADRだと申し立て手数料は発生するが、災害ADRでは相談者の負担減のため無料。和解成立後、解決額として示された紛争の価格を基準に、合意した当事者間の割合(原則、折半)で成立手数料を負担する。

 締結式では堀順一郎町長と山下会長がそれぞれ協定書に署名を行い、締結がなされた。同席した弁護士会の弁護士ら4人はその様子を見守った。

 堀町長は「協定をうれしく思う。平成23年の紀伊半島大水害で多くの命が奪われた。今後、南海トラフによる地震・津波の発生も懸念される。東日本大震災の復旧・復興に時間を要した要因の一つに土地の境界などの問題がうまく解決できずに長引いたりすることがある。そのようなことがなくなるのはありがたいこと」と語った。

 東日本大震災発生後に宮城県に向かい、被災者の法律相談を受けるなど尽力してきた山下会長は「弁護士会は県下で多くの協定を結ぶために努力してきた。今回、結べることができ感謝している。結ぶだけではいけない。実際に災害が発生した際に対応できるようにしていきたい」と語った。

 協定は昨年12月に県、今年2月に和歌山市と結び、那智勝浦町が3番目となった。なお、この日は新宮市、田辺市とも協定が結ばれた。

(2019年3月7日付紙面より)

災害発生時の法律相談業務の協定締結式が行われた=5日、那智勝浦町役場
2019年03月07日
54 ドローン操縦学び活用を
 「災害に備える日」で訓練  (新宮警察署 )

 新宮警察署(大髙圭司署長)は5日、同署横の広角用地で小型無人機「ドローン」の操縦訓練を実施した。署員ら約10人が株式会社POS(堀哲也社長)の協力を受けてドローンを実際に扱った。

 和歌山県警が定める「災害に備える日」(毎月5日)の取り組みの一環。県警にドローンが導入され、新宮署など県内14署も所有している。同署は災害発生時に被害を迅速かつ正確に把握するため、昨年5月にPOSと「災害等発生時における無人航空機の運用に関する協定」を結んでいる。

 この日は同社の所有するドローン2機を使い、署員らが訓練に取り組んだ。実際に操作した空地之水巡査長(29)は「初めて操縦しました。難しい部分もありましたが、ラジコン感覚で思いの外手軽に飛ばせました」と感想。

 木村光太郎警備課長は「実際にみんながドローンを使えるようになることが一番。人が入っていけないような場所や上から俯瞰で見る必要がある場合、災害で孤立した場所の状況の把握などに役立てていく。使い方や法律などもある。知識の習得など、署員には幅広く知ってもらいたい」。

 堀社長は「捜索活動だけでなく、交通の現場検証やあらゆる事故の捜査に使うことができる。海や山岳地帯での捜索にも活用できる他、赤外線が付いたものもあるため、火災や立てこもりなどが発生した場合には熱感知できるなど、ドローンの活用には多様性があります」と話していた。

(2019年3月7日付紙面より)

実際にドローンを操縦する署員=5日、新宮市
2019年03月07日
55 挑戦の結果を団長に報告 串本町チームが町長表敬 (ジュニア駅伝)

 第18回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会に出場した串本町チーム(久保浩子監督、選手28人)が5日、事後報告のため同チームの団長でもある田嶋勝正町長を表敬訪問した。今回の代表チームは8位で入賞し、第3区で出走した久保凛さんが区間賞を獲得。田嶋町長は3年連続となる入賞を喜び、来年も引き続き頑張るよう期待を寄せた。

 この大会は、2月17日に和歌山市内で実施。同チームの選手28人は昨年10月から合同練習を始め、本番までの間は自主も含めて最大週6日の練習機会を持って走力向上とチームワーク醸成に励み、近隣の長距離走大会にも積極出場して勝負度胸も培ってきた。

 同大会には代表とオープンの2チームを結成して出場。代表は記録1時間13分35秒で8位になり表彰を受けた。オープンは記録1時間19分55秒で完走した。

 表敬訪問には久保監督と選手26人が出席し、同大会串本町実行委員会の大岡征也会長も同席した。選手は改めて自己紹介をしつつ入賞の証しである賞状やメダルを示し、中馬明妥人キャプテン(串本中3年)と問山裕海キャプテン(同)と長脊優里さん(串本西中3年)は5年連続出場となったことも報告。久保監督は「みんなが仲良く、苦しい時も頑張りまた助け合った結果で8位になれたことをうれしく思うし、出走する10人になれず走れなかった子の力も(この成績を得る上で)大きかったと思う。来年もまた表彰の舞台に登れるよう頑張ってくれると信じている」と今回の挑戦を振り返った。

 報告を受けて田嶋町長は、結団式で『自分の限界の力を本番で発揮できるよう、体調管理も考えながら悔いを残さない最高の練習をしてほしい』と呼び掛けたことを振り返り「(当日は)最大限の挑戦ができていたと思う。挑戦は大変だっただろうが、入賞という成績を残したのは立派。人口1万6000人のまちが誇れる素晴らしい成績で町長としてうれしく思う」。

 大岡会長は「この大会の9位と8位は(入賞となるかならないかで)大きく違う。代表チームの最後のランナーは倒れ込みながらゴールし大丈夫か心配したが、その結果が8位になり良かったと思ったし、みんなにとって大きな自信になったと思う」とそれぞれ述べてメンバーの頑張りをたたえた。

 田嶋町長から選手に記念品(図書カード)を贈り、記念撮影をして事後報告を終了。その後は近隣の大会入賞の証しを選手みんなで分け合い、久保監督は来年も出場でのチャンスがある選手の引き続きの挑戦を呼び掛けて今回のチームを解散した。

(2019年3月7日付紙面より)

事後報告に臨むジュニア駅伝串本町チームの選手ら=5日、串本町役場
事後報告に出席した皆さん
2019年03月07日
56 最高のチームで最高順位獲得
 県ジュニア駅伝競走大会  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
57 妹尾軍次さんが優勝
 年度内最後の「早春大会」を開催  (新宮GG同好会 )
2019年03月07日
58 得失点差で和深が優勝
 東牟婁・新宮老人クラブ親善ゲートボール大会  
2019年03月07日
59 4人が優勝するなど10人が入賞
 和道流近畿空手道選手権  (拳和会支部 )
2019年03月07日
60 3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  
2019年03月07日
61 19年度予算大綱②  新宮市・田岡実千年市長  
2019年03月07日
62 遊育の重要性を学ぶ  子育て講演会に来場者多数  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
63 町民の安心安全のため  消防本部と第1分団に新車両  (那智勝浦町 )
2019年03月07日
64 当局初日に18案件を提出  古座川町議会3月定例会始まる  
2019年03月07日
65 施政方針踏まえて審議へ  串本町議会3月定例会始まる  
2019年03月07日
66 残土処分場の泥対応求む  環境保護団体が申し入れ  (串本町 )
2019年03月07日
67 防火診断や啓発パレード  春季火災予防運動始まる  (古座川町 )
2019年03月07日
68 AM、金山などベスト4  県スポ少野球交流大会  (熊野南郡予選 )
2019年03月07日
69 紀伊半島一周の高速道路へ  紀勢線建設特別委員会  (紀宝町議会 )
2019年03月07日
70 プレー通じ親睦深める  第10回福祉連絡会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2019年03月07日
71 本の感想を絵に  読書感想画コンクールで5人入賞  (近大新宮 )
2019年03月07日
72 お悔やみ情報