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2019年03月31日
1 濱口さんが無投票当選
 「地方創生実現に全身全霊を」  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 和歌山県議会議員選挙が29日告示され、新宮市選挙区(定数1)では自民現職の濱口太史さん(52)が立候補した。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく、濱口さんが無投票で3期目の当選を果たした。濱口さんは「再度機会を与えていただいた。代表として皆さまのお役に立てるように、新宮市が元気になれるように一生懸命頑張りたい」と誓いを新たにした。

 花束贈呈もなく、万歳三唱の時には深々と頭を下げた。「まだ戦っている仲間がいるから」。前回に続き無投票で当選を果たした濱口さんは心境を口にする。2011年の選挙に初出馬し、1万を超える票数を獲得して県政へ。同市緑ヶ丘の選挙事務所で開かれた出陣式では、支援者らに見送られて出発。選挙カーで市内を回った。午後5時の立候補締め切り後、事務所で約80人の支援者に囲まれて当選を祝った。

 支援者を前に濱口さんは「いかなる形においても当選できてほっとしているが、もろ手を上げて喜びたい気持ちよりも、皆さま方のご期待や見る目もかなり厳しくなってくる。背筋が伸びる思い」とあいさつ。

 「人口減少問題を打破するためには経済の回復が最重要。農林水産業、観光産業、そして建設業の主立った産業を、もう一度新宮の基幹産業として復活させるために努力していきたい」と意気込み、「地方創生を実現するために、誠心誠意、全身全霊をかけて働かせていただく所存」。無投票については「認めてもらえた結果だと思っている。今後は活動を見てもらえるように情報発信を工夫していきたい」と話していた。

 後援会を代表して伊藤算志さんが「8年間、いろいろな出会いを経て人脈を広げてきた。3期目はもっと幅広く大きく、県政で活躍してくれると信じている」と激励した。

  □     □

■田辺市は3人が無投票当選

 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に鈴木太雄さん(48)=自現、鈴木德久さん(59)=無新、谷口和樹さん(47)=立現=の3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄さんと谷口さんは3回目、鈴木德久さんは初めての当選となった。

(2019年3月31日付紙面より)

支援者らと当選を喜ぶ濱口太史さん(左から2人目)=29日、新宮市緑ヶ丘
2019年03月31日
2 紀伊半島一周高速道路実現へ
 新宮道路など新規事業化  

 国の2019(平成31)年度予算が27日に成立し、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まった。これにより、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会に所属する新宮市、田辺市、那智勝浦町、北山村、熊野市、御浜町、紀宝町では新規事業化を広く周知するため懸垂幕を作成し、各庁舎に設置した。

 新規事業化された新宮市、熊野市、御浜町、紀宝町の市長、町長のコメントは次の通り。

  □    □

■田岡実千年・新宮市長

 一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路、紀宝熊野道路を新規事業化いただき、大変喜ばしい限りであります。悲願である紀伊半島一周高速道路がいよいよ現実のものとなり、これまでご尽力賜りました関係各位に深く感謝申し上げます。高速道路は全ての区間がつながってこそ、最大の効果を発揮するものであり、「地域創生」「国土強靱(きょうじん)化」「地域の安全・安心」を実現するため、紀伊半島一周高速道路の一日も早い完成に向け、今後も関係各位と連携し、円滑な事業進捗(しんちょく)を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

  □    □

■河上敢二・熊野市長

 事業中の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は早期開通に向けて大きく前進しており、熊野道路の用地取得も市職員を派遣している三重県の近畿道紀勢線推進プロジェクトチームにより順調に進められており、紀伊半島一周高速道路が現実の計画となったことを大変喜んでおります。

 これまで「熊野尾鷲道路建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してきましたが、一つの区切りとなりました。今後も国や県、そして地域関係者とも連携し、円滑に事業進捗が図られるよう積極的に協力してまいります。

  □    □

■大畑覚・御浜町長

 御浜町内の国道42号は南海トラフ巨大地震の津波時に全区間浸水する想定となっており、災害拠点病院として再整備した紀南病院が有効に機能しないだけでなく、紀宝熊野道路がなければ他地域からの救援すら受けることが困難です。近畿自動車道紀勢線は人命だけでなく、町の命運すらも左右する「命の道」と考えております。

 当町は新規事業化、早期完成を強く要望するだけでなく、県や町民の皆さんの協力を頂きルート帯の地籍調査を先行して進めてきました。今後も国や県、地域の皆さんと連携し、円滑な事業の進捗を図ることができるよう努めてまいります。

  □    □

■西田健・紀宝町長

 7市町村で「近畿自動車道紀勢線(熊野市~新宮市間)建設促進期成同盟会」を組織し、近畿自動車道紀勢線の全線事業化、早期整備を強く要望してまいりました。

 今回の新規事業化により近畿自動車道紀勢線全線が事業化されたことは、昨年度の新宮紀宝道路工事着手に続き、早期整備に向けて大きく前進したこととなり、誠に喜ばしい限りです。

 紀宝熊野道路、新宮道路が一日も早く供用されることを強く期待し、引き続き、国や県、関係各位と緊密に連携し、円滑な事業進捗を図ることができるよう全力で取り組んでまいります。

(2019年3月31日付紙面より)

新規事業化の懸垂幕を掲げる=29日、新宮市役所
新規事業化された2区間を含む近畿自動車道紀勢線(和歌山県提供)
2019年03月31日
3 クマノザクラが満開
 新宮市・神倉神社  

 世界遺産に登録されている神倉神社(新宮市)の拝殿に近い樹林の中で1本の「クマノザクラ」が満開となり、観光客らの目を楽しませている=写真・29日撮影

 クマノザクラは昨年、約100年ぶりに確認されたヤマザクラの新種で、花びらが少しピンク色をしているのが特徴。

 植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二副会長の話によると、樹林の中の桜は確実にクマノザクラで、拝殿前の2本は別種のヤマザクラだという。

 クマノザクラが、国道42号沿いなど麓から神倉神社と一緒に見える位置にあるので、当地方の自然に興味のある観光客らの案内に役立つものと思われる。

(2019年3月31日付紙面より)


2019年03月31日
4 成川地区に高台整備
 災害時の活用や交流の場に  (紀宝町 )

 2017年度から整備を進めてきた紀宝町成川の成川地区高台が完成し、29日、竣工(しゅんこう)式があった。

 高台は海抜約47㍍にあり、防災対策用地として14年度に約2000平方㍍の一次避難広場、防災備蓄倉庫、耐震性貯水槽を整備。今回、さらなる用地の確保を目的に、約7000平方㍍の広場を整備した。

 今後、災害時の活用をはじめ、平常時でも地域住民の交流や憩いの場として利用できる防災公園として整備を進めていく。

 竣工式では西田健町長、莊司健町議会議長、濱地宏枝・成川区長らがテープカットした。西田町長は「引き続き『人の命が一番』を基本に安心・安全な町づくりに取り組みたい」とあいさつした。

 来賓祝辞の後、竣工を記念してクマノザクラを植樹した。濱地区長は「高台は災害時に仮設住宅が建設されると聞いた。避難場所としても使えるので、心配事が一つ減った」と話していた。

(2019年3月31日付紙面より)

高台の竣工を祝してテープカットする関係者=29日、紀宝町成川
クマノザクラを植樹する濱地宏枝・成川区長(左)ら
2019年03月31日
5 紀和路に満開のクマノザクラ  熊野市  
2019年03月31日
6 各市町村で期日前投票  東牟婁郡では7カ所  (和歌山県議選 )
2019年03月31日
7 素直な心で頑張って  太地こども園で卒園式  (太地町 )
2019年03月31日
8 多くの来場者でにぎわう  加寿地蔵尊でさくらのかい  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
9 街中のソメイヨシノ見頃に  31日までライトアップ  (那智勝浦町 )
2019年03月31日
10 色とりどりの花を楽しむ  タウンガーデン「はなまつり&バザー」  (新宮市 )
2019年03月31日
11 中曽公園で清掃活動  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年03月31日
12 思い出の園舎巣立つ  公立保育所で修了式  (紀宝町 )
2019年03月31日
13 2期連続で無投票当選  熊野市・南牟婁郡選挙区  (三重県議選 )
2019年03月31日
14 優勝「ゴールド・ロジャー」  第13回フットサル大会  (串本町 )
2019年03月31日
15 理解深めて接し方考える  認知症サポ養成講座受講  (南紀串本観光協会 )
2019年03月31日
16 感謝込めて送り出す  新宮市退職者発令式  
2019年03月31日
17 お悔やみ情報
  
2019年03月19日
18 アマゴ5千匹を放流
 熊野川きらきら清流まつり  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、瀬古伸一郎会長)は17日、新宮市の熊野速玉大社下河川敷で「熊野川きらきら清流まつり」を開催した。アマゴの稚魚放流や餅まきなどがあり、約2000人(主催者発表)でにぎわった。

 世界遺産の熊野川への関心と環境保全意識を高めてもらおうと、おととし、同部が設立30周年を記念して開催。3回目となる今回は、強風のため一部プログラムを変更して行われた。多数の飲食店が並ぶ会場で、ダンスや太鼓のステージ、親子木工体験、御船島周遊体験、紀南河川国道事務局による市田川浄化事業15周年パネル展などがあった。

 放流したアマゴは近畿大学水産研究所新宮実験場(同市高田)で人工ふ化、飼育された稚魚(体長約6~7㌢)。アマゴの降海型であるサツキマスは生息数が激減しており、環境省は絶滅危惧種に指定している。

 同大学はサツキマスの保護と優良個体の安定的生産を目的に2011年から海水で4カ月間、飼育した親魚から採卵していて、サツキマスを新宮の名物にすることを目指している。多くの親子連れが放流に参加し、子どもらは「元気でね」などとアマゴの稚魚を見送っていた。

 瀬古会長は「一刻も早く清流の姿を取り戻したい。熊野川を、アマゴが帰ってくるようなきれいな川にすることができれば」とあいさつ。同まつりの向井康博実行委員長は「強風の中、多くの人に来ていただいた。感謝を申し上げます」と話していた。

(2019年3月19日付紙面より)

アマゴの稚魚を放流する子どもら=17日、新宮市の熊野速玉大社下河川敷
大勢の人が餅まきに参加した
2019年03月19日
19 環境守り集えるように
 那智海水浴場クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は16日、那智海水浴場でクリーン作戦を実施した。町内12団体や町民ら60人が参加。流木やごみなど約910㌔(大きな流木を除く)を拾うなど、清掃活動に取り組んだ。

 クリーン作戦は毎年恒例の行事。町が各団体や町民に呼び掛け行われた。今回、連合和歌山紀州熊野地域協議会・新宮東牟婁地区協議会(廣末顕二議長)がこの日に海水浴場でクリーンキャンペーンを実施することから町も同日に開催する運びとなった。しかし、当日の雨の影響から連合のキャンペーンは延期となったため、町だけで実施した。

 参加者らは協力してプラスチックなどのごみを拾い、大きい流木はチェーンソーで細かくして軽トラックに積み込んだ。

 堀順一郎町長は「毎年、皆さんの協力で行われている。連合さんのほうは中止になったが、メンバーの方も参加してくれているのでありがたい」と述べ、「800㍍のビーチは県下でも珍しい。きれいにして環境を守る。有効に利用して多くの人が集える仕組みづくりが重要となる」と語った。

 また、場内には流木を用いたブランコのオブジェや町内の3団体が作った作品も並び、撮影スポットとして人気となっている。4月中に撤去予定だが、見物に訪れる人は現在も多いという。

 参加した新宮市立王子ヶ浜小学校4年生の関彰宏君は「みんなでごみ拾いができて楽しい。きれいになってすっきりする。流木で作ったオブジェはごみがリサイクルされていて素晴らしい」と笑顔で語った。

 参加した団体は次の通り。

▽那智勝浦町観光協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町民宿組合▽南紀くろしお商工会▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦ロータリークラブ▽那智勝浦町建設業組合▽和歌山東漁業協同組合那智支所▽浜ノ宮区▽熊野交通(株)勝浦営業所▽東牟婁振興局(地域振興部企画産業課、新宮建設部管理保全課)▽行政無線の呼び掛けで集まった町民▽連合和歌山のメンバー

(2019年3月19日付紙面より)

清掃活動を行う参加者ら=16日、那智勝浦町の那智海水浴場
2019年03月19日
20 最後の卒業生7人巣立つ
 大島中で卒業式と閉校式  (串本町 )

 串本町立大島中学校(布引伸幸校長、生徒7人)が16日、卒業式と閉校式を開いた。卒業式では最後の卒業生7人が巣立ち、閉校式では島民ら約350人が大島中に込められた思いを胸にしながら72年にわたる学校史を締めくくった。

 同校は1947(昭和22)年4月に旧大島村立大島中学校として創立し、その4年後に現在の敷地に旧校舎を得て移転、96(平成8)年にはトルコ共和国も支援する形で現校舎が完成するなどの学校史を紡いできた。

 近年は少子化に加え校区外通学希望者増にも拍車が掛かり、2017(平成29)年度以降は入学者がゼロに。在校生は他校編入ではなく大島中で卒業することを選び、全員が巣立つ本年度末で閉校することになった。

 卒業式には田嶋勝正町長や、生徒の希望に応えて駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使も出席。担任の中澤弘奈教諭に続いて入場した卒業生7人は個々に卒業証書を受けた。

 布引校長は7人の中学校での姿を振り返り、「大島中に残りたいという選択は間違っていなかったか。皆さんが大島中で良かったと思えるよう何事にも取り組んでくれたから、教員も負けずに頑張ることができた。今日感謝すべきは私たち教員かもしれない。皆さんはこれから大島中が与えられなかった大人数の競争の中で戦うことになる。心が折れそうになり可能性がないと思うこともあるだろうが、そのときは大島中を思い出してほしい。努力の邪魔をするのは他人ではなく自分。志あるところに道は開ける。夢を持ち、自分と戦い、人生を切り開くことを強く願う」と式辞を述べた。

 潮﨑伸彦教育長が告示、来賓を代表して田嶋町長と育友会を代表して伊勢谷千代美さんが祝辞を披露。布引校長から卒業生の伊勢谷詠さん、伊勢谷英克会長から植田航平君に卒業記念品を贈り、卒業生の母親7人が言葉と歌を贈った。

 卒業生を代表して西本光羽さんは「2年の1学期に話し合い、みんなで大島中に残る決断をしたことに後悔はない」と思いを掲げて3年間の思い出を語り、7人全員で先生や家族の存在の大きさを振り返って感謝。中谷さくらさんのピアノ伴奏で別れの歌『仰げば尊し』を斉唱し、拍手を受けながら退場した。

  □     □

大島中の思いを心の中に



 閉校式は卒業式後に行われ、約350人が集まる盛況の中開会した。

 72年間で送り出した卒業生数は2596人。式典で布引校長は、大島中は地域のつながりの強さが特色だったことを学校史や校歌を通して振り返り「創立時に生徒がデザインした校章の3枚の葉は大島、須江、樫野を指し、大島中はその要として3地区をつないできた。72年たってもその思いは同じ。大島中は今日で閉じるが、これからも校章の通り3地区がつながり、紀伊大島として発展することを願う」と期待した。

 田嶋町長と同式実行委員会の稲田賢会長もあいさつを述べ、72年の学校史を振り返る映像上映後に卒業生7人を代表し福島夕夏さんが「閉校を考える話し合いで意見が分かれ対立したのは嫌だったけれど、大島中に残ることになり、最後の卒業生としてふさわしいかは分からないが3年間走り続けて良かったと思う。最後まで見守り続けてくれた先生、保護者、地域の皆さま、今までありがとうございました」と思いを掲げた。

 布引校長とメルジャン大使が卒業生の山下詩織さんと中西真央さんに閉校記念品を贈り、同町教育委員会を代表して潮﨑教育長が謝辞を披露。校歌などを斉唱し、布引校長から潮﨑教育長に校旗を返納した。

 式典後は3地区の獅子舞保存会が共演し、老人クラブ会員有志が地踊り、航空自衛隊串本分屯基地隊員有志がファンシードリルを披露。最後は餅ほりで締めくくった。

(2019年3月19日付紙面より)

大島中で過ごした3年間を振り返り感謝する卒業生=16日、串本町立大島中学校
閉校まで共に過ごした生徒と教職員の皆さん
校旗を返納し72年の学校史に節目をつける布引伸幸校長(右)
2019年03月19日
21 旬のクロマグロで活気
 100㌔超え3本揚がる  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が日本一(農林水産省・産地水産物流通調査)の那智勝浦町築地・勝浦地方卸売市場で18日、脂の乗った旬のクロマグロが3本揚がり、市場が活気づいた。

 3本のうち最大の207㌢・183㌔のクロマグロは、徳島県の第28勝丸が14日に釣り上げた。1㌔当たり15400円で競り落とされた。続いて高知県の蛭子丸は139㌔と161㌔のクロマグロを水揚げし、それぞれ1万円前後の値が付いた。

 同市場でのクロマグロのシーズンは1月から5月まで。昨年2月は200㌔を超えるクロマグロが揚がり、同3月には市場歴代最大の450㌔の大物が揚がった。県漁連勝浦市場は、昨年に比べるとスタートは遅いが、キハダマグロが多く揚がっているという。太田直久参事役は「ちらほら(クロマグロが)揚がりだした。シーズンこれからに期待したいですね」と話していた。

(2019年3月19日付紙面より)

蛭子丸の船倉から引き揚げられる161㌔のクロマグロ=18日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月19日
22 自分らしさを出して
 池上巧馬君が支部選抜に選出  (和歌山南紀ボーイズ )
2019年03月19日
23 第10回大会が開幕
 決勝戦は神倉と串本が対戦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月19日
24 美しく長持ちを  上野展望台で塗装作業始まる  (宇久井ビジターC )
2019年03月19日
25 一般質問に2議員  太地町議会3月定例会  
2019年03月19日
26 祖父敬い日本一周の旅  太地町出身の下地祥太さん  
2019年03月19日
27 大衆演劇通じて絆学ぶ  人権啓発講演会・ふれ愛講座  (新宮市 )
2019年03月19日
28 もんきりあそびを体験  鵜殿図書館で体験講座  
2019年03月19日
29 6000体が市内を彩る  熊野街道ひなめぐり  (熊野市 )
2019年03月19日
30 笑顔満開・253人に喜びの春  木本、紀南高校で合格発表  
2019年03月19日
31 全国コンで地方創生賞獲得  ㈱岩谷の『紀州梅真鯛梅』  (串本町 )
2019年03月19日
32 お悔やみ情報
  
2019年03月12日
33 捕鯨について考える
 米国人大学院生らが訪問  (太地町 )

 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(横浜市)の留学生らが太地町や捕鯨について考えるツアーがあった。9日から10日にかけて、大学院生ら9人が町の要所を巡り、地元漁師や町民と交流した。

 太地町在住で同センターOBのジェイ・アラバスターさん(44)が主催し、漁協や役場が協力。専門分野のさまざまな大学院生や研究員が参加した。アラバスターさんは「多くの若い学生に太地町を紹介したい。冷静に美しい町を体験してほしい」と話した。一行は9日、追い込み漁が行われる畠尻湾、町立くじらの博物館を巡り、7月から31年ぶりに商業捕鯨を再開する捕鯨船「第七勝丸」に乗船した。

 同センターは日本を研究する専門分野などで対応ができる高度な日本語を習得する機関。1961年設立のスタンフォード・センターを前身として63年に設立された。ハーバード大学やプリンストン大学などの14校が加盟している。

 畠尻湾ではイルカ追い込み漁を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』について、町で起きた事実を聞いた。続いて、くじらの博物館で、同町学芸員の櫻井敬人さんから約400年前に始まった古式捕鯨の説明を受けた。水族館では、飼育員との質疑応答があった。午後からは「第七勝丸」の船内を見学し、漁協の貝良文参事らから調査捕鯨と商業捕鯨の違いや漁の方法、船での生活について学んだ。

 ウィスコンシン大学フルブライト博士研究員のベイリー・アルブレクトさん(29)は「捕鯨については米国では反対が多いですが、知識や情報が不足している」と話した。カナダ人のマシュー・ミックレランさん(35)は「(太地町は)とても静かできれいな町。貴重な機会だった」と感謝していた。

(2019年3月12日付紙面より)

捕鯨を考えるツアーで、イルカと触れ合う米国大学院生ら=9日、太地町立くじらの博物館
小型捕鯨船「第七勝丸」の船内を見学した
2019年03月12日
34 「さようなら、また来てね」
 にっぽん丸を見送り  (新宮市 )

 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6㍍、2万2472㌧)が9日午後5時ごろ、「新宮港梛(なぎ)の木見送り隊」や地元太鼓グループ「紀宝楽」に見送られ、新宮市三輪崎の新宮港から神奈川県の横浜港に向け出港した。

 今回のクルーズ名は「にっぽん丸で航(い)く 熊野古道プレミアム」。客船は8日午後5時ごろ、新宮港に入港。乗客らはその日の夜、熊野速玉大社で「秋川雅史スペシャルコンサート」を観覧し、9日には熊野古道歩きや観光などを楽しんだ。

 出港に伴う見送りセレモニーでは、昨年12月に新宮港が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018特別賞」を受賞したことを記念し、田岡実千年市長や濱口太史県議らがくす玉を割って祝った。田岡市長は乗船客の来熊に感謝を述べ、「多くの人が新宮港を利用してくれたことが賞を頂く大きな力となった。開港40周年を迎える節目の時にうれしい報告となりました」とあいさつ。濱口県議は梛の木見送り隊の取り組みや、熊野速玉大社の御神木である梛の意味などについて説明し「熊野は癒やしとよみがえりの地。日々の生活に疲れたとき、悩んだときは、ぜひこの地をまた訪れてください」と呼び掛けた。

 紀宝楽の勇壮な演奏が響く中、にっぽん丸は出港。見送り隊や市民らの「さようなら、また来てね」の声に、乗客らは「ありがとうございました」「また来るね」などと応えていた。次回は29日(金)にスターレジェンドの入港を予定している。

 新宮市では、新宮港を旅立つクルーズ客船を一緒に見送る「梛の木見送り隊」会員や外国語ボランティアを募集している。問い合わせは市企業立地推進課(電話0735・23・3333)まで。

(2019年3月12日付紙面より)

旗を手に出港を見送った=9日、新宮港
特別賞受賞を記念してくす玉を割った
2019年03月12日
35 ちょうちん200個を寄贈
 古座川町の桜まつり実行委に  (第三銀行 )

 第三銀行(岩間弘取締役頭取)=三重県松阪市=が8日、古座川町の桜まつり実行委員会(会長・西前啓市町長)にちょうちん200個を寄贈した。

 同まつりが開かれる佐田地内では例年、区民が約3000本あるとされるソメイヨシノの開花時期に合わせてちょうちんを飾り付け、夜半に点灯して情感を盛り上げている。近年は区民の高齢化に伴い、役場の若手職員も協力。今年は18日(月)に設置をし、23日(土)前後の開花状況を見て点灯を始める予定だという。

 設置範囲は、串本町消防本部七川分駐所そばからおおじゃの森までの国道371号沿い(今津橋~佐田桜の広場間を除く)と同森駐車場や佐田桜の広場。役場地域振興課によると経年劣化による配線など各資材の減少で現在飾っているちょうちんの数は未知だが、今回の寄贈によりかなりの割合で更新が進むと見込んでいる。

 この日は浅野章・取締役常務執行役員、小松正実・営業本部紀州地区営業部長兼地方創生推進地区統括、同本部ソリューション営業部地域振興課の清水久史課長、古座支店の山本繁支店長が来庁。西前町長と仲本耕士副町長、洞内宏文地域振興課長が応対し、ちょうちんの寄贈を受けた。

 浅野・取締役常務執行役員は「古座川町の歴史と伝統のある桜まつりにご利用いただき市民に喜んでいただけるとのことで、一つの地域貢献ができたのかなと思う。引き続き地域の皆さまのためにできることをしっかりとやっていきたい」とあいさつ。

 西前町長は「(早咲きの)ヤマザクラがクマノザクラに変わったというか、今は一つの転機かなと思っている。クマノザクラをメインにした取り組みを皆さまと共に広げ、サクラのまちづくりに頑張っていこうと思っているので、今後とも協力を賜ることを切に願いたい」と述べて感謝した。

 同銀行は過去にもちょうちんを寄贈していて、今回は10年ぶりとなる。同実行委員会は31日(日)午前10時~午後2時、佐田桜の広場を拠点にして桜まつりを開く予定。

(2019年3月12日付紙面より)

西前啓市町長(右)にちょうちんを託す浅野章・取締役常務執行役員(中)ら=8日、古座川町役場
2019年03月12日
36 人命救助の心得など学ぶ
 新宮市と北山村が連携訓練  

 新宮市消防本部(川嶋基正消防長)は10日、北山村大沼の村立北山中学校体育館で北山村消防団(中瀬古武雄団長、68人)と連携訓練を実施した。市から7人、村から37人が参加し、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の取り扱いなどの訓練を行い、有事に備えた。

 村は2016年4月から消防団に関する事務、消火栓や防火水槽の維持管理などを除く消防事務を市に委託している。救急搬送や火災が発生した際は、市消防署熊野川消防出張所(同市熊野川町日足)から救急車や消防車が出動している。村役場(大沼)までの所要時間は約30分。村にはポンプ車など消防車両が4台ある。

 連携訓練は今回で3回目。団員らは佐藤春樹・救急救命士の指導で、心配蘇生法の重要性やAEDの使用法を学んだ。実践訓練を通して救命処置の必要性や重要性を習得し、救命率の向上を図った。

 訓練を終え、川嶋消防長は「反省や検証をして悪いところなどを話し合い、訓練を繰り返していくことが技術と知識の向上につながる」と講評。中瀬古団長は「人命救助は重要な任務の一つで、今日の訓練は意義深いものだった。貴重な体験を糧に、事故や災害などにおける適正な対応へとつなげていければ」と話していた。

(2019年3月12日付紙面より)

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