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2019年02月27日
1 植樹通し意識育む
 王子幼稚園で緑化活動  (県鳥獣保護管理員連絡会 )

 新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)と和歌山県鳥獣保護管理員連絡会(海野和浩会長、会員数51人)は25日、同幼稚園で「実のなる木植樹事業」を実施した。同会員5人、県職員4人、同園児20人らは協力し合ってイロハモミジ、ナンテン、クヌギ、コナラの4種類の苗木を園庭の花壇に植樹した。

 県鳥獣保護管理員連絡会は自然保護の重要性に鑑み、野生鳥獣の保護および管理、適正狩猟など、鳥獣行政の推進に協力し、業務の円滑な遂行を図ることを目的に、県知事より委嘱された鳥獣管理員で構成されている。毎年県民の善意により集められた緑の募金を財源とした「緑の募金事業」を活用し、地域住民の自然保護意識を育む目的で緑化活動をしている。鳥類や小動物の良好な生育環境の形成を図る目的もあり、今年で31回目の活動となる。

 植樹開始に当たり、同会の下忠文・東牟婁支部長が「けがのないように気を付けて」とあいさつ。園児らはあらかじめ花壇に掘られた穴に苗木を植え、スコップで順番に土を掛けていった。会員は園児らに「木が倒れないように見守ってあげてね」「みんなが6年生になる頃には大きくなってるよ」などと語り掛け、植樹の様子を見守った。

 東牟婁振興局の久保田清之・健康福祉部長は「季節ごとに姿を変える苗木を見て、自然の大切さに関心を持ってもらえたら」と述べ、園児らに「皆さんと同じようにすくすく育っていくのを楽しみにしています。日々の手入れをして、大切に育ててください」と呼び掛けていた。

 県では、毎年新緑の春季(3~5月)と紅葉の秋季(9~10月)を中心に「緑の募金運動」を実施している。集められた募金は、毎年7月ごろに募集する「緑の募金事業」などによって、県内各地域の森林整備や緑化活動などに活用されている。

(2019年2月27日付紙面より)

協力し合い4種類の苗木を植えた=25日、新宮市立王子幼稚園
2019年02月27日
2 多くのステージに来場者沸く
 色川大文化祭盛大に開催  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の色川山里文化クラブ(千葉智史会長)は24日、同町田垣内の籠ふるさと塾で「第11回色川大文化祭」を開催した。踊りや劇、歌など盛りだくさんのステージ披露や内容に集まった地域住民ら約150人は大きな拍手を送り、会場は終始にぎわった。

 大文化祭は毎年恒例の人気の催し。千葉会長は「この日のために出演者の皆さんは、たくさん練習をしてきてくれた。また、多くの力作も並んでいます。時間の許す限り、ステージを楽しんでください」とあいさつした。

 トップバッターは同町立大野保育所の園児ら9人が務め、童謡「たき火」を歌い、皆勤出演している江戸芸かっぽれが場を盛り上げた。さらに手品、合唱、ダンス、漫才、空手演武、バンド演奏などが行われた。なかでも初参加の色川郵便局の局員ら10人が日々、練習に打ち込み、仕上げた昭和を代表する音楽番組を独自に再現した「ザ・ベストヘン!?」は会場を沸かせた。軽快なトークの司会役と完成度の高い踊りや歌を披露する歌手役の演出に、笑い声や拍手が送られた。

 会場内には住民らによる絵、書、盆栽、生け花などが展示されたほか、おまぜや赤飯、カレー、焼き餅などが販売された。

 町内在住の80代女性は「毎年楽しみにしています」と笑顔で語った。

(2019年2月27日付紙面より)

展示された作品に足を止める=24日、那智勝浦町田垣内の籠ふるさと塾
色川郵便局のステージが会場を沸かせた
催しを楽しむ来場者ら
2019年02月27日
3 歩くことを軸にし合同活動
 わかやまシニアエクササイズの自主8グループ  (串本町 )

 串本町保健センター主催のわかやまシニアエクササイズ自主活動グループを対象にした合同交流会が22日に同町立体育館であり、同グループに属するメンバーや保健推進員45人が歩くことを軸にした合同活動に取り組んだ。

 同エクササイズは和歌山大学教授の本山貢さんが県と共同考案し奨励する▽準備運動▽ストレッチ運動▽ステップ運動▽筋トレウオーク―の4要素からなる高齢者向けの軽運動群で、基本3カ月間の体験メニューで成果を実感した人が仲間づくりの面でも功を奏する自主活動グループを結成して継続する形で実践の裾野が広まっている。

 同町域では現在▽ハーモニー(串本1)▽大島さくら▽お元気プロジェクト串本2▽お元気プロジェクト有田▽お元気プロジェクト田並▽はまゆう(潮岬)▽お元気プロジェクト古座▽田原自主トレ隊―が結成され、仲間内で取り組む中でこの運動を長く続ける工夫を重ねている。同日現在、8グループ全体で150人が所属し、月2~4回の頻度で各地域の集会施設に集まり活動しているという。

 この日開かれた合同交流会は、同町が介護予防目的で展開する事業「お元気プロジェクト」の一環。規定のメニューの繰り返しで単調になりがちな自主活動に刺激をもたらす目的で、おおむね年1回開いている。今回は同町地域おこし協力隊の隊員で町民への運動習慣の普及に取り組む木戸俊秀さんを講師として迎える形で計画し、8グループのメンバーに参加を呼び掛けた。

 木戸さんは「ウオーキングの効果的な方法と注意点」と題して準備運動や筋力トレーニング、ストレッチに取り組むときのポイントを解説。併せて「歩く」と「○○」といった具合に二つの事柄を同時にこなすことを強調して意識付けた。メンバーはそれらの実践を通して日頃の自主活動で培った筋力の活用の幅を広げる視点を培い、同じ町で同エクササイズに励む仲間との交流も深めた。

 同日現在、同エクササイズの体験メニュー実施の予定はないが、一部を除くグループが若干名の新規メンバーを募集している。詳細の問い合わせは同センター(電話0735・62・6206)まで。

(2019年2月27日付紙面より)

歩くことを軸にした合同活動を主導する木戸俊秀さん(右)=22日、串本町立体育館
「歩く」と「蹴る」を同時にこなすことに挑戦する自主活動グループのメンバー
2019年02月27日
4 日頃の意識が命を守る
 森岡茂夫さんが防災講習会  (乳幼児の命を守る会 )

 新宮市で活動する子育て支援の団体でつくる「乳幼児の命を守る会」(勢古啓子委員長)は23日、市保健センターで防災講演会を開いた。約20人の参加者を前に、1級建築士で防災士の森岡茂夫さんが「災害から子どもの命を守る」をテーマに話した。

 同会は2011年の紀伊半島大水害を教訓として、乳幼児や子どものいる家庭の防災意識を高めようと13年に発足。親子で楽しみながら学んでもらおうと、防災キャンプを行うなどさまざまな催しを開いている。

 南海トラフ巨大地震が起こった場合、最悪のケースで約32万3000人の死者数が予想されている。内訳は▽建物の倒壊8万2000人▽地震火災1万人▽津波23万人▽その他(塀の倒壊など)30人―など。森岡さんは「災害は起きてからでは遅い。起きる前にどうやって安全性を確保するか、それが一番大事。命を守るのは日頃の意識」と呼び掛けた。

 森岡さんは、東日本大震災の際に多くの住民が亡くなった宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区において、ただ一人も犠牲者を出さず「閖上の奇跡」と呼ばれるようになった市立閖上保育所を紹介した。当時の同保育所長・佐竹悦子さんの防災意識が強く、普段から訓練を繰り返しては防災マニュアルを更新していたことなどに触れ、「奇跡を起こしたのは先生たち。普段からここまで考えているのかと感銘を受けた」。

 佐竹さんら職員は園児らに恐怖心を与えないように、避難している間もお話をしたり歌を歌ったり、避難所ではお遊戯やゲームなどをして子どもたちをなだめながら命を救った。森岡さんは「奇跡って偶然の上に起きるものではない」という佐竹さんの言葉を紹介。「小さいお子さんがいる家庭にとって、とても良いサンプル」と述べ、普段から想像力を働かせて災害に備えるべきと訴えた。

 森岡さんは「小さい子どもには全てが凶器となり得る。家具にストッパーを付けるなど全てに対してあらゆる対策を」と喚起。ベッド型シェルター「防災ベッド」や、通電火災を防ぐブレーカー自動遮断装置、段ボールベッドなどを紹介し「日本では避難所の国際基準である『スフィア基準』が守られていない。行政も知らないケースがある。各自治体が準備できるように、市民の皆さんが意識を持ち、発信していくべき」と話していた。

(2019年2月27日付紙面より)

約20人が聴講した防災講演会の様子=23日、新宮市保健センター
森岡茂夫さん
2019年02月27日
5 河田さん、坂本さんが優勝 グラウンドゴルフ三和大会 
2019年02月27日
6 総合優勝は新高陸上部 第9回太地町くじら浜公園駅伝大会 
2019年02月27日
7 全日制平均倍率0・93倍  県立高校入試出願状況を発表  (和歌山県教委 )
2019年02月27日
8 訓練重ね有事に備える  新宮市福祉センターで避難訓練  
2019年02月27日
9 住民投票条例制定を本請求  「つくる会」請求代表者らが市へ  (新宮市 )
2019年02月27日
10 アシビが花盛り  熊野地方  
2019年02月27日
11 49人が熱戦を展開  5児童館交流「ドッジビー大会」  (新宮市 )
2019年02月27日
12 小中学生作品269点展示  橋杭小で学校版画展串本展  (串本町 )
2019年02月27日
13 伸び伸びと遊びを楽しむ  串本小学校で「忍者修行」  (串本町 )
2019年02月27日
14 重要課題に取り組む  鈴木英敬知事が事務所開き  (三重県知事選 )
2019年02月27日
15 スポーツボイスを体験  紀宝町で初の取り組み  
2019年02月27日
16 市町対抗駅伝の結果を報告  紀宝町教育委員会会議で  
2019年02月27日
17 4月3日に完成式典  3月22日に改修工事完了  (鵜殿運動場 )
2019年02月27日
18 特選に吉田澄子さん 写連紀南支部県本部顧問審査1月優秀作品 
2019年02月27日
19 お悔やみ情報
  
2019年02月17日
20 100㌧の雪山設営
 17日の「雪まつり」前に到着  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場前に16日、翌17日に開催される「第24回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が設営された。

 昭和61年に始まった、南国の子どもと雪の触れ合い企画。

 17日は午前8時30分から雪山を開放。「熊野朝市」や物産展、バザーが開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雪像コンテストや近くの機関車公園ではヤギや犬との触れ合いコーナーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが繰り広げられる。

 当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くのパルスイン勝浦、ホテル浦島駐車場、築地の中西商店前、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。午前8時~11時、午後1時~3時の間、那智漁港から茶ケ浦間をピストン運行する。バスに乗ると、珍しい景品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。

(2019年2月17日付紙面より)

雪山の完成を待つ子どもたち=16日、那智勝浦町築地
2019年02月17日
21 体育文化会館で初合宿
 神戸大学卓球部  (那智勝浦町 )

 神戸大学の卓球部は14日、那智勝浦町入りし、18日(月)まで町体育文化会館で春季合宿を行っている。初日の14日は合宿参加メンバー36人を迎え、町観光協会の花井啓州会長らが出席して歓迎式が開かれた。

 歓迎式には町、同協会のほか、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、同町民宿組合、休暇村南紀勝浦の代表者や関係者、町体育協会元卓球部長の中西毅さんが出席した。

 同大学卓球部の合宿は同町では初。合宿責任者の津田健裕さん(20)によると、同町での合宿経験を持つ近畿大学や同志社大学の担当者の薦めもあり、同町に決めたという。合宿は、春と夏の2回実施しており、春季は親睦を兼ねて大阪市立大学など関西の六つの大学の卓球部からゲストを受け入れ全体のレベルアップを図っている。

 歓迎式では堀順一郎町長の歓迎のメッセージを町観光企画課の職員が代読。花井会長は町内の名所を紹介し、「今後もぜひ来町を」と呼び掛けた。旅館組合の職員が、平安衣装姿で学生らにお土産のタオルを手渡し、飲料の差し入れもあった。

 女子主将の仲絢香さん(20)は、「バスで移動中に見た海がとてもきれいでした」。男子副主将の前田忍さん(20)は「春季関西学生リーグ1部入りを目指しています。今回の合宿で力を付けたい。時間はないと思いますが、那智山に興味があります」と話し、町を挙げての出迎えに感謝の言葉を述べた。

(2019年2月17日付紙面より)

神戸大学の合宿初日に集まった皆さん=14日、那智勝浦町体育文化会館
出迎えに感謝する前田忍男子副主将(左)、仲絢香女子主将
2019年02月17日
22 地元の企業知っとこ!
 高校生対象に企業説明会  (新宮市 )

 ふるさとUターンフェア実行委員会は14日、新宮市立総合体育館で「地元企業知っとこガイダンス2019」を開催した。地方公共団体、サービス業、金融業など20社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校(12人)、県立新翔高校(80人)、三重県立紀南高校(91人)の生徒ら計183人が参加した。

 高校生たちに地元で働くことの良さを知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止しようと新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する同委員会が開催。今年で3回目となる。

 開会にあたり、勢古口千賀子・実行委員長が「就職する方はもちろん、進学する方にも、進学先で地元の良さを広めていただきたい」などとあいさつ。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から説明を受けた後、気になったことについて質問した。

 新宮高校の坂本健一さん(2年)は「そこで働いている人たちが説明してくれることによって、職場や人の雰囲気が感じられて良かったと思います」と話していた。

(2019年2月17日付紙面より)

183人の高校生が参加したガイダンスの様子=14日、新宮市立総合体育館
2019年02月17日
23 認知症予防に効果あり
 音楽体操の研究結果を報告  (紀宝町 )

 御浜・紀宝フォローアップ・プロジェクトの結果説明会が15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。

 三重大学附属病院認知症センターの佐藤正之センター長が、認知症予防を目的に両町で実施してきた「音楽体操」の効果を発表した。

 両町と三重大学、ヤマハ音楽振興会の産学官連携で2011年度から御浜・紀宝プロジェクトが始まった。「音楽付きの運動は音楽なしの運動より認知機能への効果が高い」と仮説を立て、地域の健常高齢者を対象に音楽あり・なしの運動を1年間行い、その前後での認知機能の変化を調べてきた。

 対象者の肺活量や視空間認知、記憶検査などを検査した結果、運動は体と脳に良く、音楽が付いた運動はさらに脳に良いことが明らかになった。

 紀宝町では取り組みを継続しようと、13年度から音楽体操の「きほうまちかどエクササイズ」を開始。今年度は61人が参加し、月に3回、音楽に合わせた運動に取り組んでいる。

 説明会にはエクササイズの教室生ら60人が参加。佐藤さんは、認知症に対する音楽療法やプロジェクトの経過などを報告した。

 13年度から5年間の効果を17、18年度にフォローアップ・プロジェクトとして検証してきた。

 佐藤さんは5年間の変化をデータで示した上で、「運動回数が多いほど、記憶と精神運動速度がより良好になる。現時点で認知症の予防効果が科学的に認められている活動は運動であり、音楽を組み合わせることでその効果が増強されることがプロジェクトで分かった」とまとめた。

(2019年2月17日付紙面より)

60人が参加したプロジェクトの結果説明会=15日、紀宝町のまなびの郷
1月に行われた「きほうまちかどエクササイズ」
2019年02月17日
24 決算報告や役員改正など 新商(新翔)高校同窓会総会 (新宮市)
2019年02月17日
25 学校版画展審査会  17日まで三輪崎小で「新宮展」  (東牟婁地方美育教会 )
2019年02月17日
26 ジュニア駅伝に向け出発  家族、関係者らを前に健闘誓う  
2019年02月17日
27 地域の課題知り解決策検討  大阪市立大学が新宮市へ  
2019年02月17日
28 読書環境とまちづくり  図書館司書らが意見交わす  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
29 三重県立高校前期選抜試験結果  後期出願受け付けは22日から  
2019年02月17日
30 テーブルマナーの心得学ぶ  尾呂志中3年生が講習会  (御浜町 )
2019年02月17日
31 議員定数特別委を設置  各委員会の委員決まる  (紀宝町議会 )
2019年02月17日
32 1日3回しっかり磨いて  鵜殿小で歯磨き教室  (紀宝町 )
2019年02月17日
33 お弓行事や剣道形奉納  下里神社で「お弓祭り」  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
34 1年の成果を披露  丹鶴幼でお茶ごっこ  (新宮市 )
2019年02月17日
35 元気な歌や踊りを披露  三輪崎保育園の園芸会  (新宮市 )
2019年02月17日
36 文化複合施設整備予算が可決 18時間以上に及ぶ議論の末 (新宮市議会)
2019年02月17日
37 お悔やみ情報
  
2019年02月13日
38 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  (新宮市 )

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員ら約20人が参列し、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に、初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていたが、第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)の祝詞奏上に続いて、みこが鈴払いの儀。杉本義和・同大社崇敬会長、濱口太史県議、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら参列者たちが神前に玉串を供え、「雲にそびゆる高千穂の」で始まる唱歌『紀元節』と国家を斉唱した。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。『神武天皇紀』(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あまのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山といわれている。

(2019年2月13日付紙面より)

唱歌『紀元節』を斉唱する参列者=11日、新宮市の神倉神社
みこによる鈴払いの儀
2019年02月13日
39 国際交流育む10年
 「ブルーム訪問記」を無料配布  (太地町 )

 太地町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)は、同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームとの国際交流を記した同町立太地中学校の生徒らの訪問記をまとめた。8日から同協会(太地町公民館事務所)で無料配布している。同協会の青少年交流事業10周年記念に発行した。

 この事業は2008(平成20)年から始まり、毎年のように相互交流を重ねてきた。本のタイトルは「オーストラリア・ブルーム訪問~交流記2008→2018~」で、ラクダに乗った子どもたちがケーブルビーチを行く姿が表紙になっている。ホームステイの日常や体験から得た国際理解、祖先への思いが写真とともにつづられ、成人した第1回の参加者、和田貴子さんらの寄稿もある。

 100年以上前にブルームには同町から多くの移民が渡り、シロチョウガイ(=南洋真珠の母貝)採取の潜水作業員として従事した。現地には大規模な日本人墓地がある。ブルームの真珠養殖産業の発展に大きく貢献したことから、1981(昭和56)年に太地とブルームは姉妹都市提携を結んだ。

 イルカ追い込み漁を批判的に描いた「ザ・コーヴ」(2009年第82回アカデミー賞受賞)公開当時、姉妹都市提携の破棄が議決されたが、撤回された。ブルーム住民らが破棄に反対した背景がある。

 「オーストラリア・ブルーム訪問~交流記2008→2018~」の問い合わせは、同協会事務所(電話0735・59・2335)まで。

(2019年2月13日付紙面より)


2019年02月13日
40 雨にひるまず奉仕重ねる
 水門神社例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島にある水門(みなと)神社の例大祭「水門祭」が9日に本祭を迎えた。今年は半ばから雨に見舞われたが、祭員一同ひるまず諸奉仕を重ねて区内外から集まった人々の注目を集めた。

 東牟婁地方でも屈指の数の奉仕奉賛を誇る同神社の例大祭「水門祭」は近年、2月第2土曜日を本祭日として営まれている。大島区内4組で当番組を持ち回るのが慣例だが、人口減に伴い当番組を軸にしつつ祭典保存会(吉田隆会長)を軸にし、区全体で営む形が定着している。

 今年は南中組(宮下漁次組長)が当番を務め、午前9時30分に同神社で御前の儀を執行。大島区民会の稲田賢区長(69)を筆頭に猪野久次宮主(69)や責任役員らと漁方、さらに田嶋勝正町長や航空自衛隊串本分屯基地の吉村雅美司令ら来賓も多数参列して主祭神に礼を尽くした。

 引き続き弓頭の滝本虎之介君(18)と稲田駿也君(17)がお的の儀に臨み、作法を交えて計12本の矢を的中。その後の的は引きちぎられ、門先の魔よけとして観客らに配られた。お的の儀以降は境内で大座の儀があり、当番組の亭主役衆が御前の儀参列者を酒と魚で接待。並行して青年団体「大同会」(吉田龍会長)が獅子舞を奉納した。

 雨はこの頃から降り始め、以降の奉仕は時間を繰り上げながら進行した。正午前に主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)の渡御が始まり、主祭神の神霊が白丁役に担がれて大島港へ向かい、その先は当船で御旅所がある苗我島を目指した。

 御旅所で神事とお的の儀を営んだ後、当船は矢倉甚兵衛さん邸を海上から遥拝して帰港。大島港では南中組選出の役者を伴った渡御の一行が扇子や軍配を振りかざして当船を招く行事「つるの儀」を営んで出迎えた。みやびやかな衣装を着た稚児役が注目を集める中、商人役の伊勢谷英克さん(44)が口上と競りを繰り広げて活気あふれる大島を描き出した。

 当船の出港を警護した櫂伝馬(かいでんま)「鶽(はやぶさ)」「鳳(おおとり)」は船上から餅をまき、大同会の吉田会長から「魂込めて死力を尽くして伝馬をこげぇ!」と激励を受け、艫櫂(ともかい)持が宣誓で応えて大島港~串本間を1往復する競漕(きょうそう)に臨んだ。先着したのは「鶽」で、艫櫂持の山下翔也さん(20)は「最初は鳳が先行したが、折り返しは僕らが先でそのままゴールした。チームワークの良さが本番で発揮できたのが勝因。みんなの一丸のおかげだと思う」と喜びを語った。

 競漕後は歳の節目を迎えた区民による餅まきがあったほか、同港内では複数の屋台や区内に施設を有する縁でアクアマリンふくしまの移動水族館車「アクアラバン」も利用を集めた。

 当船の帰港後、同港内に据えられたおヤマ(枝葉と神鏡を飾った構造物)が倒され、区内の若者が神鏡を雄々しく取り合い。港外に持ち出した者は豊漁の利益があると信じられ、今年は真っ先につかんだ若者が他をかわして一気に港外へ駆け抜ける展開となった。その後は大島郵便局前で獅子屋台の大練りがあり、おヤマ跡での獅子舞披露は天候不良のため中止となり、この大練りが今年最後の見せ場となった。大同会は夕方から獅子舞の道行きを始め、翌10日まで区内各所で地下舞わしや屋固めを重ねた。

 天候には恵まれなかったが、無事今年の例大祭を終える形となり、同神社祭典保存会の吉田会長(59)は「最近は大島の中だけでなくよそに出た者にも祭りに参加してもらっている。休みとはいえ早く帰してやることを考えると、多少天気が悪くてもやったろかと考えるし、やる方は大変だが早回しで進めたりもする。今年は雨に見舞われたが、心配した大きなけがもなく終えられて何よりだ」と語った。

(2019年2月13日付紙面より)

主祭神の渡御。櫂伝馬の警護を伴い大島港を出港する当船=9日、串本町大島
2019年02月13日
41 体験やステージにぎわう
 第14回しんぐう元気フェスタ  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長)は11日、市福祉センターで「第14回しんぐう元気フェスタ'19」を開催した。ステージや各種体験、販売があり、大勢の人でにぎわった。

 企業とボランティアなどが協働で取り組んでいる毎年恒例のイベント。会場では工作や絵手紙教室、スポーツ吹き矢、餅つきなど各コーナーに多くの親子連れが詰め掛けた。ラーメンやフランクフルト、焼きそばなどの飲食ブースには行列ができていた。

 ステージでは「Team雅龍」「ハリケーン」「THE透来夢」「マジックサークル青い鳥」「みくまの農業協同組合」「ANIANI PRODUCTION」「ハラウ フラ オ カウイオナラニ」「緑丘中学校吹奏楽部」らが踊りやバンド演奏、手品などを披露した。

 開会式で岡鼻会長は関係者や参加者に感謝を述べ、「イベントを通じて、多くの団体同士が交流し、団体の紹介やPRをすることによって収益事業にもつながってくる。この活動が今後も長く続くように、参加している皆さまと一緒に、知って、見て、楽しんで一日を過ごしてください」。来賓の田岡実千年市長は「地域のつながりが希薄になっているといわれているが、いろんな企業、団体、子どもから高齢者までさまざまな方が集えるイベントが開催されることをうれしく思う。新宮市政のモットーは、市民の誰もが元気で心豊かな町づくり。イベントがそのきっかけになっていけば」とあいさつした。

(2019年2月13日付紙面より)

さまざまな団体が会場を盛り上げた=11日、新宮市福祉センター
2019年02月13日
42 大台ブルーリバーが優勝
 第10回イオン・バンビカップバレー  
2019年02月13日
43 親子で楽しくはつらつと
 ファミリーフットサルフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2019年02月13日
44 緩やかな回復傾向  県内経済情勢1月判断  
2019年02月13日
45 先輩ママたちと交流  町民センターで教室や相談など  (那智勝浦町 )
2019年02月13日
46 食中毒予防学び実践を  新宮食品衛生協会が講習会  
2019年02月13日
47 地域住民説明に160人  文化複合施設建設に理解求め  (新宮市 )
2019年02月13日
48 みんなで音楽を楽しむ  熊野川町赤木でジョイントライブ  (新宮市 )
2019年02月13日
49 春の勝利目指し選手ら合宿  いなべ総合学園が来新  
2019年02月13日
50 元気に「いらっしゃい」  佐野保でお店やさんごっこ  (新宮市 )
2019年02月13日
51 自慢のなれずし食べ比べ  各地からファン64人集う  (新宮市 )
2019年02月13日
52 地域一体で交流深める  丹鶴地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2019年02月13日
53 安全で有効な利用を  6年生がインターネット学習  (成川小 )
2019年02月13日
54 3部門で熱戦繰り広げる  第13回紀宝町民卓球大会  
2019年02月13日
55 笑いは健康の源  「まなびの学級」閉講講座  (紀宝町 )
2019年02月13日
56 旧暦1月7日迎え信心注ぐ  耳の地蔵など石仏群例祭  (古座川町 )
2019年02月13日
57 お悔やみ情報