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2019年02月23日
1 ネット上の差別の現状と対策
 第3回ふれ愛講座  (新宮市 )

 新宮市教育委員会は21日、市人権教育センターで「第3回ふれ愛講座」を開いた。公益財団法人反差別・人権研究所みえ事務局長の松村元樹さんが講師を務め、「ネット上の部落差別等の現状とモニタリングを含めた今後の対策」を講演。多くの参加者はネット上で発生する差別事象や課題解決に向けた取り組みを学んだ。

 松村さんは国内でのスマートフォンの普及台数が約8700万台であり、タブレットなどインターネットに接続できる媒体が多いことや国内外の人々が多く利用する会員制交流サイト(SNS)について、「現在、インターネット(以降、ネット)は生活の中にあり、便利。使うことで得になる場合も多い」と述べた。その反面、ネット上で発生する部落差別などさまざまな差別事象が多発していることを報告した。

 ネットの特性として▽時間的・地理的な制約がない▽電子空間は現実社会より自己表現しやすい▽情報発信が容易で広範囲に拡散できる▽記録(ログ)が残り積み上がる―などを挙げた。

 松村さんは実社会での差別落書きと違い、匿名性があるネット上での落書きは対処が困難であると懸念。ツイッターなどのSNSに実際、投稿された差別発言を紹介し、「より細かく長文にもでき、削除も難しいため広がってしまう」と危険性を示した。

 対抗手段として実態を把握し削除依頼を行うモニタリングやウェブサイトから情報を抽出するスクレイピング、人権情報の発信、差別解消法や人権教育啓発推進法などの教育や啓発を解説した。

 2004年から三重県で実施されているモニタリング事業や実態把握の方法、アカウントの停止や凍結などの防止・規制を説明した。さらに反差別・人権運動の情報発信やネットワークづくり、差別することがデメリットになる社会の意識形成、メディアリテラシーの育成が重要であると強調し、「今後も全力で解決に取り組んでいきたい」と語った。

(2019年2月23日付紙面より)

参加者らが学びを深めた=21日、新宮市人権教育センター
講師を務めた松村元樹さん
2019年02月23日
2 中間評価などを確認 第3回健康づくり計画委員会 (新宮市)

 第3回新宮市健康づくり計画委員会(米良孝志委員長、16人)が21日、市保健センターであった。平成29年8月に実施した生活習慣に関するアンケート結果や中間評価の方向性などを確認した。

 市の健康づくり計画として健康日本21(第2次)新宮市版「一笑健康しんぐう」が26年3月に策定。35年度までの10年間を計画し本年度が中間年度に当たるため、評価や見直しの場を設けようと開催された。

 開会で田中幸人・市健康福祉部長が「皆さんのご協力を得ながら新宮の健康づくりに取り組んでいます」とあいさつし、「今後5年間の方向性を定める重要な位置付けとなるため、皆さんのご意見をもらい参考にさせていただきたいのでご協力を」と呼び掛けた。

 市職員たちが「食生活・身体活動」「健康管理」「こころの健康」の3分野で取り組んでいる活動や生活習慣、中学生の生活とたばこに関するアンケートなども報告した。

 今後は委員たちからの意見と市民にパブリックコメントの募集などを予定しており米良委員長の承認後、3月末ごろに冊子を印刷する。

(2019年2月23日付紙面より)

第3回健康づくり計画委員会=21日、新宮市保健センター
2019年02月23日
3 希望に応えチェーンソー託す
 古座川町に防災資機材寄贈  (近畿労働金庫 )

 近畿労働金庫が21日、古座川町役場にチェーンソー1台など防災資機材を寄贈した。

 この寄贈は、同金庫が展開する社会貢献預金「すまいる」を活用した地域貢献活動。同預金は寄付目的としてエコ推進・子どもたちの未来応援・災害復興支援・国際協力の4系統を設定し、預金者はいずれかを選んで寄付し同金庫も資金を上乗せして社会に役立てる仕組みになっている。

 災害復興支援の貢献先の一つに認定NPO法人わかやまNPOセンターがあり、今回の寄贈は同センターの仲介により平成28年度から3カ年計画で取り組んでいる紀南の各自治体を対象にした支援の一環。同金庫から事前に寄贈の申し出を受けた同町はチェーンソーの寄贈を希望し、同金庫は充電式250㍉チェーンソー1台と備蓄品として用立てているウエットタオル(30枚組)若干数を託すことを決めた。

 この日は同金庫常務理事でもある和歌山地区本部の小林茂本部長と大西強事務局長、同センターの志場久起副理事長と県NPOサポートセンターの植田祐起代地域支援コーディネーターの4人が来庁し、小林本部長から西前啓市町長に目録を贈呈した。小林本部長はは寄贈の経緯を伝えて有効活用を希望し、西前町長は「ありがたく頂戴し、活用の努力をしていく」と応えた。

 同町総務課によると、町所有の古くなったチェーンソーの更新を考えている時に同金庫から寄贈の申し出があり、活用させてもらったという。同金庫はこの日、すさみ町や串本町へも目録を届けて紀南の全自治体への寄贈を完了した。

(2019年2月23日付紙面より)

西前啓市町長(右)に目録を贈る近畿労働金庫和歌山地区本部の小林茂本部長=21日、古座川町役場
2019年02月23日
4 「ひきこもり支援」重点項目に
 毎月1回「集まりの場」  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は「ひきこもり支援」の活動に取り組んでおり、2020年度まで5カ年計画で実施中の「地域福祉活動計画」に重点項目として盛り込んでいる。

 ひきこもり問題がクローズアップ化される中、同協議会では町内にも情報があることを知り、活動を始めた。

 高齢の親とその子ども世帯で、ひきこもりや長期的に就労していない状態で、孤立や生活困窮へとつながる恐れがあり、地域の福祉課題として着目されている「8050問題」に焦点を当てた。

 地域福祉活動計画推進委員会の中で、ひきこもり支援チームを結成し、2カ月に1回、会議を行っている。8050実態調査の結果、9件のケースがあり、「将来が心配」との声が多かったという。

 視察や研修を通して「集まりの場」の重要性にたどり着いた。今後は▽集まりの場の周知・展開▽行政と方向性の統一▽生活困窮者自立支援制度との関連―などに取り組む。

 「集まりの場」は月1回、町福祉センター敷地内のアプローチ邸でミニ講演会やカフェを開いている。

 2月の「集まりの場」には18人が参加。不登校、ひきこもりを経験した和歌山市の鴻原崇之さんを招いた。

 鴻原さんは「中学校の頃、自分に自信がなくなり学校を休みたかったが、両親から『頑張れ』と言われ休学することができなかった。休憩時間は一人で過ごし苦痛だった。ある時、母が『休んでいいよ』と言ってくれた。高校に進学せず、学校に行かずアルバイト生活を3年間続けた。自分だけ『逃げている』と感じ、仕事を辞めると外に出られなくなった」と振り返った。

 「自宅での生活が4年間続き、絶えずいら立ち、記憶も断片的だった。どうすれば良いか分からず、焦りと脱力感の日々だった」。家族の気持ちを考える余裕もなかったという。

 家族の支えで外に気持ちが向いていった。少しずつ出掛ける機会が増え、同じような仲間が集まれる場に通うようになり、会話ができるようになった。「みんなでご飯を食べに行き、友達関係に発展した」と話し、家族や居場所の大切さを伝えた。

 3月の「集まりの場」は14日(木)午後1時30分から開く。臨床心理士の近澤朋加さんを招く。

 参加費は無料で、問い合わせは同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2019年2月23日付紙面より)

鴻原崇之さんを招いた2月の「集まりの場」
2019年02月23日
5 より良い地域をつくるため  王子地区をむすぶ会が定例会  (新宮市 )
2019年02月23日
6 中瀬古友夫さんを表彰  新宮商工会議所青年部が総会  
2019年02月23日
7 交流通じ保育を学ぶ  生徒6人が体験実習  (北山中学校 )
2019年02月23日
8 練習した成果を発揮  新木保育園で「ひなまつり発表会」  (新宮市 )
2019年02月23日
9 園児ら大はしゃぎ  恒例となった雪の贈り物  (那智勝浦町 )
2019年02月23日
10 親子で正月遊び楽しむ  宇久井保育所で保育参観  (那智勝浦町 )
2019年02月23日
11 花の盛りで春の訪れ誘う  各地でカワヅザクラ満開  (古座川町 )
2019年02月23日
12 気象予報士を軸にし考える  串本文化セで防災セミナー  (わかやまNPOセ )
2019年02月23日
13 莊司理彩さん(矢渕中)3位  紀南柔道大会に689人出場  
2019年02月23日
14 園児が練習の成果を発揮  恒例の縄跳び大会  (井田保 )
2019年02月23日
15 1位に栗栖達也さん  写連新宮支部2月例会  
2019年02月23日
16 春を告げるアオモジ  熊野地方の山野で咲く  
2019年02月23日
17 定数15に20陣営出席 新宮市議選立候補予定者説明会 
2019年02月23日
18 お悔やみ情報
  
2019年02月22日
19 後継者育成のきっかけに
 植木剪定講習  (シルバー人材センター )

 公益社団法人和歌山県シルバー人材センター連合会主催の剪定(せんてい)作業に係る後継者育成事業「植木剪定講習」が20日、新宮市高田の高田グリーンランドで開講した。新宮市と那智勝浦町からシルバー会員9人が参加。22日までの3日間、剪定の基本などを受講する。

 県内では高齢化などの理由で植木剪定作業を行う会員が減少している。依頼数が多いにもかかわらず、技能と知識の取得に時間がかかり、後継者が育っていない現状がある。後継者育成のきっかけとなることを目的に、県内では有能な技術を持つ会員を講師に、広域的かつ継続的な講習の実施に取り組んでいる。

 開講式で同センター連合会の下直正・事務局長は「剪定においては技術者が減っているが、この講習がとっかかりになれば」とあいさつ。「けがのないように頑張ってください」と呼び掛けた。

 参加者らは開講式の後、同会員の榎本敬二さんと阪口賢治さんから、体調の悪い時は無理をしない、はさみなど用具の管理方法、有害毛虫の対処法などの安全講習を受けた。21日は同市の丹鶴城公園内で、はさみや電動バリカンの実習を交えながら剪定作業をした。

 全講義を受講した参加者には最終日に修了証書が渡される。

(2019年2月22日付紙面より)

電動バリカンなどの使い方を教わる受講者ら=21日、新宮市の丹鶴城公園
シルバー会員の榎本敬二さんが安全講習などを行った=20日、新宮市高田
2019年02月22日
20 植物のことを知ろう
 環境問題研究会例会  (新宮市 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の2月例会が20日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。日本自然保護協会・日本シダの会会員の大洞浩一さんが「きのくに植物ものがたり」をテーマに話した。

 この日の例会は、参加者らの質問に大洞さんが答える形で進行。春に薄黄色の花を房状につけるクスノキ科のアオモジに関して質問を受けた大洞さんは「芳香があることから、つまようじの材料となる。オスとメスの木があり、薩摩地方ではなくてはならない樹木」などと返した。

 ブドウ科のヤブガラシやカミヤツデ、アレチウリなどの外来種に関しては「生物は環境が良ければ繁殖する。生物にとってはいかに繁殖するかが命題」。外来種の研究者もいるが、毎年多くの種が入ってきているため研究が追い付いてないとし、外来種はむやみに植えないよう注意を呼び掛けた。

 日本では約300年前からシダの研究が始まっていると述べ、和歌山県におけるシダ研究の第一人者・畔田翠山(くろだ・すいざん、1792~1859年)を紹介。翠山は紀州藩医で本草学者だった。資料は未発刊だが、武田科学振興財団に膨大な資料が残っていると話した。翠山の没後に出てきた南方熊楠(1867~1941年)に大きな影響を与えたとされ、めったに他人を褒めることのなかった熊楠が翠山に関して「よほど優れたるもの」と記していることなどを話した。

 大洞さんは、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、南米やブラジル、東南アジアの深い山奥や深海などには、名前の付いていない生物が100万種以上いると推測されていると話し、「野生植物を観測し始めて、その面白さが分かった。毎日表情も違うし、出掛けると新たな発見がある。われわれは植物を食べて生きている。もっと植物について知りましょう」と呼び掛けた。

(2019年2月22日付紙面より)

大洞浩一さんがシダや熊野地方の植物について話した=20日、新宮市の井の沢隣保館
2019年02月22日
21 収穫したヒジキなど調理
 西向小で食推の食育教室  (串本町 )

 串本町立西向小学校(山本誠士校長)の4、5年生を対象にした食育教室が19日、同校であった。4年生が収穫した姫産ヒジキを食材にした調理実習が主な内容で、外部講師の食生活改善推進員が提案したレシピに沿って調理し味わった。

 同校の歴代4年生は、総合的な学習の時間の一環で姫産ヒジキを収穫し、地域に伝わる製法にならって釜ゆでして天日干しし、長期保存できる乾燥ヒジキにする体験をしている。乾燥ヒジキは毎秋開かれる西向子どもまつりで地域に提供。その余りを同町食生活改善推進協議会が出張開講している食育教室を受講しつつ味わっている。

 本年度の4年生は少人数のため、前年度に同教室を受講した5年生も応援参加。同協議会からは堀順子会長ら会員7人と同協議会事務局の保健師と栄養士各1人が来校し、四つのグループに分かれて調理実習に取り組んだ。

 堀会長が準備した今回のメニューは▽ヒジキハンバーグ(煮込みハンバーグ)▽ヒジキそぼろごはん(おまぜ)▽ヒジキとツナのサラダ▽野菜の減塩みそ汁―の4品。2グループは調理過程が複雑なヒジキハンバーグ、他2グループは残りの3品を担当。児童は会員らから包丁の使い方や段取りを教わりながら食材を下ごしらえし、各品30人分を調理した。

 ヒジキハンバーグを調理した藪根龍青君(4年)は「(ハンバーグのたねを)どれぐらい混ぜたらいいのかがよく分からなくてちょっと難しかったけど、作り方はだいたい分かった。自分たちで収穫したヒジキの料理を食べるのがとても楽しみ」と笑顔。

 減塩みそ汁は子どもに味わいを伝えるために取り入れた食推定番のメニュー。仕上がった4品は冷めないうちにその日の昼食として味わった。

(2019年2月22日付紙面より)

食生活改善推進協議会員らと一緒にヒジキを食材にした調理に挑戦=19日、串本町立西向小学校
ハンバーグのたね(左)やおまぜの具の調理に一生懸命の4年生ら
2019年02月22日
22 「まぐろ祭り」の今後
 実行委員らが反省会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のまぐろ祭り実行委員会(会長=花井啓州・観光協会長)は20日、同町商工会館で「第25回まぐろ祭り」(1月26日開催)の反省会を開いた。協議に先立ち、会場で募った海難遺児募金とマグロ重量当てクイズの投票用紙販売の金額計8万1100円を花井会長から紀州勝浦漁業協同組合女性部の北郡千満子部長に託した。

 花井会長からイベントを支えた各団体への感謝の言葉が述べられ、会場各コーナーの概要報告があった。続く協議で、同委員会事務局は、数年来の課題だったというマグロの供給に関わる人員や、準備場所の不足などにより、従来通りの内容で開催するのは困難との見通しを示した。

 こうした見解から、実行委員会および事務局の再編も議題に挙がり、まぐろ祭りの開催意義や運営の改善が議論された。今後については、長年にわたり同イベントに従事した関係各団体が準備内容などを見直し、再び協議の場を持つことになった。

 今年のまぐろ祭りは昨年と同数の1万3000人(主催者発表)の来場。会場で実施したアンケートでは計244人の言葉が集まり、内容については「非常に良い」が111人、「良い」が113人、「普通」が12人。寄せられた意見は、多かったものから順に▽駐車場が少ない▽トイレが整備されていない▽マグロ販売をスムーズに▽中落ち配布、じゃんけん大会が無くなったのが残念―などがあった。

(2019年2月22日付紙面より)

「第25回まぐろ祭り」反省会=20日、那智勝浦町商工会館
実行委員会の花井啓州会長(右)から海難遺児募金を預かる北郡千満子部長
2019年02月22日
23 那智勝浦町が町新記録
 串本町は地元勢トップの8位に入賞  (市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 )
2019年02月22日
24 熊野での練習を公開
 市長表敬では新体制報告し活躍誓う  (キナンサイクリングチーム )
2019年02月22日
25 地域で楽しいひととき  千穂第2地区がふれあい交流会  (新宮市 )
2019年02月22日
26 仙人風呂が今期終了  大塔川の増水で流出  
2019年02月22日
27 熊野川大洪水から学ぶ  「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )
2019年02月22日
28 釈迦の遺徳をしのび  宗応寺で「涅槃会」営む  (新宮仏教会 )
2019年02月22日
29 ようこそ小学校へ  保育所園児の体験入学  (那智勝浦町 )
2019年02月22日
30 小学校生活を学ぶ  王子ヶ浜小で体験入学  (新宮市 )
2019年02月22日
31 収穫を楽しみに  潮岬幼稚園3、4歳児がジャガイモ植え  (串本町 )
2019年02月22日
32 30ホールでプレーに臨む  主催大会「冬季グラウンド・ゴルフ大会」  (潮岬青少年の家 )
2019年02月22日
33 大水害から生まれた絆  紀宝町の津本自主防が県代表で発表  
2019年02月22日
34 デジタル無線の使い方確認  児童たちも友達と通信  (相野谷小 )
2019年02月22日
35 かわいい制服でお出迎え  お店やさんごっこ  (相野谷保 )
2019年02月22日
36 お悔やみ情報
  
2019年02月17日
37 100㌧の雪山設営
 17日の「雪まつり」前に到着  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場前に16日、翌17日に開催される「第24回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が設営された。

 昭和61年に始まった、南国の子どもと雪の触れ合い企画。

 17日は午前8時30分から雪山を開放。「熊野朝市」や物産展、バザーが開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雪像コンテストや近くの機関車公園ではヤギや犬との触れ合いコーナーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが繰り広げられる。

 当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くのパルスイン勝浦、ホテル浦島駐車場、築地の中西商店前、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。午前8時~11時、午後1時~3時の間、那智漁港から茶ケ浦間をピストン運行する。バスに乗ると、珍しい景品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。

(2019年2月17日付紙面より)

雪山の完成を待つ子どもたち=16日、那智勝浦町築地
2019年02月17日
38 体育文化会館で初合宿
 神戸大学卓球部  (那智勝浦町 )

 神戸大学の卓球部は14日、那智勝浦町入りし、18日(月)まで町体育文化会館で春季合宿を行っている。初日の14日は合宿参加メンバー36人を迎え、町観光協会の花井啓州会長らが出席して歓迎式が開かれた。

 歓迎式には町、同協会のほか、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、同町民宿組合、休暇村南紀勝浦の代表者や関係者、町体育協会元卓球部長の中西毅さんが出席した。

 同大学卓球部の合宿は同町では初。合宿責任者の津田健裕さん(20)によると、同町での合宿経験を持つ近畿大学や同志社大学の担当者の薦めもあり、同町に決めたという。合宿は、春と夏の2回実施しており、春季は親睦を兼ねて大阪市立大学など関西の六つの大学の卓球部からゲストを受け入れ全体のレベルアップを図っている。

 歓迎式では堀順一郎町長の歓迎のメッセージを町観光企画課の職員が代読。花井会長は町内の名所を紹介し、「今後もぜひ来町を」と呼び掛けた。旅館組合の職員が、平安衣装姿で学生らにお土産のタオルを手渡し、飲料の差し入れもあった。

 女子主将の仲絢香さん(20)は、「バスで移動中に見た海がとてもきれいでした」。男子副主将の前田忍さん(20)は「春季関西学生リーグ1部入りを目指しています。今回の合宿で力を付けたい。時間はないと思いますが、那智山に興味があります」と話し、町を挙げての出迎えに感謝の言葉を述べた。

(2019年2月17日付紙面より)

神戸大学の合宿初日に集まった皆さん=14日、那智勝浦町体育文化会館
出迎えに感謝する前田忍男子副主将(左)、仲絢香女子主将
2019年02月17日
39 地元の企業知っとこ!
 高校生対象に企業説明会  (新宮市 )

 ふるさとUターンフェア実行委員会は14日、新宮市立総合体育館で「地元企業知っとこガイダンス2019」を開催した。地方公共団体、サービス業、金融業など20社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校(12人)、県立新翔高校(80人)、三重県立紀南高校(91人)の生徒ら計183人が参加した。

 高校生たちに地元で働くことの良さを知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止しようと新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する同委員会が開催。今年で3回目となる。

 開会にあたり、勢古口千賀子・実行委員長が「就職する方はもちろん、進学する方にも、進学先で地元の良さを広めていただきたい」などとあいさつ。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から説明を受けた後、気になったことについて質問した。

 新宮高校の坂本健一さん(2年)は「そこで働いている人たちが説明してくれることによって、職場や人の雰囲気が感じられて良かったと思います」と話していた。

(2019年2月17日付紙面より)

183人の高校生が参加したガイダンスの様子=14日、新宮市立総合体育館
2019年02月17日
40 認知症予防に効果あり
 音楽体操の研究結果を報告  (紀宝町 )

 御浜・紀宝フォローアップ・プロジェクトの結果説明会が15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。

 三重大学附属病院認知症センターの佐藤正之センター長が、認知症予防を目的に両町で実施してきた「音楽体操」の効果を発表した。

 両町と三重大学、ヤマハ音楽振興会の産学官連携で2011年度から御浜・紀宝プロジェクトが始まった。「音楽付きの運動は音楽なしの運動より認知機能への効果が高い」と仮説を立て、地域の健常高齢者を対象に音楽あり・なしの運動を1年間行い、その前後での認知機能の変化を調べてきた。

 対象者の肺活量や視空間認知、記憶検査などを検査した結果、運動は体と脳に良く、音楽が付いた運動はさらに脳に良いことが明らかになった。

 紀宝町では取り組みを継続しようと、13年度から音楽体操の「きほうまちかどエクササイズ」を開始。今年度は61人が参加し、月に3回、音楽に合わせた運動に取り組んでいる。

 説明会にはエクササイズの教室生ら60人が参加。佐藤さんは、認知症に対する音楽療法やプロジェクトの経過などを報告した。

 13年度から5年間の効果を17、18年度にフォローアップ・プロジェクトとして検証してきた。

 佐藤さんは5年間の変化をデータで示した上で、「運動回数が多いほど、記憶と精神運動速度がより良好になる。現時点で認知症の予防効果が科学的に認められている活動は運動であり、音楽を組み合わせることでその効果が増強されることがプロジェクトで分かった」とまとめた。

(2019年2月17日付紙面より)

60人が参加したプロジェクトの結果説明会=15日、紀宝町のまなびの郷
1月に行われた「きほうまちかどエクササイズ」
2019年02月17日
41 決算報告や役員改正など 新商(新翔)高校同窓会総会 (新宮市)
2019年02月17日
42 学校版画展審査会  17日まで三輪崎小で「新宮展」  (東牟婁地方美育教会 )
2019年02月17日
43 ジュニア駅伝に向け出発  家族、関係者らを前に健闘誓う  
2019年02月17日
44 地域の課題知り解決策検討  大阪市立大学が新宮市へ  
2019年02月17日
45 読書環境とまちづくり  図書館司書らが意見交わす  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
46 三重県立高校前期選抜試験結果  後期出願受け付けは22日から  
2019年02月17日
47 テーブルマナーの心得学ぶ  尾呂志中3年生が講習会  (御浜町 )
2019年02月17日
48 議員定数特別委を設置  各委員会の委員決まる  (紀宝町議会 )
2019年02月17日
49 1日3回しっかり磨いて  鵜殿小で歯磨き教室  (紀宝町 )
2019年02月17日
50 お弓行事や剣道形奉納  下里神社で「お弓祭り」  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
51 1年の成果を披露  丹鶴幼でお茶ごっこ  (新宮市 )
2019年02月17日
52 元気な歌や踊りを披露  三輪崎保育園の園芸会  (新宮市 )
2019年02月17日
53 文化複合施設整備予算が可決 18時間以上に及ぶ議論の末 (新宮市議会)
2019年02月17日
54 お悔やみ情報
  
2019年02月16日
55 新たにヤフーで情報収集
 市内外から4件の情報  (新宮城復元対策委 )

 新宮城復元対策委員会(須川倍行委員長、12人)が14日、新宮市役所3階会議室であった。委員11人が出席し、事務局から「新宮城復元資料収集懸賞事業」の状況報告を受けた。

 市では新たに「ヤフー」のインターネット広告を活用して、広く情報を集めている。「新宮」「城」「古写真」「懸賞金」をキーワードとして検索すると、ユーザーの検索結果ページに「懸賞金総額1700万円! 新宮城の古写真等を探しています」とのタイトルが掲載される。

 今月5日から開始し、12日までのクリック数は108回だった。委員からは継続を求める声が上がった。

 懸賞事業は、最高総額1700万円の懸賞金をかけて新宮城の天守や大手門、やぐらの復元につながる古写真や設計図などの資料を来年3月31日まで募っている。

 昨年9月号から市広報紙に「シリーズぶらり新宮城」の連載を開始し、市のホームページに事業概要を掲載、ユーチューブでPR映像を配信している。新宮城入り口2カ所にポスター看板を設置した。

 国内では三菱史料館や水野総家20代当主・水野勝之さん、和歌山県立図書館など市町村や施設などにポスターやパンフレットなどを送付した。

 資料が外国に秘蔵されている可能性から、姉妹都市サンタクルーズ市(アメリカ)、独日フォーラム・エルベ(ドイツ)、海外美術館などにも協力を依頼した。

 昨年11月から今年1月までに「父が依頼を受けて新宮城の油絵を描いた時、依頼者から設計図のような図面を渡されたように記憶している」「壊れかけの状態の新宮城の古写真を見たことがあるように思う」など4件の情報が寄せられた。

 委員から「一部の樹木を切ってきれいになったが、配水池周辺も伐採すると全景が見えるのでは」との意見があり、市では所管課で協議するとした。

 新宮城跡は石垣の修復や遺構整備などの課題があり、市では今後、修理と整備に関し、国庫補助事業の活用を検討していく。

 委員会は来年度に視察を計画しており、高松城(香川県高松市)、丸亀城(香川県丸亀市)、福山城(広島県福山市)から視察先を絞る。

(2019年2月16日付紙面より)

状況報告を受ける委員=14日、新宮市役所3階会議室
2019年02月16日
56 食事など通して情報交換
 チームくまのがわと太田地区が交流会  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで14日、「チームくまのがわ」と那智勝浦町の太田地区福祉委員会の交流会が開催された。両地区の地域活動や地域のつながり、地域活性化についてお互いに情報交換し、より良い地域をつくるために開催。両地区民は昼食会などを通して交流を深め合った。

 チームくまのがわは「いつまでも、自分たちの生まれ育った町で元気に楽しく過ごす」という思いから発足した。地域の課題や情報などを住民同士が気軽に集い、話し合える場を設けようと月1回のペースで会合を開いている。

 開会に当たり、チームくまのがわの玉置利春さんが「高齢になるほど助け合っていかなければ。それぞれの地域の意見を交換し合って、いい方向を見つけていきたい」。太田地区福祉委員会の仲三喜夫さんは「今日はいろいろとお世話になります。よろしくお願いします」とあいさつした。

 太田地区福祉委員会は、太田地区は人口が1023人で高齢者率が51%、女性の1人暮らしが多いことなどを報告。民生委員や福祉委員の活動内容などを紹介した。同地区では平成元年から、独居高齢者などを対象に、見守り活動を兼ねた食事サービスを月1回行っているが、「調理をする側も高齢化しており負担が大きくなってきている」と課題を述べた。

 チームくまのがわは、熊野川町には34地区1322人が暮らしており、高齢者率は46・7%であると報告した。福祉委員会は民生委員や区長など計74人で構成されており、それぞれの活動が福祉委員の仕事を兼ねていると説明。チームくまのがわの発足については、将来の不安に備えて、地域のつながりを全体で考える場づくりが必要であるとの考えを示した。

 グラウンドゴルフなどのふれあい交流事業や、「ひまわりまつり」をはじめとした地域活性化事業内容なども紹介し、「内外にPRして、今後もっと仲間を増やしていければ」。みつの地域活性化協議会の下阪殖保会長は「今後は農業と福祉を連携させていきたい」と展望を示した。

 各地区の発表後には、みつの地域活性化協議会が作った弁当を食べながら交流を図った。「地域のつながりについて」をテーマに情報交換をした後、グループごとに発表。「一人で地域の見守りには限界を感じる。集まりが必要」「災害時の避難に関しては、普段のつながりで解決」といった意見が上がっていた。

(2019年2月16日付紙面より)

昼食会などを通して情報交換した=14日、新宮市熊野川町の熊野川総合開発センター
2019年02月16日
57 子どもの学力向上目指し
 井田小と矢渕中が取り組みを発表  (紀宝学力向上推進協 )

 第5回紀宝町学力向上推進協議会が同町役場で14日に開かれ、教員の授業力向上と指導方法の改善を目指した取り組みの成果が町立井田小学校と矢渕中学校から発表された。

 協議会は児童生徒の学力向上を目的として平成26年10月にスタート。今回は町立小中学校の教員19人が参加した。

 はじめに井田小の前田幸利校長が、低学年が高学年の授業見学で学ぶ姿勢を学んだことや、全学年児童の机を「コ」の字に配置することで分からないことを互いに聞き合う関係が生まれ、落ち着いて授業を受ける環境が整ったことなどを発表。児童がペアになって、分からないことを教え合う時の優しい表情から「子どもほど上手な支援者はいない。クラスで誰も一人にしない関係ができてくる」と述べた。

 矢渕中は数学担当の永田将大教諭が少人数での授業効果を説いた。習熟度によってベーシックとスタンダードに分けて授業した結果、ベーシックでは活躍できる子が増えて喜ばれた半面、スタンダードでは逆の現象も生じたという。「これからの工夫次第では、やりがいがあるかも」と結び、県教育支援事務所の前田綾指導主事は「子どもたちができないことを、できるようにする取り組みを学校全体でやってほしい」と注文を付けた。

 西章教育長も出席。「会議が授業改善をどう進めるかが大切。会議結果を単に学校へ持ち帰るだけでなく、授業の改善が必要」と述べて、教師の工夫と実践を求めた。

(2019年2月16日付紙面より)

永田将大教諭(左端)と前田幸利校長(右奥)が講師を務めた=14日、紀宝町役場
2019年02月16日
58 精神文化のシンボルに 日本ヤタガラス協会設立に向け 

 全国各地のヤタガラス伝承を情報交換し、地域振興の魅力ある素材として役立たせることを目的に、地元有志らが中心となり「日本ヤタガラス協会」を設立することを発表。14日に新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で行われた会見では「ヤタガラスと朝鮮半島の三足烏(サムジョゴ)の起源が同じであることを伝え、文化交流の必要性を説いていきたい。精神文化のシンボルとして、東アジア世界にも広げていければ」と語った。有志らは今後会員を募り、4月以降に設立総会を開催する。

 カラス神話は世界各地に伝わっており、日本には中国大陸から朝鮮半島を経て飛来してきたといわれている。日本においては神武天皇東遷の折に天照大神の使いとして大和の国へ道案内したという伝承が残っている。朝鮮半島には高句麗の古墳壁画や百済の武寧王陵遺品に三足烏が表されており、かつては太陽信仰の象徴だった。

 同協会は昨年3月に那智勝浦町で開催された「熊野の魅力・再発見シンポジウムin那智勝浦~熊野の神秘と八咫烏を通じた日韓文化交流と観光~」をきっかけに構想が練られ、昨年韓国で立ち上がった「韓半島三足烏交流協会」に誘起され設立の運びとなった。

 有志らは「ヤタガラスを通して、将来は東アジア共同体を考え、人・文化・観光での交流が深まることを願っている。まずは熊野地方から魅力ある鳥を検証し発信していきたい」とし、ヤタガラスが「東アジアの友好の鳥」となることを期待する。設立後はヤタガラスにまつわる伝承の調査や研究、情報発信、講演会や研修会、韓国などとの相互交流事業などを計画していく。

(2019年2月16日付紙面より)

東牟婁振興局であった会見の様子=14日、新宮市緑ヶ丘
2019年02月16日
59 一層の精進を誓う  西川流友千恵会「初舞会」  (那智勝浦町 )
2019年02月16日
60 洪水浸水想定区域図を公表  和歌山県  
2019年02月16日
61 身近な人にできること  脇仲会館で救命実習  (那智勝浦町 )
2019年02月16日
62 不審者の侵入想定し対応  中央児童館で防犯訓練  (新宮市 )
2019年02月16日
63 議長の不信任決議案否決 文化複合施設の予算審議午後に持ち越し (新宮市臨時議会)
2019年02月16日
64 上野の河津桜が満開に  御浜町  
2019年02月16日
65 稲荷神社祭礼を前に  宇久井青年会が練習に熱  (那智勝浦町 )
2019年02月16日
66 6人の力作たたえる  石垣記念館特別絵画展の表彰式  (太地町 )
2019年02月16日
67 施設の立地条件考える  和大ワークショップ参加の2年生  (串本古座高校 )
2019年02月16日
68 声援受け課題距離を完走  西向小第1回持久走大会  (串本町 )
2019年02月16日
69 普通教室空調予算を承認  町教委、来夏前完了目指す  (古座川町議会 )
2019年02月16日
70 声を掛けながら車いす操作  3、4年生が福祉体験学習  (成川小 )
2019年02月16日
71 莊司健氏を新議長に選出  副議長には山本精一氏  (紀宝町議会 )
2019年02月16日
72 お弓行事や獅子舞奉納  熊野三所大神社、飛烏神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年02月16日
73 お悔やみ情報