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2019年02月28日
1 県内での再就職を支援
 新宮市で初の合同企業説明会  (和歌山県 )

 和歌山県は26日、新宮市野田の市福祉センターで「和歌山県就活サイクルプロジェクト合同企業説明会」を開催した。同市では初めてで、熊野地方をはじめとする22社が参加。県内で就職を希望する人らがブースを回り、各企業の説明を受けるなどした。

 県では結婚や出産などで離職した女性や定年退職した人、都会で働くUターン希望者などに県内で再び働いてもらおうと2月を就活強化月間として4月の就職を目指すサイクルを推進している。2017(平成29)年には県再就職支援センターを開設し、転職や再就職、ワーク・ライフ・バランスなどの相談、適職診断、情報の提供と発信などをしている。

 同説明会は昨年度から県内で開催しており、31人の就職につながっている。今回は和歌山、橋本、田辺、新宮の4市で実施した。個別面談方式の企業面談ブース、適職診断、キャリアコンサルタントによる再就職相談コーナー、就活・保活相談コーナーが設けられ、受け付けを済ませた来場者らは興味のある事業所のブースで話を聞くなどしていた。

 県商工観光労働部商工労働政策局労働政策課の担当者は「県内の事業所も人手不足と聞いています。再就職する人が活躍していただければうれしい」と話していた。説明会は来年度以降も実施していく予定となっている。

(2019年2月28日付紙面より)

企業のブースや各コーナーで話を聞く来場者ら=26日、新宮市福祉センター
2019年02月28日
2 拝殿完成近づく
 世界遺産登録15周年御朱印も  (熊野那智大社 )

 「創建1700年記念境内施設整備事業」による工事が続く那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で、このほど拝殿足場のメッシュシートが外された。3月末ごろには、足場も撤去され、4月19日(金)に竣工(しゅんこう)式が営まれる。

 同事業は平成29年11月に始まった。前回の拝殿屋根のふき替えは昭和30年ごろ。緑青色の屋根の銅板が、新鮮な輝きを見せている。拝殿の工事完了後は、鳥居や宝物殿などの境内にある建物の塗装工事に入る。

 同大社と別宮「飛瀧(ひろう)神社」では、世界遺産登録15周年を記念して特別御朱印を授与している。授与期間は12月31日(火)まで。初穂料はいずれも500円。問い合わせは同大社まで。

(2019年2月28日付紙面より)

新しい姿を見せた拝殿=24日、熊野那智大社
熊野那智大社の特別御朱印
飛瀧神社の特別御朱印
2019年02月28日
3 冬芽を見比べて興味高める
 三尾川小クマノザクラ学習  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(濵地久夫校長、児童9人)が26日、町内在住の樹木医・矢倉寛之さんを外部講師として迎え、クマノザクラの学習会に取り組んだ。

 このサクラは昨年3月、森林研究・整備機構森林総合研究所=茨城県つくば市=による論文提出により国内では約100年ぶりの新種と判断され、その標本木が同町池野山にあることで町の花にもなった野生種。この学習会は、同町にも複数自生するクマノザクラを観察しその価値を考える機会として取り入れる学校が増えていて、同校は高池小に続いて2例目の実施となる。

 矢倉さんは神奈川県横浜市から同町へ移住した樹木医で、クマノザクラなど町内の植物の研究にも熱心。三尾川八幡神社前で合流した児童教職員は▽ソメイヨシノ▽オオシマザクラ系(総称・サトザクラ)▽ヤマザクラ―の冬芽をじっくりと観察し、同じサクラでも見分けるポイントとなる特色(他のサクラとの違い)があることを確かめ、さらに中村橋先の谷あいにあるクマノザクラを訪ねて冬芽を見比べて、町内のいろいろなサクラへの興味を高めた。

 矢倉さんはカワヅザクラなど観賞用に植えられているサクラを除き、町内では冬芽を観察した4種類のサクラが多いと紹介。まもなく咲くクマノザクラの花の写真(花びらの枚数が5、6、7枚の写真)を見せ、野生種のクマノザクラにはいろいろな個性があることなども伝えた。

 矢倉さんは移住者として感じている古座川町の植生の特色を『都会になくて古座川にあるもの』という観点で複数例に挙げ、「(この日教わった)見分け方は忘れてもいいけれど古座川町はすごいということを忘れず、今のうちに町のいいものや好きなものをたくさん見つけて、会う人や町に来る人に自慢してほしい。それがクマノザクラを守ることにつながる」といったメッセージも託した。

 児童は学習会に参加した感想を織り交ぜながら▽枝垂桜はどんなサクラか▽サクラは病気にかかりやすいのか―などを質問し、矢倉さんもその一つ一つに回答。児童を代表して片桐悠哉君(5年)は「古座川町にはいろんなサクラがあることや見分け方が分かった。今度は自分でサクラを観察してみたいと思った」と感想を述べて矢倉さんに感謝した。

(2019年2月28日付紙面より)

冬芽を見比べて興味を高める三尾川小の児童ら=26日、古座川町三尾川
2019年02月28日
4 地方のチャンスと課題知る
 訪日外国人対応セミナー  (新宮市 )

 日本政策金融公庫和歌山支店と田辺支店は26日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で「インバウンド対応セミナーin新宮」を開催した。講演と支援策説明の2部制で行われ、新宮市内をはじめ県内の来場者らが訪日外国人への対応について理解を深めた。

 第1部では日本政策金融公庫総合研修所研究主幹の竹内英二さんが「これからが本番~インバウンド4000万人時代へ~」の演題で基調講演をした。竹内さんはインバウンドの増加は世界的な現象であるとし、アジア・太平洋の伸び率が高いと話した。目的の約半分は観光、次いで海外にいる友人や親戚を訪問、医療、宗教の理由も多いと述べ、訪れる人数と経済効果は必ずしも比例しないことなどを解説。

 日本へのインバウンドの9割はアジアで、市場は中国がリードしていると話した。訪日旅行は日本体験型へ変化しており、「日本だから行く」という人が増えることで地方にもチャンスがあるとした。普段の生活、風景、仕事など現在あるものが商品になることを国内の事例を挙げて紹介した。

 課題として、観光ルート開発など広域で連携した取り組みと行政の力が必要になること、地域ならではの商品や遊びの開発、富裕層へのアピールなどを挙げ「インバウンド振興は地域の経済をよくするために行うので、お金をもうけることも大切。また、日本の地域の文化や歴史を理解してもらうには語学力も必要になる」と呼び掛けた。

 過度の観光地化を防ぐこと、日本らしさの維持、日本人の集客も重要になるとし「1年や2年で解決できる話ではなく、長い目で考えていくことが大切」と締めくくった。

 続いて東京観光経営コンサルティング事務所の井上朋子代表が「訪日外国人集客力アップに必要なこと」をテーマに話した他、第2部では県商工観光労働部観光局観光交流課の武田啓義さんが県の支援策を説明した。

 日本政策金融公庫の須藤健文・田辺支店長は「インバウンドは地方活性化につながる大きなテーマ。国際的なイベントが(日本で)続くが、インバウンドの効果を最大化するためには開催地だけでなく、和歌山県内にもどんどん呼んでいただき、それぞれの地域で活性化につなげていただければ」とあいさつした。

(2019年2月28日付紙面より)

話に耳を傾ける参加者ら=26日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
日本政策金融公庫総合研修所研究主幹の竹内英二さん
須藤健文・日本政策金融公庫田辺支店長
2019年02月28日
5 下西君、新高女子Aが優勝
 新宮弓友会主催の2月月例射会  
2019年02月28日
6 逆転で宇久井が優勝
 2位三輪崎、3位串本と県大会出場へ  (県下小学生バレー新人大会東牟婁予選 )
2019年02月28日
7 新宮署長、串本署次長が異動 県警1次人事 
2019年02月28日
8 6町村が合同出店  東京渋谷で全国サミット  (地域おこし協力隊 )
2019年02月28日
9 成功に向け意見出し合う 新宮市実行委が第3回常任委員会 (ねんりんピック紀の国わかやま2019)
2019年02月28日
10 美術館の活用を  石垣記念館写真展の表彰式  (太地町 )
2019年02月28日
11 活動終え市長に報告  JICAの河野伊奈江さん  (新宮市 )
2019年02月28日
12 重さ6㌔のダイコン育つ  串本町姫の北村美乃留さん収穫  
2019年02月28日
13 自分が大好き、みんな仲良し  潮岬幼稚園で人権教育  (串本町 )
2019年02月28日
14 町内の愛好者17人が楽しむ  川口で公民館長杯ゲートボール大会  (古座川町 )
2019年02月28日
15 障害者スポーツに理解  フライングディスク体験会好評  (紀宝町 )
2019年02月28日
16 海抜47㍍に防災公園  災害に備え成川地区で整備進む  (紀宝町 )
2019年02月28日
17 今春入学する園児と交流  1年生が飯盛保に出向き  (神内小 )
2019年02月28日
18 邪気払い安泰祈る  天満天神社例大祭  (那智勝浦町 )
2019年02月28日
19 お悔やみ情報
  
2019年02月26日
20 熊野三山で奉祝奉告祭
 天皇陛下御即位三十年  

 政府が24日に開いた記念式典(東京・国立劇場)に合わせ同日、熊野三山では「天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭」が営まれた。

 那智勝浦町の熊野那智大社では、男成洋三宮司が祝詞を読み上げ、みこが神楽「浦安の舞」を奉納。東川智昭東牟婁振興局長、堀順一郎町長、同大社の責任役員ら21人が参列し、平成最後となる節目を祝った。

 神事後、参列者が集まり茶会が開かれた。会場には昨年12月にあった誕生日会見の陛下の言葉がつづられた冊子が用意された。男成宮司は、30年間の国民を結ぶ象徴としての陛下の公務を振り返り、「戦争のない世界、平和を願い、常に国民の幸せを祈りながら心を寄せられていた。およそ200年ぶりの生前譲位にあたり、国民として心に染みるお言葉だった」と思いを話した。同大社には国造りの大己貴命(おおなむちのみこと)が祭られていることなどから、「建国と皇室の歴史に連なるもの。これからも、世界に誇る麗しい国柄を守り伝えていくことが大事だと思っています」と結んだ。

 同大社では26日まで、30年を祝う記帳所を拝殿の参拝所横に設けている。記帳は、同大社から神社庁を通して宮内庁へ届けられる。

(2019年2月26日付紙面より)

みこたちが「浦安の舞」を奉納=24日、那智勝浦町の熊野那智大社
神事の後、参列者にあいさつする男成洋三宮司
2019年02月26日
21 住民の意識高揚を図る
 三佐木蜂伏で一斉防災訓練  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏の4地区は24日、一斉防災訓練を実施した。午前9時に訓練の放送が流れると、各地区の住民らは一斉に高台に避難した。避難後は各区でそれぞれ訓練などがあり、防災意識を高めた。

 隣接し合う四つの地域が合同で訓練をすることで地域一帯に防災行政無線の放送ができることから始まり6回目。

 災害に強いまちづくりを推進するため、三佐木・蜂伏自主防災連絡会と市が連携して地域の防災体制の充実強化と住民の防災意識の高揚を目的にしている。

 佐野区では放送が流れると地域住民らが新宮市民運動競技場や佐野会館へ避難した。その後区の代議員らが防災倉庫の中身を確認し、発電機やチェーンソーなどの点検と使用訓練などに取り組んだ。

 佐野区の前田道春区長は「区では『自分の命は自分で守る』ということを念頭に置き、意識付けを図っている。自身の意識改革をしてほしい。行政や区に頼るのではなくまずは自分で判断し、高齢や寝たきりの人もいると思うが、家族や身内が参加し、覚えて、地震が起こったらどうするかを日頃から考えてほしい」。

 同区の松﨑美知男委員長は「役員もなれている人もいれば初めての人もいる。日頃からの訓練が大切ですね」。

 市防災対策課の山本茂博課長は「日本中いつどこで発生するか分からない地震への備えが大切。市でも出前講座や家具の固定、非常持ち出し袋の見直しの呼び掛け、耐震診断補助制度などをしています。4地区合同の訓練は住民の意識も高く今後も続けてほしい。実践的な訓練で意義がある」と話していた。

(2019年2月26日付紙面より)

防災用の資機材の扱いを学ぶ代議員ら=24日、新宮市佐野区
2019年02月26日
22 力強い一射で邪気払う
 天満天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )

 学問の神様・菅原道真を主神として古くからあつい信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)で春の例大祭が23日宵宮、24日本宮の日程で営まれた。

 23日の宵宮では天満交友会(津守克哉会長)が本殿前で獅子舞を奉納。射子(いご)連中が天神社祭礼に伝わる「そもそも」と「大文字」を舞った後、ふんどし姿で天満海岸へ疾走した。

 翌日は、例大祭式典に引き続いて、祭典委員会の楠本實委員長が先導する行列が区内を巡った。的場式場でのお弓神事では、統侍郎(とうじろう)の津本芳光さんが大的の中心を矢で射抜いて鬼の邪気を払い、射太郎頭(いざらがしら)の森谷正直(まさなお)さんら6人が、小笠原流と伝えられる古式弓法で次々に矢を放った。的の中心に命中すると交友会が射手の家族を胴上げで祝った。餅投げでは的場に多くの住民らが詰め掛けにぎわった。

 お弓神事を曽祖母の越水良子さん(81)と見物した森倉美優ちゃん(3)は「お餅を拾うのが楽しみ」とにっこり。越水さんは「毎年見に来ています。的に当たるとうれしいですね。皆さんりりしい」と話していた。

(2019年2月26日付紙面より)

地区の安泰を願い、弓を放つ=24日、那智勝浦町天満
2019年02月26日
23 世代問わずの来場でにぎわう
 第15回潮岬おもしろ春祭り  (串本町 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で24日、イベント「第15回おもしろらんど春祭り」があり、多くの家族連れらの来場でにぎわった。

 このイベントは、潮岬おもしろらんど体験学習推進協議会(地主春美会長)が主催。同協議会を軸に地域ができることを持ち寄って形作る体験・交流企画で、近年は同町に春の活気を誘う2月最終日曜日恒例行事として定着し、世代問わずの来場を集めている。

 今回も▽ステージ▽おもしろ体験▽お店屋さん▽フリーマーケット▽展示や啓発―と盛りだくさんの内容を持して開場。主催者を代表して地主会長が「週間天気予報が芳しくなく一喜一憂する日々だったが、こうして野外ステージを中心に開催できることをうれしく思う。来賓、出演、来場、スタッフの皆さまに心からお礼を申し上げる」とあいさつし、来賓の田嶋勝正町長、鈴木幸夫町議会副議長、潮﨑伸彦教育長、県青少年・男女共同参画課の山本佳之課長が祝辞を述べて盛会を祝った。

 時折日差しが注ぐ曇天下での本番を迎え、お笑い兄弟芸人すみたにが快活に司会を務めたステージでは、オープニングを飾ったみなべ町地域おこし協力隊員・青木友宏さんによるアコーディオン演奏に続いて、上野山こども園、くしもとこども園、潮岬幼稚園、出雲小学校の園児や児童が歌や踊りを披露し、串本古座高校書道部が大作パフォーマンスに臨んだ。

 午後もフラ・ハプナやPHAT DANCE STUDIO串本教室と子どもを含む発表があり、その後は航空自衛隊串本分屯基地のファンシードリル隊や奈良県天理市から参加したジャズバンド「TOK on the road」、出雲獅子舞保存会と成人グループが出演。午前の部最終は子ども対象の餅・菓子まき、午後の部最終は全員対象の餅まきで締めくくった。

 おもしろ体験は、主に子どもを対象にした工作や遊びのコーナーが盛りだくさんで、小学生以下はスタンプラリー形式で六つ以上を体験して、お菓子つかみに挑戦した。同家玄関前では警察車両や自衛隊車両の展示があったほか、新宮警察署と串本警察署のコーナーもあり、反射材装飾体験を通して子どもの交通安全意識、警察の被災地活動写真展で防災意識をそれぞれ高めるなどした。

(2019年2月26日付紙面より)

全校児童一丸の合唱でステージを盛り上げる出雲小学校児童=24日、県立潮岬青少年の家
定番の子ども向け企画「おもしろ体験」に挑戦
ステージ午前の部最終の餅・菓子まき
2019年02月26日
24 地元勢2部門で優勝
 和歌山県エンジョイなぎなた大会  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年02月26日
25 木下医院Aが優勝 第140回職場対抗ボウリング大会 
2019年02月26日
26 10年ぶり宇久井が優勝
 県下小学生バレー新人大会東牟婁予選  
2019年02月26日
27 各地でお祝いの記帳  天皇陛下即位30年を記念し  
2019年02月26日
28 片足神の系譜を解く  山本陽子教授が切目王子考察  (熊野三山協議会 )
2019年02月26日
29 オオシマザクラ見頃に  太地町クジラのモニュメント前  
2019年02月26日
30 「良くできていました」  天満保育園で防災訓練  (那智勝浦町 )
2019年02月26日
31 70年の歴史に「ありがとう」  三里小校舎お別れ式  (田辺市本宮町 )
2019年02月26日
32 避難所運営マニュアル検証  井田、神内地区で訓練  (紀宝町 )
2019年02月26日
33 4種類のおもちゃを作る  わくわく科学教室に親子30人  (紀宝町 )
2019年02月26日
34 来場者が互いに絆深め  社協つれもてまつり  (紀宝町 )
2019年02月26日
35 戦時アニメで意識高める  文化セで人権啓発映画会  (紀南人権推進連協 )
2019年02月26日
36 楽しみながら防災学ぶ  低学年向けのプログラムを実施  (那智勝浦町 )
2019年02月26日
37 お悔やみ情報
  
2019年02月20日
38 大正当時の姿お目見え
 旧チャップマン邸改修工事進む  (新宮市 )

 新宮市伊佐田地区にある旧チャップマン邸の改修耐震工事が進んでいる。3月3日(日)の工事完了と春以降のオープンを目指しており、まちなか観光拠点としての活用が期待される。事業は国の「都市再構築戦略事業」に盛り込まれている。

 同邸は、大正時代を代表する文化人で新宮市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が米国人宣教師のE・N・チャップマンのために設計し、大正15(1926)年に建設された洋風建築物。戦後から昭和53(1978)年までは旅館「有萬(あるまん)」として使われ、市出身の芥川賞作家・中上健次(1946~1992年)が執筆活動をした建物としても知られている。平成27(2015)年に同市に無償譲渡された。

 築90年以上が経過していることから老朽化が激しく、譲渡後すぐに耐震診断を経て改修耐震工事に入っていた。今月8日に外装工事の足場が一部取り外され、改修された外装がお目見えした。

 「伊作設計の姿に戻すことに価値がある」と、モノクロ写真や研究者の意見を参考にした。大正期当時の復元を目指し、旅館時代の青緑色のスペイン瓦風屋根は天然スレート風の屋根に変更。食器棚などの備品や調度品はそのまま展示する。来館者用トイレなどを備え付け、施設から直接庭に出られるように仕切りドアを広くするなど、観光拠点としての利活用を目指している。

(2019年2月20日付紙面より)

大正時代当時の姿を目指し改修中のチャップマン邸=新宮市
建設当時(提供写真)
2019年02月20日
39 放射性廃棄物の地層処分など
 科学的特性マップの説明会  (新宮市 )

 原子力発電環境整備機構(NUMO)は16日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で科学的特性マップに関する対話型説明会を開催した。市内外から15人が参加。NUMOや経済産業省資源エネルギー庁の職員らが高レベル放射性廃棄物の地層処分の仕組みなどについて詳細を説明し、理解を求めた。

 原子力発電に伴い発生する高レベル放射性廃棄物の地層処分の仕組みや実現に向けた地質環境の調査プロセスなどの理解を深めることが説明会の目的。地層処分に関する地域の科学的特性を一定の要件・基準に従い客観的に整理した科学的特性マップを用いて全国で実施している。県内では和歌山市に次いで新宮市で2度目の開催となる。

 NUMO地域交流部の水野敦部長は高レベル放射性廃棄物の処分で国民の生活環境に影響を及ぼさないように地下深くの安定した岩盤に埋設する計画が地層処分であると解説。「新宮市での開催で合計80回目となる。今日は地層処分の仕組みや今後、どのようなステップを踏まえて処分地が決定していくのかご理解を賜ることができれば」とあいさつした。

 エネルギー庁放射性廃棄物対策課の来島慎一課長補佐が詳細を報告。最終処分までの流れとして、使用済燃料は資源の有効利用後、高レベル放射性廃棄物の減容化や有害度低減のため、再処理を行い、ウラン、プルトニウムを回収する方針とし、残った廃液をガラス原料と高温で溶かし合わせて固化する。そのガラス固化体は冷却のため30~50年、貯蔵・管理し、地下深部の安定した岩盤に埋設すると解説。地層処分事業には文献調査・概要調査・精密調査などの法定調査や処分地の選定などに約20年、処分場の建設に10年程度、処分場の操業と閉鎖に50年以上かかるとし100年事業であると話した。

 グループに分かれた参加者らは職員に対し、「なぜ新宮市で説明会を行うのか」「広報ととってよいか」や専門的な質問があり、職員らは「地域のバランスをみて検討している」「その通り。学校での出前授業も実施している」と対話を進めた。

 来島課長補佐は「原子力を使うということは日本のどこかで必ず地層処分を行わないといけない。地層処分の理解を広めるために説明会は今後も予定通り進めていく」と語った。

(2019年2月20日付紙面より)

グループワークを行い、最終処分などを話し合った=16日、新宮商工会議所
2019年02月20日
40 認知症の理解と支援促す
 町職員を対象に養成講座  (串本町 )

 串本町職員を対象にした認知症サポーター養成講座が15日に役場本庁であり、28人が受講して修了の証しとなるオレンジリングや同町独自ノベルティ(缶バッジ)を取得した。

 同サポーターは、認知症を正しく認識し日常生活面で適切な手助けに努める人材。この講座は厚生労働省の推奨により市町村単位でも活発に開かれている育成の機会で、修了者に同リングを託し同サポーターであることが分かるよう掲げてもらう形で地域における支援の輪を広げている。

 串本町は2010(平成22)年からこの講座を開くようになり、同日までに400人弱が修了。同町地域包括支援センターは総人口の2%強という修了者率をさらに引き上げて町域の支援環境を整える必要があると考え、独自ノベルティを作るなどしてこの講座の開講に力を入れ始めている。

 多くの町民と接する町職員対象の同講座は、公務と受講の兼ね合いに配慮し複数回にわたって開く考え。その初回となるこの日は各課から2人以上の参加を呼び掛けて開き、同サポーターキャラバンメイトの資格を持つ同センター所属保健師・中まどかさんが登壇して▽認知症サポーター制度の趣旨▽町域の高齢化の現状と見込まれる認知症患者の数▽認知症の特徴と接し方のポイント―などを語った。

 総人口と高齢化率から見た町内の65歳以上高齢者は約7000人。65歳以上で7人に1人、75歳以上で4人に1人が認知症を患っていることを伝えて、支援を必要とする人の数を大まかに示唆した。

 認知症の6割はアルツハイマー型、2割は脳疾患性、2割はその他。加齢による物忘れとの比較で認知症独特の物忘れや伴う言動の特徴も紹介。中さんは「物事は忘れても気持ちは決して忘れないのが認知症だということを覚えてほしい」とし、言葉以上に感情で伝えることを促しつつ接し方のポイントとして▽まずは見守る▽余裕を持って対応する▽声を掛けるときは1人で▽後ろから声を掛けない▽相手に目線を合わせて優しい口調で▽穏やかにはっきりとした話し方で▽相手の言葉に耳を傾けゆっくり対応する―の7項目、さらに災害時の避難で日常を失ったときの接し方7箇条を伝え託すなどした。

 町職員対象の同講座は全職員修了を目標にして続けていくという。

(2019年2月20日付紙面より)

町職員を対象に認知症サポーター養成講座を開く中まどかさん=15日、串本町役場本庁
2019年02月20日
41 テープカットで完成祝う
 大規模改修終わり竣工式  (うどの幼稚園 )

 大規模改修工事が昨年12月17日に完了した紀宝町立うどの幼稚園(岩本小百合園長)で2月19日、竣工(しゅんこう)式があり、西田健町長、西章教育長、町議会議員、辻本将利PTA会長、岩本園長らが完成を祝ってテープカットした。

 同幼稚園は1976年に建設され老朽化が進んでいた。町では安心・安全の向上を進めるとともに教育環境の更なる充実を目的に昨年6月から外壁や照明、トイレ、保育室、正門などの改修を実施。学校施設環境改善交付金を活用した。工事費は3471万1000円。

 竣工式でテープカットした西田町長は「開園以来、町の先進的な幼稚園教育を展開してきたが、施設の老朽化が進み、大規模改修工事に至った。今後とも一層のお力沿いを」と式辞。設計監理者のタツミ建築設計事務所、建築工事施工業者の前地水道工業所に感謝状を贈呈した。

 莊司健町議会議長は「幼稚園が安心できる居場所となるよう見守り育ててほしい」と祝い、岩本園長は「工事中も従来と変わりなく楽しく安心して保育できました。子どもたちは新しい園舎に大喜びです。職員一同、質の高い幼児教育を提供できるよう頑張っていきます」と感謝した。

 全園児33人も出席し、手話と英語を交えながら『世界中のこどもたちが』を歌い、「幼稚園をきれいにしてくれてありがとうございました」と伝えた。最後は学用品の贈呈を受けた。

(2019年2月20日付紙面より)

テープカットで竣工を祝う西田健町長(左から3人目)ら関係者=19日、紀宝町立うどの幼稚園
竣工式で園児たちが歌を披露
2019年02月20日
42 下地規夫さんが優勝
 もみじ会2月月例杯  
2019年02月20日
43 岡本・三寸木組らが優勝
 第61回串本バドミントン競技大会  
2019年02月20日
44 サッカーの楽しさ伝える
 池田仁彦キッズサッカーフェス  
2019年02月20日
45 リーグ優勝目指してキャンプ  大阪学院大野球部が来町  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
46 継続的な支援が必要  福祉センターで「発達障がい講演会」  (新宮市 )
2019年02月20日
47 園児の3作品がノミネート 第21回学校華道インターネット花展 (珠蒼の会)
2019年02月20日
48 色とりどり飾り付け  教養講座でアイシングクッキー  (新宮市 )
2019年02月20日
49 大人への階段上り始めて  城南中で立志式  (新宮市 )
2019年02月20日
50 迫力ある動きが見どころ  天満交友会が獅子舞の練習  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
51 白野漁港工事契約など承認  14日実施の第1回臨時会で  (串本町議会 )
2019年02月20日
52 命を守るルール学ぶ  上野山こども園で交通安全教室  (串本町 )
2019年02月20日
53 飼い方伝え譲渡会開く  新宮保健所串本支所で  (県動物愛護セ )
2019年02月20日
54 自治体の協力も訴え  紀南地域活性化局が人権トップセミナー  
2019年02月20日
55 社会に認識を深める  1年生が地元の人と対話集会  (紀南高校 )
2019年02月20日
56 鋭い視点とユーモア交え  森永卓郎さん講演会  (紀宝町 )
2019年02月20日
57 3万600人でにぎわう  商工祭「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
58 事故防止と人権学ぶ  消防団員安全管理セミナーで  (新宮市 )
2019年02月20日
59 お悔やみ情報
  
2019年02月09日
60 大護摩供や火渡り
 神倉神社で御燈祭り翌日祭  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社で7日、飛竜山「神州院」(平見順孝院主)=同市横町=による御燈祭(おとうまつ)り奉祝翌日祭、大峯秘法「採燈大護摩供火生三昧(火渡り)」が営まれた。境内には大勢の信者らが参列し、炎に向かって一心に心願成就を祈った。

 平見院主が、熊野速玉大社の故・上野元(はじめ)名誉宮司から御燈祭りの翌日7日に神倉神社で大護摩供を行う許可を受け、今年で32回目。同神社での開催は最後となった。

 厳粛な雰囲気の中、行者たちが「ほら貝」「剣」「弓矢」などを使った神事を営んだ後、境内に組んだ護摩檀に火を放ち、燃え盛る炎に向かって経を唱え、信者たちの願いが書き込まれた護摩木を投げ入れた。

 行者らが護摩檀を崩して檀木を境内に敷き詰めた炭の上に並べ、火渡りの行を準備。田代順佳副住職が渡り終えた後、約20人の行者らをはじめ、参列していた熊野速玉大社の上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長、中山忠吏・神倉青年団長らが渡った。参列していた信者や一般客も次々と渡り、身を清めた。

 参列した上野宮司は今年の御燈祭りについて「マナーが良くなってきているものの、一部の上がり子の目に余る行為に心を痛めています。一人一人が意識を持ち、伝統の祭りを素晴らしいものにしてもらいたい。翌日清掃では新宮ロータリークラブをはじめ、わかば園、神州院、市観光協会など多くの方々に協力していただき感謝しています」。

 平見院主は「全員で一致団結し、必死で走り抜けたような気持ち。みんなが頑張ってくれ、充実感のある32年間でした。昭和の終わりに護摩供を開始し平成の最後に終わることになったのは昨年、お不動様からお告げがあった。結願を迎えることになったのはお不動様のご意向に添えたからです。今後、自分自身、行を通してその理由を教えられると思います」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

行者たちによる大護摩供=7日、新宮市の神倉神社
一般の参列者も参加した火渡り
2019年02月09日
61 安心安全な運営目指し 南の国の雪まつり実行委員会 (那智勝浦町)

 第24回商工祭「南の国の雪まつり」(17日開催)に向けた第2回実行・運営(合同)委員会が7日、那智勝浦町商工会館であった。実行委員長である森川起安・南紀くろしお商工会長や顧問の中岩和子町議会議長など各組織から実行委員ら約40人が出席。まつり本番に向け、催しの円滑な運営のために最終確認などが行われた。

 雪まつりは町内外の多くの団体が集まり、町の商業活性化や地域振興などを目的とし、毎年、多くの来場者でにぎわいを見せている。

 森川実行委員長は「今回は平成最後の商工祭。第25回に向けて弾みのあるものにしたい。駐車に関する問題など実行委員会からも呼び掛けてください。ルールを守り、安全安心を最優先に心掛けてほしい」とあいさつ。中岩顧問は「皆さまのご協力でまつりが盛大に開催されている。ご協力お願いします」と語った。

 各団体が自己紹介と自身の出展ブースの紹介を行い、事務局が本番のスケジュールや注意点を説明した。例年と同じくシャトルバスが運行されるが、今回は混雑時の対応策として午前8時~11時と午後1時~3時にピストン運行すると述べた。シャトルバスの乗降場所は▽那智漁港▽パルスイン前▽木戸浦浦島駐車場▽中西商店前▽茶が浦―の5カ所と説明した。

 その後は各団体から意見や質問が挙がり、町区長連合会の大江清一会長が「皆さまが職責を全うしていただくことで安心安全な町の一大イベントの雪まつりが成功となります」と締めくくった。

 雪まつりは17日(日)午前8時30分~午後3時に開催される。優勝者には豪華賞品が当たる「南の国早押しバトル」やマグロ汁の振る舞い、地元の魚や野菜などの販売、さまざまなアトラクションや餅まきなど、盛りだくさんの催しとなっている。

 実行委員会では当日の混雑が予想されることから、公共交通機関での来場を呼び掛けている。

(2019年2月9日付紙面より)

本番に向け話し合った=7日、那智勝浦町商工会館
森川起安実行委員長
2019年02月09日
62 センター常駐などを確認
 ガイドの会が31年度総会  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークガイドの会(上野一夫会長、会員104人)の平成31年度総会が6日、串本町役場古座分庁舎であった。本年度から同パークセンターへの常駐が始まることや自主運営化の必要性を確認しあったほか、ガイドの会に寄せられた依頼の会員周知の在り方や『南紀熊野ジオパークガイド』と名乗る条件の見直しなどで活発に意見を交わすなどした。

 この会は、同パーク推進協議会が実施した養成講座を修了し『南紀熊野ジオパークガイド』として公認を受けたメンバーで結成する団体。前回の総会で会計年度を1~12月に改めたため、今回は平成31年度の通常総会となる。この日は出席26人、委任41人で総会が成立し、上野会長や県自然環境室の岡田和久室長のあいさつを経て前年度と本年度の事業関係諸議案を審議した。

 承認した内容には年会費の変更が含まれ、旧来65歳未満2000円、65歳以上1500円だったところ、保険料を完全に賄うため一律2500円に増額する。本年度から新たに▽7月開所予定の同パークセンターに常時2人が詰め(12月29日~1月3日を除く毎日8時30分~17時15分)館内案内や各種紹介を行うためのシフト編成とその運営▽県自然環境室が有する事務局機能を同会に引き継ぎ自主運営化(宇久井海と森の自然塾運営協議会のような収益事業に適した形への移行)―を進めることなども確認しあった。

 同環境室は同センターへのガイド常駐は県が同会に委託する事業であり、委託費として年額528万8000円が計上されると説明。当初予算には上がっていないが、今月2、3日に開催された同パークこどもスクールの第3回実施に向けた原資として国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」と同協議会に助成の申請を行う考えも示した。

 その他、南紀串本観光協会と大江戸温泉物語南紀串本が昨秋に展開した地質関係ツアーにおいて、その依頼が会員全体に周知されず同協会に属する会員6人だけで対応した件が同会の前年度実績にある点で質問があり、依頼の会員周知の考え方が各エリアリーダーから説明された。

 公認を受けているのに規約上の条件を満たさないと『南紀熊野ジオパークガイド』を名乗れない煩わしさを改善し、同会の趣旨に沿う活動であれば名乗れるよう規約の改正を求める意見もあったほか、那智勝浦町のまちなかジオツアー実行委員会と同会の連携を求める声もあり、上野会長は役員会における検討課題とした。

(2019年2月9日付紙面より)

総会を開くに当たりあいさつする上野一夫会長=6日、串本町役場古座分庁舎
2019年02月09日
63 10俵分の餅をまく
 御燈祭り翌日祭で神倉奉賛会  

 新宮市立神倉小学校のグラウンドで7日、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)による「御燈祭(おとうまつ)り翌日祭の餅まき」があった。会場は大勢の人でにぎわった。

 餅まきには神倉青年団員のほか、市教育委員会の速水盛康教育長も加わった。グラウンド内の3カ所に設置した台から奉賛会関係者らでついた餅と厄よけ祈とうの餅など、合わせて約10俵(600㌔)分がまかれた。子ども専用のスペースも設けられ、お菓子まきも行われた。

 この餅まきで、一連の祭り関連行事は終了。中山忠吏・神倉青年団長(49)は「大きなけがもなく良い祭りでした。上がり子に火を与える大役や開門もスムーズに進み、青年団としての任務は遂行できたかと思います」。

 猪飼会長(76)は「たくさんの人でにぎわってくれて良かったです。けがもなく祭りを無事に終えることができ安心した一方で、マナーについては少しですが課題の残る部分もあった。上がり子、見学者の皆さんのさらなる意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

餅まきに多くの人が訪れた=7日、新宮市立神倉小学校グラウンド
2019年02月09日
64 身近な世界遺産を歩こう  NPO法人熊野が古道体験  
2019年02月09日
65 県防災ナビに新機能  一般会計総額5531億円  (和歌山県当初予算案 )
2019年02月09日
66 寒さに負けず力走  北山小学校がマラソン大会  (北山村 )
2019年02月09日
67 ヘアカットの技術学ぶ  岩見さん招き「レイヤーカット」テーマに  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2019年02月09日
68 遊び心を大切に  東牟婁老人クラブ指導者研修会  
2019年02月09日
69 民謡、三味線を楽しもう  新宮市健人大学2月講座  
2019年02月09日
70 操作や機能じっくり教わる  文化セでスマホ講座開く  (串本町公民館 )
2019年02月09日
71 練習の成果を示して弾み  大同会稽古納め「衣装つけ」  (水門祭 )
2019年02月09日
72 男女シングルスで熱戦  杉井杯争奪卓球大会  
2019年02月09日
73 サポート会員の活動学ぶ  紀宝町ファミサポセンター講習会  
2019年02月09日
74 低学年がハープ演奏を体験  高学年はスマホ安全教室  (神内小 )
2019年02月09日
75 お悔やみ情報
  
2019年02月08日
76 熊野に春呼ぶ御燈祭り
 新宮市神倉神社  

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は1703人(主催者発表)の上がり子(祈願者)たちが神倉山に集まり、中腹にあるご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かり、538段の石段を下った。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る、全国でも珍しい女人禁制の火祭り。2016年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 白装束に荒縄を巻き、わらじを履いた男たちがかざしたたいまつの炎が滝のように流れ、山肌を赤く染めた。

 新宮高校3年の宇佐川楓人君は「火は熱かったけど、毎年上っていて楽しい」、王子ヶ浜小学校4年の新谷悠大君は「今年は寒くなく上りやすかった。来年も上りたい」。1歳3カ月の息子と上った東勇太さんは「子どもも泣かずに下りてくることができ、最高でした」と話していた。

(2019年2月8日付紙面より)

上がり子たちが次々と山を下りる=6日、新宮市の神倉神社
午後8時に神倉神社の山門が開いた
2019年02月08日
77 滞在時間などの課題研究
 裾野市観光協会が那智山視察  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の那智山へ3日、静岡県の裾野市観光協会(秋山清美会長)18人が視察研修に訪れた。那智勝浦町観光協会が熊野那智大社や青岸渡寺などを案内した。

 研修は、地元に本流3本(雄滝)と支流(雌滝)の2本からなる県指定天然記念物「五竜の滝」がある裾野市の観光協会から、日本一の落差を持つ那智の滝や那智山の神社仏閣を視察したいとの申し出があり、実施に至った。

 同協会では観光客の滞在時間の延長などを課題としており、那智勝浦町の観光地やその取り組みを確認して解決や今後の観光業務に生かすことを目的として研修を実施した。一行は熊野那智大社や青岸渡寺を参拝し、土産物屋などを視察後に滝へと向かった。

 秋山会長は「裾野市の五竜の滝はこちらのように神社仏閣がない。いかに滞在時間を延ばすかが課題」と述べ、「やはり日本一の滝は高さがあって良い。滝があって神社仏閣ができ、世界遺産へとつながっていると聞いた。取り組みも含め、勉強させていただいた」と語った。

 那智勝浦町観光協会の堀克也事務局長は「世界遺産15周年の年。熊野古道や那智大社、青岸渡寺をしっかりと見ていただけたら。滝つながりの裾野市さんにとって、今後に生かしてもらえる点があればうれしい」と語った。

(2019年2月8日付紙面より)

裾野市観光協会の皆さん=3日、那智勝浦町那智山
2019年02月08日
78 出火受け寺宝を持ち出し
 西向の成就寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町西向にある成就寺(大崎實宗住職)で6日、防火訓練があった。雨天のため、今回は本堂や庫裏で通報と寺宝の運び出しのみ実践。消防署員から訓練実施のきっかけになっている文化財防火デーの趣旨や消火器の説明、日頃の備えに対する助言を受けるなどして防火意識を高めた。

 この訓練は、同町教育委員会が毎年の文化財防火デーに合わせて実施の調整をしていて、古座地区では同寺と古座の善照寺が交互に隔年で取り組んでいる。同寺は江戸中期に活躍した絵師・長沢芦雪(ろせつ)の襖(ふすま)絵などを所蔵していた(現在は県立博物館に預けている)経緯があり、他にも寺宝や本尊、過去帳など後世に伝えるべき品を数多く所蔵。それらを火災から守る観点で責任役員ら檀家にも参加を呼び掛けて取り組んでいる。

 庫裏の炊事場から出火した想定で同訓練を始め、大崎住職夫妻が「火事だ」と叫んで本堂に居合わせた檀家らに出火を伝え、119番通報をしている間に檀家らは手分けして堂奥から寺宝に見立てた箱をすぐに外へ持ち出せる位置まで運んだ。

 過去の訓練では、寺宝を門外まで運び出した後に駆け付けた消防が放水を行うところまでを一連の流れとしているが、今回は屋内対応のみ。境内で取り組んでいる初期消火の練習も雨で行えないため、今回は堂内で消火器の種類や取り扱い方、日頃の管理で注意すべき点(本体の劣化や蓄圧式の場合はガス圧の低下など)の説明を受けた。

 講評では、通報、初期消火、避難誘導に加え寺宝の持ち出しもある状況は住職夫妻だけでは対処しきれないとし、責任役員への速やかな連絡体制をあらかじめ考えておき、対処するときの役割分担も意識した方がよいなどの助言があり、大崎住職も助言を重々受け止めて同訓練を締めくくった。

 この日は串本地区の無量寺でも文化財防火デーにちなんだ防火訓練が行われた。

(2019年2月8日付紙面より)

出火を受け本堂の奥から寺宝(模擬箱)を持ち出し=6日、串本町西向の成就寺
消火器の取り扱いなどで説明を受ける
2019年02月08日
79 1次産業の再起が地域を創生
 紀宝町げんき塾講演会  

 紀宝町げんき塾による講演会が1日、同町役場2階大会議室で開かれた。塾生ら約20人が参加し、三重大学の西村訓弘副学長から話を聞いた。

 元気塾は地域活動のリーダーや担い手の発掘・育成を図るとともに担い手間のネットワークを構築することを目的に、2017年4月に発足。20人が所属し、インスタグラムで町の情報を発信している。3月24日(日)には同町大里の田代公園で「げんき塾マルシェ」を開催する。

 講演のテーマは「まちのリーダーづくりとリーダー達との取り組み事例について」。三重県は29市町のうち四日市市、津市、鈴鹿市など北部6市で全人口の67%を占める一方、高齢化率は南部が高いと説明した。

 西村さんは「北部と南部で生じる生活格差が、日本の大都市と地方の縮図と重なる。南部(地方)は本当に駄目なのか」と述べた上で、県南部の農業、漁業の現状を解説した。

 「地方の景色は変わっていないが、社会背景が変わったことを受け止めるべき」。県内各地の取り組みを紹介した上で、「地域内流通の考え方を理解し、創造していくことが強い農業、漁業を実現し、1次産業の再起が地域を創生し、地域からの強い経済成長を生み出す」と示した。

 地方で活躍するために必要な考え方として「先入観を捨て、自身のインスピレーションを信じて生きること」と伝えた。

(2019年2月8日付紙面より)

県内の取り組みなどを聞く塾生ら=1日、紀宝町役場大会議室
西村訓弘さん
2019年02月08日
80 美しい海を未来に  企画展「よしくまの海」開催中  (宇久井ビジターセンター )
2019年02月08日
81   
2019年02月08日
82 74人が合格  近大新宮高前期入試結果  
2019年02月08日
83 下里小が優良校に  ウミガメ保護や清掃活動評価  (那智勝浦町 )
2019年02月08日
84 無事終了の感謝も込めて  関係者らが御燈祭り後の清掃活動  
2019年02月08日
85 デンマーク駐日大使が来熊 新宮市長訪問し御燈祭り見学 
2019年02月08日
86 御燈祭りはこんなんやで!  図書館講座で山本殖生さん  
2019年02月08日
87 心身清めいざ御燈祭りへ 王子ヶ浜で海中みそぎ 
2019年02月08日
88 42事業所で勤労観を培う  1年生がインターンシップ  (串本古座高校 )
2019年02月08日
89 親子で命を守る約束  大島保育所で交通安全教室  (串本町 )
2019年02月08日
90 慣習の趣旨を教わり体験  ぼたん荘で節分豆まき会  (古座川町 )
2019年02月08日
91 経験者に続き弾みつける  つるの儀の商人役が練習  (水門祭に向け )
2019年02月08日
92 トマトの苗は細いものを  野菜作りのコツを紹介  (鵜殿図書館 )
2019年02月08日
93 途絶えた伝統、復活に光  炭焼き職人・地案光徳さん  (紀宝町 )
2019年02月08日
94 お悔やみ情報