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2019年02月27日
1 植樹通し意識育む
 王子幼稚園で緑化活動  (県鳥獣保護管理員連絡会 )

 新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)と和歌山県鳥獣保護管理員連絡会(海野和浩会長、会員数51人)は25日、同幼稚園で「実のなる木植樹事業」を実施した。同会員5人、県職員4人、同園児20人らは協力し合ってイロハモミジ、ナンテン、クヌギ、コナラの4種類の苗木を園庭の花壇に植樹した。

 県鳥獣保護管理員連絡会は自然保護の重要性に鑑み、野生鳥獣の保護および管理、適正狩猟など、鳥獣行政の推進に協力し、業務の円滑な遂行を図ることを目的に、県知事より委嘱された鳥獣管理員で構成されている。毎年県民の善意により集められた緑の募金を財源とした「緑の募金事業」を活用し、地域住民の自然保護意識を育む目的で緑化活動をしている。鳥類や小動物の良好な生育環境の形成を図る目的もあり、今年で31回目の活動となる。

 植樹開始に当たり、同会の下忠文・東牟婁支部長が「けがのないように気を付けて」とあいさつ。園児らはあらかじめ花壇に掘られた穴に苗木を植え、スコップで順番に土を掛けていった。会員は園児らに「木が倒れないように見守ってあげてね」「みんなが6年生になる頃には大きくなってるよ」などと語り掛け、植樹の様子を見守った。

 東牟婁振興局の久保田清之・健康福祉部長は「季節ごとに姿を変える苗木を見て、自然の大切さに関心を持ってもらえたら」と述べ、園児らに「皆さんと同じようにすくすく育っていくのを楽しみにしています。日々の手入れをして、大切に育ててください」と呼び掛けていた。

 県では、毎年新緑の春季(3~5月)と紅葉の秋季(9~10月)を中心に「緑の募金運動」を実施している。集められた募金は、毎年7月ごろに募集する「緑の募金事業」などによって、県内各地域の森林整備や緑化活動などに活用されている。

(2019年2月27日付紙面より)

協力し合い4種類の苗木を植えた=25日、新宮市立王子幼稚園
2019年02月27日
2 多くのステージに来場者沸く
 色川大文化祭盛大に開催  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の色川山里文化クラブ(千葉智史会長)は24日、同町田垣内の籠ふるさと塾で「第11回色川大文化祭」を開催した。踊りや劇、歌など盛りだくさんのステージ披露や内容に集まった地域住民ら約150人は大きな拍手を送り、会場は終始にぎわった。

 大文化祭は毎年恒例の人気の催し。千葉会長は「この日のために出演者の皆さんは、たくさん練習をしてきてくれた。また、多くの力作も並んでいます。時間の許す限り、ステージを楽しんでください」とあいさつした。

 トップバッターは同町立大野保育所の園児ら9人が務め、童謡「たき火」を歌い、皆勤出演している江戸芸かっぽれが場を盛り上げた。さらに手品、合唱、ダンス、漫才、空手演武、バンド演奏などが行われた。なかでも初参加の色川郵便局の局員ら10人が日々、練習に打ち込み、仕上げた昭和を代表する音楽番組を独自に再現した「ザ・ベストヘン!?」は会場を沸かせた。軽快なトークの司会役と完成度の高い踊りや歌を披露する歌手役の演出に、笑い声や拍手が送られた。

 会場内には住民らによる絵、書、盆栽、生け花などが展示されたほか、おまぜや赤飯、カレー、焼き餅などが販売された。

 町内在住の80代女性は「毎年楽しみにしています」と笑顔で語った。

(2019年2月27日付紙面より)

展示された作品に足を止める=24日、那智勝浦町田垣内の籠ふるさと塾
色川郵便局のステージが会場を沸かせた
催しを楽しむ来場者ら
2019年02月27日
3 歩くことを軸にし合同活動
 わかやまシニアエクササイズの自主8グループ  (串本町 )

 串本町保健センター主催のわかやまシニアエクササイズ自主活動グループを対象にした合同交流会が22日に同町立体育館であり、同グループに属するメンバーや保健推進員45人が歩くことを軸にした合同活動に取り組んだ。

 同エクササイズは和歌山大学教授の本山貢さんが県と共同考案し奨励する▽準備運動▽ストレッチ運動▽ステップ運動▽筋トレウオーク―の4要素からなる高齢者向けの軽運動群で、基本3カ月間の体験メニューで成果を実感した人が仲間づくりの面でも功を奏する自主活動グループを結成して継続する形で実践の裾野が広まっている。

 同町域では現在▽ハーモニー(串本1)▽大島さくら▽お元気プロジェクト串本2▽お元気プロジェクト有田▽お元気プロジェクト田並▽はまゆう(潮岬)▽お元気プロジェクト古座▽田原自主トレ隊―が結成され、仲間内で取り組む中でこの運動を長く続ける工夫を重ねている。同日現在、8グループ全体で150人が所属し、月2~4回の頻度で各地域の集会施設に集まり活動しているという。

 この日開かれた合同交流会は、同町が介護予防目的で展開する事業「お元気プロジェクト」の一環。規定のメニューの繰り返しで単調になりがちな自主活動に刺激をもたらす目的で、おおむね年1回開いている。今回は同町地域おこし協力隊の隊員で町民への運動習慣の普及に取り組む木戸俊秀さんを講師として迎える形で計画し、8グループのメンバーに参加を呼び掛けた。

 木戸さんは「ウオーキングの効果的な方法と注意点」と題して準備運動や筋力トレーニング、ストレッチに取り組むときのポイントを解説。併せて「歩く」と「○○」といった具合に二つの事柄を同時にこなすことを強調して意識付けた。メンバーはそれらの実践を通して日頃の自主活動で培った筋力の活用の幅を広げる視点を培い、同じ町で同エクササイズに励む仲間との交流も深めた。

 同日現在、同エクササイズの体験メニュー実施の予定はないが、一部を除くグループが若干名の新規メンバーを募集している。詳細の問い合わせは同センター(電話0735・62・6206)まで。

(2019年2月27日付紙面より)

歩くことを軸にした合同活動を主導する木戸俊秀さん(右)=22日、串本町立体育館
「歩く」と「蹴る」を同時にこなすことに挑戦する自主活動グループのメンバー
2019年02月27日
4 日頃の意識が命を守る
 森岡茂夫さんが防災講習会  (乳幼児の命を守る会 )

 新宮市で活動する子育て支援の団体でつくる「乳幼児の命を守る会」(勢古啓子委員長)は23日、市保健センターで防災講演会を開いた。約20人の参加者を前に、1級建築士で防災士の森岡茂夫さんが「災害から子どもの命を守る」をテーマに話した。

 同会は2011年の紀伊半島大水害を教訓として、乳幼児や子どものいる家庭の防災意識を高めようと13年に発足。親子で楽しみながら学んでもらおうと、防災キャンプを行うなどさまざまな催しを開いている。

 南海トラフ巨大地震が起こった場合、最悪のケースで約32万3000人の死者数が予想されている。内訳は▽建物の倒壊8万2000人▽地震火災1万人▽津波23万人▽その他(塀の倒壊など)30人―など。森岡さんは「災害は起きてからでは遅い。起きる前にどうやって安全性を確保するか、それが一番大事。命を守るのは日頃の意識」と呼び掛けた。

 森岡さんは、東日本大震災の際に多くの住民が亡くなった宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区において、ただ一人も犠牲者を出さず「閖上の奇跡」と呼ばれるようになった市立閖上保育所を紹介した。当時の同保育所長・佐竹悦子さんの防災意識が強く、普段から訓練を繰り返しては防災マニュアルを更新していたことなどに触れ、「奇跡を起こしたのは先生たち。普段からここまで考えているのかと感銘を受けた」。

 佐竹さんら職員は園児らに恐怖心を与えないように、避難している間もお話をしたり歌を歌ったり、避難所ではお遊戯やゲームなどをして子どもたちをなだめながら命を救った。森岡さんは「奇跡って偶然の上に起きるものではない」という佐竹さんの言葉を紹介。「小さいお子さんがいる家庭にとって、とても良いサンプル」と述べ、普段から想像力を働かせて災害に備えるべきと訴えた。

 森岡さんは「小さい子どもには全てが凶器となり得る。家具にストッパーを付けるなど全てに対してあらゆる対策を」と喚起。ベッド型シェルター「防災ベッド」や、通電火災を防ぐブレーカー自動遮断装置、段ボールベッドなどを紹介し「日本では避難所の国際基準である『スフィア基準』が守られていない。行政も知らないケースがある。各自治体が準備できるように、市民の皆さんが意識を持ち、発信していくべき」と話していた。

(2019年2月27日付紙面より)

約20人が聴講した防災講演会の様子=23日、新宮市保健センター
森岡茂夫さん
2019年02月27日
5 河田さん、坂本さんが優勝 グラウンドゴルフ三和大会 
2019年02月27日
6 総合優勝は新高陸上部 第9回太地町くじら浜公園駅伝大会 
2019年02月27日
7 全日制平均倍率0・93倍  県立高校入試出願状況を発表  (和歌山県教委 )
2019年02月27日
8 訓練重ね有事に備える  新宮市福祉センターで避難訓練  
2019年02月27日
9 住民投票条例制定を本請求  「つくる会」請求代表者らが市へ  (新宮市 )
2019年02月27日
10 アシビが花盛り  熊野地方  
2019年02月27日
11 49人が熱戦を展開  5児童館交流「ドッジビー大会」  (新宮市 )
2019年02月27日
12 小中学生作品269点展示  橋杭小で学校版画展串本展  (串本町 )
2019年02月27日
13 伸び伸びと遊びを楽しむ  串本小学校で「忍者修行」  (串本町 )
2019年02月27日
14 重要課題に取り組む  鈴木英敬知事が事務所開き  (三重県知事選 )
2019年02月27日
15 スポーツボイスを体験  紀宝町で初の取り組み  
2019年02月27日
16 市町対抗駅伝の結果を報告  紀宝町教育委員会会議で  
2019年02月27日
17 4月3日に完成式典  3月22日に改修工事完了  (鵜殿運動場 )
2019年02月27日
18 特選に吉田澄子さん 写連紀南支部県本部顧問審査1月優秀作品 
2019年02月27日
19 お悔やみ情報
  
2019年02月23日
20 ネット上の差別の現状と対策
 第3回ふれ愛講座  (新宮市 )

 新宮市教育委員会は21日、市人権教育センターで「第3回ふれ愛講座」を開いた。公益財団法人反差別・人権研究所みえ事務局長の松村元樹さんが講師を務め、「ネット上の部落差別等の現状とモニタリングを含めた今後の対策」を講演。多くの参加者はネット上で発生する差別事象や課題解決に向けた取り組みを学んだ。

 松村さんは国内でのスマートフォンの普及台数が約8700万台であり、タブレットなどインターネットに接続できる媒体が多いことや国内外の人々が多く利用する会員制交流サイト(SNS)について、「現在、インターネット(以降、ネット)は生活の中にあり、便利。使うことで得になる場合も多い」と述べた。その反面、ネット上で発生する部落差別などさまざまな差別事象が多発していることを報告した。

 ネットの特性として▽時間的・地理的な制約がない▽電子空間は現実社会より自己表現しやすい▽情報発信が容易で広範囲に拡散できる▽記録(ログ)が残り積み上がる―などを挙げた。

 松村さんは実社会での差別落書きと違い、匿名性があるネット上での落書きは対処が困難であると懸念。ツイッターなどのSNSに実際、投稿された差別発言を紹介し、「より細かく長文にもでき、削除も難しいため広がってしまう」と危険性を示した。

 対抗手段として実態を把握し削除依頼を行うモニタリングやウェブサイトから情報を抽出するスクレイピング、人権情報の発信、差別解消法や人権教育啓発推進法などの教育や啓発を解説した。

 2004年から三重県で実施されているモニタリング事業や実態把握の方法、アカウントの停止や凍結などの防止・規制を説明した。さらに反差別・人権運動の情報発信やネットワークづくり、差別することがデメリットになる社会の意識形成、メディアリテラシーの育成が重要であると強調し、「今後も全力で解決に取り組んでいきたい」と語った。

(2019年2月23日付紙面より)

参加者らが学びを深めた=21日、新宮市人権教育センター
講師を務めた松村元樹さん
2019年02月23日
21 中間評価などを確認 第3回健康づくり計画委員会 (新宮市)

 第3回新宮市健康づくり計画委員会(米良孝志委員長、16人)が21日、市保健センターであった。平成29年8月に実施した生活習慣に関するアンケート結果や中間評価の方向性などを確認した。

 市の健康づくり計画として健康日本21(第2次)新宮市版「一笑健康しんぐう」が26年3月に策定。35年度までの10年間を計画し本年度が中間年度に当たるため、評価や見直しの場を設けようと開催された。

 開会で田中幸人・市健康福祉部長が「皆さんのご協力を得ながら新宮の健康づくりに取り組んでいます」とあいさつし、「今後5年間の方向性を定める重要な位置付けとなるため、皆さんのご意見をもらい参考にさせていただきたいのでご協力を」と呼び掛けた。

 市職員たちが「食生活・身体活動」「健康管理」「こころの健康」の3分野で取り組んでいる活動や生活習慣、中学生の生活とたばこに関するアンケートなども報告した。

 今後は委員たちからの意見と市民にパブリックコメントの募集などを予定しており米良委員長の承認後、3月末ごろに冊子を印刷する。

(2019年2月23日付紙面より)

第3回健康づくり計画委員会=21日、新宮市保健センター
2019年02月23日
22 希望に応えチェーンソー託す
 古座川町に防災資機材寄贈  (近畿労働金庫 )

 近畿労働金庫が21日、古座川町役場にチェーンソー1台など防災資機材を寄贈した。

 この寄贈は、同金庫が展開する社会貢献預金「すまいる」を活用した地域貢献活動。同預金は寄付目的としてエコ推進・子どもたちの未来応援・災害復興支援・国際協力の4系統を設定し、預金者はいずれかを選んで寄付し同金庫も資金を上乗せして社会に役立てる仕組みになっている。

 災害復興支援の貢献先の一つに認定NPO法人わかやまNPOセンターがあり、今回の寄贈は同センターの仲介により平成28年度から3カ年計画で取り組んでいる紀南の各自治体を対象にした支援の一環。同金庫から事前に寄贈の申し出を受けた同町はチェーンソーの寄贈を希望し、同金庫は充電式250㍉チェーンソー1台と備蓄品として用立てているウエットタオル(30枚組)若干数を託すことを決めた。

 この日は同金庫常務理事でもある和歌山地区本部の小林茂本部長と大西強事務局長、同センターの志場久起副理事長と県NPOサポートセンターの植田祐起代地域支援コーディネーターの4人が来庁し、小林本部長から西前啓市町長に目録を贈呈した。小林本部長はは寄贈の経緯を伝えて有効活用を希望し、西前町長は「ありがたく頂戴し、活用の努力をしていく」と応えた。

 同町総務課によると、町所有の古くなったチェーンソーの更新を考えている時に同金庫から寄贈の申し出があり、活用させてもらったという。同金庫はこの日、すさみ町や串本町へも目録を届けて紀南の全自治体への寄贈を完了した。

(2019年2月23日付紙面より)

西前啓市町長(右)に目録を贈る近畿労働金庫和歌山地区本部の小林茂本部長=21日、古座川町役場
2019年02月23日
23 「ひきこもり支援」重点項目に
 毎月1回「集まりの場」  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は「ひきこもり支援」の活動に取り組んでおり、2020年度まで5カ年計画で実施中の「地域福祉活動計画」に重点項目として盛り込んでいる。

 ひきこもり問題がクローズアップ化される中、同協議会では町内にも情報があることを知り、活動を始めた。

 高齢の親とその子ども世帯で、ひきこもりや長期的に就労していない状態で、孤立や生活困窮へとつながる恐れがあり、地域の福祉課題として着目されている「8050問題」に焦点を当てた。

 地域福祉活動計画推進委員会の中で、ひきこもり支援チームを結成し、2カ月に1回、会議を行っている。8050実態調査の結果、9件のケースがあり、「将来が心配」との声が多かったという。

 視察や研修を通して「集まりの場」の重要性にたどり着いた。今後は▽集まりの場の周知・展開▽行政と方向性の統一▽生活困窮者自立支援制度との関連―などに取り組む。

 「集まりの場」は月1回、町福祉センター敷地内のアプローチ邸でミニ講演会やカフェを開いている。

 2月の「集まりの場」には18人が参加。不登校、ひきこもりを経験した和歌山市の鴻原崇之さんを招いた。

 鴻原さんは「中学校の頃、自分に自信がなくなり学校を休みたかったが、両親から『頑張れ』と言われ休学することができなかった。休憩時間は一人で過ごし苦痛だった。ある時、母が『休んでいいよ』と言ってくれた。高校に進学せず、学校に行かずアルバイト生活を3年間続けた。自分だけ『逃げている』と感じ、仕事を辞めると外に出られなくなった」と振り返った。

 「自宅での生活が4年間続き、絶えずいら立ち、記憶も断片的だった。どうすれば良いか分からず、焦りと脱力感の日々だった」。家族の気持ちを考える余裕もなかったという。

 家族の支えで外に気持ちが向いていった。少しずつ出掛ける機会が増え、同じような仲間が集まれる場に通うようになり、会話ができるようになった。「みんなでご飯を食べに行き、友達関係に発展した」と話し、家族や居場所の大切さを伝えた。

 3月の「集まりの場」は14日(木)午後1時30分から開く。臨床心理士の近澤朋加さんを招く。

 参加費は無料で、問い合わせは同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2019年2月23日付紙面より)

鴻原崇之さんを招いた2月の「集まりの場」
2019年02月23日
24 より良い地域をつくるため  王子地区をむすぶ会が定例会  (新宮市 )
2019年02月23日
25 中瀬古友夫さんを表彰  新宮商工会議所青年部が総会  
2019年02月23日
26 交流通じ保育を学ぶ  生徒6人が体験実習  (北山中学校 )
2019年02月23日
27 練習した成果を発揮  新木保育園で「ひなまつり発表会」  (新宮市 )
2019年02月23日
28 園児ら大はしゃぎ  恒例となった雪の贈り物  (那智勝浦町 )
2019年02月23日
29 親子で正月遊び楽しむ  宇久井保育所で保育参観  (那智勝浦町 )
2019年02月23日
30 花の盛りで春の訪れ誘う  各地でカワヅザクラ満開  (古座川町 )
2019年02月23日
31 気象予報士を軸にし考える  串本文化セで防災セミナー  (わかやまNPOセ )
2019年02月23日
32 莊司理彩さん(矢渕中)3位  紀南柔道大会に689人出場  
2019年02月23日
33 園児が練習の成果を発揮  恒例の縄跳び大会  (井田保 )
2019年02月23日
34 1位に栗栖達也さん  写連新宮支部2月例会  
2019年02月23日
35 春を告げるアオモジ  熊野地方の山野で咲く  
2019年02月23日
36 定数15に20陣営出席 新宮市議選立候補予定者説明会 
2019年02月23日
37 お悔やみ情報
  
2019年02月20日
38 大正当時の姿お目見え
 旧チャップマン邸改修工事進む  (新宮市 )

 新宮市伊佐田地区にある旧チャップマン邸の改修耐震工事が進んでいる。3月3日(日)の工事完了と春以降のオープンを目指しており、まちなか観光拠点としての活用が期待される。事業は国の「都市再構築戦略事業」に盛り込まれている。

 同邸は、大正時代を代表する文化人で新宮市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が米国人宣教師のE・N・チャップマンのために設計し、大正15(1926)年に建設された洋風建築物。戦後から昭和53(1978)年までは旅館「有萬(あるまん)」として使われ、市出身の芥川賞作家・中上健次(1946~1992年)が執筆活動をした建物としても知られている。平成27(2015)年に同市に無償譲渡された。

 築90年以上が経過していることから老朽化が激しく、譲渡後すぐに耐震診断を経て改修耐震工事に入っていた。今月8日に外装工事の足場が一部取り外され、改修された外装がお目見えした。

 「伊作設計の姿に戻すことに価値がある」と、モノクロ写真や研究者の意見を参考にした。大正期当時の復元を目指し、旅館時代の青緑色のスペイン瓦風屋根は天然スレート風の屋根に変更。食器棚などの備品や調度品はそのまま展示する。来館者用トイレなどを備え付け、施設から直接庭に出られるように仕切りドアを広くするなど、観光拠点としての利活用を目指している。

(2019年2月20日付紙面より)

大正時代当時の姿を目指し改修中のチャップマン邸=新宮市
建設当時(提供写真)
2019年02月20日
39 放射性廃棄物の地層処分など
 科学的特性マップの説明会  (新宮市 )

 原子力発電環境整備機構(NUMO)は16日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で科学的特性マップに関する対話型説明会を開催した。市内外から15人が参加。NUMOや経済産業省資源エネルギー庁の職員らが高レベル放射性廃棄物の地層処分の仕組みなどについて詳細を説明し、理解を求めた。

 原子力発電に伴い発生する高レベル放射性廃棄物の地層処分の仕組みや実現に向けた地質環境の調査プロセスなどの理解を深めることが説明会の目的。地層処分に関する地域の科学的特性を一定の要件・基準に従い客観的に整理した科学的特性マップを用いて全国で実施している。県内では和歌山市に次いで新宮市で2度目の開催となる。

 NUMO地域交流部の水野敦部長は高レベル放射性廃棄物の処分で国民の生活環境に影響を及ぼさないように地下深くの安定した岩盤に埋設する計画が地層処分であると解説。「新宮市での開催で合計80回目となる。今日は地層処分の仕組みや今後、どのようなステップを踏まえて処分地が決定していくのかご理解を賜ることができれば」とあいさつした。

 エネルギー庁放射性廃棄物対策課の来島慎一課長補佐が詳細を報告。最終処分までの流れとして、使用済燃料は資源の有効利用後、高レベル放射性廃棄物の減容化や有害度低減のため、再処理を行い、ウラン、プルトニウムを回収する方針とし、残った廃液をガラス原料と高温で溶かし合わせて固化する。そのガラス固化体は冷却のため30~50年、貯蔵・管理し、地下深部の安定した岩盤に埋設すると解説。地層処分事業には文献調査・概要調査・精密調査などの法定調査や処分地の選定などに約20年、処分場の建設に10年程度、処分場の操業と閉鎖に50年以上かかるとし100年事業であると話した。

 グループに分かれた参加者らは職員に対し、「なぜ新宮市で説明会を行うのか」「広報ととってよいか」や専門的な質問があり、職員らは「地域のバランスをみて検討している」「その通り。学校での出前授業も実施している」と対話を進めた。

 来島課長補佐は「原子力を使うということは日本のどこかで必ず地層処分を行わないといけない。地層処分の理解を広めるために説明会は今後も予定通り進めていく」と語った。

(2019年2月20日付紙面より)

グループワークを行い、最終処分などを話し合った=16日、新宮商工会議所
2019年02月20日
40 認知症の理解と支援促す
 町職員を対象に養成講座  (串本町 )

 串本町職員を対象にした認知症サポーター養成講座が15日に役場本庁であり、28人が受講して修了の証しとなるオレンジリングや同町独自ノベルティ(缶バッジ)を取得した。

 同サポーターは、認知症を正しく認識し日常生活面で適切な手助けに努める人材。この講座は厚生労働省の推奨により市町村単位でも活発に開かれている育成の機会で、修了者に同リングを託し同サポーターであることが分かるよう掲げてもらう形で地域における支援の輪を広げている。

 串本町は2010(平成22)年からこの講座を開くようになり、同日までに400人弱が修了。同町地域包括支援センターは総人口の2%強という修了者率をさらに引き上げて町域の支援環境を整える必要があると考え、独自ノベルティを作るなどしてこの講座の開講に力を入れ始めている。

 多くの町民と接する町職員対象の同講座は、公務と受講の兼ね合いに配慮し複数回にわたって開く考え。その初回となるこの日は各課から2人以上の参加を呼び掛けて開き、同サポーターキャラバンメイトの資格を持つ同センター所属保健師・中まどかさんが登壇して▽認知症サポーター制度の趣旨▽町域の高齢化の現状と見込まれる認知症患者の数▽認知症の特徴と接し方のポイント―などを語った。

 総人口と高齢化率から見た町内の65歳以上高齢者は約7000人。65歳以上で7人に1人、75歳以上で4人に1人が認知症を患っていることを伝えて、支援を必要とする人の数を大まかに示唆した。

 認知症の6割はアルツハイマー型、2割は脳疾患性、2割はその他。加齢による物忘れとの比較で認知症独特の物忘れや伴う言動の特徴も紹介。中さんは「物事は忘れても気持ちは決して忘れないのが認知症だということを覚えてほしい」とし、言葉以上に感情で伝えることを促しつつ接し方のポイントとして▽まずは見守る▽余裕を持って対応する▽声を掛けるときは1人で▽後ろから声を掛けない▽相手に目線を合わせて優しい口調で▽穏やかにはっきりとした話し方で▽相手の言葉に耳を傾けゆっくり対応する―の7項目、さらに災害時の避難で日常を失ったときの接し方7箇条を伝え託すなどした。

 町職員対象の同講座は全職員修了を目標にして続けていくという。

(2019年2月20日付紙面より)

町職員を対象に認知症サポーター養成講座を開く中まどかさん=15日、串本町役場本庁
2019年02月20日
41 テープカットで完成祝う
 大規模改修終わり竣工式  (うどの幼稚園 )

 大規模改修工事が昨年12月17日に完了した紀宝町立うどの幼稚園(岩本小百合園長)で2月19日、竣工(しゅんこう)式があり、西田健町長、西章教育長、町議会議員、辻本将利PTA会長、岩本園長らが完成を祝ってテープカットした。

 同幼稚園は1976年に建設され老朽化が進んでいた。町では安心・安全の向上を進めるとともに教育環境の更なる充実を目的に昨年6月から外壁や照明、トイレ、保育室、正門などの改修を実施。学校施設環境改善交付金を活用した。工事費は3471万1000円。

 竣工式でテープカットした西田町長は「開園以来、町の先進的な幼稚園教育を展開してきたが、施設の老朽化が進み、大規模改修工事に至った。今後とも一層のお力沿いを」と式辞。設計監理者のタツミ建築設計事務所、建築工事施工業者の前地水道工業所に感謝状を贈呈した。

 莊司健町議会議長は「幼稚園が安心できる居場所となるよう見守り育ててほしい」と祝い、岩本園長は「工事中も従来と変わりなく楽しく安心して保育できました。子どもたちは新しい園舎に大喜びです。職員一同、質の高い幼児教育を提供できるよう頑張っていきます」と感謝した。

 全園児33人も出席し、手話と英語を交えながら『世界中のこどもたちが』を歌い、「幼稚園をきれいにしてくれてありがとうございました」と伝えた。最後は学用品の贈呈を受けた。

(2019年2月20日付紙面より)

テープカットで竣工を祝う西田健町長(左から3人目)ら関係者=19日、紀宝町立うどの幼稚園
竣工式で園児たちが歌を披露
2019年02月20日
42 下地規夫さんが優勝
 もみじ会2月月例杯  
2019年02月20日
43 岡本・三寸木組らが優勝
 第61回串本バドミントン競技大会  
2019年02月20日
44 サッカーの楽しさ伝える
 池田仁彦キッズサッカーフェス  
2019年02月20日
45 リーグ優勝目指してキャンプ  大阪学院大野球部が来町  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
46 継続的な支援が必要  福祉センターで「発達障がい講演会」  (新宮市 )
2019年02月20日
47 園児の3作品がノミネート 第21回学校華道インターネット花展 (珠蒼の会)
2019年02月20日
48 色とりどり飾り付け  教養講座でアイシングクッキー  (新宮市 )
2019年02月20日
49 大人への階段上り始めて  城南中で立志式  (新宮市 )
2019年02月20日
50 迫力ある動きが見どころ  天満交友会が獅子舞の練習  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
51 白野漁港工事契約など承認  14日実施の第1回臨時会で  (串本町議会 )
2019年02月20日
52 命を守るルール学ぶ  上野山こども園で交通安全教室  (串本町 )
2019年02月20日
53 飼い方伝え譲渡会開く  新宮保健所串本支所で  (県動物愛護セ )
2019年02月20日
54 自治体の協力も訴え  紀南地域活性化局が人権トップセミナー  
2019年02月20日
55 社会に認識を深める  1年生が地元の人と対話集会  (紀南高校 )
2019年02月20日
56 鋭い視点とユーモア交え  森永卓郎さん講演会  (紀宝町 )
2019年02月20日
57 3万600人でにぎわう  商工祭「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )
2019年02月20日
58 事故防止と人権学ぶ  消防団員安全管理セミナーで  (新宮市 )
2019年02月20日
59 お悔やみ情報
  
2019年02月15日
60 水害後の入職者ら防災学ぶ
 久保榮子さんが研修で講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で13日、防災研修が開かれた。2011(平成23)年9月に発生した紀伊半島大水害以降に採用された職員(医療職除く)ら60人が対象。防災士の久保榮子さんと県土砂災害啓発センターの坂口武弘所長が水害の詳細や被害、対策について講話した。

 久保さんを招いての研修は町としては初。災害の恐ろしさや犠牲者の遺族の悲しみなどを風化させず、当時を振り返るとともに防災意識を高めることが目的。午前・午後に分けて実施された。

 久保さんは同水害で夫の二郎さんを亡くし、自身も生死の危険を経験したことから、72歳で防災士の資格を取得。各所で体験談や防災についての講話を実施している。

 この日も手作りの紙芝居で当時の水害の悲惨さや状況を説明。細かく描写された絵や臨場感のある語りに職員らは真剣な表情で見入っていた。続いて、避難情報の違いや水害からの生還例を紹介し、防災にまつわる○×クイズが行われた。

 久保さんは「命はなくなったら戻ってこない。災害時は一人一人状況は違うが、早めの避難は本当に大切」と話し、「奇跡的に助かったこの命を使って、一人でも多くの方の心に命の大切さや防災の重要性が残るように語り部として伝えていきたい」と気持ちを込めた。

 その後、坂口所長が同水害時に県内で発生した深層崩壊や土石流などの状況を解説。当時、同町が出した一部の地区への避難指示のタイミングなどについても指摘し、「那智勝浦町は過去に何度も洪水被害に遭っていることが研究で分かった。今後はそれらを踏まえ、行政活動に尽力していただけたら」と述べた。矢熊義人副町長は「3分の1の職員が水害時の業務未経験者。今後の業務としても知っていただくことは大事で、良い機会」と話した。

(2019年2月15日付紙面より)

久保榮子さんが当時の状況を紙芝居などで解説=13日、那智勝浦町役場
職員らが防災について学んだ
2019年02月15日
61 卒業証書用の和紙を手作り
 古座小6年生15人が紙すき  (串本町 )

 串本町立古座小学校(野端則久校長)の6年生15人が13、14日の2日間、紙すきに取り組んだ。卒業証書用の和紙を得るのが目的で、元教諭の谷本節代さんから手順を教わり1人1枚を手作りした。

 卒業証書用の和紙作りは、20余年来続く歴代の6年生伝統の活動。本年度の6年生は昨年12月13日、古座川町にある国王山へ赴いて和紙の材料として一般的なガンピ(雁皮)の枝を集め、図工や総合的な学習の時間を使って繊維を含む樹皮をむき細かく切り刻むといった準備を重ねてきた。紙すき直前に水と一緒にミキサーにかけてパルプ液(ほぐれた繊維が混ざった水)を作り、紙すきの本番を迎えた。

 谷本さんは、和紙の代表的な原料にはコウゾ(楮)やミツマタ(三又)、ガンピがあり、旧古座町域は数十年前まで和紙を作って売る習慣が盛んだった名残で、今でも原料となる樹木が山の中に残っていることを伝えて和紙作りへの興味をそそった。

 紙すきの手順は、巻きすを底板にした型枠にパルプ液を流し入れて水切りし、さらに型崩れしない状態までスポンジで水抜きするという内容。6年生は数に限りがある型枠を効率よく使い回すため、3グループに分かれて順次▽紙すき▽パルプ液作り▽和紙文化の調べ学習―をこなした。

 紙の厚みにむらができないよう均一にパルプ液を流し入れ、気になるごみをピンセットで取り除いてからスポンジで吸えなくなるまで水抜きするなど、いい和紙を作るため細心の注意を払いながら作業。まだ湿っている和紙が途中でちぎれて苦労が台無しにならないよう、慎重に巻きすからはがし取った。

 2日がかりで書き損じたときの予備も含めた枚数を手作りし、その中で全員が紙すきを経験した。仕上がった和紙は今後時間をかけてしっかりと乾燥させ、谷本さんが卒業証書の文面を書き入れ野端校長が学校印を押して授与するという。

(2019年2月15日付紙面より)

巻きすを底板にした型枠にパルプ液を流し込んで水切り=13日、串本町立古座小学校
2019年02月15日
62 親子で災害時の対応学ぶ
 赤ちゃんの命を守る防災術  (鵜殿図書館 )

 「赤ちゃんの命を守る防災術」と題した子育て支援講座が10~12日、紀宝町立鵜殿図書館などで開かれた。町内在住の親子や、町子育て支援センター職員、保育士ら約20人が参加し、3日間の講座を通して、災害から子どもを守るすべを学んだ。

 発生が危惧される南海トラフ地震などへの備えが求められている中、小さな子どもの命を守るために何をすべきかを考える講座。

 防災アドバイザーとして名古屋市などで活躍する椿佳代さんが講師を務め、明石雅世さん、みずのかずこさんがサポートした。

 講話を中心とした初日は椿さんが「災害はいつ起こるかわからない。年齢に応じて1歳から防災教育ができる」。自分の命を守れる子どもに育てましょうと求めた。

 「家族の命が助かることが基本で、どう行動するか考えておく必要がある」と述べ、「地震発生時は台所が一番危険。電子レンジや冷蔵庫、食器棚などの転倒、飛散防止対策を」と呼び掛けた。

 災害伝言ダイヤルの登録、おむつの予備、非常持ち出し袋、避難所の場所と時間など今できる対策も示した。

 2日目は、町防災対策室の阪井耕平さんが町防災マップの津波浸水予想図を基に「地震による強い揺れや長時間ゆっくりした揺れを感じたら津波警報、防災行政無線を待たずマップに表示されている海抜20㍍ラインより高い場所へ避難してください」。参加者は自宅と勤務先をマップで確認し、避難路などを話し合った。

 親子で図書館から鵜殿小学校まで歩き、危険箇所や所要時間を確認し、災害時に避難所となる同小体育館で避難所生活をイメージした。

 最終日は、椿さんが感染症の予防と対策を説明。「避難所は多くの人から菌が持ち込まれやすく感染症が広がりやすい」とし、感染者の命も守り、処理者も感染しないことと話した。

 参加した母親らは、災害時にどう子どもを守るのか、講話などを通して真剣に考えていた。

(2019年2月15日付紙面より)

親子で町中を歩き危険箇所を確認する=11日、紀宝町鵜殿
最終日に感染症の予防と対策を学ぶ=12日、鵜殿図書館
2019年02月15日
63 伝統のお弓と獅子舞
 那智勝浦町で春祭り  

 那智勝浦町内では10、11の両日、川関、浜ノ宮地区の神社で春を呼ぶ例大祭が営まれた。伝統のお弓行事や獅子舞の奉納があり、地域の人たちでにぎわった。

かわいい天狗に拍手 川関の飛烏神社例大祭



 川関区の飛烏(あすか)神社例大祭の本宮が11日に営まれた。式典や厄よけ祈とうに続き、川関共心会(田原禎久会長)が獅子舞を披露し、大勢の見物人でにぎわった。

 式典は午前11時に熊野那智大社神職の出仕により境内で営まれ、厄よけ祈とうなどが行われた。

 午後からは区内を練り歩いた獅子屋台が境内に戻り、川関共心会が「八車」「剣の舞」「玉獅子」「乱獅子」「八車二頭立て」を次々に披露。続く「天狗(てんぐ)」は天狗役を速水優吾君(勝浦小3)が務め、かわいい舞に盛んな拍手が送られた。大役を果たした速水君は「緊張したけどうまくやれた」と笑顔だった。

  □     □

りりしくお弓行事 熊野三所大神社例大祭



 浜ノ宮区の熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ、髙橋正樹宮司)の例大祭が10日、本宮を迎えた。

 髙橋宮司による神事が執り行われ、神前で獅子舞を継承する一心会(中村誠一会長)が、「幣の舞」「剣の舞」「乱獅子」を奉納した。続いて、お弓行事諸役が境内外周を巡り弓場に入った。

 今年の射子は▽弓太郎(ゆだら)=中川信夫さん▽弓太郎分け=中川光生さん▽中弓(なかゆみ)=藤社祐樹さん、中川貴照さん▽弟弓(おとゆみ)=中村充さん、中村知さん。

 射子が見事、的を射ると太鼓が打ち鳴らされ、親族が胴上げされた。拝観者から拍手と歓声が上がった。

 中村正直区長代理は「無事大祭を執り行うことができてよかった」と安堵(あんど)していた。

(2019年2月15日付紙面より)

天狗役の速水優吾君=11日、那智勝浦町川関の飛烏神社
弓を射る中川信夫さん(左)と、中川光生さん=10日、那智勝浦町浜ノ宮の熊野三所大神社
2019年02月15日
64 市が公開質問状に回答  新宮市めはり番  
2019年02月15日
65 未事業化区間の早期事業化を  国交省などで要望活動  (建設促進期成同盟会 )
2019年02月15日
66 建設計画見直しなど求め  3団体が市長に陳情書提出  (新宮市文化複合施設 )
2019年02月15日
67 文化奨励賞祝う  那智の扇祭り保存会祝賀会  (那智勝浦町 )
2019年02月15日
68 日頃の感謝を込めて  バレンタインデーにプレゼント  (新宮信用金庫 )
2019年02月15日
69 外部講師招き技術体験  主催事業で小学生16人  (潮岬青少年の家 )
2019年02月15日
70 悩みなど解消の知識深める  川口でこころの健康講座  (古座川町 )
2019年02月15日
71 絵本や紙芝居を楽しむ  鵜殿図書館で読み聞かせ  (成川保 )
2019年02月15日
72 お悔やみ情報
  
2019年02月08日
73 熊野に春呼ぶ御燈祭り
 新宮市神倉神社  

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は1703人(主催者発表)の上がり子(祈願者)たちが神倉山に集まり、中腹にあるご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かり、538段の石段を下った。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る、全国でも珍しい女人禁制の火祭り。2016年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 白装束に荒縄を巻き、わらじを履いた男たちがかざしたたいまつの炎が滝のように流れ、山肌を赤く染めた。

 新宮高校3年の宇佐川楓人君は「火は熱かったけど、毎年上っていて楽しい」、王子ヶ浜小学校4年の新谷悠大君は「今年は寒くなく上りやすかった。来年も上りたい」。1歳3カ月の息子と上った東勇太さんは「子どもも泣かずに下りてくることができ、最高でした」と話していた。

(2019年2月8日付紙面より)

上がり子たちが次々と山を下りる=6日、新宮市の神倉神社
午後8時に神倉神社の山門が開いた
2019年02月08日
74 滞在時間などの課題研究
 裾野市観光協会が那智山視察  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の那智山へ3日、静岡県の裾野市観光協会(秋山清美会長)18人が視察研修に訪れた。那智勝浦町観光協会が熊野那智大社や青岸渡寺などを案内した。

 研修は、地元に本流3本(雄滝)と支流(雌滝)の2本からなる県指定天然記念物「五竜の滝」がある裾野市の観光協会から、日本一の落差を持つ那智の滝や那智山の神社仏閣を視察したいとの申し出があり、実施に至った。

 同協会では観光客の滞在時間の延長などを課題としており、那智勝浦町の観光地やその取り組みを確認して解決や今後の観光業務に生かすことを目的として研修を実施した。一行は熊野那智大社や青岸渡寺を参拝し、土産物屋などを視察後に滝へと向かった。

 秋山会長は「裾野市の五竜の滝はこちらのように神社仏閣がない。いかに滞在時間を延ばすかが課題」と述べ、「やはり日本一の滝は高さがあって良い。滝があって神社仏閣ができ、世界遺産へとつながっていると聞いた。取り組みも含め、勉強させていただいた」と語った。

 那智勝浦町観光協会の堀克也事務局長は「世界遺産15周年の年。熊野古道や那智大社、青岸渡寺をしっかりと見ていただけたら。滝つながりの裾野市さんにとって、今後に生かしてもらえる点があればうれしい」と語った。

(2019年2月8日付紙面より)

裾野市観光協会の皆さん=3日、那智勝浦町那智山
2019年02月08日
75 出火受け寺宝を持ち出し
 西向の成就寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町西向にある成就寺(大崎實宗住職)で6日、防火訓練があった。雨天のため、今回は本堂や庫裏で通報と寺宝の運び出しのみ実践。消防署員から訓練実施のきっかけになっている文化財防火デーの趣旨や消火器の説明、日頃の備えに対する助言を受けるなどして防火意識を高めた。

 この訓練は、同町教育委員会が毎年の文化財防火デーに合わせて実施の調整をしていて、古座地区では同寺と古座の善照寺が交互に隔年で取り組んでいる。同寺は江戸中期に活躍した絵師・長沢芦雪(ろせつ)の襖(ふすま)絵などを所蔵していた(現在は県立博物館に預けている)経緯があり、他にも寺宝や本尊、過去帳など後世に伝えるべき品を数多く所蔵。それらを火災から守る観点で責任役員ら檀家にも参加を呼び掛けて取り組んでいる。

 庫裏の炊事場から出火した想定で同訓練を始め、大崎住職夫妻が「火事だ」と叫んで本堂に居合わせた檀家らに出火を伝え、119番通報をしている間に檀家らは手分けして堂奥から寺宝に見立てた箱をすぐに外へ持ち出せる位置まで運んだ。

 過去の訓練では、寺宝を門外まで運び出した後に駆け付けた消防が放水を行うところまでを一連の流れとしているが、今回は屋内対応のみ。境内で取り組んでいる初期消火の練習も雨で行えないため、今回は堂内で消火器の種類や取り扱い方、日頃の管理で注意すべき点(本体の劣化や蓄圧式の場合はガス圧の低下など)の説明を受けた。

 講評では、通報、初期消火、避難誘導に加え寺宝の持ち出しもある状況は住職夫妻だけでは対処しきれないとし、責任役員への速やかな連絡体制をあらかじめ考えておき、対処するときの役割分担も意識した方がよいなどの助言があり、大崎住職も助言を重々受け止めて同訓練を締めくくった。

 この日は串本地区の無量寺でも文化財防火デーにちなんだ防火訓練が行われた。

(2019年2月8日付紙面より)

出火を受け本堂の奥から寺宝(模擬箱)を持ち出し=6日、串本町西向の成就寺
消火器の取り扱いなどで説明を受ける
2019年02月08日
76 1次産業の再起が地域を創生
 紀宝町げんき塾講演会  

 紀宝町げんき塾による講演会が1日、同町役場2階大会議室で開かれた。塾生ら約20人が参加し、三重大学の西村訓弘副学長から話を聞いた。

 元気塾は地域活動のリーダーや担い手の発掘・育成を図るとともに担い手間のネットワークを構築することを目的に、2017年4月に発足。20人が所属し、インスタグラムで町の情報を発信している。3月24日(日)には同町大里の田代公園で「げんき塾マルシェ」を開催する。

 講演のテーマは「まちのリーダーづくりとリーダー達との取り組み事例について」。三重県は29市町のうち四日市市、津市、鈴鹿市など北部6市で全人口の67%を占める一方、高齢化率は南部が高いと説明した。

 西村さんは「北部と南部で生じる生活格差が、日本の大都市と地方の縮図と重なる。南部(地方)は本当に駄目なのか」と述べた上で、県南部の農業、漁業の現状を解説した。

 「地方の景色は変わっていないが、社会背景が変わったことを受け止めるべき」。県内各地の取り組みを紹介した上で、「地域内流通の考え方を理解し、創造していくことが強い農業、漁業を実現し、1次産業の再起が地域を創生し、地域からの強い経済成長を生み出す」と示した。

 地方で活躍するために必要な考え方として「先入観を捨て、自身のインスピレーションを信じて生きること」と伝えた。

(2019年2月8日付紙面より)

県内の取り組みなどを聞く塾生ら=1日、紀宝町役場大会議室
西村訓弘さん
2019年02月08日
77 美しい海を未来に  企画展「よしくまの海」開催中  (宇久井ビジターセンター )
2019年02月08日
78   
2019年02月08日
79 74人が合格  近大新宮高前期入試結果  
2019年02月08日
80 下里小が優良校に  ウミガメ保護や清掃活動評価  (那智勝浦町 )
2019年02月08日
81 無事終了の感謝も込めて  関係者らが御燈祭り後の清掃活動  
2019年02月08日
82 デンマーク駐日大使が来熊 新宮市長訪問し御燈祭り見学 
2019年02月08日
83 御燈祭りはこんなんやで!  図書館講座で山本殖生さん  
2019年02月08日
84 心身清めいざ御燈祭りへ 王子ヶ浜で海中みそぎ 
2019年02月08日
85 42事業所で勤労観を培う  1年生がインターンシップ  (串本古座高校 )
2019年02月08日
86 親子で命を守る約束  大島保育所で交通安全教室  (串本町 )
2019年02月08日
87 慣習の趣旨を教わり体験  ぼたん荘で節分豆まき会  (古座川町 )
2019年02月08日
88 経験者に続き弾みつける  つるの儀の商人役が練習  (水門祭に向け )
2019年02月08日
89 トマトの苗は細いものを  野菜作りのコツを紹介  (鵜殿図書館 )
2019年02月08日
90 途絶えた伝統、復活に光  炭焼き職人・地案光徳さん  (紀宝町 )
2019年02月08日
91 お悔やみ情報