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2019年02月21日
1 高齢者事故防止など宣言 交通指導員会連が表彰・研修会 (新宮地方)

 新宮地方交通指導員会連絡協議会(清岡幸子会長)は19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁総合庁舎で表彰式と研修会を開いた。新宮市、那智勝浦町、太地町、北山村の交通指導員ら約30人が出席する中、「高齢者と子どもの交通事故防止」などを盛り込んだ決起宣言を新宮市交通指導員の大前嘉助さんが読み上げた。

 表彰式では、交通指導員として長きにわたり地域の交通安全に貢献した新宮市の下地松雄さんに、清岡会長が賞状などを手渡した。清岡会長は、年間を通して日々啓発活動などに協力している指導員や関係者に感謝し、「これからも交通事故をなくし、安全、安心で暮らせる社会にするために、啓発活動に精いっぱい取り組んでいきたい」と協力を呼び掛けた。

 来賓の交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会長の東川智昭・東牟婁振興局長は、昨年県内で発生した交通事故件数は2270件で17年連続減少、死者数は36人で過去最少だったが、死亡者の約67%が高齢者であったと述べ、「さらなる高齢者を対象とした交通安全教育の充実が求められる」。

 田中肇・県交通安全協会新宮支部長は、事故件数は減少傾向にあるが、死亡・重大事故、高齢者の事故は後を絶たず決して予断を許さない状況であると述べ、「昨年12月には市内で死亡事故が2件連続で起こった。交通安全を願う団体同士がお互いに協力すれば、より一層交通安全思想が地域の隅々まで普及するのでは」とあいさつした。

 決起宣言は高齢者と子どもの事故防止のほか、シートベルト・チャイルドシートの正しい着用、飲酒運転の根絶、交通マナーの向上の4点。

 研修会では樋口勇作・新宮警察署交通課長が「管内の交通情勢」をテーマに講話。信号機のない横断歩道に歩行者がいるときの一時停止率が、和歌山県は全国ワースト3位だったことを挙げ「歩行者優先であるという意識が低い。われわれにも周知が足らなかった責任がある。今後力を入れていきたい」と話していた。

(2019年2月21日付紙面より)

決起宣言を読み上げる大前嘉助さん=19日、新宮市の東牟婁総合庁舎
清岡幸子会長(左)から表彰を受ける下地松雄さん
2019年02月21日
2 80束、勝浦LCに託す
 ヘアドネーション活動で  (県美容業生活衛生同業組合 )

 和歌山県美容業生活衛生同業組合(山根博理事長)は那智勝浦町のサンライズ勝浦で18日、「ヘアドネーション」で集めた医療用ウィッグ(かつら)の原料となる髪の毛80束を、活動に賛同する同町勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)の上松資弘奉仕委員長らに手渡した。県内300の組合店が協力した。

 ヘアドネーションとは、カットした15㌢以上の髪の毛から医療用ウィッグを作り、がんや白血病の放射線治療などで髪を失った子どもたちへ無償で提供するもの。この日は、同組合の新宮支部(丹内たき子支部長)の総会があり、組合員らも集まった。上松さんは協力に感謝し、「10代の子どもたちからの寄付が多いと聞きました。これからも、子どもたちのために頑張っていきたい」と話した。

 髪の毛の状態が良ければ、80束で約3人分のウィッグを作ることができる。活動に関する問い合わせは、勝浦LCまで。

(2019年2月21日付紙面より)

集めた材料を手渡す山根博理事長(前列右)=18日、那智勝浦町のサンライズ勝浦
2019年02月21日
3 一足早く雰囲気伝える
 小6対象に進学説明会  (串本中 )

 串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)が19日、来年度入学する小学6年生を対象にした進学説明会を開き、校区外入学者を含む38人とその保護者らに一足早く中学校生活の雰囲気を伝えた。

 この説明会は、授業方法や行事の呼称など、小学校とは違った点が数多くある中学校での生活に一日も早くなじんでもらう目的で、多くの中学校が取り入れている機会。串本中は串本小、橋杭小、出雲小、大島小の4小学校区を校区とし、クラブ参加を事由とした校区外からの入学も認めている。

 この日は5校の児童とその保護者、学校長ら引率の教職員が出席。実施に当たり濱﨑校長は「仲良く素直に、を心掛けて入学してほしい。小学校と中学校は違う点があるが何も心配は要らない。すぐに慣れるから大丈夫」と語り掛けて歓迎し、その後は公開授業や説明会、クラブ見学などで生徒の様子を紹介した。

 説明会では学校生活の一日の流れやクラブ活動の種類、生徒心得(規律やルール)や特色のある行事として体育祭と校内合唱コンクール(文化祭相当行事)を紹介。同コンクールで発表に臨む生徒の姿を動画上映で伝え、入学後に目指すべき中学生像のイメージを培った。

 この日は雨天のため、屋外のクラブは校舎内で活動。各クラブとも一足早い新入部員勧誘だと張り切り、椅子を並べたり気さくに話し掛けたりして児童を引き留めつつ日々の活動を披露した。

 その間、保護者には別途説明を行い入学に向けた準備を促すなどした。

(2019年2月21日付紙面より)

生徒の授業の様子を間近に見学=19日、串本町立串本中学校
生徒の心得など入学に向けた説明を受ける小学6年生やその保護者ら
2019年02月21日
4 大学生と一緒に考える
 下里小で防災学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)で19日、災害時の避難所について考える防災学習があり、5、6年生が参加した。愛知県の日本福祉大学・災害ボランティアセンター(センター長・野尻紀恵准教授)に所属する学生6人が講師を務めた。

 日本福祉大学は、東日本大震災による被災地への支援の実行組織として、学生・教職員でつくる「災害ボランティアセンター」を2011年3月31日に発足。以来、熊本地震や西日本豪雨など、全国の被災地での救援活動に取り組んでいる。

 授業はワークショップ形式で行われ、6組に分かれたグループのテーブルごとに担当の学生が付き、進められた。野尻准教授は「体育館が避難所になったらどの辺りに住みたいですか」「別の人と希望が重なった場合どのようにして決めますか」との課題を投げ掛けた。

 児童らは学生らと打ち解けた様子で、それぞれ希望や考えを素直に書き出した。住みたい所は、窓の近く(=あったかい)、コンセントの近く(=携帯電話が充電できる)、ドアから遠いところの壁側(=落ち着く)など、決め方については、早い者勝ち、じゃんけんなどの率直な発言があったが、「避難所にはどんな人が来ると思いますか」という質問を受け、高齢者、体の不自由な人、妊婦さんなどを想定し、譲り合いや、いたわりの意見に変わっていった。

 野尻准教授は「災害のことだからといって暗く考えるのではなく、今日のように楽しみながら取り組んで。一番良い避難所という答えはない。考え続けることが大切です」と呼び掛けていた。

(2019年2月21日付紙面より)

学生らと打ち解け、自由に話し合った=19日、那智勝浦町立下里小学校
2019年02月21日
5 楽しんで!知って、見て、感じて!ボランティア  元気フェスタ’19盛大に  (各種ステージやブースにぎわう )
2019年02月21日
6 公正かつ適正な選挙を  統一地方選に向け取締本部設置  (和歌山県警 )
2019年02月21日
7 「地域福祉の主体は住民」  民生委員児童委員協が研修会  (新宮市・東牟婁郡ブロック )
2019年02月21日
8 1位に佐藤芳幸さん  熊野ネイチャーフォトクラブ2月例会  
2019年02月21日
9 ゲームで思い出づくり  高田小中学校で卒業を祝う会  (新宮市 )
2019年02月21日
10 親子400人鑑賞楽しむ  さくら園舎でふれあいコンサート  (あったカフェ )
2019年02月21日
11 五七五の文字に思い込め 初の俳句コンクに1266句の応募 (紀南高校)
2019年02月21日
12 お手玉やあや取りに挑戦  福寿会招き「昔遊び会」  (神内小 )
2019年02月21日
13 家屋から負傷者を救助  災害時医療救護研修会  
2019年02月17日
14 100㌧の雪山設営
 17日の「雪まつり」前に到着  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場前に16日、翌17日に開催される「第24回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が設営された。

 昭和61年に始まった、南国の子どもと雪の触れ合い企画。

 17日は午前8時30分から雪山を開放。「熊野朝市」や物産展、バザーが開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雪像コンテストや近くの機関車公園ではヤギや犬との触れ合いコーナーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが繰り広げられる。

 当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くのパルスイン勝浦、ホテル浦島駐車場、築地の中西商店前、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。午前8時~11時、午後1時~3時の間、那智漁港から茶ケ浦間をピストン運行する。バスに乗ると、珍しい景品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。

(2019年2月17日付紙面より)

雪山の完成を待つ子どもたち=16日、那智勝浦町築地
2019年02月17日
15 体育文化会館で初合宿
 神戸大学卓球部  (那智勝浦町 )

 神戸大学の卓球部は14日、那智勝浦町入りし、18日(月)まで町体育文化会館で春季合宿を行っている。初日の14日は合宿参加メンバー36人を迎え、町観光協会の花井啓州会長らが出席して歓迎式が開かれた。

 歓迎式には町、同協会のほか、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、同町民宿組合、休暇村南紀勝浦の代表者や関係者、町体育協会元卓球部長の中西毅さんが出席した。

 同大学卓球部の合宿は同町では初。合宿責任者の津田健裕さん(20)によると、同町での合宿経験を持つ近畿大学や同志社大学の担当者の薦めもあり、同町に決めたという。合宿は、春と夏の2回実施しており、春季は親睦を兼ねて大阪市立大学など関西の六つの大学の卓球部からゲストを受け入れ全体のレベルアップを図っている。

 歓迎式では堀順一郎町長の歓迎のメッセージを町観光企画課の職員が代読。花井会長は町内の名所を紹介し、「今後もぜひ来町を」と呼び掛けた。旅館組合の職員が、平安衣装姿で学生らにお土産のタオルを手渡し、飲料の差し入れもあった。

 女子主将の仲絢香さん(20)は、「バスで移動中に見た海がとてもきれいでした」。男子副主将の前田忍さん(20)は「春季関西学生リーグ1部入りを目指しています。今回の合宿で力を付けたい。時間はないと思いますが、那智山に興味があります」と話し、町を挙げての出迎えに感謝の言葉を述べた。

(2019年2月17日付紙面より)

神戸大学の合宿初日に集まった皆さん=14日、那智勝浦町体育文化会館
出迎えに感謝する前田忍男子副主将(左)、仲絢香女子主将
2019年02月17日
16 地元の企業知っとこ!
 高校生対象に企業説明会  (新宮市 )

 ふるさとUターンフェア実行委員会は14日、新宮市立総合体育館で「地元企業知っとこガイダンス2019」を開催した。地方公共団体、サービス業、金融業など20社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校(12人)、県立新翔高校(80人)、三重県立紀南高校(91人)の生徒ら計183人が参加した。

 高校生たちに地元で働くことの良さを知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止しようと新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する同委員会が開催。今年で3回目となる。

 開会にあたり、勢古口千賀子・実行委員長が「就職する方はもちろん、進学する方にも、進学先で地元の良さを広めていただきたい」などとあいさつ。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から説明を受けた後、気になったことについて質問した。

 新宮高校の坂本健一さん(2年)は「そこで働いている人たちが説明してくれることによって、職場や人の雰囲気が感じられて良かったと思います」と話していた。

(2019年2月17日付紙面より)

183人の高校生が参加したガイダンスの様子=14日、新宮市立総合体育館
2019年02月17日
17 認知症予防に効果あり
 音楽体操の研究結果を報告  (紀宝町 )

 御浜・紀宝フォローアップ・プロジェクトの結果説明会が15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。

 三重大学附属病院認知症センターの佐藤正之センター長が、認知症予防を目的に両町で実施してきた「音楽体操」の効果を発表した。

 両町と三重大学、ヤマハ音楽振興会の産学官連携で2011年度から御浜・紀宝プロジェクトが始まった。「音楽付きの運動は音楽なしの運動より認知機能への効果が高い」と仮説を立て、地域の健常高齢者を対象に音楽あり・なしの運動を1年間行い、その前後での認知機能の変化を調べてきた。

 対象者の肺活量や視空間認知、記憶検査などを検査した結果、運動は体と脳に良く、音楽が付いた運動はさらに脳に良いことが明らかになった。

 紀宝町では取り組みを継続しようと、13年度から音楽体操の「きほうまちかどエクササイズ」を開始。今年度は61人が参加し、月に3回、音楽に合わせた運動に取り組んでいる。

 説明会にはエクササイズの教室生ら60人が参加。佐藤さんは、認知症に対する音楽療法やプロジェクトの経過などを報告した。

 13年度から5年間の効果を17、18年度にフォローアップ・プロジェクトとして検証してきた。

 佐藤さんは5年間の変化をデータで示した上で、「運動回数が多いほど、記憶と精神運動速度がより良好になる。現時点で認知症の予防効果が科学的に認められている活動は運動であり、音楽を組み合わせることでその効果が増強されることがプロジェクトで分かった」とまとめた。

(2019年2月17日付紙面より)

60人が参加したプロジェクトの結果説明会=15日、紀宝町のまなびの郷
1月に行われた「きほうまちかどエクササイズ」
2019年02月17日
18 決算報告や役員改正など 新商(新翔)高校同窓会総会 (新宮市)
2019年02月17日
19 学校版画展審査会  17日まで三輪崎小で「新宮展」  (東牟婁地方美育教会 )
2019年02月17日
20 ジュニア駅伝に向け出発  家族、関係者らを前に健闘誓う  
2019年02月17日
21 地域の課題知り解決策検討  大阪市立大学が新宮市へ  
2019年02月17日
22 読書環境とまちづくり  図書館司書らが意見交わす  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
23 三重県立高校前期選抜試験結果  後期出願受け付けは22日から  
2019年02月17日
24 テーブルマナーの心得学ぶ  尾呂志中3年生が講習会  (御浜町 )
2019年02月17日
25 議員定数特別委を設置  各委員会の委員決まる  (紀宝町議会 )
2019年02月17日
26 1日3回しっかり磨いて  鵜殿小で歯磨き教室  (紀宝町 )
2019年02月17日
27 お弓行事や剣道形奉納  下里神社で「お弓祭り」  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
28 1年の成果を披露  丹鶴幼でお茶ごっこ  (新宮市 )
2019年02月17日
29 元気な歌や踊りを披露  三輪崎保育園の園芸会  (新宮市 )
2019年02月17日
30 文化複合施設整備予算が可決 18時間以上に及ぶ議論の末 (新宮市議会)
2019年02月17日
31 お悔やみ情報
  
2019年02月14日
32 見守りに「ありがとう」 神倉小学校で感謝状 (新宮市)

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長、児童525人)で12日、全校集会があり、ボランティアで通学時の見守りを実施している松本順さんと西和美さんに感謝状を贈った。

 子どもたちが歩く通学路で安心・安全を守ってくれている2人に日頃の感謝を伝えたいと児童会が企画した。

 校歌斉唱後、松本校長があいさつで「松本さん、西さんは、みんなが安全に登校できるよう願いを込めて立ってくれています。児童会がお礼を伝えたいということで来ていただきました」と紹介。児童会長の中川広空(そら)君(6年)と同副会長の吉良和子(わこ)さん(6年)が代表し、2人に感謝状を手渡した。

 松本さんは「全国で事件、事故の発生を聞き、心を痛めたことがきっかけで4年ほど前から始めました。いつも子どもたちからあいさつしてくれてパワーをもらっている。今後も安全な通学路として見守っていきたい」。

 西さんは「子どもたちから逆に元気をもらっています。毎朝『行ってきます』と声を掛けてくれることが大きな喜び。いろんな人にあいさつや、声を掛けられるような大人に成長してもらえれば」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

児童会から感謝状を受け取った松本順さん(右から3番目)と西和美さん(右から4番目)=12日、新宮市立神倉小学校
感謝状を手渡す児童会長の中川広空君
2019年02月14日
33 各小学校からお礼の手紙届く 租税教室に感謝の気持ち (新宮税務署)

 新宮・東牟婁租税教室推進協議会は、新宮市内や東牟婁郡の各小学校や中学校、高校などで、税の意義や役割などを正しく理解してもらうために毎年租税教室を開催している。昨年11月以降、同協議会構成員の新宮税務署職員や新宮納税協会員、地域税理士らが中心となって講師を務め、各小学校で租税教室を開催しているところ、新宮税務署に授業を受けた児童らからお礼の手紙が続々と寄せられた。

 同教室では、税の種類や必要性、使われ方などをビデオ教材を交えながら児童に分かりやすく説明している。講師を務めた新宮税務署の森川知彦さん、松本香織さん、萩原翔吾さんら若手職員は授業の様子を「良いイメージのない税金について教えるということに当たって、何に使われているかを認識してもらうことは重要。導入口として入りやすいところはどこかと、いろいろ工夫しました。ビデオを見て笑ってくれたり、レプリカの1億円を見せると盛り上がり大変興味を持ってくれた」と振り返る。

 寄せられた手紙には「税金を払うのは嫌だと思っていたけど、税金がなければ学校や病院、警察や消防署などができないことを知り、税金は必要なものだと思いました」といった声や、中には「消費税が10%に上がるのは嫌だけど、食品の税率は8%のままと知り少し安心しました」といった、今年10月に実施される消費税軽減税率制度に触れる感想もあった。

 手紙を読んだ同署の森川さんは「税について学んだと、いつか思い出してもらえるのでは」。松本さんは「税について認識がなかったところから、必要であると認識してもらい、知識を深めてもらえてうれしかった」。萩原さんは「税金が生活にどう結び付いているか、どのような役に立っているのかイメージがついたと書かれてあり、講師をして良かったと手応えを感じました」と思いを語った。

 同協議会長の榎本伸・新宮税務署長は「このように手紙を頂くと、講師を務めた職員の励みになる。租税教室を通じて、次代を担う子どもたちに税に対する興味を持ってもらうことは重要。身近な消費税について関心を寄せてくれる児童もいた。われわれとしても目前に控えた消費税軽減税率制度の周知広報に今後も力を入れていきたい。子どもたちからもらった手紙に刺激を受けました」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

お礼の手紙を前に、(左から)榎本伸署長、森川知彦さん、萩原翔吾さん、松本香織さん=12日、新宮市の新宮税務署
2019年02月14日
34 災害救助犬から教訓学ぶ
 三尾川小児童が防災学習  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(濵地久夫校長、児童9人)が7日、新宮市にあるNPO法人和歌山災害救助犬協会(榎本義清理事長)を招いて防災学習に取り組んだ。

 この学習は、同協会の活動を知る教諭が学習のテーマとして提案し講師を依頼したことで実現した。この日は榎本理事長と会員の瀧本美鈴さん、深田敬子さん、岡地寛幸さんが来校。前半は災害救助犬活動の現場から見た被災の紹介、後半は災害救助犬との交流、といった内容で必要な防災意識を考えた。

 災害救助犬と交流できる貴重な機会だとして、同学習には同町立三尾川へき地保育所の5歳児2人も出席。前半は榎本理事長と瀧本さんが講師を務め、国内にまだ災害救助犬がいなかった阪神淡路大震災までさかのぼって紹介した。その当時に海外の災害救助犬が活躍したことで国内でも育成が始まり、後に発生した新潟県中越地震から国内の災害救助犬も活動を始めた。

 優れた嗅覚を生かして倒壊した家屋や土砂の下敷きになった人を探し出すのが災害救助犬の役割で、活動場所は被災の最前線。東日本大震災などの地震や紀伊半島大水害などの豪雨に伴う災害で目の当たりにした被災の様子を、写真を交えて解説した。榎本理事長は、人を探すだけでなくその場所に人がいないこともはっきりさせて捜索を次の場所へ進めるのも災害救助犬の役割だと補足。そのような活動の教訓として「地震の揺れからしっかりと身を守り、もしその後周りに困っている人がいたら助けてあげてほしい。三尾川は津波が来ないが、来る場所では身を守った後すぐ高台に逃げることも覚えておいてほしい」などと促した。

 後半は質問を受け付け、調教や人探しなどの訓練を披露。災害救助犬として起用されることが多いシェパードやラブラドルレトリバーに触れる機会もあり、園児や児童は災害救助犬と親しく接する経験と一緒に教わったことを心に刻んだ。

 児童を代表して中田蓮乃さん(5年)は「災害救助犬がどのような場所へ行っているかが分かり、一緒に遊ぶこともできてよかった。これからも活動に頑張ってほしい」とお礼の言葉を述べ、濵地校長は榎本理事長が託した教訓を振り返り「災害から自分の命を守ろう。そうすれば困っている人を助けられる」と呼び掛けて学習を締めくくった。

(2019年2月14日付紙面より)

災害救助犬活動の現場から見た被災を伝える瀧本美鈴さんら=7日、古座川町立三尾川小学校
人を探す訓練を見学する児童ら
2019年02月14日
35 下里神社で「お弓祭り」
 お弓行事や剣道形奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の下里神社(山本貞夫宮司)で11日、「お弓祭り」が行われた。五穀豊穣(ほうじょう)や大漁祈願、疫病退散を願う祭礼で、毎年「建国記念の日」に行われる。この日は小雨交じりのなか行われたが、剣道形やお弓行事が多くの拝観者を集めた。

 式典は午前10時30分、境内に設けられた弓場であり、山本宮司の祝詞奏上に続き、参列者が玉串をささげて祈願した。剣道形は地元の下里剣友会が奉仕。剣道基本技で掛け声とともに木刀を振るった。

 お弓行事では、下里中学校1年の小川藍士君、関谷宗一郎君、2年の小久保佑亮君、田中皆熙君、筑紫映人君、洞貴成君、3年の草下悠陽君、太田拓実君らが奉仕。山本宮司が天と地に矢を放って悪鬼を的に閉じ込め、古式にのっとった直垂(ひたたれ)に烏帽子(えぼし)の狩衣(かりぎぬ)姿の射手6人が、2人一組で2巡。矢が的を射抜くと集まった人たちから歓声が上がった。矢拾い2人が矢を放ち、行事の後の的とシイの木は門先の魔よけとして参観者らが持ち帰った。

 見事に矢を命中させた小川君は「すごく緊張したけど命中して良かった」、筑紫君も「日頃の練習の成果がでて良かった」と感想。

 山本宮司は「30年ぶりの雨だったが幸い小降りで無事に終えることができました」と話していた。

(2019年2月14日付紙面より)

狩衣姿で的を狙う=11日、那智勝浦町の下里神社
2019年02月14日
36 450人が参加し開催
 第23回黒潮親善卓球大会  
2019年02月14日
37 本番を想定し実戦練習
 太地、古座川が合同タイムトライアル  (市町村対抗ジュニア駅伝 )
2019年02月14日
38 優勝は大台ブルーリバー
 2位に三輪崎、3位に宇久井が入る  (イオン・バンビカップ小学生バレー )
2019年02月14日
39 介護予防で健康長寿目指す  新宮市母子寡婦福祉会が講習会  
2019年02月14日
40 和歌山の魅力を海外発信  和歌山観光キャンペーン  
2019年02月14日
41 遠くまで飛んでいけ  中央児童館「つくってあそぼう!」  (新宮市 )
2019年02月14日
42 紀州材の良さを学ぶ  みくまの支援学校で木工教室  (新緑会 )
2019年02月14日
43 豊かな心と感性育てる  熊野川中学校で音楽鑑賞  (新宮市 )
2019年02月14日
44 「いらっしゃいませ」の声ひびく  蓬莱保で「おみせやさんごっこ」  
2019年02月14日
45 マダイの成長実感  近大新宮高が水産実習  (那智勝浦町 )
2019年02月14日
46 スキンシップの大切さ学ぶ  子育て支援講演会に80人  (新宮市 )
2019年02月14日
47 地方内外20チーム対戦  黒潮杯中学校バレーボール大会  (串本町 )
2019年02月14日
48 20人が芸道「香道」を体験  西向支館の成人教育講座  (串本町公民館 )
2019年02月14日
49 発症の不安を和らげる  社協サロンで認知症講演  (古座川町 )
2019年02月14日
50 横断歩道は右、左を見て  飯盛保で交通安全教室  
2019年02月14日
51 ボランティアは絆づくり  紀宝町ボラ・市民活動センター研修会  
2019年02月14日
52 初めてクマノザクラを植樹  熊野さくらの会が鮒田で  (紀宝町 )
2019年02月14日
53 シダレウメ咲く  宇久井の丸本さん宅で  
2019年02月14日
54 お悔やみ情報