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2019年01月22日
1 湯煙の中熱戦展開
 仙人風呂で新春かるた大会  (本宮町 )

 田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」で20日、新春かるた大会が開催された。17チーム68人が参加し、温泉に浮かべた杉板製のかるたの争奪戦を繰り広げた。

 熊野本宮観光協会と仙人風呂実行委員会(小淵誠委員長)が主催し、今年で18回目の人気イベント。川湯地区は昨年8月の台風20号で大塔川が氾濫。旅館や民宿などが軒を連ねる温泉街で床上、床下浸水被害を受けた。

 小淵委員長は「皆さんのご協力のもと、仙人風呂を無事に開催できた。例年より少し小さいが、例年と同じくらいの温かい温泉になっている。観客の皆さんはぜひお湯に入りながら熱い声援を送ってほしい。選手の皆さんもけがの無いよう、スポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦って」。熊野本宮観光協会会長代行の名渕敬さんは応援の言葉に感謝し「熊野は蘇(よみがえ)り、再生の地。みんなで頑張ってまいりますのでよろしくお願いします」とあいさつした。

 今年は小学生の部を行わず、参加チーム数も縮小して実施した。ABCテレビ「おはよう朝日です」から特別参加もあり、復興への思いを語る出場者の姿もあった。

 平安衣装をまとった詠み手が「和歌山県市町村おはなしカルタ」を詠み上げると、今年のえとのイノシシや人気キャラクターなどさまざまな衣装を着た参加者たちが、約1000枚のかるた目掛けて突進した。今年は「川湯仙人風呂マルシェ」を同時開催し、温かい食べ物や飲み物などが並んだ。

 地元の田辺市や新宮市はもちろん、遠くは大阪府、兵庫県、群馬県などからも出場があった。今年は46枚獲得した御坊市の「温泉戦隊カルタレンジャー」が優勝した。

 冬の風物詩となっている仙人風呂。今年は横幅約28㍍、奥行き約12㍍、深さ60㌢。川底から湧き出る温泉は約73度で、川の水を引き入れて40度前後に調整している。入浴は無料。利用時間は午前6時30分から午後10時まで。設置期間は2月末まで。

(2019年1月22日付紙面より)

札目掛けて一斉に駆け出す参加者ら=20日、田辺市本宮町の仙人風呂
2019年01月22日
2 文化複合施設建設求め
 8団体が市長に要望書提出  (新宮市 )

 新宮市自治会連合会(榎本義清会長)、新宮商工会議所(関康之会頭)をはじめとする8団体は21日、連名で田岡実千年市長に、文化複合施設(図書館・文化ホール)の建設を強く求める要望書を提出した。関会頭は「施設に対する思いや考え方は人それぞれにあると思いますが、大局的な見地に立ち、建設予定地でのできるだけ早い時期での施設の完成を」と要望した。

 要望書は▽市自治会連合会▽新宮商工会議所▽新宮市商店街振興組合連合会(福田一郎理事長)▽仲之町商店街振興組合(同)▽丹鶴商店街振興組合(大井正臣理事長)▽駅前本通り商店街振興組合(下地昌宏理事長)▽谷王子町内会(商店会・松本勝利会長)▽新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長)―の連名。「現在、新宮市においては、文化活動のさまざまな発表や催事を行う施設もなく、市民活動や文化活動に大きな支障をきたしており、早急なる施設の完成が求められています」と訴えた。

 田岡市長は「おととしの市長選の際に必ず建てると市民の皆さんとお約束した。約束を守るために、32年度末の完成を目指して頑張りたい」。榎本会長は「施設の建設を条件の一つとして、丹鶴小学校の廃校を受け入れた経緯もある。多くの市民が望んでいる。淡々と作業を進めていただきたい」。

 関会頭は、住民投票条例の制定を求める署名活動に対して「住民投票になったときには予算的にもマイナスになることはあってもプラスになることはない。近隣町村からの信頼も失う。これ以上の空白を生じさせることは絶対に阻止しなければならない」と懸念し、「新宮市歌に『熊野の都新宮市』『伝統深き文化の地』という歌詞がある。佐藤春夫先生がわれわれのために作ってくれた歌を、新しいホールでみんなで歌いたい」と強く求めた。

 8団体は屋敷満雄市議会議長にも要望書を提出。屋敷議長は「市民会館が使用できなくなってからの3年間、非常に苦労を掛けた。皆さんの熱い思いを受け取りました」と話していた。

(2019年1月22日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に要望書を手渡す関康之会頭=21日、新宮市役所
2019年01月22日
3 ヘリと協力し救助活動構築
 消防と県航空隊が連携訓練  (串本町 )

 串本町潮岬、黒島漁港の東にある磯場などで18日、和歌山県防災航空隊と串本町消防本部の連携訓練が行われた。磯場に負傷して動けない要救助者がいるという想定で始め、両者は現場の状況を見て取るべき対応を判断しながら救助活動を実践した。

 同本部の管内は切り立つ崖や奥深い山など救助を困難にする状況が多く、県防災航空隊との協力は不可欠という判断から定期的にこの訓練を重ねている。今回は訓練参加者に想定のみを与え、事前に過程を定めないブラインド型訓練と位置付け、両者は同本部指揮隊を軸にし、過去の訓練などで身に付けた技術を発揮して現場に則した過程の構築と目的の達成を目指した。

 実施に当たり寺島正彦消防長から趣旨の説明を受けた同本部の訓練参加者は、現場近くの望楼の芝に現地対策本部を設置して救助活動を開始。現場は旭之森先にある展望所の真下付近で、同本部職員は指揮隊の現場判断に基づき必要な資機材持参で高さ約30㍍の急峻(きゅうしゅん)な崖を降り、要救助者の元へ向かった。確保した要救助者は身動きができず一刻を争う危険な状態と判断し、県防災航空隊と協力してヘリコプター「きしゅう」による引き揚げ救助の体制をその場で構築。要救助者を空中収容により引き継いだ。

 所要時間は約90分。始終を見守った寺島消防長は「少し前までは想定と一緒に過程も決めていたが、回を重ねて技術を身に付けた職員も増えたことから今回はブラインド型で実施した。少し時間がかかったという印象だが、職員は指揮隊を中心にして行動し患者第一で現場対応できたと判断する」と評価。

 他方、「訓練後に職員は早速『崖を降りるルートは1本でなくてもよかったのでは』と話し合っていた。そういうところはあらかじめ過程まで決めた訓練では気付きにくい部分だが、その視点が実際の救助活動をより早くより効果的にしていく。今回のブラインド型訓練はそういう面でも大きな意義があった」とも述べ、訓練参加者の今後いっそうの対応力向上を期待した。

(2019年1月22日付紙面より)

連携して旭之森先の磯場から要救助者を引き揚げ救助=18日、串本町潮岬
指揮隊の現場判断に基づいて救助活動を構築する串本町消防本部職員
2019年01月22日
4 ゴトビキ岩の新しめ縄完成
 神倉青年団ら40人で  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」を間近に控えた新宮市の神倉神社で20日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を編んだ。

 作業には祭りの運営を取り仕切る介釈を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会、新宮商工会議所青年部などが参加。神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のワラを機械などで柔らかくした後、境内の木に縛り付けた針金に沿って編み上げた。約3時間で長さ約30㍍、最大直径約30㌢のしめ縄を完成させた。

 奉賛会の猪飼三雄会長(76)は「上がり子や関係者、見物客の皆さんがけが無く終えることが一番。マナーを守り、伝統の祭りをより多くの人に伝えてもらえれば」と話していた。

 しめ縄の張り替え作業は雨天のため27日(日)に延期して実施を予定している。

(2019年1月22日付紙面より)

しめ縄を編んでいく関係者ら=20日、新宮市の神倉神社
2019年01月22日
5 松浦米次さん、友宗佐江子さんが優勝
 県年金受給者協会GG年始大会  
2019年01月22日
6 大辻建設が5連覇 171チームがたすきと絆をつなぐ (新宮市駅伝大会2019)
2019年01月22日
7 新春ウオークで魅力再発見  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年01月22日
8 犠牲者の冥福祈る  誠之助の命日前に墓参り  (「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会 )
2019年01月22日
9 追い風機会に紀南を元気に  佐藤武治氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月22日
10 赤く色鮮やかに  宇久井ビジターでクロガネモチ  (那智勝浦町 )
2019年01月22日
11 「ハナ」風になびく  丹鶴商店街がたいまつ飾る  (御燈祭りを前に )
2019年01月22日
12 4期生が農業の基礎を習得  農業体験塾修了式  (JAみくまの )
2019年01月22日
13 「背筋が伸びる思い」  本厄迎え有志が餅まき  (新宮市 )
2019年01月22日
14 生の音楽を体験  神内小でBless You演奏会  (紀宝町 )
2019年01月22日
15 地区住民、小学生ら防災活動  ウミガメ公園で大規模訓練  (紀宝町 )
2019年01月22日
16 船蔵から当船を引き出す  若者から年寄りまで30人一丸で  (水門祭 )
2019年01月22日
17 西川の人気者「まめきち」  柿本真輔さん飼育のポニー  (古座川町 )
2019年01月22日
18 お悔やみ情報
  
2019年01月08日
19 気軽に寄れるセンターに
 新宮市庁舎別館で開所式  

 新宮市は7日、同市春日の市庁舎「別館」(旧職業訓練センター)の開所式を催した。医療、介護連携の効率的な推進を図るため、本館にあった地域包括支援センターと医療相談窓口を同所に移転。「高齢者相談センター」としての業務を開始する。地域包括支援センター11人、在宅医療相談窓口1人、地域包括ケアシステム構築係2人を配置し、14人体制で業務に当たる。

 同館は地域職業訓練センターとして1982(昭和57)年に建設。2011(平成23)年3月に市に移管された。昨年9月から実施していた耐震補強・改修工事では、全面ガラス張りだった大会議室の南側に壁を入れ、1階フロアの段差をなくしたり床材を滑りにくくするなどのバリアフリーを施した。外壁は「高齢者に合わせて優しく淡い色を」と薄い緑色に塗装された。

 式典で田岡実千年市長は「高齢者の方々が安心した生活を送り、気軽に立ち寄っていただけるようなセンターとなれば」とあいさつ。河邉弘ミ子・健康長寿課長が同相談センターについて「専門職が中心となって対応をしていくが、医療機関や病院、薬剤師会、介護保険事業所、社会福祉協議会など、地域の関係機関と連携しながら支援をしていく」などと説明。介護保険や福祉サービス利用の相談や代行申請などの住民からの相談のほか、ケアマネジャーなど関係者からの在宅医療に関する相談も受け付けていく。問い合わせは市地域包括支援センター(電話0735・23・3306)、在宅医療相談窓口(電話0735・29・7211)まで。

 300人が利用可能な大会議室をはじめとした五つの会議室は、21日(月)から貸し出しを開始。10日(木)から予約を受け付ける。問い合わせは別館1階事務室(電話0735・29・7355)で、平日の午前8時30分から午後5時まで。夜間と休日は予約不可。

(2019年1月8日付紙面より)

玄関ホールで催された開所式=7日、新宮市春日
薄い緑に塗装された外観
高齢者相談センター
2019年01月08日
20 厳かに伝統の弓引き神事
 豊作を祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 神社で下澤深・総代長、猿口芳志区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小の児童4人らが身を清めた。この後、参列者が行列をつくり、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。

 当主は弓引きの赤土(せきど)敏さん、元屋敷秀実さんと後見人の元屋敷晃一さん、植田好男さんの4人。矢拾いを和田凰佑君(小5)、阪本裕紀君(小6)、御穀持ちは上前田心さん(小5)、久保田裕奈さん(小5)が務めた。

 宮田で弓引きの2人が、約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心を矢が射抜くと見物客から歓声と拍手が湧き起こった。

 最後は40本の矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。

 猿口区長は「今年はほとんど外れがなく、的の中心だけでも17本当たった。これだけ射抜く年は珍しく、良い年になりそうだ」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

矢を放つ赤土敏さんと元屋敷秀実さん=2日、紀宝町神内神社の宮田
今年の当主と矢拾い、御穀持ちの子どもら
2019年01月08日
21 新年初のクロマグロ揚がる
 サンマ72㌔の水揚げも  (勝浦地方卸売市場 )

 入港船でにぎわう休業日明けの那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で6日、新年初のクロマグロやサンマ72㌔の水揚げがあった。

 クロマグロは静岡県の大希丸が漁獲した。重さは171㌔で、1㌔当たり8500円の値がついた。小物売り場に揚がったサンマは刺し網などで取れたもので、久しぶりのまとまった水揚げとなった。

 紀伊半島沿岸でサンマの不漁が続いている。年末のサンマの水揚げは、例年、平均約2~3㌧あった同市場でも平成28年12月に79㌔と激減して以来、漁獲量はわずかだったという。同町宇久井漁協地方卸売市場のサンマの水揚げは、昨年12月6日の220㌔、同29日の2・5㌔、1月4日の9㌔となっている。

 サンマ漁の主なものは光に集まるサンマの習性を利用する集魚灯を使った棒受け網漁で、刺し網や定置網でも漁獲する。勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さん(68)は「何年も地元のサンマが取れなくてみんな困っています。沖合に出るとサンマが跳ねているのが見えるそうですが、なぶら(魚群)が小さいらしい。どうにか回復してくれたら」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

クロマグロの品質を見る仲買人=6日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年01月08日
22 人々の安寧を祈る
 那智四十八滝寒行始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山を拠点とする修験道グループ「熊野修験」(大導師=髙木亮英・那智山青岸渡寺副住職)が6日から、那智四十八滝回峯修行を始めた。那智山地区にある48の滝を巡り、人々の安寧を祈る。

 毎年、二十四節気の小寒(1月6日)から大寒(同20日)ごろまでの時季に行っている寒行。修験者たちは各滝で九字の呪(じゅ)を唱えて指で空を切る護身を行い、般若心経や熊野十二社大権現の本地仏の真言などを唱え、勤行後に碑伝(ひで)と呼ばれる供養の木札を供える。

 初日の寒行には、修験者9人が参加した。まだ日が昇らない午前6時すぎ、青岸渡寺にある修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前で読経し、ほら貝を鳴らした後、髙木亮享住職らに見送られ、那智の滝から、陰陽(いんよう)の滝方面へと向かった。

 髙木大導師は「平和で穏やかな世界を祈念して巡らせていただきます。今年は新しい元号を迎える年でもあり、世界遺産登録15周年でもあります。いっそうの精進に励み、世界に人々の幸福を願います」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

役行者の像の前で読経する髙木亮英大導師(左)と修験者たち=6日、那智山青岸渡寺
那智の滝前でほら貝を吹き鳴らす
2019年01月08日
23 技術向上と交流目的に
 串本町中学生サッカーフェス  
2019年01月08日
24 OBらも参加し寒稽古
 心身鍛え技術向上など目指す  (剣道新宮道場 )
2019年01月08日
25 アカデミーコーチを新設
 昨シーズンで引退の中西健児さんが就任  (キナンサイクリングチーム )
2019年01月08日
26 古式にのっとり仕事始め  宮大工ら「手釿始式」  (熊野那智大社 )
2019年01月08日
27 優良消防職団員表彰  那智勝浦町  
2019年01月08日
28 防災への協力に感謝 出初め式で消防関係者表彰 (新宮市)
2019年01月08日
29 防災力の向上目指し  消防出初め式で決意新たに  
2019年01月08日
30 家族や観光客ら見守る中  上達などを祈願し演武奉納  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年01月08日
31 正月の遊び楽しむ  中央児童館で新春かるた大会  (新宮市 )
2019年01月08日
32 冬休み明けて授業再開  小中学校や高校で始業式など  (新宮市 )
2019年01月08日
33 飛雪の滝をライトアップ  写真コンテストも開催中  (紀宝町浅里 )
2019年01月08日
34 オリジナルナンバープレート  10日から紀宝町役場で交付  
2019年01月08日
35 左官鏝塗り絵28点を飾る  H&R和歌山串本で個展  (串本町 )
2019年01月08日
36 弓頭2人連日稽古に励む  14日の「お弓祭り」に向け  (潮崎本之宮神社 )
2019年01月08日
37 式典や訓練で士気高める  串本地内で消防出初め式  (串本町 )
2019年01月08日
38 お悔やみ情報