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2019年01月29日
1 一足早く「福は内」
 補陀洛山寺で立春大護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で27日、立春特別大護摩祈祷会(きとうえ)があり、一足早く豆がまかれた。境内は「福は内、鬼は外」の声が響き、福を求める大勢の参詣者でにぎわった。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたきあげ、家内安全、商売繁盛などを祈願した後、髙木住職とかみしも姿の厄年の人たちが、境内の中央に設置されたやぐらから豆や餅をまいた。好天に恵まれた境内ではぜんざいの振る舞いもあった。

 毎年参拝を欠かさないという三重県尾鷲市で漁業を営む尾﨑忠行さん(74)は「5月と7月のご本尊開帳にもお参りしています。息子も漁に出るので、海上安全、家内安全を祈願しました」と話していた。

(2019年1月29日付紙面より)

一足早い豆まきでにぎわう境内=27日、那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺
護摩木をたいて祈願する参列者ら
2019年01月29日
2 ゴトビキ岩に新しめ縄
 青年団ら一体となって張り替え  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で27日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 張り替えは20日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。作業には祭りの運営を取り仕切る介釈(かいしゃく)を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会が参加。

 晴天の下、熊野速玉大社神職のおはらいを受けた後、約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約30㌢の大しめ縄を青年団員らが神倉山山頂付近まで運び、刺股や針金を使ってゴトビキ岩に巻き付けた。

 祭り当日に介釈と上がり子たちへご神火を渡す大たいまつ役を務める中山忠吏団長(49)は「上がり子にけが人が出ないよう、特に開門時には十分に注意して任務を遂行したい」と気を引き締めていた。

(2019年1月29日付紙面より)

しめ縄を張り替える神倉青年団員ら=27日、新宮市の神倉神社
しめ縄をゴトビキ岩へ運ぶ
2019年01月29日
3 芝焼きの光景が注目集める 第19回本州最南端の火祭り (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で26日、イベント「本州最南端の火祭り」が開かれた。19回目となる今回は風雪が一時的に吹き抜ける厳寒の中で芝焼き本番を迎え、3000人(主催者発表)が夕闇深まる中で広がる芝焼きの光景に注目するなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)主催、同町と同町商工会後援、串本古座高校弓道部協力。約10万平方㍍ある芝生の管理方法として取り入れている芝焼きを軸に、町域で親しまれている舞踊や名物・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)の振る舞いや芋餅の販売、物産市などを織り交ぜた内容で毎年1月最終土曜日を期日にして営まれている。

 真っ先に開場した物産市には軽飲食やクラフト、南紀熊野ジオパークPRなど12ブースがあり、日中から詰め掛けた観光客らの利用を集めた。午後4時30分から▽潮岬節保存会▽同町トルコ文化協会▽串本節保存会―による踊りの披露があり、潮岬節保存会は潮岬小6年生との共演、同町トルコ文化協会は最後の演目で居合わせた観光客らにも参加を呼び掛け「ダーマット・ハライ」の大きな輪を描いて場を盛り上げた。串本節保存会は天候が急転し風雪が吹き抜ける中で踊りを披露する形となった。

 名物のしょらさん鍋は、同商工会女性部の部員が800食を振る舞い、町域で親しまれる芋餅とともに長蛇の列ができた。

 式典は日没の5時20分すぎに始まり、島野会長は「今、串本町は観光客を受け入れられる体制が着々と進んでいると思う。当協会も皆さんが何度も串本に来たいと思っていただけるようなメニューをたくさん作って頑張りたいと思っている。今日は寒いがお時間いっぱいまで楽しんでほしい」とあいさつ。

 田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長もあいさつし、餅まきや子ども向けの菓子まきを経て弓道部員12人が火矢射式を営み1順目に6本、2順目に5本の火矢を放って芝に点火した。花火を合図にしてスタッフが火付け棒を引きずって火を広げ、燃え広がる炎の帯が注目を集めた。

 今年は北寄りの風が強く、火矢の炎が風下側をほぼ全焼させ、風上側はスタッフが見物人にも見える距離で火を放って焼く流れとなった。

(2019年1月29日付紙面より)

芝焼きの光景を間近に見物する観客=26日、串本町潮岬
潮岬小6年生との共演で場を盛り上げる潮岬節保存会
火矢を放つ串本古座高校弓道部の部員
2019年01月29日
4 研さんの成果華やかに
 三輪崎会館で伝統芸能大会  (新宮市 )

 第10回新宮市伝統芸能大会(同実行委員会、新宮市主催)が27日、同市三輪崎の三輪崎会館で催された。9団体が出演して詩吟、日本舞踊、和太鼓など22演目を披露し、約500人の観客を楽しませた。

 大会は日本舞踊出演6団体合同の「正調新宮節」でスタートした。舞台では朗々と詩吟を吟じ、子どもからベテランまでの踊り手が研さんの成果を披露して舞台を彩った。最後は熊野曼荼羅(まんだら)太鼓の勇壮なバチさばきで締めくくった。

 大会は第1回から9回まで若柳流若吉会主宰の若柳吉左衛門さんこと海野千鶴子さんが実行委員長を務め、開催準備や大会運営に力を尽くしてきた。海野さんは「お祭り新宮節」を振り付けるなど、新宮市や近隣地域の芸術文化振興にも尽力してきたが、昨年3月に急逝。田岡実千年市長はあいさつの中で「文化複合施設建設で会場が二転三転したが、海野先生のおかげで続けてこられた」と改めてその功績に感謝し、新ホールについても「再来年3月の完成を目指す」と述べた。

 新実行委員長は、藤紀流家元の藤紀実美さんこと中住麻美さんに引き継がれた。中住さんは「偉大な先生が亡くなられた。先生の足元にも及びませんが、喜んでいただけるよう舞わせていただきます」と思いを語った。観客席からは一演目が終わるごとに温かい拍手が送られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

(2019年1月29日付紙面より)

「正調新宮節」でスタート=27日、新宮市の三輪崎会館
満員の会場から温かい拍手
田岡実千年市長
2019年01月29日
5 新宮、宇久井が優勝
 第24回JA杯少年サッカー大会  
2019年01月29日
6 健脚自慢215人が走る
 寺岡さんに「安藤百福記念章」の伝達も  (新宮マラソン大会 )
2019年01月29日
7 男性読み聞かせサークルが講演  子どもの読書活動リレーフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
8 伝統のこんにゃく作り  熊野川町篠尾で市民ら体験  (新宮市 )
2019年01月29日
9 生の落語を楽しむ  喫茶ロッコで落語会  (新宮市 )
2019年01月29日
10 町の仕事を学ぶ  勝浦こども園の社会見学  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
11 防火意識高め文化財守る  那智大社、青岸渡寺で訓練  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
12 地域一体で楽しむ  王子地区ふれあいいきいきサロン  (新宮市 )
2019年01月29日
13 税金は社会を支える会費  成川小学校で租税教室  (紀宝町 )
2019年01月29日
14 地震想定して情報伝達  紀宝町職員らが救護訓練  
2019年01月29日
15 町と住民のパイプ役に期待  新議員13人に当選証書  (紀宝町 )
2019年01月29日
16 地震や津波を知り経験積む  1、2年生と堀笠嶋区民  (串本古座高校 )
2019年01月29日
17 お悔やみ情報
  
2019年01月20日
18 円滑な情報伝達を
 211カ所で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 大規模な災害発生時に円滑な情報共有を行うための通信訓練が19日、和歌山県内で孤立の可能性のある211集落であった。住民らが無線などを使用して各市町村と連絡を取り合い、状況の報告と確認をした。併せて県と市町村の伝達訓練を行い、防災相互通信用無線機や防災電話を使用して情報を共有した。

 訓練は、午前9時ごろ、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定。県内では震度5強~7の揺れを観測し、地滑りなどの土砂災害が多発。各地では道路がふさがり、各地で孤立集落が発生しているという状況を想定した。

 孤立可能性集落のない和歌山市と御坊市を除く28の市町村が参加。当日参加できない集落は別日程で訓練を実施する市町村もあった。総参加人員は1174人ほど。新宮・東牟婁地方では、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村が参加した。

 集落と市町村間では無線などを使用して情報を共有し、孤立状況を県の防災情報システムに登録。振興局が報告を受けて内容確認を行い、県危機管理局に報告するなどした。

 東牟婁振興局で訓練に当たった職員らは「今回の訓練を機に、県や市町村関係者が通信方法を確認し、実際に災害が発生した際にはスムーズに操作ができるようになり、円滑な情報伝達ができれば」と話していた。

(2019年1月20日付紙面より)

各市町村からの報告を受ける県職員ら=19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年01月20日
19 鬼面札や祝升作り
 那智山で節分の準備進む  (那智勝浦町 )

 2月3日(日)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では「鬼面札」や「祝升(いわいます)」などの準備が急ピッチで進んでいる。

■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福升」を作っている。鬼面札は縦35㌢、横45㌢。しめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で、昭和44年に篠原四郎元宮司が描き、翌45年から授与している。神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、一枚一枚丁寧に刷っている。2000枚仕上げる。

 福升はモミの木製の5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれる。鬼面札は1枚500円。福升は1500円。2月3日の節分祭で祈とう者らに授与する。20日(日)から社頭で一般参拝者にも授与する。

 郵便やFAX、インターネットでも受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

  □     □

■那智山青岸渡寺



 西国三十三所第一番札所の那智山青岸渡寺では「節分会豆まき会式」で使われる祝升の準備に追われている。祝升は熊野地方産のスギが底板に、側面にはヒノキが使われている。「那智山」の焼き印があり、升の内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木亮英副住職らが「平成三十一年」の文字を書き入れ仕上げている。1300個用意する。

 祝升は節分当日、本堂で豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は4000円で、祝升に札、縁起物、弁当などが付く。

 問い合わせは同寺(電話0735・55・0404)まで。

(2019年1月20日付紙面より)

鬼面札を丁寧に一枚一枚刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
平成最後の年「三十一」を書き入れる髙木亮英副住職(右)=18日、那智山青岸渡寺
2019年01月20日
20 日本ジオパークに再認定
 橋杭岩前で関係者ら歓喜  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークが18日、日本ジオパークとして再認定された。串本町くじ野川にある橋杭岩前では、関係者が結果を喜び記念撮影に臨むなどして、次の4年間に弾みをつけた。

 日本ジオパークはその趣旨(秀でた地質資源の活用による地域活性化)を高い水準で保つため、4年ごとに現地審査を行い再認定を受ける仕組みになっている。南紀熊野ジオパークは平成26年8月に初認定され、4年が経過したことから昨年11月に審査員3人による現地調査を受け、その結果を待つさなかにあった。

 この日は日本ジオパーク委員会の第36回会合があり、南紀熊野ジオパークの再認定を決定。橋杭岩前には同パーク推進協議会副会長でもある田嶋勝正町長や同パークガイドの会の上野一夫会長ら関係者が集まって同協議会事務局からの結果報告を待ち、連絡を受けた田嶋町長から再認定された旨が伝えられると喜びの歓声が上がった。

 田嶋町長は「多くの方々の尽力があっての再認定。今年7月には南紀熊野ジオパークセンターが完成し、今まで以上にこの地方の素晴らしいところを皆さんにお披露目できると思う。われわれが今一番望んでいる世界ジオパークにまた一歩近づいたとも思うので、またみんなで力を合わせて頑張っていこう」と述べて一同の士気を鼓舞。バンド「GEONG(じおんぐ)」による楽曲「橋杭岩ジオサイト」の演奏に合わせて踊り、立ち会った東川智昭東牟婁振興局長の発声で同町の長期保存水「なんたん水」による乾杯をした後、橋杭岩をバックにして記念撮影に臨むなどした。

 実働の最前線で活躍するジオガイドを束ねる上野会長(70)は「ジオガイド単体での活動はまだまだこれからだが、すでに浸透している世界遺産熊野古道などさまざまなガイドをする中で地質資源も話題にできるようになるなど、認定後の4年間でこの地方の楽しみの幅が随分と広がった」とこれまでの4年余りを振り返り、「同センターができれば、ジオガイドも毎日2人が常駐して館内説明をする。プラスアルファで日曜日などにお客を集め、潮岬を巡るミニツアーなどもできればいいなと思う。これからの4年間でガイドの会はさらに発展すると思うし、再認定を励みにしてそうなれるよう頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。

(2019年1月20日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの日本ジオパーク再認定を喜び記念撮影する関係者ら=18日、串本町くじ野川
日本ジオパーク委員会の審査結果を伝える田嶋勝正町長(左から2人目)
2019年01月20日
21 「月参り巡礼」始まる
 青岸渡寺で御朱印授与など  (那智勝浦町 )

 西国三十三所草創1300年記念事業で、毎月1回1札所で特別な御朱印を頂く「月参り巡礼」が18日、那智勝浦町の第一番札所・那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で始まった。特別な御朱印の授与があり、大勢の参拝者らが集まった。

 日本最古の巡礼33寺院でつくる西国三十三所札所会(会長・鷲尾遍隆石山寺座主)が主催し、2016年から20年まで斎行する。16年4月に始まった1巡目は18年12月に第三十三番札所の華厳寺で終了し、今年から2巡目に入る。

 西国三十三所巡礼は718(養老2)年に大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔(えんま)大王のお告げを受けて観音信仰を勧めたのが始まりとされている。

 この日は、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」を開帳し、特別法要が営まれた。参列者は順に、秘仏の尊顔を拝し手を合わせた。大阪府堺市から参拝に訪れた佐藤純子さんは「毎月1回、観音様のご縁を頂いています」と話し、他の参拝客らの「また来月会いましょう」などと声を掛け合う姿が見られた。

(2019年1月20日付紙面より)

法要に集まった大勢の参列者=18日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
特別な御朱印を求め、行列を作る参拝者ら
2019年01月20日
22 お弓神事で春を呼ぶ  市野々と井関で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年01月20日
23 片谷匡さんが受賞  和歌山県農林水産業賞  
2019年01月20日
24 インフル警報基準超え  予防、拡大防止を呼び掛け  (和歌山県 )
2019年01月20日
25 児童37人が受験  近大新宮中で前期試験  (新宮市 )
2019年01月20日
26 フルハーネス型の使用を  政令改正に伴い特別教育  (南紀くろしお商工会 )
2019年01月20日
27 五穀豊穣など祈願  浅里神社で例大祭  (紀宝町 )
2019年01月20日
28 知らぬ間の餌付けをしない  総合的な獣害対策講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月20日
29 ネット上の会話考える  矢渕中でLINE講座  (紀宝町 )
2019年01月20日
30 なれずしの仕込み作業  岡前和榮さんら地区住民が  (紀宝町浅里 )
2019年01月20日
31 チームで力を合わせる  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月20日
32 新たな魅力発信へ  流木オブジェ制作者受け付け  (ブルービーチ那智 )
2019年01月20日
33 お悔やみ情報
  
2019年01月17日
34 商売繁盛など祈願
 大泰寺で「大般若法要」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)関南七薬師第一古道場として薬師尊像を祭る霊場、定光山大泰寺(西山十海住職)で13日、「大般若法要」が盛大に営まれた。

 法要は西山住職をはじめ太地、那智勝浦両町の寺から住職が出仕。大般若経典(600巻の大般若経典の一部)を左右に波打たせながら一気に読む転読が行われ、厄払い、家内安全、商売繁盛などを祈った。

 その後、本堂や薬師堂の回廊などから西山住職や各寺住職、檀家役員、区長総代らが米約290㌔分の餅やいなほ作業所のパン150個を一斉に投げ、近隣から集まった大勢の善男善女らが境内で餅拾いを楽しんだ。

 同寺は伝教大師により1200年前の平安時代初期に創建された桓武天皇勅願道場と伝えられている。薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。本尊の薬師如来像(国重要文化財)は1156(保元元)年の作。その優美な姿に引かれ、ご開帳の際は大阪や東京などからも参拝者が訪れる。堂内では、鎌倉時代に作られた毘沙門天・不動明王像および十二神将と共に祭られている。

(2019年1月17日付紙面より)

法要を営む住職ら=13日、那智勝浦町の定光山大泰寺
餅投げに大勢の人が集まった
2019年01月17日
35 弓頭らの奉仕注目集める
 潮﨑本之宮神社祭礼「お的祭」  (串本町 )

 串本町串本にある潮﨑本之宮神社(深美芳治宮司)の祭礼「お的祭」が14日にあり、弓頭2人らによる「お弓式」が注目を集めるなどした。

 同神社の「お的祭」は、総代会(吉村健三総代長)の奉納行事「お弓式」を軸にした祭礼で、毎年1月第2月曜日(成人の日)を期日にして営んでいる。今年は南区の人選により吉村海君(18)が正弓頭、岡村龍之介君(18)が副弓頭を務めることになり、指南役の堀好之総代と共に4日から前日まで稽古に励んで所作を習得。当日は正弓頭に矢拾いの堀遥陽さん(9)と堀周雄総代、副弓頭に矢拾いの堀結陽さん(8)と深石遂総代がつく形で式に臨んだ。

 弓頭2人は早朝の潮ごりで身を清め、深美宮司と共に神前奉告。吉村総代長の仕切りで境内に設けた的場へ入り、総代らが直径約2・7㍍のお的を据えて式を始めた。弓頭は1巡目に2本、2巡目は左右で入れ替わり2本。「おーまとー」の掛け声に合わせて計4本の矢をお的めがけて放ち、吉村君は4本、岡村君は2巡目の2本を的中させて見守る人々を歓喜させた。1巡ごとに矢拾いが矢を集めて弓頭に戻し、3巡目は境内の茂みを越える遠矢(とおや)を串本古座高校グラウンド方向へ放って締めくくった。

 2巡目終了直後、お的は総代らにより細かくちぎられ、災いよけとして配られた。「お弓式」と並行して同神社は厄よけ祈祷(きとう)を営み、年の節目を迎えた12人が参列した。「お弓式」終了後は総代会から米1石分、併せて祈祷参列者が奉納した餅がまかれた。

 「お弓式」を経て、弓頭の奉仕2回目の吉村君は「3年前は1本外したが、今回は全て的中できて良かった。自分は自衛隊に就職するので、国や串本を守れるよう願いたい」。奉仕は初めての岡村君は「最初の2本を外したけれど、3本目の的中でいい音が出せてよかった。自分は進学するがこれからも健康第一で過ごしたいし、地域の皆さんも健康に笑顔で暮らせるよう願いたい」。吉村総代長は「家内安全、大漁満足。うちは漁神様なので、毎年そのように願っている。カツオ(の漁場)がまだ遠いので、早く黒潮が接岸してくれたらなぁと思う」とそれぞれ話した。

(2019年1月17日付紙面より)

お的めがけて弓矢を構える弓頭ら=14日、潮﨑本之宮神社
2巡目終了後、ちぎり配られるお的
境内にやぐらを据えて餅まき
2019年01月17日
36 南海トラフの揺れを体験
 井田小学校で防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立井田小学校(前田幸利校長、児童118人)は15日、防災学習を実施。全校児童が地震体験車で最大震度7の揺れを体験した。

 いつ発生してもおかしくないといわれている南海トラフを震源とする巨大地震に備えることが目的。地震体験車を所有する三重県防災対策部の金城健二・防災啓発専門員らが出向いた。

 各学年に分けて実施。1年生に対し、金城さんは「半年前に大阪で震度6弱の大きな地震が発生し、ブロック塀が倒れて女の子が犠牲になった。震度6弱はブロック塀や家の中のタンス、冷蔵庫などが倒れる大きな地震。南海トラフ地震はもっと大きいため、どれだけ揺れるのか体験してほしい」と話した。

 体験車は、過去に起こった地震や今後予想される地震パターンの震動を再現できる。この日は「南海トラフ地震」の揺れで訓練。最大の震度7の震動では、児童らからも驚きの声が上がった。

 揺れを体験した児童に金城さんは「今日の体験を家族に話し、家具が倒れないようになっているか確認してください」と呼び掛けた。

 全学年の児童は「防災ノート」を活用して、危険箇所を確認するなどした。防災ノートは、県教育委員会が南海トラフ地震や台風、集中豪雨などの自然災害から児童生徒の命を守るために作製し、県内各小中学校などに配布している。

(2019年1月17日付紙面より)

地震体験車で地震の揺れを体験する児童たち=15日、紀宝町立井田小学校
2019年01月17日
37 草鞋作り追い込み
 元鍛治町の堅田裕見子さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市元鍛治町の堅田裕見子さんは自宅近くの作業所で、「御燈祭(おとうまつ)り」で上(あ)がり子たちが履く草鞋(わらじ)を作っている。本業である理容業の合間を縫って毎年50足ほど編んでいる。

 近年、地下足袋を履く上がり子が目立っていたが、「石段で滑る」と正装である草鞋に戻る人が増えている。上がり子の数は2000人前後と、50年前の約3倍に増える一方、草鞋を作る人は高齢化で年々減っており、関係者らを悩ませている。

 新宮で生まれ育った堅田さんは、草鞋の確保が難しくなっていることを知り、同市熊野川町や紀宝町鮒田の女性たちから直接学び、5年ほど前から本格的に作り始めた。作っているサイズは15~27㌢だが、大きなサイズのものも別注で受け付けている。

 草鞋作りは力仕事。指や腰、腕などを痛めることもある。材料のわらが確保できるのが8月下旬以降ということもあり、秋から冬にかけての冷え込む中での作業となる。「作り手が一人、また一人といなくなり、材料の確保も難しい。わらを運搬する車も必要」と不安を口にする。「奉仕の気持ちで作っている。上がり子の皆さんには現状を理解し、大事に使ってほしい」。

 草鞋一足を作る苦労を知ってもらうとともに将来、作り手を育てるための「草鞋作り体験教室」の開催や、観光客など一度しか使わない上がり子への荒縄の貸し出しなども提案していた。

(2019年1月17日付紙面より)

草鞋を編む堅田裕見子さん=13日、新宮市元鍛治町
2019年01月17日
38 暖かな日差しと声援を背に受けて
 2019くまの駅伝大会  
2019年01月17日
39 伝統ある脊美祭り  多くの催しで盛り上がる  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
40 消防団員が恒例の餅つき  臨済宗海翁禅寺で、どんど焼きも  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
41 「まぐろ祭り」開催に向け  業務分担など最終確認  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
42 警察、消防らと連携確認  速玉大社で御燈祭り事故防止協議会  
2019年01月17日
43 コミカルな動きに笑い  三輪崎会館でピエロ公演  (新宮市 )
2019年01月17日
44 思い思いの形に成形  蓬莱保が卒園記念に陶芸制作  (新宮市 )
2019年01月17日
45 お弓祭りや厄払い  森浦蛭子神社で祈念祭  (太地町 )
2019年01月17日
46 大漁や航海安全願い  飛鳥神社でお弓神事  (太地町 )
2019年01月17日
47 大同会の獅子出しで弾み  「水門祭」執行に向け  (串本町 )
2019年01月17日
48 安泰の願い込めて祈願  一乗寺で「開運だるま市」  (熊野市 )
2019年01月17日
49 子どもみこしが練り歩く  梶鼻王子権現の例大祭  (紀宝町井田 )
2019年01月17日
50 ヒカンザクラが開花  JR那智駅前  
2019年01月17日
51 お悔やみ情報
  
2019年01月11日
52 サ市訪問を前に市長表敬
 17日から約2カ月のホームステイ  (新宮市 )

 17日(木)から新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)を訪問する岩本桃永子(もえこ)さん(25)は9日、同市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。田岡市長は「サ市でいろいろと学んでもらい、新宮の発展に貢献してもらえれば」と呼び掛けた。

 新宮市とサ市とは1974年に姉妹都市縁組を締結した。今回の訪問は「サ市へのインターン派遣プログラム事業」で初めての実施となった。

 体験を通じてグローバルな視点を身に付け、サ市の「活力があり、先進的なまちづくり」の成功例から仕掛けを学び、両地域のさらなる交流の促進と新宮の発展に貢献できる人材を育成することを目的としている。

 市教育委員会の職員も同行し、サ市役所パークスアンドレクリエーション課での研修や地域との交流活動を行う。

 岩本さんは3月20日(水)までの約2カ月間、ホームステイなどをし、現地での生活を通じてさまざまなアクティビティを体験する予定になっている。

 新宮市姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は岩本さんが派遣対象者に決定したことについて、今後、新宮でどんなことをしていきたいかなどの具体的な夢が強くあったとし、「今年は姉妹都市提携を結び45周年。取り組みを通じて実際に肌で感じてもらい、いろんな人に伝えてもらえれば」。

 田岡市長は「サ市は先進的な取り組みを実施している町。もちろん勉強も大事ですが、楽しみながら頑張ってください」と激励した。

 岩本さんは「中学3年生の時に訪れて以来のサ市。テーマパークや交友など、いろんな視点で理解を深めたい。お年寄りから子どもまで幅広くコミュニティーを形成させ、集まれる場所があるが、新宮にはまだ少ないと思うので交流の場づくりを中心に学んでいければ」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

田岡実千年市長を表敬訪問した岩本桃永子さん(右)=9日、新宮市役所
2019年01月11日
53 一年の無事など祈願
 天御中主神社で例大祭など  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で9日、例大祭と厄除け祈願祭、寿祭が営まれた。今年厄年に当たる人などが参列し、今年一年の無事などを祈った。

 午前の式典では、髙橋宮司の祝詞奏上に続き、同神社氏子会の石垣倍生総代長、当家(とうや)当主の湊口弟三さん、前田道春佐野区長らが玉串を供えた。午後には同神社氏子らが作った餅や厄年の出席者らが持参した餅がまかれ、たくさんの地域住民らでにぎわった。

 同神社の例大祭は佐野区の上地、中地、下地、永田の4地区の持ち回りでしめ縄付け、餅作りなどの準備をする当家を務めている。今年は永田地区が当家を務めた。石垣総代長は「参拝客の皆さまのご健勝や郷土繁栄などを祈願しました。準備期間も含め、天候に恵まれて良かった。永田地区の方々も協力的で大変助かりました」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

厄除けなどを祈願し玉串を供えた=9日、新宮市佐野の天御中主神社
2019年01月11日
54 池畑保代さん100歳に
 西前町長赴き長寿を祝う  (古座川町 )

 古座川町の西前啓市町長が9日、間もなく100歳になる池畑保代さんを訪ねて長寿を祝った。

 この訪問は町民の100歳の誕生日に合わせて行っていて、本年度は昨年11月に奥地ノブヱさんを祝って以来2回目となる。

 池畑さんは1919(大正8)年1月13日生まれ。高池出身で、一時期ふるさとを離れ大手企業に務めていたが、後に戻り平成24年から高瀬会の高齢者グループホームもみの樹に入所してスタッフに支えられながら過ごしているという。

 西前町長は同ホームで池畑さんと面会し、他の入所者も立ち会う中で花束を受け取った池畑さんは「先生(=医師)や皆さんに本当によくしてもらい、大変うれしくもったいない」と歓喜。西前町長によると池畑さんは気品豊かな人柄で知られ、今も100歳とは思えないほどしっかりとされているそう。はつらつとした長寿健勝ぶりを見て喜び「これからも元気で」と励ました。

 役場健康福祉課によると、今月9日現在で100歳以上の町民は4人で、いずれも女性、最高齢は102歳。間もなく池畑さんが加わり、5人になるという。

(2019年1月11日付紙面より)

西前啓市町長から花束を受け取る池畑保代さん=9日、古座川町高瀬
2019年01月11日
55 世界遺産15周年を記念 ポスト上部の八咫烏が緑色に (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)境内に設置している八咫烏(やたがらす)ポスト上部の八咫烏が緑色に塗り替えられた。熊野の深い自然を表現しており、同大社の世界遺産登録15周年を記念して今年一年間変更される。

 ポストは八咫烏や全ての色が混ざった原点の色という意味の黒色で、はがきの語源にもなった同大社のご神木多羅葉(たらよう)の下に2009年に設置された。

 通信手段の発達した現代に、あえて自分の思いを手書きすることで、自分自身を見つめ直し、人と人とのつながりの原点に立ち返ってほしいとの願いが込められている。

(2019年1月11日付紙面より)

緑色に塗り替えられた八咫烏=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年01月11日
56 春祭りに向け練習に熱  13日、市野々と井関で  (那智勝浦町 )
2019年01月11日
57 有酸素運動で汗流す  まちかどエクササイズ  (紀宝町 )
2019年01月11日
58 炭焼き文化復活に向け  桐原地区で三重大生ら調査  (紀宝町 )
2019年01月11日
59 冬休み中の大会で好成績  2クラブの部員が健闘  (串本古座高校 )
2019年01月11日
60 一斉放水や分列行進  新宮市出初め式  
2019年01月11日
61 園児や団員が参加  太地町出初め式  
2019年01月11日
62 お悔やみ情報