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2019年01月27日
1 寒風の中、長蛇の列
 「まぐろ祭り」にぎやかに開催  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げが日本一の那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で26日、「第25回まぐろ祭り」が開かれた。オープニングの前には、熊野那智大社の神職らによる祈願祭が営まれ、寒風の中、約1万3000人(主催者発表)の人出でにぎわった。

 「マグロの町勝浦」をアピールする恒例のイベントで、町観光協会(花井啓州会長)が主催者となり、町内の多くの団体が協力する形で開催した。世界遺産登録15周年もPRした。

 メインステージのオープニングでは、よしもと和歌山県住みます芸人「わんだーらんど」が練習を重ねていたマグロの解体を披露。藤紀和会による藤紀流踊り、マグロ一頭造り、マグロ重量当てクイズ結果発表、地元特産品抽選会、餅まきなどで盛り上がった。

 生マグロ即売では旬を迎えたキハダ、メバチ、ビンチョウの各マグロ計約3㌧が用意され、午前9時の開場前から熱気にあふれていた。恒例のまぐろ汁の振る舞いには長蛇の列ができ、マグロの重量当てクイズなどの催しも人気を集めた。

 名古屋市から家族や親類11人で訪れた武内大輔さん(34)は「毎年まぐろ祭りを楽しみにしている」と話し、西宮市から家族で訪れた菅沼裕一さん(46)は「勝浦といえば冬のマグロと聞いたので、まぐろ祭りを目的に来ました。この後は那智の滝に行きたいと思います」と、まぐろ汁を手に笑顔を見せた。

(2019年1月27日付紙面より)

熱気にあふれた「生マグロ即売会」=26日、那智勝浦町築地
2019年01月27日
2 荒縄の締め方学ぶ
 御燈祭りの着替え手伝いに向けて  (新宮市 )

 新宮市の駅前本通りにある森川和夫さん宅で25日、御燈祭(おとうまつ)り(2月6日)の上がり子が胴に巻く荒縄の締め方講習会があった。祭り当日に着替えを手伝う市職員7人と市観光協会1人、市役所で職場体験中の新翔高校の生徒3人が、市観光協会専務理事の森本祐司さん(62)から指導を受け、素早くきれいに結ぶこつを学んだ。

 市職員らは毎年祭り当日、市福祉センターで県外や遠方から祭りに参加する人たちを対象に、白装束への着替えや荒縄締めを手伝っている。

 同センターで着替える上がり子が毎年増えていることから、少しでもスムーズに締められるようにと、市商工観光課職員らが講習会に参加している。

 荒縄の結び方は幾つかあるが、結び目が2本の角のような形になる「男結び」が特徴。基本は胴に7回巻くが、長さが合わない場合は、5回、3回と奇数回巻く。森本さんは「巻く前には霧吹きなどで縄を湿らせておくと、わらくずが落ちず、切れにくくなる」などと説明し、丁寧に結び方を教えた。

 初めて講習会に参加した市観光協会の古藤勇魚さん(24)は「なかなか難しくて、苦戦しました。当日は上がり子の皆さんの力になれれば」と話した。

 森本さんは「地元の祭りなので、年配者の人が若い人に伝えていければと思っている。上がり子の皆さんには、できるだけ祭りの本義を正しく捉え、慈しむ気持ちで上がってほしい」と願うと同時に「毎年、祭り翌日(2月7日)の午前9時からは、多くの関係団体の皆さまに参加いただき、清掃活動を実施しています。市民の皆さんにも協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

(2019年1月27日付紙面より)

森本祐司さん(左)が手本を見せながら荒縄の締め方を教える=25日、新宮市の駅前本通り
2019年01月27日
3 備蓄に必要な物は?
 防災チャレンジ大運動会  (紀宝町 )

 紀宝町の津本自主防災会(岡正成会長)は20日、同町大里の津本防災センターで「防災チャレンジ大運動会」を開催した。子どもから高齢者まで地区住民67人が参加し、楽しく防災活動に取り組んだ。

 同会では定期的に防災活動を実施しており、今回の運動会はおととしに続いて2回目。竹と毛布を使った簡易担架で負傷者役を運ぶ安心・安全搬送リレーや防災借り物競走、水パック消火競争などを繰り広げた。

 借り物競走では、「備蓄に必要な物は?」「地震発生時に身を守る物は?」「避難所に持っていく物は?」などのお題に対し、用意された水や非常食、懐中電灯、ヘルメットなどをリュックサックに詰めていった。

 2月3日(日)に和歌山県有田市で開催される「4県連携自主防災組織交流大会」に三重県代表として参加することから、事例内容を発表した。

 「紀伊半島大水害から生まれた絆~あの日、あの時を忘れない~」と題し、2011年の紀伊半島大水害の被害や、その後に発足した防災会の取り組み、「みえの防災奨励賞」を受賞したことなどを改めて紹介した。

(2019年1月27日付紙面より)

防災借り物競走に取り組む子どもら=20日、紀宝町大里の津本防災センター
簡易担架で負傷者役を運ぶリレー
2019年01月27日
4 幸福を招く縁起物
 速玉大社で「吉兆」作り  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物「吉兆(きっちょう)」作りが始まっている=写真。大(約90㌢)約100本、小(約50㌢)約900本を同社で販売しており、希望者には郵送している。

 大社境内の山林で採ったヤナギの小枝に大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、黄などの「もち花」を付けた縁起物。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。値段は大が3000円、小が1800円。

 2月3日(日)の節分祭でも販売するが、人気があり売り切れてしまうことが多い。祭りは午前10時から午後9時まで「お焚(た)き上げ」、午後7時から「追儺(ついな)式」が営まれる。厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。

(2019年1月27日付紙面より)


2019年01月27日
5 寄り添う形で支援の輪を  和歌山ラオス友好協会  
2019年01月27日
6 日本の伝統文化に触れる  市野々小児童らが婦人会と交流  (那智勝浦町 )
2019年01月27日
7 人形劇「桃太郎」楽しむ  天満保育園で訪問公演  (那智勝浦町 )
2019年01月27日
8 伝え合う力の育成  新宮市教研が王子ヶ浜小で研究発表会  
2019年01月27日
9 母校の児童らを前に 下里中で総合学習発表会 (那智勝浦町)
2019年01月27日
10 近大新宮高校で卒業式  各賞受賞者らに賞状授与  (新宮市 )
2019年01月27日
11 自慢のたこを飛ばす  園庭を元気よく走り回り  (鵜殿保育所 )
2019年01月27日
12 1万2千人の思い届ける  「早期完成を願う会」署名簿提出  (新宮市 )
2019年01月27日
13 お悔やみ情報
  
2019年01月25日
14 異文化交流で友好深める
 台湾から姉妹校生徒ら来校  (新宮高校 )

 県立新宮高校(前田成穂校長)に23日、同校姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(陳香妘校長)の生徒66人と教職員5人の計71人が来校した。両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに2004(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わしている。

 彰化女子の到着後、新宮高ESS部員による学校紹介と校内ツアーがあり、その後には同校体育館で全校生徒による歓迎式典が開かれた。前田校長が「大家好(ダージャーハオ)」と歓迎。「交流を通して関係や協力体制を深めていければ」などと英語であいさつした。生徒会長の古根川健君(2年)が「新宮高校と日本に興味を持ってくれたら幸いです。私たちもあなたたちの国のことを教えてほしいです。日本での滞在を楽しんでください」と英語で歓迎の言葉を述べた。

 彰化女子からは学部主任の丁志昱団長が「交流活動を通して異文化を体験し、姉妹校として末長くお付き合いさせていただきたい」。代表生徒は「これを機会に日本文化や風習などを勉強できれば」とスピーチ。両校は記念品を交換し、親交を深め合った。

 空手部と吹奏楽部による歓迎発表があり、彰化女子の生徒らは興味深げに空手の形に見入り、演奏に手拍子を送って盛り上げた。彰化女子は日本のアニメ曲に合わせてダンスを披露するなどして友好関係を育んだ。

 新宮高は、3月14日(木)から代表生徒ら20人と教員2人が台湾への海外研修旅行を行う。彰化女子を訪れ交流を深めるほか、生徒宅へのホームステイや台北での歴史文化学習を予定している。

(2019年1月25日付紙面より)

舞台発表などを通じて交流を深めた=23日、新宮市神倉の県立新宮高校
友好を示し記念品を交換し合った
2019年01月25日
15 町独自のノベルティ導入
 認知症サポ増を目指して  (串本町 )

 串本町地域包括支援センターはこのほど、認知症サポーターであることを知らせる缶バッジ300個を作り、同町として行う同サポーター養成講座修了者への配布を始めた。

 同サポーターは厚生労働省「認知症を知り地域をつくる10カ年」(2005―15)の一環で導入された制度。同講座修了者にノベルティ「オレンジリング」(シリコン製ブレスレット)を託す形で同サポーターの裾野を全国規模で広げている。

 同町は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して2010(平成22)年から同講座を実施している。これまでに約350人が修了しているが、人口に対して2%という実績は県内でも低い域に当たり、その割合を高め地域による見守りを充実するきっかけとしてこの缶バッジを町独自のノベルティとして導入することにした。

 直径約4㌢で、ピンとクリップの両用タイプ。オレンジリングをイメージした輪の中に日本トルコ友好キャラクター「まぐトル」を描いたデザインを採用している。リング以上に目立つところにつける事が多いバッジの特性を生かして同サポーターであることをいっそう分かりやすくするとともに、なじみ深いキャラクターの姿で見た人の関心を引き同サポーターへの関心を高めるのが狙い。関心の延長で同講座の実施頻度を上げ、町域における修了者の裾野拡大を図るという筋書きだ。

 同講座は90分の内容で、10人以上の受講と会場が確保できる状況であれば同センターに依頼して出前実施してもらえる。受講は無料で、修了者には同サポーターのノベルティとしてオレンジリングと缶バッジの両方が託される。

 喫緊では町職員を対象にして同講座を開く予定。同センターの中まどかさんは「この講座は認知症や患者の気持ち、接し方を正しく理解するところがポイント。串本町も高齢化率が40%を超え、厚生労働省の指標によると高齢者の4人に1人が認知症またはその予備群とされている。そのような状況だからこそ、認知症サポーターを増やし地域で見守る目を宿したい。一人でも多くの町民の皆さまにこの講座を受講してほしい」と缶バッジに込めた思いを語った。

 同講座の実施依頼や認知症関係の相談、問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。

(2019年1月25日付紙面より)

串本町独自のノベルティとして配布を始めた認知症サポーター缶バッジなど=23日、串本町串本
2019年01月25日
16 学校は地域コミュニティの核
 推進フォーラムin紀宝  

 「地域とともにある学校づくりに向けて」と題したコミュニティ・スクール推進フォーラムin紀宝が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷研修室で開かれた。松阪市立第四小学校学校運営協議会理事長の鈴木逸郎さんが「コミュニティ・スクールを起点とした地域づくり」をテーマに講演した。

 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と家庭、地域が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる仕組み。今年度、町内全小中学校に協議会を導入し、町学校運営協議会連絡協議会(山田十司会長)が発足した。

 フォーラムは町教育委員会(西章教育長)と同連絡協議会が主催。町内各学校の運営協議会委員、PTA、教員など約70人が出席した。

 西教育長が地域の見守り活動に感謝し、「今年度、町内七つの小中学校がコミュニティ・スクールとして再スタートを切った。子どもたちが豊かに育つようご協力を」、山田会長は「コミュニティ・スクールを皆さんの力で地域に広げてください」とあいさつした。

 鈴木さんは、「子どもたちの『生きる力』は、多様な人々と関わり、さまざまな経験を重ねていく中で育まれるものであり、学校のみで育まれるものではない。地域社会とのつながりの中で、子どもたちは豊かでたくましく成長していく」と示した。

 第四小学校の取り組みを紹介した上で、「学校は地域コミュニティの核。地域に愛着と誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材の育成を」と求め、「子どもたちが大人になった時、帰ってきたくなる紀宝町になろう」と呼び掛けた。

 講演後、町内各小学校の校長らが学校運営協議会の活動を紹介した。

(2019年1月25日付紙面より)

フォーラムに出席した学校関係者ら=23日、紀宝町まなびの郷
鈴木逸郎さん
2019年01月25日
17 一年の健康など祈る
 加寿地蔵尊で初地蔵祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の加寿地蔵尊で24日、初地蔵祭が営まれた。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)が奉仕した。

 毎月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日は信仰厚い多くの人々が参拝した。午前10時からの法要では中田代表、修験道者の冨岡秀清さんが般若心経、地蔵菩薩の真言を唱え、参列者の健康や家内安全を祈願した。

 参列者らは、赤いよだれかけに子どもの健康や合格祈願などの願を掛けて奉納した。夫婦で参拝した田中秀薬(一平)さん(79)、芙空(芙代子)さんは、四国遍路を30年かけて75回巡り、100回を目指している。那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野那智大社へのお参りも810回、毎月24日の加寿地蔵尊への参拝も欠かさないと話し、「お参りを通していろいろな方との一期一会、健康であることに感謝しています」と笑顔を見せた。

(2019年1月25日付紙面より)

初地蔵祭を営む中田勝康さん(前列右)ら=24日、那智勝浦町
2019年01月25日
18 新宮市駅伝大会2019結果㊥
 中学生男女の部  
2019年01月25日
19 唱歌や民謡口ずさむ  円満地公園で「うたごえ喫茶」  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
20 どうなる?今後の政治  末延吉正さんが今年の経済語る  (新宮市 )
2019年01月25日
21 新年のお茶のお稽古  浮島児童館で「初釜」  (新宮市 )
2019年01月25日
22 伝統的な遊びを楽しむ  くろしお児「お正月遊びを楽しもう!」  (新宮市 )
2019年01月25日
23 「のどごし良くもっちり」  太田の郷でピロール米の麺を商品化  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
24 教わったことをおさらい  伝統文化体験教室が閉講  (古座川町 )
2019年01月25日
25 当船の外観を3D計測  東北の手法でデータ保存  (水門祭 )
2019年01月25日
26 若い力に防災減災を期待  矢渕中と鵜殿3組が合同避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月25日
27 園児らが袋いっぱいに集め  太陽水産が井田、鵜殿保で餅ほり  
2019年01月25日
28 お悔やみ情報
  
2019年01月24日
29 串本太地道路の早期着工を
 高速道建設促進協が要望書  (那智勝浦町 )

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子会長)、那智勝浦町の堀順一郎町長らは16日、東京都千代田区の国土交通省を訪れ、森昌文事務次官に近畿自動車道「すさみ―太地間」の早期完成などを求める要望書を届けた。国土強靱(きょうじん)化基本法にのっとり「命の道」となる近畿自動車道紀勢線の一日も早い整備を求めている。

 近い将来に高い確率で発生が予想されている南海トラフでの巨大地震や、近年多発している集中豪雨による道路の冠水、土砂崩れの発生による道路の寸断などに備え、町では避難場所や事前災害復興計画に必要な高台確保を早急に進めているが、「平地の少ない本町の地形上、平地部内での高台確保が困難となっている」として▽「すさみ―太地間」について、すさみ串本道路を早期に完成させるとともに、串本太地道路の早期着工に必要な予算の確保▽大規模災害に備えた高速道路整備が着実に進むよう、近畿自動車道紀勢線の早期整備に必要な予算を確保するとともに、道路インフラ機能を適切に維持できるよう、老朽化対策予算の別枠確保▽「一般国道42号串本太地道路」について、本町の地籍調査完了区間からの早期着工―の3項目を強く要望した。

 小阪会長は昨年11月の大阪万博開催決定を踏まえ、「串本―太地間の開催までの完成を強く要望した。期限を切っての要望は初めてのことだが、手応えがあった。真に迫った活動ができたと思う。今後も官民一体で取り組みたい」と話した。

(2019年1月24日付紙面より)

森昌文事務次官(左から3人目)に要望書を手渡した=16日、東京都千代田区の国土交通省(高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会提供)
2019年01月24日
30 法規制や適切操作など学ぶ
 消防などドローン講習受講  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町消防防災センターで22、23日の2日間、ドローンフライトオペレーター講習(DPCA認定ドローン技能講習会)があり、14人が受講して教養と実技を深めるなどした。

 この講習は昨年11月に串本ライオンズクラブ(串本LC、小森正剛会長)から認証55周年記念事業の一環として、ドローン(Inspire2)の寄贈を受けた同町消防本部(寺島正彦消防長)が計画。一定の受講者数が必要になる点を鑑み、同本部ドローン運用チームの6人に加え同町役場総務課防災・防犯グループと同産業課計4人、同町地域おこし協力隊1人、田辺市消防本部大塔分署3人の参加も受け入れながら開いた。

 講師は講習団体の地域再生・防災ドローン利活用推進協会(ドローン撮影クリエイターズ協会所属)。開講に当たり寺島消防長は、救助分野での運用を開くために必要な知識や技術を習得し、併せて運用する者同士の交流を深めて地域の総合防災力向上に資する成果を期待しつつあいさつした。初日はドローンの概念や特性、主だった運用の目的や国際法に準ずる国内のさまざまな法規制、実機の操作方法など、取り扱うに当たり知っておくべき知識や技術を座学で学び、2日目は同町総合運動公園野球場で実機操作訓練を行うなどした。

 ドローンは内蔵された衛星利用測位システム(GPS)などにより自律飛行ができる無人機だが、ローターによる飛行原理上、風下方向に飛ばすと揚力が十分に得られず落下の危険度が増す。運用時は背風(後ろから風を受けている状態)にならない飛ばし方を意識する必要があるなど安全に運用する上での留意点を踏まえながら、適切な操作の習熟に励んだ。

 今回の講習で操作した機種はPhantom4。同講習を計画した背景には、救助分野においてドローンを効果的に運用するために必要な制限解除をあらかじめ一括して行うという狙いがある。一例としてドローンは実機が目視で確認できる範囲でしか飛ばせない決まりになっているが、救助分野では視認困難な場所をドローンでいち早く探るという運用も想定される。同講習の修了証はそういった制限解除を簡略化する上でも使えるという。寺島消防長は同講習の受講を足掛かりにして事前の制限解除申請を急ぎ、串本LCから託されたドローンの一日も早い本格運用を目指すとした。

(2019年1月24日付紙面より)

実機を使って操作方法を練習=23日、串本町サンゴ台
ドローンの概念や国内の法規制などを学ぶ受講者ら=22日、串本町サンゴ台
2019年01月24日
31 6年生がゲームで交流
 4小学校による人権フォーラム  (紀宝町 )

 紀宝町立矢渕中学校区の4小学校による人権フォーラムが22日、同町立鵜殿小学校で開かれた。井田、成川、神内、鵜殿の各小学校の6年生計78人が中学校入学前に交流を深めた。

 毎年、鵜殿小を会場に開催しており、児童の他、うどの幼稚園の園児34人、矢渕中学校の2年生26人と各校の学校運営協議会のメンバーら150人が参加した。

 担当校の前田幸利・井田小学校長が「卒業まであと2カ月を切った。中学入学まであっという間。ワクワクしたり、心配な面もあると思うが、今日の交流会でなるべくたくさんの人と交流して中学校につなげてください」とあいさつした。

 6~7人がグループを組み、四つのゲームに取り組んだ。「ボディーパーカッション」は手や足でリズムを取り、近くの人とハイタッチした。他校の児童との「ハイタッチじゃんけん」も盛り上がった。

 「お見合い大作戦」は互いに向き合い、自己紹介。1分間のフリートークで仲を深めた。園児らも加えたじゃんけん列車も楽しんだ。

 最後は、7~8人一組の13グループに中学生各2人を交えて「すごろくトーキング」を実施。さいころを振ってすごろくのマスに止まると「苦手な教科」「好きな音楽」などが出題され、児童たちは会話を楽しみながら中学生と仲良くなった。

(2019年1月24日付紙面より)

中学生と一緒にゲームを楽しむ=22日、紀宝町立鵜殿小学校
ゲームで交流を深める児童、園児ら
2019年01月24日
32 たいまつ作りがピーク
 新宮市王子町の岩口雅典さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市の神倉神社で営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)が迫り、同市王子町の岩口雅典さん(39)の作業場では、祭りに欠かせない上がり子のたいまつ作りがピークを迎えている。仲間らの協力で350本ほど作る予定だ。

 たいまつ作りは、乾燥させた5枚のヒノキ板を五角すいの形に組み合わせ、竹と針金、わらなどで固定するなどほとんどが手作業。先端に「ハナ」と呼ばれる白木を薄く削ったフサを、一本のたいまつにつき100本ほど取り付けて完成させる。

 作業場で製作されているたいまつは、長さ約90㌢の特大から、約30㌢の代参(だいさん)まで6種類。木工職人の岩口さんは20歳の時から自分用のたいまつを作っており、8年ほど前から販売を始めた。作り方は独学で研究。「美しさ」と「強さ」を追求し、針金一本に至るまでこだわり、製作している。

 昨年10月から準備を始め、仲間が集まって組み出したのが年末。本職が終わる午後6時30分ごろから作業を始め、個人では深夜まで製作を続ける。岩口さんは「仲間のおかげでたいまつを作れることに感謝している。新宮市伝統の祭りに参加できてうれしい。上がり子にけががなく、無事に下りてくれることを願っています」と話していた。

(2019年1月24日付紙面より)

たいまつの先端に「ハナ」を取り付ける岩口雅典さん=17日、新宮市王子町
2019年01月24日
33 新宮市駅伝大会2019結果㊤ 高校生・一般男女の部 
2019年01月24日
34 災害に備えガス火炊飯訓練  婦人会が協力して実践  (太地町 )
2019年01月24日
35 苦しんでいる人のために  勝浦LCが献血呼び掛け  
2019年01月24日
36 生徒らが正しい理解深める  認知症サポーター養成講座  (太地町 )
2019年01月24日
37 園児ら遊びや食事で交流  太地こども園と勝浦認定こども園  
2019年01月24日
38 事故防止の意識持って  熊野川小で交通安全教室  (新宮市 )
2019年01月24日
39 正しい知識と断る勇気を  光洋中学校で薬物乱用防止講話  (新宮市 )
2019年01月24日
40 51事業所で体験 1年生がインターンシップ (新翔高)
2019年01月24日
41 6年生送別を兼ねて対戦  潮岬と太地の両子ども会  (串本町 )
2019年01月24日
42 低栄養予防の4品を調理  きほう食の会が栄養教室  (紀宝町 )
2019年01月24日
43 無投票で13人の顔触れ決まる  新人は4人が初当選  (紀宝町議選 )
2019年01月24日
44 お悔やみ情報
  
2019年01月13日
45 北海道地震被災地へ
 熊野那智大社が義援金  (那智勝浦町 )

 昨年9月6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災者を支援するため、那智勝浦町の熊野那智大社の男成洋三宮司は11日、同町役場を訪問し、日本赤十字社和歌山支部那智勝浦町分区長である堀順一郎町長に義援金を手渡した。

 同大社はこれまでに、熊本地震(2016年4月)、九州北部豪雨(17年7月)、西日本豪雨(18年7月)の被災地へ義援金を届けている。今回は昨年9月22日から12月31日まで、同大社と飛瀧(ひろう)神社に募金箱を置き募った。義援金は総額50万円で、日本赤十字社を通じて被災した人たちに届けられる。

 男成宮司は「助け合う心と復興を願う参拝の皆さまのお気持ちは非常にありがたい。避難生活をされている方々が一日でも早く日常に戻れることを祈ります」と被災地に思いを寄せ、堀町長は「元号が変わる今年からは災害のない新しい時代となることを願っています」と話した。

(2019年1月13日付紙面より)

堀順一郎町長(左)に義援金を手渡す男成洋三宮司=11日、那智勝浦町役場
2019年01月13日
46 初打ち練習でホールインワン
 讃寿会グラウンドゴルフ部  (鵜殿老人ク )

 紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」のグラウンドゴルフ部(菅原章部長)は11日、同町大里の深田運動場で初打ち練習を実施した。

 讃寿会は春と秋の年2回、グラウンドゴルフ大会を開催しており、会員にも愛好者が多い。同部には65人が所属し、毎週金曜日に練習している。

 これまで鵜殿運動場で練習に励んできたが、大規模改修中のため完成までは深田運動場を利用している。

 初打ちのこの日は15人が参加し、ロングホールや野球のマウンドの傾斜を利用した8ホールを設置。初打ち1打目でホールインワンが飛び出すなど、1時間半の練習を楽しんだ。

 同部は15年ほど前に設立。菅原部長は「グラウンドゴルフは個人戦が魅力。和歌山県串本町から尾鷲市までの大会に出場して活躍する会員も多くいる。深田運動場へは乗り合わせで来ているが、参加できない人も多い。鵜殿運動場が完成した際には、盛大にオープニング大会を開催したい」と話していた。

(2019年1月13日付紙面より)

グラウンドゴルフを楽しむ会員=11日、紀宝町の深田運動場
初打ちに参加したグラウンドゴルフ部の皆さん
2019年01月13日
47 住民らで力合わせ脊美づくり
 塩竈神社の本宮控え準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で豊漁などを祈願する例大祭「脊美(せみ)祭り」が13日(日)に営まれる。本宮を翌日に控えた12日、浦神西区民会館で祭りに必要な脊美づくりが行われた。

 古来より捕鯨の歴史がある同区では、祭りの神事にセミクジラを模した脊美と呼ばれる縁起物を用いている。

 脊美づくりは脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)と今回担当となる西区9班が協力して行い、しめ縄作りやのぼりの設置などに取り組んだ。

 脊美は太田地区のもち米のわらを使い、大・中・小の三つが作られた。男性らはわらを時計回りにねじりながら、型が崩れないように注意し作業を進めた。女性はしめ縄作りに励んだ。祭りで出される料理は9班以外の住民が腕を振るっていた。

 谷口会長は「区民の方の協力があってこそ。今後も継続できるように努めていきたい」と語った。

 13日は午前10時から神事が営まれ、11時から祝賀会、神社境内では勇義社(畑下圭喜社長)による獅子舞奉納がある。午後0時30分からみこし・手踊りが開始され、2時から福引抽選会、3時から座払いが行われる。

(2019年1月13日付紙面より)

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